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ICTを活用したデジタルファブリケーションのデータ共有による、ファブスペース及び中小製造業における生産システム構築について
株式会社ワールドエリアネットワークス
資料7
株式会社 ワールドエリアネットワークス
3DCG
WEB デジタル
コンテンツ
デジタル
ファブリ
ケーション
サービスモデルの検証と新たな課題発見 をテーマに研究会を実施
弊社でサービス提供予定の
ICTを活用したデジタルファブリケーションのデータ共有によるものづくりプラットフォーム
における
1、研究会の目的
とは?
2、 Fabbicの基本概念について
2、 Fabbicの基本概念について
デザイナー
3Dモデラー
一般消費者
Fabbic 企業 製品仕様
データ買取
¥
¥
報酬
(ロイヤリティ) 一
般
消
費
者
報酬
(ロイヤリティ) ¥
Fabbicマーケット
(ECサイト)
出品 販売
技術
技術
¥ 報酬
(ロイヤリティ)
製品仕様データ
アイディア
発案
¥
売上
¥
製造益
2、 Fabbicの基本概念について
デジタルファブリケーションでの試作品制作はどの程度行えるか
クリエイター同士の円滑なコミュニケーションをどう実現するか
アイディアから試作品完成までどのようなサポートが必要となるか
サービス開発上の課題
3、研究課題
デザイナー
3Dモデラー
一般消費者
Fabbic 企業 製品仕様
データ買取
¥
¥
報酬
(ロイヤリティ)
一
般
消
費
者
報酬
(ロイヤリティ)
¥
Fabbicマーケット
(ECサイト)
出品
販売
技術
技術
¥
報酬
(ロイヤリティ)
製品仕様データ
アイディア
発案
¥
売上
¥
製造益
赤枠部分を実際に検証 4、課題検証のための研究会工程
デジタルファブリケーションで試作品を1つ制作 (Fabbicモデルのオフライン検証) ゴール
制作する製品のアイディア出し 第1回
製品の機能を実現する要素の抽出・仕様の検討 第2回
試作品の制作完了・モデルの考察 第4回
試作品のブラッシュアップ・制作工程検証 第3回
4、課題検証のための研究会工程
サービスの流れを実際にオフラインで行い検証
アイデアソン形式でアイデアを選定
「テーマ」
3Dプリンターと小型マイコンボード
(Fab)を使った今までにない商品アイデア
5、実証実験①「アイデア出し」
ひろしまSANDBAGS
「離れた恋人に怒りを伝える」インテリア製品
・たたく → 怒り ・撫でる → 回復 ・LEDライトで感情を表現
5、実証実験①「アイデア出し」
5、実証実験②「メンバーの振り分け」
発案者
クリエイター
デ ザ イ ナ ー 3 D モ デ ラ ー シ ス テ ム エ ン ジ ニ ア ①
サポーター
ア ド バ イ ザ ー マ ー ケ ッ タ ー ① マ ー ケ ッ タ ー ②
シ ス テ ム エ ン ジ ニ ア ②
一般消費者を想定
Fabbic登録クリエイターを想定
Fabbic運営側の想定
ア イ デ ア マ ン
デ ザ イ ナ ー ア イ デ ア マ ン
5、実証実験③「仕様の検討」
アイデアマンとデザイナーで 大まかなイメージ・仕様を検討
詳細な仕様を検討
3 D モ デ ラ ー シ ス テ ム エ ン ジ ニ ア
アドバイザー マーケッター
知見を活かしアドバイス
5、実証実験④「試作品の製作」
オンライン上での試作品開発を検証するために 既存のオンラインサービスを使用し、比較検証
デザイナー
・ラフスケッチ
・断面イメージ
・商品ロゴ
・レーザー加工用データ
5、実証実験④「試作品の製作」
3Dモデラー
・3Dモデリング
・3Dプリンタで出力
5、実証実験④「試作品の製作」
エンジニア
・プログラミング(制御)
・モジュールの組み合わせ
・配線の設計
5、実証実験④「試作品の製作」
5、実証実験④「試作品の製作」
6、実試作品の完成
7、研究結果 各担当パートごとに感じた課題
ア イ デ ア マ ン
・自分の思いをうまく伝えて形にしていく工程が難しいと感じた。 ・自分に合ったクリエイターとのマッチングを如何にうまく行えるかが課題。
デ ザ イ ナ ー
