gs820 マルチチャネルソースメジャーユニット ユーザーズ ...はじめに...

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IM 765601-01 7版 マルチチャネルソースメジャーユニット ユーザーズマニュアル GS820

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  • IM 765601-017 版

    マルチチャネルソースメジャーユニット

    ユーザーズマニュアル

    GS820

  • ユーザー登録のお願い今後の新製品情報を確実にお届けするために、お客様にユーザー登録をお願いしております。当社 Web サイトにあるユーザー登録のページでご登録ください。

    http://www.yokogawa.com/jp-ymi/

    計測相談のご案内当社では、お客様に正しい計測をしていただけるよう、当社計測器製品の仕様、機種の選定、および応用に関するご相談を下記カスタマサポートセンターにて承っております。なお、価格や納期などの販売に関する内容については、最寄りの営業、代理店にお問い合わせください。

    横河計測株式会社 カスタマサポートセンター

    FAX ファクシミリ

    0422-52-60130120-137046 フリーダイヤル

    [email protected]

    【フリーダイヤル受付時間:祝祭日を除く月〜金曜日の 9:00 〜 12:00、13:00 〜 17:00】

    PIM 106-14

  • はじめにこのたびは、マルチチャネルソースメジャーユニット GS820 をお買い上げいただきましてありがとうございます。このユーザーズマニュアルは、本機器の機能、操作方法、取り扱い上の注意などについて説明したものです。ご使用前にこのマニュアルをよくお読みいただき、正しくお使いください。お読みになったあとは、ご使用時にすぐにご覧になれるところに、大切に保存してください。ご使用中に操作がわからなくなったときなどにきっとお役に立ちます。なお、GS820 のマニュアルは、このマニュアルを含め、次のものがあります。あわせてお読みください。

    マニュアル名 マニュアル No. 内容マルチチャネルソースメジャーユニットGS820 ユーザーズマニュアル

    IM 765601-01 本書です。本機器の全機能とその操作方法について説明しています。

    GS820 3 極 -2 極変換アダプタを使用した電源の接続

    IM 765601-51 本機器の電源仕様コード -M における電源の接続について説明しています。

    GS820 Multi Channel Source Measure Unit IM 765601-92 中国向けの文書です。

    各国や地域の当社営業拠点の連絡先は、下記のシートに記載されています。ドキュメント No. 内容PIM 113-01Z2 国内海外の連絡先一覧

    ご注意・ 本書の内容は、性能・機能の向上などにより、将来、予告なしに変更することがあり

    ます。また、実際の表示内容が本書に記載の表示内容と多少異なることがあります。・ 本書の内容に関しては万全を期していますが、万一ご不審の点や誤りなどお気づきの

    ことがありましたら、お手数ですが、当社支社・支店・営業所までご連絡ください。・ 本書の内容の全部または一部を無断で転載、複製することは禁止されています。・ 保証書が本書に付いています。よくお読みいただき、ご理解のうえ大切に保存してく

    ださい。・ 本製品の TCP/IP ソフトウエア、および TCP/IP ソフトウエアに関するドキュメントは、

    カリフォルニア大学からライセンスされた BSD Networking Software、Release 1 をもとに当社で開発 / 作成したものです。

    商標・ Microsoft、Internet Explorer、MS-DOS、Windows、Windows NT、および Windows

    XP は、米国 Microsoft Corporation の、米国およびその他の国における登録商標または商標です。

    ・ Adobe、Acrobat、および PostScript は、アドビシステムズ社の登録商標または商標です。

    ・ 本文中の各社の登録商標または商標には、®、TM マークは表示していません。・ その他、本文中に使われている会社名、商品名は、各社の登録商標または商標です。

    7th Edition: August 2019 (YMI)All Rights Reserved, Copyright © 2007 Yokogawa Electric CorporationAll Rights Reserved, Copyright © 2012 Yokogawa Test & Measurement Corporation

    iIM 765601-01

  • 履歴・ 2007 年 7 月 初版発行・ 2012 年 7 月 2 版発行・ 2013 年 9 月 3 版発行・ 2015 年 1 月 4 版発行・ 2016 年 3 月 5 版発行・ 2017 年 10 月 6 版発行・ 2019 年 8 月 7 版発行

    ii IM 765601-01

  • 梱包内容を確認してください

    梱包箱を開けたら、ご使用前に以下のことを確認してください。万一、お届けした製品の間違いや品不足、または外観に異常が認められる場合は、お買い求め先にご連絡ください。

    GS820 本体本機器側面の銘板に記載されている MODEL( 形名 ) と SUFFIX( 仕様コード ) で、ご注文どおりの品であることを確認してください。

    MODEL( 形名 ) と SUFFIX( 仕様コード )形名 仕様コード *1 仕様内容765601 18V レンジ / ディジタル入出力 2bit モデル

    ( 外部入出力コネクタ:15pin)765602 18V レンジ / ディジタル入出力 16bit モデル

    ( 外部入出力コネクタ:50pin)765611 50V レンジ / ディジタル入出力 2bit モデル

    ( 外部入出力コネクタ:15pin)765612 50V レンジ / ディジタル入出力 16bit モデル

    ( 外部入出力コネクタ:50pin) 電源コード *2 -D UL/CSA 規格適合、PSE 適合 ( 部品番号:A1006WD)

    最大定格電圧:125V

    *1 仕様コードに 「Z」 が記載されている製品には、専用のマニュアルが添付されている場合があります。標準のマニュアルと併せてお読みください。

    *2 付属の電源コードが、電源コードを使用する国や地域で指定している規格に適合していることを確認してください。

    NO.( 計器番号 )お買い求め先にご連絡いただく際には、この番号もご連絡ください。

    iiiIM 765601-01

  • 梱包内容を確認してください

    付属品次の付属品が添付されています。品名 形名 / 部品番号 数量 備考電源コード *1 A1006WD 1 UL/CSA 規格適合、PSE 適合電源コード

    最大定格電圧 125V、最大定格電流 7A底面脚用ゴム A9088ZM 1 セット ゴム 2 個で 1 セットです測定リード 758933 2 セット 安全端子ケーブル、赤黒各 2 個ワニグチアダプタ 758922 2 セット 安全端子 - ワニグチ変換、赤黒各 2 個外部入出力コネクタ B8060KA/A1519JD 1 セット 765601/765611 用 15 ピンコネクタ

    およびコネクタカバー各 1 個A1773JD/A1778JD 1 セット 765602/765612 用 50 ピンコネクタ

    およびコネクタカバー各 1 個マニュアル一式 IM765601-01 1 ユーザーズマニュアル ( 本書 )

    IM765601-92 1 中国向け文書PIM113-01Z2 1 国内海外の連絡先一覧

    付属品は本機器の保証範囲に含まれません。

    電源コード *1A1006WD

    底面脚用ゴムA9088ZM

    マニュアル一式・ IM765601-01(本書)・ IM765601-92・ PIM113-01Z2

    測定リード758933

    ワニグチアダプタセット758922

    外部入出力用コネクタ765601/765611用(15ピン) 765602/765612用(50ピン)

    A1519JDB8060KA

    A1778JDA1773JD

    *1 付属の電源コードが、電源コードを使用する国や地域で指定している規格に適合していることを確認してください。

    iv IM 765601-01

  • アクセサリ ( 別売品 )別売アクセサリとして、次のものがあります。

    品名 形名 / 部品番号 販売単位 安全規格 記事 マニュアル No.

