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会員、議員、行政、メーカー、他県からも参加 日間、 名が受講 平成 広報ぎかんきょう 姿 調 岐阜県環境整備事業協同組合 岐阜市六条大溝 平成 年度浄化槽実務者研修会岐阜会場( 日、長良川国際会議場 階大会議室) 使 綿 玉川福和(公社)岐阜県 浄化槽連合会会長

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  • 平成

    年度

    浄化槽実務者研修会を開催

    会員、議員、行政、メーカー、他県からも参加

    日間、、 名が受講平成年度

    浄化槽実務者研修会を開催

    平成

    年度

    ( ) 平成 年 月 日広 報 ぎかんきょう第 号

    分散設置された浄化槽

    の適正維持管理が重要

    研修会では初めに玉川

    (公社)岐阜県浄化槽連合

    会会長が、浄化槽の維持管

    理の問題点を指摘した。下

    水道により地方財政が圧迫

    され、それに代わる浄化槽

    であるために、自らが変わ

    ろうとする姿勢を強調し

    た。今回の研修会の大きな

    変化は

    業種連携である。

    浄化槽は分散設置されてお

    り、さらに別々の会社が保

    守・清掃・法定検査を行な

    うため、一貫性がない。こ

    れに対し、管理ソフトを一

    元化することで同じ作業が

    でき、また、行政がそれを

    パソコン画面で確認するこ

    とが出来る管理体制が岐阜

    公益社団法人岐阜県浄化槽連合会が主催する、平成

    年度浄化

    槽実務者研修会が、

    日に長良川国際会議場、

    日に飛騨・世界生活文化センターで開催された。

    同研修会は、岐阜県らくらくプロジェクト促進協議会の共催、

    また岐阜県廃棄物対策課と建築指導課の協力も得て開かれるもの

    で、浄化槽の施工、保守点検、清掃、法定検査のほか、行政やメー

    発 行

    岐阜県環境整備事業協同組合

    岐阜市六条大溝

    平成 年度浄化槽実務者研修会岐阜会場( 月 日、長良川国際会議場 階大会議室)

