foss4g osaka プレゼンテーション(岩崎)
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FOSS4G 2011 Osaka
FOSS4G 2011 Osaka
ボランティアによる空中写真の幾何補正
OSGeo財団日本支部岩崎亘典
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第20回GIS学会学術大会発表
コミュニティによる被災地空中写真幾何補正の試み:
OSGeo財団日本支部による取り組みを例として
岩崎亘典・今木洋大・臼田裕一郎・大澤剛士・大島英幹・岡田明浩・嘉山陽一・清野陽一・瀬戸寿一・田口仁・寺元郁博・奈良崎優・林博文・古川泰人・松浦慎平・
森亮・山北剛久・山口高志・山手規裕・吉田大介
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自己紹介● 略歴
● 東京都立大地理科(学部)● 東京工業大学(修士・博士)● 農業環境技術研究所に所属
● 研究してます● 土地利用に関するデータベースの作成と利用
– 迅速測図を使ってます。ほかにも、いろいろ。便利屋● その他:OSGeo.JP運営委員
● Twitter: @wata909– 半分くらいは、真面目なことつぶやいてます
● あとは、不勉強をさらしたり、いろいろ。
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ちょっと宣伝w● 歴史的農業環境閲覧システム(HABS)とやらをやっ
てます● FOSS4G 2011 Tokyoでも紹介しました
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そういえば● FOSS4G Tokyoの質疑応答で、下の画像を動かし
たいというリクエストが。でも、私には無理● と、おもったら
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Ustすげえ、コラボレーションすげえ!!
Ustreamで視聴していた@overyellowさんが機能を実装!!
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それはさておき
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3月の初め頃● ドイツにいました(2010/07~2011/08)。
● 3月始めはカーニバルのシーズン
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ぼちぼち、データが出てきた● ちまちまと、処理して公開
● 何かしてないと、不安だった。
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そんなときに● 国土地理院が空中写真を公開
● 震災対応であれば二次利用可– 幾何補正、オルソ補正はされていない
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で、幾何補正しました● 幾何補正作業の概要
● 第一段階:3/13~3/14● 第二段階:3/14~3/15● 第三段階:3/15~(現在も継続中)
● 総括と特徴● コミュニティの役割● 課題と将来に向けて
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東日本大震災時の地理空間情報の提供
● 様々な主体が被災状況の把握や普及・復興のために、データを提供している● All 311東日本大震災協働情報プラットフォーム● 東京大学沢田・竹内研究室● 東日本大震災アーカイブ(首都大・渡邉研)
● 大学や公的機関に限らず民間企業も● オークニー,2011;北海道地図,2011;ESRIジャパン,2011;etc...– 多すぎて網羅できません。すみません。
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本発表の目的● 被災地空中写真の幾何補正作業
● ボランティアでの共同作業– VGIの一形態
● 作業の手順とその変化を時系列で報告– コミュニティ、Web、ソーシャルメディアの役割
● 問題点と今後
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幾何補正作業の開始
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第一段階のまとめ
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第二段階 3/14~3/15
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作業実施の体制● 連絡はOSGeo.JPディスカスMLで行った
● 一部の論議については直接メールで● 共有すべき情報等はGoogleドキュメントに集約
● 手順の概要や対象となる画像など● 使用するソフト等は指定はしなかった
● QGISの場合の変換パラメータについては記述● リファレンスの位置情報は基盤地図25000WMS配信サービスを推奨– 停電の影響を受ける恐れも少ない
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作業手順のドキュメント化● 作業の手順についてGoogleドキュメントを使って共有
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変換済みファイルのミラー● 無料サービスは速度・安定性で問題
● さくらインターネットにご協力を頂く– 転送速度制限を外してもらう
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オルソフォト作成ツールの開発● QGISなどの場合はオルソ補正が出来ない
● 基盤地図DEMを使ったオルソフォト作成ツール
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幾何補正作業の進捗● CTO-2010-4-C02~C04(仙台市付近)が完了
● 約100枚、WGS84の緯度経度で作成
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第三段階 3/15~● 位置情報を持った画像が公開
● 作業の体制変わらないが、手順が色々変わった
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簡易オルソ化画像
