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2011 7 1 富士通株式会社 Internet Navigware SCORM 教材ご利用ガイド

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Page 1: Internet Navigware SCORM教材ご利用ガイド・Internet Navigware e-Learning Pack V9.0 の場合 「18.1 教材ディレクトリとは」 ・Internet Navigware Server Enterprise

2011 年 7 月

第 1 版

富士通株式会社

Internet Navigware

SCORM 教材ご利用ガイド

Page 2: Internet Navigware SCORM教材ご利用ガイド・Internet Navigware e-Learning Pack V9.0 の場合 「18.1 教材ディレクトリとは」 ・Internet Navigware Server Enterprise

はじめに

本資料は、e ラーニングの標準規格である SCORM1.2 に準拠した教材を、Internet

Navigware サーバに登録して利用する場合に生じやすい、トラブルや疑問点などについて、解説

したものです。Internet Navigware 製品の詳細な機能や操作の説明は記載されていません。オ

ンラインマニュアル、チュートリアルでご確認ください。

Internet Navigware V8.0、V9.0がサポートするSCORMのバージョンは、1.2です。そのため、

本資料においては、SCORM1.2 以外の SCORM のバージョンについては言及していません。

本資料は、Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0 をベースに記載されています

が、記載内容は、Internet Navigware e-Learning Pack V9.0、Internet Navigware Server

Enterprise Edition V8.0 にも適用できます。

本資料では、製品名、規格名について、以下のように略記しています。

本資料での表記 製品名、規格名

SCORM SCORM1.2

Internet Navigware Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0

Internet Navigware e-Learning Pack V9.0

Internet Navigware Server Enterprise Edition V8.0

教材作成キット Internet Navigware 教材作成キット Professional V9.0

Internet Navigware 教材作成キット Professional V8.0

Internet Navigware 教材作成キット V8.0

コンテンツマネージャ Internet Navigware コンテンツマネージャ V9.0

Internet Navigware コンテンツマネージャ V8.0

PowerPoint Microsoft Office PowerPoint の各バージョン

Microsoft および PowerPoint は、米国 Microsoft Corporation の米国および、その他の国に

おける登録商標です。

Microsoft Corporation のガイドラインにしたがって、画面写真を使用しています。

2011 年 7 月

Page 3: Internet Navigware SCORM教材ご利用ガイド・Internet Navigware e-Learning Pack V9.0 の場合 「18.1 教材ディレクトリとは」 ・Internet Navigware Server Enterprise

目次

【1】教材の転送方法 ................................................................................................................ 1

【2】教材がサーバに転送できない現象 ..................................................................................... 6

【3】「次へ」ボタンの表示 ........................................................................................................... 9

【4】目次の表示.......................................................................................................................11

【5】受講者 PC の動作環境.................................................................................................... 13

【6】テスト問題の成績............................................................................................................. 14

【7】進捗率の仕組み .............................................................................................................. 18

【8】PowerPoint からの教材変換........................................................................................... 20

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【1】教材の転送方法

≪質問 1≫

他社のSCORM教材作成ツールで作成した教材を、Internet Navigwareサーバに登録するにはどう

したら良いですか。

≪回答 1≫

SCORM 教材作成ツールで作成した教材を、そのまま Internet Navigware サーバに転送する場合

は、コンテンツマネージャを使用してください。教材作成キットを使わないでください。

≪質問 2≫

教材作成キットから SCORM 教材をサーバに登録しましたが、SCORM 形式と認識されません。どうし

たら良いでしょうか。

≪回答 2≫

教材作成キット(SCORM ビューモードでない状態)で Internet Navigware サーバに教材を転送する

と、SCORM 形式ではなく、Internet Navigware 形式として認識されます。SCORM 形式の教材として

転送するには、SCORM ビューモードで行うか、コンテンツマネージャを使用してください。

≪解説≫

コンテンツマネージャとは、SCORM 教材のほか、コースウェア、一般の Internet Navigware 教材を

Internet Navigwareサーバに転送するためのツールです。また、ストリーミング教材のストリーミングサ

ーバ名を設定する機能も持ちます。

このツールは、Internet Navigware のポータル画面から、教材の転送元の PC にダウンロードし、イ

ンストールして利用します。このツールをダウンロードできるのは、「システム管理者」「教育管理者」「教

材作成者」の権限を持つユーザだけです。

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以下に、コンテンツマネージャによる教材転送方法を説明します。

