シャルドネが生み出すそれぞれのワインの豊かな個性と美味...

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樽を使わない白ワインの典型と賞賛されるワイン造り パトリック氏は朴とつとしながらハートは熱いナイスガイ!当社スタッフも皆ファンになりました。 息子さんが2年前にチームに加わり、1ヶ月前にはお孫さんも生まれたとか。 ピノノワールの生産をスタートしたことや樽熟成カーヴを新しくしたことなど、話をされている中で 息子さんの代や将来のドメーヌの有り様を思い描きながら現在の運営をされているのだなと 感じる瞬間が一度ならずありました。 家族の結束が強く長い歴史を持ちながら、将来を見据えて今も生き生きと新しいことへ挑戦し続ける ワイナリー。それも気負うことなく自然体で。 POUILLY FUISSE TERROIR Q:ワイン造りへのこだわりや特徴を教えて下さい。 A:区画ごとに醸造し、全てステンレスで低温発酵させています。 マロラクティック発酵も必ず行い、清澄も行います。 2008年に設備投資して醸造所も新しくしました。 うちは代々シャルドネしか造らないし、樽も一部のキュヴェにしか使いません。 祖父の時代はセメントタンクを使っていて、父のロジェがステンレスに移行しました。 元々樽を使わないドメーヌなのです。その方がシャルドネ本来のアロマを活かせると思うしね。 家族家族全員が力を合わせ、 強固な体制でドメーヌを運営 20165月、ブルゴーニュ地方マコネ地区のワイナリー「ロジェ リュケ」から、 オーナーのパトリック・リュケ氏が初来日しました。 ロジェ リュケは、マコンの南西に位置するフュイッセ村に5世代続く優良生産者のひとつ。 本拠地プイィ・フュイッセを中心にマコネ地区に5AOC、約30haの畑を所有し、 リュット・レゾネを実践。栽培品種はシャルドネのみ、まさにシャルドネのスペシャリストです! シャルドネが生み出すそれぞれのワインの豊かな個性と美味しさで高評価!! Q:他のマコン生産者との違いは? A:マコネでクレマンを製造しているのは珍しいと思います。 うちはクレマンもシャルドネ100%のブラン・ド・ブラン。 それと実はNV表記ですが中身は常に単一ヴィンテージのミレジムものです! ロジェ・リュケのワインの良さはその率直さです。樽を使わないワイン造りが主力で、 ブドウが本来持つ旨味と土壌から来るミネラル分を純粋に味わえます。 「プイィ フュイッセ テロワール」は今回の試飲会アンケート結果でも堂々の1位! 丁寧に造りこまれたきれいな味わいは来場者のハートを鷲掴みにしました。 このワインは世界中で様々なレストランで使われ、5つ星ホテル等でも採用されているとのこと。 お手ごろなサンヴェランやマコンなど小売店でも多く採用されており、 イギリス老舗百貨店「フォトーナム&メイソン」でも扱われています。 Q:畑の管理とワイン醸造はどなたが担当されているのですか? A:どちらも私です。現在ドメーヌでは8人のメンバーが働いていますが、4人は家族。 私の仕事の半分以上は畑仕事、醸造のほかに出荷等にも関わっています。 Q:現在、何か新しい取り組みはされていますか? A:実は2013年にピノノワールを植えました。畑はフュイッセ村から35kmほどの場所。 2016年初めての収穫を迎えます!来年にはブルゴーニュピノノワール初リリースの予定です。 新しい樽熟成カーヴも完成しました。樽を使ったアイテムも造っているので、 こちらで熟成させています。 ワインは全てステンレスタンクにて低温発酵 5代目当主 パトリック リュケ氏 パトリック氏おすすめ料理: 〈ブレス鶏のクリームソース きのこ添え〉 〈シャロレ牛のブランケット・ ド・ヴォー〉

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  • 樽を使わない白ワインの典型と賞賛されるワイン造り

    パトリック氏は朴とつとしながらハートは熱いナイスガイ!当社スタッフも皆ファンになりました。息子さんが2年前にチームに加わり、1ヶ月前にはお孫さんも生まれたとか。ピノノワールの生産をスタートしたことや樽熟成カーヴを新しくしたことなど、話をされている中で息子さんの代や将来のドメーヌの有り様を思い描きながら現在の運営をされているのだなと感じる瞬間が一度ならずありました。家族の結束が強く長い歴史を持ちながら、将来を見据えて今も生き生きと新しいことへ挑戦し続けるワイナリー。それも気負うことなく自然体で。

    POUILLY FUISSE TERROIR

    Q:ワイン造りへのこだわりや特徴を教えて下さい。A:区画ごとに醸造し、全てステンレスで低温発酵させています。  マロラクティック発酵も必ず行い、清澄も行います。  2008年に設備投資して醸造所も新しくしました。 うちは代々シャルドネしか造らないし、樽も一部のキュヴェにしか使いません。  祖父の時代はセメントタンクを使っていて、父のロジェがステンレスに移行しました。 元々樽を使わないドメーヌなのです。その方がシャルドネ本来のアロマを活かせると思うしね。

    家族家族全員が力を合わせ、強固な体制でドメーヌを運営

    2016年5月、ブルゴーニュ地方マコネ地区のワイナリー「ロジェ リュケ」から、オーナーのパトリック・リュケ氏が初来日しました。ロジェ リュケは、マコンの南西に位置するフュイッセ村に5世代続く優良生産者のひとつ。本拠地プイィ・フュイッセを中心にマコネ地区に5AOC、約30haの畑を所有し、リュット・レゾネを実践。栽培品種はシャルドネのみ、まさにシャルドネのスペシャリストです!

    シャルドネが生み出すそれぞれのワインの豊かな個性と美味しさで高評価!!

    Q:他のマコン生産者との違いは?A:マコネでクレマンを製造しているのは珍しいと思います。うちはクレマンもシャルドネ100%のブラン・ド・ブラン。それと実はNV表記ですが中身は常に単一ヴィンテージのミレジムものです!

    ロジェ・リュケのワインの良さはその率直さです。樽を使わないワイン造りが主力で、ブドウが本来持つ旨味と土壌から来るミネラル分を純粋に味わえます。「プイィ フュイッセ テロワール」は今回の試飲会アンケート結果でも堂々の1位!丁寧に造りこまれたきれいな味わいは来場者のハートを鷲掴みにしました。このワインは世界中で様々なレストランで使われ、5つ星ホテル等でも採用されているとのこと。お手ごろなサンヴェランやマコンなど小売店でも多く採用されており、イギリス老舗百貨店「フォトーナム&メイソン」でも扱われています。

    Q:畑の管理とワイン醸造はどなたが担当されているのですか?A:どちらも私です。現在ドメーヌでは8人のメンバーが働いていますが、4人は家族。  私の仕事の半分以上は畑仕事、醸造のほかに出荷等にも関わっています。

    Q:現在、何か新しい取り組みはされていますか?A:実は2013年にピノノワールを植えました。畑はフュイッセ村から35kmほどの場所。  2016年初めての収穫を迎えます!来年にはブルゴーニュピノノワール初リリースの予定です。  新しい樽熟成カーヴも完成しました。樽を使ったアイテムも造っているので、  こちらで熟成させています。

    ワインは全てステンレスタンクにて低温発酵

    5代目当主 パトリック リュケ氏

    パトリック氏おすすめ料理:〈ブレス鶏のクリームソースきのこ添え〉

    〈シャロレ牛のブランケット・ド・ヴォー〉