    カー、さらには他県からも毎年多数の参加がある。今年は、

    の議員も出席し、

    日間で

    名が研修した。

    今年の研修会は、例年行われている保守点検、清掃、法定検査

    各現場からの報告を中心にした研修内容から、

    業種が一体と

    なって良好な放流水を得るため、業務連携の事例報告・質疑応答

    を中心にした内容で実施された。

    保守点検、清掃、法定検査

    業種

    連携を中心に、施工、メーカー、

    生涯機能保証判定委員会の情報を

    共有化

    県で完成した。

    下水道法改正

    で地方財政が

    改善

    下水道は、

    間で下水道管理費

    兆円必要であ

    るが、使用料徴収

    額は

    兆円しか賄えていな

    い。この不足分は全て一般

    会計から補填されており、

    地方財政を圧迫している。

    これだけの借金を抱える下

    水道であっても、国交省と

    環境省で浄化槽は「速やか

    に下水道に接続するもの」

    とする合意に達しており、

    制度化されている現状があ

    る。ここで問題になるの

    が、下水道法改正である。

    昨年民主党は国会に提出し

    たが、衆議院解散により廃

    案になっている。公明党も

    議員懇話会を立ち上げ、さ

    らに自民党の石破幹事長も

    改正の必要性を意思表示し

    た。今後、合併処理浄化槽

    で十分だと言える管理実態

    を作ることが、自分たちの

    役割であると主張した。

    法定検査機関は全国統

    一となっていない

    続いて、渡邉

    岐阜県環

    境管理技術センター副理事

    長が「法定検査の課題と対

    策」について講演した。ま

    ず指定採水員制度の問題点

    を指摘した。この制度は法

    定検査の受検率を上げるた

    め多くの県で導入されつつ

    あるが、検査項目が省略さ

    れたり、保守点検業者が代

    わりに行う等、法定検査の

    根幹を危うくする制度であ

    り、環境省が進める基本検

    査導入時には廃止すべきと

    考えを表明した。

    法定検査が今なすべき

    ことは何か

    また、透視度

    度以上の

    みず再生施設認定制度の達

    成率を上げることを力説し、

    そのための課題として法定

    検査員の技術向上や業界と

    の綿密な連携が必要性があ

    ると説明した。同センター

    では、独自に助成金を設け、

    単独処理浄化槽・農業集落

    排水施設から合併処理浄化

    槽への切り替えを推進して

    いる。過疎化により農業集

    落排水が過大になりすぎた

    り、老朽化による補修に費

    用がかかる。それよりも個

    別処理することで、市町村

    経営にも設置者にもメリッ

    トがある。岐阜県において

    は法定検査、施工、保守点

    検、清掃からなる(公社)

