易観国際中国itマンスリーニュース2013年11月号

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目次 3 四半期 B2C 売上 前年比 50%増と好調.................................................................................................. 2 B2C で天猫のシェアさらに上昇 短期間の逆転は不可.................................................................................. 2 携帯電話販売の 9 割がスマホに ...................................................................................................................... 3 携帯電話市場 スマホでも人気ブランドは同じ ............................................................................................. 4 低価格の Android タブレットが好調、販売台数 21.7%............................................................................... 4 Apple のシェア大幅ダウン、新製品なく販売激減 .......................................................................................... 5 スマホで IM 累計アカウント数 15 億件突破 ................................................................................................. 6 モバイルゲーム市場規模が大幅拡大 参入多く競争は激化 ........................................................................... 6 微信ゲーム大人気、騰訊のシェア拡大をけん引 ............................................................................................. 7 Android アプリマーケット 360 手機助手がシェア 1 ................................................................................ 8 易観国際 中国 IT マンスリーニュースは易観国際のアナリストによる中国の IT 業界に関するレポートを日本 語化して配信しています。易観国際は中国における IT 業界の最大規模の専門家チームとして、多くの中国企 業・外資企業のコンサルティングや調査プロジェクトに携わっており、中国の IT 動向について幅広く研究・ 分析を続けています。クララオンラインは日本における易観国際の独占的なパートナーとして、日本語での 最新の中国の情報をご提供し、皆様の中国における活動をサポートします。 本レポートは、易観国際及び易観国際グループ各社(以下「易観国際」といいます)発行のニュースを、易観国際からの許諾に基づき、 易観国際の日本における独占的な総代理店である株式会社クララオンライン(以下「クララオンライン」といいます)が日本語に翻訳 したものです。本レポートに掲載された内容は発行時における易観国際の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更すること があります。易観国際及びクララオンラインはここに記載された情報が十分信頼に足るものと考えていますが、その正確性・完全 性を保証するものではありません。 日本語版の本レポートのいかなる部分について、クララオンラインの書面による事前の了解なく複製、再生、再発行、販売、配布、 送信、回付、修正、表示したり、またいかなる目的でも使用したりすることはできません。これには二次的著作物を作成する際に 本レポートを利用する場合も含まれますが、これに限定されるものではありません。クララオンラインの許可を事前に申請する際 には https://www.eguan.jp/contact からご連絡ください。 本レポートでは中国とは中華人民共和国を指しており、台湾、香港特別行政区、マカオ特別行政区は含んでいません。 本レポートに含まれる情報は一般的なご案内であり、包括的な内容であることを目的としておりません。また法律・条令の適用と 影響は、具体的な状況によって大きく変化いたします。具体的な事業展開にあたってはクララオンラインコンサルティングサービ スチームより御社の状況に特化したアドバイスをお求めになることをおすすめいたします 本レポートはクララオンラインコンサルティングサービスチームにより翻訳されたものです。クララオンラインの中国インターネットコ ンサルティングサービスに関するお問い合わせは以下の連絡先までお気軽にご連絡ください。 [email protected] または +81(3)6704-0776 易観国 IT マンスリーニュース 2013 年 11 月

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Page 1: 易観国際中国Itマンスリーニュース2013年11月号

目次

第 3四半期 B2C売上 前年比 50%増と好調 .................................................................................................. 2

B2Cで天猫のシェアさらに上昇 短期間の逆転は不可 .................................................................................. 2

携帯電話販売の 9割がスマホに ...................................................................................................................... 3

携帯電話市場 スマホでも人気ブランドは同じ ............................................................................................. 4

低価格の Androidタブレットが好調、販売台数 21.7%増 ............................................................................... 4

Appleのシェア大幅ダウン、新製品なく販売激減 .......................................................................................... 5

スマホで IM 累計アカウント数 15億件突破 ................................................................................................. 6