    測定リード 758917 1 セット 1000V CAT II 安全端子ケーブル、長さ 0.75m、赤黒各 1 個定格 1000V/32A

    758933 1 セット 1000V CAT III 安全端子ケーブル、長さ 1m、赤黒各 1 個定格 1000V/19A

    バナナプラグセット 758919 1 セット ─ φ4mm プラグ /φ4mm ソケット一体アダプタ、赤黒各 1 個、定格 30VAC ~ 60VDC/30A

    ワニグチアダプタ ( 小 ) 758922 1 セット 300V CAT II 安全端子 - ワニグチ変換、赤黒各 1 個定格 300V/15A

    ワニグチアダプタ ( 大 ) 758929 1 セット 1000V CAT II 安全端子 - ワニグチ変換、赤黒各 1 個定格 1000V/32A

    フォーク端子アダプタ 758921 1 セット 1000V CAT II 安全端子 - フォーク端子変換、赤黒各 1 個定格 1000V/20A

    変換アダプタ 758924 1 500V CAT II BNC- バナナ変換、定格 500V ─BNC ケーブル 366924 1 ─ BNC-BNC、長さ 1m、定格 42V ─

    366925 1 ─ BNC-BNC、長さ 2m、定格 42V ─安全端子アダプタ 758923 1 セット 600V CAT II バネ押さえタイプ、赤黒各 1 個

    定格 600V/10A─

    758931 1 セット 1000V CAT III ネジ締めタイプ、赤黒各 1 個定格 1000V/36A

    同期運転用ケーブル 758960 1 ─ RJ-11 接続ケーブル、6 ピン、長さ 1m ─3 極 - 2 極変換アダプタ A1253JZ 2 ─ 日本国内でのみ使用可、PSE 適合 ─

    アクセサリ ( 別売 ) は本機器の保証範囲に含まれません。

    警  告・ 本書で指定されているアクセサリを使用してください。また、本機器のアクセ

    サリは、これらをアクセサリとして指定している当社製品にだけ使用してください。

    ・ 本機器のアクセサリを使用するときは、各アクセサリの定格の範囲以内で使用してください。アクセサリを組み合わせて使用する場合、定格が低いアクセサリの仕様範囲内で使用してください。

    ・ フォーク端子アダプタ758921の構造上、端子の金属部に触れることができます。使用するときは感電しないように注意してください。

    注  意BNC ケーブル 366924、366925 は、BNC 入出力端子にご使用ください。

    梱包内容を確認してください

    vIM 765601-01

  • 本機器を安全にご使用いただくために

    本機器は、専門知識のある方がご使用いただくことを前提に開発された製品です。本機器は IEC 規格保護クラス I ( 保護接地端子付き ) の製品です。本機器を正しく安全に使用していただくため、本機器の操作にあたっては下記の安全注意事項を必ずお守りください。このマニュアルで指定していない方法で使用すると、本機器の保護機能が損なわれることがあります。このマニュアルは製品の一部として重要な内容を含んでいます。本機器を廃棄するまで、本機器を使用するときにすぐご覧になれるところに、このマニュアルを大切に保存してください。なお、これらの注意に反したご使用により生じた障害については、YOKOGAWA は責任と保証を負いかねます。

    本機器には、次のようなシンボルマークを使用しています。

    “ 取扱注意” ( 人体および機器を保護するために、ユーザーズマニュアルやサービスマニュアルを参照する必要がある場所に付いています。)

    交流

    ON( 電源 )

    OFF( 電源 )

    ON( 電源 ) の状態

    OFF( 電源 ) の状態

    vi IM 765601-01

  • 本機器を安全にご使用いただくために

    次の注意事項をお守りください。使用者の生命や身体への危険や機器損傷の恐れがあります。

    警  告本機器の用途本機器は電圧、電流を発生、測定する電力測定器です。発生器、測定器としての用途以外には使用しないでください。

    外観の確認外観に異常が認められる場合は、本機器を使用しないでください。

    電源供給電源の電圧が、本機器の定格電源電圧に合っていて、付属の電源コードの最大定格電圧以下であることを確認したうえで、電源コードを接続してください。

    電源コードとプラグ感電や火災防止のため、電源コードおよび 3 極 -2 極変換アダプタ (日本国内でのみ使用可 ) は、当社から供給されたものをご使用ください。主電源プラグは、保護接地端子を備えた電源コンセントにだけ接続してください。保護接地線を備えていない延長用コードを使用すると、保護動作が無効になります。また、本機器に付属されている電源コードを他の機器に使用しないでください。電源コードは束ねて使用しないでください。電源プラグにほこりがたまると、湿気などで絶縁不良となり火災の原因になりますので、定期的に清掃してください。

    保護接地感電防止のため、本機器の電源を入れる前に、必ず保護接地をしてください。本機器に付属の電源コードは接地線のある 3 極電源コードです。したがって、保護接地端子のある 3 極電源コンセントを使用してください。また、3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 ) を使用する場合には、保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してください。

    保護接地の必要性本機器の内部または外部の保護接地線を切断したり、保護接地端子の結線を外さないでください。いずれの場合も本機器が危険な状態になります。

    保護機能の欠陥保護接地およびヒューズなどの保護機能に欠陥があると思われるときは、本機器を動作させないでください。また本機器を動作させる前に、保護機能に欠陥がないか確認するようにしてください。

    ガス中での使用可燃性、爆発性のガスまたは蒸気のある場所では、本機器を動作させないでください。そのような環境下で本機器を使用することは大変危険です。

    ケースの取り外し・分解・改造の禁止当社のサービスマン以外は、本機器のケースの取り外し、分解、または改造しないでください。本機器内には高電圧の箇所があり、危険です。

    viiIM 765601-01

  • 外部接続確実に保護接地をしてから、測定対象や外部制御回路への接続をしてください。また、出力、測定対象に手を触れる場合は、本機器の出力をオフにして、電圧や電流が発生していないことを確認してください。

    測定カテゴリ本機器の測定入力端子の測定カテゴリはなし「O(Other)」です。主電源の測定、または測定カテゴリ II、III、および IV 内の測定に本機器を使用しないでください。

    設置または使用する場所・ 本機器は屋内で使用する製品です。屋外では設置または使用しないでください。・ 本機器が異常または危険な状態になったときに、直ちに電源コードを外せるよ

    うに設置してください。

    フローティングでの使用・ 本機器をフローティングで使用すると、接続している外部機器によっては、各

    端子が危険電圧になることがあります。感電、放電にご注意ください。・ 感電防止のため、指輪、時計などの金属や宝石類を身につけないで操作してく

    ださい。

    結線本機器をフローティングで使用すると、各端子が危険電圧になることがあります。正しく結線しないと本機器や出力対象を損傷するだけでなく、感電、火災を起こす恐れがあります。結線には十分注意し、以下のことを必ず確認してください。・ フローティングで使用する場合は、接地に対する各出力端子の電位が

    ± 250Vpeak 以下になるように注意してください。

    出力前 ( 本機器の出力を ON にする前 )・ 本機器の出力端子への結線が正しいか・ 出力対象への結線が正しいか

    出力中・ 本機器の出力が ON のときは、端子や接続線には絶対に触れないでください。

    注  意使用環境の制限本製品はクラスA ( 工業環境用 ) の製品です。家庭環境においては、無線妨害を生ずることがあり、その場合には使用者が適切な対策を講ずることが必要となることがあります。

    本機器を安全にご使用いただくために

    viii IM 765601-01

  • 各国や地域での規制と販売について

    廃電気電子機器指令

    廃電気電子機器指令 ( この指令は EU 圏内のみで有効です。) この製品は WEEE 指令マーキング要求に準拠します。このマークは、この電気電

    子製品を一般家庭廃棄物として廃棄してはならないことを示します。

    製品カテゴリ WEEE 指令に示される製品タイプに準拠して、この製品は “監視及び制御装置”

