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ユーザガイド - 日本語 FUJITSU Software ServerView Suite iRMC S4 Web インターフェース 2017 年 3 月版

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ユーザガイド - 日本語

FUJITSU Software ServerView Suite

iRMC S4Web インターフェース

2017 年 3 月版

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DIN EN ISO 9001:2008 に準拠した 認証を取得高い品質とお客様の使いやすさが常に確保されるように、

このマニュアルは、DIN EN ISO 9001:2008

基準の要件に準拠した品質管理システムの規定を

満たすように作成されました。

cognitas. Gesellschaft für Technik-Dokumentation mbH

www.cognitas.de

著作権および商標Copyright 2017 FUJITSU LIMITED.

All rights reserved.

お届けまでの日数は在庫状況によって異なります。技術的修正の権利を有します。

使用されているハードウェア名とソフトウェア名は、各メーカーの商標名および商標です。

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目次

1 はじめに 71.1 目的と対象ユーザ 71.2 ServerView Suite リンク集 71.3 ServerView Suite のマニュアル 91.4 iRMC のマニュアル 91.5 iRMC の機能の概要 9

1.5.1 標準的な機能 91.5.2 拡張機能 13

1.6 新機能 151.7 本書の表記 161.8 必要なユーザ権限 17

2 メイン画面 282.1 システム情報 31

2.1.1 システムの概要 312.1.2 システムの構成情報 332.1.3 AIS Connect 362.1.4 システムレポート 392.1.5 CPU 使用率モニタサンプ履歴 412.1.6 ネットワーク一覧 432.1.7 ドライバモニタ 44

2.2 RAID 情報 452.2.1 コントローラ 452.2.2 エンクロージャ 462.2.3 物理ディスク 472.2.4 論理デバイス 48

2.3 BIOS 482.3.1 バックアップ/リストア 492.3.2 BIOS アップデート 52

2.4 iRMC S4 552.4.1 iRMC S4 情報 552.4.2 iRMC S4 時刻 572.4.3 設定の保存 592.4.4 認証データアップロード 60

iRMC S4 Web インターフェース 3

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目次

2.4.4.1 現在有効な (CA)DSA/RSA 証明書の表示 622.4.4.2 ローカルファイルからの認証局証明書ファイルのロード 632.4.4.3 ローカルファイルからの DSA/RSA 証明書とDSA/RSA 秘密鍵のアップ

ロード 632.4.4.4 DSA/RSA 証明書/DSARSA 秘密鍵の直接入力 64

2.4.5 証明書の作成 642.4.5.1 自己署名 RSA 証明書の作成 662.4.5.2 既定の証明書/認証局証明書のリストア 66

2.4.6 iRMC S4 アップデート 672.5 「電源制御」 70

2.5.1 電源投入/切断 702.5.2 電源制御オプション 742.5.3 電源ユニット情報 75

2.6 電力制御 762.6.1 電力制御 762.6.2 現在の消費電力 802.6.3 消費電力履歴 - 80

2.7 センサ 832.7.1 ファン 832.7.2 温度 852.7.3 電圧 862.7.4 電源装置個別情報 872.7.5 コンポーネントの状態 88

2.8 イベントログ 912.8.1 IPMI SEL 内容 912.8.2 内部イベントログ 932.8.3 SEL 設定 942.8.4 Syslog 設定 96

2.9 サーバ管理情報 992.10 ネットワーク設定 103

2.10.1 イーサネット設定 1032.10.2 ポート番号 1092.10.3 プロキシ設定 1132.10.4 DNS構成 1142.10.5 SNMP 116

2.11 通知情報設定 1192.11.1 SNMP トラップ設定 - 1192.11.2 Email 設定 121

iRMC S4 Web インターフェース 4

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目次

2.12 ユーザ管理 1252.12.1 iRMC S4 ユーザ管理 125

2.12.1.1 新規ユーザ設定[しんきゆざせってい] 1272.12.1.2 ユーザ「名」の設定[ゆざめいのせってい] 129

2.12.2 LDAP 構成設定 1352.12.2.1 認証設定が iRMC にある標準 LDAP グループ 1412.12.2.2 ディレクトリ サービス 情報 142

2.12.3 CAS 設定 1452.13 コンソールリダイレクション 149

2.13.1 BIOS テキストコンソール - 1492.13.2 テキストコンソールリダイレクション 1502.13.3 ビデオリダイレクション 151

2.13.3.1 Java を使用した AVR の開始 1552.13.3.2 HTML5 を使用した AVR の開始 155

2.14 バーチャルメディア 1562.14.1 リモートイメージマウント 1562.14.2 メディアオプション 158

2.15 Lifecycle Management 1602.15.1 「アップデート設定」 1612.15.2 オンラインアップデート 1622.15.3 オフラインアップデート 1662.15.4 カスタムイメージ 1712.15.5 デプロイメント 1742.15.6 診断情報収集(PrimeCollect) 176

3 ビデオリダイレクション(AVR) 1793.1 AVR の要件 1793.2 同時 AVR セッション 1813.3 「サーバ側モニタの表示オフ制御」機能 1823.4 キーボードリダイレクション 1833.5 Java アプレット経由での AVR の使用 185

3.5.1 AVR ウィンドウ 1853.5.2 AVR ウィンドウのメニュー(Java) 186

3.5.2.1 「ビデオ」メニュー 1873.5.2.2 「キーボード」メニュー 1893.5.2.3 「マウス」メニュー 1913.5.2.4 「オプション」メニュー 1923.5.2.5 「メディア」メニュー 1933.5.2.6 「電源制御」メニュー 194

iRMC S4 Web インターフェース 5

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目次

3.5.2.7 「Active Users」メニュー 1953.5.2.8 「ヘルプ」メニュー 195

3.5.3 AVR ツールバー 1963.6 HTML5 経由での AVR の使用 198

3.6.1 HTML5 ページ 1983.6.2 AVR ウィンドウのメニュー (HTML5) 200

3.6.2.1 「Video」メニュー 2003.6.2.2 「Mouse」メニュー 2013.6.2.3 「Keyboard 」メニュー 2013.6.2.4 「Send Keys」メニュー 2023.6.2.5 「Hot Keys」メニュー 2033.6.2.6 「Video Record」メニュー 2033.6.2.7 「Power」メニュー 2043.6.2.8 「Active Users」メニュー 2063.6.2.9 「Help」メニュー 206

3.6.3 AVR ウィンドウのステータスバー(HTML5) 2063.6.4 サポートされるブラウザ 207

4 仮想メディアウィザード 2084.1 リモートワークステーションへのバーチャルメディアの提供 2094.2 仮想メディアウィザードの起動 2094.3 「Virtual Media」ダイアログボックス 2104.4 バーチャルメディアへのストレージメディアの提供 2114.5 バーチャルメディア接続のクリア 212

iRMC S4 Web インターフェース 6

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1 はじめにiRMC Web インターフェースのようこそ。iRMC Web インターフェースのメニューとダイアログ ボックスの表示言語は、日本語、英語、ドイツ語のいずれかを選択できます。

iRMC S4 Web インターフェースで値を入力するときに、ツールチップ形式のヒントが表示されることがあります。

サードパーティ ライセンスは、iRMC Web インターフェースのナビゲーションにある「Third Party Licenses」リンクをクリックして表示できます(55ページの iRMC S4 情報

1.1 目的と対象ユーザこのマニュアルは、ハードウェアとソフトウェアとについて十分な知識を持っているシステム管理者、ネットワーク管理者、およびサービス専門家を対象とします。以下の側面について詳しく取り上げます。

l iRMC Web インターフェース

l iRMC へのログオンl iRMC の設定l iRMC を使用したビデオリダイレクションl iRMC を使用したバーチャルメディア

1.2 ServerView Suite リンク集ServerView Suite リンク集により、Fujitsu は ServerView Suite およびPRIMERGY サーバに関するさまざまなダウンロードや詳細情報を提供します。

「ServerView Suite 」で以下のトピックに関するリンクがあります。

l サポートデスクl マニュアルl 製品情報l セキュリティ情報l ソフトウェアのダウンロード

iRMC S4 Web インターフェース 7

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1.2 ServerView Suite リンク集

「ソフトウェアのダウンロード」には以下のダウンロードが含まれます。o ServerView Suite の現在のソフトウェアステータスおよびその他の

Readme ファイル。o ServerView Update Manager により PRIMERGY サーバをアップデー

トする場合、および ServerView Update Manager Express により個々のサーバをローカルでアップデートする場合の、システムソフトウェアコンポーネント(BIOS、ファームウェア、ドライバ、ServerView Agentsおよび ServerView Update Agent)の情報ファイルおよびアップデートセット。

o ServerView Suite のすべてのドキュメントの最新バージョン。

ダウンロードは無償で入手できます。

PRIMERGY サーバで以下のトピックに関するリンクがあります。

l サポートデスクl マニュアルl 製品情報l スペアカタログ

ServerView Suite リンク集へのアクセスServerView Suite のリンク集へアクセスする方法はいくつかあります。

1. ServerView Operations Manager を使用する。l 開始ページまたはメニューバーで「ヘルプ」–「リンク」を選択します。

2. Fujitsu マニュアルサーバで ServerView Suite のオンラインドキュメントの開始ページを使用する。

次のリンクを使用して、オンラインドキュメントの開始ページにアクセスします。

http://manuals.ts.fujitsu.com

l 左側の選択リストで「x86 Servers」を選択します。l 右側で、「選択されたマニュアル」の「PRIMERGY ServerView Links」を

クリックします。3. ServerView Suite DVD 2 から

l PRIMERGY ServerView Suite DVD 2 の開始ウィンドウで、「ServerView Software Products」を選択します。

l メニューバーで「Links」を選択します。ServerView Suite リンク集の開始ページが開きます。

iRMC S4 Web インターフェース 8

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1.3 ServerView Suite のマニュアル

1.3 ServerView Suite のマニュアルマニュアルはインターネットから無料でダウンロードできます。インターネットのオンラインドキュメントは、http://manuals.ts.fujitsu.com の「x86 Servers」リンクをクリックすると入手できます。

ServerView Suite サイトマップ「ServerView Suite」 にあるマニュアルの概要およびファイル構造については、ServerView Suite サイトマップ を参照してください。

1. 左側の選択リストで「x86 Servers」、「Software」の順に選択します。

2. 右側で「ServerView Suite」を選択します。

3. 「選択されたマニュアル」で「ServerView Suite サイトマップ」をクリックします。

1.4 iRMC のマニュアル本書は、iRMC S4 ファームウェアバージョン 8.8 以前について記述するマニュアルセットの一部です。iRMC S4 のマニュアルセットには、以下のマニュアルが含まれています。

l iRMC S4 Web インターフェースl iRMC S4 コンフィグレーションとメンテナンスl iRMC S4 コンセプトとインターフェース

1.5 iRMC の機能の概要iRMC では、提供される広範囲の機能をデフォルトでサポートしています。ビデオリダイレクション(AVR)とバーチャルメディアを使用すると、iRMCでは、PRIMERGY サーバのリモート管理に 2 つの追加機能も提供されます。

AVR、バーチャルメディア、embedded Lifecycle Management(eLCM)を使用するには、別売りの有効なライセンスキーが必要です。

1.5.1 標準的な機能

ブラウザによるアクセスiRMC は、管理サーバによって標準的な Web ブラウザからアクセスできる独自のWeb サーバを備えています。

セキュリティ(SSL、SSH)Web サーバへのセキュアな通信と、マウスやキーボードを含む安全なグラフィカル

iRMC S4 Web インターフェース 9

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1.5 iRMC の機能の概要

コンソールリダイレクションを、 HTTPS/SSL を使用して提供できます。リモートマネージャを使用して iRMC にアクセスするように、SSH メカニズムを使用して保護され、暗号化された接続を設定できます。リモートマネージャは、iRMC 用の英数字によるユーザインターフェースです。

ServerView IntegrationServerView Agents は、iRMC を検出し、関連するサーバに自動的に割り当てます。これは、ServerView Operations Manager から直接 ServerView RemoteManagement Frontend を使用して iRMC Web インターフェースおよびテキストコンソールリダイレクションを開始することが可能なことを意味します。

iRMC と ServerView Agentless Service(ServerView Operations Manager7.0 以降)間の通信により、PRIMERGY の out-of-band 管理を拡張することができます。

電源管理システムの状態に関係なく、リモートワークステーションから管理対象サーバの電源オン/オフを以下の方法で切り替えることができます。

l iRMC Web インターフェースを使用するl Remote Manager またはコマンドラインインタフェース(CLP)をスクリプト

で使用するl スクリプトで行う

消費電力管理iRMC では、管理対象サーバに対する包括的な消費電力制御を行うことができます。また、iRMC が管理対象サーバに対して電力消費を制御するために使用するモード(最低電力消費または最高パフォーマンス)を指定できます。これらのモードは必要に応じて切り替えることができます。

Customer Self Service(CSS)iRMC Web インターフェースのサーバコンポーネント、センサ、電源のサマリ表には、影響を受けるサーバコンポーネントが CSS コンポーネントであるかどうかに関して個別の列に情報が表示されます。また、システムイベントログ(SEL)のエラーリストに、CSS コンポーネントによってトリガされたかどうかが、すべてのイベントについて示されます。

テキストコンソールリダイレクションServerView Remote Management Front end から iRMC への Telnet/SSH セッションを開始できます。これにより、リモートマネージャが呼び出され、テキストコンソールリダイレクションセッションを開始できます。

BMC の基本的な機能iRMC は、電圧監視、イベントログ、リカバリ制御など、BMC の基本的な機能をサポートしています。

「ヘッドレス」のシステム動作管理対象サーバにマウス、モニタ、キーボードを接続する必要はありません。これには、コストが削減され、ケーブル配線がシンプルになり、セキュリティが向上す

iRMC S4 Web インターフェース 10

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1.5 iRMC の機能の概要

るなどのメリットがあります。

ID LEDたとえば、フル装備のラックに取り付けられた場合に、システムの識別を容易にするために、iRMC Web インターフェースから ID LED を有効にすることができます。

保守ランプ保守 LED は、管理対象システムの状態を知らせると同時に、CSS 状態を示します。

Power LEDPower LED は、サーバのスイッチが現在オンになっているか、オフになっているかを知らせます。

S5 LEDS5 LED は、サーバの電源状態を通知します。

CIM のサポートiRMC は、CIM-XML、WS-Man、SMASH CLP(System ManagementArchitecture for Server Hardware Command Line Protocol)をサポートします。

LANシステムによって、サーバに装着されているシステム NIC(ネットワークインターフェースカード)が管理 LAN 用に予約されているものもあります。LAN インターフェースを以下のように設定することを選択できるものもあります。

l 管理 LAN 用に予約する。l システムと操作を共有するように設定する。l システムから完全に使用可能にする。

スパナのマークが付いているポートが iRMC に割り当てられています。

ネットワークボンディングiRMC のネットワークボンディングは、Ethernet ネットワークアダプタの故障時の冗長を目的として設計されています。そのため、iRMC ネットワーク管理トラフィックは、単一物理リンクの故障により発生するサービスロスから保護されます。

iRMC はアクティブバックアップモデルのみサポートします。つまり、リンクが故障するまで 1 つのポートがアクティブで、もう 1 つのポートは MAC を引き継いでアクティブになります。

SNMPv1/v2c/v3 のサポートSNMP サービスを、IPMPMI を介して SNMP SC2 MIB(Sc2.mib)、SNMPMIB-2、SNMP OS.MIB、SNMP STATUS.MIB 上の SNMPv1/v2c/v3 GET 要求をサポートする iRMC に設定できます。

iRMC S4 Web インターフェース 11

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1.5 iRMC の機能の概要

SNMP サービスが有効になっている場合、ファンや温度センサなどのデバイスの情報を SNMP プロトコル経由で取得でき、SNMP Manager を実行する任意のシステムで表示できます。

コマンドラインインターフェース (CLP)Remote Manager に加えて、iRMC では DMTF(Distributed ManagementTask Force)によって標準化された SMASH CLP もサポートしています。

シンプルな設定 - インタラクティブ/スクリプトベースiRMC の設定には、以下のツールが使用できます。

l iRMC Web インターフェースl Server Configuration Managerl UEFI BIOS セットアップ

Server Configuration Manager または IPMIVIEW でスクリプトを使用して設定を実行することもできます。これは、サーバがまず ServerView InstallationManager を介して設定されるときに iRMC を設定することが可能なことを意味します。スクリプトに基づいて多数のサーバを設定することも可能です。

LocalView Service Panel のサポートPRIMERGY サーバに ServerView Local Service Panel, が搭載されている場合、このモジュールにより、どのモジュールが故障しているか、および故障しているモジュールを自分で交換できるかどうかを判断できます。

ローカルユーザ管理iRMC には、固有のユーザ管理方法があり、最大 16 人のユーザをパスワード付きで作成し、それぞれが属するユーザグループによってさまざまな権限を割り当てることができます。

ディレクトリサービスを使用するグローバルユーザ管理iRMC のグローバルユーザ ID は、ディレクトリサービスのディレクトリに保管されています。これにより、ユーザ ID を中央サーバで管理できます。そのため、 ネットワークでこのサーバに接続されているすべての iRMC で、ユーザ ID を使用することができます。

iRMC ユーザ管理では、現在以下のディレクトリサービスがサポートされます。

l Microsoft® Active Directoryl Novell® eDirectoryl OpenLDAPl OpenDS、OpenDJ、ApacheDS

CAS ベースのシングルサインオン(SSO)認証iRMC は CAS(Centralized Authentication Service)設定をサポートしており、CAS ベースの SSO 認証用の iRMC Web インターフェースを設定できます。

CAS サービスの SSO ドメイン内のアプリケーションに初めてログインすると(iRMC Web インターフェースなど)、CAS 固有のログイン画面でログイン認証情報の入力が要求されます。CAS サービスによる認証に成功すると、ユーザはログ

iRMC S4 Web インターフェース 12

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1.5 iRMC の機能の概要

イン認証情報を再び入力せずに、iRMC Web インターフェースと SSO ドメイン内の他のサービスへのアクセスが許可されます。

DNS / DHCPiRMC は、自動ネットワーク設定をサポートしています。これにはデフォルトの名前があり、DHCP サポートは iRMC S4 が DHCP サーバから IP アドレスを取得するようにデフォルトで設定されています。iRMC 名は、DNS(Domain NameSystem)によって登録されます。最大 5 つの DNS サーバがサポートされています。DNS/DHCP が使用できない場合、iRMC は静的 IP アドレスもサポートしています。

電源の供給iRMC は、システムのスタンバイ電源を使用して電源が供給されます。

アラート管理iRMC のアラート管理機能は、アラート転送のために以下のオプションを提供しています。

l SNMP を使用して PET(Platform Event Trap)が送信されます。l 電子メールで直接アラートを送信します。

また、iRMC は、関連するすべての情報を ServerView Agents に供給します。

システムイベントログ(SEL)の読み取り、フィルタ、保存複数のインターフェースを使用して、 SEL の内容を表示、保存、削除できます。

l iRMC Web インターフェースl iRMC の Telnet/SSH ベースのインターフェース(リモートマネージャ)

iEL(iRMC Event Log: 内部イベントログ)の表示、フィルタリングおよび保存次の方法で、iEL の内容を表示、保存、削除できます。

l iRMC Web インターフェースl iRMC の Telnet/SSH ベースのインターフェース(リモートマネージャ)

UEFI サポートUnified Extensible Firmware Interface(UEFI)は、コンピュータのファームウェアを OS に接続するソフトウェアプログラムの仕様です。UEFI には、セキュアブートと呼ばれるバリデーションプロセスがあります。セキュアブートでは、プラットフォームファームウェアによるセキュリティ証明書の管理方法の定義、ファームウェアのバリデーション、ファームウェアと OS 間のインターフェース(プロトコル)の指定を行います。

1.5.2 拡張機能

標準的な機能とは別に、iRMC はビデオリダイレクション(AVR)機能、バーチャルメディア機能、embedded Lifecycle Management(eLCM)もサポートしています。

ビデオリダイレクション(AVR)

iRMC S4 Web インターフェース 13

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1.5 iRMC の機能の概要

iRMC はビデオリダイレクション(AVR)をサポートし、次の利点があります。

l 標準的な Web ブラウザ上での操作。管理用サーバにその他のソフトウェアをインストールする必要はありません。ただし、Java アプレットを使用する場合は、Java Runtime Environment が必要です。また、Web ブラウザが HTML5に対応している必要があります。

l システムに依存しないグラフィカルおよびテキストコンソールリダイレクション(マウスおよびキーボードを含む)。

l ブート監視、BIOS 管理、および OS の操作のためのリモートアクセス。l AVR は、他の場所からサーバを操作するための最大 2 つの同時「仮想接続」を

サポートしています。また、ハードウェアおよびビデオ圧縮を使用してネットワーク上の負荷を削減します。

l ローカルモニタの電源切断のサポート : AVR セッション中にローカルサーバ画面で実行されるユーザ入力およびアクションを権限のない者が見ることができないようにするために、AVR セッション中に管理対象の PRIMERGY サーバのローカル画面の電源を切断することが可能です。

l 低帯域幅データ転送速度が低下した場合、現在の AVR セッションの色深度に対する帯域幅(bpp、ビット/ピクセル)を低く設定できます。

バーチャルメディアバーチャルメディア機能により、リモートのワークステーションに物理的に存在しているか、Remote Image Mount 機能を使用したネットワークで一元的に使用可能な「仮想」ドライブが使用できます。

バーチャルメディアで使用可能な「仮想」ドライブは、ローカルドライブとほぼ同じ方法で管理され、以下の選択肢を提供します。

l データの読み取りおよび書き込みl バーチャルメディアからのブートl ドライバおよび小規模のアプリケーションのインストールl リモートワークステーションからの BIOS のアップデートl (USB を使用した BIOS のアップデート)

バーチャルメディアは、以下の種類のデバイスをサポートして、リモートワークステーション上の「仮想ドライブ」を提供します。

l CD-ROMl DVD-ROMl メモリスティックl Floppy イメージl CD ISO イメージl DVD ISO イメージl ハードディスクドライブl HDD ISO イメージ

iRMC S4 Web インターフェース 14

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1.6 新機能

Remote Image Mount 機能により、ISO イメージは「仮想ドライブ」という形態でネットワーク共有に一元的に提供されます。

embedded Lifecycle Management(eLCM)embedded Lifecycle Management(eLCM)ソリューションを使用すると、物理デバイスを操作せずにマウスを数回クリックするだけで、iRMC Web インターフェースから一元的に PRIMERGY サーバのライフサイクル管理を制御できます。

eLCM には以下の機能があります。

l eLCM アップデート管理l eLCM イメージ管理(カスタムイメージ)l eLCM デプロイメントl eLCM ヘルス管理(PrimeCollect)

詳細については、ServerView embedded Lifecycle Management (eLCM) のユーザガイドを参照してください。

プロファイル管理プロファイル管理を使用すると、RESTful API を使用してフルサーバ設定を送信および取得することができます。

プロファイル管理は以下の機能をサポートします。

l iRMC のプロファイルストアでのプロファイル(またはサブプロファイル)の作成。

l iRMC のプロファイルストアからのプロファイル(またはサブプロファイル)の取得。

l 実行する iRMC へのプロファイル(またはサブプロファイル)の適用。l プロファイルの作成および適用を行うために、ステータスおよびログ情報を提供

するセッションを取得。l プロファイルのバージョンコントロール。

1.6 新機能このエディションには以下の変更が実装されています。

l 全般的な最適化l Agent Connect Status に関する軽微な変更

iRMC S4 Web インターフェース 15

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1.7 本書の表記

1.7 本書の表記このマニュアルでは以下の表記規則を使用します。

本書の表記 説明データの損失やデバイスの損傷の可能性があるさまざまな種類のリスクを表示します。追加関連情報とヒントを表示します。

太字 インターフェース要素の名前を示します。等間隔表示 パスおよびファイル名など、出力やシステム要素を示します。monospacesemibold(太字

の等間隔表示)

キーボードを使用して入力するテキストを示します。

青字の文字列 関連するトピックへのリンクを示します。ピンクの文字列 すでに表示したリンクを示します。<abc> 実際の値に置き換える必要のある変数を示します。[abc] オプション(構文)を示します。[key] キーボード上のキーを示します。大文字のテキストを入力する場

合、[Shift] キーを指定します。たとえば、A を入力する場合は[Shift] + [A] を押します。 2 つのキーを同時に押す場合は、2 つのキーをプラス記号で連結して示します。

画面画面のスクリーンショットはある程度システムに依存するため、ご利用のシステムと必ずしも詳細まで完全に同じではありません。また、メニューとコマンドもシステムによって異なることがあります。

iRMC S4 Web インターフェース 16

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1.8

必要

なユ

ーザ

権限

1.8

必要

なユ

ーザ

権限

以下

の表

に、

iRM

CW

ebイ

ンタ

ーフ

ェー

スの

各機

能を

使用

する

ため

に必

要な

権限

の概

要を

示し

ます

iRM

C W

ebイ

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ーフ

ェー

スの

ファ

ンク

ショ

IPM

Iレベ

ルで

許可

必要

なiR

MC 固

有の

権限

OEM

Adm

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ザ管

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ーザ

アカ

ウン

ト変

更権

iRM

C設

定変

更権

AV

R使

用権

限リ

モー

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トレ

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ス1

7

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1.8

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8

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1.8

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9

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2 メイン画面Web インターフェースのメインウィンドウには、上から下に向かって以下のセクションがあります。

l ServerView Suite のヘッダーl 選択したファンクションを表示する情報バーと、インターフェース言語セレクタl ワークスペース。左側にナビゲーション、右側に対応するパラメータがありま

す。

図 1: iRMC Web インターフェースのメインウィンドウの構造

ナビゲーションエリアには、iRMC の個々のファンクションをタスクベースに並べたメニューツリー構造があります。これらのリンクのいずれかをクリックすると、そのリンクが有効になり、そのファンクションのワークエリアが表示され、任意の出力、ダイアログボックス、オプション、リンクおよびボタンが表示されます。

iRMC S4 Web インターフェース 28

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ログインディレクトリサービスへの LDAP アクセスが iRMC に設定されている場合、または「常に SSL ログインを使用する」オプションが有効になっている場合、ユーザ名とパスワードが転送される際、常に SSL で保護されます。「安全(SSL)」オプションが有効な場合、Web ブラウザと、iRMC 間のすべての通信は、HTTPS によって行われます。

1. リモートワークステーションから Web ブラウザを開きます。2. iRMC の(設定済みの)DNS 名または IP アドレスを入力します。

ログインダイアログが開きます。

3. ログイン画面が表示されない場合は、LAN 接続 を確認してください。4. デフォルトの管理者アカウントのデータを入力してください。

ユーザ名: admin

パスワード: admin

ユーザ名とパスワードは、大文字小文字を区別します。

5. 「OK」をクリックして、入力を確定します。

セキュリティ上の理由から、一度ログインした後は、新しい管理者アカウントを作成してデフォルトの管理者アカウントを削除するか、少なくともパスワードを変更するようにお勧めします。

ログアウトログアウトによって、ダイアログボックスでの確認の後、iRMC のセッションを終了させることができます。

1. タイトルバーの右側にある「ログアウト」をクリックします。2. ダイアログボックスで、ログアウトすることを確認します。

ログイン画面が再び開き、再ログインできます。

iRMC S4 Web インターフェース 29

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言語の設定Web インターフェースは各国語版が用意されています。

l 英語l ドイツ語l 日本語

情報バーの右側に、旗のアイコンがあります。

1. 該当する旗をクリックして、目的の言語を選択します。

iRMC S4 Web インターフェース 30

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2.1 システム情報

2.1 システム情報「システム情報」エントリには、システム情報へのリンクが含まれます。

2.1.1 システムの概要

iRMC Web インターフェースが開き、メインウィンドウにサーバの一般情報が表示されます。

図 2: 「システムの概要」ページ

システム情報の概要が 6 つのセクションに分類されて表示されます。

システム LED保守ランプ、CSS ランプ、識別灯の状態が表示されます。

iRMC S4 Web インターフェース 31

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2.1 システム情報

LED 意味

PowerLED

サーバの電源状態が表示されます。次の状態があります。

l 点灯:「Power ON」(緑色)l 消灯:「Power OFF」(オレンジ色)

エラーLED

サーバの状態表示ランプの状態を示します。

l 消灯: 異常イベントなし(消灯)l 点灯: 非 CSS コンポーネントに故障予兆イベントあり(赤色で点

灯)l アラーム: 異常イベント(赤色で点滅)

CSSLED

サーバの CSS ランプの状態を示します。

l 消灯: サーバ稼働中(消灯)l 点灯: CSS コンポーネントに故障予兆イベントあり(赤色で点灯)l アラーム: CSS コンポーネントの故障(赤色で点灯)

識別灯 サーバ ID の状態を示します。次の状態があります。

l On (青色)l Off (灰色)

「出力 ON/出力 OFF」ボタンで、PRIMERGY の識別灯の点灯と消灯を切り替えます。

資産タグ設定「資産タグ設定」フィールドで、管理対象サーバにユーザ固有の資産タグを入力できます。「適用」をクリックして、資産タグをサーバに送信します。

ユーザ固有の資産タグを使用して、インベントリ番号または選択したその他のID をサーバに割り当てることができます。

Windows 対応システムの場合は、このユーザ固有の資産タグは WMI より自動的に提供されます。資産タグは、社内ツールで評価したり、企業管理システム(CA Unicenter など)の統合に使用できます。

「システム情報」管理対象サーバの情報

オペレーティングシステムの情報管理対象サーバの OS の情報、および、管理対象サーバで ServerView Agents を使用可能かどうか、または管理対象サーバで ServerView Agentless Service を使用可能かどうかが一覧されます。

ServerView Agent と ServerView Agentless Service がどちらも実行中でない場合は、「オペレーティングシステムの情報」グループのすべてのフィールドを編集できます。実行中は編集できません。

iRMC S4 Web インターフェース 32

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2.1 システム情報

ServerView Agents が実行中の場合、ServerView Agents によってすべての値が設定されます。In-band でのみ、値を調整できます。ServerView Agentless Service が実行中の場合、「場所」と「管理者」の値には ServerView Agentless Service がアクセスできないため、それ以外の値が設定されます。「場所」と「管理者」の値を設定できます。ESXi CIM プロバイダを使用できる場合、ServerView Agents として iRMC に接続します。

ハードウェア情報FRU(Field-Replaceable Unit)の情報を一覧します。FRU はシステムから解放し取り外すことのできるコンポーネントです。「CSS 対象」列には、各コンポーネントの CSS 機能のサポートの有無が示されます。

現在の全体消費電力

一部の PRIMERGY サーバではサポートされていません。

現在の間隔で計測された、サーバのすべての測定値(現在の電力、最小電力、最大電力、平均電力)が表示されます。

グラフィカルな表示でも、サーバの可能な最大消費電力量と現在の消費電力量を比較して表示しています。

2.1.2 システムの構成情報

このページには、CPU およびメインメモリモジュールに関する情報が表示されます。「CSS 対象」列に、CSS 機能が各コンポーネントでサポートされているかどうかが示されます。

TPM をサポートする PRIMERGY サーバの場合、このページは TPM が有効か無効かを示します。

iRMC S4 Web インターフェース 33

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2.1 システム情報

図 3: 「システム構成情報」ページ

以下のステータスアイコンは、システムコンポーネントの状態を示します。

OK:コンポーネントの状態は良好です。

コンポーネントのスロットが空いています。

警告:コンポーネントの状態が低下しています。

欠陥:コンポーネントに欠陥があります。

システムの構成情報ページには、以下のグループがあります。

CPU 情報このグループでは、管理対象の PRIMERGY サーバの CPU の状態、ID、CSS の機能、および性能などに関する情報を提供します。

システムメモリ情報このグループでは、管理対象の PRIMERGY サーバのメインメモリモジュールの状態、ID、CSS の機能、および性能に関する情報を提供します。

iRMC S4 Web インターフェース 34

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2.1 システム情報

SPD データを表示/SPD データを非表示個々のメモリコンポーネントに対するベンダ固有の詳細(SPD データ)を表示または非表示にします。メモリの SPD データは、コンポーネントおよびサーバに統合された EEPROMに保存されるので、BIOS によって自動的にメモリコンポーネント(RAM、DIMM)が検出されます。

以下のオプションとボタンは、エラーが発生した場合にのみ表示されます。

選択個々のメモリモジュールを選択し、適用する動作を「一覧からメモリアクションを選択してください」から選択できます。

全てにチェックすべてのメモリモジュールを選択します。

全て非選択選択を解除します。

一覧からメモリアクションを選択してくださいこのリストから、選択したメモリに適用する動作を選択します。以下のアクションを選択できます。

アクション

意味

ResetErrorCounter

エラーカウンタをリセットします。

iRMC または ServerBlade の場合、エラーカウンタが 0 に設定された状態で新しいモジュールが自動的に検出されるため、エラーカウンタを明示的にリセットする必要はありません。

モジュールの有効化

メモリモジュールを有効にします。

選択モジュールへの適用選択した動作を選択したモジュールに適用します。

iRMC S4 Web インターフェース 35

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2.1 システム情報

2.1.3 AIS Connect

AIS Connect を使用すると、PRIMERGY サーバをリモートで管理でき、サービス技術者が詳細なワークフローを制御する場合に Fujitsu の Service System で制御することもできます。