モバイルゲーム市場規模が大幅拡大 参入多く競争は激化 ........................................................................... 6

微信ゲーム大人気、騰訊のシェア拡大をけん引 ............................................................................................. 7

Androidアプリマーケット 360手機助手がシェア 1位 ................................................................................ 8

易観国際 中国 IT マンスリーニュースは易観国際のアナリストによる中国の IT 業界に関するレポートを日本語化して配信しています。易観国際は中国における IT 業界の最大規模の専門家チームとして、多くの中国企業・外資企業のコンサルティングや調査プロジェクトに携わっており、中国の IT 動向について幅広く研究・分析を続けています。クララオンラインは日本における易観国際の独占的なパートナーとして、日本語での最新の中国の情報をご提供し、皆様の中国における活動をサポートします。

本レポートは、易観国際及び易観国際グループ各社(以下「易観国際」といいます)発行のニュースを、易観国際からの許諾に基づき、

易観国際の日本における独占的な総代理店である株式会社クララオンライン(以下「クララオンライン」といいます)が日本語に翻訳したものです。本レポートに掲載された内容は発行時における易観国際の見解や予測を紹介するもので、予告なしに変更することがあります。易観国際及びクララオンラインはここに記載された情報が十分信頼に足るものと考えていますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。

日本語版の本レポートのいかなる部分について、クララオンラインの書面による事前の了解なく複製、再生、再発行、販売、配布、送信、回付、修正、表示したり、またいかなる目的でも使用したりすることはできません。これには二次的著作物を作成する際に本レポートを利用する場合も含まれますが、これに限定されるものではありません。クララオンラインの許可を事前に申請する際には https://www.eguan.jp/contact からご連絡ください。

本レポートでは中国とは中華人民共和国を指しており、台湾、香港特別行政区、マカオ特別行政区は含んでいません。 本レポートに含まれる情報は一般的なご案内であり、包括的な内容であることを目的としておりません。また法律・条令の適用と

影響は、具体的な状況によって大きく変化いたします。具体的な事業展開にあたってはクララオンラインコンサルティングサービスチームより御社の状況に特化したアドバイスをお求めになることをおすすめいたします

本レポートはクララオンラインコンサルティングサービスチームにより翻訳されたものです。クララオンラインの中国インターネットコンサルティングサービスに関するお問い合わせは以下の連絡先までお気軽にご連絡ください。 [email protected] または +81(3)6704-0776

易観国際 中国 IT マンスリーニュース2013年 11月

Page 2: 易観国際中国Itマンスリーニュース2013年11月号

News Flash – Analysys International Monthly News 2

第 3 四半期 B2C 売上 前年比 50%増と好調

易観智庫がこのほど発表した「2013年第 3四半期(7-9月)中国 B2C市場季度監測報告」によれば、同期間中の B2C市場の売上は 1624億元で、前期に比べ 3%、前年同期に比べ 50%

それぞれ増加した。

易観智庫の分析によれば、第 2四半期(4-6月)に家電のセールが集中したため、今期の売上が伸び悩んだ。京東は小売り以外に新たなビジネスチャンスを模索しており、少額貸付を含む金融業務でライセンスを申請している。天猫は自動車市場に目を付けており、百余りの自動車販売店と提携してネット販売を試みている。各社とも多元化戦略による競争力の強化に努めており、差別化を進めている状況だ。

また今期の B2C市場は、独立型 B2Cサイトがモール形式のプラットフォームを続々と開設した。京東の場合モールに出店している企業の売上が全体の 2割を占めるまでになっており、今後もモールへの出店は増える見通しだ。

さらに商務部は 9月に B2Cサイトの海外進出に関する政策を発表した。10月から上海や重慶など 5都市で試験実施が行われており、今後の動向が期待される。易観智庫の予測では、今年第 4四半期(10-12月)にかけて B2C市場は再び大幅に成長し、特に O2O市場が成長をけん引することになりそうだ。