[1] コンテンツマネージャを起動すると、接続する Internet Navigwareサーバを聞いてくるので、該当

するサーバ名を指定して、「次へ」をクリックします。

[2] 教材を登録できる権限を持つユーザの ID とパスワードを指定して、「次へ」をクリックします。

[3] 「SCORM 教材のアップロード」を選択し、「完了」をクリックします。

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[4] 教材が格納されているフォルダを指定し、「次へ」をクリックします。

[5] 「SCORM 教材の選択」ダイアログボックスから、転送したい教材名を選択し、「OK」をクリックしま

す。(教材情報は、Internet Navigware サーバにあらかじめ登録しておき、「編集中」の状態になってい

る必要があります。)

[注意]

SCORM教材の場合は、Internet Navigwareサーバに、自由な教材名で教材情報を登録することが

できます。転送元の SCORM 教材の名前には依存しません。

「SCORM 教材の選択」ダイアログボックスには、Internet Navigware サーバに登録されている教材

情報のうち、SCORM教材データを転送できる教材の名前がすべて表示されます。教材を転送作業を行

う人は、このダイアログボックスで、転送先の教材名を正しく選択する必要があります。

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[6] 該当するものを選択し、「次へ」をクリックします。

[7] 内容を確認し、「完了」をクリックします。

[8] 教材のデータがサーバに転送されます。

[9] 転送が完了すると、以下が表示されます。「OK」をクリックして終了します。

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上記方法のほか、教材作成キットの SCORM ビューモードであれば、SCORM 教材として転送できま

す。

ただし、SCORM ビューでない通常のモードの場合は、SCORM 教材ではなく、Internet Navigware

教材として転送されます。ご注意ください。

[注意]

SCORM ビューモードの機能は、以下の製品に搭載されています。(Professional でなない製品には搭

載されていません)

・Internet Navigware 教材作成キット Professional V9.0

・Internet Navigware 教材作成キット Professional V8.0

新規に Internet Navigware

教材(拡張子 inp)を作成した場

合や、教材作成キットで inp ファ

イルを開いた場合は、通常のモ

ードです。

教材作成キットで、マニフェストフ

ァイル (imsmanifest.xml)を開

いた場合や、教材作成キットのメ

ニューで「SCORM 形式で出力」

を選んだ後に、SCORM ビュー

になります。

SCORM ビュー

モードを表す

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【2】教材がサーバに転送できない現象

≪質問≫

コンテンツマネージャで SCORM 教材をサーバに転送する際、「SCORM 教材の選択」ダイアログボッ

クスに、登録したい教材の名前が表示されません。

≪回答≫

過去に同じ教材 ID で、Internet Navigware 教材がサーバに転送された可能性があります。サーバ

上の教材ファイルを削除してください。

または、別の教材 ID で新たに教材を登録し、そこに SCORM 教材を転送してください。

≪解説≫

コンテンツマネージャの「SCORM 教材の選択」ダイアログボックスに、転送したい教材名が表示されな

い場合は、以下のような状況である可能性があります。

[1] Internet Navigware サーバに、教材を登録します。

[2] その教材に、Internet Navigware 教材のデータを転送します。

教材 ID「item01」

で教材を登録します。

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[3] (この教材の運用が終わった、などの理由により、)Internet Navigwareサーバから、教材を削除

します。この操作は、Internet Navigware サーバの管理データから教材情報を削除しますが、教材の

実ファイルは、サーバ上に保存されたままです。

[4] Internet Navigware サーバに、[1]と同じ教材 ID で教材を登録します。

[1]と同じ教材 ID「item01」

で教材を登録します。

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[5] 「情報セキュリティ」の SCORM 教材を転送するため、コンテンツマネージャを操作すると、