AIS Connect 機能では以下のことができます。

l iRMC embedded AIS エージェントを有効にして、オートコールを Fujitsu のテクニカルサポートに送信できます。

l Fujitsu のテクニカルサポートが iRMC から PrimeCollect アーカイブを取得できるようにします。

l Fujitsu のテクニカルサポートが iRMC からシステムレポートのデータを取得できるようにします。

l Fujitsu のテクニカルサポートが iRMC の iWeb インターフェースに接続できるようにします。

PrimeCollect アーカイブを送信するには、有効な eLCM ライセンスキーが必要です。

AIS Connect で、iRMC 実行中の embedded AIS Connect クライアント(AISエージェント)と Fujitsu の Service System 間の接続を確立します。この接続では、iRMC に LAN 経由で直接アクセスできない場合でも技術者がリモートからiRMC に接続でき、エラーの場合はこの接続を使用してシステム情報(PrimeCollect アーカイブ、システムレポートなど)を送信します。

embedded AIS Connect は 2 種類のモードで動作できます。

l Warranty ModeWarranty Modeでは、AIS Connect の機能は、毎日エンタープライズ環境(Service System)に接続することと、ユーザの要求時のみに「診断情報収集(PrimeCollect)」で作成したデータを送信することのみです。

デフォルトは Warranty Mode です。エンタープライズ環境を管理している技術者のみ、Warranty Mode を Contract Mode に変更することができます。この場合、接続を設定する必要があります。

l Contract ModeContract Mode では、AIS Connect から、サーバが稼働中に発生した問題が報告されます。アラームデータと共に、PrimeCollect レポートとシステムレポートも送信します。

iRMC の embedded AIS Connect 機能の処理について、以下で説明します。embedded AIS 機能の詳細については、『ServerView embedded LifecycleManagement(eLCM)』マニュアルを参照してください。

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2.1 システム情報

または、cURL または Visual Basic スクリプトを使用して、生成されたXML ファイルをダウンロードして自動的に評価できます。

「AIS Connect」ページでは、iRMC の embedded AIS Connect 機能を設定できます。

図 4: 「AIS Connect」ページ

パラメータは複数のグループに分類されています。

AIS Connect ステータスembedded AIS エージェントの状態情報を提供します。「Asset Model」の値「PRIMERGY iRMC EMBEDDED AGENT」は、すべての PRIMERGY サーバで固定です。「Relation」は、AIS Connect の現在の動作モードを示します(「Warranty Mode」または「Contract Mode」)。「AIS Connect Status」グループに表示される残りの値は、「AIS Connect」ページで開始されたアクションと設定された値によって決まります。

AIS Connect 管理AIS Connect を有効または無効にするボタンがあります。AIS Connect が現在「Contract Mode」の場合は、embedded AIS Connect エージェントを Service

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2.1 システム情報

Mode に切り替えるオプションもあります。このモードでは、エージェントはハードウェアによってトリガされるすべてのアラームを無視します。

AIS Connect有効/ AIS Connect無効AIS Connect を有効/無効にします。

サービスモード有効/ サービスモード無効Service Mode を有効/無効にします。

分析ファイルを送AIS Connect 分析ファイルを Fujitsu のテクニカルサポートに送信します。

AIS Connect 設定AIS Connect 設定を指定できます。

プロキシを使用HTTP プロキシサーバを使用するかどうかを指定します。プロキシサーバの設定は、「ネットワーク設定」グループの「Proxy Settings」ページで行うことができます(113 ページの プロキシ設定を参照)。

国名AIS Connect RP 国を定義します。

適用設定を有効にします。

「適用」をクリックすると、設定が iRMC の永続メモリに保存されます。これにより、次の場合に設定が使用できるようになります。

l ページが更新された後l iRMC Web インターフェースを閉じて、もう一度開いた後l 停電時

テスト接続Fujitsu の Service System への接続をテストします。

AIS Connect リモートセッションこのグループを使用して、以下の処理を実行できます。

l リモートセッションのポリシーを有効/無効にできます。l リモートセッションの接続を解除します。l 強制的に embedded AIS Connect エージェントに即座にポーリングさせます。

これは、「Warranty Mode」の場合に即座にレスポンスを取得する場合に便利です。

アクティブなリモートセッション数/ リモートセッション拒否リモートセッションを有効/無効にすることにより、リモートセッションを許可/拒否します。

リモートセッション切断リモートセッションの接続を解除します。

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2.1 システム情報

診断情報取得強制的に embedded AIS Connect エージェントに即座にポーリングさせます。

2.1.4 システムレポート

「システムレポート」ページは、iRMC からの直接 out-of-band で、サーバハードウェア/ソフトウェアに関するサービスインシデントの情報を提供します。

以下の項目についての情報が提供されます。

l システム BIOSl PCI 構成l IDPROM データl センサデータレコードl プロセッサl 電圧

l ファン

l 温度センサ

l 電源

l メモリモジュール

l ネットワークアダプタ

l システムイベントログ(SEL)l 内部イベントログ(IEL)l 起動ステータスl 管理コントローラl ServerViewRaid

l 消費電力データ

または、cURL または Visual Basic スクリプトを使用して、生成されたXML ファイルをダウンロードして自動的に評価できます。詳細については、『iRMC S4 コンフィグレーションとメンテナンス』ユーザガイドを参照してください。

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2.1 システム情報

図 5: 「システムレポート」ページ

システムレポートを以下のボタンで管理できます。

ブラウザで表示レポート情報を含む XML ファイルを表示します。

保存レポート情報を含む report.xml ファイルをローカルのダウンロードディレクトリに保存します。保存される各レポートファイルについて、report.xml ボタンが「システムレポート」ページの下部に表示されます。対応するボタンをクリックして、レポートファイルを開けます。

PcSysScan.exe を以下のように使用して、生成された XML ファイルを人間が読める HTML ファイルに変換できます。

PcSysScan.exe -xmltransform report.xml report.html

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2.1 システム情報

2.1.5 CPU 使用率モニタサンプ履歴

CPU 使用率モニタ は、選択した時間範囲の全体的な CPU 使用率の分析を支援するデータを提供します。収集されたデータはグラフで表示され、平均値が、単一サンプルおよび選択した時間範囲のすべてのサンプルについて、CPU 負荷の最大値、最小値が表示されます。

CPU 使用率モニタ は、ホストシステムが稼働している場合のみ、実際のデータサンプルを収集します。ホストが稼働していない場合はデータがシミュレーションされます(30 秒ごとに値が 0 のフェイクサンプルが生成されます)。

CPU 使用率モニタ は、Node Manager が CUPS 機能をサポートしているシステムにのみアクセスできます。

図 6: 「CPU 使用率モニタ」ページ

CPU 使用率モニタリング履歴表示オプション「CPU 使用率モニタリング履歴表示オプション」グループで、グラフの表示設定を変更することはできません。

iRMC S4 Web インターフェース 41

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2.1 システム情報

CPU 使用率表示期間CPU 使用率の表示期間

CPU 表示期間1 時間から 5 年までの時間範囲を選択できます。1 時間、12 時間、1 日のサンプルは一時的なもので、保存されません。1 週間、2 週間、1 か月、1 年、5 年のサンプルは、フラッシュメモリに(ファイルベースで)保存されます。1 週間、2 週間、1 か月のサンプルは、1 時間ごとに保存されます。1 年と 5 年のサンプルは、1 日単位で保存されます。

CPU 監視を有効にする指定した時間範囲での監視を有効にします。

適用選択したオプションを適用します。

履歴の消去収集したデータを削除します。

CPU 使用率グラフ表示収集したデータが、X 軸が単位で Y 軸が時間範囲のグラフに表示されます。

履歴の保存収集したデータの保存先ディレクトリを選択するダイアログが開きます。

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2.1 システム情報

2.1.6 ネットワーク一覧

「ネットワーク一覧」には、iRMC の Ethernet ポートに関する情報が表示されます。IP アドレスなどの特定の情報は、ServerView Agent または ServerViewAgentless Service が実行中のみ使用できます。

図 7: 「ネットワーク一覧」ページ

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2.1 システム情報

2.1.7 ドライバモニタ

「ドライバモニタ」ページには、システムにインストールされているドライバの状態情報が表示されます。このページは、ServerView Agent または ServerViewAgentless Service が実行中のみ使用できます。

図 8: 「ドライバモニタ」ページ

ドライバモニタステータス要約状態を監視しているドライバが表示されます。

監視コンポーネント監視対象のドライバコンポーネントが表示されます。

ステータスのリセットすべてのコンポーネントの状態をリセットします。

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2.2 RAID 情報

2.2 RAID 情報「RAID Information」エントリおよび関連するページは、以下の要件が満たされる場合のみ表示されます。

l out-of-band 対応 RAID コントローラを管理対象サーバで使用できる。l サーバの電源が入っており、システムは現在 BIOS POST フェーズにはない。

RAID ページには、RAID システムの情報のみが表示されます。RAID システムを管理するには、ServerView RAID が必要です。

2.2.1 コントローラ

管理対象サーバの各 RAID コントローラについて、「RAID コントローラ情報」ページに RAID コントローラおよび関連するバッテリのステータスに関する情報が表示されます。

図 9: 「RAID コントローラ情報」 ページ

詳細新しいページが開き、RAID コントローラまたはバッテリに関する詳細情報が表示されます。

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2.2 RAID 情報

2.2.2 エンクロージャ

「RAID エンクロージャ情報」ページには、管理対象サーバの各 RAID エンクロージャに関する情報が表示されます。

RAID エンクロージャには 2 種類あります。

l ETERNUS JX40

図 10: 「RAID 情報」 - 「RAID エンクロージャ情報」ページ(ETERNUS JX40)

l ETERNUS JX60

図 11: 「RAID 情報」 - 「RAID エンクロージャ情報」ページ (ETERNUS JX60)

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2.2 RAID 情報

詳細新しいページが開き、対応する RAID エンクロージャに関する詳細情報が表示されます。このページで、「識別灯」ボタンを使用して、RAID コントローラの識別灯を点灯できます。

2.2.3 物理ディスク

「RAID 物理ディスク情報」ページには、管理対象サーバの各 RAID 物理ディスクに関する情報が表示されます。

図 12: 「RAID 物理ディスク情報」ページ

詳細新しいページが開き、対応する RAID 物理ディスクに関する詳細情報が表示されます。このページで、「識別灯」ボタンを使用して、RAID 物理ディスクの識別灯を点灯できます。

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2.3 BIOS

2.2.4 論理デバイス

「RAID 論理ドライブ情報」ページには、管理対象サーバの各 RAID 論理ドライブに関する情報が表示されます。

図 13: 「RAID 論理ドライブ情報」 ページ

詳細新しいページが開き、対応する RAID 論理ドライブに関する詳細情報が表示されます。このページで、「識別灯」ボタンを使用して、論理ドライブがある RAID物理ディスクの識別灯を点灯できます。

2.3 BIOS「BIOS」エントリには、次のページへのリンクが含まれます。

l 49 ページの バックアップ/リストアl 52 ページの BIOS アップデート

これらのページは、管理するサーバの BIOS が該当する機能要件を満たす場合のみ表示されます。

iRMC S4 Web インターフェース 48

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2.3 BIOS

2.3.1 バックアップ/リストア

「BIOS パラメータ設定のバックアップ/リストア」ページには以下のオプションがあります。

l BIOS パラメータの自動バックアップl 単一の BIOS パラメータを ServerView® WinSCU XML 形式でバックアップ

し、バックアップをファイルに保存します。l 単一の BIOS パラメータ設定をファイルから ServerView® WinSCU XML 形式

でリストアします。

図 14: 「BIOS パラメータ設定のバックアップ/リストア」 ページ

バックアッププロセスについての注意事項

l バックアッププロセス中は、すべてのボタンと入力フィールドが無効です。l 管理するサーバの電源が切れている場合は、自動的に投入されます。l サーバの電源が入っている場合は、リブートが必要です。リブートしないと、

バックアッププロセスが「Boot Pending」状態のままになります。l 管理するサーバの電源は、バックアップが完了すると切れます。

パラメータは複数のグループに分類されています。

BIOS パラメータ設定のバックアップ/リストアこのグループでは、BIOS パラメータのバックアップを自動化できます。BIOS パラ

iRMC S4 Web インターフェース 49

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2.3 BIOS

メータのバックアップを要求すると、管理対象ノードが起動し、現在の BIOS 構成を読み取ります。「BIOS パラメータ設定のバックアップ/リストア」を有効にすると、BIOS 構成が各ブートプロセス中に自動的に送信されます。そのため、現在のBIOS 構成は常に使用可能で、管理対象ノードの追加のリブートは必要ありません。

BIOS パラメータの自動バックアップを有効にすると、ブートプロセス速度が遅くなります。

有効BIOS パラメータのバックアップを有効または無効にします。このオプションを変更は、次のシステムブート後に有効になります。このシステムブートは手動で開始する必要があります。デフォルト : 無効

ステータス現在の状態を表示します。

単一の BIOS パラメータの ServerView® WinSCU XML 形式でのバックアップ単一の BIOS パラメータ設定を ServerView® WinSCU XML 形式でバックアップし、バックアップをファイルに保存するパラメータを提供します。

ステータスのバックアップバックアップが現在進行中または完了している場合のみ表示されます。現在のバックアッププロセスの状態が表示されます。正常終了すると「作業完了」と表示されます。この状態は、「ステータスのクリア 」ボタンをクリックするとクリアすることができます。このボタンは、状態が現在表示されている場合のみ有効です。

バックアップファイル名デフォルトでは、この入力フィールドは無効です(グレー表示されています)。最初、iRMC S4 が動的に生成したファイル名が表示されます。

ファイル名の変更「バックアップファイル名」フィールドが有効になり、任意のファイル名(.pre)を入力できます。

ファイル名の変更編集したファイル名を保存し、今後、このファイル名がデフォルトで「バックアップファイル名」フィールドに表示されます。

BIOS パラメータのバックアップ要求単一の BIOS パラメータの ServerView® WinSCU XML 形式でのバックアップを開始します。バックアップ(「バックアップファイル名」フィールドで指定した名前が使用されます)が iRMC S4 にローカルで保存されます。バックアッププロセスが開始されると、現在のプロセスの状態が「ステータスのバックアップ」に表示されます。

iRMC S4 Web インターフェース 50

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2.3 BIOS

ファイルへのバックアップServerView® WinSCU XML 形式で単一の BIOS パラメータのバックアップがiRMC S4 のローカルストレージにある場合にのみ使用可能: ブラウザでダイアログが開き、BIOS バックアップデータの iRMC S4 ローカルのコピーをファイル(<ユーザ指定の名前>.pre)に保存できます。

ステータスのクリア「ステータスのバックアップ」に現在ステータスが表示されている場合のみ使用できます。「ステータスのバックアップ」に表示されるステータス情報をクリアします。

ServerView® WinSCU XML 形式で保存された BIOS パラメータのリストアServerView® WinSCU XML 形式で単一 BIOS パラメータ設定をリストアファイルからリストアするパラメータを指定します。

ステータスのリストアバックアップが現在進行中または完了している場合のみ表示されます。現在のバックアッププロセスの状態が表示されます。正常終了すると「作業完了」と表示されます。この状態は、「ステータスのクリア」ボタンをクリックするとクリアすることができます。このボタンは、状態が現在表示されている場合のみ有効です。

リストアファイル名リストアファイルの名前

参照ServerView® WinSCU XML 形式の単一の BIOS パラメータのバックアップが含まれるファイル(.pre)へ移動できるブラウザダイアログが開きます。

アップロード「リストアファイル名」フィールドに指定したファイル名に基づいて、単一のBIOS パラメータ設定のリストアを開始します。リストアプロセスが開始されると、現在のプロセスの状態が「ステータスのリストア」に表示されます。

ステータスのクリア「ステータスのリストア」に現在状態が表示されている場合のみ使用できます。ここに表示される状態情報をクリアします。

iRMC S4 Web インターフェース 51

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2.3 BIOS

2.3.2 BIOS アップデート

「BIOS アップデート設定」ページには、管理するサーバの現在の BIOS 版数が表示され、このページで「ファイルからアップロード」するか TFTP 経由で BIOS をアップデートできます。

PRIMERGY サーバの適切な BIOS イメージは ServerView Suite DVD 2 に保存されています。また、http://support.ts.fujitsu.com/download.htmlからダウンロードできます。

図 15: BIOS の「アップデート設定」ページ

BIOS アップデートが現在進行中の場合、サーバの電源を切ったり再起動したりしないでください 。

BIOS アップデートのパラメータは、複数のグループに分類されています。

BIOS 情報このグループには、管理するサーバの現在の BIOS 版数に関する情報が表示されます。

ファイルからの BIOS アップデートグループでは、管理対象サーバの BIOS をオンラインアップデートできます。この場合、現在の BIOS イメージをファイルに提供する必要があります。

iRMC S4 Web インターフェース 52

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2.3 BIOS

アップデートファイルBIOS イメージを含むファイル

参照ファイルブラウザが開き、アップデートファイルに移動できます。

適用設定を有効し、BIOS のフラッシュを開始します。

BIOS TFTP アップデート設定「BIOS TFTP アップデート設定」グループでは、管理対象サーバの BIOS をオンラインアップデートできます。この場合、現在の BIOS イメージを TFTP サーバ上のファイルに提供する必要があります。TFTP を起動すると、BIOS がフラッシュされます。

TFTP サーバBIOS イメージを含むファイルが格納される TFTP サーバの IP アドレスまたはDNS 名

アップデートファイルBIOS イメージを含むファイル

適用設定を有効にします。

TFTP テストTFTP サーバへの接続をテストします。

TFTP 開始BIOS イメージを含むファイルを TFTP からダウンロードして、BIOS のフラッシュを開始します。

BIOS のアップデート以下の概要は、「ファイルからアップロード」する BIOS のアップデートと TFTP経由での BIOS のアップデートの両方に該当します。アップデートプロセス中、現在のアップデートステータスが「BIOS アップデート設定」ページに表示されます(52 ページの BIOS アップデートを参照)。

BIOS のアップデートには、以下の手順が含まれます。

l 最初の手順で、アップデートファイルをダウンロードし、その後以下のようになります。l サーバの電源が切れている場合は、自動的に電源が投入され、フラッシュプ

ロセスが開始されます。l サーバの電源がすでに投入されている場合は、サーバを再起動して、フラッ

シュプロセスを開始する必要があります。

iRMC S4 Web インターフェース 53

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2.3 BIOS

BIOS アップデートが現在進行中の場合、サーバの電源を切ったり再起動したりしないでください 。

l フラッシュデータがメモリに転送され、転送が正常に完了したことがステータス表示に示されます。

l 実際のフラッシュプロセスが開始される前に、フラッシュ/アップデートイメージがチェックされます。

l フラッシュ/アップデートイメージのチェックが正常終了すると、実際のフラッシュプロセスが開始されます。ステータスインジケータに、進行状況のパーセントが表示されます。

l BIOS アップデートが正常に完了すると、サーバの電源が切断され、以下のエントリがシステムイベントログ(SEL)に書き込まれます: BIOS TFTP or

HTTP/HTTPS flash OK

iRMC S4 Web インターフェース 54

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2.4 iRMC S4

2.4 iRMC S4「iRMC S4」エントリで、iRMC、ファームウェア、証明書の情報を指定します。

2.4.1 iRMC S4 情報

「iRMC S4 情報」ページでは、iRMC の一般情報を提供します。

図 16: 「iRMC S4 情報」ページ

動作中ファームウェアファームウェアのバージョンおよび iRMC の SDRR バージョンを表示します。

「iRMC S4 を再起動」iRMC を再起動します。

「iRMC S4 を再起動 」ボタンは、管理対象サーバが BIOS POST フェーズの間は使用できません。

実行中のセッション情報現在アクティブなすべての iRMC セッションを表示します。

ライセンスキーiRMC にライセンスキーをアップロードできます。

iRMC S4 の「ビデオリダイレクション」、「仮想メディア」、および「ライフサイクル管理」機能を使用するには、有効なライセンスキーが必要です。Lifecycle Management のライセンスキーは、必ず iRMC カードと共に購入されます。

iRMC S4 Web インターフェース 55

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2.4 iRMC S4

アップロード入力フィールドに指定されたライセンスキーを iRMC に読み込みます。

iRMC S4 その他のオプションiRMC Web インターフェースのレイアウトを変更するパラメータを指定します。

デフォルト言語言語の初期設定を行います(ドイツ語/英語/日本語のいずれか)。次回 iRMCWeb インターフェースを呼び出す際に有効になります。

温度単位Web インターフェースで表示する温度の単位(摂氏/華氏)を指定します。この設定は現在のセッションに適用され、次回 iRMC Web インターフェースを呼び出す際に有効になります。

デザインWeb インターフェースのカラースキーマを指定します。この設定は現在のセッションに適用され、次回 iRMC Web インターフェースを呼び出す際に有効になります。

ビデオリダイレクション(Java Web Start)をメニューに表示「ビデオリダイレクション(JWS)」リンクをナビゲーションエリアに追加します。直接ビデオリダイレクション(Java Web Start)を開始できます(155ページの Java を使用した AVR の開始を参照)。

’ログアウト’ をメニューに表示「iRMC S4 情報」ページがスタイルガイドバージョン 2.2 カラースキーマで表示されている場合にのみ有効: ナビゲーションエリアに「ログアウト」リンクを追加します。このリンクを使用してナビゲーションエリアでログアウトできます。

'自動適用'を有効設定時にすべての設定が有効になります。iRMC S4 の個々のページの 「適用」ボタンは、「'自動適用'を有効」オプションの選択を再び解除するまで非表示になります。

適用選択したオプションを適用します。

iRMC S4 Web インターフェース 56

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2.4 iRMC S4

2.4.2 iRMC S4 時刻

「iRMC S4 時刻」ページでは、iRMC の時刻に関する設定を行うことができます。

図 17: 「iRMC S4 時刻」ページの RTC 設定

iRMC S4 時刻オプション「iRMC S4 時刻オプション」グループでは、iRMC の時刻に関する設定を行うことができます。

時刻設定ここで、リストiRMC が時刻設定を管理対象サーバから取得するか、NTP サーバ(Network Time Protocol)から取得するかを選択できます。

システム RTCiRMC は、管理対象サーバのシステムクロックから時刻を取得します。

NTP サーバiRMC は NTP を使用して、独自の時刻を参照時刻ソースとして動作するNTP サーバと同期します。このオプションが有効な場合、追加のグループの「NTPConfiguration」グループが表示され、必要な NTP 設定を行うことができます(下記参照)。

iRMC S4 Web インターフェース 57

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2.4 iRMC S4

RTC モードここでは、今後、iRMC の時刻を UTC(協定世界時)形式で表示するか、ローカルタイム形式で表示するかを選択できます。

UTC(協定世界時)iRMC S4 時刻がタイムゾーン設定で修正された RTC 時刻に設定されます。

ローカルタイムiRMC 時刻は RTC 時刻に設定されます。

適用選択した設定を適用します。

タイムゾーン構成このグループで、PRIMERGY サーバがある場所のタイムゾーンを設定できます。

ローカルタイムモードでタイムゾーンを変更しても、iRMC クロックには影響しません。

タイムゾーンタイムゾーンの一覧

適用選択した設定を適用します。

NTP(Network Time Protocol)設定「NTP(Network Time Protocol)設定」グループで必要な設定を行うには、「iRMC S4 時刻オプション」グループの「NTP サーバ」オプションが有効である必要があります。

NTP サーバ 1プライマリ NTP サーバの IP アドレスまたは DNS 名

NTP サーバ 2セカンダリ NTP サーバの IP アドレスまたは DNS 名

タイムゾーンPRIMERGY サーバがある場所のタイムゾーンを設定します。

適用選択した設定を適用します。

iRMC S4 Web インターフェース 58

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2.4 iRMC S4

2.4.3 設定の保存

「iRMC S4 ファームウェア設定の保存」ページでは、現在のファームウェア設定および iRMC の他の多くの設定をファイルに保存できます。ファームウェア設定をiRMC に再びロードすることもできます。

ユーザ設定を保存する場合、「ユーザアカウント変更権限」が必要です。その他の場合はすべて、「iRMC S4 設定変更権限」で十分です。

図 18: 「iRMC S4 ファームウェア設定の保存」ページ

iRMC S4 ファームウェア設定を ServerViewの XML 形式で保存データは iRMC から、それぞれ選択するオプションに応じた論理セクションにエクスポートされます。

「上記以外のファームウェア設定」オプションを選択すると、ファームウェアは、まだエクスポートされていない現行のすべての ConfigSpace 値とその他のセクションをエクスポートします。新規に実装された値は、自動的に新しいファームウェアバージョンにエクスポートされます。

保存選択した設定を適用します。

すべて保存設定を保存します。

iRMC S4 Web インターフェース 59

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2.4 iRMC S4

ServerView の XML 形式で保存された iRMC S4 ファームウェア設定の読み込み

設定ファイルServerView の XML 形式の設定ファイル(デフォルト:iRMC_S4_settings.bin)。このファイルからファームウェア設定を iRMC S4 に読み込みます。

参照ファイルブラウザが開き、設定ファイルに移動できます。

アップロード選択したファイルのファームウェア設定をアップロードします。

2.4.4 認証データアップロード

「認証データアップロード」ページでは、認証機関(CA)からの署名付 X.509DSA/RSA 証明書、または DSA/RSA 秘密鍵を iRMC にアップロードすることができます。

iRMC は、あらかじめ定義されたサーバ認証証明書(デフォルトの証明書)を提供します。セキュアな接続で iRMC に接続したい場合、証明書を CA からの署名付認証証明書にできるだけ早く置き換えることを推奨します。

X.509 DSA/RSA 認証および DSA/RSA 秘密鍵の入力フォーマット:X.509 DSA/RSA 証明書も DSA/RSA も PEM エンコード形式(ASCII/Base64)に対応してる必要があります。

iRMC S4 Web インターフェース 60

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2.4 iRMC S4

図 19: 「認証データアップロード」ページ

証明書の情報とリストアこのグループのボタンは、証明書または CA 証明書を表示または復元します。

Web 証明書を表示現在有効な SSH/SSL 証明書を表示します。

Web CA 証明書を表示現在有効な CA 証明書を表示します。

既定の証明書に戻す処理の確定後、ファームウェアに提供されたデフォルトの証明書を復元することができます。

既定の証明書に戻す処理の確定後、ファームウェアに提供されたデフォルトの CA 証明書を復元することができます。

認証局証明書ファイルのアップロードこのグループで、ローカルファイルから CA 証明書をアップロードできます。

iRMC S4 Web インターフェース 61

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2.4 iRMC S4

CA 証明書ファイル認証局証明書を管理対象サーバのローカルファイルに保存します。

参照ダイアログボックスが開き、CA 証明書を含むファイルに移動できます。

アップロード証明書または秘密鍵を iRMC にアップロードします。

SSL 証明書と DSA/RSA 秘密鍵ファイルのアップロードこのグループで、ローカルファイルから CA 証明書を安全にアップロードできます。

SSL Private Key file管理対象サーバ上の、DSA/RSA 秘密鍵を持つローカルファイル

SSL 証明書ファイル管理対象サーバ上の、証明書を持つローカルファイル

証明書と秘密鍵をアップロードすると、既存の HTTPS 接続はすべて閉じられ、HTTPS サーバは自動的に再起動します。このプロセスは最大 30 秒ほどかかることがあります。

参照ダイアログボックスが開き、CA 証明書を含むファイルに移動できます。

アップロード証明書または秘密鍵を iRMC にアップロードします。

コピー&ペーストでの SSL DSA/RSA 証明書、および DSA/RSA 秘密鍵をアップロードこのグループでは、SSL DSA/RSA 証明書または DSA/RSA 秘密鍵のいずれかの詳細をテキストボックスに貼り付けて、情報をアップロードできます。

iRMC にアップロードされた証明書または秘密キーを検証するには、RemoteManager を使用して iRMC をリセットする必要があります。

2.4.4.1 現在有効な (CA)DSA/RSA 証明書の表示

1. 「iRMC S4」メニューで、「認証データアップロード」ページを開きます。2. 「証明書の情報とリストア」グループで「証明書を表示」をクリックすると、現

在有効な認証局証明書が表示されます。3. 「証明書の情報とリストア」グループで「認証局証明書を表示」をクリックする

と、現在有効な認証局証明書が表示されます。

iRMC S4 Web インターフェース 62

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2.4 iRMC S4

2.4.4.2 ローカルファイルからの認証局証明書ファイルのロード

「認証局証明書ファイルのアップロード 」グループを使用して、認証局証明書をローカルファイルからアップロードすることができます。

1. 認証局証明書を管理対象サーバのローカルファイルに保存します。2. 「iRMC S4」メニューで、「認証データアップロード」ページを開きます。3. このファイルを「認証局証明書ファイル」で指定するには、「参照」ボタンをク

リックして認証局証明書を含むファイルに移動します。4. 「アップロード」ボタンをクリックして、証明書または秘密鍵を iRMC にアッ

プロードします。

証明書または秘密鍵をアップロードすると、既存の HTTPS 接続はすべて閉じられ、HTTPS サーバは自動的に再起動します。このプロセスは最大30 秒ほどかかることがあります。

iRMC S4 を明示的にリセットする必要はありません。5. 「認証局証明書を表示」ボタンをクリックして、証明書のロードが成功している

ことを確認してください。

2.4.4.3 ローカルファイルからの DSA/RSA 証明書とDSA/RSA 秘密鍵のアップロード

「SSL 証明書と DSA/RSA 秘密鍵ファイルのアップロード」グループを使用して、認証局証明書をローカルファイルからロードします。

秘密鍵と証明書は、iRMC に同時にアップロードします。

1. X.509 DSA/RSA 証明書と DSA/RSA 秘密鍵を管理対象サーバ上の対応するローカルファイルに保存します。

2. 「iRMC S4」メニューで、「認証データアップロード」ページを開きます。3. 「秘密鍵ファイル」と「証明書ファイル」を指定するには、「参照」ボタンをク

リックして秘密鍵または証明書を含むファイルに移動します。1. 「アップロード」ボタンをクリックして、証明書または秘密鍵を iRMC に

アップロードします。

証明書と秘密鍵をアップロードすると、既存の HTTPS 接続はすべて閉じられ、HTTPS サーバは自動的に再起動します。このプロセスは最大 30 秒ほどかかることがあります。

iRMC を明示的にリセットする必要はありません。

4. 「認証局証明書を表示」ボタンをクリックして、証明書のロードが成功していることを確認してください。

iRMC S4 Web インターフェース 63

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2.4 iRMC S4

2.4.4.4 DSA/RSA 証明書/DSARSA 秘密鍵の直接入力

これは、「コピー&ペーストでの SSL DSA/RSA 証明書、および 秘密鍵をアップロード」グループを使用して行います。

この方法を使用して認証局証明書を iRMC S4 にアップロードしないでください。常にローカルファイルを使用してルート証明書をロードしてください(63 ページの ローカルファイルからの DSA/RSA 証明書とDSA/RSA 秘密鍵のアップロードを参照)。

1. 入力エリアに、X.509 DSA 証明書または DSA 秘密鍵をコピーします。

同じアップロードで証明書と秘密鍵を同時に入力することはできません。

2. 「アップロード」ボタンをクリックして、証明書または秘密鍵を iRMC にアップロードします。

3. 「iRMC S4 を再起動」 を使用して iRMC をリセットします。

これは、iRMC にアップロードした証明書および秘密鍵を有効にするために必要です。

4. 「Web証明書を表示」ボタンをクリックして、証明書のロードが成功していることを確認してください。

2.4.5 証明書の作成

独自の CA の作成および操作の基本概念として、自己署名証明書を作成して、その秘密鍵を後でサーバ証明書の署名に使用します。これにより自己署名証明書は、独自の CA のルート CA 証明書として機能します。

「自己署名 RSA 証明書の作成」ページを使用して自己署名証明書を作成できます。

新しい証明書を生成すると、既存の HTTPS 接続がすべて切断され、HTTPS サーバが自動的に再起動します。キーの長さによって、最大5 分ほどかかることがあります。iRMC を明示的にリセットする必要はありません。

iRMC S4 Web インターフェース 64

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2.4 iRMC S4

図 20: 「自己署名 RSA 証明書の作成」ページ

証明書の情報とリストア「証明書の情報とリストア」グループを使用して、現在有効な DSA/RSA 証明書の表示や、デフォルトの RSA/DSA 証明書のリストアができます。

Web 証明書を表示現在有効なDSA/RSA 証明書の表示

既定の証明書に戻す処理の確定後、ファームウェアに提供されたデフォルトの証明書を復元することができます。

証明書の作成このグループでは、自己署名証明書に関連するパラメータを入力できます。

コモンネーム (CN)ホスト名、IP

組織名 (O)会社名

iRMC S4 Web インターフェース 65

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2.4 iRMC S4

部署名 (OU)部門または部署

国名 (C)2 文字の国コード(CH など)