(易観国際アナリスト:毛阿晶)

B2C で天猫のシェアさらに上昇 短期間の逆転は不可

易観智庫がこのほど発表した「2013年第 3四半期(7-9月)中国 B2C市場季度監測報告」によると、同期間中の B2C市場の売上は 1624億元で、前期に比べ 3%、前年同期に比べ 50%

それぞれ増加した。天猫商城のシェアは市場の 49.2%を占めており、上位 3サイトの顔触れは変わらなかった。

サイト別では、天猫と京東が前期よりわずかにシェアを伸ばしたほか、騰訊グループの QQ

網購と易迅網が好調に推移した。特に QQは、チャットウィンドウに広告を表示したり、検索ウィンドウにおすすめ情報を表示する手法が効果的だったようだ。また 1号店は 5周年記念の大規模なセールを行ったことで、シェアを 0.2ポイント伸ばしている。

678.1 862.6

1086.2

1387.2 1331.2

1572.0 1624.0

0

300

600

900

1,200

1,500

1,800

12Q1 12Q2 12Q3 12Q4 13Q1 13Q2 13Q3

12Q1‐13Q3 中国B2C市場売上規模

(億元)

Source: Enfodesk, Analysys International ‐www.eguan.cn / www.enfodesk.com

Page 3: 易観国際中国Itマンスリーニュース2013年11月号

News Flash – Analysys International Monthly News 3

易観智庫の分析によれば、短期間のうちに B2C市場の形勢が変わることは考えにくいが、モール形式でプラットフォームを開放している京東、蘇寧易購、騰訊などが天猫との距離を縮めていきそうだ。しかし数多くの業者が出店するほど自社取扱分とのバランスをとることが難しくなるため、公平な競争環境が用意できるかどうかが発展の鍵を握る。

(易観国際アナリスト:毛阿晶)

携帯電話販売の 9 割がスマホに

易観智庫がこのほど発表した「2013年第 3四半期(7-9月)中国携帯電話市場監測報告」によれば、同期間中の密輸入品や模倣品を除く携帯電話端末の販売台数は 1億 266万台だった。前期に比べ 13.62%、前年同期に比べ 54.5%それぞれ増加した。

このうちスマートフォンは 9308万台で、前期比 20.7%、前年同期比 89.3%それぞれ増加した。スマートフォンが占める割合は販売台数全体の 90.7%に達している。

易観智庫の分析によると、例年第 3四半期は携帯電話市場にとってオンシーズンに当り、9

月の新学期開始に合わせた買い替え需要が市場をけん引した。またスマートフォンの本体価格が下がっていることも販売増加につながったようだ。Android端末の平均価格は前期より 83元値下がりしており、Appleの iPhoneは 177元、Windows Phoneは 400元も値引きされている。

また中国移動は 3G携帯電話の普及に注力しており、TD-SCDMA方式の端末が販売台数全体の 4割を占めている。

天猫49.2%

京東18.3% 

蘇寧易購4.7%

天猫 49.2%京東 18.3%蘇寧易購 4.7%QQ網購 3.4%アマゾン中国 2.7%易迅 2.1%当当網 2.1%唯品会 1.6%国美在線 1.6%1号店 1.2%凡客誠品 0.8%その他 12.3%

13Q3 中国B2C市場売上シェア

Source: Enfodesk, Analysys International ‐www.eguan.cn / www.enfodesk.com

16.8  22.2  26.0  31.2 49.2 

38.2 56.9 

75.3  77.1 93.1 51.0  46.6  41.8  36.0 

14.6  28.3 

16.3 

15.3  13.3 

9.6 

0

20

40

60

80

100

11Q2 11Q3 11Q4 12Q1 12Q2 12Q3 12Q4 13Q1 13Q2 13Q3

13Q3 携帯電話端末販売台数

スマートフォン フィーチャーフォン(百万台)