    の製品として分類されます。

    EU 圏内で製品を廃棄する場合は、お近くの横河ヨーロッパ・オフィスまでご連絡ください。家庭廃棄物では処分しないでください。

    EU 電池指令

    EU 電池指令 ( この指令は EU 圏内のみで有効です。) この製品には電池が使用されています。このマークは、EU 電池指令に規定され

    ています。分別収集が義務付けられていることを示しています。

    電池の種別:リチウム電池

    電池の交換はお客様ではできません。お近くの横河ヨーロッパ・オフィスまでご連絡ください。

    EEA 内の認定代理人 (AR)横河ヨーロッパ・オフィスは EEA 内で本製品の当社認定代理人 (AR) を務めます。横河ヨーロッパ・オフィスの住所については別紙のお問い合わせ先 (PIM 113-01Z2) をご覧ください。

    廃棄方法当社製品を廃棄するときは、廃棄する国、地域の法令に従って廃棄してください。

    ixIM 765601-01

  • このマニュアルで使用している記号

    注記このマニュアルでは、注記を以下のようなシンボルで区別しています。

    本機器で使用しているシンボルマークで、人体への危険や機器の損傷の恐れがあることを示すとともに、その内容についてユーザーズマニュアルを参照する必要があることを示します。ユーザーズマニュアルでは、その参照ページに目印として、 「警告」「注意」の用語と一緒に使用しています。

    警  告 取り扱いを誤った場合に、使用者が死亡または重傷を負う危険があるときに、その危険を避けるための注意事項が記載されています。

    注  意 取り扱いを誤った場合に、使用者が軽傷を負うか、または物的損害のみが発生する危険があるときに、それを避けるための注意事項が記載されています。

    Note 本機器を取り扱ううえで重要な情報が記載されています。

    操作説明ページで使用しているシンボル3 ~ 17 章および付録で操作説明をしているページでは、説明内容を区別するために、次のようなシンボルを使用しています。

    操  作 数字で示す順序で各操作をしてください。ここでは、初めて操作をすることを前提に手順を説明しています。したがって設定内容を変更する場合は、すべての操作を必要としない場合があります。

    解  説 操作に関連する設定内容や限定事項について説明しています。ここでは、機能そのものについては詳しく説明していない場合があります。その場合の機能については、2 章をご覧ください。

    >操作説明のページで説明している機能に対応する通信コマンドを示しています。

    操作説明中の表示文字と用語操作キーとロータリノブ操作説明のページに記載されている太字の英数字は、操作対象のパネル上の操作キーの文字やロータリノブを示します。

    SHIFT +操作キーSHIFT キーを押して、SHIFT キーのインジケータを点灯させてから、操作キーを押すという意味です。押した操作キーの下側にある、紫色文字の項目が操作対象になります。

    x IM 765601-01

  • 目次はじめに...................................................................................................................................................................................i梱包内容を確認してください........................................................................................................................................iii本機器を安全にご使用いただくために..................................................................................................................... vi各国や地域での規制と販売について..........................................................................................................................ixこのマニュアルで使用している記号...........................................................................................................................x

    第 1 章 各部の名称と機能1.1 フロントパネル................................................................................................................................................ 1-11.2 リアパネル......................................................................................................................................................... 1-21.3 ディスプレイの表示方式と表示内容...................................................................................................... 1-31.4 キーグループとメニュー............................................................................................................................. 1-5

    第 2 章 機能説明2.1 システム構成とブロック図......................................................................................................................... 2-1

    製品の特長とシステム構成.................................................................................................................... 2-1GS820 の特長........................................................................................................................................... 2-1システム構成図....................................................................................................................................... 2-2同期運転用入出力端子 (SYNCIN/OUT) を接続した同期運転............................................... 2-2

    ブロック図.................................................................................................................................................... 2-32.2 GS820 のソースメジャー機能について................................................................................................. 2-4

    機器の構成.................................................................................................................................................... 2-4発生機能および測定機能......................................................................................................................... 2-4発生機能と測定機能の組み合わせ....................................................................................................... 2-4発生と測定のタイミング......................................................................................................................... 2-5

    発生&測定の基本タイミング........................................................................................................... 2-5トリガによるタイミング設定........................................................................................................... 2-5

    スイープ機能................................................................................................................................................ 2-6定形スイープ........................................................................................................................................... 2-6プログラムスイープ.............................................................................................................................. 2-6

    2.3 発生...................................................................................................................................................................... 2-7発生範囲と発生レンジ............................................................................................................................. 2-7

    発生範囲..................................................................................................................................................... 2-7電圧レンジ................................................................................................................................................ 2-7電流レンジ................................................................................................................................................ 2-8

    発生ファンクション.................................................................................................................................. 2-8発生固定レンジとオートレンジ........................................................................................................... 2-9ソースアクション....................................................................................................................................... 2-9ソースディレイによる発生タイミング調整..................................................................................2-10出力 ON/OFF とゼロ発生......................................................................................................................2-11

    ゼロ発生機能.........................................................................................................................................2-11リミッタによる DUT( 被測定対象 ) の保護....................................................................................2-12応答モード..................................................................................................................................................2-13ローカルセンスとリモートセンス.....................................................................................................2-13オフセットキャリブレーション.........................................................................................................2-13

    3

    2

    1

    4

    5

    6

    7

    8

    9

    10

    11

    12

    13

    14

    15

    16

    17

    18

    xiIM 765601-01

  • 目次2.4 測定....................................................................................................................................................................2-14

    測定ファンクションと測定レンジ.....................................................................................................2-14測定ファンクション............................................................................................................................2-14測定レンジ..............................................................................................................................................2-14測定固定レンジとオートレンジ.....................................................................................................2-14

    測定モード..................................................................................................................................................2-15メジャーアクション................................................................................................................................2-16メジャーディレイによる測定タイミング調整..............................................................................2-17高精度測定と高速測定...........................................................................................................................2-17

    ローカルセンスとリモートセンス................................................................................................2-17積分時間...................................................................................................................................................2-17オフセット補正機能............................................................................................................................2-17

    2.5 スイープ...........................................................................................................................................................2-18GS820 のスイープ機能...........................................................................................................................2-18スイープの基本動作................................................................................................................................2-18リニアスイープ.........................................................................................................................................2-19ログスイープ..............................................................................................................................................2-20

    スタートレベル、ストップレベル................................................................................................2-20ステップ数..............................................................................................................................................2-20

    プログラムスイープ................................................................................................................................2-21プログラムファイル............................................................................................................................2-21プログラムファイルの記述内容.....................................................................................................2-21

    シングルステップスイープ..................................................................................................................2-22スイープの繰り返し回数.......................................................................................................................2-22スイープのスタート................................................................................................................................2-22

    2.6 トリガリング..................................................................................................................................................2-23概要................................................................................................................................................................2-23

    ソーストリガ.........................................................................................................................................2-23メジャートリガ.....................................................................................................................................2-23スイープスタート................................................................................................................................2-23補助トリガ源.........................................................................................................................................2-25

    トリガブロック図.....................................................................................................................................2-25スイープスタート出力、トリガ出力、補助トリガ出力...........................................................2-26トリガホールド.........................................................................................................................................2-26サンプリングエラー................................................................................................................................2-26

    2.7 同期と外部入出力.........................................................................................................................................2-27GS820 の同期機能と外部入出力.........................................................................................................2-27チャネル間同期.........................................................................................................................................2-27同期運転 ( 同期運転用入出力端子 (SYNCIN/OUT) について )................................................2-27BNC 入出力 (TRIGGERIN/OUT、STARTIN/OUT)..........................................................................2-27外部入出力 (ExtI/O).................................................................................................................................2-27チャネル拡張機能.....................................................................................................................................2-28

