勤務情報入力システムおよびワークフローシステム...

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Page 1: 勤務情報入力システムおよびワークフローシステム 人事サービス・コンサルティング株式会社様 <ERPフロント人事 ... · れにより、業務フローの上流工程や人事戦略

大企業から中小企業まで74社約11万人にシェアードサービスを提供する人事サービス・コンサルティング株式会社。同社は、SAP R/3をはじめとするERPパッケージの良さを享受しつつ、顧客の個別要求へ柔軟に応えるため、intra-martでフロントシステムを構築した。フロントシステムの範囲は、セルフ入力画面のユーザーインターフェースから、各種届出のワークフローまで広範にわたる。ERPパッケージをintra-martで作ったフロント環境で「くるむ」ことで、使い勝手のよい理想のシステム基盤を実現した人事サービス・コンサルティングは、サービス範囲の拡大と、競争力強化に成功した。

●人事サービス・コンサルティング株式会社(略号:HRMSC)

人事サービス・コンサルティング株式会社様SAPのWebフロントシステムをintra-martで柔軟に構築顧客満足度の高いシェアードサービスを展開

最新導入事例

8 IM-Press 第3号 9IM-Press 第3号

   本  社:東京都中央区日本橋本町4丁目11番5号         日本橋TTFビル5階   設  立:2002年5月20日   資 本 金:   

   従 業 員:85名   概  要:

     URL: www.hrmsc.co.jp/

住友信託銀行、松下電器産業、花王の3社が共同出資して、人事のシェアードサービスセンターとして設立した。アウトソーシング受託のほか、システム開発、シェアード業務企画などのコンサルティングサービスも展開。

5億1,935万円(株主:住友信託銀行、松下電器産業、花王、SAPジャパン、マイクロソフト、日立ソフトウェアエンジニアリング、CSKホールディングス)

 マネジメントライン管理を目指して 管理精度を深化

 住友信託銀行、松下電器産業、花王の3社が共同出資して、人事のシェアードサービスセンターとして設立したのが、人事サービス・コンサルティング株式会社である。 「連結経営、グループ経営の進展によって、人事システムが短命化すると同時に、複数のしくみを同時に動かさなければならなくなってきました。作り直しを頻繁に行わなければならなくなって、システム・オペレーションコストも増大し、各社とももはや自社でスクラップ&ビルドを繰り返してはいられなくなったのです。しかも、401Kなどの登場により、従業員と双方向の情報交換も求められるようになってきました。従来型のアウトソーシングサービスではこういった問題を解決できません。システム開発からサービス提供までを共同化した『複数企業間シェアードサービス会社』が最適解ということで、当社が設立されたのです」と、代表取締役社長 武谷啓氏は説明する。 人事サービス・コンサルティングのサービスは、人事業務のアウトソーシングから、人事システムの機能をネットワーク経由でを提供するASPまで幅広くカバーする。最大の特長は、日本を代表する名だたる企業が出資しているだけに経営基盤が安定しており、システムを自前で保有できることだ。人材も豊富で、システムの開発から運用、保守まで自社内で行い、新たに創出したビジネスモデルを迅速にシステムへ反映させていけるのである。 人事サービス・コンサルティングが提案するサービスのひとつが人事ポータルであり、

その特長のひとつが人事マネジメントライン管理である。 「人事マネジメントライン管理には2つの意味があります。ひとつは、従来人事部では把握しきれなかった課・チームレベルまでのレポートラインを明確化することで、人事部としての全社的なコミュニケーション・ルートを確立・可視化すること。もうひとつは、そのルートを従業員にも明示することで組織・個人の役割・責任(誰が業務の承認者なのか育成担当者なのか等)の曖昧さを排除すること。 弊社では、この仕組みをワークフローのシステムとして組み込むことにより、顧客企業が末端まで行き届いた会社管理を可能とするサービスを価値として提供することを目指しているのです。」と執行役員の竹田卓也氏は語る。

 標準化できない業務のために柔軟な フロント環境を用意

 システム基盤としては、「シンプルなシステム」と「シンプルなオペレーション」をコンセプトに、統合・標準化・共通化を追求してきた。中核の給与情報システムと人事情報システムには、SAP R/3などのERPパッケージを用いている。 「シェアードサービスの基盤は統合すればするほどコストを削減できるのですが、無理な統合は使い勝手を悪化させ、かえってコストを増大させます。そこで必要になったのが、ERPの機能を補完する、柔軟なフロントシステムでした」と武谷氏は語る。 人事サービス・コンサルティングの顧客は、業種も企業規模もさまざまで、個別の要求は