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QGISでの変換マニュアルの作成● これまでと同じくGoogle Docsで共有
● 管理用スプレッドシートも更新
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データ交換用サーバーの設置● OSGeo.JPと応用技術の協力で設置
● 大阪にあるため計画停電等の問題も回避
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WMS配信の開始● 防災科研、近中四のご協力
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オルソ化画像の公開
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オルソ画像の変換方法● 二段階の変換スクリプトを作成
● gdalwarpを用いてjpg+平面直行座標系からGeoTiff+WGS84緯度経度に変換
● gdal_margeを用いて結合● 変換済ファイルは交換サーバーにアップ
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変換した画像● 現在も作業は継続中
● 5~6月に撮影された画像
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第3段階のまとめ● 各種ファイルが連続して公開
● pdfファイル,簡易オルソ画像,オルソ画像– 作業方針が変わった
● オルソ画像をGDALで変換・結合● サーバーにアップロード
● サーバーは応用技術様の提供● 成果の利用
● WMS/TMSでの配信● Webサービス,アプリの構築
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防災科研
マピオン
データの活用例
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作業の総括と課題(1)● 共同作業の構築
● 新規に始めたもの● 作業対象や手順も変化した
● ソーシャルメディアの活用● TwitterやML、Googleドキュメントなど
– 元祖ソーシャルメディアのMLもまだ健在● 多様な主体による枠割り分担
● 効率的なデータの処理と流通
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作業の総括と課題(2)● 補正の精度の問題
● 作業者によってばらつきがある可能性● 限られた時間内での手段としては有効
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コミュニティの果たした役割(1)● OSGeo.JPの作ったコミュニティをベースに活動
● MLの運営やQGISの日本語化、ハンズオンの実施等● FOSS4Gの有効性
● 初心者向けの資料の存在– ハンズオン資料、Webページ等
● ライセンス管理が必要ない– いつでも、どこでも作業が出来た。
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コミュニティの果たした役割(2)● 参加者が地理的に分散していた
● 計画停電等に対するリスクヘッジ– 日本国内、国外問わず
● コミュニティの果たす役割は増加する● 「非専門家」にどう参加してもらうか
– OSMのコアメンバーはIT技術者
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今後の課題(1)● GIS処理の分散化
– Citizen as “Sensors”から”Analysts”へ● データの提供とFOSS4Gの活用で可能になった
– その他の空間分析にも可能か?
● 実際にどの程度利用されたのか● いま,現場で必要なデータは何?
– 検証が必要
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Volunteered Geographic Information (VGI)● 新しいデータ提供・作成のあり方
● 参加者が「地理情報」を作成する– OpenStreetMapやWikimapia
● Goodchild(2007)により提唱● Citizens as sensors: the world of volunteered geography,
GeoJournal (2007) 69:211–221
● 今回の震災● OpenStreetMap・クライシスマッピング● sinsai.info
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今後の課題(2)● 様々な団体からの情報発信
● リスクヘッジとリソースの活用– 二律背反をどう解消するか
● 横のつながりや協働が必要では?● 平時から意見交換等をする場の設置● データを共有するための仕組みの確立
– フォーマット、ライセンス、etc...
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おわりに● ドイツのデュッセルドルフで、若者たちが千羽鶴
を折ってくれました。● たくさんの人が、日本のために祈ってくれていま
す。孤独ではありません。
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謝辞● 以下の方々にお世話になりました。記して感謝します。
● 大阪市立大学 ベンカティッシュ・ラガワン教授● @ikiyaさん、@geo80kさん、@_hfu_さ
ん、@manninさんほか、TwitterやMLのみなさま● さくらインターネット株式会社様、応用技術株式会社様、Amazon Web Services様
● ドイツの皆さん
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WikimapiaやOpenStreetMap
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今回の震災におけるVGI(2)● sinsai.info
● 個人から寄せられた情報やソーシャルメディア(Twitter)を位置情報及びカテゴリに基づいて整理し、地図に融合させた災害情報共有のためのオープンソースによるプラットフォーム
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実際の利用● ファイル転送サーバーの転送量