パンデミックへの備えと対応デロイトのサービスの概要と実績＜本資料は海外のデロイトメンバーファームの翻訳版となります＞

2020年3月

2019年12月、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）による肺炎患者が中国の湖北省武漢市で最初に発見されました。国際機関および各国当局は、この新たな公衆衛生への脅威に対応すべく、断固たる行動を取っています。さらにビジネス界も、自社のパンデミック対策の妥当性を再検討する必要に迫られています。

デロイト トーマツ のクライシスマネジメントチームは、甚大な影響をもたらす事象の発生前、拡大段階、および収束後の各フェーズにおいて、クライアントをサポートし

ます。我々には、クライアントのパンデミックリスクへの取り組みに対し、リスクがもたらす影響の十分な把握、諸問題への対処、そして最悪の事態への備えまで幅広くサポートしてきた経験があります。

過去のパンデミックへの対応をはじめ、近年、特に重大な危機や顕著なレピュテーションの事象や、危機が発生した際に厳しく向けられる目やプレッシャーにさらされているクライアントと密接に連携し、必要に応じた対応の道筋を提供します。

クライアントと協力し、パンデミックに関する様々な考慮事項を事業継続計画（BCP）に組み込みます。具体的なパンデミックリスク軽減のため、また、組織の最も重要な機能を回復させるための、適切かつ実行可能な対応計画およびプロセスを策定します。

BCPには、業務機能の優先順位付け、事象発生による労働力の減少やサプライ

チェーンの中断が及ぼす影響の軽減、また、同様の影響を受ける可能性がある顧客に対するサービスの維持等が含まれます。

レジリエンス（回復力）の構築

現実的で拡張性のある危機対応エクササイズ（演習）の設計と促進を通じ、クライアントのパンデミックへの備えをテストできるよう支援します。当社が提供するインタラクティブなエクササイズは、パンデミック対応における様々な課題およびステークホルダーからの厳しい目を再現することにより、個人、チームおよび対応組織が平常時にありながらリアルな予行演習を行うことが可能です。

十分な演習を重ねた当社の方法論を、ウォーゲーム（シミュレーション）やシナリオワークショップの開発に活かすことにより、パンデミックにおける長期的な影響、戦略的な意思決定、および暗黙のトレードオフついてクライアントがより深く理解できるようお手伝いします。

予行演習

また、長期的なパンデミック対応において向けられる厳しい目やプレッシャーに対処すべく、クライアントにおける対応組織の構築と強化、および必要な能力の育成をサポートします。

サプライチェーン対策のサポート

危機管理およびイシューマネジメントの専門家として、グローバルなパンデミック対応を支えるための重要な役割を担う組織（医薬品メーカー、物流プロバイダー等）に対し、最悪の事態へ備えることができるようサポートします。あらゆるリスクを積極的に監視・軽減すべく、パンデミック対応のシナリオを立案し、サプライチェーンのレジリエンスを評価し、レジリエンス戦略を策定します。

危機管理のコンサルタントメンバーで構成される世界最大級の専門チームとして、長期にわたるパンデミック全体を通じ、クライアントをサポートします。経営幹部には、戦略的助言チームを提供し、対応組織およびプロセスの導入をサポートし、パンデミック時にコミュニケーションを取るべき重要なステークホルダーを識別します。

デロイト トーマツの『デロイトレスポンス』サービスは、有事の際に経験豊富な危

機管理のプロフェッショナルへの即時のアクセスと、クライアントが必要とするサポートを提供します。

「ライブ」対応

パンデミック事前対策および対処サービス

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パンデミック対策の実績

ケーススタディ：医薬品メーカーに対する「ライブ」サポートの維持支援

ケーススタディ：外資保険グループのパンデミック対策計画およびツールキット作成

ケーススタディ：外資製薬会社におけるパンデミック対策支援

ケーススタディ：

公衆衛生機関における演習実施

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ある医薬品がパンデミックの最中に注目の的となった時、当該医薬品の重要な供給責任を負うメーカーをサポート