多岐にわたる。しかしERPパッケージ自体をカスタマイズすると、システムもオペレーションもシンプルではなくなってしまう。「そこで、フロント側でカスタマイズ可能な環境を作り、これでERPパッケージをくるんでしまうことを考えました」と武谷氏は言う。 顧客企業が、フロントにある固有のユーザーインターフェースと固有のワークフローで人事・勤務管理を行うと、中核の部分で、信頼性の高いERPパッケージが高い処理能力を発揮する。シェアードサービスならではの効率処理と、個別の顧客満足とを両立させることができるのである。 給与計算など標準化が可能な業務にはERPパッケージを適用する一方で、こだわりの多い業務ワークフローや、人事制度に準拠する従業員サービス、企業ごとに異なる人事企画者向け機能など、標準化が困難な部分には自由度の高いWebシステム環境を用意する。これにより、業務フローの上流工程や人事戦略立案など、新規の領域にまでスピーディにサービス範囲を広げ、ビジネスチャンスを拡大で

きるというねらいもあった。

 進化を続ける人事システムの構築が 可能なintra-mart

 ワークフローとWebユーザーインターフェースを中心とする「柔軟なフロントシステム」を開発するにあたって、intra-martを選択した理由は3点あった。 第1に、intra-martで勤務管理ワークフローをシステム化した先例をテンプレートとして利用することで、開発期間を短縮できたことである。 「Javaの標準的な技術を用いているため、開発者を確保しやすいこと、ライセンスのコストパフォーマンスに優れていることも評価しました」と竹田氏は付け加える。 第2は、人事サービス・コンサルティングの事業目的をNTTデータイントラマートが理解し、パートナーとして全面的に支援する姿勢を示したことだ。 そして第3に、ワークフローで終わることなく、その後のシステムの発展がフレームワークを共通基盤として自由にできることである。 「これからの人事システムには、勤務や身上届などの情報を吸い上げるだけでなく、従業員や管理者が日々行うべきことをPush型でポータル表示させるなど、従業員および管理者と人事部との双方向のやりとりが不可欠になってきます。intra-martなら、将来にわたって同一アーキテクチャで開発環境をシンプルに統一することで、中長期的に開発運用コストを抑えていくことができるでしょう」と竹田氏は言う。今後、「Web 2.0時代の双方向人事サービス」を創出していくには、柔軟性の高いintra-martが最適だったのである。

 2007年春にワークフローまで 稼動開始予定

 このフロントシステムは3つのステップを踏んで開発している。 第1ステップでは、勤怠管理の基本機能を実現し、従業員による勤務情報のセルフ入力に対応する。 第2ステップは、経費精算、身上変更届出などのさまざまなワークフローを稼動させる。目標管理や従業員検索など、管理者向けの機能も充実する。 第3ステップではさらに、日々のシステム運用を通じて蓄積される人事情報を、人事部や経営層、管理職が有効に活用するための基盤を構築する。ここまで到達できたとき初めて、実効的な人事情報の利用が可能となり、また冒頭の人事マネジメントラインも有効に機能できるのである。 第1ステップは2006年春に稼動を開始し、第2ステップも2007年春に稼動予定だ。

 「もともとJ2EEフレームワークに沿ってシステム構造を構想していましたから、in-tra-martのアーキテクチャがスムーズに適用できました。かつ生産性が高く簡易なページベース開発が併用できるため、社内各部門の要望に迅速に応えることができるのも、in-tra-martならではのメリットです」と今回のシステム開発担当グループリーダーの池田氏は語る。 NTTデータイントラマートも、ワークフローの流れや、画面の項目名称の変更など人事サービス・コンサルティングの要望にパッケージの標準機能をすばやく対応させながら、スムーズな開発を側面から支えた。