    岐阜県浄化槽連合会は、運

    命共同体であり、一丸と

    なって

    業種連携に取り組

    むべきと締めくくった。

    県が感謝の意を示す

    県環境生活部廃棄物対策

    課から、浄化槽関係団体が

    一丸となって推進したらく

    らく一括契約による効果で、

    高い法定検査受検率を誇っ

    ていることに感謝の意を示

    した。また、県都市建築部建

    築指導課からは、設置届ブ

    ロワ停止警報器の設置を平

    月に建築関係団体

    に指導したことを周知した。

    業種連携事例と現場

    で役立つフロー

    事例報告では、法定検査

    と保守点検業者、清掃業者

    がどのように連絡し、その

    対応について清掃業者が改

    善した事例と改善できな

    かった事例を具体的に示し

    た。今回新たに、構造例示

    型、性能評価型の透視度改

    善フロー(本紙

    ページ参

    照)を現場で役立つ資料と

    して提示した。

    最後に、玉川会長の研修

    会を終えての総括(本紙

    ページ参照)が行われ、研

    修を修了した。

    玉川福和(公社)岐阜県浄化槽連合会会長

  • 各団体と情報を共有化

    各団体と情報を共有化

    ( )平成 年 月 日 広 報 ぎかんきょう第 号

    生涯機能保証制度とは、

    浄化槽本体の耐用年数は

    年以上であるが、毎年相当

    数の浄化槽が漏水等機能異

    常を起こしており、これら

    の浄化槽について、その原

    因及び原因者を遡及調査

    し、原因者が明らかな場合

    は原因者に、原因不明の場

    合などは連合会の基金によ

    り修理し、設置者には維持

    管理費以外の費用負担を求

    めず、安心して

    浄化槽を使い続

    けていただくこ

    とを目的とした

    制度である。

    今回の研修会

    では、浄化槽工

    事に起因する事

    例、浄化槽メー

    カーに起因する

    事例、浄化槽

    メーカーが対応

    しない事例につ

    いて報告があっ

    た。さらにメー

    カーごとの事故

    発生原因の件数

    と設置年度別に

    統計を出し、ど

    ういった事故が起きやすい

    か、また事故を起こさない

    ための提案がなされた。現

    在までで漏水は

    件、

    担体流出は

    件、ろ材

    の浮上・脱落が

    件、

    仕切板の破損が

    件の

    申請があった。

    浄化槽工事に起因する事

    例では、漏水の

    割が放流

    管接合部で起きており、放

    流ますの基礎工事に問題が

    生涯機能保証制度判定委員会から

    の報告

    メーカーに起因する事故事例

    メーカーに起因する事故事例

    生涯機能保証制度判定委員会、浄化槽工事に係る管設備工業協同組合、

    種連携している法定検査、保守点検、清掃からの報告があり、メーカーの見解、

    質疑・応答が活発に行われた。

    また、みず再生技術推進センターの創設の報告、現場で役立つ

    の事例集と

    透視度改善フローが提示され、透視度

    度以上への取り組みが強化されている。

    平成

    日岐阜大

    学と

    岐阜県環境管理技術

    センターが提携し、岐阜大

    学にみず再生技術推進セン

    ターが創設され

    た。浄

    化槽の透視

    度確保(

    以上)に関す

    る研究

    浄化槽の処理

    機能に関する

    研究

    浄化槽整備区

    域とその周辺

    の水質環境に

    関する研究

    平成

    日から平成

    日の設

    置期間で、大学

    と関連業界との

    連携協力のさら

    みず再生技術推進センター創設

    みず再生技術推進センター創設

    助成金交付要項一部改正

    助成金交付要項一部改正

    過去の事故事例として、

    浄化槽の放流口が放流先よ

    岐阜県管設備工業協同組合からの

    報告

    浄化槽工事について

    浄化槽工事について

    り低い、もしくは同じ高さ

    の施工があり、逆流を起こ

    す事例を紹介した。施工

    時、放流先の水位を確認す

    ること、放流への勾配がと

    れない場合は放流ポンプを

    取り付ける対策をとる必要

    があると強調した。工事の

    注意点として、「浄化槽施

    工標準書」に基づき説明が

    あった。

    ブロワ設置場所は日陰で

    通風、保守点検がよくで

    きる場所であること

    掘削工事は必ず浄化槽設

    備士が行うこと

    据付工事では

    分の

    つ細かい土砂で均等に埋