都道府県名 (ST)州または県の完全名

市区町村名 (L)都市または地区名

送信先 E-mail アドレスメールアドレス

有効期間開始年月日証明書の発効日

有効期日 [日]有効期限

暗号キー長[bits]生成された鍵の長さ

作成指定されたパラメータで証明書を作成します。

2.4.5.1 自己署名 RSA 証明書の作成

「自己署名 RSA 証明書の作成」ページを使用して自己署名証明書を作成できます。

1. 「iRMC S4」>「証明書の生成」で、「自己署名 RSA 証明書の生成」ページを開きます。

2. 「証明書の作成」グループに必要な詳細情報を入力します。3. 「作成」をクリックして、証明書を作成します。

新しい証明書を生成すると、既存の HTTPS 接続がすべて切断され、HTTPSサーバが自動的に再起動します。キーの長さによって、最大5 分ほどかかることがあります。

iRMC S4 を明示的にリセットする必要はありません。

2.4.5.2 既定の証明書/認証局証明書のリストア

1. 「iRMC S4」メニューで、「証明書の生成」ページを開きます。2. 「証明書の情報とリストア」グループで「既定の証明書に戻す」をクリックする

と、リストアの確定後に、ファームウェアと共に提供された既定の証明書がリストアされます。

iRMC S4 Web インターフェース 66

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2.4 iRMC S4

3. 「証明書の情報とリストア」グループで「既定の証明書に戻す」をクリックすると、リストアの確定後に、ファームウェアと共に提供されたデフォルト証明書にリストアされます。

2.4.6 iRMC S4 アップデート

「iRMC S4 ファームウェアアップデート」ページを使用して、iRMC ファームウェアをオンラインでアップデートすることができます。そのためには、ローカルでリモートワークステーション上に、または TFTPサーバ上に現在のファームウェアイメージをアップロードする必要があります。

ここでは、iRMC ファームウェアおよびファームウェア選択に関する情報も参照してください。

図 21: 「iRMC S4 ファームウェアアップデート」ページ

ファームウェア情報「ファームウェア情報」グループで、iRMC のファームウェアバージョンおよびSDRR バージョンに関する情報の表示と、ファームウェアセレクタの設定ができます。

ファームウェア変更次回 iRMC を再起動したときに、有効にするファームウェアイメージを指定します。以下のオプションがあります。

オプション 意味

自動 - 版数が新しいファームウェアを使用

ファームウェアイメージから最新のバージョンを自動選択します。

iRMC S4 Web インターフェース 67

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2.4 iRMC S4

オプション 意味

ファームウェア 1 バージョン番号が最も小さいファームウェアイメージを選択します。

ファームウェア 2 バージョン番号が最も大きいファームウェアイメージを選択します。

版数が古いファームウェアを選択

バージョンが最も古いファームウェアイメージを選択します。

書込日が新しいファームウェア

更新時期の最も新しいファームウェアイメージが選択されます。

書込日が古いファームウェア 更新時期の最も古いファームウェアイメージが選択されます。

適用ファームウェアを「ファームウェア変更」リストで選択したオプションに設定します。

iRMC S4 ファイルからのファームウェア アップデート「iRMC S4 ファイルからのファームウェア アップデート」グループを使用して、iRMC ファームウェアをオンラインでアップデートできます。そのためには、リモートワークステーション上のファイルに現在のファームウェアイメージを保存する必要があります。

PRIMERGY サーバの適切なファームウェアイメージは ServerView Suite DVD 2に保存されています。また、 http://support.ts.fujitsu.com/download.htmlからダウンロードすることもできます。

書込先の選択アップデートする iRMC ファームウェアを指定します。以下のオプションがあります。

オプション 意味

自動-不活性なファームウェア

アクティブでないファームウェアが自動的に選択されます。

ファームウェア 1 バージョン番号が最も小さいファームウェアイメージを選択します(ファームウェアイメージ1)。

ファームウェア 2 バージョン番号が最も大きいファームウェアイメージを選択します(ファームウェアイメージ2)。

アップデートファイルファームウェアイメージを含むファイル。

iRMC S4 Web インターフェース 68

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2.4 iRMC S4

ファームウェアバージョンおよび SDRR バージョンで構成される完全なファームウェアイメージ(例:RX30S8_07.01F_sdr03.47.bin)のみアップデートできます。

参照ファイルブラウザが開き、アップデートファイルに移動できます。

適用設定を有効にし、iRMC ファームウェアのアップデートを開始します。

iRMC S4 TFTP 設定「iRMC S4 TFTP設定」グループを使用して、iRMC ファームウェアをオンラインでアップデートすることができます。そのためには、TFTP サーバ上のファイルにファームウェアイメージを保存する必要があります。

PRIMERGY サーバの適切なファームウェアイメージは ServerView Suite DVD 2に保存されています。また、 http://support.ts.fujitsu.com/download.htmlからダウンロードすることもできます。

TFTP サーバファームウェアイメージのファイルが保存される TFTP サーバの IP アドレスまたは DNS 名。

アップデートファイルファームウェアイメージを含むファイル。

完全なファームウェアイメージ(例:RX30S8_07.01F_sdr03.47.bin)のみアップデートできます。

書込先の選択アップデートする iRMC ファームウェアを指定します。以下のオプションがあります。

オプション 意味

自動-不活性なファームウェア

アクティブでないファームウェアが自動的に選択されます。

ファームウェア 1 バージョン番号が最も小さいファームウェアイメージを選択します(ファームウェアイメージ1)。

ファームウェア 2 バージョン番号が最も大きいファームウェアイメージを選択します(ファームウェアイメージ2)。

適用設定を有効にします。

TFTP テストTFTP サーバへの接続をテストします。

iRMC S4 Web インターフェース 69

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2.5 「電源制御」

TFTP 開始TFTP サーバからファームウェアを含むファイルをダウンロードし、S4 ファームウェアのアップデートを開始します。

2.5 「電源制御」「電源制御」エントリには、PRIMERGY サーバの電源管理ページへのリンクが含まれます。

2.5.1 電源投入/切断

「電源投入/切断」ページでは、管理対象サーバの電源をオン/ オフできます。サーバの現在の電源状態が表示され、次回の起動時の動作の設定も行うことができます。

図 22: 「電源投入/切断」ページ

iRMC S4 Web インターフェース 70

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2.5 「電源制御」

電源状態概要「電源状態概要」グループには、サーバの現在の電源状態の情報、および最後のサーバの電源オン/ オフの理由が表示されます。また、サーバの電源が投入されてからの経過時間(月、日、分)も表示されます。

起動オプション「起動オプション」グループでは、次回起動時のシステム構成を設定することができます。BIOS がシステムの起動プロセスに割り込んだ場合か、POST フェーズでエラーが発生した場合かを設定できます。

ここで設定するオプションは、次回の起動時にのみ有効になります。その後は、デフォルトのメカニズムがまた適用されます。

POST エラー時の動作必要な BIOS の動作を指定します。

オプション

意味

次へ POST フェーズ中にエラーが発生しても、起動プロセスを継続します。

起動停止 POST フェーズ中にエラーが発生した場合、起動プロセスを停止します。

起動デバイス選択起動するストレージメディア。以下のオプションを選択できます。

オプション 意味

変更しない :前と同じストレージメディアからシステムを起動します。

PXE/iSCSI システムをネットワーク上の PXE/iSCSI から起動します。

ハードドライブ システムをハードディスクから起動します。

CDROM/DVD システムを CD/DVD から起動します。

フロッピー システムをフロッピーディスクから起動します。

BIOS セットアップ 起動時にシステムが BIOS セットアップに入ります。

ブートタイプシステムが次回ブート時に開始するブートモードを指定できます。サーバの OS に応じて、次のオプションを選択できます。

レガシーブート(PC 互換)システムはレガシー BIOS 互換モードで起動します。

iRMC S4 Web インターフェース 71

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2.5 「電源制御」

Extensible Firmware Interface Boot (EFI)システムは UEFI ブートモードで起動します(64 ビット OS のみ)。

次回起動時のみ適用する設定は次の起動時にのみ適用されます。

適用設定を有効にします。

電力制御「電力制御」グループを使用して、サーバの電源投入/ 切断や、サーバの再起動を行うことができます。

電源投入サーバの電源を投入します。

電源切断OS の状態にかかわらず、サーバの電源を切断します。

ハードリセットOS の状態にかかわらず、サーバを完全に再起動します(コールドスタート)。

NMI 発行マスク不可能な割り込み(NMI:Non-Maskable Interrupt)を初期化します。NMI は、システムの標準の割り込みマスクテクノロジで無視できるプロセッサ割り込みです。

パワーサイクルサーバの電源が完全に切断され、設定した時間の経過後、再び投入されます。この時間は、「ASR&R オプション」グループの「パワーサイクル間隔」フィールドで設定できます。

電源切断(シャットダウン)グレースフルシャットダウンと電源切断。このオプションは、ServerView Agents がインストールされていて、かつ、iRMC にサインオンして「接続中」の場合のみ使用できます。

このオプションは、ESXi OS を実行するサーバでは実行できません。

リセット(シャットダウン)グレースフルシャットダウンとリセット。このオプションは、ServerView Agents がインストールされていて、かつ、iRMC にサインオンして「接続中」の場合のみ使用できます。

このオプションは、ESXi OS を実行するサーバでは実行できません。

電源ボタンを押すインストールされている OS と設定されている動作に依存して、電源オフボタンを短く押してさまざまな動作をトリガできます。これらの動作では、コンピュー

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2.5 「電源制御」

タのシャットダウンや、スタンバイまたはスリープモードへの切り替えができます。

適用設定を有効にします。

IPMI フェンシングこのグループで、高可用性環境で、故障しているノードからノードを切り離すか、共有リソースを保護するかを指定します。フェンシングプロセスにより、故障したノードが特定され、ノードは無効にされます。

フェンスドシステムシャットダウンを有効にするIPMI 電力フェンシングにより、管理対象ノードのシャットダウンを有効または無効にします。バックアップフェンシング方式は使用されません。

適用設定を有効にします。

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2.5 「電源制御」

2.5.2 電源制御オプション

「電源制御オプション」ページを使用して、停電後のサーバ動作およびサーバの電源オン/オフ時刻の設定を行うことができます。

図 23: 「電源制御オプション」ページ

電源復旧時動作設定「電源復旧時動作設定」グループを使用して、停電後のサーバの電源管理動作を指定できます。

「電源復旧時動作設定」オプションの意味は以下のとおりです。

オプション 意味

電源投入しない 停電後、サーバの電源を常にオフのままにします。

電源投入する 停電後、サーバの電源を常にオンにします。

電源切断前の状態に戻す 停電前のサーバの電源オン/オフ状態に復旧します。適用

設定を有効にします。設定した動作は、停電後に実行されます。自動電源投入/切断時刻設定「自動電源投入/ 切断時刻設定」グループの入力フィールドを使用して、特定曜日あ

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2.5 「電源制御」

るいは特定時間のサーバの自動電源投入/ 切断時刻を設定することができます。

「毎日」フィールドの指定が最優先です。

「SNMPトラップ」フィールドを使用して、iRMC が予定された管理対象サーバの電源投入/切断前に SNMP トラップを管理コンソールに送信したりするかどうかを設定することもできます。その場合、このイベントの前に何分行うかを指定できます。値に「0」を設定すると、トラップは送信されません。

2.5.3 電源ユニット情報

「電源装置情報」ページには、電源装置の仕様に関する情報と、サーバの FRU ( Field Replace Unit ) の IDPROM データが表示されます 。

「CSS 対象」列に、CSS 機能が各コンポーネントでサポートされているかどうかが示されます。

図 24: 「電源装置情報」ページ

iRMC S4 Web インターフェース 75

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2.6 電力制御

2.6 電力制御「電力制御」エントリには、管理対象サーバの消費電力の監視と制御に関するページへのリンクが含まれます。

2.6.1 電力制御

「消費電力制御」ページでは、iRMC S4 が PRIMERGY サーバの消費電力制御に使用するモードを指定できます。

図 25: 「消費電力制御」ページ

要件:消費電力制御を行うには以下の要件を満たす必要があります。

l PRIMERGY 管理対象サーバが、この機能をサポートしている必要があります。l 「Enhanced Speed Step」または「Processor Power Management」オプ

ションが、BIOS セットアップの「Advanced」メニューで有効である必要があります。

電力制御オプション「電力制御オプション」グループでは、電力制御モードを選択し、消費電力の時間的経過を監視するかどうかを指定できます。

電源制御管理対象サーバの消費電力制御モードは以下の通りです。

iRMC S4 Web インターフェース 76

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2.6 電力制御

オプション 意味

O/S によるコントロール:

消費電力は、管理対象サーバの OS によって制御されます。

省電力動作 iRMC は、最小消費電力を達成するようにサーバを制御します。この場合、サーバのパフォーマンスは常に理想的であるとは言えません。

スケジュールモード

「電力制御スケジュール」グループが開き、iRMC が消費電力の制御に使用するスケジュールとモードを指定できます。

電力制限 「電力制限オプション」グループが開きます。消費電力監視単位

消費電力を表示する単位は以下の通りです:l ワットl BTU/h(1 BTU/h は 0.293 ワットに相当します)

消費電力モニタリング有効消費電力を時間を追って監視します。この設定は、電力監視をサポートするPRIMERGY サーバにのみ有効です。

適用設定を有効にします。

電力制御スケジュール「電力制御スケジュール」グループでは、iRMC が管理対象サーバの消費電力の制御に使用するスケジュールとモードを詳細に指定できます。

「電力制御スケジュール」グループは、「電力制御オプション」グループの電力制御モードを「スケジュール」に設定した場合のみ表示されます。

電力制御スケジュールモードの設定は、「Enhanced Speed Step」オプションが BIOS セットアップで有効であることが前提です。有効でない場合、その旨のメッセージが表示されます。

「Enhanced Speed Step」オプションが有効であるにもかかわらずこのメッセージが表示される場合、以下の理由が考えられます。

l サーバの CPU (低電力 CPU)が、電力制御スケジュールをサポートしていない。

l システムが、 現在 BIOS POST フェーズである。

時刻 1iRMC が、「モード 1」で、指定する曜日に消費電力制御を開始する時刻 [ hh :mm ]。「時刻 1」 < 「時刻 2」となるように設定してください。そうでない場合、「モード 2」に指定した電力制御モードは次の週の該当する曜日の「時刻 2」でしか有効になりません。

iRMC S4 Web インターフェース 77

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2.6 電力制御

モード 1iRMC が、「時刻 1」で、指定する曜日に使用するよう設定された電力制御モード。

時刻 2iRMC が、「モード 2」で、指定する曜日に消費電力制御を開始する時刻 [ hh :mm ]。

モード 2iRMC が、「時刻 2」で、指定する曜日に使用するよう設定された電力制御モード。

「毎日」フィールドの指定が最優先です。

適用設定を有効にします。

Server Configuration Manager を使用して電力制御スケジュールを設定することもできます。

電力制限オプション「電力制限オプション」グループは、次の場合に表示されます。

l 「電力制御モード」が「電力制限」に設定され、「電力制御オプション」グループで有効である場合。

l 「電力制御オプション」グループで「電力制御モード」が「スケジュール」に設定され、「電力制御スケジュール」グループで「電力制御モード」オプションが「電力制限」に設定されている場合。この電力制限は、この電力制御モードが「消費電力制御スケジュール」グループで有効なすべての期間に適用されます。

電力制限最大消費電力(単位:Watt)。これに達すると、「電力制限到達時の動作」フィールドで定義した動作が実行されます。しきい値を超過すると、iRMC SEL に警告メッセージが書き込まれます(「CPU Throttlink activated by Power Capping」)。

電源調整のための警告値iRMC は、「電力制限」フィールドで指定された最大消費電力のパーセンテージとして指定されるこの値に合わせて、消費電力を調整しようとします。

動作前許容時間「電力制限到達時の動作」フィールドで指定されたアクションを実行する前に、「電力制限」が経過する必要がある時間の長さ(分単位)。

電力制限到達時の動作「電力制限」が「動作前許容時間」フィールドで指定した期間を経過したときに実行する動作。

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2.6 電力制御

オプション 意味

次へ 動作は行われません。

シャットダウン後電源オフ

システムを「適切に」シャットダウンし、電源を切断します。

このオプションは、ServerView Agents がインストールされていて、かつ、iRMC にサインオンして「接続中」の場合のみサポートされます。

このオプションは、ESXi OS を実行するサーバでは実行できません。

直ちに電源オフ

OS の状態にかかわらず、サーバの電源を切断します。

動的な電力制御を有効にする電力制限を動的に制御します。このオプションが有効な場合、「電力制限」を超過すると、iRMC はサーバの消費電力を下げます。iRMC は、「電源調整のための警告値」フィールドで指定したレベルに合わせて消費電力を調整します。

適用設定を有効にします。

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2.6 電力制御

2.6.2 現在の消費電力

「現在のシステム消費電力」ページには、システムのコンポーネントおよびシステム全体の現在の消費電力が表示されます。

図 26: 「現在のシステム消費電力」ページ

このビューは、iRMC が搭載される一部の PRIMERGY サーバではサポートされていません。

2.6.3 消費電力履歴 -

「消費電力モニタリング履歴」ページには、PRIMERGY サーバの消費電力のグラフが表示されます。

iRMC S4 Web インターフェース 80

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2.6 電力制御

図 27: 「消費電力モニタリング履歴」ページ

現在の全体消費電力

このオプションは、一部の PRIMERGY サーバではサポートされていません。

「現在の全体消費電力」グループには、現在設定された間隔で計測された、サーバのすべての消費電力情報(現在の電力、最小電力、ピーク電力および平均電力)が表示されます。

グラフィカルな表示でも、サーバの可能な最大消費電力量と現在の消費電力量を比較して表示しています。

消費電力モニタリング履歴表示オプション消費電力モニタリング履歴表示オプショングループでは、消費電力を表示するパラメータを設定することができます。

消費電力監視単位電力単位:l ワットl BTU/h(1 BTU/h は 0.293 ワットに相当します)

消費電力表示期間消費電力のグラフの表示期間。

iRMC S4 Web インターフェース 81

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2.6 電力制御

以下の間隔を選択できます。

間隔 意味

1 時間 デフォルト。

最新の 1 時間を計測します(60 の値)。1 分間ごとに計測が行われるので、最新の 1 時間の計測値を表示します。

12時間

最新の 12 時間を計測します。5 分間隔で計測され、表示されます(5 番目毎の計測、全部で 144 の値)。

1日 最新の 24 時間を計測します。10 分間隔で計測し、表示します(10 番目毎の計測、全部で 144 の値)。

1 週間 最新の 1 週間を計測します。1 時間間隔で計測し、表示します(60 番目毎の計測、全部で 168 の値)。

2 週間 最新の 1 週間を計測します。およそ 4 時間間隔で計測し、表示します(120 番目の計測、全部で168 の値)。

6 か月 最新の 6 ヶ月を計測します。およそ 1 日間隔で計測し、表示します(240 番目毎の計測、全部で 180 の値)。

1年 最新の 12 ヶ月を計測します。2 日間隔で計測され、表示されます(480 番目の 計測、全部で180 の値)。

5 年間 最新の 5 年間を計測します。2 日間隔で計測され、表示されます(2880 番目毎の 計測、全部で180 の値)。

消費電力モニタリング有効電力監視を実行するかどうかを指定します。電力監視はデフォルトでは有効です。

この設定は、消費電力のログの記録をサポートしている PRIMERGY サーバのみに適用できます。

適用設定を有効にします。

履歴の消去収集したデータを削除します。

消費電力グラフ表示「消費電力グラフ表示」には、グラフ形式で管理対象サーバの消費電力量が表示されます(「消費電力履歴オプション」を使用します)。実際の消費電力と「消費電力グラフ表示」に表示される消費電力の差が、約 20% になることがあります。

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2.7 センサ

2.7 センサ「センサ」エントリには、管理対象サーバのセンサのステータスをチェックするページがあります。

状態チェックが容易にできるように、センサの状態は現在値を表示するだけでなく、カラーコードと状態アイコンも使用しています。

測定値は稼動時の正常な値の範囲内にあります。

測定値は警告のしきい値を超えています。

システムの稼動状態は、まだ危険な状態ではありません。測定値は致命的しきい値を超えています。

システムの稼動状態は、危険な状態にある可能性があり、データ喪失の危険があります。

2.7.1 ファン

「ファン」ページには、ファンおよびそれらの状態に関する情報が表示されます。

図 28: 「ファン」ページ

iRMC S4 Web インターフェース 83

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2.7 センサ

ファンテスト「ファンテスト」グループでは、ファンのテストを自動的に開始する時刻を設定したり、手動で開始したりできます。

「ファンテスト」では、現在必要な速度に近い速度でファンテストを実行するので、音は聞こえません。

ファンテスト時刻ファンテストが自動的に開始される時刻を入力します。

ファンテストを無効化このオプションを選択すると、ファンテストが行われなくなります。

適用設定を有効にします。

ファン回転数テスト開始ファンテストを明示的に開始します。

システムファン「システムファン」グループを使って、ファンの状態に関する情報を確認することができます。オプションおよびボタンを個々のファンまたはすべてのファンに対して有効にすることができます。また、ファンが故障した場合、何秒後にサーバをシャットダウンするか否かを設定することができます。

すべて選択すべてのファンを選択します。

すべて選択解除すべての選択を解除します。

選択したファンセンサの異常時動作故障発生時の動作を一覧します。l 「継続稼働」を選択すると、選択されたすべてのファンが故障してもサーバ

はシャットダウンされません。l 「シャットダウン&電源切断」を選択すると、選択されたファンが故障した

場合、サーバはシャットダウンされ、電源が切断されます。このオプションを選択する場合、リストの右のフィールドで、ファンの故障からシャットダウンまでの時間(シャットダウン待ち時間)を設定します。「シャットダウン&電源切断」は、ServerView Agentsが管理対象サーバで実行されているかどうかにかかわらず、ファン障害が発生したときに実行されます。冗長ファンの場合、2 つ以上のファンが故障し、「シャットダウン&電源切断」がこれらのファンに設定されている場合のみ、シャットダウンが実行されます。

選択したファンに適用選択したファンの設定を有効にします。

管理対象ノードのファンが BIOS で高速に設定されている場合、この設定に関する情報が通知されます。

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2.7 センサ

2.7.2 温度

「温度」ページには、CPU、メモリモジュールおよび周囲の温度など、温度センサが計測したサーバのコンポーネントの温度情報が表示されます。

図 29: 「温度」ページ

オプションおよびボタンを、個々の温度センサあるいはすべての温度センサに対して有効にすることができます。また、選択されたセンサが危険温度に達した場合、サーバをシャットダウンするかどうかの設定を行うこともできます。

すべて選択すべでのセンサを選択します。

すべて選択解除すべての選択を解除します。

iRMC S4 Web インターフェース 85

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2.7 センサ

選択した温度センサの異常時動作故障発生時の動作を一覧します。l 「継続稼働」を選択すると、選択されたすべてのファンが故障してもサーバ

はシャットダウンされません。l 「シャットダウン&電源切断」を選択すると、選択されたファンが故障した

場合、サーバはシャットダウンされ、電源が切断されます。「シャットダウン&電源切断」は、ServerView Agentsが管理対象サーバで実行されているかどうかにかかわらず、危険温度に達したときに実行されます。

選択したセンサに適用選択したセンサの設定を有効にします。

2.7.3 電圧

「電圧」ページには、サーバのコンポーネントに割り当てられた電圧センサの状態に関する情報が表示されます。

図 30: 「電圧」ページ

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2.7 センサ

2.7.4 電源装置個別情報

「電源装置個別情報」ページには、電源ユニットに関する情報が表示されます。一部のタイプのサーバでは、「電源装置個別情報」ページで電源ユニットの冗長設定を行うこともできます。

図 31: 「電源ユニット」ページ

電源冗長構成

この機能は、2 台以上の PSU を搭載するシステムでのみ設定できます。

「電源冗長構成」グループでは、管理対象サーバに冗長モードを設定できます。実際に使用できるオプションは、サーバの能力によって異なります。

1 + 1 予備 PSU合計 2 台の PSU の場合に、1 台の PSU が故障してもシステムの稼働が保証されます。

2 + 1 予備 PSU合計 3 台の PSU の場合に、1 台の PSU が故障してもシステムの稼働が保証されます。

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2.7 センサ

3 + 1 予備 PSU合計 4 台の PSU の場合に、1 台の PSU が故障してもシステムの稼働が保証されます。

2 + 2(2 AC 電源)4 台の PSU のうち 2 台がそれぞれ別個の AC ソースに接続されます。これにより、電力線や 1 台の PSU が故障しても、システムは稼働し続けることができます。

1 + 1(2 AC 電源)(合計 2 台の PSU の)各 PSU が別個の AC ソースに接続されます。これにより、電力線や 1 台の PSU が故障しても、システムは稼働し続けることができます。

2.7.5 コンポーネントの状態

「センサの状態」ページには、サーバのコンポーネントの状態に関する情報が表示されます。「CSS 対象」列に、CSS 機能が各コンポーネントでサポートされているかどうかが示されます。

サーバシャーシを開くと、「センサの状態」ページの対応する「識別」ボタンをクリックして、LED を搭載するコンポーネントを容易に識別できます。

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2.7 センサ

図 32: 「センサの状態」ページ

識別関連するサーバコンポーネントの LED が点灯します。LED のラベルは「LEDなし」になります。ステータスアイコンの代わりに緑色の LED 記号が「センサの状態」ページの一番左の列に表示されます。サーバコンポーネントに LED がない場合、「識別」ボタンがグレー表示され、ラベルが「LEDなし」になります。

LEDなし関連するサーバコンポーネントの LED が消灯します。LED のラベルは「識別」になります。「センサの状態」ページの一番左の列の緑色の LED 記号が表示されなくなり、再びステータス記号が表示されます。

「センサ名称」のエントリの「iRMC」、「Agent」、「BIOS」、「VIOM」「センサ名称」列の「iRMC」、「Agent」、「BIOS」、「VIOM」の値があるエントリは、iRMC、エージェント、BIOS または VIOM がエラーを検出したことを示します。コンポーネント自体に故障があるわけではありません。

iRMC S4 Web インターフェース 89

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2.7 センサ

センサ名称「HDD」および「HDD<n>」を含むエントリ、エージェントレス HDD監視(「アウトオブバンド」HDD 監視)「センサ名称」列の「HDD」または「HDD<n>」または「PCIeSSD<n>」(n=0、1、2 ...)の値があるエントリは、ハードディスクドライブ(HDD)の状態を示します。

l HDD コンポーネント状態は、ServerView RAID がインストールされている場合のみ表示されます。

l センサ名称「HDD」を含むエントリは、個々の HDD の状態をまとめることにより、サーバの HDD 全体の状態を示します。

l サーバの HDD 全体の状態は、ServerView Agents と ServerView RAIDManager によって、読み取られて iRMC に報告されます。

l センサ名称「HDD<n>」または「PCIeSSD<n>」(n = 0、1、2、...)を含むエントリは、個々の HDD または SSD の状態を示します。

なお、次の点に注意してください。

l iRMC がこの機能をサポートするのは、バックプレーンがこの機能をサポートする場合のみです。

l この機能は、「RAID 情報」が有効な場合は非アクティブです。l この機能は、管理対象の PRIMERGY サーバが「エージェントレス HDD 監視」

機能(「out-of-band HDD 監視」としても知られています)をサポートする場合のみサポートされます。これらの要件が満たされる場合、各 HDD または SSD の HDD<n> またはPCIeSSD<n> 状態が iRMC に直接報告されます。ServerView Agents は使用されません。

そのため、「コンポーネントの状態 センサ情報」表に表示されるエントリは、サーバの状態と、サーバが「エージェントレス HDD 監視」機能をサポートするかどうかによって異なります。

l 「センサ名称」のエントリの「HDD」には、ServerView Agents とServerView RAID Manager がインストールされていて、管理対象サーバで実行されている場合のみ、「信号状態」列にステータスが表示されます。そうでない場合は、「信号状態」カラムに代わりに「N/A」(該当なし)と表示されます。

l HDD コンポーネント状態は表示されません。l 「Prefail」状態は、すべての HDD または SSD でサポートされるわけではあり

ません。l センサ名 「HDD<n>」または「PCIeSSD<n>」(n = 0、1、2、...)を含む

エントリは、管理対象サーバが「エージェントレス HDD 監視」機能をサポートする場合のみ表示されます。

iRMC S4 Web インターフェース 90

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2.8 イベントログ

2.8 イベントログナビゲーション領域の「イベントログ」エントリには、IPMI イベントログ(システムイベントログ(SEL))と iRMC の内部イベントログの表示および設定を行うページへのリンクが含まれます。追加のページで、SEL や内部イベントログのエントリを専用の Syslog サーバに転送する Syslog 転送を設定できます。

色付きのアイコンが、それぞれのイベントまたはエラーカテゴリに割り当てられています。

危険

重度

軽度

情報

Customer Self Service

危険および重度のイベントに対する原因と解決策を表示します。

2.8.1 IPMI SEL 内容

「システムイベントログ内容」ページには、IPMI SEL に関する情報と SEL エントリが表示されます。IPMI SELには、OS のブート/シャットダウン、ファンの故障、iRMC ファームウェアのフラッシュなどのイベントに関する情報を提供するエントリが含まれます。

「CSS Event」列には、各イベントが CSS コンポーネントでトリガされたかどうかが示されます。

iRMC S4 Web インターフェース 91

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2.8 イベントログ

図 33: 「システムイベントログ内容」ページ

システムイベントログ情報「システムイベントログ情報」グループには、IPMI SEL 内のエントリ数と、最終エントリが追加または削除された日時が表示されます。

ログのクリアIPMI SEL のすべてのエントリをクリアします。

ログの保存「iRMC S4_EventLog.sel」ファイルをダウンロードします。このファイルには、IPMI SEL のエントリが含まれています。

システムイベントログ内容「システムイベントログ内容」グループには、重要度によってフィルタリングされた SEL エントリが表示されます。

「システムイベントログ内容」グループで、現在のセッション中にフィルタ条件を変更できます。ただし、ここで行う設定は次にログアウトしてデフォルト設定が最適用されるまで、有効になりません。

iRMC S4 Web インターフェース 92

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2.8 イベントログ

危険(Critical)を表示、重度(Major)を表示、軽度(Minor)を表示、情報(Info)を表示、CSS 対象のみ表示

必要に応じて、このデフォルト値以外の 1 つ以上の重大度レベルを選択することもできます。

問題解決手段の表示重要度が「危険」または「重度」の各 SEL エントリに、推奨される問題解決手段を表示します。

適用現在のセッション期間中に設定を有効にします。

2.8.2 内部イベントログ

「iRMC S4 イベントログ情報」ページには、内部イベントログに関する情報と、関連するエントリが表示されます。内部イベントログには、監査イベント(ログオンイベント、AVR 接続イベントなど)およびその他の情報(IPv6 関連の情報およびLDAP ユーザ名など)が含まれます。

図 34: 「iRMC イベントログ情報」ページ

iRMC S4 Web インターフェース 93

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2.8 イベントログ

iRMC S4 イベントログ情報「iRMC S4 イベントログ情報」グループには、iRMC S4 イベントログ内のエントリ数と、最終エントリが追加または削除された日時が表示されます。

イベントログのクリア内部イベントログのすべてのエントリを消去します。

イベントログの保存iRMC S4_InternalEventLog.sel ファイルをダウンロードします。このファイルには、内部イベントログのエントリが含まれています。

iRMC S4 イベントログ内容「iRMC S4 イベントログ内容」グループには、重要度によってフィルタリングされた内部イベントログエントリが表示されます。

「iRMC S2 イベントログ内容」グループで、現在のセッション中にフィルタ条件を変更できます。ただし、ここで行う設定は次にログアウトしてデフォルト設定が最適用されるまで、有効になりません。

危険(Critical)を表示、重度(Major)を表示、軽度 (Minor)を表示、情報(Info)を表示

必要に応じて、このデフォルト値以外の 1 つ以上の重大度レベルを選択することもできます。

適用現在のセッション期間中に設定を有効にします。

2.8.3 SEL 設定

「システムイベントログ設定」ページでは、IPMI SEL(システムイベントログ)および内部イベントログを設定できます。

各イベントログについて以下を設定できます。

l デフォルトで「システムイベントログ内容」ページ(91 ページの IPMI SEL 内容を参照)と「iRMC S4 イベントログ情報」ページ(93 ページの 内部イベントログを参照)にそれぞれ表示されるエントリ。

l IPMI SEL と内部イベントログを、リングバッファまたはリニアバッファとして構成するかどうか

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2.8 イベントログ

図 35: 「システムイベントログ設定」ページ

システムイベントログ内容画面で表示させるログの既定値このグループでは、デフォルトで表示するエントリを設定できます。

危険(Critical)を表示、重度(Major)を表示、軽度(Minor)を表示、情報(Info)を表示、CSS 対象のみ表示

イベントログエントリを「システムイベントログ」ページと 91 ページの IPMISEL 内容にデフォルトで表示する、1 つ以上の重大度レベルを選択します。

問題解決手段の表示このオプションを選択すると、重大度レベル「危険」、「重度」、「軽度」の各SEL エントリについて、推奨される問題解決手段が表示されます。

リング SELイベントログはリングバッファとして構成されます。

リニアバッファイベントログはリニアバッファとして構成されます。リニアイベントログがいっぱいになると、それ以上エントリを追加できなくなります。

適用現在のセッション期間中に設定を有効にします。

iRMC S4イベントログ内容画面で表示させるログの規定値このグループでは、デフォルトで表示するエントリを設定できます。

iRMC S4 Web インターフェース 95

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2.8 イベントログ

危険(Critical)を表示、重度(Major)を表示、軽度 (Minor)を表示、情報(Info)を表示

イベントログエントリを ServerView Local Service Display にデフォルトで表示する、1 つ以上の重大度レベルを選択します。

リング SELイベントログはリングバッファとして構成されます。

リニアバッファイベントログはリニアバッファとして構成されます。リニアイベントログがいっぱいになると、それ以上エントリを追加できなくなります。

適用現在のセッション期間中に設定を有効にします。

ヘルプデスク情報

ヘルプデスクヘルプデスクの表示に使用する文字列

適用設定を有効にします。

サービスノーティスの追加「サービスノーティスの追加」グループのテキストフィールドに、iRMC S4 の内部イベントログに格納されるサービス注記を入力できます。

適用設定を有効にします。

2.8.4 Syslog 設定

「Syslog 設定」ページで、SEL のイベント(エントリ)や内部イベントログを専用の Syslog サーバに転送する Syslog 転送を構成できます。

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2.8 イベントログ

図 36: 「Syslog 設定」ページ

Syslog 転送オプション「Syslog 転送オプション」グループでは、 Syslog 転送を有効/無効にできます。

Syslog経由のイベントログ転送を有効SEL や内部イベントログのイベントを下で設定する 最大 3 つの Syslog サーバに転送する機能を有効/無効にします。