    2.8 演算....................................................................................................................................................................2-29アベレージング ( 移動平均演算 ).......................................................................................................2-29NULL 演算....................................................................................................................................................2-29数式演算.......................................................................................................................................................2-29

    ユーザー定義ファイル形式..............................................................................................................2-30比較演算.......................................................................................................................................................2-30

    xii IM 765601-01

  • 目次2.9 ストア / リコール ( 統計演算値表示 )...................................................................................................2-31

    ストアの実行と終了................................................................................................................................2-31結果ファイル..............................................................................................................................................2-31統計演算値のリコール...........................................................................................................................2-32通信によるストア結果の読み出し.....................................................................................................2-33

    2.10 その他の機能..................................................................................................................................................2-34USB ストレージ機能................................................................................................................................2-34

    不揮発性ストレージ (GS820ROM).................................................................................................2-34揮発性ストレージ (GS820RAM).....................................................................................................2-35ストレージのフォーマット..............................................................................................................2-35

    USB 通信 (USB-TMC によるコマンド制御 )....................................................................................2-35イーサネット通信.....................................................................................................................................2-36

    VXI-II によるコマンド制御................................................................................................................2-36ブラウザによるパネル制御..............................................................................................................2-36FTP クライアントとの間のファイル転送...................................................................................2-367655 ポートによるコマンド制御...................................................................................................2-36

    GP-IB 通信....................................................................................................................................................2-36RS-232 通信.................................................................................................................................................2-36設定情報の保存 / 読み込み...................................................................................................................2-36電源 ON 時の設定選択............................................................................................................................2-37画面輝度の設定 / 画面 OFF...................................................................................................................2-37CSV ファイルの小数点、セパレータ表記形式の選択................................................................2-37ビープ音の ON/OFF.................................................................................................................................2-37エラーログ表示.........................................................................................................................................2-37キーロック..................................................................................................................................................2-37セルフテスト..............................................................................................................................................2-37製品情報の確認.........................................................................................................................................2-37システムのバージョンアップ..............................................................................................................2-37

    第 3 章 本機器の準備と共通操作3.1 使用上の注意.................................................................................................................................................... 3-13.2 本機器の設置.................................................................................................................................................... 3-33.3 電源の接続......................................................................................................................................................... 3-63.4 電源スイッチの ON/OFF.............................................................................................................................. 3-73.5 結線時の注意.................................................................................................................................................... 3-93.6 電源周波数の設定.........................................................................................................................................3-113.7 日付・時刻、世界標準時 ( グリニッジ標準時 ) との時差の設定.................................................3-12

    第 4 章 共通設定4.1 キーおよびロータリノブの基本操作と数値の入力方法.................................................................. 4-14.2 表示チャネルの切り替え............................................................................................................................. 4-34.3 チャネル間同期モードの設定.................................................................................................................... 4-44.4 タイマ周期の設定........................................................................................................................................... 4-54.5 接続方式 ( リモートセンス / ローカルセンス ) の選択.................................................................... 4-64.6 USB ストレージ機能...................................................................................................................................... 4-8

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  • 目次

    第 5 章 発生5.1 発生ファンクションの切り替え............................................................................................................... 5-15.2 発生レンジの設定........................................................................................................................................... 5-25.3 リミッタの設定................................................................................................................................................ 5-55.4 発生波形の選択と発生レベルの設定...................................................................................................... 5-85.5 ソースディレイの設定................................................................................................................................5-105.6 スイープスタート源の選択.......................................................................................................................5-125.7 ソーストリガ源の選択................................................................................................................................5-135.8 応答モードの選択.........................................................................................................................................5-145.9 オフセットキャリブレーション.............................................................................................................5-155.10 パルスベースの設定....................................................................................................................................5-165.11 パルス幅の設定..............................................................................................................................................5-175.12 出力の ON/OFF とゼロ発生......................................................................................................................5-18

    第 6 章 スイープ6.1 リニアスイープの設定.................................................................................................................................. 6-16.2 ログスイープの設定...................................................................................................................................... 6-56.3 プログラムスイープの設定......................................................................................................................... 6-96.4 シングルステップスイープの設定.........................................................................................................6-116.5 スイープの開始..............................................................................................................................................6-12

    第 7 章 測定7.1 測定モードの選択........................................................................................................................................... 7-17.2 測定ファンクションの選択......................................................................................................................... 7-27.3 測定レンジの設定 / オートレンジの ON/OFF..................................................................................... 7-37.4 積分時間の設定................................................................................................................................................ 7-57.5 メジャーディレイの設定............................................................................................................................. 7-67.6 メジャートリガ源の選択............................................................................................................................. 7-77.7 オートゼロ機能................................................................................................................................................ 7-8

    第 8 章 演算8.1 アベレージング................................................................................................................................................ 8-18.2 NULL 演算.......................................................................................................................................................... 8-28.3 数式演算............................................................................................................................................................. 8-38.4 比較演算............................................................................................................................................................. 8-68.5 ユーザー定義演算........................................................................................................................................... 8-8

    第 9 章 測定結果のストア / 統計演算値のリコール9.1 測定結果のストア........................................................................................................................................... 9-19.2 統計演算値のリコール.................................................................................................................................. 9-3

    第 10 章 BNC 入出力 / 外部入出力 / 同期運転10.1 BNC 入出力端子 (STARTIN/OUT、TRIGGERIN/OUT) の設定........................................................10-110.2 外部入出力コネクタ (EXTI/O) のピンアサイン................................................................................10-310.3 同期運転...........................................................................................................................................................10-510.4 機体間同期モード ( マスタ / スレーブ ) の設定................................................................................10-710.5 補助トリガ源 (AUXOUT) の設定............................................................................................................10-810.6 チャネル拡張機能.........................................................................................................................................10-9

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  • 第 11 章 その他の機能11.1 設定情報の保存..............................................................................................................................................11-111.2 設定情報の読み込み....................................................................................................................................11-311.3 電源 ON 時の設定の選択...........................................................................................................................11-411.4 画面輝度の選択、画面表示の OFF.........................................................................................................11-511.5 CSV 形式ファイルフォーマットの選択................................................................................................11-611.6 ビープ音の ON/OFF.....................................................................................................................................11-711.7 エラーログ表示..............................................................................................................................................11-811.8 キーロック.......................................................................................................................................................11-911.9 データ様式の設定 ( 通信コマンド ).................................................................................................... 11-10

    第 12 章 USB 通信12.1 USB インタフェースの機能と仕様.........................................................................................................12-112.2 USB インタフェース機能の選択.............................................................................................................12-212.3 VISA 設定情報の確認...................................................................................................................................12-3

    第 13 章 イーサネット通信13.1 イーサネットインタフェースの機能と仕様......................................................................................13-113.2 ネットワークへの接続................................................................................................................................13-213.3 ネットワークの設定 (TCP/IP)...................................................................................................................13-313.4 ネットワーク設定の確認...........................................................................................................................13-613.5 Web サーバ機能............................................................................................................................................13-7

    第 14 章 GP-IB 通信14.1 IEEE488.2-1992 について..........................................................................................................................14-114.2 GP-IB インタフェースの機能と仕様......................................................................................................14-314.3 GP-IB ケーブルの接続方法........................................................................................................................14-414.4 GP-IB アドレスの設定.................................................................................................................................14-514.5 インタフェースメッセージに対する応答...........................................................................................14-6