「SCORM 教材の選択」ダイアログボックスに、転送したい教材名が表示されません。

このダイアロクボックスには、既に Internet Navigware の教材ファイルが転送された教材名は表示さ

れません。

この場合は、サーバ上の教材ファイルを削除した後、再度コンテンツマネージャで SCORM 教材を転

送してください。

教材ファイルは、Internet Navigware サーバの設定時に指定したディレクトリに格納されています。

オンラインマニュアルに説明があります。

・Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0 の場合

「21.1 教材ディレクトリとは」

・Internet Navigware e-Learning Pack V9.0 の場合

「18.1 教材ディレクトリとは」

・Internet Navigware Server Enterprise Edition V8.0 の場合

「20.1 教材ディレクトリとは」

教材ファイル削除の作業については、Internet Navigware システムの管理者にご相談ください。

また、上記の方法以外に、転送したい教材を別の ID で登録し直せば、転送可能となります。

「情報セキュリティ」は、過去に

同 じ 教 材 ID で Internet

Navigware 教材ファイルが転

送されているため、ここには表

示されません。

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【3】「次へ」ボタンの表示

≪質問≫

SCORM 教材を Internet Navigware サーバに登録して受講しようとしたところ、学習ツール画面に、

次画面に進むための「次へ」ボタンが表示されません。

≪回答≫

Internet Navigware で SCORM 教材を受講する場合の仕様です。Internet Navigware 教材の目

次とは異なります。

≪解説≫

SCORM 教材では、学習中のページの学習が終了して次に進むような場合のボタンは、コンテンツの

中で定義することになっています。したがって、Internet Navigware の画面では、「次へ」ボタンは表示

されない仕様になっています。また、目次項目のフレーム(第 3 階層)を選択するようになっています。

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一方、Internet Navigware 教材(ポイント学習型)の場合は、Internet Navigware 自身が学習の進

み方を制御するため、「次へ」ボタンが表示され、目次項目の学習項目(第 2 階層)を選択するようになっ

ています。

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【4】目次の表示

≪質問≫

SCORM 教材を、Internet Navigware サーバに登録して受講しようとしたところ、目次の項目が

「Training Item」や「Frame」となってしまいます。

≪回答≫

SCORM 教材のマニフェストファイル(imsmanifest.xml)で、目次項目が定義されていない場合、

Internet Navigware が自動的に「Training Item」や「Frame」などの目次項目を生成しています。

≪解説≫

SCORM 教材は、マニフェストファイル(imsmanifest.xml)で、教材の目次構成や合格点など、教材情

報が定義されています。教材の構成(章立て)は、マニフェストファイルの<title>タグで定義されています。

以下は、構成が 3 階層で定義されている例です。

マニフェストファイル

で、3 階層の構成が

定義されている

Internet Navigware では、

3 階層の目次が表示される

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SCORM では、<title>タグで定義する階層の数を、制限(規定)していません。したがって、マニフェスト

ファイルで定義される階層の数は、各社の SCORM 教材作成ツールによってまちまちです。

一方、Internet Navigware では、教材の構成は、「代表学習項目」「学習項目」「フレーム」の3階層に

決まっています。このため、他社の SCORM 教材作成ツールで作成された教材を、Internet

Navigware で利用する場合は、Internet Navigware が教材の階層を自動的に調整します。

定義されている階層が、3 階層に満たない場合には、Internet Navigware が自動的に「Training

Item」「Frame」を生成しています。

[補足]マニフェストファイルで、3階層より多く定義されていた場合は、Internet Navigware が、3階層

になるよう途中の階層を自動的に省きます。

マニフェストファイル

で、3 階層に定義さ

れていない

不足分を、

Internet Navigware が

自動的に補って表示する

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【5】受講者 PC の動作環境

≪質問≫

目次画面で、学習する項目を選択すると、正常に学習できる受講者と、スクリプトエラーが発生する受

講者がいます。

≪回答≫

受講者のPCに、JREをインストールする必要があります。各受講者のPCの環境を確認してください。

≪解説≫

JRE(Java Runtime Environment)とは、Java 言語で開発されたアプリケーションを動作させるため

のソフトウェアのことです。

Internet Navigware では、SCORM 教材を学習する場合に、受講者の PC に JRE がインストールさ

れている必要があるほか、ランダム抽出テストのレーダーチャートや、アンケート分析の円グラフを表示

させる場合にも、必要になります。

SCORM 教材を学習する場合に、JRE がインストールされていないと、この質問のように、スクリプトエ

ラーが発生することがあります。

Internet Navigware が対応する JRE のバージョンは以下のとおりです。これらのいずれかを、受講

者の PC にインストールしてください。(Internet Navigware が対応しているのは、Sun Microsystems

製のみです。富士通製の JRE はご利用いただけません)