適用設定を有効にします。

Syslog サーバアドレス「Syslog サーバアドレス」グループでは、最大 3 つの Syslog サーバのパラメータを設定できます。

Syslog Server 1 / 2 / 3各 Syslog サーバの IP アドレスまたは DNS 名。

Server 1 / 2 / 3 PortSyslog サーバ1 / 2 / 3 が転送されたイベントを受信する入力ポート。

iRMC S4 Web インターフェース 97

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2.8 イベントログ

Protocolプロトコル(TCP または UDP)を使用して、イベントを対応する Syslog サーバに転送します。

Typeイベントタイプ

イベントタイプ

意味

IEL 内部イベントログのイベントが対応する Syslog サーバに転送されます。

SEL システムイベントログ(SEL)のイベントが対応する Syslogサーバに転送されます。

適用設定を有効にします。

Syslog フィルタオプション「Syslog フィルタオプション」グループでは、各種条件で転送されるイベントをフィルタすることができます。

フィルタ範囲フィルタリング粒度を指定します。

粒度 意味

簡易設定 個々のサーバコンポーネント、特殊なイベントなどを区別しないベーシックなフィルタリング。

Message severity INFORMATIONAL, MINOR, MAJOR,CRITICAL

ここでは、各エントリログを Syslog に転送する必要がある 1 つ以上の重要度レベルを選択します(93 ページの 内部イベントログ)。

iRMC S4 Web インターフェース 98

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2.9 サーバ管理情報

粒度 意味

拡張設定 次のコンポーネントレベルまたはシステム固有のイベントタイプのそれぞれに個別にフィルタリングを設定できます。

ファンセンサ、温度センサ、危険レベルハードウェアエラー、システムハング、POST エラー、セキュリティ、システムステータス、ディスクドライバ & コントローラ、ネットワークインターフェース、リモート管理、システム電力、メモリ、その他。

各イベントタイプには次のオプションを使用できます。

なし イベントは転送されません。危険以上

ステータスが「注意」のイベントのみ転送されます。

警告以上

ステータスが「注意」または「警告」のイベントのみ転送されます。

すべて送信

すべてのイベントが転送されます。

適用設定を有効にします。

2.9 サーバ管理情報「サーバ管理情報」ページを使用して、サーバに以下の設定を行うことができます。

l サーバの ASR&R(Automatic Server Reconfiguration and Restart)設定l ウォッチドッグ設定l iRMC デバイスが UUID 情報を返す形式。

iRMC S4 Web インターフェース 99

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2.9 サーバ管理情報

図 37: 「サーバ管理情報」ページ

ASR&R オプション「ASR&R 設定」グループでは、ASR&R 設定を行うことができます。

ASR&R 起動間隔(1 - 30)サーバが再起動する前の遅延時間(分)(1~30 分)

リトライカウンタ最大値(0 - 7 )重大なエラー発生後にサーバに許可する最大リスタート回数(最大 7 回)

リトライカウンタ(0 - Max)重大なエラー発生後にサーバが試行するリアルタイムスタート試行回数(最大値は「リトライカウンタ最大値」に設定された値)

BIOS の自動書換BIOS リカバリフラッシュビットを有効/無効にします。

iRMC S4 Web インターフェース 100

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2.9 サーバ管理情報

ビット値 意味

有効 次回のシステム起動時に、BIOS を自動で書き換えます。

この値を「有効」に設定すると、ファームウェアがアップデートされるまで、OS は起動しません。BIOSリカバリフラッシュが、次回のシステム起動時に DOS フロッピーから(あるいは DOS フロッピーイメージから)自動で実行されます。

BIOS リカバリフラッシュが成功してから、BIOS リカバリフラッシュビットを無効にリセットしてください。

無効 次回のシステム起動時に、BIOS を自動で書き換えません。温度異常時に電源オンさせない

有効な場合、温度が限界値に達したときに、サーバの電源が入らないようにします。

パワーサイクル間隔(7 - 15)電源オフから電源オンまでの間の間隔(秒)を設定します。

適用設定を保存します。設定が保存され、適切な条件が満たされると設定された動作が実行されます。

ウォッチドッグ設定「ウォッチドッグ設定」グループを使用して、ソフトウェアウォッチドッグおよびBoot ウォッチドッグを設定できます。

l ソフトウェアウォッチドッグは、ServerView Agents を使用してシステムの動作を監視します。ServerView Agents と OS が完全に初期化されたときに有効になります。ServerView Agents は、事前に定義された間隔で iRMC にアクセスします。ServerView Agent からのメッセージが届かない場合は、システムが正常に機能しなくなったと考えられます。

l Boot ウォッチドッグは、開始から ServerView Agents が使用可能になるまでのフェーズを監視します。ServerView Agents が指定された時間内にサーバの iRMC への接続を確立しない場合、起動プロセスが正常に実行されなかったと考えられます。

有効選択したウォッチドッグに定義されたアクションを有効または無効にします。

アクション接続が確立していない場合に実行するアクションの一覧。次のアクションが考えられます。

iRMC S4 Web インターフェース 101

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2.9 サーバ管理情報

アクション 意味

次へ ウォッチドッグが時間切れしても、何の動作も行われず、サーバは稼動を続けます。イベントログに記録されます。

リセット サーバ管理ソフトウェアが、システムリセットを行います。

パワーサイクル

サーバの電源が切断され、再び直ちに電源投入されます。

時刻「タイムアウト時間」の後にこの動作を実行するまでの待機時間(分)を入力します。

Boot ウォッチドッグは、システムが起動するまで待機します。そのため、「タイムアウト時間(1 - 100)」には、十分な時間を設定してください。

適用設定を保存します。

HP System Insight Manager(HP SIM)連携オプションこのグループで、HP SIM 連携を有効または無効にします。

HP SIM 連携有効HP SIM 連携を有効または無効にします。

適用設定を有効にします。

システム UUID オプション「システム UUID オプション」グループで、S4 デバイスが UUID 情報を返すフォーマットを設定できます。

システム UUID 応答フォーマットを取得iRMC デバイスが UUID 情報を返す形式。

オプション 意味

IPMI 仕様互換 システム GUID 応答フォーマットは IPMI 仕様互換です。

SMBIOS 2.6 仕様互換

システム UUID 応答フォーマットは SMBIOS 仕様互換です。

適用設定を有効にします。

iRMC S4 Web インターフェース 102

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2.10 ネットワーク設定

Boot ウォッチドッグの設定ServerView Agentsが指定された時間内にサーバの iRMC への接続を確立しない場合、起動プロセスが正常に実行されなかったと考えられます。このようになった場合のアクションを指定できます。

1. iRMC Web インターフェースで、「サーバ管理情報」ページを開きます。2. 「ウォッチドッグ設定」グループで、「Boot ウォッチドッグ」オプションをオ

ンにします。3. リストから「リセット」または「パワーサイクル」を選択します。4. 必要に応じて、「タイムアウト時間」の後にこの動作を実行するまでの待機時間

(分)を入力します。

Boot ウォッチドッグは、システムが起動するまで待機します。そのため、「タイムアウト時間(1 - 100)」には、十分な時間を設定してください。

5. 「適用」をクリックします。設定が保存され、適切な条件が満たされると動作が実行されます。

2.10ネットワーク設定「ネットワーク設定」エントリは、iRMC の LAN パラメータを設定するページのリンクを提供します。

2.10.1 イーサネット設定

「ネットワークインターフェース」ページでは、iRMC のイーサネット設定の表示および変更ができます。

iRMC S4 Web インターフェース 103

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2.10 ネットワーク設定

図 38: 「ネットワークインターフェース」ページ

イーサネット設定を変更するときは、事前にシステムに責任を持つネットワーク管理者に問い合わせてください。iRMC のイーサネット設定を誤ると、特別な設定ソフトウェア、シリアルインターフェース、または BIOS を使用しないと iRMC S4 にアクセスできなくなります。

「iRMC S4 設定」権限を持つユーザのみが、イーサネット設定を編集することができます(『ユーザ管理』ユーザガイドを参照)。

ネットワークインターフェース設定

MAC アドレスiRMC の MAC アドレスが表示されます。

iRMC S4 Web インターフェース 104

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2.10 ネットワーク設定

LAN 速度ネットワークボンディングが有効な場合、このオプションは無効/非表示です。LAN 速度には以下のオプションがあります。l 自動検出l 1000 M Bits//秒 全二重(サーバハードウェアによって異なる)l 100 M Bits/s 全二重l 100 M Bits/s 半二重l 10 Mbit/s 全二重l 10 M Bits/s 半二重

「自動検出」を選択すると、iRMC のオンボード LAN コントローラが、自動的に正しい伝送速度および全二重あるいは半二重方式の接続方法を決定します。

LAN ポートネットワークボンディングが有効な場合、このオプションは無効/非表示です。NIC システムにインストールされた LAN インターフェースは、以下のいずれかとして設定できます。l システムと操作を共有する共有 LANl マネジメント LAN 専用のサービス LAN

Max. Transmission Unit(MTU)TCP/IP 接続で許可される TCP/IP データパッケージの最大パケットサイズ(単位: バイト)(デフォルト: 3000 バイト)。

Bonding 有効iRMC のネットワークボンディングを有効/無効にします(107 ページの iRMCのネットワークボンディングは、Ethernet ネットワークアダプタの故障時の冗長を目的として設計されています。そのため、iRMC ネットワーク管理トラフィックは、単一物理リンクの故障により発生するサービスロスから保護されます。を参照)。

IPv4 有効IPv4 ドレッシングは常に iRMC で有効で、無効にすることはできません。

IPv6 有効iRMC の IPv6 アドレッシングを有効または無効にします。IPv6 アドレッシングを有効にすると「IPv6 設定」グループが表示されます。現在 IPv6 を使用して iRMC にアクセスしている場合は、IPv6 アドレッシングを無効にできません。

IPv4 設定「IPv4 設定」グループでは、iRMC の IPv4 設定を行うことができます。

IP アドレスLAN 内の iRMC の IPv4 アドレス。このアドレスは管理対象サーバの IP アドレスとは異なります。

iRMC S4 Web インターフェース 105

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2.10 ネットワーク設定

静的アドレス(「DHCP 有効」オプションが無効)を使用している場合は、ここに IP アドレスを入力できます。そうでない場合(「DHCP 有効」オプションが有効)、iRMC ではアドレスを表示します。

サブネットマスクLAN 内の iRMC のサブネットマスク

ゲートウェイLAN 内のデフォルトゲートウェイの IPv4 アドレス

DHCP 有効このオプションを有効にすると、iRMC は、ネットワーク上の DHCP サーバから LAN 設定を取得します。

ネットワーク上に DHCP サーバが存在しない場合は、「DHCP 有効」オプションを有効にしないでください。

DHCP オプションを有効にしてもネットワーク上に DHCP サーバが 存在しない場合、iRMC は検索ループを開始します(つまり、DHCP サーバが見つかるまで検索を続けます)。(設定された)iRMC は、適切に設定された DHCP サーバによって、DNS サーバに登録できます(114 ページの DNS構成を参照)。

IPv6 設定「IPv6 設定」グループでは、iRMC の IPv6 設定を自動または手動で行うことができます。

手動IPv6設定このオプションはデフォルトでは無効です「手動 IPv6 設定」が無効の場合、ステートレス自動設定またはステートフルアドレス設定を使用してルータブルな IPv6 アドレスが iRMC に設定されます。l ステートレス自動設定はリンクローカルアドレスを使用します。これは常に

自動的に iRMC に割り当てられ、iRMC が自身の IPv6 アドレスを生成できるようにします。address

l ステートフルアドレス設定では、iRMC は DHCP サーバから IPv6 アドレスを取得します。

「手動 IPv6 設定」オプションが有効な場合、「IPv6 設定」グループには、iRMC にルータブルな IPv6 アドレスを手動で設定可能な追加のパラメータが表示されます。

インターフェイス識別子ソースリンクのインターフェースの識別に使用する IPv6 ユニキャストアドレスの、インターフェース識別子のソースを指定します。インターフェース識別子は、サブネットプレフィックス内で一意である必要があります。

iRMC S4 Web インターフェース 106

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2.10 ネットワーク設定

オプション 意味

指定された静的アドレスの一部

IPv6 アドレスの両方の部分(ネットワークおよびホスト)を設定する必要があります。

EUI-64(MAC アドレスベース)

IPv6 アドレスのネットワークの部分を設定する必要があります。

IPv6 静的アドレスiRMC の静的 IPv6 アドレス

プレフィックス長IPv6 プレフィックスの長さ

IPv6 静的ゲートウェイLAN 内のデフォルト IPv6 ゲートウェイの静的 IPv6 アドレス

VLAN 構成「VLAN 設定」グループでは、iRMC の VLAN 設定を行うことができます。

VLAN 有効iRMC の VLAN サポートを有効にします。

VLAN IdiRMC が属する仮想ネットワーク(VLAN)の ID。許容される値の範囲: 1 <VLAN ID < 4094。

VLAN プライオリティ「VLAN ID」で指定された VLAN における iRMC S4 の VLAN プライオリティ。許容される値の範囲: 0 < VLAN Priority < 7(デフォルト: 0)。

iRMC のネットワークボンディングは、Ethernet ネットワークアダプタの故障時の冗長を目的として設計されています。そのため、iRMC ネットワーク管理トラフィックは、単一物理リンクの故障により発生するサービスロスから保護されます。

iRMC はアクティブバックアップモデルのみサポートします。つまり、リンクが故障するまで 1 つのポートがアクティブで、もう 1 つのポートは MAC を引き継いでアクティブになります。

ボンディングが有効な場合、「Active Port」、「LAN 接続速」、「LAN ポート」オプションは無効です(表示されません)。

iRMC ネットワークボンディングでは、LAN スイッチを同じネットワーク内に配置する必要があります。その他に、iRMC ネットワークボンディングには特別なスイッチ構成は必要ありません。

ネットワークボンディングは、有効な場合であっても、フロント LANがアクティブになると保留されます。フロント LAN がアクティブ化され、事前に定義された IPアドレス 192.168.1.1 でアクセスできます。この状況が発生すると、対応する注記が Web インターフェースに表示されます。

iRMC S4 Web インターフェース 107

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2.10 ネットワーク設定

ただし、ボンディングの設定および設定の変更は可能です。設定は、フロント LANが非アクティブ(「リンクダウン」)になると有効になります。つまり、ボンディングモードは、現在設定されているボンディング設定に基づいて再びアクティブになります。

図 39: IP ボンディング有効

1. ボンディングがアクティブになると、現在使用されている LAN ポート(ここでは Management LAN)がアクティブポートになり、「Active Port」フィールドに表示されます。セカンド LAN ポート(ここではオンボード共有 LAN)がバックアップポートになります。

iRMC S4 Web インターフェース 108

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2.10 ネットワーク設定

2. 現在アクティブなポート(ここでは Management LAN)が非アクティブになり(「リンクダウン」)、セカンドポート(ここではオンボード共有 LAN)はアクティブになります。

注意事項:ブレードサーバは iRMC のボンディングモードをサポートしません。2 つの共有LAN ポート間に自動フェイルオーバーメカニズムを使用して、冗長ネットワーク機能を保証します。

2.10.2 ポート番号

「ポート番号とネットワークサービス」ページでは、ポート番号とネットワークサービスの表示と設定ができます。

図 40: 「ポート番号とネットワークサービス」ページ

入力フィールドが iRMC Web インターフェースで無効な場合、ポート番号の設定はサポートされま

iRMC S4 Web インターフェース 109

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2.10 ネットワーク設定

Web ベースアクセスのポート

セッションタイムアウト時間通信していない期間(秒)が設定値を経過すると自動的にセッションが閉じられます。iRMC Web インターフェースのログインページが表示され、再びログインするように求められます。

「セッションタイムアウト」より短いリフレッシュ間隔を「自動リフレッシュ間隔」フィールドに入力した場合、「セッションタイムアウト」に設定された時間が経過してもセッションは自動的に閉じません。

HTTP ポートiRMC の HTTP ポートデフォルトポート番号: 80変更可能 : 可能デフォルトで有効 : 対応通信方向 : inbound および outbound

HTTPS ポートiRMC の HTTPS (HTTP Secure)ポートデフォルトポート番号: 443変更可能 : 可能デフォルトで有効 : 対応通信方向 : inbound および outbound

HTTPS 接続のみ有効「HTTPS 接続のみ有効」オプションを有効にした場合、入力フィールドに指定した HTTPS ポートでのみ iRMC への安全な通信を確立することができます。「HTTPS 接続のみ有効」オプションを無効にした場合、入力フィールドに指定した HTTP ポートで iRMC への非安全な通信を確立することができます。

SSL 証明書の期限が切れていると、その旨のメッセージがブラウザに出されます。

SSLv3有効SSL V3 を使用して HTTP セッションを許可

TLS 1.0有効TLS V1.0 を使用して HTTP セッションを許可

TLS 1.1有効TLS V1.1 を使用して HTTP セッションを許可

TLS 1.2有効TLS V1.2 を使用して HTTP セッションを許可

iRMC S4 Web インターフェース 110

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2.10 ネットワーク設定

自動リフレッシュ有効このオプションを有効にすると、iRMC S4 Web インターフェースの画面は、自動的に周期的に再読み込みされます。「自動リフレッシュ間隔」フィールドに、再読み込みの間隔を設定します。

自動リフレッシュ間隔SecondsiRMC Web インターフェースが、自動的に再読み込みする間隔(秒)を設定します。再読み込み間隔の値に「セッションタイムアウト」よりも短い時間を設定した場合、セッションが使用されていない時間が「セッションタイムアウト」で指定した時間を経過しても自動的に閉じません。

テキストベースアクセスのポート

Telnet ポートiRMC の Telnet ポートデフォルトポート番号: 3172変更可能 : 可能デフォルトで有効 : 非対応通信方向 : inbound および outbound

Telnet ドロップアウト時間通信していない期間(分)が設定値を経過すると、自動的に Telnt/SSH 接続が切断されます。

SSH ポートiRMC の SSH(Secure Shell)ポートデフォルトポート番号: 22変更可能 : 可能デフォルトで有効 : 対応通信方向 : inbound および outbound

Telnet 有効このオプションを有効にした場合、ユーザは、対応する入力フィールドに指定した Telnet ポートで、iRMC への接続を確立することができます。

SSH 有効このオプションを有効にした場合、ユーザは、対応する入力フィールドに指定した SSH ポートで、iRMC への接続を確立することができます。

SSH 安全レベル「SSH 認証モード」が「login using key」に設定されている場合、SSH による認証のセキュリティレベルを指定します。以下のレベルがあります。

iRMC S4 Web インターフェース 111

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2.10 ネットワーク設定

セキュリティレベル

意味

relaxed さまざまな暗号スイート、kexAlgorithms、データ整合性(MAC)を暗号化認証で受理します。

intermediate 暗号化の手段はサブセットに限定されます。

restricted 暗号化の手段は定義されたセットに限定されます。SSH サブシステムを設定した結果、設定ファイルは変更され、SSH デーモンが再起動します。

SSH 認証モード認証方式として、パスワードまたは秘密鍵を指定します。

IPMI over LANIPMI-over-LAN は、IPMI 規格での LAN インターフェースの仕様です。この仕様は、iRMC - encapsulated in RMCP データパッケージにカプセル化された iRMCとの IPMI の送受信を規定します。これらの RMCP データパケットは IPv4 またはIPv6 の UDPを使用して Ethernet LAN 接続で転送されます。

RCMP は、OS を実行せずに、状態内でシステムステータスの管理をサポートします。

このような接続のインターフェースは、iRMC の統合 LAN コントローラで提供されます。

IPMI over LAN が有効このオプションはデフォルトで有効です。IPMI over LAN 機能を無効にできます。

CIMこのグループで、CIM プロトコルのコンポーネント監視への使用を有効または無効にできます。

CIM を有効にするCIM プロトコルを有効または無効にします。このオプションはデフォルトでは無効です

適用設定を保存します。

iRMC S4 Web インターフェース 112

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2.10 ネットワーク設定

2.10.3 プロキシ設定

「プロキシ設定」ページでは、プロキシサーバの設定を行うことができます。この設定は、アップデートリポジトリ(161 ページの 「アップデート設定」を参照)への接続を確立したり、「AIS Connect」接続(37 ページの 「AIS Connect」ページでは、iRMC の embedded AIS Connect 機能を設定できます。 を参照)を確立する場合に任意で使用できます。

図 41: 「プロキシ設定」ページ

プロキシサーバプロキシサーバの IP アドレス

iRMC の DNS を有効にできます( 114 ページの DNS構成を参照)。IP アドレスの代わりに、具体的な名前を使用できます。

プロキシポートプロキシサービスの ポート。デフォルトポート番号: 81

プロキシユーザプロキシサーバでの認証用のユーザ名。

iRMC S4 Web インターフェース 113

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2.10 ネットワーク設定

パスワードプロキシサーバでの認証用のパスワード。

確認用パスワード入力したパスワードを確定します。

適用設定を有効にします。

2.10.4 DNS構成

「DNS構成」ページでは、iRMC S4 のDNS を有効にして、iRMC のホスト名を設定できます。

図 42: 「DNS 構成」ページ

DNS 設定「DNS 設定」ページでは、iRMC の DNS をアクティブにできます。これによって、iRMC の設定に IP アドレスではなく具体的な DNS 名を使用できます。

DNS 有効iRMC の DNS を有効/無効にします。

iRMC S4 Web インターフェース 114

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2.10 ネットワーク設定

DHCP から DNS 構成を取得するこのオプションを有効にすると、DNS サーバの IP アドレスは DHCP サーバから自動的に取得されます。この場合、最大 3 つの DNS サーバに対応します。この設定を有効にしない場合、「DNS サーバ 1」から「DNS サーバ 3」に最大 3 つの DNS サーバアドレスを入力できます。

DNS ドメイン「DHCP から DNS 構成を取得する」が無効な場合、DNS サーバへの要求に対するデフォルトドメインの名前を指定します。

DNS 検索パス1 つ以上のスペース文字で区切られる(部分的修飾)ドメイン名のリスト。DNS 検索リストは、最大 256 文字まで有効です。ドメイン名コンポーネントを含まないホスト名を検索する場合は、「DNS 検索パス」フィールドを使用して検索するドメインを指定します。

DNS サーバ 1 / 2 / 3「DHCP から DNS 構成を取得する」オプションが無効な場合、ここで、最大5 つの DNS サーバ名を入力できます。

DNS リトライDNS リトライ回数

DNS タイムアウトDNS 応答のタイムアウト(秒)

適用指定された設定を保存します。

DNS 登録名「DNS 名」グループでは、iRMC のホスト名を設定でき、DNS を動的に使用できます。動的 DNS によって、DHCP サーバはネットワークコンポーネントの IP アドレスとシステム名を DNS サーバに自動的に渡して、識別を容易にできます。

DNS 登録名iRMC の DNS 名の設定方法を指定します。

オプション 意味

DHCP アドレスをDNS に登録

DHCP サーバを使用して iRMC と DNS を登録するための、DHCP サーバへの DHCP 名の転送を有効または無効にします。

DHCP サーバによる完全修飾ドメイン名を DNS へ登録

IPv4 アドレッシングのみ: DHCP サーバを使用してiRMC と DNS を登録するための、DHCP サーバへのFQDN の転送を有効または無効にします。

iRMC S4 Web インターフェース 115

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2.10 ネットワーク設定

オプション 意味

動的 DNS 有効 動的 DNS を使用した DNS レコードのアップデートを有効または無効にします。

セキュアではない DNS のみがサポートされます。

ホスト名に iRMC S4 を使用する「iRMC S4 Name」入力フィールドに指定された iRMC 名が、サーバ名の代わりに iRMC に使用されます。

シリアル番号を付加するiRMC の MAC アドレスの最後の 3 バイトが iRMC の DHCP 名に付加されます。

文字列を付加する「文字列」入力フィールドに指定された拡張名が、iRMC の DHCP 名に付加されます。

iRMC S4 名サーバ名の代わりに、iRMC S4 向け DHCP に渡された iRMC S4 名。関連するオプションによって異なりますが、iRMC S4 名が DNS 名の一部として使用されます。

文字列iRMC の名前の拡張子

DNS 名iRMC に設定された DNS 名を表示します。

適用指定された設定を保存します。

2.10.5 SNMP

「SNMP 一般構成」ページでは、以下の SNMP MIB 上の SNMP v1/v2c およびSNMPv3 をサポートする、iRMC 上の SNMP サービスを設定できます。

l SNMP MIB-2l SNMP STATUS.MIBl SNMP OS.MIBl SNMP SC2.MIB

SNMP サービスが有効な場合、これらの MIB によって提供される情報を SNMPManager を実行中のシステムで使用できます。SNMPv3 は、SNMPv1 またはSNMPv2c よりも高いセキュリティレベルを提供します。

iRMC S4 Web インターフェース 116

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2.10 ネットワーク設定

図 43: 「SNMP 構成」ページ

SNMP 有効iRMC S4 で SNMP サービスを有効にします。

SNMP ポートSNMP サービスがリスニングしているポート(通常 UDP 161)。

SNMP プロトコル使用する SNMP プロトコルバージョン各ユーザについて、SNMP を使用できるかどうかを設定できます(129 ページの ユーザ「名」の設定[ゆざめいのせってい]を参照)。

オプション 意味

全プロトコルサポート(SNMPv1/v2c/v3)

SNMP サービスをすべての SNMP プロトコルバージョン(SNMP v1/v2c/v3)で使用できます。

SNMPv3 only SNMPv3 のみ使用できます。次の 2 つのオプションは、「SNMP プロトコルl」に「All(SNMPv1/v2c/v3)」が選択されてる場合のみ表示されます。

SNMPv1/v2c コミュニティ名SNMP v1/v2c の場合のコミュニティ文字列。コミュニティ文字列には次の文字を含めることができます:A-Z、a-z、0-9(*/:,_?=-@&)%!

iRMC S4 Web インターフェース 117

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2.10 ネットワーク設定

空白文字は使用できません。SNMP の用語では、「コミュニティ」とは 1 つまたは複数のプラットフォームからなるグループを指します。各コミュニティはコミュニティ文字列で識別されます。コミュニティ文字列は、各 SNMP リクエストの非暗号化コンポーネントで、関連する通信のメンバーとしてリクエストの送信者を識別します。そのため、SNMP GET リクエストの権限はこのコミュニティ文字列で制御されます。コミュニティ文字列により、シンプルな権限メカニズムを SNMP で使用できます。

コミュニティ文字列は SNMP メッセージで暗号化されずに送信されるので、認証されずに使用されるリスクが常に伴います。このことは、SNMP を使用する場合にセキュリティの面で問題となる可能性があります。一方、ほとんどのコミュニティはいずれの場合でもプリセットされたコミュニティ文字列を使用します。

SNMPv1/v2c 権限SNMP コミュニティの権限。現在「読み取り専用」のみサポートされています(プリセット値固定)。

適用指定された設定を保存します。

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2.11 通知情報設定

2.11通知情報設定「通知情報設定」エントリには、 iRMC の警告通知の設定を行う際に利用するページのリンクがあります。

2.11.1 SNMP トラップ設定 -

「SNMP トラップ設定」ページでは、SNMP トラップ通知の設定の表示および設定ができます。

トラップは、SNMP が有効か無効かに関係なく送信されます。SNMPv1 / v2c および SNMPv3 トラップをサポートする net-snmp インターフェースを使用して送信されます。

SNMP トラップを最大 7 つの SNMP サーバに送信する機能をサポートしています

各ユーザについて、SNMP を使用できるかどうかを設定できます(129 ページのユーザ「名」の設定[ゆざめいのせってい]を参照)。

図 44: 「SNMP トラップ設定」ページ

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2.11 通知情報設定

SNMP コミュニティSNMP コミュニティ名

SNMP ユーザSNMPv3 トラップ送信先に定義済みの SNMPv3 ユーザ

エンジンID「エンジンID」 を使用して SNMPv3 トラップを送信します。RFC3411 に従って変更できます。この ID は、通信中の SNMPv3 Agent と Manager のセットに対して一意である必要があります。エンジンIDのルールは以下のとおりです。l 5 オクテット以上 32 オクテット以下の長さである必要があります。各オク

テットに 0 ~ 255(16進数 : 0x00 ~ 0xff)の値を含めることができます。

l SNMP の エンジンIDをすべて 0 または 255(16進数 : 0xff)に設定しないでください。

l 「エンジンID」が 0 で始まる場合、長さが 12 オクテットである必要があります。

l 各「エンジンID」の SNMP トラップレシーバ設定に createUser ディレクティブが必要です。

SNMP サーバ 1 から SNMP サーバ 7(トラップ送信先)このコミュニティに属するサーバの DNS 名または IP アドレス。トラップ受信に使用される SNMP プロトコルバージョンと共に、トラップ送信先として構成されます。

適用トラップ送信先として SNMP サーバを有効にします。

テストSNMP サーバへの接続をテストします。

すべて適用必要に応じて、すべての設定を有効にします。

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2.11 通知情報設定

2.11.2 Email 設定

「Email 設定」ページを使用して、Email 通知の設定を行うことができます。

2 つのメールサーバの設定がサポートされます。Email 通知は各ユーザに個別に指定できます(129 ページの ユーザ「名」の設定[ゆざめいのせってい]を参照)。

図 45: 「Email 設定」ページ

グローバル Email ページング設定[ぐろばるEmailぺじんぐせってい]「Email 送信設定」グループでは、グローバル Email 設定を行うことができます。

E-mail での警告送信を有効にする電子メールアラートを有効にします。

SMTP リトライ回数(0 - 7)SMTP リトライ回数

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2.11 通知情報設定

SMTP リトライ間隔(0 - 255)SMTP 再試行の間隔(秒)

SMTP 応答待ち時間SMTP 応答のタイムアウト(秒)

適用設定を有効にします。

プライマリ SMTP サーバ設定[ぷらいまりSMTPさばせってい]「プライマリ SMTP サーバ設定」グループを使用して、プライマリサーバ(SMTPサーバ)の設定を行うことができます。

SMTP サーバプライマリメールサーバの IP アドレス。iRMC の DNSを有効にできます (114 ページの DNS構成を参照 )。IP アドレスの代わりに、具体的な名前を使用できます (DNSを参照 )。

SMTP ポートメールサーバの SMTP ポート番号。

認証の種類iRMC をメールサーバに接続する際の認証方式を選択します。

オプション 意味

無し 接続に認証を使用しません。

認証を行う(RFC2554 )

RFC 2554 準拠の認証:SMTP サーバの認証方式の拡張です。

この場合は、以下の情報が必要です。

認証ユーザ名 メールサーバでの認証用のユーザ名。

認証パスワード メールサーバでの認証用のパスワード。

確認用パスワード

入力したパスワードを確定します。

EHLO/HELO で FQDN を送信するEHLO/HELO でのFQDN の送信を有効/無効にします。

セキュア(SSL)設定されているネットワークポートによっては、iRMC が直接 SSL 接続(SMTPS レガシーポート 465)を確立したり、STARTTLS キーワードの有無を確認します(その他の設定されたネットワークポート)。l MTP サーバからのレスポンスに STARTTLS が存在する場合、iRMC は既

存のネットワーク接続の TLS に切り替えます。

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2.11 通知情報設定

l 「STARTTLS」が存在しない場合、E-mail は既存の接続を介して暗号化せずに送信されます

E-mail は SSL 暗号化されて送信されます。

SSL 証明書を検証するSMTP サーバからの SSL 証明書は、iRMC に保存された CA 証明書と照合されます(たとえば、この CA で SMTP サーバ証明書を発行/署名を行う必要があります)。

適用設定を有効にします。

セカンダリ SMTP サーバ設定[せかんだりSMTPさばせってい]「セカンダリ SMTP サーバ設定」グループを使用して、セカンダリサーバ(SMTPサーバ)の設定を行うことができます。