Source: Enfodesk, Analysys International ‐www.eguan.cn / www.enfodesk.com

Page 4: 易観国際中国Itマンスリーニュース2013年11月号

News Flash – Analysys International Monthly News 4

携帯電話市場 スマホでも人気ブランドは同じ

易観智庫がこのほど発表した「2013年第 3四半期(7-9月)中国モバイル端末市場監測報告」によれば、同期間中の密輸入品や模倣品を除く携帯電話端末の販売台数は1億266万台で、シェアトップはサムスンで18.1%だった。2位は聯想(レノボ)で11.4%、3位は酷派(Coolpad)で 9.0%と続いた。

スマートフォンだけに絞っても上位の顔ぶれは変わらなかったが、Appleが前期より 1.1

ポイントシェアを落とした。易観智庫の分析によると、Appleは 9月中旬に iPhone5S/5C

を発売したものの第 3四半期の売上にはそれほど貢献していない。おそらく第 4四半期(10-12月)の売上にプラスの影響となって現れ、シェアも回復することが予想される。

低価格の Android タブレットが好調、販売台数 21.7%増

易観智庫がこのほど発表した「2013年第 3四半期(7-9月)中国タブレット端末市場季度監測」によれば、同期間中の全国のタブレット端末の販売台数は 435万台で、前期に比べ21.7%増加した。

易観智庫の分析によれば、今年第 3四半期の販売が好調に推移した理由として、Android

端末の人気回復が挙げられる。シェアは Apple製品に迫っており、特にローエンドからミドルエンドに位置する聯想(レノボ)、台電、昂達(ONDA)といったメーカーの低価格な製品

サムスン18.1%

聯想11.4%

酷派9.0%

サムスン 18.1%聯想 11.4%酷派 9.0%華為 8.4%中興 5.1%天語 4.4%ノキア 3.6%OPPO 3.5%金立 3.4%Apple 3.1%その他 30.1%

13Q3 モバイル端末販売台数 市場シェア

Source: Enfodesk, Analysys International ‐www.eguan.cn / www.enfodesk.com

サムスン18.4%

聯想12.5%

酷派10.0%

サムスン 18.4%聯想 12.5%酷派 10.0%華為 9.4%中興 5.4%天語 4.7%OPPO 3.7%Apple 3.5%金立 3.3%小米 2.5%その他 26.6%

13Q3 スマートフォン販売台数 市場シェア

Source: Enfodesk, Analysys International ‐www.eguan.cn / www.enfodesk.com

Page 5: 易観国際中国Itマンスリーニュース2013年11月号

News Flash – Analysys International Monthly News 5

が好調だ。一方のハイエンド端末では、知人からのクチコミでサムスンの製品を購入する消費者が増えている。

(易観国際アナリスト:王珺)

Apple のシェア大幅ダウン、新製品なく販売激減

易観智庫がこのほど発表した「2013年第 3四半期(7-9月)中国タブレット端末市場季度監測」によれば、販売台数からみた市場シェアトップは Appleの 51.7%だったが、引き続き大きくシェアを落とした。2位は前期に 3位だったサムスンが 13.0%と追い上げ、聯想(レノボ)は 3位の 9.1%にとどまった。

易観智庫の分析によると、Appleは第 3四半期にも新製品を発表しなかったことや Android

の低価格端末が好調だったことから、シェアを大きく落とした。またサムスンは「Galaxy

Note8.0」が大変な人気となりシェア増加にも貢献した。聯想はローエンドからミドルエンドの端末を中心に展開したことで、安定した販売台数を維持したようだ。一方でローエンド戦略を展開する台電と昂達(ONDA)は、価格性能比の高さがクチコミで広がり、オンライン販売も順調だ。

(易観国際アナリスト:王珺)

236.4 217.1 234.0 260.4

319.7 339.8 357.6

435.3

0

100

200

300

400

500

11Q4 12Q1 12Q2 12Q3 12Q4 13Q1 13Q2 13Q3

2013Q3 タブレット端末販売台数

(万台)