    め戻すこと

    上部スラブではコンク

    リート仕上げ面に水勾配

    公益社団法人岐阜県浄

    化槽連合会主催の実務者

    研修会が開催されるに当

    たりまして、一言御挨拶

    を申し上げます。

    本日お集まりの皆様方

    には、日頃から本県の環

    境行政に格別の御理解、

    御協力を賜っておりまし

    て、厚く御礼申し上げま

    す。

    この研

    修会は、

    浄化槽の

    施工、保

    守点検、

    清掃、法

    定検査に

    係る皆様

    方が一堂

    に会され

    まして、浄化槽についての

    知識を深められるというこ

    とで、毎年こうした研修会

    を通されまして、資質の向

    上にたゆまぬ努力をされて

    おられますことに感謝を申

    し上げます。

    さて、昨年はぎふ清流国

    体・清流大会が本県で開催

    されまして、歴史的な大成

    功をおさめることができま

    したが、これもひとえに皆

    様方の御支援、御協力の賜

    物と、この場をお借りしま

    して、改めて御礼申し上げ

    ます。

    岐阜県では、この国体を

    契機といたしまして、「清

    流」というのを本県のアイ

    デンティティーとして、県

    民総参加による緑豊かな清

    流の国ぎふづくりに本格的

    に取り組んでまいりたいと

    考えております。

    その中で、とりわけ浄化

    槽は、生活排水による公共

    水域の汚濁負荷を軽減する

    効果があるということで、

    県としても補助制度を設け

    まして、その普及促進を

    図っている所でございま

    す。

    浄化槽の適正な管理が水環境の保全

    につながり、清流の国ぎふづくりが

    できる

    岐阜県環境生活部長

    浄化槽は、まず適正な工

    事が行われた後、保守点

    検、清掃、さらには法定検

    査、この

    つの維持管理が

    行われて、初めて適正に機

    能するというものでござい

    ます。貴浄化槽連合会にお

    かれましては、みず再生施

    設認定制度、あるいは岐阜

    県浄化槽生涯機能保証制度

    といった独自の制度を創設

    されまして、浄化槽の適正

    管理を通して地域の水環境

    の保全にご尽力いただいて

    おります。本当にありがと

    うございます。皆様方に

    は、引き続き美しく豊かで

    快適な水環境、生活環境づ

    くりを進めるため、今後も

    一層の御協力をお願いする

    次第でございます。

    最後になりましたが、本

    日の研修会が御参加の皆様

    方に実りのある機会となり

    ますこと、そして貴浄化槽

    連合会の益々の御発展を御

    祈念申し上げまして、挨拶

    とさせていただきます。一

    日御苦労様でございます。

    なる強化を図り、より高度

    な知識と技能を有した人

    材の育成を通じた社会貢献

    を目指すとの報告があっ

    た。ま

    た、

    岐阜県環境管理

    技術センターは合併処理

    浄化槽転換助成金を独自に

    設けているが、平成

    年度

    あるとし、自在性のある継

    手を活用する提案があっ

    た。また、浄化槽メーカー

    に起因する事例では、槽の

    内側の突起物付近に亀裂が

    見られ漏水を起こす現象、

    担体が偏って流出する現象

    について報告があり、現在

    メーカーは担体の移動を防

    止するネットを取り付ける

    対策をとっている。

    メーカーに製造責任があ

    るという判断をし、今後も

    メーカーと一緒になって、

    よりよい浄化槽を普及させ

    る努力がなされている。一

    方で、浄化槽メーカーが対

    応しない事例として、パナ

    ソニックを挙げた。本体と

    仕切板の接合部のボルトが

    残ったまま破損し、隙間が

    生じる現象があるが、協議

    に応じず、折衝中であるこ

    とを説明した。

    から対象の拡大を図る。今

    後高度処理浄化槽以外の浄

    化槽も対象となる。適正な

    浄化槽の設置の普及・促進

    を目指したもので国、市町

    村の補助金に追加して助成

    される。詳しくは

    岐阜県

    環境管理技術センターま

    で。

    をつけて、土肩(掘って

    いない所)に載せること

    また、県からも説明が

    あった通り、平成

    からブロワ停止警報器の設

    置が義務付けられているこ

    とを周知した。工事開始に

    は浄化槽の設置位置、放流

    先等現場の状況を充分に把

    握することが重要であり、

