(flyash gypsum cement deep mixing) 1. 1 2...
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●ドメイン:環境リサイクル
環境リサイクル事業グループ
平成 11年度地盤工学会技術開発賞受賞FGC深層混合処理工法:FGC-DM
-石炭灰・石膏を利用した軟弱地盤改良工法-
電源開発株式会社では、石炭火力発電所から発生する石炭灰を用いて、既存のCDM(深層
混合処理)工法に石炭灰を添加するFGC-DM(Flyash Gypsum Cement Deep Mixing)工法を開発しました。
1. FGC深層混合処理工法/FGC-DMの特徴(1)石炭灰の添加により、通常のセメント系深層混合処理には不可能な低強度から高強度ま
での幅広い地盤改良が可能です。(2)特に、低強度改良地盤を用いた土木掘削工事(山留め構造物)に大幅なコストダウン効果があります。
(3)石炭灰のポゾラン反応性による長期強度増進によりセメント添加量が低減できます。なお、石炭灰の品質変動に伴う改良効果の変動はありません。
2. FGC-DM/技術開発のポイントFGC-DMでは安定剤としてフライアッシュを
セメントに加えることによりCDM工法において、スラリー量が少なく均一な攪拌混合が困難な低強度域の地盤改良が可能になりました。
土留め矢板等を直接改良地盤に打設することが可能となり、高圧噴射工法等の補助工法を併用せずに
経済的な仮設工事ができます。
●ドメイン:環境リサイクル
環境リサイクル事業グループ
●FGC-DM(低強度地盤改良)による山留め施工例(磯子火力発電所更新工事:横浜市)
■工事概要磯子火力発電所更新工事は昭和 40 年代初期に
建設し、約 30 年間運転を続けてきた石炭火力発電所を、運転を中断すること無く建て替えるもの
です。工事用地が狭く既設構造物に隣接して掘削工
事を行う必要があることから、FGC-DMを併
用した山留め掘削を行っています。
FGC-DMの配合
項 目 単 位 配 合 量 備 考
石炭灰(F) Kg/m3 155
セメント(C) Kg/m3 62
水(W) Kg/m3 217
W/(C+F) % 100●FGC-DMの数量:約 19,000(m3)●改良強度:約 500(kN/m2)
●FGC-DM(高強度地盤改良)による山留め施工例
(橘湾火力発電所建設工事:徳島県)■工事概要
橘湾火力発電所建設工事は徳島県阿南市に建設した石炭火力発電所です。この地点は基盤となる岩盤線が起伏に富んで
おり、その上面には軟弱なシルト層と盛土した埋立土が約20m堆積しています。この状況の中、掘削工事のための山留めと本体基礎を構築するに
あたり、自由な強度設定が可能なFGC-DMを採用しました。
FGC-DMの配合
項 目 単 位 配 合 量 備 考
石炭灰(F) Kg/m3 75
セメント(C) Kg/m3 150
水(W) Kg/m3 225
W/(C+F) % 80●FGC-DMの数量:約 68,000(m3)●改良強度:約 2,500(kN/m2)