    第 15 章 RS-232 通信15.1 RS-232 インタフェースの機能と仕様...................................................................................................15-115.2 インタフェースによる接続.......................................................................................................................15-215.3 ハンドシェーク方式....................................................................................................................................15-415.4 RS-232 インタフェースの設定................................................................................................................15-5

    第 16 章 通信コマンド16.1 プログラム形式..............................................................................................................................................16-1

    16.1.1 構文の記号....................................................................................................................................16-116.1.2 メッセージ....................................................................................................................................16-116.1.3 命令..................................................................................................................................................16-316.1.4 応答..................................................................................................................................................16-516.1.5 データ.............................................................................................................................................16-5

    16.2 コマンド...........................................................................................................................................................16-716.2.1 コマンド一覧表...........................................................................................................................16-716.2.2 出力コマンド (OUTPut グループ ).................................................................................... 16-1216.2.3 スイープコマンド (SWEep グループ )............................................................................ 16-1316.2.4 発生コマンド (SOURce グループ )................................................................................... 16-1416.2.5 測定コマンド (SENSe グループ )....................................................................................... 16-2316.2.6 演算コマンド (CALCulate グループ ).............................................................................. 16-2716.2.7 測定値読み出しコマンド (INITiate、FETCh、READ、MEASure グループ )..... 16-2916.2.8 トリガコマンド (STARt、TRIGger グループ ).............................................................. 16-30

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  • 16.2.9 ストア / リコールコマンド (TRACe グループ )........................................................... 16-3116.2.10 同期コマンド (SYNChronize グループ )......................................................................... 16-3316.2.11 外部入出力コマンド (ROUTe グループ )........................................................................ 16-3416.2.12 システムコマンド (SYSTem グループ ).......................................................................... 16-3516.2.13 ステータスコマンド (STATus グループ )....................................................................... 16-4016.2.14 共通コマンド............................................................................................................................ 16-41

    16.3 ステータスレポート................................................................................................................................. 16-4316.3.1 ステータスレポートについて............................................................................................ 16-4316.3.2 ステータスバイト................................................................................................................... 16-4416.3.3 標準イベントレジスタ.......................................................................................................... 16-4516.3.4 発生イベントレジスタ.......................................................................................................... 16-4716.3.5 測定イベントレジスタ.......................................................................................................... 16-4916.3.6 出力キューとエラーキュー................................................................................................. 16-50

    16.4 サンプルプログラム................................................................................................................................. 16-5116.4.1 プログラムを組む前に.......................................................................................................... 16-5116.4.2 通信アクセス関数................................................................................................................... 16-5216.4.3 サンプル 1( 定周期トリガによるフリーラン時の測定結果読み出し例 ).......... 16-5416.4.4 サンプル 2(PC からのトリガ発生、測定結果読み出し例 )..................................... 16-5616.4.5 サンプル 3( シングルステップスイープによる 2 チャネル同時レベル変更&

    測定例 )........................................................................................................................................ 16-58

    第 17 章 トラブルシューティングと保守17.1 故障 ? ちょっと調べてみてください。.............................................................................................17-117.2 エラーコードの内容とその対処方法....................................................................................................17-317.3 セルフテスト..................................................................................................................................................17-717.4 製品情報の確認..............................................................................................................................................17-917.5 システムのバージョンアップ............................................................................................................... 17-1017.6 交換推奨部品・保守................................................................................................................................. 17-11

    第 18 章 仕様18.1 発生部................................................................................................................................................................18-118.2 測定部................................................................................................................................................................18-418.3 機能....................................................................................................................................................................18-518.4 外部入出力部 (BNC(TRIGGERIN/OUT、STARTIN/OUT)、ディジタル入出力 (EXTI/O)、

    同期運転用入出力 (SYNCIN/OUT))........................................................................................................18-618.5 インタフェース..............................................................................................................................................18-718.6 工場出荷時の初期設定ファイル (Default.txt) の内容..........................................................................18-818.7 一般仕様........................................................................................................................................................ 18-1018.8 外形図............................................................................................................................................................. 18-13

    付録付録 1 プログラムファイルの記述例.................................................................................................................付 -1付録 2 ディジタル出力 / 入力...............................................................................................................................付 -3

    索引

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    1.1 フロントパネル

    SAMPLEERRORMASTER

    KEY LOCK

    REMOTE

    DISPLAYESC

    STORE CH

    SETUP ERRORMISC INFO

    LOCALSYNC SHIFTTIMER

    POWER

    MEASURERANGE

    MODE

    V / I

    SOURCERANGE V / I

    CONFIGNULL

    MATHCOMPARE

    CONFIGPULSE

    LIMIT

    SWEEPAUTO AUTO

    STARTCONTROL TRIG HOLD

    CONFIG ZERO OUTPUT

    CH 1

    CONFIG

    4WIRESENSE OUTPUT

    Hi

    ZERO OUTPUTCONFIG

    4WIRESENSE OUTPUT

    Hi

    18VMAX

    0.5VMAX

    18VMAX

    18VMAX

    0.5VMAX

    18VMAX

    Lo LoALL TERMINALS 250V MAX TO

    CH 2KEY LOCK

    7 8 9

    4 5 6

    1 2 3

    0 . +/-BS

    GS820 MULTI CHANNEL SOURCE MEASURE UNIT18V RANGE MODEL

    電源スイッチ→3.4節

    取っ手本機器を持ち運ぶときに使用します。→3.1節

    出力端子付属の測定リードを接続します。→3.5節、4.5節

    ソフトキー設定時に画面に表示されるソフトキーメニューで、項目を選択するときに使用します。→4.1節

    ESC(DISPLAY)キー表示の切り替えやソフトキーメニューを消去するときに使用します。→4.1節、4.2節

    設定・実行キー設定操作/実行をするときに押すキーです。設定キーを押すと各種設定項目が表示されます。→1.4節、4.1節

    トリガ制御キースイープスタート、ソーストリガを発生させるときやトリガをホールドするときに押すキーです。→2.6節、6.5節

    SHIFT(LOCAL)キーSHIFTキーを押して、SHIFTキーのインジケータが点灯すると、シフト状態になります。操作キーの下側にある紫色文字の項目が操作対象になります。通信によるリモート状態のときにこのキーを押すと、ローカル状態になります。→14.2節、15.1節

    ディスプレイ→1.3節

    リモートインジケータ通信によるリモート状態のときに点灯します。→14.2節、15.1節

    KEY LOCKインジケータキーロックがONのときに点灯します。→11.8節

    サンプリングエラーインジケータスイープスタート、ソーストリガ、メジャートリガにサンプリングエラーが発生したときに点灯します。→5.7節、6.5節、7.6節

    マスタインジケータ同期運転時のマスタとして設定されたときに点灯します。→10.4節

    出力制御キー発生、ゼロ発生をするときに押します。→5.12節

    ロータリノブ/テンキー/カーソルキー数値の設定操作や設定情報/項目の選択操作をするときに使用します。→4.1節

    765601/765602の例 (765611/765612も同様です)

    1-1IM 765601-01

    各部の名称と機能

    第 1 章 各部の名称と機能

  • 1.2 リアパネル

    LINKETHERNET

    ACT TRIGGERIN/OUTSTARTIN/OUT

    GP-IB(IEEE 488)

    EXT

    I/OSE

    RIAL

    ( IRS-

    232)

    100-120/220-240 V AC~250 VA MAX 50/60 Hz

    IN OUTSYNC

    USB

    LINKETHERNET

    ACT TRIGGERIN/OUTSTARTIN/OUT

    GP-IB(IEEE 488)

