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協調型システムの動向と実証実験

ITS Japan立松 淳司

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内 容

１．世界会議プログラムからみた総括

２．欧・米・アジアの動向２-１．欧州２-２．米国２-３．韓国２-４．日本

３．まとめ

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１．世界会議プログラム

・安全のみならず環境や快適・利便へ議論が活発化

• セッション、展示会、デモなどからの総括

・安全に関して、開発ステージは研究開発から実証実験（FOT）フェーズへ移行し、実用化フェーズへの議論も出てきた

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Congress Concept （出典：ITS世界会議釜山プログラム）

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★ ES01：Cooperation on Cooperative Services-Telecom Serving Transport☆ ES02：ITS Initiatives Environmental Issues★ ES06：Information and Communications Technology Enabling Ubiquitous ITS Society

ES09：Global Safety★ SS01：A Pan European Architecture for Cooperative Mobility : Enabling the Future Deployment

SS07：Technical Trend of New ITS Wireless SystemSS11:An International Perspective on FOTs for Nomadic Devices in Vehicles

★ SS14：Global Challenges by Utilizing Cooperative SystemSS21:Automakers and the State of the Connected VehicleSS28：V2X Cooperative SystemSS29:Stakeholder Views and Examples on Co-operative Systems in Rural Environment

☆ SS33：Cooperative Safety & Mobility Developments in EuropeSS36:Realtime C&R Service Based on Seamless Two-way Communication

☆ SS35：Cooperative Systems for Energy Efficient MobilitySS38：Verification to Practical Use of Vehicle-infrastructure Cooperation Systems

★ SS49：Cooperative Systems, Will Field Operational Tests Show Us the Deployment Path?SS58：Applications will Open the Door to a New World of Connected Cars

★ SS61：Intelligent Vehicle Field Operational Tests around the World★ SS70：IBEC3, Benefits of Co-operative System

１．世界会議プログラム

＜セッション（ES、SS）＞

セッションの風景

★赤字：実証実験、実用化関係☆緑字：環境、モビリティ関係

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１．世界会議プログラム

＜デモンストレーション＞

＜展 示＞

＜付随会議＞

Technical Visits TV5 : WAVE-Communication Service DemonstrationShowcase Demo1 : Mobile & Network based ITS Technologies

FOT-Net 3th Workshop 10/25（月） 8:15～16:15 Convention Hall

通信機 ETRI（韓国）

グリーンウェイブデンソー（日本） V2V ホンダ（日本） V2I、V2V トヨタ（日本）

DSSS UTMS協会（日本）

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ITSスポットサービス（DSRC）HIDO（日本）

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２．欧・米・アジアの動向

２-１．欧州２-２．米国２-３．韓国２-４．日本

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２-１．欧 州

＜プロジェクト：R&DからFOTへ＞

CVIS、SAFESPOT、Coopers ・・・EURO-FOT

R&D FOT

SPITS

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（出典：ERTICO）

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＜標準化：実用化への大きなマイルストーン＞

2008.12 ITS Action Plan・欧州標準化機関への 調和ある標準の作成指令

2009.10 M/453 ・ITS/協調型システムに必要な標準の開発をCEN, CENELEC, ETSIへ指令・30ヵ月以内に、結果を付した詳細な報告 ⇒ 2013.4 （標準化の加速）

・CEN TC278にWG16を 新設（2009.3）

・ISO TC204にWG18を新設（2010.4）

コンビナー（リーダ）は同じ人物

・日本ITS標準化委員会WG18国内分科会新設

（2010.10）

２-１．欧 州

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（出典：CVIS）

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＜参考：2009年 交通事故＞

・欧州死者数：35,000人、負傷者数：150万人

・米国死者数：38,800人、負傷者数： 222万人

・日本死者数： 4,914人、負傷者数： 90万人

安全対策に関して欧州委員会は、EU Road Safety Policy（2011－2020）

を発表（2010.7）

目標：今後10年以内に交通事故死を半減

２-１．欧 州

<新たな目標＞

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USDOTのRITA（Research and Innovative Technology Administration）が5-Year ITS Strategic Research Plan を発表（2009.12.8 ）期間：2010年－2014年本プランの核となるのは、

２-２．米 国

対応領域 : Safety Mobility Environment

Vision:National, multi-modal surface transportation system that features a

connected transportation environment among vehicles (cars, trucks, buses, fleets of all kinds), the infrastructure, and mobile devices to serve the public good by leveraging technology to maximize safety, mobility and environmental performance. Connectivity is achieved through dedicated short range communications (DSRC).