Source: Enfodesk, Analysys International ‐www.eguan.cn / www.enfodesk.com

Apple       51.7% 

サムスン13.0%

聯想9.1%

Apple         51.7% 

サムスン 13.0%

聯想 9.1%

台電 3.9%

昴達(ONDA)   3.0%

マイクロソフト 2.9%

壹人壹本 2.0%

ASUS          1.6%

その他 12.8%

13Q3 タブレット端末市場シェア (売上台数ベース)

Source: Enfodesk, Analysys International ‐www.eguan.cn / www.enfodesk.com

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News Flash – Analysys International Monthly News 6

スマホで IM 累計アカウント数 15 億件突破

易観智庫がこのほど発表した「2013年第 3四半期(7-9月)中国モバイルインスタントメッセンジャー(IM)サービス市場季度監測」によれば、同期間中のモバイル IMサービスの累計アカウント数は 15.7億件で、前期に比べて 6.1%増加した。またアクティブアカウント数は 8.3億件と前年同期に比べ 72.9%増加している。

今年第 3四半期も市場は引き続き安定した成長を続けた。累計アカウント数はついに 15

億件を突破し、前年同期に比べて 74.4%の増加となった。頻繁にサービスを利用しているアクティブアカウント数も 8億件を突破している。

モバイル IMサービスは細分化された領域において差別化が進んでおり、特に生活サービス、モバイル決済、インタラクティブエンターテイメントの分野を強化する傾向がみられる。今季は特に趣味を通じた交流が IMユーザーの増加を促しており、ユーザー体験の向上でいかに利用者を固定できるかで勝負が決まりそうだ。

モバイルゲーム市場規模が大幅拡大 参入多く競争は激化

易観智庫がこのほど発表した「2013年第 3四半期(7-9月)モバイルゲーム市場季度監測」によれば、同期間中の市場規模は 38.89億元で、前期に比べ 36.7%増加した。

5.2 5.6 6.3 6.67.5

9.010.1

12.2

14.815.7

0

4

8

12

16

11Q2 11Q3 11Q4 12Q1 12Q2 12Q3 12Q4 13Q1 13Q2 13Q3

11Q2‐13Q3 モバイルIMサービス累計アカウント数

(億件)

Source: Enfodesk, Analysys International ‐www.eguan.cn / www.enfodesk.com

2.9 3.2 3.3 3.54.4 4.8 5.1

6.2

7.78.3

0

2

4

6

8

10

11Q2 11Q3 11Q4 12Q1 12Q2 12Q3 12Q4 13Q1 13Q2 13Q3

(億件)

Source: Enfodesk, Analysys International ‐www.eguan.cn / www.enfodesk.com

11Q2‐13Q3 モバイルIMサービスアクティブアカウント数

Page 7: 易観国際中国Itマンスリーニュース2013年11月号

News Flash – Analysys International Monthly News 7

今年第 3四半期もモバイルゲーム市場は好調な成長が続き、新規参入するゲーム会社も増加の一途をたどっている。しかし生き残りをかけた競争は激しさを増しており、長期に渡って人気を維持することがたいへん難しい状態になっている。

モバイルオンラインゲームの市場規模は 30.425億元で、前期に比べ 64.7%増加した。モバイルゲーム市場全体の成長スピードを上回る勢いで伸びており、市場の成長をけん引する大きな力となっている。一方、オンラインで対戦を行わないシングルプレイヤーゲームは課金モデルが飽きられてしまい、今期は伸び悩んだ。また今年第 3四半期は騰訊が微信ゲームをリリースし、豊富なユーザー資源を生かしてカジュアルゲーム市場を一気に手に入れた。

微信ゲーム大人気、騰訊のシェア拡大をけん引

易観智庫がこのほど発表した「2013年第 3四半期(7-9月)中国モバイルゲーム市場季度監測」によれば、同期間中の市場規模は 38.89億元で、このうちモバイルオンラインゲームの市場規模は 30.43億元と全体の 78.2%を占めた。