・Java 2 Runtime Environment 1.4.2

・J2SE Runtime Environment 5.0

・Java SE Runtime Environment 6

(これらは本資料執筆時点のものです。正式には以下で確認してください。

http://img.jp.fujitsu.com/downloads/jp/jelrng/inavienv.pdf)

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【6】テスト問題の成績

≪質問≫

SCORM 教材のテスト問題の成績は、Internet Navigware でもテストの成績になりますか。

≪回答≫

SCORM 教材では、「学習」「テスト」といった教材の種別はありません。Internet Navigware では、

SCORM 教材をすべて「学習」教材として扱い、成績を学習進捗率で表します。したがって、Internet

Navigware のテストの成績にはなりません。

進捗率は、SCORM 教材に設定されている合格点や、受講者の得点などから算出されます。

≪解説≫

SCORM では、コンテンツと LMS との間でやりとりする、「データモデル」と呼ばれる情報が、規格とし

て定められています。多くのデータモデルの中で、Internet Navigware は、以下のものをコンテンツか

ら受け取って、学習進捗率を算出します。

・cmi.core.lesson_status:学習状態(設定値は以下のいずれか)

「passed」「completed」「failed」「incomplete」「browsed」「not attempted」

・cmi.core.score.max:テスト問題に設定された満点(設定値は 0 から 100 までの数値)

・cmi.student_data.mastery_score:テスト問題に設定された合格点(設定値は0から100までの数

値)

・cmi.core.score.raw:受講者が解答して取得した得点(設定値は 0 から 100 までの数値)

テスト問題を含む SCORM教材を、Internet Navigware で学習した場合、成績は学習進捗率に反映

されて目次に表示されると同時に、得点も目次に表示されます。ただし、得点データがない場合(初めて

受講する場合など)は、得点は表示されません。以下は初期状態の目次の例です。

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それでは、パターン別に、目次の表示について、説明します。(以下の例では、目次の「都道府県庁所

在地の問題」に、テスト問題が設定されています。)

(a) 学習状態が、「passed」の場合は、取得した得点にかかわらず、進捗率は必ず 100%になります。

(b) 学習状態が、「completed」で、合格点が設定されている場合

得点≧合格点であれば、進捗率を 100%とします。得点<合格点であれば、「得点÷合格点」を進捗率

とします。(小数点以下は切り捨て)

得点にかかわらず、

進捗率は 100%

得点(80)≧合格点(60)なので、

進捗率は 100%

得点(40)<合格点(60)なので、

進捗率は 40÷60=66%

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(c) 学習状態が、「completed」で、合格点が設定されていない場合は、進捗率を 100%とします。

(d) 学習状態が、「completed」「passed」以外で、合格点が設定されている場合は、「得点÷合格点」

を進捗率とします。(小数点以下は切り捨て)

(e) 学習状態が、「completed」「passed」以外で、合格点が設定されていないが、満点が設定されてい

る場合は、「得点÷満点」を進捗率とします。(小数点以下は切り捨て)

合格点が設定されていないの

で、得点にかかわらず、進捗率

は 100%

進捗率は、

得点(40)÷合格点(60)=66%

進捗率は、

得点(80)÷満点(100)=80%

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(f) 学習状態が、「completed」「passed」以外で、合格点も満点も設定されていない場合は、進捗率を