・外観のデザインはしたが、パーツの可動域の構造までわからないので、稼働域を考慮したデザイン になっていなかった。
3 D モ デ ラ ー
・内部に機材をどう納め配線するか不明なため、内部構造を3Dモデルで作ることができず、 手作業で構造材を作成した。 ・工業的なデザインの構造を作るのが難しい・ ・加工するための素材を結構追加で買ったり私物を使ったので、いろいろな機材がそろっているといい。
プ ロ グ ラ マ ー
・試作するためのパーツがないので、いちいちパーツを注文していてすぐにアイデアがカタチにできない ・パーツも広島にお店がないのでネットショップで買う必要がある(時間がかかる) ・やってみないとわからないのでいろいろなパーツを使いたい ・使えなかった不要なパーツが出てしまう
マ ー ケ ッ タ ー
・勉強会のその後がわからない、進捗の情報共有ができていない。 ・今後、著作物の権利・所在の問題が気になる。 ・それぞれの到達点が異なるので、同じ方向を向いて進めるか、意思統一ができていくのか。
7、研究結果 課題と解決
アイディアから試作品完成までどのようなサポートが必要となるか
【課題①】
・アイデアの出し方について。
【解決①】
・アイデアソンなど、コーディネーターがついたイベントなどであればサポートが出来るので有効的であった。
・テーマを設けることで、よりアイデア出しが行いやすくなった。
・試作品の事例が増えることで、それらを参考にイメージがしやすくなりそう。
【課題②】
・サポートの在り方について。
【解決②】
・今回、様々なジャンルで経験を積んだクリエイターで試作品を作成したが、商品を作る分野に関しては初めてでわからない部分も
多くあった。それを受けて、商品開発にや構造設計に長けたサポート役は必ず必要だと感じた。
できれば、Fabbicの運営の中にそういった人物がいることが望ましい。
・著作権や商標などについては、専門性が高い要素となるため、一般のクリエイターでは判断が難しい部分が多くあった。
これらについて相談できるサポーターが必要だと感じた。
7、研究結果 課題と解決
クリエイター同士の円滑なコミュニケーションをどう実現するか
【課題①】
・コミュニケーションについて。
【解決①】
・各クリエイターごとの長所や短所、アイデアマンの思いなど色々な要因が絡まりあってプロジェクトが進むため、円滑に行く場合と
そうでない場合が必ず発生すると考えられる。
これまでは、アイデアマンとクリエイターが直接オンラインでやり取りをする形式を考えていたが、間にFabbic運営を入れることが
望ましいという結論に至った。
【課題②】
・オンライン上のプラットフォームについて。
【解決②】
・今回5つの種類のプラットフォームを使用し検証を行ったが、どれか1つのツールを限定してしまっては、オンライン上で試作品
開発が行えないことが分かった。
5つの中で一番理想に近かったのがWorkPlace(ビジネス版facebook)であったが、クラウドデータ共有とスケジュール共有に
もどかしさを感じる結果となった。
また、初めて使うクリエイターにとっては使い方が複雑なものは使いにくいといった意見もあり、そことのやり取りは機能の
少ないチャットツールを使用しやり取りを行った。
結果、最低限必要な項目として、グループ・個人チャット、クラウドデータ共有、スケジュール管理の3つは最低限必要な機能
であることが分かった。
7、研究結果 課題と解決
デジタルファブリケーションでの試作品制作はどの程度行えるか
【課題①】
・今回使用した機材について。
【解決①】
・今回使用した3Dプリンター(積層式PLA)でも、試作品としてはそれなりのものが作成できたが、複雑な形状であったりサイズが
大きいものには対応できないことが分かった。
今後、ある程度の種類の試作品を開発するには、CNC、レーザー加工機等、様々な機器の導入が必要であると感じた。
【課題②】
・多種機材使用についての課題。
【解決②】
・クリエイター個人では一般的に購入が難しい高価なFab機材なども必要であると感じたため、すでに機材を持っている全国の
Fabスペースをうまく活用することで、試作品の幅を広げることが可能。
・近年Fab機材の発展は目まぐるしいものがあり、今後出てくる新しいFab機器にも期待が大きい。