DSRCを利用した開発・実用化を加速することを重点にしている

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<新たな戦略的開発計画＞

（出典：USDOT）

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＜ITS Research Program Components＞・2013年のV2V Regulatory Decisionに向けてSafety Pilotが設置された。

また、モビリティ、環境に関しても具体的な動きが出てきた。

２-２．米 国

11（出典：USDOT）

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２-２．米 国

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目 的・フィールドデータにより、2013年のV2V Regulatory Decisionを支援

・国民への周知と理解

第1ステップ・実用的車載機実装のV2Vデモ

-Multiple車両タイプ（車、トラック、

バス、鉄道、他）-充実した実験実証データの取得

・安全システムのドライバーへの受容性評価

第２ステップ・V2Iアプリケーションを可能にする・モビリティ、環境等、他のアプリケー

ションへの応用の確認

＜Safety Pilot＞

（出典：USDOT）

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（１）アプリケーション・V2Vによる前方衝突回避・V2I赤信号停止違反の警告と歩行者検知による緊急制動

・サステナビリティアプリケーション：排出ガス削減のためのエコドライブと 交通システム管理

（2）調和ある国際標準化（3）評価のツールと方法

・同じ方法で同じ対策を使用と相互に有用な比較可能なデータを作成する

（4）ヒューマンファクター・ distracted driving（漫然運転）に焦点を当てる

（5）用語集

・二国間のドキュメントで使用される用語を定義する

・2009年 1月 米国USDOTのRITAと欧州ECDG INFSOが共同声明・2009年11月 共同声明書発行（共同研究、国際標準化、等）・2010年 6月 5項目に及ぶ協力関係の契約を締結

＜欧米の協力関係の構築＞

２-２．米 国

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（出典：USDOT）

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＜TV５ ： WAVE-Communication Service Demonstration＞

２-３．韓 国

◇デモ試乗（事前予約制）・場所：Busan-Ulsan expressway 10km区間

（片側4~6車線）の往復車載機展示：Ulsanﾒﾝﾃﾅﾝｽｵﾌｨｽ

・発着場： BEXCO（世界会議会場）の駐車場・所要時間：約1.5時間

韓国が進めているSMART Highwayの通信プラットフォームの紹介

高速走行でも途切れることないWAVE通信の完成度の高さをアピール！

SMART Highway Project （2007-2014）72 million USD (内22 million USD は民間出資）

1st Phase Project planning (2007-2010)2st Phase Technology Development (2010-2012)3st Phase Technology Application (2012-2014)

デモ説明画面

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◇デモ内容・通信：5.8GHz Wave・路側インフラ設置間隔：1km間隔

（内カメラ装着2基）・車両速度：往路60km/h、復路100km/h

２-３．アジア 韓 国

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先導車両とアンテナ

試乗バスとアンテナ

路側インフラ設置 （出典：TV5資料）

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バス内のモニター 先導車両(V2V用）

・バスの中では、SMART HIGHTWAYの将来ビジョンもビデオ上映http://www.smarthighway.or.kr/smart_pro/eng/

２-３．韓 国

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CCTVビデオストリーミング(V2I)

緊急メッセージ受信

(V2V)WMS交換

(V2V)車両情報交換

(V2V)

◇アプリケーション①Web Browsing（V2I）②シームレスなCCTVビデオストリーミング（V2I）③緊急メッセージ受信（V2V）④WMS交換（V2V）⑤車載ECUでの車両情報交換（V2V）

V２Vの相手は、バスを先導する乗用車

※WAVE Short Message

Web Browsing(V2I)

２-３．韓 国

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18路側ユニット

車載ユニット大型用のｱﾝﾃﾅ（GPS含む） 乗用車用のｱﾝﾃﾅGPS含む） 車載モニター

路側アンテナ

Ulsan メンテナンス オフィス

２-３．韓 国

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（車両乗車時のユビキタスをアピール）

＜Showcase Demo1：Mobile & Network based ITS Technologies＞

２-３．韓 国

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デモコース（出典：ショーケース資料）

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デモ試乗バス バス車内 WAVE路側＆カメラ」

２-３．韓 国

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③Signal Violation Warning System(WAVE)

⑥Intersection Safety Advisory Service(WAVE)

④V2V & Obstacle detecting using radar

⑫Traffic Incident VOD Service (WAVE)

⑧Traffic Information Service (DSRC)