    工事にあたっては、災害防

    止に努めるよう注意があっ

    た。最後に、悪い事例とし

    て地盤とスラブの隙間につ

    いて言及があった。突き固

    めが足りないと起こる現象

    であり、埋め戻しとスラブ

    の設置には気を付けなけれ

    ばいけないと喚起した。

  • ( ) 平成 年 月 日広 報 ぎかんきょう第 号

    法定検査、保守点検、清

    掃の

    業種はオンラインシ

    ステムを活用し、過去

    間の

    次処理流出水透視度

    の変化と

    次処理槽への影

    響、堆積汚泥厚の測定数値

    や傾向を共有し、放流水透

    視度

    度以上のみず再生施

    設認定基準を目指してい

    る。今回、放流水透視度が

    改善した低負荷改善事例

    と、現在も対応中の高負荷

    未改善事例の報告があっ

    た。

    事例

    低負荷改善事例

    低負荷と判断したポイン

    トは

    次処理のスカムや

    堆積汚泥の発生は少量

    次処理の

    低下がなかっ

    たことである。

    法定検査が入った時の透

    視度は

    度であった。法定

    検査は生物膜の付着をさせ

    岐阜県浄化槽保守点検業協同組合

    岐阜県環境整備事業協同組合

    岐阜県環境管理技術センター

    からの報告

    業種連携事例報告

    業種連携事例報告

    るため、バルブの開度を開

    放し、撹拌水流を弱める指

    示を出した。保守点検業者

    は、指示通り行い、放流バ

    ルブを

    %から

    %まで開

    放した。透視度

    度まで回

    復し、生物膜の生成がみら

    れたため、放流バルブを

    %から

    %に絞り攪拌水

    流を少し強めた。次に循環

    水量を前回点検時

    リットル

    分だったものを

    リットル

    分に調整

    した。清掃にはこれらの情

    報は申し送られ、さらに清

    掃後、循環水量を停止させ

    る申し送りをしている。こ

    れは清掃後の立ち上がりに

    対応する必要があるためで

    ある。また、清掃は放流バ

    ルブが以前

    %に設定して

    いて、清掃後は槽内の微生

    物が少ないことから、放流

    バルブを

    %から

    %に開

    放して空気逃がしをする必

    要があると判断した。この

    ようにそれぞれがそのとき

    の最良な調整量を考え、連

    携した結果、放流水の透視

    度が改善された。

    事例

    高負荷未改善事例

    高負荷と判断したポイン

    トは

    次処理流出水透視

    度の低下

    次処理の

    低下

    前回清掃時に

    次処

    理と

    次処理の流出水透視

    度が逆転していることであ

    る。法

    定検査での指摘は、使

    用人員が増えており、

    処理水に

    の移流が見ら

    れ、圧密が低下している状

    況であるため、手動逆洗を

    し、また逆洗回数を減らす

    ことであった。保守点検は

    前回点検時の日平均汚水量

    立米から

    米に増えていることから、

    夏場に流入量が多くなり、

    次処理の汚泥が

    次処理

    に流れ込みやすい施設と判

    断した。より滞留時間を確

    保するために、逆洗回数を

    減らし、固液分離機能を高

    めるため、清掃に循環水量

    の停止を申し送った。清掃

    次処理、放流水の透視

    度に差が少なく、堆積汚泥

    にも変化がないことから、

    ろ材内部に汚泥が入り込

    み、捕捉性を低下させてい

    ると判断。強制攪拌を行

    い、さらに保守点検からの

    申し送り通り、循環水の停

    止の調整を行った。法定検

    岐阜県環境管理技術センターか

    らの報告

    の事例集と透視度改善フロー

    の事例集と透視度改善フロー

    査が入った時の透視度は

    度、清掃後の保守点検時で

    度まで回復している。

    堆積汚泥を圧密させると

    次処理水機能を向上させ、

    さらに

    次処理機能を阻害

    していた白濁などを阻止す

    ることができることが明ら

    事例集の内容は、法定検

    査と保守点検が措置と調整

    を行った結果、透視度

    以上に改善された事例であ

    る。また、型式別の透視度

    度以上達成率と、法定検

    とから傾向をつかみ、浄化

    槽の種類ごとにどのように

    調整すればよいのかいい目

    安になっている。さらに、

    構造例示型と性能評価型の

    透視度改善フローが提示さ

    れた。(左図参照)