SMTP サーバプライマリメールサーバの IP アドレス。iRMC の DNSを有効にできます (114 ページの DNS構成を参照 )。IP アドレスの代わりに、具体的な名前を使用できます (DNSを参照 )。

SMTP ポートメールサーバの SMTP ポート番号。

認証の種類iRMC をメールサーバに接続する際の認証方式を選択します。

オプション 意味

無し 接続に認証を使用しません。

認証を行う(RFC2554 )

RFC 2554 準拠の認証:SMTP サーバの認証方式の拡張です。

この場合は、以下の情報が必要です。

認証ユーザ名 メールサーバでの認証用のユーザ名。

認証パスワード メールサーバでの認証用のパスワード。

確認用パスワード

入力したパスワードを確定します。

EHLO/HELO で FQDN を送信するEHLO/HELO でのFQDN の送信を有効/無効にします。

セキュア(SSL)設定されているネットワークポートによっては、iRMC が直接 SSL 接続(SMTPS レガシーポート 465)を確立したり、STARTTLS キーワードの有無を確認します(その他の設定されたネットワークポート)。

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2.11 通知情報設定

l MTP サーバからのレスポンスに STARTTLS が存在する場合、iRMC は既存のネットワーク接続の TLS に切り替えます。

l 「STARTTLS」が存在しない場合、E-mail は既存の接続を介して暗号化せずに送信されます

E-mail は SSL 暗号化されて送信されます。

SSL 証明書を検証するSMTP サーバからの SSL 証明書は、iRMC に保存された CA 証明書と照合されます(たとえば、この CA で SMTP サーバ証明書を発行/署名を行う必要があります)。

適用設定を有効にします。

E-mail 送信フォーマット「E-mail 送信フォーマット」グループでは E-mail フォーマット設定を行うことができます。個々のユーザについて「新規ユーザの設定」 - 「ユーザ <名> 構成」 -「E-mail 送信フォーマット」ページを使用して E-mail フォーマットを設定します(129 ページの ユーザ「名」の設定[ゆざめいのせってい]を参照)。

以下の Email フォーマットがサポートされています。

l 標準l 題名固定l ITS フォーマットl SMS フォーマット

E-mail フォーマットによっては、入力できない項目があります。

送信元iRMC 送信者を識別する情報です。すべての E-mail フォーマットに有効です。ここで入力した文字列に「@」が含まれている場合、文字列は有効な E-mail アドレスと解釈されます。そうでない場合、有効な Email アドレスとして「admin@<ip-address>」が使用されます。

題名アラートメールの固定件名。「決定されたフォーマット」の電子メール形式についてのみ有効です。

メッセージメッセージのタイプ(E-mail)。「決定されたフォーマット」の電子メール形式についてのみ有効です。

管理者名担当の管理者名(オプション)。ITS メール形式についてのみ有効です。

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2.12 ユーザ管理

管理者電話番号担当の管理者の電話番号(オプション)。ITS メール形式についてのみ有効です。

国コードISO 3166、 ISO 3166 alpha 2 に基づくアルファベット 2 文字の国コード。

顧客 ID顧客識別子

サーバ URL特定の条件で、サーバがアクセスできる URL。これは手動で入力する必要があります。「標準」メール形式についてのみ有効です。

「Critical O/S Stop」イベント E-Mail にスクリーンショットを添付「Critical O/S Stop」イベントの場合に iRMC で自動的に生成されたスクリーンショットが対応する「Critical O/S Stop」イベント E-Mail に添付されます。

スクリーンショットの生成は、さまざまな理由で失敗することがあります(サポートされていないグラフィックモードの場合など)。そのため、スクリーンショットを遅くても 45 秒以内に使用できない場合は、添付なしで E-Mail が送信されます。

適用設定を保存します。

2.12ユーザ管理「ユーザ管理」エントリには、ローカルユーザ管理のページだけでなく、グローバルユーザ管理のディレクトリサービスを設定(LDAP 設定)するためのページへのリンクが含まれます。

2.12.1 iRMC S4 ユーザ管理

「ユーザ管理」ページには、設定されたユーザに関する情報が表示されます。各行には、設定された特定のユーザに関するデータが含まれます。ユーザ名はリンク形式で実装されています。

ユーザ名をクリックして「ユーザ “<name>” 構成」画面を開くと(129 ページの ユーザ「名」の設定[ゆざめいのせってい]を参照)、そのユーザの設定を表示したり変更することができます。

ユーザ ID 1(“null user”)は、 標準のために予約されているため、iRMC のユーザ管理には使用できません。

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2.12 ユーザ管理

図 46: 「ユーザ管理」ページ

削除確定後に関連するユーザを削除します。

ユーザの新規作成「新規ユーザの構成」ページが開き、新規ユーザを設定できます。

iRMC S4 Web インターフェース 126

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2.12 ユーザ管理

2.12.1.1 新規ユーザ設定[しんきゆざせってい]

「新規ユーザの構成」ページを使用して、新規ユーザの基本設定ができます。

図 47: 「新規ユーザの構成」ページ

名称ユーザ名は一意である必要があります。ユーザ名の重複はできません。有効なユーザ名は文字で開始してください。名前の残りの部分には、アルファベット、数字、アンダーバー、ダッシュ、ピリオド、アットマーク(@)のみ含めることができます。空白文字は使用できません。

パスワードユーザ/パスワードSNMPv3 が使用される場合、このユーザに設定されたパスワードは 8 文字以上の必要があります。ユーザに対して SNMPv3 を有効にするには、ユーザに対して設定されるパスワードが 8 文字以上である必要があります。

確認用パスワードパスワードを再度入力して、確認します。

説明設定したユーザの一般的な説明を入力します。

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2.12 ユーザ管理

IPMI 設定「IPMI 権限/許可」グループを使用して、チャネル固有のユーザ権限を設定できます。

IPMIユーザ有効このオプションを無効にすると、ユーザは iRMC にログオンできなくなります。

LAN アクセス権限ユーザへの LAN チャネルの権限グループを割り当てます。l ユーザ管理

l Operatorl Administratorl OEM

シリアルアクセス権限ユーザへのシリアルチャネルの権限グループを割り当てます。「LANアクセス権限」についても同じ権限グループを使用できます。

チャネル別の許可に加えて、次のチャネル非依存許可を個別にユーザに割り当てることもできます。

ユーザアカウント変更権限ローカルユーザアクセスデータを設定する権限。

iRMC S4 設定変更権限iRMC 設定を行う権限。

AVR使用権限「View Only」および「Full Control」モードで AVR を使用する権限。

リモートストレージ使用権限リモートストレージ機能を使用する権限。

使用シェル(Text アクセス)目的のユーザシェルを選択します。以下のオプションを選択できます。

オプション 意味

SMASH CLP コマンドラインシェルの起動

Remote Manager Telnet/SSH セッションを開始します。

None 何も起こりません。SNMPv3 構成「SNMPv3 configurationグループを使用して、iRMC S4 ユーザを SNMPv3 に対して設定できます。SNMPv1/v2c と比較すると、SNMPv3 は SNMP パケットの認証と暗号化によってより高レベルのセキュリティを提供します。

iRMC S4 Web インターフェース 128

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2.12 ユーザ管理

「SNMP 一般構成」ページで「SNMP 有効」オプションが無効な場合、このグループのパラメータは無効です(グレー表示)(116 ページの SNMPを参照)。

SNMPv3 有効ユーザに対して SNMPv3 サポートを有効にします。

アクセス権ユーザのアクセス権限現在、読み取り専用に設定済みで、変更できません。

認証SNMPv3 が認証に使用する認証プロトコルを選択します。

オプション 意味

SHA 認証にセキュアハッシュアルゴリズムを使用します。

MD5 認証にメッセージダイジェストアルゴリズム 5 を使用します。暗号化

SNMPv3 が SNMPv3 トラフィックの暗号化に使用するプライバシープロトコルを指定します。

オプション 意味

DES SNMPv3 トラフィックの暗号化にデジタル暗号化標準が使用されます。

AES Advanced Encryption Standard 128 ビット暗号化を SNMPv3トラフィックの暗号化に使用します。

無し SNMPv3 トラフィックに暗号化を使用しません。適用

新規ユーザの設定を保存します。

キャンセル設定を破棄します。

2.12.1.2 ユーザ「名」の設定[ゆざめいのせってい]

「ユーザ “name” 構成」ページでは、ユーザ設定の表示、修正および拡張ができます。

ユーザ名の後ろの括弧内にユーザ ID が表示されます。

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2.12 ユーザ管理

図 48: 「ユーザ “name” 構成」ページ

iRMC S4 ユーザ情報「ユーザ情報」グループでは、ユーザのアクセスデータを設定できます。

名称ユーザ名は一意である必要があります。ユーザ名の重複はできません。有効なユーザ名は文字で開始してください。名前の残りの部分は、文字、数字、下線、ダッシュ、ピリオド、アットマーク(@)のみを使用できます。空白文字は使用できません。

パスワードユーザパスワードを入力します。ユーザに対して SNMPv3 を有効にするには、ユーザに対して設定されるパスワードが 8 文字以上である必要があります。

確認用パスワードパスワードを再度入力して、確認します。

説明設定したユーザの一般的な説明を入力します。

適用設定を有効にします。

iRMC S4 Web インターフェース 130

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2.12 ユーザ管理

IPMI 権限/許可「IPMI 権限/許可」グループを使用して、チャネル固有のユーザ権限を設定できます。

IPMIユーザ有効このオプションを無効にすると、ユーザは iRMC にログオンできなくなります。

LAN アクセス権限ユーザへの LAN チャネルの権限グループを割り当てます。l ユーザ管理

l Operatorl Administratorl OEM

シリアルアクセス権限ユーザへのシリアルチャネルの権限グループを割り当てます。「LANアクセス権限」についても同じ権限グループを使用できます。

チャネル別の許可に加えて、次のチャネル非依存許可を個別にユーザに割り当てることもできます。

ユーザアカウント変更権限ローカルユーザアクセスデータを設定する権限。

iRMC S4 設定変更権限iRMC 設定を行う権限。

AVR使用権限「View Only」および「Full Control」モードで AVR を使用する権限。

リモートストレージ使用権限リモートストレージ機能を使用する権限。

使用シェル(Text アクセス)目的のユーザシェルを選択します。以下のオプションを選択できます。

オプション 意味

SMASH CLP コマンドラインシェルの起動

Remote Manager Telnet/SSH セッションを開始します。

None 何も起こりません。適用

設定を有効にします。

iRMC S4 Web インターフェース 131

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2.12 ユーザ管理

SNMPv3 構成「SNMPv3 構成グループを使用して、iRMC S4 ユーザを SNMPv3 に対して設定できます。SNMPv3 は、SNMP パケットの認証と暗号化を行うことにより、SNMPv1/v2c よりも高いレベルのセキュリティを提供します。

「SNMP 構成」ページで「SNMP 有効」オプションが無効な場合、このグループのパラメータは無効です(グレー表示)(116 ページの SNMPを参照)。

SNMPv3 有効ユーザに対して SNMPv3 サポートを有効にします。

アクセス権ユーザのアクセス権限現在、読み取り専用に設定済みで、変更できません。

認証SNMPv3 が認証に使用する認証プロトコルを選択します。

オプション 意味

SHA 認証にセキュアハッシュアルゴリズムを使用します。

MD5 認証にメッセージダイジェストアルゴリズム 5 を使用します。暗号化

SNMPv3 が SNMPv3 トラフィックの暗号化に使用するプライバシープロトコルを指定します。

オプション 意味

DES SNMPv3 トラフィックの暗号化にデジタル暗号化標準が使用されます。

AES Advanced Encryption Standard 128 ビット暗号化を SNMPv3トラフィックの暗号化に使用します。

無し SNMPv3 トラフィックに暗号化を使用しません。適用

設定を有効にします。ファイルからのユーザ SSHv2 公開認証鍵のアップロード「ファイルからのユーザ SSHv2 公開認証鍵のアップロード」グループを使用して、ローカルファイルからユーザの SSHv2 公開鍵をアップロードすることができます。

参照ファイルブラウザが開き、SSHv2 公開鍵を含むファイルに移動できます。

アップロード入力フィールドに指定された SSHv2 公開鍵を iRMC に読み込みます。

iRMC S4 ユーザの SSHv2 公開鍵認証の詳細については、『Managing SSLcertificates in ServerView』ユーザガイドを参照してください。

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2.12 ユーザ管理

S/MIME 証明書「ファイルから S/MIME 証明書アップロード」グループでは、ローカルファイルから S/MIME 証明書をアップロードすることができます。

S/MIME と組み合わせる場合、iRMC は暗号化のみサポートします。署名はサポートされません。

参照ファイルブラウザが開き、SSHv2 公開鍵を含むファイルに移動できます。

アップロード選択した S/MIME 証明書をアップロードします。

S/MIME 証明書がアップロードされたら、表示または削除することができます。

Web 証明書を表示次の更新サイクルまで、または iRMC S4 Web インターフェースを手動で更新するまで S/MIME 証明書を表示します。

削除S/MIME 証明書を iRMC から削除します。

Email 構成「E-mail 構成」グループを使用して、ユーザ固有の E-mail フォーマットを行うことができます。

メール送信を有効にするシステム状態を Email でユーザに通知するかどうかを指定します。

暗号化E-Mail を S/MIME で暗号化するかどうかを指定します。

メールフォーマット選択選択された E-mail フォーマットによって、「E-mail 設定- E-Mail 送信フォーマット」グループで設定を行うことができます(121 ページの Email 設定)。以下の E-mail フォーマットを使用できます。l 標準l 題名固定l ITS フォーマットl SMS フォーマット

SMS フォーマットは 160 文字までの電子メールしか生成しないので、SMSゲートウェイソリューションへの電子メールフォーマットとして推奨されます。

優先 メールサーバ優先メールサーバを選択します。以下のオプションの 1 つを選択できます。

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2.12 ユーザ管理

オプション 意味

自動選択 優先メールサーバが稼動していない場合など、電子メールが即座に送信できない場合、電子メールはセカンダリメールサーバに送信されます。

プライマリ プライマリ SMTP サーバとして設定されているメールサーバのみが、優先メールサーバとして使用されます。

セカンダリ セカンダリ SMTP サーバとして設定されているメールサーバのみが、優先メールサーバとして使用されます。

Email 送信のエラーはイベントログに記録されます。

送信先 E-mail アドレス受信者の Email アドレス

特別な SMS E-mail の題名を使用してください「Mail フォーマット選択」で「SMS-Format」が有効な場合のみ表示されます。有効にすると、SMS ゲートウェイプロバイダに固有の電子メール件名が使用されます。

「SMS E-mail の題名」(「Mail フォーマット選択」で「SMS-Format」が有効な場合のみ)

SMS ゲートウェイプロバイダ固有の E-mail の件名

事象毎の Mail 送信設定iRMC S4 ユーザに電子メールで通知されないシステムイベントを設定できます。

iRMC のイベントログの各エントリは、特定の通知グループに割り当てられます。

各イベントグループについて、以下の設定を使用できます。

オプション 意味

無し このページンググループについては、通知機能は無効になります。

危険 iRMC は、システムイベントログ内のエントリが「注意」として報告される場合、ユーザに電子メールで通知します。

危険 システムイベントログに「軽度(Minor)」、「重度(Major)」、「危険(Critical)」のいずれかが記録されたエントリがある場合、Email で通知されます。

全て エントリがシステムイベントログに記録されたグループの全てのエントリが通知されます。

適用設定を有効にします。

iRMC S4 Web インターフェース 134

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2.12 ユーザ管理

2.12.2 LDAP 構成設定

ディレクトリサービスでグローバルユーザ管理を行うには(『ServerView でのユーザ管理』ユーザガイドを参照)、「ディレクトリサービス構成ページで iRMC を適切に設定する必要があります。

現在、iRMC LDAP へのアクセスは、以下のディレクトリサービスに対してサポートされています。

l Microsoft Active Directoryl Novell eDirectoryl Open LDAPl Open DS /Open DJ / Apache DS

次の文字は LDAP 上で文字列を検索するためのメタキャラクタとして予約されています: *, \ , &, |, !, =, <, >, ~, : したがって、ユーザはこれらの文字をRDN の要素として使用することはできません。

図 49: 「ディレクトリサービスの構成」 - ページ

iRMC S4 Web インターフェース 135

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2.12 ユーザ管理

ディレクトリサービス構成設定このグループで、iRMC で LDAP を使用するためのグローバルパラメータを指定します。

LDAP パラメータ

LDAP を有効にするこのオプションで、iRMC が、LDAP を使用してディレクトリサービスにアクセスできるか否かを設定します。LDAP を使用するディレクトリサービスへのアクセスは、「LDAP を有効にする」が有効な場合のみ有効です。「LDAP を有効にする」が有効な場合、ログイン情報は、常に SSL 暗号化されて Web ブラウザと iRMC S2/S3 の間で送信されます(29 ページの ログインを参照)。

LDAP SSL 接続を有効にするiRMC とディレクトリサーバ間のデータ転送を SSL 暗号化するかどうかを指定します。「LDAP SSL 接続を有効にする」は、iRMC S4 Web インターフェースページが開くときに SSL 保護するかどうかには影響ありません。「LDAP SSL 接続を有効にする」は、ドメインコントローラ証明書がインストールされている場合にしか有効にできません。

ローカル ID でのログインを無効にする

このオプションを有効にした場合、iRMC のローカルユーザ認証はロックされ、ディレクトリサービスによるユーザ認証のみが有効になります。

「ローカル ID でのログインを無効にする」が有効になっていて、ディレクトリサービスへの接続が不可能な場合、iRMC へのログインはできなくなります。

常に SSL ログインを使用するこのオプションは LDAP を無効にした場合にのみ有効です。このオプションを有効にすると、LDAP が無効にされていても、常に HTTPSSL セキュアなログインページが使用されます。「常に SSL ログインを使用する」を有効にせず、かつ、LDAP が無効になっている場合のみ、ダイジェスト認証がログインに使用されます。

ディレクトリサーバタイプ使用するディレクトリサーバのタイプ。選択内容に応じて、ページのフィールドは異なります。以下のディレクトリサービスがサポートされます。l Microsoft Active Directoryl Novell eDirectoryl OpenLDAPl OpenDS / OpenDJ / ApacheDS

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2.12 ユーザ管理

認証タイプこのグループは、使用される認証タイプを指定します。

認証設定が LDAP サーバにある ServerView LDAP グループ認証設定が LDAP サーバの SVS 構造にある ServerView 固有の LDAP グループが、ユーザ権限の判定に使用されます(『User Management inServerView』ユーザガイドを参照)。

認証設定が iRMC にある標準 LDAP グループLDAP サーバの ServerView 固有の SVS 構造は使用されません。代わりに、ユーザが属する標準 LDAP グループによってユーザ認証が確認されます。この標準 LDAP グループの iRMC 固有のユーザ認証は、iRMC でローカルに設定する必要があります(を参照)。このため、「ディレクトリサービスユーザグループ情報」グループが表示されます(141 ページの 認証設定が iRMC にある標準LDAP グループを参照)。この方法ではグループネスティングをサポートします。このため、標準 LDAPグループに割り当てたすべての iRMC 固有のユーザ権限は、ネストされたグループに自動的に継承されます。

プライマリ LDAP Server使用する LDAP ディレクトリサーバ。

LDAP サーバプライマリ LDAP サーバの IP アドレスまたは DNS 名

LDAP ポートプライマリ LDAP サーバの LDAP ポート

LDAP SSL ポートプライマリ LDAP サーバのセキュアな LDAP ポート。

バックアップ LDAP Serverバックアップサーバとして運用され、「LDAP サーバ 1」が故障した場合のディレクトリサーバとして使用される LDAP ディレクトリサーバ。

LDAP サーバプライマリ LDAP サーバの IP アドレスまたは DNS 名

LDAP ポートプライマリ LDAP サーバの LDAP ポート

LDAP SSL ポートプライマリ LDAP サーバのセキュアな LDAP ポート。

選択するディレクトリサービスによって、表示される入力フィールドが異なります。

iRMC S4 Web インターフェース 137

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2.12 ユーザ管理

Active Directory イベントパラメータ次のオプションは、「ディレクトリサーバタイプ」リストから「ActiveDirectory」を選択した場合にのみ表示されます。

ドメイン名ディレクトリサーバの完全なDNS パス名

ベース識別名(DN)「Base DN」は、「ドメイン名」から自動的に取得されます。

ベース識別名(DN)配下のグループディレクトリベース DN(Group DN Context)のサブツリーとして OU SVS または iRMCグループを含む組織単位(OU)のパス名。

部署名このオプションは、オプション「認証設定が LDAP サーバにある ServerViewLDAP グループ」が有効な場合にのみ表示されます。「Dept. name」は、ディレクトリサービスではユーザ許可と警告ロールを確認するために使用されます。Department X サーバと Department Y サーバでは、許可が異なることがあります。

OpenLDAP/eDirectory/OpenDS/OpenDJ/ApacheDS パラメータ以下のオプションは、「ディレクトリサーバタイプ」リストから「OpenLDAP」、「eDirectory」、「OpenDS」、「OpenDJ」または「ApacheDS」を選択した場合にのみ表示されます。

部署名このオプションは、オプション「認証設定が LDAP サーバにある ServerViewLDAP グループ」が有効な場合にのみ表示されます。「Dept. name」は、ディレクトリサービスではユーザ許可と警告ロールを確認するために使用されます。Department X サーバと Department Y サーバでは、許可が異なることがあります。

ベース識別名(DN)「Base DN」は、eDirectory または Open LDAP サーバの完全な識別名を示し、OU(組織単位)の SVS または iRMC グループを含むツリーまたはサブツリーを表します。この DN は、LDAP 検索の開始点を示します。

ベース識別名(DN)配下のグループディレクトリBase DN(Group DN Context)のサブツリーとして OU SVS を含む OU のパス名。

ユーザ検索コンテキストユーザ検索の開始地点。iRMC S4 ユーザを検索するときに、User SearchContext ルールが評価されます。ユーザ検索の基本コンテキストとなる、有効な LDAP 識別名(DN)を返します。

LDAPグループスキームLDAP グループのスキーマ

iRMC S4 Web インターフェース 138

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2.12 ユーザ管理

LDAP メンバスキームLDAP ユーザのスキーマ

適用グループの設定を有効にします。

ディレクトリサービスユーザグループ情報このグループは、「認証設定が iRMC にある標準 LDAP グループ」オプションが有効にされている場合にのみ表示されます。設定されたすべての LDAP グループを含む情報が表示されます。各行には、設定された 1 つのグループに関するデータが含まれます。グループ名はリンク形式で実装されています。グループ名をクリックすると、「LDAP ユーザグループ情報」ページが開きます(142 ページの ディレクトリ サービス 情報を参照)。

削除選択した LDAP グループを削除します。

「新しいグループ」「New LDAP ユーザグループ」ページが開き、新しい LDAP ユーザグループのパラメータを iRMC の認証設定で指定できます(141 ページの 認証設定がiRMC にある標準 LDAP グループを参照)。

ディレクトリサービスアクセス構成(Active Directory)次のオプションは、「ディレクトリサーバタイプ」リストから「ActiveDirectory」を選択した場合にのみ表示されます。

LDAP 認証ユーザ名LDAP サーバにログオンするときの iRMC ユーザ名。

LDAP 認証パスワードユーザ名の下に指定したパスワードを使用して、LDAP サーバでの認証を行います。

確認用パスワード「LDAP 認証パスワード」に入力したパスワードをもう一度入力します。

LDAP アクセステストLDAP ディレクトリサーバへのアクセスデータをチェックし、LDAP の状態をその結果として表示します。このテストは基本的なアクセスデータ(「LDAP サーバが存在するか」あるいは「ユーザは設定されているか」)を確認するもので、ユーザ認証のすべてを確認するものではありません。

ディレクトリサービスアクセス構成(OpenLDAP/eDirectory/OpenDS/OpenDJ/ApacheDS)以下のオプションは、「ディレクトリサーバタイプ」リストから「OpenLDAP」、「eDirectory」、「OpenDS」、「OpenDJ」または「ApacheDS」を選択した場合にのみ表示されます。

iRMC S4 Web インターフェース 139

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2.12 ユーザ管理

LDAP 認証パスワード「Principal User」のパスワードを入力して LDAP サーバでの認証を行います。

確認用パスワード「LDAP 認証パスワード」に入力したパスワードをもう一度入力します。

Principal User DN完全な構成名。iRMC で使用するユーザ ID(プリンシパルユーザ)の オブジェクトパスと属性の完全な記述で、これを使用して iRMC は、LDAP サーバ からの iRMC ユーザの許可を問い合わせます。

Principal User DN に Base DN を追加するこのオプションが有効な場合、「Principal User DN」を設定する必要はありません。この場合、「ディレクトリサービス構成設定」グループの「Base DN」で設定した Base DN が使用されます。

バインド識別名(DN)「バインド識別名(DN」には、LDAP 認証で使用されるプリンシパルユーザ DNが表示されます。

拡張ユーザログインユーザがログインする際の柔軟性を拡張します。

このオプションの有効化は、LDAP 構文に詳しい方のみご利用ください。不正な検索フィルタを設定して有効にすると「拡張ユーザログイン」オプションが無効になるまで、グローバルログインでの iRMC へのログインができません。

「拡張ユーザログイン」を選択して「適用」で有効にした場合、「ユーザログイン検索フィルタ」フィールドが追加で表示され、標準の検索フィルタ「(&(objectclass=person)(cn=%s))」が表示されます。ログイン時に、プレースホルダ “%s” は対応するグローバルログインに置き換えられます。“cn=” の代わりに別の属性を指定することで、標準フィルタを変更することができます。すべてのグローバルログインが許可され、この検索フィルタの条件を満たす場合 iRMC へログインします。

適用グループの設定を有効にします。

LDAP アクセステストLDAP ディレクトリサーバへのアクセスデータをチェックし、LDAP の状態をその結果として表示します。このテストは基本的なアクセスデータ(「LDAP サーバが存在するか」あるいは「ユーザは設定されているか」)を確認するもので、ユーザ認証のすべてを確認するものではありません。

ディレクトリサービス E-mail 警告構成このグループで、電子メールのグローバルアラートの設定を指定できます。

iRMC S4 Web インターフェース 140

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2.12 ユーザ管理

LDAP E-mail 警告を有効にするグローバル Email 通知を有効にします。

LDAP 警告テーブルを更新する(時間)Email テーブルを定期的に更新する間隔を定義します(『ServerView でのユーザ管理』ユーザガイドを参照)。0 よりも大きい値を指定することを推奨します。「0」を設定すると、テーブルは更新されなくなります。

適用グループの設定を有効にします。

2.12.2.1 認証設定が iRMC にある標準 LDAP グループ

「ディレクトリサービス構成設定」ページで「認証設定が iRMC にある標準 LDAPグループ」オプションが有効になっている場合、iRMC で LDAP グループを管理するために、いくつかの追加設定が必要になります。これらの LDAP グループは、ディレクトリサーバの標準 LDAP グループに属するユーザに iRMC 特権と権限を定義するために使用されます。

「ディレクトリサービスユーザグループ情報」ページの「新しいグループ」ボタンを使用すると、「New LDAP ユーザグループ」ページが開き、 新しい LDAP グループの iRMC 許可を持つ新しい LDAP グループを定義できます。

図 50: 「新しい LDAP ユーザグループ」ページ

LDAP ユーザグループ名新しい LDAP ユーザグループの名前

使用シェル(Text アクセス)Text アクセスの使用シェル以下のオプションを選択できます。

iRMC S4 Web インターフェース 141

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2.12 ユーザ管理

オプション 意味

SMASH CLP コマンドラインシェルの起動

Remote Manager Telnet/SSH(Remote Manager)で iRMC を開きます。

None 何も起こりません。LAN アクセス権限

ユーザへの LAN チャネルの権限グループを割り当てます。以下のオプションを選択できます。l ユーザ管理

l Operatorl Administratorl OEM

シリアルアクセス権限ユーザへのシリアルチャネルの権限グループを割り当てます。LAN チャネル権限と同じ権限グループを使用できます。

ユーザアカウント変更権限ローカルユーザアクセスデータを設定する権限。

iRMC S4 設定変更権限iRMC 設定を行う権限。

AVR使用権限「View Only」および「Full Control」モードで AVR を使用する権限。

リモートストレージ使用権限リモートストレージ機能を使用する権限。

2.12.2.2 ディレクトリ サービス 情報

「ディレクトリサービス構成設定」ページで「認証設定が iRMC にある標準 LDAPグループ」が有効になっている場合、iRMC で LDAP グループを管理するために、いくつかの追加設定が必要になります。これらの LDAP グループは、ディレクトリサーバの標準 LDAP グループに属するユーザに iRMC 特権と権限を定義するために使用されます。

「ディレクトリサービスユーザグループ情報」ページでグループ名をクリックすると、「ディレクトリサービス情報」ページが開き、 新しい LDAP グループの iRMC許可を持つ LDAP グループを表示して変更できます。

iRMC S4 Web インターフェース 142

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2.12 ユーザ管理

図 51: 「ディレクトリサービスユーザグループ情報」ページ

LDAP ユーザグループ情報

LDAP ユーザグループ名新しい LDAP ユーザグループの名前

使用シェル(Text アクセス)目的のユーザシェルを選択します。以下のオプションを選択できます。

オプション 意味

SMASH CLP コマンドラインシェルの起動

リモートマネージャ

Remote Manager への Telnet/SSH セッションを開きます。

無し 何も起こりません。LDAP ユーザグループの権限/許可

LAN アクセス権限ユーザへの LAN チャネルの権限グループを割り当てます。l ユーザ管理

iRMC S4 Web インターフェース 143

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2.12 ユーザ管理

l Operatorl Administratorl OEM

シリアルアクセス権限ユーザへのシリアルチャネルの権限グループを割り当てます。「LANアクセス権限」についても同じ権限グループを使用できます。

ユーザアカウント変更権限ローカルユーザアクセスデータを設定する権限。

iRMC S4 設定変更権限iRMC 設定を行う権限。

AVR使用権限「View Only」および「Full Control」モードで AVR を使用する権限。

リモートストレージ使用権限バーチャルメディア機能を使用する権限

LDAP ユーザグループのためのメール設定「LDAP ユーザグループのためのメール設定」グループを使用して、E-mail フォーマットに対するユーザ固有の設定を指定できます。

メール送信を有効にするシステム状態を Email でユーザに通知するかどうかを指定します。

メールフォーマット選択選択された E-mail フォーマットによって、「E-mail 設定- E-Mail 送信フォーマット」グループで設定を行うことができます(121 ページの Email 設定)。以下の E-mail フォーマットを使用できます。l 標準l 題名固定l ITS フォーマットl SMS フォーマット

優先 メールサーバ優先メールサーバを選択します。以下のオプションの 1 つを選択できます。

オプション 意味

自動選択 優先メールサーバが稼動していない場合など、電子メールが即座に送信できない場合、電子メールはセカンダリメールサーバに送信されます。

プライマリ プライマリ SMTP サーバとして設定されているメールサーバのみが、優先メールサーバとして使用されます。

iRMC S4 Web インターフェース 144

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2.12 ユーザ管理

オプション 意味

セカンダリ セカンダリ SMTP サーバとして設定されているメールサーバのみが、優先メールサーバとして使用されます。

Email 送信のエラーはイベントログに記録されます。

事象毎のメール送信設定iRMC S4 ユーザに電子メールで通知されないシステムイベントを設定できます。

iRMC のイベントログの各エントリは、特定の通知グループに割り当てられます。

各イベントグループについて、以下の設定を使用できます。

オプション 意味

無し このページンググループについては、通知機能は無効になります。

危険 iRMC は、システムイベントログ内のエントリが「注意」として報告される場合、ユーザに電子メールで通知します。

危険 システムイベントログに「軽度(Minor)」、「重度(Major)」、「危険(Critical)」のいずれかが記録されたエントリがある場合、Email で通知されます。

全て エントリがシステムイベントログに記録されたグループの全てのエントリが通知されます。

適用設定を有効にします。

2.12.3 CAS 設定

「Centralized Authentication Service(CAS)設定」ページでは、CAS ベースのシングルサインオン(SSO)認証用の iRMC Web インターフェースを設定できます。

CAS サービスの SSO ドメイン内のアプリケーションに初めてログインすると、CAS 固有のログイン画面でログイン認証情報の入力が要求されます。CAS サービスによる認証に成功すると、ユーザはログイン認証情報を再び入力せずに、iRMCS4 Web インターフェースと SSO ドメイン内の他のサービスへのアクセスが許可されます。

iRMC S4 Web インターフェース 145

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2.12 ユーザ管理

SSO は、Web インターフェースを使用した iRMC のアクセスのみがサポートされ、リモートマネージャ(Telnet/SSH)を使用したアクセスはサポートされません。