今年第 3四半期は市場の競争が一層激しくなっており、騰訊が微信ゲームのリリースによってシェアを大きく伸ばした。その他のゲーム会社は以前からの人気ゲームに業績を頼る状況が続いており、シェアの伸び悩みに苦しんだようだ。

9.04 9.40 10.17 10.99 12.09 12.00 13.40 16.76

21.67

28.73

38.89

0

10

20

30

40

11Q1 11Q2 11Q3 11Q4 12Q1 12Q2 12Q3 12Q4 13Q1 13Q2 13Q3

2011Q1‐2013Q3モバイルゲーム市場規模

(億元)

Source: Enfodesk, Analysys International ‐www.eguan.cn / www.enfodesk.com

2.55 2.76 3.04 3.71 4.43 4.46 5.29 7.47

11.44

18.47

30.42

0

10

20

30

40

11Q1 11Q2 11Q3 11Q4 12Q1 12Q2 12Q3 12Q4 13Q1 13Q2 13Q3

2011Q1‐2013Q3モバイルオンラインゲーム市場規模

(億元)

Source: Enfodesk, Analysys International ‐www.eguan.cn / www.enfodesk.com

Page 8: 易観国際中国Itマンスリーニュース2013年11月号

News Flash – Analysys International Monthly News 8

モバイルゲーム市場では、今年の夏頃から他業種の上場企業がゲーム会社を買収して市場に参入する事例が相次いでいる。さらにシェア上位の企業の中には上場を視野に入れたり、中小ゲーム会社の買収を検討しているところもあり、今後の市場の動向から目が離せない状態となっている。

Android アプリマーケット 360 手機助手がシェア 1 位

易観智庫がこのほど発表した「2013年第 3四半期(7-9月)モバイルアプリストア市場監測報告」によれば、同期間中の Android向けアプリマーケットの累計アクティブユーザー数は 5億人に達し、ユーザー数からみた市場シェア 1位は 360手機助手で 30.4%だった。2

位は豌豆莢で 14.8%、3位は安卓市場で 12.8%と続き、トップ 3だけで市場の過半数を占めた。

易観智庫の分析によれば、シェアトップの 360手機助手は早いうちに市場に進出したことから、今では初心者用アプリマーケットとして高く認知されている。またセキュリティサービスやブラウザとの組み合わせたサービスで人気が高まり、市場で優位な地位を築き上げた。2位の豌豆莢は他と違い大手インターネットサービスを背景に持っていないが、うまく差別化に成功し、新たなユーザー層を開拓した。特にアプリ内検索の評価が高く、アクティブユーザー比率が大変高いという特徴がある。

(易観国際アナリスト:王珺)

騰訊遊戯9.4%

銀漢科技5.9%

広州谷得5.1%

その他45.2%

騰訊遊戯 9.4%銀漢科技 5.9%広州谷得 5.1%楽動卓越 4.7%頑石互動 4.7%玩蟹科技 4.4%藍港在線 4.1%慕和網絡 3.9%神奇時代 3.9%艾格拉斯 3.2%美峰数碼 2.9% 輝悦天成 2.6%その他 45.2%

13Q3モバイルオンラインゲーム市場シェア(売上ベース)

Source: Enfodesk, Analysys International ‐www.eguan.cn / www.enfodesk.com

360手機助手30.4%

豌豆莢14.8%安卓市場

12.8%

その他14.9%

360手機助手 30.4%

豌豆莢 14.8%

安卓市場 12.8%

百度手機助手 7.8%

応用宝 7.6%

91助手 6.1%

安智市場 5.6%

その他 14.9%

13Q3 Androidアプリマーケットのアクティブユーザー数シェア

Source: Enfodesk, Analysys International ‐www.eguan.cn / www.enfodesk.com