グローバルのパンデミックグチームの「チーフスタッフ」に相当する立場で、アドバイザリーの役割を果たし、チームの円滑な運営を実現するため、システム、プロセス、計画の構築と維持、パンデミックをめぐるレピュテーションリスクおよび、その他のリスクの計画と軽減、ならびに重要なステークホルダーと協力し、組織の信頼維持に向けた支援をしました。

ある外資保険グループがグローバルな対策を強化するにあたって、パンデミック対策計画およびパンデミックエクササイズツールキットを作成

クライシスマネジメントチームはまず、地域でパンデミックが発生した場合の対応および回復の選択肢を文書化するための一貫した枠組みを各現地のチームに提供すべく、パンデミック対策計画テンプレートを作成しました。

それに続き、パンデミックエクササイズツールキットおよびファシリテーターガイドを作成しました。これらにより、現地の危機管理チームがパンデミック危機対応演習を実施、し演習を通してパンデミック対策計画にあるルールが実証され、さらに計画に組み込むことが可能になりました。

ある多国籍製薬会社において、パンデミック等の甚大な影響をもたらすシナリオへの備えを継続的にサポート

当該製薬会社は、抗ウイルス薬を製造する企業で、私たちは、 2009年のH1N1型インフルエンザ・パンデミックに対する対応を支援しました。

この業務の提供をきっかけに、クライシスマネジメントチームは、将来起こり得る類似の事象に対する同社の備えを継続的にお手伝いしています。

ある公衆衛生機関におけるシミュレーション演習を策定・実施し、パンデミック対策のストレステストを実施

チームは同機関と協力して、インフルエンザのパンデミックに対する急性期病院のレジリエンスをストレステストするシミュレーション演習を実施しました。

この演習では、課題への対処および意思決定を参加者に要求するような、現実的かつ時間制約のある形式で、大手医療機関のレジリエンス計画をテストすることに成功しました。

また、同機関の対応能力を強化するために改善が必要な具体的な領域を、特に内部コミュニケ―ション、トリガーポイントの見極め、回復フェーズの計画立案において特定できました。

専門家

ジョン・ウィリアムズ（John Williams） | シニアマネージャー

デロイトのレピュテーション・クライシス・レジリエンスチームのシニアマネージャー。ライフサイエンスおよびヘルスケアセクターで幅広い業務を手掛け、さまざまな問題や危機に対する組織の事前対策と対処をサポートしている。中でも、パンデミックや深刻なエピデミック（流行）について、複数の抗ウイルス薬メーカーの計画立案を支援した経験を持つ。

ヘレン・ホッジ（Helen Hodge） | シニアマネージャー

政治、環境、社会規制および経済問題に関する外部リスクの定量化と、それらリスクへの脆弱性およびそのリスク管理に関する助言の豊富な経験を有する。パンデミックリスクを評価するにあたり、a)パンデミック発生の地理的リスクの評価、b)パンデミック拡大リスクのマッピング、c)パンデミックウイルスの封じ込め能力の各国比較等のアナリティクスを構築してきた。

リック・カドワース（Rick Cudworth） | パートナー

30年を超える経験を持つ、戦略リスク、組織レジリエンスおよび

危機管理分野のリーダーかつパイオニア。デロイトのパートナーであり、レピュテーション・クライシス・レジリエンスプラクティス事業の創設者。過去のパンデミックでは、英国民間緊急事態事務局（CCS）のビジネスアドバイザリー国家フォーラムのメンバーを務めた。また、バークレイズのグローバルな計画および対応を6か月間にわたって指導した。

ティム・ジョンソン（Tim Johnson） | パートナー

いくつかの世界有数の企業および非営利団体に対し、レピュテーション管理、危機管理および組織レジリエンスのアドバイザリーを提供してきた経験を持つ。過去のパンデミック時には、注目の的となった医薬品を製造する製薬会社をサポートし、パンデミックをめぐる評判リスクおよびその他のリスクの計画と軽減、ならびに重要なステークホルダーとの協力による組織への信頼とサポートの維持を支援した。