このビューは、iRMC が搭載される一部の PRIMERGY サーバではサポートされていません。

図 52: 「Centralized Authentication Service(CAS)設定」ページ

CAS 一般設定「CAS 一般設定」グループでは、CAS アクセスデータを設定できます。

CAS を有効にする「CAS 一般設定」グループで指定する CAS サービスを使用して SSO を有効にします。

SSL/HTTPS を有効にするCAS サービスと iRMC S2/S3 間のすべての通信は SSL 暗号化されます。

SSL 証明書を検証するCAS サービスの SSL 証明書を CA 証明書と照らし合わせて確認します。

ログインページを常に表示する

「ログインページを常に表示する」オプションが無効で CAS サービスにアクセスできない場合は、ブラウザのナビゲーションバーで、iRMC の IP アドレスの後に「/login」と入力します。

iRMC S4 Web インターフェース 146

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2.12 ユーザ管理

「CAS ユーザ権限と許可」グループで定義した認証プロファイルとは異なる権限と許可を使用して、一時的に iRMC にログインできます。たとえば、現在 CAS サービスに「User」権限を持つユーザ ID でログインしているときに、「Administrator」権限が必要な操作を行いたいとします。ユーザは、必要な権限を持つユーザ ID で一時的に iRMC S4 にログインできます。ただし、両方のユーザ ID 間で切り替えを行うことはできません。「iRMC ログイン」および「CAS ログイン」ボタンには次の機能があります。

ボタン 意味

iRMC S4Login

「ユーザ名」と「パスワード」に指定した値を使用して、iRMCWeb インターフェースにログインします。CAS サービスはバイパスされます。

CAS ログイン

SSO を使用して iRMC Web インターフェースにログインします。

l ユーザが CAS サービスによってまだ認証されていない場 合:「ユーザ名」と「パスワード」に指定した値を使用して認証のために CAS サービスにリダイレクトされます。

l ユーザが CAS サービスによって既に認証されている場合:ユーザ名とパスワードの入力を要求されずに、iRMC S4 にログインします。

CAS ネットワークポートCAS サービスの ポート。デフォルトポート番号: 3170

CAS サーバCAS サービスの DNS 名。

SSO ドメインに参加するすべてのシステムは、同じ IP アドレス表記を使用して CMS を参照することが必須です。(「SSO ドメイン」は、同じ CASサービスを使用して、認証を行うすべてのシステムで構成されます。)そのため、たとえば「my-cms.my-domain」という名前を使用して ServerViewOperations Manager をインストールした場合、これとまったく同じ名前を使用して iRMC S4 の CAS サービスを指定します。そうせずに、「my-cms」のみや my-cms の別の IP アドレスを指定しても、SSO は 2 つのシステム間で有効になりません。

CAS ログイン URLCAS サービスのログイン URL

CAS ログアウト URLCAS サービスのログアウト URL

CAS 認証 URLCAS サービスの URL を有効にします。

iRMC S4 Web インターフェース 147

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2.12 ユーザ管理

アクセス許可の割り当てSSO を使用して iRMC にログインするユーザの iRMC S4 権限と許可を定義します。

オプション 意味

ローカルに割り当てられた許可

「CAS ユーザ権限と許可」で定義した権限と許可がユーザに適用されます。

LDAP 経由で割り当てられた許可

LDAP が有効な場合にのみ使用できます。LDAP ディレクトリサービスで定義した認証プロファイルがユーザに適用されます。

適用指定された設定を保存します。

「CAS ユーザ権限と許可」の編集「CAS ユーザ権限と許可」グループでは、ユーザが SSO を使用して iRMC にログインする場合に、ユーザに許可する iRMC 権限と許可を定義できます。

「CAS ユーザ権限と許可」グループは、「CAS 一般設定」グループの「アクセス許可の割り当て」で「LDAP 経由で割り当てられた許可」が選択されている場合は表示されません。

特権ここで権限グループをユーザに割り当てます。l ユーザ管理l Operatorl Administratorl OEM

権限グループに関連付けられた許可の詳細については、『ユーザ管理』ユーザガイドを参照してください。IPMI 別の許可に加えて、次のチャネル非依存許可を個別にユーザに割り当てることもできます。

ユーザアカウント変更権限ローカルユーザアクセスデータを設定する権限。

iRMC S4 設定変更権限iRMC S4 設定を行う権限。

AVR使用権限「View Only」および「フルコントロール」モードで AVR(Advanced VideoRedirection)を使用する権限。

リモートストレージ使用権限バーチャルメディア機能を使用する権限

適用指定された設定を保存します。

iRMC S4 Web インターフェース 148

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2.13 コンソールリダイレクション

2.13コンソールリダイレクション次のページをコンソールリダイレクションに使用できます。

l BIOS テキストコンソールl ビデオリダイレクション

2.13.1 BIOS テキストコンソール -

「BIOS テキストコンソール」ページを使用して、テキストコンソールのリダイレクションの設定と開始ができます。

テキストコンソールのリダイレクションは、 BIOS でも設定できます。

図 53: 「BIOS テキストコンソール」ページ

コンソールリダイレクションを有効にするこのオプションで、コンソールリダイレクションを有効/無効にできます。OS でも、BIOS 設定にかかわらず、テキストコンソールのリダイレクションを許可することができます。

シリアルポート ボーレート次のボーレートが設定可能です:9600、19200、38400、57600、115200。

iRMC S4 Web インターフェース 149

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2.13 コンソールリダイレクション

シリアルポートフロー制御次の設定が可能です。

オプション 意味

無し フロー制御を行いません。

XON/XOFF(Software) 通信制御がソフトウェアによって行われます。

CTS/RTS(Hardware) 通信制御がハードウェアによって行われます。端末エミュレーション

次の端末エミュレーションを使用できます。VT100 7Bit、VT100 8Bit、PC-ANSI 7Bit、PC-ANSI 8 Bit、VT100+、VT-UTF8

シリアル1 アルチプレクサマルチプレクサの設定との整合性を確認します。l Serial:システムl LAN: iRMC

適用設定を有効にします。

2.13.2 テキストコンソールリダイレクション

管理対象サーバのオペレーティングシステムによっては、 BIOS / UEFI POSTフェーズ後もコンソールリダイレクションの使用を継続することができます。

要件: コンソールリダイレクションモードの BIOS 設定は、「Enhanced」、149ページの BIOS テキストコンソール -に設定する必要があります。

管理対象サーバで PRIMERGY ServerView Suite 診断ソフトウェアを起動する場合は、コンソールリダイレクションを使用して PRIMERGY ServerView Suite 診断を操作することができます。

Windows Server 2008 / 2012Windows Server 2008 / 2012 では、POST フェーズ後、自動的にコンソールリダイレクションを使用できます。さらに設定を行う必要はありません。オペレーティングシステムの起動中に、Windows Server 2008 SAC コンソール/Windows Server 2012 SAC コンソールに切り替わります。

LinuxLinux オペレーティングシステムでは、 POST フェーズ後にコンソールリダイレクションを使用するために、次の設定を行う必要があります。一度設定すると、リモートアクセスも可能になります。

必要な設定

iRMC S4 Web インターフェース 150

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2.13 コンソールリダイレクション

両方の Linux バージョン(SuSe と RedHat)について、/etc/inittab ファイルの末尾に次の行を追加します。

xx:12345:respawn:/sbin/agetty <baud-rate> ttyS0

ほかの設定は、プログラムのバージョンによって異なる場合があります。

Linux のバージョン

追加

RedHat /etc/grub.confファイルのカーネルブートパラメータに以下を追加します。

console=ttyS0,<baud-rate> console=tty0

SuSE /boot/grub/menu.lst ファイルのカーネルブートパラメータに以下を追加します。

console=ttyS0,<baud-rate> console=tty0

2.13.3 ビデオリダイレクション

「ビデオリダイレクション(AVR)」ページを使用して、グラフィカルなコンソールリダイレクションを開始できます。「ビデオリダイレクション」機能では、管理対象サーバからのグラフィカルな出力をリモートワークステーションにリダイレクトし、リモートワークステーションのキーボードおよびマウス入力を管理対象サーバに割り当てるので、ローカルで作業しているかのようにリモートワークステーションから管理対象サーバにアクセスできます。

AVR は、同時に 2 人のユーザが使用できます。一方のユーザがサーバをフルコントロールしている場合(フルコントロールモード)、もう一方のユーザは、キーボードおよびマウスの操作を表示するだけしかできません(ビューモード)。

iRMC 機能のビデオリダイレクションを使用するには、ライセンスキーが必要です(55 ページの iRMC S4 情報を参照)。

AVR 機能には、Java アプレットまたは HTML5 が使用されます。Java アプレットを使用する場合、Java キャッシングを有効にする必要があります。

iRMC S4 Web インターフェース 151

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2.13 コンソールリダイレクション

図 54: 「ビデオリダイレクション」ページ

スクリーンショット「スクリーンショット」グループでは、以下のことができます。

l 管理対象サーバの現在の VGA 画面のスクリーンショットを取得して、それをiRMC のファームウェアに保存できます。

l iRMC ファームウェアに保存されたスクリーンショットを表示できます。l iRMC ファームウェアに保存されたスクリーンショットを削除できます。

「OS critical stop」のSEL エントリの場合は、スクリーンショットが自動的に作成されます。

最大 1 つのスクリーンショット(作成日が最も新しいスクリーンショット)がiRMC ファームウェアに保存されます。

スクリーンショットを正常に作成した場合は、以下の操作を実行できます。

全画面表示(これはスクリーンショットが保存されている場合のみ、表示されます)スクリーンショットが新しいブラウザウィンドウで開きます。

プレビュー(これはスクリーンショットが保存されている場合のみ、表示されます)スクリーンショットのサムネイルが「スクリーンショット」グループに表示されます。

作成新しいスクリーンショットを取得します。

iRMC S4 Web インターフェース 152

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2.13 コンソールリダイレクション

削除(これはスクリーンショットが保存されている場合のみ、表示されます)iRMC ファームウェアに保存されたスクリーンショットは、確認後に削除されます。

ビデオリダイレクション「ビデオリダイレクション」には、現在の実行中の AVR セッションが表示されます。AVR セッションが実行されていない場合、「AVR 実行中セッション表」は表示されません。

2 つの AVR セッションが現在実行されている場合、「切断」ボタンが各セッションに表示されます。

切断確認ダイアログが表示され、左側のボタンで、AVR セッションを閉じることができます。

「切断」ボタンを使用してのみ、他のユーザの AVR セッションを閉じることができます。ユーザ固有のセッションを閉じるには、AVR ウィンドウの「拡張機能」メニューから、「終了」ボタンを選択します(185 ページの AVRウィンドウを参照)。

ビデオリダイレクション オプション

この機能は、一部の PRIMERGY サーバではサポートされていません。

「ビデオリダイレクション オプション」グループでは、AVR セッション中に適用される各種オプションを指定できます。

HTML5 ビューア有効このオプションが有効な場合、l 「Video Redirection」グループのボタンが「Start Video Redirection

(Java Web-Start)」から「Start Video Redirection(HTML5)」に変わります。

l ナビゲーションツリーの「Video Redirection(JWS)」ノードが「VideoRedirection(HTML5)」に変わります。

両方のエレメントでブラウザウィンドウが開き、HTML5 インターフェース経由で AVR が表示されます。

既定のマウスモードデフォルトマウスモード(「Absolute モード、「Relative モード」、「OtherMouse Mode」のいずれか)を指定します。デフォルト:「Absolute モード」。

サーバ側モニタの表示オフ制御サーバ側モニタの現在の状態は AVR の「ビデオ」メニューに示され、AVRツールバーの右から 2 番目のアイコンを使用して表示されます(を参照)。iRMC の「サーバ側モニタの表示オフ制御」機能を有効/ 無効にします。

iRMC S4 Web インターフェース 153

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2.13 コンソールリダイレクション

オプション

意味

有効 「サーバ側モニタの表示オフ制御」機能を有効にします。AVR セッションのフルアクセスモードでは、サーバのサーバ側モニタのオン/オフをリモートワークステーションから切り替えることができます。

無効 「サーバ側モニタの表示オフ制御」機能を無効にします。つまり、サーバ側モニタは常にオンになり、オフに切り換えることはできません。

AVR 開始時の自動オフ

このオプションは、「サーバ側モニタの表示オフ制御」機能が有効な場合のみ有効です。

このオプションを有効にした場合、サーバ側モニタの電源は、AVRセッションが開始されるとセッション中に自動的にオフになります。「サーバ側モニタの表示オフ制御」が有効な同時セッションがない場合、AVR セッションが終了すると、サーバ側モニタの電源が再び自動的にオンになります。

同時 AVR セッションAVR セッション中にサーバ側モニタの電源をオンにしても、新しい同時 AVR セッションが開始されると、サーバ側モニタの電源は再び自動的にオフになります。

すべての AVR セッションが閉じると、再び自動的にサーバ側モニタがオンに切り替わります。

AVR タイトルAVR タイトルバーに表示するタイトルを選択します。AVR タイトルには以下の事前に定義された変数を使用できます。%USER%, %BMC,_NAME%, %BMC_IP%, %CHASSIS_TYPE%,%SYSTEM_TYPE%, %SYSTEM_SERIAL%, %SYSTEM_NAME%,%SYSTEM_IP%, %SYSTEM_OS%, %ASSET_TAG%

現在の AVR タイトルAVR タイトルバーに表示する AVR タイトルバーを表示します。

適用指定された設定を保存します。

iRMC S4 Web インターフェース 154

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2.13 コンソールリダイレクション

2.13.3.1 Java を使用した AVR の開始

iRMC 機能のビデオリダイレクションを使用するには、ライセンスキーが必要です(55 ページの iRMC S4 情報)。

1. 「コンソールリダイレクション」メニューで、「ビデオリダイレクション」ページを開きます。

2. 「ビデオリダイレクションの開始」または「ビデオリダイレクションの開始(Java Web-Start)」ボタンをクリックして、2 番目の AVR セッションを開始します。ビデオリダイレクションのための Java アプレットが開始されます。別のリダイレクションセッションが実行されている場合、両方のセッションが「AVR 実行中セッション表」に表示されます。

2.13.3.2 HTML5 を使用した AVR の開始

iRMC 機能のビデオリダイレクションを使用するには、ライセンスキーが必要です(55 ページの iRMC S4 情報)。

1. 「コンソールリダイレクション」メニューで、「ビデオリダイレクション」ページを開きます。

2. 「ビデオリダイレクション」グループで、「HTML5ビューア有効」を選択します。

3. 「適用」をクリックします。「ビデオリダイレクションオプション」グループのボタンが「ビデオリダイレクションの開始(Java Web-Start)」から「ビデオリダイレクション(HTML5)」に変わります。ナビゲーションツリーの「ビデオリダイレクション(JWS)」ノードが「ビデオリダイレクション (HTML5)」に変わります。

4. 「ビデオリダイレクション」グループで、「ビデオリダイレクションの開始(HTML5)」をクリックして、2 番目の AVR セッションを開始します。デフォルトのブラウザが開き、管理対象サーバの画面が表示されます。別のリダイレクションセッションが実行されている場合、両方のセッションが「AVR 実行中セッション表」に表示されます。

iRMC S4 Web インターフェース 155

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2.14 バーチャルメディア

2.14バーチャルメディア仮想メディア機能によって、物理的にネットワーク内の任意の場所に存在できる、仮想ドライブ(フロッピードライブまたは CD ROM)を管理対象サーバで使用できるようになります。仮想ドライブとして、物理ドライブ(フロッピーディスクドライブあるいは CD-ROM/DVD-ROM)あるいは ISO イメージ(イメージファイル)を使用することができます。

iRMC 機能のバーチャルメディアを使用するには、ライセンスキーが必要です(55ページの iRMC S4 情報)。

仮想メディアは、リモートワークステーションで物理ドライブまたはイメージファイルとして使用可能にできます。イメージファイルはネットワークドライブ(たとえば、D ドライブの場合「D:」ドライブ文字を使用)でも構いません。

2.14.1 リモートイメージマウント

このページが表示されるのは、「リモートイメージマウント」のサポートが「バーチャルメディアオプション」ページで有効になっている場合のみです。

リモートイメージマウント機能により、管理対象サーバで、ネットワークのサーバでホストされる CD/DVD、フロッピー、ハードディスク ISO イメージを使用できるようにします。

「リモートイメージマウント」ページには、対応するイメージタイプ(CD/DVD、フロッピー、ハードディスク ISO イメージ)の「イメージオプション」を設定するためのグループが含まれます。

iRMC S4 Web インターフェース 156

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2.14 バーチャルメディア

図 55: 「リモートイメージマウント」ページ

リモート CD/DVD イメージオプション/リモートフロッピィーイメージオプション/リモートハードディスクイメージオプションこれらの各グループでは、対応するタイプのリモートイメージをマウントするオプションの設定、およびリモートイメージへの接続の確立とクリアができます。「リモートイメージマウント」サービスを再起動します(障害の場合など)。

共有タイプISO イメージが保存されているネットワーク共有の共有タイプ。以下のモードを選択できます。

オプション 意味

CIFS/SMB CommonInterface File System

ネットワーク共有の共有タイプが CIFS SMB(Common Interface File System)

NFS Network FileSystem

仮想メディアセッションが開始したときのみ仮想メディアをサーバにアタッチします。

iRMC S4 Web インターフェース 157

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2.14 バーチャルメディア

サーバリモートイメージをホストするサーバ(略してリモートイメージサーバ)の IPアドレスまたは DNS 名。

共有名リモートイメージサーバが属するネットワーク共有の名前。

イメージ名リモートイメージの名前/リモートイメージへのパス

ユーザ名ネットワーク共有にアクセスするために必要なユーザ名。

パスワードユーザのパスワードを入力します。

確認用パスワードパスワードをもう一度入力して、確認します。

ドメインユーザのドメイン

適用設定を有効にします。

接続リモートイメージを管理対象サーバに接続します。

切断リモートイメージの接続をクリアします。

サービスの再起動「リモートイメージマウント」サービスを再起動します(障害の場合など)。

2.14.2 メディアオプション

「バーチャルメディアオプション」ページでは、iRMC によって提供される仮想メディアのオプションを設定できます。

iRMC S4 Web インターフェース 158

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2.14 バーチャルメディア

図 56: 「バーチャルメディアオプション」ページ

USB 接続モード仮想メディアの接続モード。以下のモードを選択できます。

オプション

意味

常に接続

仮想メディアは常にサーバに接続されます。

自動接続

仮想メディアセッションが開始したときのみ仮想メディアをサーバにアタッチします。

フロッピィーデバイス数仮想メディアセッションで使用されるフロッピーデバイスの最大数。0~4 台のフロッピーデバイスを設定できます。デフォルトは 0 です。

CD/DVD デバイス数仮想メディアセッションで使用される CD/DVD デバイスの最大数。最大 4 つのCD/DVD デバイスを設定できます。デフォルトは 2 です。

ハードディスクデバイス数仮想メディアセッションで使用可能なハードディスクデバイスの最大数。最大 4つのハードディスクデバイスを設定できます。デフォルトは 1 です。

iRMC S4 Web インターフェース 159

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2.15 Lifecycle Management

リモートイメージマウントを有効にするCD/DVD、フロッピー、ハードディスク ISO イメージをネットワークのサーバでホストできるようにする、リモートイメージマウントを有効/無効にします。「リモートイメージマウントを有効にする」オプションをアクティブにすると、ナビゲーション領域の「バーチャルメディア」に「リモートイメージマウント」リンクが表示されます。「リモートイメージマウント」リンクをクリックすると、「イメージオプション」を設定するパネルのある「リモートイメージマウント」ページが開きます(156 ページの リモートイメージマウントを参照)。

適用設定を有効にします。

2.15Lifecycle ManagementiRMC の embedded Lifecycle Management(eLCM)機能を使用すると、物理デバイスを操作せずにマウスを数回クリックするだけで、iRMC Web インターフェースから一元的に PRIMERGY サーバのライフサイクル管理を行うことができます。

iRMC で提供する eLCM には以下の機能があります。

l eLCM アップデート管理l eLCM イメージ管理l eLCM デプロイメントl eLCM ヘルス管理

eLCM 機能を使用するには、iRMC SD カードと共に購入する有効な eLCMライセンスキーが必要です(55 ページの iRMC S4 情報を参照)。

SD カードは iRMC 関連の不揮発性マスデータストレージとして使用し、iRMC 内部の Linux ファイルシステムにマウントします。iRMC SD カード上のファイルは、サーバ側から PCIe インターフェースを使用して HTI(High-speed TransferProtocol)経由で読み書きできます。特に iRMC と ServerView AgentlessService または ServerView Agents 間の通信は HTI 経由で行われます。

iRMC S4 Web インターフェース 160

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2.15 Lifecycle Management

2.15.1 「アップデート設定」

「アップデート設定」ページでは、eLCM アップデートリポジトリのオプションを設定できます。

図 57: 「アップデート設定」ページ

リポジトリの場所eLCM アップデートに使用するアップデートリポジトリの URLデフォルト: https://support.ts.fujitsu.com

プロキシを使用プロキシサーバを使用するかどうかを指定します。「ネットワーク設定」 - 「プロキシ設定」ページで、プロキシ設定を設定/変更できます(113 ページの プロキシ設定を参照)。

設定を適用設定を適用します。

デフォルトリポジトリリポジトリの場所をデフォルトに設定します(https://support.ts.fujitsu.com)。

リポジトリ接続テストリポジトリへの接続をテストします。

iRMC S4 Web インターフェース 161

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2.15 Lifecycle Management

2.15.2 オンラインアップデート

「オンラインアップデート」ページでは、サーバ OS の実行中に BIOS およびコントローラファームウェアをアップデートできます。Windows システムでは、PSPs(PRIMERGY Support Packages。詳細は『Local System Update forPRIMERGY Server』ユーザガイドを参照)でサポートされるドライバをアップデートすることもできます。

ESXi CIM プロバイダはエージェントとして iRMC に接続しますが(したがって、「システム情報」に表示される)、エージェントと一緒にオンラインアップデートすることはできません。BIOS および iRMC ファームウェアのみがオンラインで実行できます。

図 58: 「オンラインアップデート」ページ

オンラインアップデート「オンラインアップデート」グループでは、アップデートチェックとオンラインアップデートの両方の設定と開始ができます。アップデート設定は、アップデートの実行中は変更できません。

アップデートチェックシステムがアップデートをチェックするタイミングを指定します。

iRMC S4 Web インターフェース 162

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2.15 Lifecycle Management

オプション 意味

直ぐに実行 「起動する」をクリックした後に開始します。

毎日 1 日 1 回指定した時刻に開始します。

毎週 毎週に 1 回指定した曜日の指定した時刻に開始します。

毎月 毎月に 1 回指定した曜日の指定した時刻に開始します。

毎年 毎年に 1 回指定した曜日の指定した時刻に開始します。

1 回のみ 指定した曜日の指定した時刻に開始します。

なし 開始しません。アップデートチェック処理が正常に完了すると、「利用可能なアップデート」リストが「オンラインアップデート」グループに表示され、ここでアップデートするコンポーネントを選択または選択解除できます。重要度が「essential」と表示されているアップデートの選択は解除できません。

アップデート処理開始システムがオンラインアップデートを開始するタイミングを指定します。

オプション 意味

すぐに実行 「起動する」をクリックした後に開始します。

チェック後に 開始されたアップデートチェックの後に(即座に)開始します。

毎日 1 日 1 回指定した時刻に開始します。

毎週 毎週に 1 回指定した曜日の指定した時刻に開始します。

毎月 毎月に 1 回指定した曜日の指定した時刻に開始します。

毎年 毎年に 1 回指定した曜日の指定した時刻に開始します。

1 回のみ 指定した曜日の指定した時刻に開始します。

なし 開始しません。起動する

「アップデートチェック」および「アップデート処理開始」で行った設定に基づいて、アップデートチェックやオンラインアップデートを開始します。

iRMC S4 Web インターフェース 163

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2.15 Lifecycle Management

アップデートチェック

アップデート処理開始

結果の動作

すぐに実行 チェック後に

アップデートチェックが即座に開始され、その後、アップデート処理が自動的に実行されます。使用可能なすべてのアップデートコンポーネントがインストールされます。対話形式ではありません。

スケジュールモード*

スケジュールされたアップデートチェック。使用可能なすべてのアップデートコンポーネントがインストールされます。対話形式ではありません。

すぐに実行 なし アップデートチェックを即座に開始しますが、アップデート処理は自動的に開始されません。

スケジュールモード*

スケジュールされたアップデートチェックを開始しますが、その後アップデート処理は自動的に開始されません。

なし すぐに実行 個別に実行されたアップデートチェックの結果に基づいて、アップデート処理が即座に開始されます。これにより、アップデート処理を開始する前に、以前のアップデートチェックによって選択肢として提供される 1 つ以上のコンポーネントを明示的に選択/選択解除できます。

スケジュールモード*

個別に実行されたアップデートチェックの結果に基づいて、アップデート処理が即座に開始されます。これにより、アップデート処理を開始する前に、以前のアップデートチェックによって選択肢として提供される 1 つ以上のコンポーネントを明示的に選択/選択解除できます。

* 毎日、毎週、毎月、毎年、1 回のみ

キャンセルアップデートチェックをキャンセルします。

オンラインアップデートログ「オンラインアップデートログ」グループには、オンラインアップデート関連のログファイルが使用可能かどうかが表示され、これを適用する場合はログファイルを保存できます。

保存ログファイルの保存を確認するダイアログが開きます。ログファイルを保存できない場合、「保存」ボタンは無効です。

iRMC S4 Web インターフェース 164

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2.15 Lifecycle Management

オンラインアップデートの実行オンラインアップデート機能は、ServerView Agentless Service がサーバ OS で実行中の場合のみ使用できます。実行中でない場合は、iRMC ファームウェアおよび BIOS またはそのいずれかのみアップデートできます。「システムの概要」ページの「システムの情報」グループに、ServerView Agentless Service を使用可能かどうか表示されます。

ServerView Agentless Service ではドライバおよびファームウェアインベントリデータを提供しており、システムを起動して実行中に、最終的にコンポーネントドライバとファームウェアのアップデートをインストールします。

オンラインアップデートは必ず次の手順で開始してください。

1. アップデートチェックを実行します。アップデートチェックの完了後に「オンラインアップデート」グループに使用可能なアップデートのリストが表示され、選択肢として表示される 1 つ以上のアップデートを選択/選択解除できます。

アップデートチェックをオンラインアップデートと組み合わせて実行する(オンラインアップデートをチェック完了後に自動的に開始する)場合は、選択したアップデートのリストが選択肢として提供されません。この場合、検出されたすべてのアップデートがインストールされます。

2. 「Lifecycle Management」でアップデートプロセスを開始します。

個々のアップデートパッケージはオンラインアップデートからのみ選択できます。

通常は、オンラインアップデートの進行中に自動的に実行されるアクションを気にする必要はありません。ただし、内部の動作を大まかに理解しておくことにより、アップデートの実行中やエラーの場合に表示されるメッセージを解釈しやすくなります。

以下に、オンラインアップデートの開始後に iRMC S4 が自動的に実行するアクションを示します。

l iRMC S4は、必要に応じて BIOS と iRMC S4 ファームウェアをダウンロードし、その後 BIOS と iRMC S4 ファームウェアをアップデートします。

l iRMC S4 は、ServerView Agentless Service に要求されるすべてのアップデートファイルをダウンロードし、ダウンロードしたアップデートをiRMC SD カードに適切に保存して、「リポジトリを更新します」と表示される新しいローカルリポジトリを作成します。

l iRMC S4 は、すべてのアップデートファイルのダウンロードが完了した後、アップデートカタログを含む仮想 CD-ROM をアンマウントし、 リポジトリを更新します から生成した ISO イメージに置き換えます。この ISO イメージには、必要なアップデートファイルと ServerView AgentlessService に必要なその他の情報が含まれています。これで、マウントされた

iRMC S4 Web インターフェース 165

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2.15 Lifecycle Management

リポジトリを更新します が、「CD Drive (D:): リポジトリを更新します」のように管理対象サーバのファイルシステムに表示されます。最後に、iRMCS4 はその旨を通知します。

l ServerView Agentless Service が管理対象サーバにアップデートをチェックします。

l iRMC S4 は ServerView Agentless Service からアップデートリストを取得して、内部のアップデートリストに追加します。

l ServerView Agentless Service がアップデートをインストールします。l コンポーネントのいずれかに「リブート要」が設定されていると、管理対象

サーバは自動的にリブートします。オンラインアップデートの進行中に、「オンラインアップデート」グループに表示されるメッセージで現在どのステップが行われているか分かります。「利用可能なアップデート」リストの「ステータス」には、現在インストール中のアップデートは「Updating」と表示されます。

アップデートに関連するすべてのアクティビティはログファイルに記録されます。「オンラインアップデートログ」グループで「保存」をクリックすると、ワークステーションにログファイルを保存できます。

オンラインアップデートの実行方法については、『iRMC S4 - Web インターフェース』ユーザガイド(Fujitsu マニュアルサーバ)を参照してください。

2.15.3 オフラインアップデート

「オフラインアップデート」ページでは、管理対象サーバで、ネットワークやストレージのコントローラファームウェアなどのシステムコンポーネントをアップデートできます。また、BIOS および iRMC ファームウェアのアップデートをインストールできます。

Agentless Service が管理対象サーバで実行中でない場合や、Agentless Serviceがサーバ OS をサポートしていない場合は、オフラインアップデートの方法を選択します。「システムの概要」ページの「システムの情報」グループに、ServerViewAgentless Service をサーバで使用可能かどうかが表示されます(31 ページの システムの概要を参照)。

iRMC S4 Web インターフェース 166

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2.15 Lifecycle Management

図 59: 「オフラインアップデート」ページ

オフラインアップデート「オフラインアップデート」グループでは、オフラインアップデート処理の準備と開始ができます。

アップデート設定は、アップデートの実行中は変更できません。

オフラインアップデートの準備システムがオフラインアップデートの準備を開始するタイミングを指定します。

オプション 意味

直ぐに実行 「起動する」をクリックした後に開始します。

毎日 1 日 1 回指定した時刻に開始します。

毎週 毎週に 1 回指定した曜日の指定した時刻に開始します。

毎月 毎月に 1 回指定した曜日の指定した時刻に開始します。

毎年 毎年に 1 回指定した曜日の指定した時刻に開始します。

1 回のみ 指定した曜日の指定した時刻に開始します。

なし 開始しません。アップデート処理開始

オフラインアップデートが開始するタイミングを指定します。

iRMC S4 Web インターフェース 167

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2.15 Lifecycle Management

オプション 意味

設定後に実行 開始されたアップデート準備の後に(即座に)開始します。

毎日 1 日 1 回指定した時刻に開始します。

毎週 毎週に 1 回指定した曜日の指定した時刻に開始します。

毎月 毎月に 1 回指定した曜日の指定した時刻に開始します。

毎年 毎年に 1 回指定した曜日の指定した時刻に開始します。

1 回のみ 指定した曜日の指定した時刻に開始します。

なし 開始しません。起動モード

システムが次回ブート時に開始するブートモードを指定できます。サーバのオペレーティングシステムに応じて、次のオプションを選択できます。

オプション 意味

PC compatible(legacy)

システムはレガシー BIOS 互換モードで起動します。

ExtensibleFirmwareInterface Boot(EFI)

システムは UEFI ブートモードで起動します(64 ビットオペレーティングシステムのみ)。

BIOS と iRMC ファームウェアのアップデートを行う

このオプションは、オフラインアップデートの準備プロセスに影響を及ぼします。

オフラインアップデートの準備に関する BIOS および iRMC ファームウェアのタスクを、UserProfile.xml に 含めるかどうかを指定します。そのため、ISO イメージにはアップデートファイルが必ず含まれていますが、アップデートタスクは必ずしも含まれていません。

起動する「オフラインアップデートの準備」および「アップデート処理開始」で行った設定に基づいて、アップデート準備やオンラインアップデートを開始します。

オフラインアップデートの準備

アップデート処理開始

結果の動作

すぐに実行 設定後に実行

オフラインアップデートの準備が即座に開始され、その後、アップデート処理が自動的に実行されます。対話形式ではありません。

iRMC S4 Web インターフェース 168

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2.15 Lifecycle Management

オフラインアップデートの準備

アップデート処理開始

結果の動作

すぐに実行 なし オフラインアップデートの準備を即座に開始しますが、アップデート処理は自動的に開始されません。

スケジュールモード*

設定後に実行

アップデートのスケジュールされた準備が開始され、その後アップデート処理が実行されます。使用可能なすべてのアップデートコンポーネントがインストールされます。対話形式ではありません。

スケジュールモード*

なし オフラインアップデートのスケジュールされた準備を即座に開始しますが、アップデート処理は自動的に開始されません。

なし すぐに実行

アップデート処理が即座に開始されます。この場合、以前のアップデート準備で使用可能にした ISO イメージがすでに iRMC で使用可能である必要があります。

スケジュールモード*

アップデート処理が即座に開始されます。この場合、以前のアップデート準備で使用可能にした ISO イメージがすでに iRMC で使用可能である必要があります。

* 毎日、毎週、毎月、毎年、1 回のみ

キャンセルアップデートチェックをキャンセルします。

「オフラインアップデートログ」「オフラインアップデートログ」グループには、オフラインアップデート関連のログファイルが使用可能かどうかが表示され、これを適用する場合はログファイルを保存できます。

保存ログファイルの保存を確認するダイアログが開きます。ログファイルを保存できない場合、「保存」ボタンは無効です。

iRMC S4 Web インターフェース 169

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2.15 Lifecycle Management

オフラインアップデートの実行オフラインアップデートを実行するには、アップデート準備が正常に完了している必要があります。つまり、適切なブート可能な ISO イメージが iRMC SDカードで使用可能である必要があります。

