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H&Mのビジネスモデル
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H&Mの歴史
1947年 Hennes彼女のもの(hers)=女性を対象
1968年 Mauritz Eidforss(ハンティングと銃を扱う会社)を買収
=男性衣料品を扱い始める
Hennes&Mauritz (H&M)誕生へ
子供服市場への参入
※日本には2008年に進出、現在は26都道府県53店舗 2
1.顧客価値
ビジネスコンセプト
最善の価格で、ファションと品質を
最善の価格:コスト削減
ファッション:ベーシックから流行まで提供
品質:テストと品質管理
コンセプトを実現することで顧客価値を高める
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•アメリカでのH&M
ディスポーザブルファッション=1シーズン限りのトレンドものならH&Mで十分
H&Mが目指すものとは異なっている?
H&Mのコンセプトのアメリカ流の翻訳か?
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2.希少性特徴:ビジネス展開のスピード
(商品の市場投入における)
①独自のやり方で勝負する ②仲介業者を入れない
③役員陣が現場に通暁している
HIGH FASHION
FASHION BASICS5
3.模倣可能性
H&Mのこだわり ロケーション・経験から新店舗展開の原則を確立
スピーディー&確実 = 模倣困難
海外展開の特徴
・集中的に投資
・ローカルマネージャーを採用
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4.代替可能性インターネット販売:スカンジナビア諸国のみ
なぜか → H&Mのコンセプトに関係(スライド3)
定番のもの:可能
ファッション性があるのもの:不可能
両方を扱うH&Mはオンラインへの代替可能性は難しい
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5.専有可能性
徹底したスリム経営
• 工場なし
• 店舗をレンタル
• 低コストで生産
コア部分への投資
• ビジネスモデル
• 約12か国に生産オフィス
• 品質管理
専有可能性を高めている
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ビジネスモデルの改善点
•北欧諸国の「服は着れればいい」という風潮
南欧はファッション性、高品質を求める
•多店舗展開だが、品揃えが画一化
H&Mの限界
市場の需要とのズレ
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現在の販売市場
2012年時点でのH&Mの出店状況。色分けはその国における店鋪数を示す。300店鋪以上 200店鋪以上 100店鋪以上 50店鋪以上 20店鋪以上 10店鋪以上 1店鋪以上 出店予定
感想
H&Mとザラの大きな違いは情報技術だと思う。ザラは独自のアプリケーションを開発、そして全従業員が使えるようになっている。これにより、世界中で発注・補充業務、商品開発や製造を混乱なく行うことができている。これはH&Mがベーシックから流行の服を扱っているのに対して、ザラは流行の服のみを扱っていることから、H&Mよりも商品開発の意思決定を早く行う必要があるからだと思う。
現在H&Mは日本に53店舗ある。この本では日本でH&Mのビジネスモデルが通用するかと書かれていたが、私は成功したと思う。第1号店が出店された2008年がリーマンショックで低価格志向だったのもあるが、日本にはないデザイン性が支持されたと考える。
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