    100-120/220-240 V AC~250 VA MAX 50/60 Hz

    IN OUTSYNC

    USB

    EXT

    I/O100BASE-TX

    100BASE-TX

    RS-232コネクタ(9ピン)RS-232インタフェースを介してコマンド制御するときに使用します。→15.2節

    外部入出力コネクタ(15ピン)ディジタル入出力や比較演算結果を出力するときに使用します。→10.2節

    冷却ファン→3.2節

    USBポートUSBインタフェースを持つパーソナルコンピュータ(PC)に接続し、USBストレージ機能またはUSB-TMCによるコマンド制御をするときに使用します。→4.6節、12.2節

    同期運転用入出力端子本機器を複数台接続して、同期運転するときに使用します。→10.3節

    イーサネットポートLANに接続するときに使用します。→13.2節

    BNC入出力端子トリガ信号およびスイープ信号を入出力するときに使用します。→10.1節

    電源コネクタ電源を接続します。→3.3節

    機能接地端子接地電位で測定ケーブルをシールドするときに使用します。→3.5節

    GP-IBコネクタGP-IBインタフェースを介してコマンド制御するときに使用します。→14.3節

    765601/765611

    765602/765612

    外部入出力コネクタ(50ピン)765601/765611の外部入出力コネクタ(15ピン)およびRS-232コネクタ(9ピン)の信号に加え、それぞれ16ビットのディジタル入出力ができます。→10.2節

    1-2 IM 765601-01

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    1.3 ディスプレイの表示方式と表示内容

    表示方式ESC(DISPLAY) キーを押すと、ディスプレイの表示方式が切り替えられます。

    2 チャネル表示ディスプレイの左半分に CH1、右半分に CH2 の情報が表示されます。現在操作可能なチャネルは枠付きで表示されます。CH キーを押すと、操作可能なチャネルを切り替えられます。

    比較演算結果表示

    ハイリミッタインジケータ

    設定操作可能な状態のチャネル

    ハイリミッタ値

    測定値発生レベル

    接続方式インジケータ

    発生レンジ

    測定オートレンジON測定レンジ発生オートレンジON

    発生波形/スイープモードインジケータステータスインジケータ

    ローリミッタ値

    チャネル番号

    1 チャネル表示現在操作可能なチャネルの情報が表示されます。

    測定値

    接続方式インジケータ

    発生レベル

    発生レンジ

    比較演算結果表示

    数式演算インジケータNULL演算インジケータ

    測定オートレンジON測定レンジ発生オートレンジON

    ハイリミッタ値ローリミッタインジケータ

    発生波形/スイープモードインジケータステータスインジケータ

    ローリミッタ値

    チャネル番号

    表示内容チャネル番号CH1 および CH2

    ステータスインジケータ動作中の各種の待ち状態を表示します。WaitTrigger: トリガ待ちWaitStart: スイープスタート待ちCalculating: スイープ準備中

    1-3IM 765601-01

    各部の名称と機能

  • 発生波形 / スイープモードインジケータ発生波形とスイープモード ON/OFF の組み合わせを表示します。下記の 4 つの組み合わせがあります。

    表示 発生波形 スイープDC DC OFFPls パルス OFFDC Swp DC ONPls Swp パルス ON

    接続方式インジケータ選択中の接続方式を表示します。2W/2Wire:ローカルセンス4W/4Wire:リモートセンス

    数式演算インジケータ数式演算が ON のときに「Math」を表示します。

    NULL 演算インジケータNULL 演算が ON のときに「Null」を表示します。

    比較演算結果表示比較演算後の判定結果を表示します。High: 上限値より大きいIn: 範囲内Low: 下限値より小さい

    ハイリミッタ値 / ローリミッタ値ハイリミッタ値およびローリミッタ値を表示します。

    ハイリミッタインジケータハイリミッタが動作したときに反転表示します。

    ローリミッタインジケータローリミッタが動作したときに反転表示します。

    発生レベル現在の発生レベルを表示します。先頭の VS/IS は発生ファンクション ( 電圧発生 / 電流発生 ) を表します。

    測定値現在の測定値を表示します。先頭の VM/IM は測定ファンクション ( 電圧測定 / 電流測定 ) を表します。未測定時には「-----」を、測定オーバーレンジ時には「+OVER」または

    「‒OVER」を表示します。

    オートレンジ ONオートレンジを選択しているときに表示します。

    発生レンジ / 測定レンジ現在のレンジを表示します。

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    1.3 ディスプレイの表示方式と表示内容

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    1.4 キーグループとメニュー

    本機器には、機能ごとに、出力制御、トリガ制御、SOURCE、MEASURE、COMMON の5 つのキーグループと表示切り替え / キーロックのためのキーがあります。ここでは、それぞれのキーグループをツリー形式で記載しています。

    ツリーの見かた

    + Limit

    On Off

    TrackingOn Off

    リミッタ有効(ON)/無効(OFF)選択(5.3節)

    リミッタトラッキング有効(ON)/無効(OFF)選択(5.3節)LIMIT

    ディスプレイに表示されるソフトメニュー操作キー 設定内容と参照節

    SHIFTキーを押したあとに操作キーを押すと有効になる

    SHIFT SWEEP

    出力制御グループ

    Zero ZHiZ LoZ ゼロ発生インピーダンス(HiZ/LoZ)切り替え(5.12節)

    ゼロ状態(ON/OFF)切り替え(5.12節)ZERO

    出力状態(ON/OFF)切り替え(5.12節)

    トリガ制御グループ

    表示切り替え/キーロック

    表示方式(1チャネルだけ/2チャネルとも)の切り替え(4.2節)

    スイープスタート発生(6.5節)

    マニュアルトリガ発生(2.6節)

    トリガホールド(2.6節)

    キーロック状態(ON/OFF)切り替え(11.8節)

    CONFIG

    DISPLAY

    KEY LOCK

    ESC

    START

    TRIG

    HOLD

    ZERO

    OUTPUT

    SHIFT

    SHIFT

    1-5IM 765601-01

    各部の名称と機能

  • SOURCEグループ

    Shape DC Pulse

    SwpStart ***

    S.Delay ***

    High Limit

    Low Limit

    Limit On Off

    Tracking On Off

    Normal Stable Response

    Sweep Start

    発生波形(DC発生/パルス発生)選択(5.4節)

    ソースディレイ時間設定(5.5節)

    ZeroCal Exec 出力オフセットキャリブレーション実行(5.9節)

    リミッタ上限値設定(5.3節)(リミッタトラッキングOFF選択時だけ表示)リミッタ下限値設定(5.3節)(リミッタトラッキングOFF選択時だけ表示)

    リミッタ有効(ON)/無効(OFF)選択(5.3節)

    リミッタトラッキング有効(ON)/無効(OFF)選択(5.3節)

    発生ファンクション(電圧(VS)/電流(IS))切り替え(5.1節)

    Pulse Base

    P.Width ***

    パルス発生時のパルスベース設定(5.10節)

    パルス発生時のパルス幅設定(5.11節)

    発生レンジアップ(5.2節)

    発生レンジダウン(5.2節)

    発生オートレンジ有効(ON)/無効(OFF)切り替え(5.2節)

    SrcTrig ***

    Response ***

    Source Trigger

    スイープスタート源選択(5.6節)

    ソーストリガ源選択(5.7節)

    応答モード(ノーマルモード/高安定モード)選択(5.8節)

    Mode ***

    Repeat ***

    Start Level

    Stop Level

    Step Level

    Step Count

    Off Linear Log Program Single Sweep Mode スイープモード(OFF/リニア/ログ/

    プログラム/シングルステップ)選択(6.1節~6.4節)