    次処

    理のスカムが何センチか、

    堆積汚泥厚が何センチかな

    ど条件を入れることによ

    り、どのように調整すれば

    よいかが示されている。

    次処理が対処できた後に

    次処理の調整に入り、様々

    な調整によって改善でき

    る。基本パターンを示すこ

    とにより新人でも熟練の管

    理士でも同じ判断ができ

    る。これら事例集とフロー

    は現場で使うために作成さ

    れている。

    査から保守点検への申し送

    り内容を集計した改善率を

    提示した。

    業種事例報告

    の事例

    で示したように空

    気逃がしを行い改善したも

    のは

    %にのぼる。このこ

    かとなった。今後も引き続

    き調整を行い、

    度以上を

    目指している。

    業種連携では、このよ

    うな日々の調整を共有化す

    ることにより、その都度状

    況に応じた調整ができる体

    制になっている。

  • 研修会を終えて

    玉川会長の総括

    研修会を終えて

    玉川会長の総括

    ( )平成 年 月 日 広 報 ぎかんきょう第 号

    責任を持ち、役割を果

    たす必要がある

    浄化槽連合会の目的は、

    浄化槽を下水道に代わる位

    置づけにすることである。

    それは日本の財政が危険水

    域に達しており、浄化槽業

    界が仕事を向上させる中で

    そういった部分を改善した

    いという意識が強くあるか

    らだ。メーカーが毎年新し

    い浄化槽を出しているが、

    過去にいい浄化槽は製造さ

    れていないこともある。し

    たがって水質悪化を招く悪

    い浄化槽を作った責任をと

    る時代がくるという認識を

    持つ必要がある。施工は技

    術上の基準を完璧に守りな

    がら、あるいは最低基準だ

    という意識を持つ。維持管

    理は、保守点検、清掃そし

    て法定検査が最後の砦だ

    と、自分たちがいい浄化槽

    に変化させるという思いを

    強く持つ必要がある。よか

    らぬ対応をしたということ

    があれば、具体的に岐環協

    に申告してもらえば、改善

    する。具体的な指摘は会社

    にとってはプラスだと明言

    する。

    自分たちの役割は何かと

    問われたとき、下水道で不

    十分なところを補い、地方

    財政のために合併処理浄化

    槽を守り抜く。そして河川

    も守る。合併処理浄化槽で

    ないと、水環境を守ること

    にはならないと認識する必

    要がある。

    業種連携が果たす役

    割岐阜県は、日本で初めて

    業種の連携プレーを考え

    出した。また、水質改善事

    例報告も初めてである。こ

    業種連携がないと、浄

    化槽はおそらく粗悪な維持

    管理だと言われる。岐阜大

    学で水再生の研究が始まる

    ようになった。

    水処理の専門家

    はなかなかいな

    い。その鍵を

    握っているの

    が、清掃業者で

    ある。

    清掃の意識

    を高く持つ

    ことで社会

    的な地位が

    向上する

    今まで清掃業

    者というものは

    バキュームで汚

    泥を抜くだけと

    見られていた。

    しかし今では、

    水質を測り、汚

    泥の厚みを測

    り、変化を経時

    的に見ている。

    そしてバルブ操

    作もし、

    業種

    が連携する中

    で、清掃行為は

    欠かすことので

    きない業務に

    なった。これか

    らも保守点検、

    法定検査と肩を

    並べ、それぞれ

    の業界が遅れを

    とらないよう厳

    しく指摘し合い、水を守る

    という意識を持つ。皆さん

    は現場へ行って、こんな水

    処理をしていると自信を

    持って行動してもらう必要

    がある。我々は人が見てい

    ない所で仕事をするため、

    気が緩みやすいが、自分た

    ちの目指すものが明らかに

    意識できるならば、この業

    界の社会的な地位を自分た

    ちで作り出し、自慢できる

    会社で仕事をしているとい

    う状態になる。一生懸命、

    毎日の仕事をやる中で、充

    実感を味わうことができ

    る。仕事を通して地域社会

    にも貢献する、仕事を通し

    て家族にも喜んでもらうこ

    この勉強会は

    年ぶりに

    参加させていただきまし

    た。非常にすばらしい勉強

    会で中身が一層濃くなって

    きていて、全国に広めたい

    思いがあります。この研修

    会を受けて、法定検査につ

    いて岐阜のシステムを全国

    に普及させたいと思いまし

    た。何のために法定検査を

    するのか、その目的を見直

    さなければいけないと。

    番目にやらなければいけな

    いことは、改善することで

    す。今の法体系では、行政

    から指導がかかるけれど、

    それではいつになるのかわ

    からない。せっかく法定検

    査があっても実用活用され

    ていない。

    業種だけではなく、施

    工も含めた

    者の業務連携

    ができてくれば、設置の段

    業種連携により、それぞれが責任を持ち、自分

    たちの役割を果たす。高い意識を持つことで、技

    術者集団になることができる。思いを持つことが

    重要である。

    とができる。

    技術者集団になる

    我々がこれらをやりきる

    と、岐阜県内で下水道は止

    まると思う。止めてもいい

    という状態を作り上げるん

    だという意識を持ち、今ま

    で引きずってきた悪い評判

    も含めて、責任を持ってや

    り直す。技術をしっかり磨

    き、そして良好なきれいな

    水を流すことで、住民、行

    政から信頼される維持管理

    業者になることができる。

    圧力団体ではなく、技術者

    集団に生まれ変わると誓

    い、私は全力で頑張る。

    階からどっちを選択するか

    のサポートができてくると

    思います。先月

    日環境省

    浄化槽推進室から単独処理

    浄化槽が

    万基減少したと

    報告がありました。集合処

    理への転換率が下がり、そ

    の分合併処理浄化槽に切り

    替わった割合が上がってい

    ます。もっと行政がこれだ

    け業界が頑張っている部分

    の評価をすれば、下水道に

    切り替えるのではなく、合

    併処理浄化槽に切り替える

    形ができてくると思いま

    す。まだ残っている汲み取

    りも、いろいろな補助制度

    を設けながら、そういった

    受け皿として勉強されてい

    るので、いろいろサポート

    していけると思います。今

    日話しを聞いてよりその感

    想を強くしました。

    研修会に参加して

    (公財)日本環境整備教育センター

    参事