杉山 雅彦有限責任監査法人トーマツ

グローバルクライシスマネジメントリーダー

パートナー

三木 要デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社

クライシスマネジメントサービス統括

パートナー

パンデミックに関するお問合せ（日本窓口） e-mail ： dt-cm@tohmatsu.co.jp

大手電力会社において、電源立地企画、経営計画策定、エネルギー事業・制度リサーチ、政策調査・折衝、法務業務などエネルギー政策全般に幅広く対応。クライシス対応の経験も深く、巨額の損害賠償対応についてチームアップおよび制度の基本設計、マネジメントを統括し、マスコミ対応や官公庁折衝にも従事。

主に製造業、商社、金融機関、小売業に向けガバナンス、リスクマネジメント体制構築、内部統制体制、内部監査構築のプロジェクトをリード。近年は、グローバルガバナンス体制構築、業界特有の法令等

の対応支援等のクロスボーダープロジェクトをリードし、2019年より、Deloitte Global Crisis Management Service Leaderを務める。

中島 祐輔デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社

フォレンジック & クライシスマネジメントサービス統括

パートナー

M&A・再生案件に多数従事。特に、カーブアウトを伴う事業売却、

グループ再編に強みを有し、電機・化学等の大型再編業務にプロジェクトマネジャーとして参画。近年は不正調査やその後の業務・統制改善業務に及ぶクライシスマネジメント業務にも従事し、一貫したサービス提供の確立に注力している。

中澤 可武有限責任監査法人トーマツ

パートナー

国内外拠点をつなぐサプライチェーンを対象とした、自然災害・テロ等のリスク評価、クライシスマネジメント体制構築、事業継続計画（BCP）の策定等に豊富な実績を持つ。各国・各地域に特有のリスクと企業の仕組み・機能をあわせて、経営・ガバナンス、クライシスマネジメントの各観点から体制等の高度化支援を実施できることが強み。

デロイト トーマツ グループは、日本におけるデロイト アジア パシフィック リミテッドおよびデロイトネットワークのメンバーであるデロイト トーマツ合同会社並びにそのグループ法人（有限責任監査法人トーマツ、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社、デロイト トーマツ税理士法人、DT弁護士法人およびデロイト トーマツ コーポレート ソリューション合同会社を含む）の総称です。デロイト トーマツ グループは、日本で最大級のビジネスプロフェッショナルグループのひとつであり、各法人がそれぞれの適用法令に従い、監査・保証業務、リスクアドバイザリー、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、税務、法務等を提供しています。また、国内約40都市に1万名以上の専門家を擁し、多国籍企業や主要な日本企業をクライアントとしています。詳細はデロイト トーマツ グループWebサイト（ www.deloitte.com/jp ）をご覧ください。

Deloitte（デロイト）とは、デロイト トウシュ トーマツ リミテッド（“DTTL”）、そのグローバルネットワーク組織を構成するメンバーファームおよびそれらの関係法人のひとつまたは複数を指します。DTTL（または“Deloitte Global”）ならびに各メンバーファームおよびそれらの関係法人はそれぞれ法的に独立した別個の組織体です。DTTLはクライアントへのサービス提供を行いません。詳細は www.deloitte.com/jp/about をご覧ください。デロイト アジア パシフィック リミテッドはDTTLのメンバーファームであり、保証有限責任会社です。デロイト アジア パシフィック リミテッドのメンバーおよびそれらの関係法人は、それぞれ法的に独立した別個の組織体であり、アジア パシフィックにおける100を超える都市（オークランド、バンコク、北京、ハノイ、香港、ジャカルタ、クアラルンプール、マニラ、メルボルン、大阪、上海、シンガポール、シドニー、台北、東京を含む）にてサービスを提供しています。

Deloitte（デロイト）は、監査・保証業務、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、リスクアドバイザリー、税務およびこれらに関連する第一級のサービスを全世界で行っています。150を超える国・地域のメンバーファームのネットワークを通じFortune Global 500®の8割の企業に対してサービス提供をしています。“Making an impact that matters”を自らの使命とするデロイトの約286,000名の専門家については、（ www.deloitte.com ）をご覧ください。

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