⑨Smart Planner& Smartphone Service

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08年度大規模実証実験、公開デモ 実用化・ITSスポットサービス（DSRC）

（全国の高速道路）・DSSS （東京都、神奈川県）

＜官民連携プロジェクト ITS Safety 2010＞

・新たな情報通信技術戦略(2010～2014年） （2010.5）

・新たな情報通信技術戦略工程表 （2010.6）

＜新たなステップへ＞・新たな情報通信技術戦略(2010～2014年）

２-４．日 本

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IT戦略本部 企画委員会ITSに関するタスクフォース

ロードマップの策定・グリーンITS・安全運転支援システム

・国土交通省が米国運輸省、欧州委員会との日米欧ＩＴＳ会議を主催 （2010 .10）会議に先立ち、米国運輸省研究・革新技術庁と、ITS分野における研究開発の情報共有、

共同・協調研究分野の特定、標準化活動の支援等に関する覚書を交換。また、欧州委員会情報社会メディア総局との覚書も進めている。

＜日欧米の協力関係の構築＞

２-４．日 本

工程表（安全運転支援システム） （出典：IT戦略本部）

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３．まとめ

ITS-Safety 2010によるITSスポットサービス（DSRC）やDSSSが実用化され

つつある。また、新たな情報通信技術戦略がスタートする等、次のステップに向けた動きが始まっている。

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開発研究から実用化へ向け、FOTが積極的に進められている。またM/453の発令により標準化を加速させる等、実用化に向けた環境を整えつつある。

実用化への大きなマイルストーンとなる2013年V2V Regulatory Decisionに供するために、データ収集、分析を手がけるSafety Pilotが立ち上がり、この

ためのフィールド実験の準備が進んでいる。

路車、車車協調システムにおいて基盤とするWAVE通信機やITSにおける

ユビキタスをアピール。

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ご清聴ありがとうございました24

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パートナー：12ヶ国、61の組織、予算：41.0M 車車間、路車間通信に必要な技術の設計、開発及び試験を行う欧州プロジェクト。路車間通信技術の標準化や車両位置算出方法など、技術的な内容を検討する。

パートナー：12ヶ国、51の組織 、予算：38.0M路車間および車車間通信により各車両が安全な距離を保ち事故を未然に防ぐ安全運転支援システムを検討。交差点衝突防止システムも視野。Ado-hocも特徴

パートナー：14ヶ国、37の組織 、予算：16.8M車車間、路車間の通信アプリケーションを開発。路車間通信による経路誘導やプローブ情報を活用した交通管理等について検討。赤外線を利用した路車間通信も特徴

主な欧州のプロジェクト概要（補足資料）

パートナー：9ヶ国、23の組織 、予算：8.5M車車、路車間通信における詳細仕様と機能試作（シムレーション）、また大規模フィールド・トライアルを準備

EUプロジェクトではないが、パートナー：9つの自動車会社、38の組織をもつC2C-CCコンソーシアムである路車・車々間通信（IEEE802.11p準拠）

Safe and Intelligent Mobility-Test Platforml Germany(D)目的：１）C2X通信を使って交通の安全と効率化の改善

２）C2X通信の技術と経済的可能性の確認4年間の実用化プロジェクト

ECの資金によるプロジェクト（FP7）。道路輸送のエネルギー効

率のため、また、持続可能な無駄な燃料消費を削減するためのドライバ支援ツールを開発する。目標：燃料消費量 20%削減

誰もがフィールド実験結果データを利用できるようにするためのネットワーク

自動車、サプライヤー、大学、研究機関など28団体からなる。ドライバー支援の８機能に注力。1000台による欧州全域の大

規模なフィールド運用テスト。

パートナー：3ヶ国、6の組織 、予算：1.5M情報交換と情報表示の両方のためのプラットフォームを提供する

Core TechnologiesCore Technologies

Car-InfrastructureCar-Infrastructure

Car-CarCar-Car

目的は、協調ITSアプリケーションのための分散プラットフォー

ムを実現すること。リアルタイムで安全かつ持続可能なオープンプラットフォームを目指す。

ITSの展開を通じて都市貨物のエネルギー効率を高める

ためのパイロットコンソーシアム。

車車、路車において安全性を高める様々なサービスに使うための IPv6サポートした地理位置アドレスの決定。また経路プロトコルの参照仕様の実装によって、交通安全を高めていく。ITSの展開を通じて都市貨物のエネルギー効率を高めるためのパイロットコンソーシアム。