広帯域バンド幅合成(wbws)での tec推定の現状...広帯域バンド幅合成手法...
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広帯域バンド幅合成(WBWS)でのTEC推定の現状
Current Status of TEC Estimation in the Wideband Bandwidth Synthesis Software
*1 中国科学院上海天文台*2 情報通信研究機構鹿島宇宙技術センター*1 中国科学院上海天文台*2 情報通信研究機構鹿島宇宙技術センター
第17回IVS技術開発センターシンポジウム@NICT鹿島宇宙技術センター 2019年6月27日
近藤哲朗*1,*2、岳藤一宏*2
1
今回の中身
•広帯域バンド幅合成(WBWS)ソフトウェアでの電離層 の推定結果の検証を長基線で行った
•その結果、低SNRでの 推定が思わしくない
•そこで、電離層 推定法の改良を行った
•その結果、低SNRでも の推定が可能となった
2
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広帯域バンド幅合成手法
1. まず基準とする観測(スキャン)を1つ決める
2. バンド毎に処理をして
1. バンド間遅延差を求める
2. バンド内位相特性差を求める
3. こうして得られた補正データで他の観測(スキャン)も処理する
4. 広帯域バンド幅合成後の位相スペクトルを用いて観測(スキャン)毎の電離層補正を行う
システムがある程度安定であることを仮定している3
開始
参照スキャンの決定
校正情報を求める
終了
処理方法の簡単なまとめ
スキャン毎の処理を行う
4
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遅延サーチ後の位相スペクトル
5
𝟏 𝒄 𝒄
遅延サーチ後の位相スペクトル
6
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最小二乗法によって各パラメータを推定する
位相を観測量としたときの観測方程式は
ここで𝜀 𝑓 は位相の観測誤差
𝝓𝒐 𝒇 𝝓 𝒇 𝜺𝝓 𝒇アンビギュィティを排除した位相モデル𝑹 𝒇 cos 𝝓 𝒇 𝑰 𝒇 sin 𝝓 𝒇観測方程式は𝑹𝒐 𝒇 𝑹 𝒇 𝜺𝑹観測量は𝑹𝒐 𝒇 𝐜𝐨𝐬 𝝓𝒐 𝒇 𝑰𝒐 𝒇 𝐬𝐢𝐧 𝝓𝒐 𝒇
𝑰𝒐 𝒇 𝑰 𝒇 𝜺𝑰
𝟏 𝒄 𝒄
等の推定法
7
鹿嶋-石岡 基線
48km
ISHIOKA
KASHIMA
TSUKUBA
N
8
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クロススペクトルの例
に起因する周波数特性!
9
a=1.016+/- 0.0132 b=88.1149+/- 0.0050
従来の2バンド法との比較
y=ax+b10
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TECマップ例(2015/08/14)
GNSS観測との比較
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GNSS観測との比較
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GNSS観測との比較
歩留まり 1159/1186 (=98%)
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KASHIMAMEDICINA
8700km
鹿嶋-メジチナ 基線
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GNSS観測との比較(従来法)
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GNSS観測との比較(従来法)
歩留まり 388/592 (=66%)
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SNR分布を見てみると・・・・
成功 失敗
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以前の実験(gv15226)の場合は・・・・
成功 失敗
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TECサーチ関数の導入(GM法)クロススペクトルの位相モデル
ここで 𝑓 : RF周波数、 𝑡 : 時間Δ𝜏 𝑓 : 電離層遅延差Δ𝜏 𝑓 𝛼𝑓 Δ𝑇𝐸𝐶ここでクロススペクトル のΔ𝜏, Δ𝜏, Δ𝑇𝐸𝐶 に関する
サーチ関数を以下のように定義
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𝐹 Δ𝜏, Δ𝜏, Δ𝑇𝐸𝐶 𝑒 𝑆 𝑓, 𝑡 exp 𝑖2𝜋𝑓Δ𝜏𝑡 𝑑𝑡 exp 𝑖2𝜋𝑓 Δ𝜏 𝛼𝑓 Δ𝑇𝐸𝐶 𝑑𝑓レートサーチによりΔ𝜏 がある程度の精度で決定されているとすると時間に関する積分を実行し、
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もう少し書き直すと
ここで
つまりΔ𝑇𝐸𝐶 を補正したスペクトル
FFTが使える
を最大化する を求める!21
TECサーチ関数
Ampl
itude
𝑭𝜟𝝉,𝚫𝑻𝑬𝑪
𝐷𝐷 Δ𝐷
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TEC=5TECU、遅延=1nsecの広帯域スペクトルデータを発生SNR=1 (周波数要素あたり)、KOMBシミュレーションモード
(赤い部分は0.8以上の部分)
サーチ関数例
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新しい方法(GM法)の結果
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新しい方法(GM法)の結果
歩留まり 580/592 (=98%)
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まとめ
•電離層の推定法として位相モデルを用いた最小二乗推定法の他に新たにTECサーチ関数を使用した推定法を開発した
•その結果、低SNRでの推定が可能となり、有効性が確認できた
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