0%とします。

合格点も満点も設定されていな

いので、得点にかかわらず、

進捗率は、0%

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【7】進捗率の仕組み

≪質問≫

SCORM 教材を学習し、「終了」ボタンをクリックしたが、進捗率が 0%のままになっている。

≪回答 1≫

コンテンツから LMS に、学習が完了したことが伝えられていないことが考えられます。

LMS と通信できないコンテンツは、SCORM 教材として利用できません。コンテンツに LMS 通信の記

述をする必要があります。

≪解説 1≫

SCORM 教材は、学習の状況をコンテンツ側で制御し、今どのような状態かを、LMS に対し伝える必

要があります。学習が完了したとか、何点得点した、などの情報は、LMS に通信して伝えるよう、コンテ

ンツ内に記述をする必要があります。この記述がないコンテンツ(例えば、普通の HTML エディタで作成

した純粋な HTML ファイル)を学習した場合、LMS には何も伝えられないため、進捗率は上がりませ

ん。

LMS

受講者 PC

コンテンツ

何も伝えら

れない

LMS 通信の

記述がない

学習が完了したかど

うかわからないの

で、進捗率は 0%の

まま

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≪回答 2≫

問題を含まないコンテンツであるにもかかわらず、合格点が設定されていると、得点÷合格点を進捗

率とします。得点が 0 点のため、進捗率も 0%となります。

≪解説 2≫

【6】で解説したとおり、コンテンツに合格点が設定されていると、学習状態が「completed」であったとし

ても、Internet Navigware は「得点÷合格点」を進捗率として算出します。問題を含まないコンテンツで

あるにもかかわらず、合格点が設定されていると、得点を取得することはありえない(0 点)ため、進捗率

は常に 0%になります。SCORM 教材作成ツールで作成する際、誤って設定されたと考えられるので、合

格点を設定しないよう、修正してください。

LMS

受講者 PC

コンテンツ

合格点と、

得点(0 点)が

伝えられる

問題が存在しないのに、

合格点が設定されている

得点が0点のため、

進捗率を 0%に設定

する

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【8】PowerPoint からの教材変換

≪質問≫

PowerPoint教材変換ツールによって Internet Navigware教材に変換した後、SCORM教材に変換

できますか。

≪回答≫

教材作成キットにて、SCORM形式で出力する(マニフェストファイルを生成する)ことができ、形式上は

SCORM 教材になりますが、各コンテンツ(HTML)に、LMS との通信が記述されていないため、学習進

捗は進みません。PowerPoint の素材を利用する場合は、Internet Navigware 教材として利用してく

ださい。(関連事項【7】)

≪解説≫

PowerPoint データから変換した教材を、SCORM 形式にしてみましょう。

[1] PowerPoint 教材変換ツールで、PowerPoint データを教材作成キットに取り込みます。以下は、

教材作成キットで、PowerPoint 教材変化ツールを起動した画面です。(変換の操作手順は省略します)

[2] 変換後、教材作成キットでは、以下のように表示されます。

この時点では

Internet Navigware

形式の教材

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[3] 「SCORM 形式で出力」を選択します。

[4] マニフェストファイル(imsmanifest.xml)が生成されます。形式上は SCORM 教材になりました。

以下はマニフェストファイルをテキストエディタで開いた状態です。

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[5] この教材を、SCORM 対応の LMS に搭載して、動作を確認してみましょう。以下は、Internet

Navigware に SCORM 教材として搭載した例です。目次から、学習したい項目を選択します。

[6] 学習画面が表示されます。「目次」をクリックします。

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[5] 目次に戻ります。表示されている進捗率は 0%のままです。これは、学習したコンテンツから LMS

に、学習が完了したことが通信されていないためです。

SCORM 教材として動作させるためには、各ページに、LMS への通信の記述を書き込む必要があり

ますが、PowerPoint から生成されたページは、単なる HTML ではなく、プレゼンテーションのための情

報を含んだ、複雑な内容になっています。これを不用意に編集すると、正常に表示されなくなります。し

たがって、PowerPoint データから教材変換をする場合は、Internet Navigware 教材として利用してく

ださい。

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Internet Navigware

SCORM 教材ご利用ガイド

第 1 版

発行日 2011 年 7 月

発行責任 富士通株式会社

・本書の内容は、改善のため事前連絡なしに変更することがあります。

・本書に記載されたデータの使用に起因する、第三者の特許権及びその

他の権利の侵害については、当社はその責を負いません。

・無断転載を禁じます。

Copyright FUJITSU LIMITED 2011