    スイープ繰り返し回数設定(6.1節~6.3節)(リニアスイープ/ログスイープ/プログラムスイープ選択時だけ表示)スイープスタートレベル設定(6.1節、6.2節)(リニアスイープ/ログスイープ選択時だけ表示)スイープストップレベル設定(6.1節、6.2節)(リニアスイープ/ログスイープ選択時だけ表示)

    スイープステップレベル設定(6.1節)(リニアスイープ選択時だけ表示)

    スイープステップ数設定(6.2節)(ログスイープ選択時だけ表示)

    View パターンファイルの内容表示(6.3節)(プログラムスイープ選択時だけ表示)

    Select File

    パターンファイル選択(6.3節)(プログラムスイープ選択時だけ表示)

    RANGE

    AUTO

    External Aux Aux Timer1 Timer2 MeasEnd

    External Aux Aux Timer1 Timer2 MeasEnd

    PULSE

    SHIFT CONFIG

    LIMIT

    SHIFT

    SHIFT

    SWEEP

    PULSE

    CONFIG

    V / I

    LIMIT

    SWEEP

    1-6 IM 765601-01

    1.4 キーグループとメニュー

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    2

    1

    4

    5

    6

    7

    8

    9

    10

    11

    12

    13

    14

    15

    16

    17

    18

    MEASUREグループ

    IntgTime***

    Average***

    AutoZero***

    AverageOn Off

    Count***

    Wire2W 4W

    MathOn Off

    ParamA

    Off Fixed Auto V-Meter I-Meter R-Meter

    Measure Trigger

    測定ファンクションの電圧(V)/電流(I)切り替え(7.2節)

    積分時間設定(7.4節)

    M.Delay*** メジャーディレイ時間設定(7.5節)

    MeasTrig***

    メジャートリガ源選択(7.6節)

    アベレージ動作有効(ON)/無効(OFF)選択(8.1節)

    アベレージ回数設定(8.1節)

    CompareOn Off

    Upper

    Lower

    比較演算上限値設定(8.4節)

    比較演算有効(ON)/無効(OFF)選択(8.4節)

    比較演算下限値設定(8.4節)

    接続方式の選択(4.5節)

    オートゼロ機能有効(ON)/無効(OFF)選択(7.7節)

    数式演算有効(ON)/無効(OFF)選択(8.3節)

    数式演算パラメータA設定(8.3節)(数式で変数Aを使っているときだけ表示)

    ParamB

    ParamC

    数式演算パラメータB設定(8.3節)(数式で変数Bを使っているときだけ表示)数式演算パラメータC設定(8.3節)(数式で変数Cを使っているときだけ表示)

    View

    SelectFile

    数式表示(8.3節)

    数式定義ファイル選択(8.3節)

    AutoZeroOn Off

    ZeroCalExec ゼロ基準の校正実行(7.7節)

    SrcChg Aux Aux Timer1 Timer2 Imm SwpEnd

    NullOn Off

    NullValue

    NULL演算有効(ON)/無効(OFF)選択(8.2節)

    NULL基準値設定(8.2節)

    測定レンジアップ(7.3節)

    測定レンジダウン(7.3節)

    測定オートレンジ有効(ON)/無効(OFF)切り替え(7.3節)

    RANGE

    AUTO

    Measure Mode

    NULL

    SHIFT CONFIG

    COMPARE

    SHIFT

    SHIFT

    MATH

    MODE

    SHIFT V / I

    MODE

    V / I

    NULL

    CONFIG

    COMPARE

    MATH

    測定モード(測定OFF(Off)/固定ファンクション(Fixed)/オートファンクション(Auto)/電圧計(V-Meter)/電流計(I-Meter)/抵抗計(R-Meter)) 選択(7.1節)

    1-7IM 765601-01

    各部の名称と機能

    1.4 キーグループとメニュー

  • PowerOn Setup 電源ON時の設定の選択(11.3節)

    COMMONグループ

    ストア機能(ON/OFF)切り替え(9.1節)

    Count ***

    MakeFile On Off

    Recall

    ストア点数設定(9.1節)

    統計演算ストア結果表示(9.2節)

    ストア結果ファイル作成機能有効(ON)/無効(OFF)選択(9.1節)

    Setup1

    Setup2

    Setup3

    Setup4

    Save Setup

    View

    Setup1(GS820ROM)への設定情報保存(11.1節)

    RamDisk RamDisk(GS820RAM)への設定情報保存(11.1節)

    設定ファイルの内容確認(11.2節)

    Load Setup 設定の復元(11.2節)

    Setup2(GS820ROM)への設定情報保存(11.1節)

    Setup3(GS820ROM)への設定情報保存(11.1節)

    Setup4(GS820ROM)への設定情報保存(11.1節)

    Remote I/F

    DataBit 7 8

    Parity ***

    StopBit 1 2

    Flow ***

    Term ***

    None Even Odd Parity

    9600 14400 19200 38400 57600 115200 BaudRate

    RS-232パリティ(なし/奇数/偶数)選択(15.4節)

    RS-232 ボーレート選択(15.4節)

    GPIB ***

    RS232

    None XON CTS/RTS FlowControl

    CR LF CR+LF Terminator

    BaudRate ***

    GP-IB アドレス設定(14.4節)

    RS-232 データ長(7/8)切り替え(15.4節)

    RS-232 ストップビット(1/2)切り替え(15.4節)

    RS-232 フロー制御(なし/XON-OFF/CTS-RTS)選択(15.4節)

    RS-232 送信デリミタ(CR/LF/CR+LF)選択(15.4節)

    Storage USB-TMC USB Mode USB機能の選択

    (ストレージ機能/USB通信機能)選択(12.2節)

    VISA情報の一覧表示(12.3節)

    LAN

    USB ***

    VISA Info

    IP Address

    Enter Default

    Gateway

    Enter Subnet Mask

    Term ***

    Overview

    Ethernet 固定サブネットマスク設定(13.3節)(DHCP OFFのときだけ表示)

    Ethernet DHCP機能有効(ON)/無効(OFF)選択(13.3節)

    Enter

    CR LF CR+LF Terminator

    DHCPOn Off

    Ethernet 固定IPアドレス設定(13.3節)(DHCP OFFのときだけ表示)

    Ethernet 固定デフォルトゲートウエイ設定(13.3節)(DHCP OFFのときだけ表示)

    Ethernet 送信デリミタ(CR/LF/CR+LF)設定(13.3節)

    Ethernet 設定一覧表示(13.4節)

    次ページへ続く

    +SHIFTCONFIGSTORE

    +SHIFTMISC

    SETUP

    MISCSETUP

    CONFIGSTORE

    1-8 IM 765601-01

    1.4 キーグループとメニュー

  • 3

    2

    1

    4

    5

    6

    7

    8

    9

    10

    11

    12

    13

    14

    15

    16

    17

    18

    COMMONグループ

    LineFreq *** 50Hz 60Hz Auto

    LineFrequency 電源周波数選択(3.6節)

    検出された電源周波数表示(3.6節)Detected **Hz

    Clear エラーログ表示とエラーログクリア(11.7節)

    Display ***

    Off Exec

    1 2 3 4 Brightness

    画面輝度選択(11.4節)

    CSV Setting . ,

    DecPoint CSVフォーマットの小数点表示選択(11.5節)

    , ;Separate

    CSVフォーマットのセパレータ表示選択(11.5節)

    Sync AsyncChannel

    チャネル間同期モード選択(4.3節)

    Master Slave Operation

    機体間同期モード選択(10.4節)

    チャネル拡張有効(ON)/無効(OFF)選択(10.6節)

    タイマ1周期設定(4.4節)

    タイマ2周期設定(4.4節)

    画面表示OFFの実行(11.4節)