オフラインアップデートは必ず次の手順で開始してください。

1. オフラインアップデートの準備をします。必要なすべてのファイル(特に、eLCM オフラインアップデートマネージャ(ServerView Update Manager Express のスリムバージョン))およびローカルアップデートリポジトリが iRMCSD カードにダウンロードされされます。

iRMC S4 ではブート可能な CD ROM イメージをこれらのコンポーネントから作成し、仮想 CD-ROM デバイスとしてマウントします。これは、管理対象サーバのファイルシステムで「CD Drive (D:): IRMC_UPDATE」と表示されます。

2. オフラインアップデート処理を開始します。管理対象サーバがシャットダウンされ、マウントされた CD-ROM デバイスからシステムがリブートされます。

eLCM オフラインアップデートマネージャ(ServerView Update ManagerExpress のスリムバージョン)により、ファームウェアアップデートがインストールされます。

適切な最新のファームウェアバージョンを取得するために、一部のコンポーネントには多段階のアップデートが必要な場合があります。システムは通常、各アップデートステップ後に自動的にリブートされます。

オフラインアップデートの進行中に、「オフラインアップデート」グループに表示されるメッセージで現在どのステップが実行されているか分かります。管理対象システムの確認ダイアログで、もうすぐシステムがシャットダウンする旨が通知されます

アップデートに関連するすべてのアクティビティはログファイルに記録されます。「オフラインアップデートログ」グループで「保存」をクリックすると、ワークステーションにログファイルを保存できます。

iRMC S4 Web インターフェース 170

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2.15 Lifecycle Management

2.15.4 カスタムイメージ

「カスタムイメージ」ページでは、iRMC SD カードに ISO イメージをダウンロードできる URL を指定できます。ダウンロード自体は、手動で開始するかタイマーでスケジュールすることができます。その後、ダウンロードしたイメージは選択肢として表示されます。

図 60: 「カスタムイメージ」ページ

カスタムイメージこのグループで、カスタム ISO イメージの場所とダウンロードオプションを指定します。

カスタムイメージ URLiRMC に ISO イメージをダウンロードする URL を指定します。

イメージの概要イメージの説明文です。

プロキシを使用プロキシサーバを使用するかどうかを指定します。「ネットワーク設定」 - 「プロキシ設定」ページで、プロキシ設定を設定/変更できます(113 ページの プロキシ設定を参照)。

iRMC S4 Web インターフェース 171

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2.15 Lifecycle Management

カスタムイメージのダウンロードシステムがカスタムイメージのダウンロードを開始する時期を指定します。

オプション 意味

すぐに実行 「起動する」をクリックした後に開始します。

1 回のみ 指定した曜日の指定した時刻に開始します。

なし 開始しません。起動モード

新しくダウンロードした ISO イメージに割り当てられる所定の初期ブートモードを指定します。自動トリガブート(「ダウンロード後」、「毎日」、「毎週」など)を自動的に選択した場合、これが使用されるブートモードになります。「カスタムイメージのダウンロード」イメージリストに、起動モード という名前の新しいカラムが表示されます。l レガシーブート(PC 互換)l Extensible Firmware Interface Boot (EFI)

カスタムイメージの実行システムがカスタムイメージの有効化を開始する時期を指定します。

オプション 意味

すぐに実行 「起動する」をクリックした後に開始します。

ダウンロード後 開始されたダウンロードの後に(即座に)開始します。

毎日 1 日 1 回指定した時刻に開始します。

毎週 毎週に 1 回指定した曜日の指定した時刻に開始します。

毎月 毎月に 1 回指定した曜日の指定した時刻に開始します。

毎年 毎年に 1 回指定した曜日の指定した時刻に開始します。

1 回のみ 指定した曜日の指定した時刻に開始します。

なし 開始しません。起動する

「カスタムイメージのダウンロード」および「カスタムイメージの実行」で行った設定に基づいて、選択したカスタムイメージのダウンロードや実行を開始します。

iRMC S4 Web インターフェース 172

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2.15 Lifecycle Management

カスタムイメージのダウンロード

カスタムイメージの実行

結果の動作

すぐに実行 ダウンロード後

カスタムイメージのダウンロードを即座に開始し、その後自動的に実行します。対話形式ではありません。

スケジュールモード*

カスタムイメージのスケジュールされたダウンロードを開始し、その後自動的に実行します。対話形式ではありません。

すぐに実行 なし カスタムイメージのダウンロードを即座に開始します。カスタムイメージは自動的に実行されません。

スケジュールモード*

カスタムイメージのスケジュールされたダウンロードを即座に有効にします。カスタムイメージは自動的に実行されません。

なし すぐに実行

カスタムイメージの実行を即座に開始します。この場合、カスタムイメージがすでに iRMC SD カードで使用可能であり、選択肢として提供されている必要があります。

スケジュールモード*

カスタムイメージの実行を即座に開始します。この場合、カスタムイメージがすでに iRMC SD カードで使用可能であり、選択肢として提供されている必要があります。

* 毎日、毎週、毎月、毎年、1 回のみ

キャンセルダウンロードの準備をキャンセルします。「キャンセル」は、ダウンロードが開始されていない限り使用できます。ダウンロードが開始されると、「キャンセル」ボタンは無効になります。

選択したイメージを削除選択したイメージを iRMC SD カードから削除します。

イメージを非アクティブ化選択したイメージをアンマウントします。

「カスタムイメージログ」「カスタムイメージログ」グループには、カスタムイメージ関連のログファイルが使用可能かどうかが表示され、これを適用する場合はログファイルを保存できます。

保存ログファイルの保存を確認するダイアログが開きます。ログファイルを保存できない場合、「保存」ボタンは無効です。

iRMC S4 Web インターフェース 173

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2.15 Lifecycle Management

2.15.5 デプロイメント

「デプロイメントマネージャー」ページでは、ServerView Service Platform(SVSP) を内蔵 SD カードにダウンロードまたはアップデートできます。その後、サービスプラットフォームでサポートされる eLCM 機能を実行できます。

サービスプラットフォームは、PRIMERGY サーバ内部のオプションの eLCM SDカードに保存され、eLCM によって管理される、ISO イメージです。

OS インストールとハードウェア構成をプロファイルを通じて iRMC に送信することもできます。

図 61: 「デプロイメントマネージャー」 ページ

「デプロイメント更新設定」このグループで、デプロイメントリポジトリの場所を指定します。

リポジトリの場所eLCM デプロイメントに使用するデプロイメントリポジトリの URL。デフォルト: https://webdownloads.ts.fujitsu.com

iRMC S4 Web インターフェース 174

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2.15 Lifecycle Management

プロキシを使用プロキシサーバを使用するかどうかを指定します。「ネットワーク設定」 - 「プロキシ設定」ページで、プロキシ設定を設定/変更できます(113 ページの プロキシ設定を参照)。

設定を適用設定を適用します。

デフォルトリポジトリリポジトリの場所をデフォルトに設定します(https://webdownloads.ts.fujitsu.com)。

リポジトリ接続テストリポジトリへの接続をテストします。

サービスプラットフォームのデプロイメント可能性このグループは、現在使用できる SVS サービスプラットフォームイメージの可能性を示します。

利用可能なソースSVS サービスプラットフォームイメージファイルの名前を示します。

バージョンSVS サービスプラットフォームイメージファイルのバージョンを示します。

OS 分類サポートされる OS のタイプのグループを一覧します。

OS タイプサポートされる OS のタイプを一覧します。

イメージの削除SVS プラットフォームイメージを、すべての補助ファイルと共に、SD カードから完全に削除します。

サービスプラットフォームの更新このグループは、SVS サービスプラットフォームのデプロイメントリポジトリで使用できるイメージがサポートする OS の一覧を表示します。

OS 分類デプロイメントリポジトリで使用できる、サポートされる OS のタイプのグループを一覧します。

OS タイプデプロイメントリポジトリで使用できる、サポートされる OS のタイプを一覧します。

リストの更新サポートされる OS の一覧のアップデートを開始します。

サービスプラットフォームのダウンロードSVS プラットフォームイメージのダウンロードを開始します。

iRMC S4 Web インターフェース 175

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2.15 Lifecycle Management

デプロイメント処理開始このグループで、アップデートのプロファイルを指定できます。

起動モードSVS プラットフォームブートプロセスで使用されるブートモードを指定します。ブートモード値がプロファイルで指定されている場合、上書きされます。次のオプションを選択できます。

オプション 意味

レガシーブート(PC 互換) システムはレガシー BIOS 互換モードで起動します。

Extensible FirmwareInterface Boot (EFI)

システムは UEFI ブートモードで起動します(64 ビット OS のみ)。

プロファイルファイルプロファイルファイルを XML または JSON 形式で指定します。

起動するプロファイルファイルをアップロードして、プロファイル処理を開始します。Web インターフェースは、iRMC の RESTful API のプロファイル管理と同じメカニズムを使用します。プロファイル管理の詳細は、『iRMC S4 RESTfulAPI』仕様書を参照してください。

デプロイメントログ「デプロイメントログ」グループには、プロファイル適用プロセス関連のログファイルが使用可能かどうかが表示され、これを適用する場合はログファイルを保存できます。

保存ログファイルの保存を確認するダイアログが開きます。ログファイルを保存できない場合、「保存」ボタンは無効です。

2.15.6 診断情報収集(PrimeCollect)

「診断情報収集(PrimeCollect)」ページでは、PrimeCollect アーカイブの作成の設定と開始ができます。アーカイブは iRMC SD カードに保存されます。リングバッファの原理により上書きされない、特別な「基準イメージ」を 1 つ定義することができます。

PrimeCollect は、ESXi OS を実行する管理対象ノードでは実行できません。

iRMC に提供される out-of-band eLCM で、標準の PrimeCollect 機能とユーザビリティを拡張および強化します。

iRMC S4 Web インターフェース 176

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2.15 Lifecycle Management

l PrimeCollect アーカイブの作成を自動的またはスケジュールして行います。l ServerView Agents または ServerView Agentless Service からの

PrimeCollect アーカイブには、iRMC システムレポート情報も含まれています。

l PrimeCollect アーカイブファイルを iRMC SD カードに保存します。特に、リングバッファの原理により上書きされない、特別な「基準イメージ」を 1 つ定義することができます。

l PrimeCollect アーカイブの履歴を管理します。l Management LAN または AIS Connect を使用して PrimeCollect アーカイブ

を別のサーバに転送します。l PrimeCollect アーカイブを iRMC S4 Web インターフェースに表示します。

PrimeCollect アーカイブファイルの作成は、iRMC と ServerView AgentlessService との通信をベースとして行われます。「システムの概要」ページの「システムの情報」グループに、ServerView Agentless Service をサーバで使用可能かどうか表示されます。

図 62: 「診断情報収集(PrimeCollect)」ページ

アーカイブ作成をスケジュール「アーカイブ作成をスケジュール」では、アーカイブの作成とダウンロードの設定ができます。

ステータスアーカイブの作成とダウンロードプロセスの現在のステータスを表示します。

iRMC S4 Web インターフェース 177

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2.15 Lifecycle Management

アーカイブの作成とダウンロードの実行システムがアーカイブの作成とダウンロードを開始するタイミングを指定します。

オプション 意味

直ぐに実行 「起動する」をクリックした後に開始します。

毎日 1 日 1 回指定した時刻に開始します。

毎週 毎週に 1 回指定した曜日の指定した時刻に開始します。

毎月 毎月に 1 回指定した曜日の指定した時刻に開始します。

毎年 毎年に 1 回指定した曜日の指定した時刻に開始します。

1 回のみ 指定した曜日の指定した時刻に開始します。

なし 開始しません。起動する

「アーカイブの作成とダウンロードの実行」で行った設定に基づいてアーカイブの作成とダウンロードを開始します。

無効現在アクティブなアーカイブの作成とダウンロードを停止します(作成プロセスがまだ開始されていない場合に限ります)。

診断情報(PrimeCollect) アーカイブリスト「診断情報(PrimeCollect) アーカイブリスト」には、使用可能な PrimeCollectアーカイブのリストが表示されます。

参照済みにセット現在選択しているアーカイブを参照済みアーカイブとして設定します。リストにアーカイブが 1 つしかない場合は、そのアーカイブが自動的に参照済みアーカイブとして使用されます。

削除選択したアーカイブをリストから削除します。

ダウンロード選択したアーカイブを開いたり保存したりできるファイルブラウザダイアログが開きます。

iRMC S4 Web インターフェース 178

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3 ビデオリダイレクション(AVR)ビデオリダイレクション(AVR)では、リモートワークステーションから管理対象サーバのマウスとキーボードを制御したり、管理対象サーバから現在のグラフィックやテキストの出力を表示することができます。

ビデオリダイレクション(AVR)機能を使用するには、有効な KVM ライセンスキーが必要です。

Java キャッシングを無効にしないでください。無効にすると Java を使用した AVR を起動できません。(デフォルトでは Java キャッシングは有効です)。

3.1 AVR の要件サポートされるグラフィックモード

解像度 リフレッシュレート [Hz] 最大色深度(ビット)

640 x 480(VGA) 60, 75, 85 32

800 x 600(SVGA) 56, 60, 72, 75, 85 32

1024 x 768(XGA) 60, 70, 75, 85 32

1152 x 864 60; 70; 75 32

1280 x 800(UXGA) 60; 70; 75; 85; 16

1280 x 1024(UXGA) 60 24

1600 x 1200(UXGA) 60; 65; 16

1680 x 1050 60 16

1920 x 1080 60 16

1920 x 1200 60 16

VESA 準拠のグラフィックモードのみサポートされます。

サポートされるテキストモードiRMC は下記の共通テキストモードをサポートします。

l 40 x 25l 80 x 25l 80 x 43l 80 x 50

iRMC S4 Web インターフェース 179

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3.1 AVR の要件

ディスプレイ設定の詳細は、お使いの OS のヘルプシステムを参照してください。

キーボードの設定リモートワークステーションのキーボードの言語設定が管理対象サーバと異なる場合、AVR のキーボードの言語設定を管理対象サーバと同じにする必要があります。

以下の言語間のマッピング可能です。

l 「自動検出」(デフォルト値)l English (United States)l English (United Kingdom)l Frenchl French (Belgium)l ドイツ語 (Germany)l German (Switzerland)l 日本語l Spanishl Italianl Danishl Finnishl Norwegian (Norway)l Portuguese (Portugal)l Swedishl Dutch (Netherland)l Dutch (Belgium)l Turkish - Fl Turkish - Q

すべてのキーをマッピングできるわけではありません。1 つのキーが機能しない場合、表示されたキーボードを使用します(183 ページの キーボードリダイレクションを参照)。

iRMC S4 Web インターフェース 180

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3.2 同時 AVR セッション

3.2 同時 AVR セッションAVR は、同時に最大 2 つのユーザセッションで使用できます。1 つ目の開始されたAVR セッションは、最初フルアクセスモードで、サーバのフルコントロールができます。

2 つ目の AVR セッションの開始前の AVR セッション 1 がまだアクティブでフルアクセスモードになっているときに AVR セッションを開始すると、セッション 1 の AVR ウィンドウで「仮想コンソールの特権を共有しています」ダイアログボックスが開きます。このダイアログボックスにある 3 つのオプションを使用して、2 つ目のセッションの操作方法を30 秒以内に決定します。

仮想コンソールの許可セッション 2 がフルアクセスモードに切り替わります。セッション 1 が部分アクセス(ビデオのみ)モードに切り替わります。セッション 1 のバーチャルメディア接続がクリアされます。

ビデオのみ許可セッション 2 が部分アクセス(ビデオのみ)モードに切り替わります。このモードでは、サーバのキーボードおよびマウスの操作を表示するだけしかできません。ビデオおよびアクティブユーザ機能を使用できます。セッション 1 はフルアクセスモードのままになります。

アクセスを拒否セッション 2 がアクセス拒否されて閉じます。セッション 1 はフルアクセスモードのままになります。

セッション 1 が「OK」で確定される前にカウンタが 0 になった場合、セッション2 はフルアクセスモードになり、セッション 1 は部分アクセス(ビデオのみ)モードになります。

フルアクセスの要求2 つの AVR セッションが現在アクティブで、セッション 1 がフルアクセスモードになっていない場合、セッション 1 のユーザ 1 は AVR ウィンドウの「オプション」メニューの「フル権限要求」をクリックして、「フルアクセス」を要求できます(192 ページの 「オプション」メニューを参照)。

この場合、同時 AVR セッション 2 のユーザ 2 は AVR セッション 1 に「仮想コンソールの特権を共有しています」ダイアログボックスでフルアクセスを付与するよう求められます。このダイアログボックスにある 2 つのオプションを使用して、2つ目のセッションの操作方法を 28 秒以内に決定します。

仮想コンソールの許可セッション 1 がフルアクセスモードに切り替わります。セッション 2 が部分アクセス(ビデオのみ)モードに切り替わります。

iRMC S4 Web インターフェース 181

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3.3 「サーバ側モニタの表示オフ制御」機能

セッション 1 のバーチャルメディア接続がクリアされます。

ビデオのみ許可セッション 1 が部分アクセス(ビデオのみ)モードに切り替わります。このモードでは、サーバのキーボードおよびマウスの操作を表示するだけしかできません。ビデオおよびアクティブユーザ機能を使用できます。セッション 1 はフルアクセスモードのままになります。

「フルアクセス」セッションの終了2 つの AVR セッションが現在アクティブで、フルアクセスモードの 1 つのセッションを終了すると、「仮想コンソールの特権を共有しています」ダイアログボックスが開きます。このダイアログボックスでは、ユーザは 10 秒以内に、フルアクセスモードのマスターセッションとして他方のセッションを選択できます。

l このオプションを選択すると、もう一方のセッションがフルアクセスモードに切り替わります。

l このオプションの選択を解除すると、もう一方のセッションは部分アクセス(ビデオのみ)モードのままになります。

l 「OK」で確定される前にカウンタの期限が切れると、部分アクセス(ビデオのみ)モードのままになります。

3.3 「サーバ側モニタの表示オフ制御」機能iRMC の「サーバ側モニタの表示オフ制御」オプションで、AVR セッション中に管理対象サーバのサーバ側モニタの電源をオフにできます。この場合、AVR を使用するサーバのサーバ側モニタ上で行う入力と実行する操作は表示できません。識別灯が点滅して、サーバが「サーバ側モニタ OFF」モードであることを示します。

iRMC Web インターフェースの「ビデオリダイレクション」ページの「サーバ側モニタの表示オフ制御」機能を設定します(151 ページの ビデオリダイレクションを参照)。「ビデオリダイレクション」ページで、新しい AVR セッションが開始されると、サーバ側モニタが必ず自動的にオフに切り替わるように設定することもできます。

システムを適切に設定した後に、ツールバーの右から 2 番目のアイコンをクリックして「ビデオ」メニューを使用しても、サーバのサーバ側モニタのオンとオフをリモートワークステーションから切り替えることができます。

「サーバ側モニタの表示オフ制御」オプション(151 ページの ビデオリダイレクションを参照)が無効に設定されている場合、サーバ側モニタは必ずオンになり、オフに切り替えることはできません。

サーバ側モニタの現在のステータスは AVR の「ビデオ」メニューに示され、AVRツールバー(Java アプレット)または AVR ステータスバー(HTML5)の右から2 番目のアイコンを使用して表示されます。

iRMC S4 Web インターフェース 182

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3.4 キーボードリダイレクション

状態アイコン

意味

管理対象サーバのモニタがロック解除されている(オンに切り替えられている)ことを示します。つまり、AVR コンソールで行われる操作は、管理対象サーバのモニタに表示できます。このボタンをクリックすると、管理対象サーバのモニタがロックされ、アイコンが赤色に変わります。

「サーバ側モニタの表示オフ制御」オプション(151 ページの ビデオリダイレクションを参照)が無効な場合、モニタのステータスを切り替えることはできません。

サーバ側モニタがロックされている(オフに切り替えられている)ことを示します。つまり、AVR コンソールで行われる操作は、管理対象サーバのモニタには表示できません。このボタンをクリックすると、管理対象サーバのモニタのロックが解除され、アイコンが緑色に変わります。

3.4 キーボードリダイレクションキーボードリダイレクションは、AVR ウィンドウにフォーカスされている場合のみ機能します。

l キーボードリダイレクションが機能していないと思われる場合は、AVR ウィンドウをクリックしてみます。

l キーボードが反応しない場合は、AVR ウィンドウがビューモードになっていないかを確認します。フルコントロールモードに切り替える方法は、181 ページの 同時 AVR セッションを参照してください。

特殊キーの組合せAVR は、通常のキーの組合せをすべてサーバに渡します。Windows キーなどの特殊キーは送信されません。Alt + F4 などの一部の特殊キーの組み合わせは、クライアントのオペレーティングシステムによって中断されるため、送信できません。このような場合は、内蔵特殊キー、またはユーザ定義のホットキーや仮想キーボードのホットキーを使用してください。

フルキーボードのサポートフルキーボードのサポート機能では、ソフトキーボードを介して、管理対象サーバの物理的なキーボードのすべてのファンクションキーを使用できるようにします。

iRMC S4 Web インターフェース 183

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3.4 キーボードリダイレクション

統合された特殊キーAVR ウィンドウの右下に、特殊キーのバーがあります。これらのキーは「スティックキー」として機能します。つまり、クリックすると押したままの状態(赤い文字で示されます)が続き、もう一度クリックするとまた元の位置に戻ります。

統合された特殊キーを使用すると、たとえば、ユーザ固有のキーボード上で押しても AVR に送信されない特殊キーの組合せを使用することができます。

特殊キー 意味

LALT Left Alt(ernate)キー(キーボードの Alt キーに相当)。

LCTRL Left CTRL キー(キーボードの左 Ctrl キーに相当)。

RAlt Right Alt(ernate)キー/Alt(ernate)Graphic キー(キーボードのAlt Gr キーに相当)。

RCTRL Right CTRL キー(キーボードの右 Ctrl キーに相当)。

Num Num Lock キー。キーボードの右側にある数字キーをアクティブ/非アクティブにします(キーボードの Num キーに相当)。

Caps Caps Lock キー(キーボードの Caps Lock キーに相当)。

Scroll Scroll キー(キーボードの左 Ctrl キーに相当)。

ソフトキーボード(Java アプレットのみ)Java アプレットでは、ソフトキーボード(仮想キーボードともいいます)でキーボードの機能を使用できます。ソフトキーボードを使用するとすべてのキーの組み合わせを使用できます。つまり、ソフトキーボードでは実際のキーボードを完全に代替する機能が使用可能です。

ソフトキーボードは、AVR ウィンドウの(「キーボード」メニューからアクティブにできます(189 ページの 「キーボード」メニューを参照)。

セキュアキーボードiRMC Web インターフェースを HTTPS 接続している場合、キーボード入力とマウスクリックを、リアルタイムで暗号化してから管理対象サーバに転送されるように設定できます(対応する「オプション」メニューを参照)。

iRMC S4 Web インターフェース 184

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3.5 Java アプレット経由での AVR の使用

3.5 Java アプレット経由での AVR の使用AVR の起動には次のオプションがあります。

1. iRMC Web インターフェースで「 ビデオリダイレクション(AVR)151 ページの ビデオリダイレクション

表示される場合は、または

1. iRMC Web インターフェースのツリー構造で「 ビデオリダイレクション(JWS) 」リンクをクリックします。

「 ビデオリダイレクション 」ウィンドウ(AVR ウィンドウ)が開き、管理対象サーバの画面が表示されます。

3.5.1 AVR ウィンドウ

AVR ウィンドウには、以下のエレメントも含まれます。

l AVR メニューバーから個々の AVR メニューにアクセスできます(186 ページの AVR ウィンドウのメニュー(Java)を参照)。

l AVR ツールバーからさまざまな AVR ツールに直接アクセスして、AVR セッションの停止/開始、バーチャルメディア機能の使用、AVR セッションの記録、ホットキーの使用などができます(196 ページの AVR ツールバーを参照)。

l ズームツールバーで AVR ビューを段階なく拡大/縮小できます。l AVR ウィンドウの右下にある統合された特殊キーで Windows のキーまたは特

殊キーの組み合わせを使用できます。これらのキーは、ユーザ固有のキーボードで押しても送信されません。

iRMC S4 Web インターフェース 185

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3.5 Java アプレット経由での AVR の使用

図 63: AVR ウィンドウの構造

データ転送速度が低下した場合、現在の AVR セッションの色深度に対する帯域幅(bpp、ビット/ピクセル)を低く設定できます。

3.5.2 AVR ウィンドウのメニュー(Java)

AVR ウィンドウのメニューバーには以下のメニューがあります。

l 187 ページの 「ビデオ」メニューl 189 ページの 「キーボード」メニューl 191 ページの 「マウス」メニューl 192 ページの 「オプション」メニューl 193 ページの 「メディア」メニューl 194 ページの 「電源制御」メニューl 206 ページの 「Active Users」メニューl 195 ページの 「ヘルプ」メニュー

AVR ツールバーのアイコンを使用して、よく使用する AVR 機能に直接アクセスできます。

iRMC S4 Web インターフェース 186

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3.5 Java アプレット経由での AVR の使用

3.5.2.1 「ビデオ」メニュー

「ビデオ」メニューでは、AVR の設定と AVR のコントロールができます。

「ビデオ」メニューから以下の機能を選択できます。

リダイレクションの一時停止AVR を一時停止し、AVR ビューを静止します。AVR ビューは AVR が再開されるまで静止したままになります。

ビデオリダイレクションの再開AVR を再開し、AVR ビューを更新します。

ビデオの更新AVR ビューを更新します。

ホストディスプレイを ON にするこのオプションが選択/選択解除されているかによって、管理対象サーバのサーバ側モニタをオンにします。

次の場合、この機能はサーバ側モニタがオフの場合でも無効です。

l ビューモードの場合。l 高解像度のグラフィックモードが管理対象サーバで設定されている(179

ページの AVR の要件を参照)。サーバ側モニタの <ステータス> 表示:Local Monitor always off

ホストディスプレイを OFF にするこのオプションが選択/選択解除されているかによって、管理対象サーバのサーバ側モニタをオフにします。

ビューモードの場合、この機能はサーバ側モニタがオフの場合でも無効です。

低帯域幅モードデータ転送速度が低下した場合、同じ iRMC 状のすべての AVR セッションの色深度に対する帯域幅(bpp、ビット/ピクセル)を低く設定できます。

オプション 意味

「Normal」 デフォルト。帯域幅は低下しません。

8 bpp 8 bpp 色深度(256 色)。

8 bpp モノクロ 8 bpp 白黒深度(256 グレー階調)。

16 bpp 16 bpp 色深度(65536 色)。画面キャプチャ

AVR ビューのスクリーンショットを作成し、関連する CapturedScreen.jpegファイルをネットワークステーションまたはネットワーク共有のディレクトリに格納できるブラウザを開きます。

iRMC S4 Web インターフェース 187

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3.5 Java アプレット経由での AVR の使用

同じ機能は、iRMC Web インターフェースの「ビデオリダイレクション」ページからも使用できます(151 ページの ビデオリダイレクションを参照)。

フルスクリーンフルスクリーンモードを有効/無効にします。

このオプションは、リモートワークステーションの画面解像度が管理対象サーバの画面解像度と同一の場合のみ有効です。

録画の開始管理対象サーバのモニタに表示されるイベントのビデオ録画を作成します。

このボタンは、次の場合は無効です。

l 「設定 」オプションでまだビデオ設定が行われていない(下記参照)。l ビデオ録画が現在実行中。

録画の停止ビデオ録画を停止します。このオプションは、ビデオ録画セッションが現在実行中の場合のみ有効にできます。

設定「ビデオ録画」ダイアログボックスが開き、ビデオ録画に必要な設定を行うことができます(188 ページの 「ビデオ録画」ダイアログボックスを参照)。

終了ユーザ固有の AVR セッションを終了します。

「ビデオ録画」ダイアログボックス「ビデオ録画」ダイアログボックス野中に、ビデオ録画に必要な設定を行うことができます。

このダイアログボックスは、AVR ウィンドウの「ビデオ」/「設定」で開きます。

ダイアログボックスには次のオプションがあります。

録画時間ビデオの継続期間(秒)

参照ブラウザダイアログが開き、ビデオを格納するコンピュータまたはネットワーク共有のディレクトリに移動できます。

保存するビデオ「参照」で選択したディレクトリを表示します。

標準ビデオ解像度を 1024x768 にするこの場合、管理対象サーバのモニターでの解像度の変更ごとに個別のビデオファイルが作成されます。

iRMC S4 Web インターフェース 188

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3.5 Java アプレット経由での AVR の使用

このオプションが有効な場合、管理対象サーバのモニタの実際のビデオ解像度に関係なく、1024x768 という正規化されたビデオ解像度がビデオ出力全体に適用されます。これにより、ビデオの品質が低下することがあります。

OK設定をアクティブにして、ダイアログボックスを閉じます。「録画の開始」ボタンが有効になります。

キャンセル設定をアクティブにして、ダイアログボックスを閉じます。

3.5.2.2 「キーボード」メニュー

「キーボード」メニューでは、キーボードリダイレクション時に特殊キーを処理できます(183 ページの キーボードリダイレクションを参照)。

「キーボード」メニューから以下の機能を選択できます。

右 Ctrl キーを押したままにする右 Ctrl キーを押したままにする

右 Alt キーを押したままにする右 Alt キーを押したままにする

左 Ctrl キーを押したままにする左 Ctrl キーを押したままにする

左 Alt キーを押したままにする左 Alt キーを押したままにする

左 Windows キー「押したままにする」が有効な場合に左の Windows キーを押したままの状態にします。有効でない場合は、「押して離す」が適用されます。

右 Windows キー「押したままにする」が有効な場合に右の Windows キーを押したままの状態にします。有効でない場合は、「押して離す」が適用されます。

Ctrl+Alt+DelCtrl + Alt + Del のキーの組み合わせを適用します。

コンテキストメニュー管理対象サーバで実行中のアプリケーションまたはオペレーティングシステムの適切なコンテキストメニューを開きます。

ホットキー「ユーザー定義マクロ」ダイアログボックスが開き、独自のホットキーを定義して適用します(203 ページの 新規ホットキーの定義)。

ホスト物理キーボード管理対象サーバのキーボードで使用する言語。以下のオプションを選択できます。

iRMC S4 Web インターフェース 189

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3.5 Java アプレット経由での AVR の使用

l 「自動検出」(デフォルト値)l English (United States)l English (United Kingdom)l French (Belgium)l German (Germany)l German (Switzerland)l 日本語l Spanishl Italianl Danishl Finnishl Norwegian (Norway)l Portuguese (Portugal)l Swedishl Dutch (Netherland)l Dutch (Belgium)l Turkish - Fl Turkish - Q

「自動検出」を選択した場合、AVR は、キーボードの言語が管理対象サーバおよびリモートワークステーションと同じと見なします。

ソフトウェアキーボードソフトキーボード(仮想キーボード)を表示します。

フルキーボードのサポート有効にすると、ソフトキーボードを介して、管理対象サーバの物理的なキーボードのすべてのファンクションキーを使用できるようにします。

ソフトキーボードの表示目的の言語でソフトキーボードを表示するには、次の手順に従います。

1. マウスポインタを「ソフトウェアキーボード」アイテムに移動します。選択可能なソフトキーボード言語のリストが表示されます。

2. 目的の言語をリストから選択します。選択した言語のソフトキーボードが表示されます。

すでに定義されているホットキーの適用すでに定義されているホットキーを適用するには、次の手順に従います。

1. 「Hot Keys」をクリックします。2. 「Hot Keysの追加」アイテムの下に、すでに定義されているホットキーのリス

トが表示されるので、必要なホットキーをクリックします。

iRMC S4 Web インターフェース 190

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3.5 Java アプレット経由での AVR の使用

新規ホットキーの定義新しいホットキーを定義するには、次の手順に従います。

1. 「AVR」ウィンドウで、「ホットキー」/「ホットキーの追加」をクリックします。「ユーザー定義マクロ」ダイアログボックスが開き、すでに定義されているユーザ定義マクロが表示されます(ここでは A、B)

2. 「追加」をクリックして新しいユーザ定義マクロを定義します。「マクロの追加」ダイアログボックスが開きます。

3. キーボードの「Windows」、「Alt+F4」、「Print Screen」ボタンおよびキーを使用して、最大 6 個の任意のキーの組み合わせを入力します。入力した組み合わせは「マクロの追加」ダイアログボックスに表示されます。

4. 「全消去」または「消去」をクリックすると、すべてのキーまたは画面の一番右のキーを削除できます。

5. 「OK」をクリックして新しいホットキーをアクティブにします。新しいホットキーが「ユーザー定義マクロ」ダイアログボックスに表示されます。

6. ホットキーを削除するには、対応するエントリを選択して「削除」をクリックします。

7. 「クローズ」をクリックして「ユーザー定義マクロ」ダイアログボックスを閉じます。

3.5.2.3 「マウス」メニュー

「マウス」メニューでは、マウスリダイレクションの設定を行うことができます。

「マウス」メニューから次の機能を選択できます。

カーソルの表示AVR の使用時に、リモートワークステーションのマウスポインタを表示/非表示にします。

マウス キャリブレーション相対マウスモードを調整する場合に使用します。このオプションは、「Relativeモード」が「マウスモード」に設定されている場合にのみ有効です。

「Relative モード」では、管理対象サーバのマウスポインタが、減速してリモートワークステーションのマウスポインタに従います。

ホストカーソルの表示管理対象サーバのマウスポインタに加えて、追加のマウスポインタを表示します。

iRMC S4 Web インターフェース 191

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3.5 Java アプレット経由での AVR の使用

マウスポインタのハードウェアアクセレレーションを最大値に設定し、Matrox G200e を搭載する場合、iRMC のマウスポインタがアクティブになります。このモードでは、マウスポインタは通常 1 つしか表示されません。この場合「ホストカーソルの表示」オプションを使用して、管理対象サーバを参照する 2 つ目のマウスポインタを表示できます。

マウスモードマウスモードを指定します。

オプション 意味

Absolute マウスモード

デフォルト設定。常に「Absolute モード」を使用してください。古いオペレーティングシステム(RedHat 4など)の場合のみ、「Absolute モード」を使用できないことがあります。

Relative マウスモード

リモートワークステーションでマウスポインタを表示しません。

マウス非表示モード LSI WEBBIOS の場合のみ。

3.5.2.4 「オプション」メニュー

「オプション」メニューでは、キーボード/マウスの暗号化の有効化/無効化、必要に応じてウィンドウサイズのリサイズ、AVR ウィンドウのメニューとダイアログボックスを表示する言語の設定ができます。

「オプション」メニューから以下の機能を選択できます。

キーボード/マウスの暗号化キーボード/マウスの暗号化の有効化/無効化ができます。つまり、キーボード入力とマウスクリックは、リアルタイムで暗号化されてから管理対象サーバに転送されます。このオプションは、HTTPS 接続で iRMC Web インターフェースに接続されている場合は選択できません。この場合、iRMC Web インターフェースと管理対象サーバ間のすべての通信は SSL 暗号化されます。

画面幅AVR ウィンドウのサイズを、実際のサイズで表示するか、管理対象サーバのサーバ側モニタの解像度に合わせるか、リモートワークステーションのモニターの解像度に合わせるかを指定します。

オプション 意味

実際のサイズ

AVR ウィンドウは全画面サイズに拡張されます。

iRMC S4 Web インターフェース 192

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3.5 Java アプレット経由での AVR の使用

オプション 意味

フルスクリーン

このオプションは、リモートワークステーションの画面解像度が管理対象サーバの画面解像度以下の場合のみ有効にできます。

リモートワークステーションおよび管理対象サーバの画面解像度が同じ場合、AVR ツールバーの「フルスクリーン」アイコンが有効になります(196 ページの AVR ツールバーを参照)。

クライアントの解像度に合わせる

リモートワークステーションの画面解像が管理対象サーバの画面解像より高い場合、AVR ウィンドウは自動的に調整されます。

これは通常の作業環境です。

GUI 言語AVR ウィンドウのメニューとダイアログボックスを表示する言語(「English」、「German」、「日本語」)を指定します。

このフィールドは、AVR セッションを起動する iRMC Web インターフェースに設定された GUI 言語を使用して事前に設定されています。

フル権限要求

このオプションは、2 つの AVR セッションが現在アクティブで、使用しているセッションが「フルアクセス」モードではない場合にのみ、使用できます。

同時 AVR セッションのユーザに、「フルアクセス」を付与するよう求めます。ユーザの決定に従って、「フルアクセス」が与えられるか、または「部分アクセス」モードのままになります。詳細については、181 ページの 同時 AVR セッションを参照してください。

3.5.2.5 「メディア」メニュー

「メディア」メニューから 仮想メディアウィザード ウィザードを起動できます。仮想メディアウィザードでは、リモートワークステーションにバーチャルメディアデバイスとしてメディアを接続したり接続解除したりできます(208 ページの 仮想メディアウィザードを参照)。

仮想メディアウィザード...「仮想メディアウィザード」をクリックして 仮想メディアウィザードを起動して、リモートワークステーションにバーチャルメディアデバイスとしてメディアを接続したり接続解除したりできます。

iRMC S4 Web インターフェース 193

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3.5 Java アプレット経由での AVR の使用

3.5.2.6 「電源制御」メニュー

「電力制御」メニューを使用して、サーバの電源投入/切断やリブートを行うことができます。さらに、次の起動時のサーバの動作を設定することができます。

電源オンサーバの電源を投入します。

直ちに電源オフOS の状態にかかわらず、サーバの電源を切断します。

パワーサイクルサーバの電源が完全に切断され、設定した時間の経過後、再び投入されます。この時間は、「ASR&R オプション」グループの「パワーサイクル間隔」フィールドで設定できます(99 ページの サーバ管理情報を参照)。

電源ボタンを押すインストールされている OS と設定されている動作に依存して、電源オフボタンを短く押してさまざまな動作をトリガできます。これらの動作では、コンピュータのシャットダウンや、スタンバイモードへの切り替えができます。

直ちにリセットOS の状態にかかわらず、サーバを完全に再起動します(コールドスタート)。

NMI 発行マスク不可能な割り込み(NMI:Non-Maskable Interrupt)を初期化します。NMI は、システムの標準の割り込みマスクテクノロジで無視できるプロセッサ割り込みです。

シャットダウン後リセットグレースフルシャットダウンとリセット。このオプションは、ServerView Agents がインストールされていて、かつ、iRMC にサインオンして「接続中」の場合のみ使用できます。

このオプションは、ESXi OS を実行するサーバでは実行できません。

シャットダウン後電源オフグレースフルシャットダウンと電源切断。このオプションは、ServerView Agents がインストールされていて、かつ、iRMC にサインオンして「接続中」の場合のみ使用できます。

このオプションは、ESXi OS を実行するサーバでは実行できません。

起動オプションの設定この項目をクリックすると、「起動オプションの設定」ダイアログボックスが開き、次回起動したときのシステムの動作を設定できます(195 ページの 「起動オプションの設定」ダイアログを参照)。

iRMC S4 Web インターフェース 194

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3.5 Java アプレット経由での AVR の使用

次回起動時のみ適用する行われた設定は、次の起動時にのみ適用されます。

「起動オプションの設定」ダイアログ「起動オプションの設定」ダイアログでは、次回起動時のシステム構成を設定することができます。「電力制御」/「起動オプションの設定」でダイアログボックスを開きます。

起動デバイス選択起動するストレージメディア。以下のオプションを選択できます。

オプション 意味

変更しない 前と同じストレージメディアからシステムを起動します。

PXE/iSCSI システムをネットワーク上の PXE/iSCSI から起動します。

ハードドライブ システムをハードディスクから起動します。

CDROM/DVD システムを CD/DVD から起動します。

フロッピー システムをフロッピーディスクから起動します。

BIOS セットアップ 起動時にシステムが BIOS セットアップに入ります。ブートタイプ

システムが次回ブート時に開始するブートモードを指定できます。サーバのオペレーティングシステムに応じて、次のオプションを選択できます。

オプション 意味

PC compatible(legacy)

システムはレガシー BIOS 互換モードで起動します。

ExtensibleFirmwareInterface Boot(EFI)

システムは UEFI ブートモードで起動します(64 ビットオペレーティングシステムのみ)。

3.5.2.7 「Active Users」メニュー

「Active Users」メニューには、現在 AVR を使用しているユーザが表示されます。緑色のビュレットはユーザ固有のセッションであることを示します。

3.5.2.8 「ヘルプ」メニュー

JViewer に一般情報を表示するほかに、「ヘルプ」メニューの「サーバ情報」ダイアログボックスには、iRMC S4 Web インターフェースの「システムの概要」ペー

iRMC S4 Web インターフェース 195

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3.5 Java アプレット経由での AVR の使用

ジの「システム情報」に定義された情報が表示されます(31 ページの システムの概要を参照)。

3.5.3 AVR ツールバー

AVR ツールバーのアイコンを使用して、よく使用する AVR 機能に直接アクセスできます。マウスポインタをアイコンの上に移動すると、ツールチップ形式のヒントが表示されることがあります。

「部分アクセス(ビデオのみ)」モードでは、「Video」および「アクティブユーザ」アイコンを使用できます。

サーバ側でビデオリダイレクションが「Num Lock On」モードで実行された場合、クライアント側も「Num Lock ON」に切り替わります。

以下のアイコンは、AVR ウィンドウのツールバーにあります。

アイコン 意味

AVR を再開し、AVR ビューを更新します。

AVR を一時停止し、ビューを静止します。AVR ビューはAVR が再開されるまで静止したままになります。

フルスクリーンモードを有効または無効にします。

ハードディスク/USB リダイレクションがこの AVR セッションに確立されているか(緑色)されていないか(赤色)を示します。アイコンをクリックすると バーチャルメディアウィザード が起動します(208 ページの 仮想メディアウィザード を参照)。

フロッピーリダイレクションがこの AVR セッションに確立されているか(緑色)されていないか(赤色)を示します。アイコンをクリックすると バーチャルメディアウィザードが起動します。

CD/DVD リダイレクションがこの AVR セッションに確立されているか(緑色)されていないか(赤色)を示します。アイコンをクリックすると バーチャルメディアウィザード が起動します。

リモートワークステーションのマウスポインタが AVR ウィンドウで表示可能か(緑色)または不可能か(グレー表示)を示します。アイコンをクリックすると、2 つのモードを切り替えることができます。

ソフトキーボードを表示します(詳細については189 ページの 「キーボード」メニューを参照)。

iRMC S4 Web インターフェース 196

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3.5 Java アプレット経由での AVR の使用

アイコン 意味

ビデオ設定がすでに設定されているかどうかによって、ビデオ録画を開始するか、ビデオ設定を行う「ビデオ録画」ダイアログが開きます(187 ページの 「ビデオ」メニューを参照)。

使用できるホットキーの一覧を表示します。ホットキーを適用するには、関連する項目をクリックします(203 ページの 新規ホットキーの定義を参照)。

ズームツールバーで AVR ビューを段階なく拡大/縮小できます。

現在アクティブな各 AVR セッションについて、AVR セッションを開始した iRMC ユーザと、AVR セッションを開始したリモートワークステーションの IP アドレスを表示します。iRMC Web インターフェースの AVR ページで「サーバ側モニタの表示オフ制御」が有効な場合、このトグルボタンで次の状態を切り替えることができます。

管理対象サーバのモニタのロックが解除されていることを示します。つまり、AVR コンソールで行われる操作は、管理対象サーバのモニタに表示できます。このボタンをクリックすると、管理対象サーバのモニタがロックされます。

管理対象サーバのモニタがロックされていることを示します。つまり、AVR コンソールで行われる操作は、管理対象サーバのモニタに表示できません。このボタンをクリックすると、管理対象サーバのモニタのロックが解除されます。このトグルボタンで、管理対象サーバの電源のオン/オフを切り替えることができます。

管理対象サーバの電源が現在オンであることを示します。このボタンをクリックすると、管理対象サーバの電源をオフにすることを確定するダイアログが表示されます(即時電源切断)。

管理対象サーバの電源が現在オフであることを示します。このボタンをクリックすると、管理対象サーバの電源をオンにすることを確定するダイアログが表示されます。

iRMC S4 Web インターフェース 197

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3.6 HTML5 経由での AVR の使用

3.6 HTML5 経由での AVR の使用AVR の起動には次のオプションがあります。

1. iRMC Web インターフェースの「ビデオリダイレクション(AVR)」ページで「ビデオリダイレクションの開始(HTML5)」ボタンをクリックします(151ページの ビデオリダイレクションを参照)。

または、表示される場合は、

1. iRMC Web インターフェースのツリー構造で「ビデオリダイレクション(HTML5)」リンクをクリックします。

デフォルトのブラウザが開き、管理対象サーバの画面が表示されます。

3.6.1 HTML5 ページ

リダイレクトされた HTML5 ページが、HTML5 対応のブラウザに表示されます。HTML5 ページには次の領域があります。

l メニューバーから個々のメニューにアクセスできます(200 ページの AVRウィンドウのメニュー (HTML5)を参照)。

l ステータスバーから一部の AVR ツールにアクセスでき、中でも、仮想メディア機能を使用できます(206 ページの AVR ウィンドウのステータスバー(HTML5)を参照)。

l HTML5 ページの右下にある統合された特殊キーで Windows のキーまたは特殊キーの組み合わせを使用できます。これらのキーは、ユーザ固有のキーボードで押しても送信されません。

iRMC S4 Web インターフェース 198

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3.6 HTML5 経由での AVR の使用

図 64: HTML5 ページ

ウィンドウ下部にキー付きのボタンバーがあります。この特殊キーを使用すると、たとえば、ユーザ固有のキーボード上で押しても AVR に送信されない特殊キーの組み合わせを使用することができます。

ボタン 意味

LWIN Left Windows キーを押す(キーボードの左 Windows キーに相当)。

RWIN Right Windows キーを押す(キーボードの右 Windows キーに相当)。

LALT Left Alt(ernate)キーを押す(キーボードの左 Alt キーに相当)。

LCTRL Left CTRL キーを押す(キーボードの左 Ctrl キーに相当)。

RAlt Right Alt(ernate)キーを押す(キーボードの右 Alt キーに相当)。

RCTRL Right CTRL キーを押す(キーボードの左 Ctrl キーに相当)。

NUM NumLock キーの現在の状態を表示します。(キーバッドの NumLockキーに相当)。

iRMC S4 Web インターフェース 199

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3.6 HTML5 経由での AVR の使用

ボタン 意味

CAPS CapsLock キーの現在の状態を表示します。(キーボードの NumLockキーに相当)。

SCR Print キーの現在の状態を表示します。(キーボードの NumLock キーに相当)。

3.6.2 AVR ウィンドウのメニュー (HTML5)

AVR ウィンドウのメニューバーには以下のメニューがあります。

l 200 ページの 「Video」メニューl 201 ページの 「Mouse」メニューl 201 ページの 「Keyboard 」メニューl 202 ページの 「Send Keys」メニューl 203 ページの 「Hot Keys」メニューl 203 ページの 「Video Record」メニューl 204 ページの 「Power」メニューl 206 ページの 「Active Users」メニューl 206 ページの 「Help」メニュー

メニューバーの「フルアクセスの要求」ボタンは、2 つの AVR セッションが現在アクティブで、使用しているセッションが「フルアクセス」モードではない場合にのみ、使用できます。同時 AVR セッションのユーザに、「フルアクセス」を付与するよう求めます。

このユーザの決定に従って、「フルアクセス」が与えられるか、または「部分アクセス」モードのままになります。詳細については、181 ページの 同時 AVR セッションを参照してください。

AVR ステータスバーのアイコンを使用して、よく使用する AVR 機能に直接アクセスできます。

3.6.2.1 「Video」メニュー

「Video」メニューでは、AVR の設定と AVR のコントロールができます。

「Video」メニューから以下の機能を選択できます。

Pause VideoAVR を一時停止し、AVR ビューを静止します。AVR ビューは AVR が再開されるまで静止したままになります。

Resume VideoAVR を再開し、AVR ビューを更新します。

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3.6 HTML5 経由での AVR の使用

Refresh VideoAVR ビューを更新します。

Display ONこのオプションが選択/選択解除されているかによって、管理対象サーバのサーバ側モニタをオンにします。

次の場合、この機能はサーバ側モニタがオフの場合でも無効です。

l ビューモードの場合。l 高解像度のグラフィックモードが管理対象サーバで設定されている(179

ページの AVR の要件を参照)。サーバ側モニタの <ステータス> 表示:Local Monitor always off

Display OFFこのオプションが選択/選択解除されているかによって、管理対象サーバのサーバ側モニタをオフにします。

ビューモードの場合、この機能はサーバ側モニタがオフの場合でも無効です。

Capture ScreenAVR ビューのスクリーンショットを作成し、関連する CapturedScreen.jpegファイルをネットワークステーションまたはネットワーク共有のディレクトリに格納できるブラウザを開きます。

同じ機能は、iRMC S4 Web インターフェースの「ビデオリダイレクション」ページからも使用できます(151 ページの ビデオリダイレクションを参照)。

3.6.2.2 「Mouse」メニュー

「Mouse」メニューでは、マウスリダイレクションの設定を行うことができます。

「Mouse」メニューから次の機能を選択できます。

Show mouse cursorAVR の使用時に、リモートワークステーションのマウスポインタを表示/非表示にします。

3.6.2.3 「Keyboard 」メニュー

「Keyboard 」メニューでは、キーボードレイアウトに使用される言語を指定できます(183 ページの キーボードリダイレクションを参照)。

Keyboard Layout管理対象サーバのキーボードで使用する言語。以下のオプションを選択できます。

iRMC S4 Web インターフェース 201

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3.6 HTML5 経由での AVR の使用

l 英語(US)l ドイツ語 (Germany)l 日本語 (Japanese)

3.6.2.4 「Send Keys」メニュー

「Send Keys」メニューでは、キーボードリダイレクション時に特殊キーを処理できます(183 ページの キーボードリダイレクションを参照)。

「Send Keys」メニューから以下の機能を選択できます。

押したままにする「押したままにする」キーは「スティックキー」として機能します。つまり、クリックすると押したままの状態(赤い文字で示されます)が続き、もう一度クリックするとまた元の位置に戻ります。

右 Ctrl キー右 Ctrl キーを押したままにします。

右 Alt キーを右 Alt キーを押したままにする

右 Windows キー右 Alt キーを押したままにします。

左 Ctrl キー左 Ctrl キーを押したままにします。

左 Alt キー左 Alt キーを押したままにする

左 Windows キー左 Windows キーを押したままにします。

押して離す

Ctrl+Alt+DelCtrl + Alt + Del のキーの組み合わせを適用します。

左 Windows キー左 Windows キーを押して離します。

右 Windows キー左 Windows キーを押して離します。

コンテキストメニュー管理対象サーバで実行中のアプリケーションまたはオペレーティングシステムの適切なコンテキストメニューを開きます。

Print Screen キー現在の画面のスクリーンキャプチャをクリップボードにコピーします。

iRMC S4 Web インターフェース 202

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3.6 HTML5 経由での AVR の使用

3.6.2.5 「Hot Keys」メニュー

「Hot Keys」メニューを編集して、1 回のクリックでアクセスできるキーの組み合わせを定義できます。

あらかじめ、Ctrl+Alt+Del の組み合わせが定義されています。

新規ホットキーの定義新しいホットキーを定義するには、次の手順に従います。

1. 「AVR」ウィンドウで、「ホットキー」/「ホットキーの追加」をクリックします。「ユーザー定義マクロ」ダイアログボックスが開き、すでに定義されているユーザ定義マクロが表示されます(ここでは A、B)

2. 「追加」をクリックして新しいユーザ定義マクロを定義します。「マクロの追加」ダイアログボックスが開きます。

3. キーボードの「Windows」、「Alt+F4」、「Print Screen」ボタンおよびキーを使用して、最大 6 個の任意のキーの組み合わせを入力します。入力した組み合わせは「マクロの追加」ダイアログボックスに表示されます。

4. 「全消去」または「消去」をクリックすると、すべてのキーまたは画面の一番右のキーを削除できます。

5. 「OK」をクリックして新しいホットキーをアクティブにします。新しいホットキーが「ユーザー定義マクロ」ダイアログボックスに表示されます。

6. ホットキーを削除するには、対応するエントリを選択して「削除」をクリックします。

7. 「クローズ」をクリックして「ユーザー定義マクロ」ダイアログボックスを閉じます。

すでに定義されているホットキーの適用すでに定義されているホットキーを適用するには、次の手順に従います。

1. 「Hot Keys」をクリックします。2. 「Hot Keysの追加」アイテムの下に、すでに定義されているホットキーのリス

トが表示されるので、必要なホットキーをクリックします。

3.6.2.6 「Video Record」メニュー

「Video Record」メニューから、AVR を制御できます。

「Video Record」メニューから以下の機能を選択できます。

Record Video管理対象サーバのモニタに表示されるイベントのビデオ録画を作成します。

このボタンは、次の場合は無効です。

iRMC S4 Web インターフェース 203

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3.6 HTML5 経由での AVR の使用

l 「設定」オプションでまだビデオ設定が行われていない。l ビデオ録画が現在実行中。

Stop Recordingビデオ録画を停止します。このオプションは、ビデオ録画セッションが現在実行中の場合のみ有効にできます。

Record Settings「ビデオ録画」ダイアログボックスが開き、ビデオ録画に必要な設定を行うことができます(204 ページの 「Video Record」ダイアログボックス)。

「Video Record」ダイアログボックス「Video Record」ダイアログボックス野中に、ビデオ録画に必要な設定を行うことができます。

このダイアログボックスは、AVR ウィンドウの「Video Settings」で開きます。

ダイアログボックスには次のオプションがあります。

Video Lengthビデオの継続期間(秒)

OK設定をアクティブにして、ダイアログボックスを閉じます。「Start Video」ボタンが有効になります。

Cancel設定をアクティブにして、ダイアログボックスを閉じます。

3.6.2.7 「Power」メニュー

「Power」メニューを使用して、サーバの電源投入/切断やリブートを行うことができます。さらに、次の起動時のサーバの動作を設定することができます。

Power On Serverサーバの電源を投入します。

Immediate shutdownOS の状態にかかわらず、サーバの電源を切断します。

Power Cycle Serverサーバの電源が完全に切断され、設定した時間の経過後、再び投入されます。この時間は、「ASR&R オプション」グループの「パワーサイクル間隔」フィールドで設定できます(99 ページの サーバ管理情報を参照)。

Press Power Buttonインストールされている OS と設定されている動作に依存して、電源オフボタンを短く押してさまざまな動作をトリガできます。これらの動作では、コンピュータのシャットダウンや、スタンバイモードへの切り替えができます。

iRMC S4 Web インターフェース 204

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3.6 HTML5 経由での AVR の使用

Reset ServerOS の状態にかかわらず、サーバを完全に再起動します(コールドスタート)。

Pulse NMIマスク不可能な割り込み(NMI:Non-Maskable Interrupt)を初期化します。NMI は、システムの標準の割り込みマスクテクノロジで無視できるプロセッサ割り込みです。

Graceful Reset (Reboot)グレースフルシャットダウンとリセット。このオプションは、ServerView Agents がインストールされていて、かつ、iRMC にサインオンして「接続中」の場合のみ使用できます。

このオプションは、ESXi OS を実行するサーバでは実行できません。

Graceful Power Off (Shutdown)グレースフルシャットダウンと電源切断。このオプションは、ServerView Agents がインストールされていて、かつ、iRMC にサインオンして「接続中」の場合のみ使用できます。

このオプションは、ESXi OS を実行するサーバでは実行できません。

Boot Optionsこの項目をクリックすると、「起動オプションの設定」ダイアログボックスが開き、次回起動したときのシステムの動作を設定できます(205 ページの 「SetBoot Optons」ダイアログを参照)。

「Set Boot Optons」ダイアログ「Set Boot Optons」ダイアログでは、次回起動時のシステム構成を設定することができます。「Power」/「Set Boot Optons」でダイアログボックスを開きます。

Next Boot Only行われた設定は、次の起動時にのみ適用されます。

Boot Device Selector起動するストレージメディア。以下のオプションを選択できます。

オプション 意味

変更しない 前と同じストレージメディアからシステムを起動します。

PXE/iSCSI システムをネットワーク上の PXE/iSCSI から起動します。

ハードドライブ システムをハードディスクから起動します。

CDROM/DVD システムを CD/DVD から起動します。

フロッピー システムをフロッピーディスクから起動します。

iRMC S4 Web インターフェース 205

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3.6 HTML5 経由での AVR の使用

オプション 意味

BIOS セットアップ 起動時にシステムが BIOS セットアップに入ります。

3.6.2.8 「Active Users」メニュー

「Active Users」メニューには、現在 AVR を使用しているユーザが表示されます。緑色のビュレットはユーザ固有のセッションであることを示します。

3.6.2.9 「Help」メニュー

「Help」メニューの「About H5Viewer」ダイアログボックスには、H5Viewer の一般情報が表示されます。

3.6.3 AVR ウィンドウのステータスバー(HTML5)

ステータスバーから一部の AVR ツールに直接アクセスでき、中でも、仮想メディア機能を使用できます。

CD Imageコンピュータから ISO イメージファイルを参照するダイアログボックスが開きます。

Start Mediaリモートワークステーションにバーチャルメディアデバイスとしてメディアを接続したり接続解除したりするダイアログボックスが表示されます。

CD Image選択した ISO イメージを表示します。

Browse「Open」ダイアログボックスで、リモートステーションからバーチャルメディアとして使用できるようにするストレージメディアのディレクトリに移動します。

Start Media Redirectionメディアリダイレクションを開始して、提供したストレージメディアをバーチャルメディアとして接続します。

Closeメディアリダイレクションの設定を使用せずに、ダイアログボックスを閉じます。

iRMC S4 Web インターフェース 206

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3.6 HTML5 経由での AVR の使用

以下のアイコンは、AVR ウィンドウの右側の、ステータスバーの下にあります。

アイコン

意味

「サーバ側モニタの表示オフ制御」オプションが、iRMC Web インターフェースの AVR ページで有効です。このトグルボタンで、以下の状態を切り替えることができます。

管理対象サーバのモニタのロックが解除されていることを示します。つまり、AVR コンソールで行われる操作は、管理対象サーバのモニタに表示できます。このボタンをクリックすると、管理対象サーバのモニタがロックされます。

管理対象サーバのモニタがロックされていることを示します。つまり、AVR コンソールで行われる操作は、管理対象サーバのモニタに表示できません。このボタンをクリックすると、管理対象サーバのモニタのロックが解除されます。このトグルボタンで、管理対象サーバの電源のオン/オフを切り替えることができます。

管理対象サーバの電源が現在オンであることを示します。このボタンをクリックすると、管理対象サーバの電源をオフにすることを確定するダイアログが表示されます(即時電源切断)。

管理対象サーバの電源が現在オフであることを示します。このボタンをクリックすると、管理対象サーバの電源をオンにすることを確定するダイアログが表示されます。

3.6.4 サポートされるブラウザ

HTML5 リダイレクション機能は、次のブラウザでサポートされます。

l Mozilla Firefox バージョン 40 以降l Microsoft Internet Explorer バージョン 11 以降

HTTPS を使用する IPv6 ネットワーク内で Internet Explorer 11 を使用する場合、標準フォーマットの代わりにリテラルフォーマットの IPv6 アドレスをiRMC Web インターフェースに提供することを推奨します。たとえば、http://[2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334] の代わりに2001-0db8-85a3-0000-0000-8a2e-0370-7334.ipv6-literal.net を使用します。

iRMC S4 Web インターフェース 207

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4 仮想メディアウィザード仮想メディアウィザードを使用すると、リモートワークステーションでソースを提供する「仮想」ドライブを、管理対象サーバで使用できるようになります。管理対象サーバとリモートワークステーション間のバーチャルメディア接続は、AVR Javaアプレットを使用して確立されます。「バーチャルメディアオプション」ページで行った設定に基づいて、合計最大 12 個のバーチャルメディアを接続し、次のタイプを選択できます。

l 物理フロッピーまたはフロッピーイメージ(最大 4 個)l 物理 CD/DVD または CD/DVD ISO イメージ(合計最大 4 個)l ハードディスクドライブまたはハードディスク/USB イメージ(合計最大 4

個)リモートメディアを物理的にリモートワークステーションに配置する必要はありません。このリモートワークステーションからアクセス可能な任意のネットワーク共有に配置することもできます。

仮想メディアウィザードを使用するには、有効なバーチャルメディア(VM)ライセンスキーが必要です。

図 65: リモート接続で提供されるバーチャルメディア

iRMC S4 Web インターフェース 208

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4.1 リモートワークステーションへのバーチャルメディアの提供仮想ドライブのソースをリモートワークステーションに提供する場合、仮想機能は次のデバイスタイプをサポートします。

l フロッピーl CD ISO イメージl DVD ISO イメージl CD、DVD

光学ストレージメディア(CD、DVD)は自動的に表示されます(選択用に表示されます)。

バーチャルメディアとして接続されたデバイスは、iRMC によって、USB 接続されたデバイスとして認識されます。USB 接続がない場合(USB ドライバがない場合)は、これらは使用できません。

仮想ドライブを使用して、リモートワークステーションから PRIMERGY にオペレーティングシステムをインストールすることができます。

4.2 仮想メディアウィザードの起動仮想メディアウィザードは、AVR Java アプレット(151 ページの ビデオリダイレクション)または HTML5 を使用して開始します。

Java アプレット1. iRMC Web インターフェースを起動します(29 ページの ログインを参照)。2. 「ビデオリダイレクション」ページを開きます(151 ページの ビデオリダイレ

クションを参照)。3. 「ビデオリダイレクションの開始(Java Web-Start)」ボタンをクリックし

て、ビデオリダイレクションを開始します。その結果、AVR ウィンドウが開かれます。

4. 「メディア」-「仮想メディアウィザード」をクリックします。または

5. または、ツールバーの 3 つのバーチャルメディアアイコンのいずれかをクリックします。「バーチャルメディア」ダイアログボックスが開きます。

6. バーチャルメディアの設定を入力します(210 ページの 「Virtual Media」ダイアログボックスを参照)。

iRMC S4 Web インターフェース 209

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4.3 「Virtual Media」ダイアログボックス

HTML51. iRMC Web インターフェースを開始します。2. 「ビデオリダイレクション」ページを開きます。3. 「ビデオリダイレクションの開始(HTML5)」をクリックして、ビデオリダイ

レクションを開始します。その結果、AVR ウィンドウが開かれます。

4. 状態バーで、「CD image」フィールドに表示する ISO イメージを選択します。

5. 「実行」をクリックします。「バーチャルメディア」ダイアログボックスが開きます。

6. バーチャルメディアの設定を入力します(206 ページの AVR ウィンドウのステータスバー(HTML5)を参照)。

4.3 「Virtual Media」ダイアログボックスiRMC S4 Web インターフェースの「バーチャルメディア」ページで行った設定に基づいて、「バーチャルメディア」ダイアログボックスに、次の 3 つのメディアタイプに対してそれぞれ 0 ~ 4 個のパネルが表示されます。

l フロッピーキーメディア(フロッピーイメージ)。デフォルト: フロッピーキーメディアは表示されません。

l CD/DVD メディア ISO イメージo CD/DVD メディア ISO イメージo CD/DVD ドライブ(物理 CD/DVD)

デフォルト: 2 つの CD/DVD メディア ISO イメージが表示されます。

l ハードディスク/USB キーメディアo ハードディスク/USB キーイメージo 物理ドライブ(固定ドライブ)

デフォルト: 1 つのハードディスク/USB キーメディアが表示されます。

物理ストレージドライブは、Linux システムにマウントする必要があります。

「ステータス」パネルには、バーチャルメディア接続で現在使用可能なストレージメディアと、仮想ストレージメディアとして現在接続されているストレージメディアの両方に関する情報が表示されます。

iRMC S4 Web インターフェース 210

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4.4 バーチャルメディアへのストレージメディアの提供

4.4 バーチャルメディアへのストレージメディアの提供AVR セッション中はいつでも、以下のオプションを実行できます。

l 追加のバーチャルメディア接続を既存のバーチャルメディア接続に追加します。l 個々のバーチャルメディア接続の接続を解除します。

目的のタイプのストレージメディア(DVD イメージなど)を提供するためには、以下の手順に従います。

物理ドライブが自動的に表示されます。イメージを提供する場合のみ参照する必要があります。

1. 「Virtual Media」ダイアログボックスの適切なパネルで「Browse」をクリックします。

2. 「認証情報」ダイアログボックスが開きます。「Open」ダイアログボックスで、リモートステーションからバーチャルメディアとして使用できるようにするストレージメディアのディレクトリに移動します。

3. 「Files of Type」で必要なデバイスタイプを選択します。

物理ストレージドライブは、Linux システムにマウントする必要があります。

4. 「File Name」でバーチャルメディアとして接続するストレージメディアを指定します。l ISO イメージ(ISO/NRG イメージ)の場合はファイル名を入力します。ま

たは、エクスプローラでファイル名をクリックします。l ドライブの場合はドライブ名を入力します。次に例を示します。

l D ドライブの場合は「D」(Windows)l /dev/...(Linux)

5. 「Open」をクリックして選択を確定します。選択したストレージメディアがバーチャルメディアとして使用可能になり、「Virtual Media」ダイアログボックスの対応するパネルに表示されます。

6. 対応する「Connect...」ボタンをクリックして提供したストレージメディアをバーチャルメディアとして接続します。選択したストレージメディアがバーチャルメディアとして使用可能になり、「Virtual Media」ダイアログボックスの対応するパネルに表示されます。

iRMC S4 Web インターフェース 211

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4.5 バーチャルメディア接続のクリア

4.5 バーチャルメディア接続のクリア仮想接続は、次の場合に自動的に解放されます。

l AVR セッションの接続が解除される。l 2 番目の AVR セッションの「フルアクセス」リクエストが成功したことによ

り、バーチャルメディア接続を確立した AVR セッションが「読み取り専用」モードに変わる。

l 「バーチャルメディアオプション」ページで行った設定が変更された(158ページの メディアオプションを参照)。

1. 「バーチャルメディア」ダイアログボックスを開きます(210 ページの「Virtual Media」ダイアログボックス)。

2. ストレージデバイスの「安全な取り外し」を行います。つまり、ストレージデバイスにアクセスしているアプリケーションやプログラムがないことを確認してから取り外します。

3. バーチャルメディア接続をクリアするには、対応する「Disconnect」ボタンをクリックします。

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