    前ページから続く

    Beep On Off

    ビープ音有効(ON)/無効(OFF)選択(11.6節)

    Clock Adjust

    Time Zone

    Time Adjust

    Test Display

    Key

    表示テスト実行(17.3節)

    キーテスト実行(17.3節)

    Selftest セルフテスト実行(17.3節)

    Edit

    Zero Adjust 時報合わせ(3.7節)

    Set 時刻設定(3.7節)

    Set 世界標準時との時差設定(3.7節)Edit

    Firmware Update

    ExpandOn Off

    Disk Format

    Timer2 ***

    Timer1 ***

    システムのバージョンアップ実行(17.5節)

    Exec ストレージのフォーマット実行(4.6節)

    製品情報表示(17.4節)

    SYNC TIMER

    タイマ1/タイマ2位相合わせ(4.4節)Timer Sync

    External I/O Input Output

    Input Output

    StartBNC スイープスタートBNC端子(入力/出力)の選択(10.1節)

    TrigBNC トリガBNC端子(入力/出力)の選択(10.1節)

    MeasBusy Timer1 Timer2 Through Auxiliary Out

    補助トリガ源の選択(10.5節)Aux Out

    ***

    +SHIFTTIMERSYNC

    +SHIFTINFO

    ERROR

    INFOERROR

    1-9IM 765601-01

    各部の名称と機能

    1.4 キーグループとメニュー

  • 2.1 システム構成とブロック図

    製品の特長とシステム構成GS820 の特長• 本機器は、互いに絶縁された 2 チャネルを持ち、それぞれで独立した設定および運転

    ができるソースメジャーユニットです。• 各チャネルでは、出力中にも発生ファンクション (VS/IS) を切り替えられます。また、

    測定ファンクション (VM/IM) も任意のタイミングで切り替えられます。• チャネルごとの測定値をしきい値と比較 ( 比較演算機能 ) して、その判定結果を出力

    する端子があります。• リアパネルの外部入出力コネクタを利用して、CH1 から駆動可能な 2 ビット (765601/

    765611) または 16 ビット (765602/765612) のディジタル出力を、発生動作と同期して制御することができます。また、測定結果とともに、2 ビット (765601/765611) または 16 ビット (765602/765612) のディジタル入力を、結果ファイルに出力できます。

    • 複数台の同期運転用入出力端子 (SYNC IN/OUT) をデイジーチェーン接続すると、出力制御とトリガの同期が可能になり、同時にコントロールできるチャネル数を増やすことができます。また、最大 10 チャネルの同期運転が可能なチャネル拡張機能があります。* 18V モデル (765601/765602) と 50V モデル (765611/765612) を混在しての同期運転はできま

    せん。

    • 本機器では、各種設定を保存する 12MB の不揮発性ストレージ (GS820ROM) と、測定結果などを保存する 16MB の揮発性ストレージ (GS820RAM) を内蔵しています。本機器と PC を USB で接続すると、2 つのストレージは、それぞれが PC の外部ストレージとしてアクセス可能になります。設定や結果は、一般的なテキストファイルや CSV ファイルで保存されるため、PC 上のテキストエディタや汎用表計算ソフトなどで編集やグラフ表示ができます。

    USB では、ストレージ機能のほか、USB-TMC プロトコルによるコマンド制御ができます。USB-TMC 以外にも、GP-IB、RS-232、イーサネット (VXI-11 プロトコル /7655 コマンドソケット ) の各通信インタフェースによるコマンド制御ができます。これらの通信インタフェースでは、複数を同時にコマンド制御することもできます。

    また、イーサネット通信には、内蔵ストレージに対する FTP サーバ機能、ブラウザによる情報表示や操作ができる HTTP サーバ (Web サーバ ) 機能があります。

    第 2 章 機能説明

    2-1IM 765601-01

    機能説明3

    2

    1

    4

    5

    6

    7

    8

    9

    10

    11

    12

    13

    14

    15

    16

    17

    18

  • システム構成図

    RS-

    232

    GP-

    IBU

    SB ( U

    SB-T

    MC

    )Et

    her (

    VXI-1

    1)

    GS820RAM

    GS820ROM

    内部ストレージ

    CH1

    GS820

    CH2

    START

    TRIG

    AUX

    OUTPUT

    ZERO

    START

    TRIG

    AUX

    OUTPUT

    ZERO

    ディジタル入力

    ディジタル出力

    アナログ 比較結果

    アナログ 比較結果

    PC

    コマンド制御 通信路

    SYNC OUT

    アナログ / ディジタル

    入出力

    SYNC IN

    USB ストレージ機能によるPC の外部ストレージとして接続

    同期運転用入出力端子 (SYNCIN/OUT) を接続した同期運転

    GS820 GS820 GS820

    SYNCIN OUT

    SYNCIN OUT

    SYNCIN OUT

    2.1 システム構成とブロック図

    2-2 IM 765601-01

  • ブロック図

    VFD ADC

    Vp

    V

    V

    I

    I

    Vm

    Vs

    R1

    SW1

    Rs

    R2

    PLD

    + - -

    -

    -

    - +

    +

    +

    +

    DUT*

    Io (IL)

    Vo (VL)

    Switch Control

    Limiter

    Power Amp

    OUTPUT Lo

    SENSE Lo

    SENSE Hi

    OUTPUT Hi

    +Limit DAC

    -Limit DAC

    Source DAC

    Current Sense

    Voltage Sense

    LED

    KEY

    SYNC I/F

    GP-IB I/F

    LAN I/F

    DIO I/F

    DC/DC

    DC/DC

    CPU

    FPGA

    SDRAM

    FLASH ROM

    RS232 I/F

    Power Supply AC/DC

    CH1 アナログ部

    ディジタル部 CH2 アナログ部

    *DUT=Device Under Test(被測定対象)

    接地電位のディジタル部、それと絶縁されたアナログ部から成っています。アナログ部の CH1 と CH2 も互いに絶縁されています。電源は単一出力であり、ディジタル部へは非絶縁の DC/DC コンバータで、アナログ部へは絶縁の DC/DC コンバータでそれぞれ所望の回路電圧を供給しています。ディジタル部は、CPU、FPGA、メモリおよび各種インタフェース回路により構成されています。FPGA は CPU 周辺回路だけではなく、D/A コンバータ (DAC) やスイッチの設定データをアナログ部にシリアル転送するインタフェースを備えています。アナログ部は、高速で高精度のオペアンプや安定性に優れた抵抗などにより構成されています。ディジタル部とのインタフェースには PLD を採用し、ディジタル部から送られてくるシリアルデータを各 DAC に設定したり、レンジ変更時には各スイッチの動作シーケンスを制御しています。電圧発生では SW1 は V の側に接続されており、発生電圧 Vo はソース DAC の値 Vs にR2/R1 を乗じた値となります。ここで、負荷電流 IL がプラスの方向に増加し、IL × Rsがプラスリミッタ DAC の値 Vp を超えるとリミッタ回路のダイオードが ON し、負荷電流を Vp/Rs に制限するように働きます。負荷電流の極性が逆の場合も同様の動作です。電流発生では、SW1 は I の側に接続されており、発生電流 Io はソース DAC の値 Vs に

    (R2/R1)/Rs を乗じた値となります。ここで、負荷電圧 VL がプラスリミッタ DAC の値 Vpを超えるとリミッタ回路のダイオードが ON し、負荷電圧を Vp に制限するように働きます。負荷電圧の極性が逆の場合も同様の動作です。発生およびリミッタ回路とは別に測定回路をもっており、電圧と電流のどちらかを選択して A/D コンバータ (ADC) で測定しています。

    2.1 システム構成とブロック