 ERPとintra-martは 理想的な補完関係

 2007年春の第2ステップまでカットオーバーすると、大幅な業務効率アップと省力化が可能になる。 顧客企業では、各種届出がペーパーレスで回るようになり、チェック作業も削減できる。二重入力のない「ワンインプット・ワンアクション」体制を確立できるため、自動化、スピード化も大いに進む。承認ルートが最適化され、業務プロセス改革とスピードアップが進むという効果も期待される。また、ワークフローの承認行為など、利用者が行うべき業務についてシステムからPush型でポータル通知するサービスも始まって、利用者の利便性が大きく向上する。 人事サービス・コンサルティングは、ERPパッケージの良さをフルに活用しつつ、お客様に対してはより見やすく、より使いやすいWebユーザーインターフェースを提供することに成功した。パワフルなERPと柔軟なintra-martは、利用者満足を高めるためのベストカップルだといえるだろう。

代表取締役社長 武谷啓氏

人事情報システムTOP画面

 先生が作った先生のための教育支援 システム

 「コンセプトはティーチャーフレンドリー。

先生方から、『簡単にコンテンツが作れる』、

『使ったほうが、対面授業の負担が軽減され

る』と、評価してもらえることを目指しまし

た」と、同志社女子大学 学芸学部 情報メディ

ア学科 助教授 川田隆雄先生は言う。

 同志社女子大学では、オンライン学習シス

テム「DWC-CyberVine」を開発して全学の

講義に利用している。

 DWC-CyberVineは、Webブラウザを搭載

したPCとインターネット接続環境さえあれば、

いつでもどこでも講義を聴講できるオンデマ

ンド型の学習システムだ。

 「eラーニングシステムと呼ばず、あえてオ

ンライン学習システムと呼んでいるのは、従

来のeラーニングシステムはティーチャーフレ

ンドリーではなかったという強い反省がある

からです」と、マルチメディアによる教育シ

ステムの開発が専門である川田先生は言う。

 従来は、企業の社員教育用途に開発された

システムを教育現場向けに手直ししたものが

多く、先生方にとっては使いにくい面があっ

た。大学では、講義を行う先生方がコンテン

ツの作り手であり、完璧なコンテンツ作りに

時間をかけている余裕はないのだ。

 そこで、DWC-CyberVineは、コンテンツ

作成の簡単さをさまざまな角度から追求した。

 先生はPowerPointのスライドショーを使用

した授業を行い、同時にビデオカメラで撮影

勤務情報入力システムおよびワークフローシステム<ERPフロント人事サービスシステム>

人事情報システム入力画面

- 社員基本情報- 異動発令情報- キャリア情報 など

- 組織情報- ポジション計画

人事企画機能

人事トランザクション

給与変動データ

組織情報

ワークフロー機能

評価・査定

●銀行(給与・財形・住民税)

●郵便局(給与)

●生命保険会社

●損害保険会社

●証券会社

●市町村

●税務署

●社会保険事務所

組織情報管理

会計システム

その他社内システム

昇給・昇格

報酬管理

BW

身上変更(届出)

旅費精算

人員管理

社会保険機能

人員組織管理

情報活用基盤

外部機関

報酬管理

異動シミュレーション

ポジション・空席管理

経費精算

勤怠管理

キャリア計画

評価・査定

社内公募

給与明細照会

人事マネジメントライン管理

1

2

3

4

5

6

7

8

APIコール

情報活用基盤の全体像

個人情報管理

組織情報管理

個人情報管理

月例給与賞与

各種マスター類個人情報管理

給与賞与計算処理組織情報管理

(基本情報のみ)

組織情報管理

個人情報管理

人材情報照会

Page 2: 勤務情報入力システムおよびワークフローシステム 人事サービス・コンサルティング株式会社様 <ERPフロント人事 ... · れにより、業務フローの上流工程や人事戦略

大企業から中小企業まで74社約11万人にシェアードサービスを提供する人事サービス・コンサルティング株式会社。同社は、SAP R/3をはじめとするERPパッケージの良さを享受しつつ、顧客の個別要求へ柔軟に応えるため、intra-martでフロントシステムを構築した。フロントシステムの範囲は、セルフ入力画面のユーザーインターフェースから、各種届出のワークフローまで広範にわたる。ERPパッケージをintra-martで作ったフロント環境で「くるむ」ことで、使い勝手のよい理想のシステム基盤を実現した人事サービス・コンサルティングは、サービス範囲の拡大と、競争力強化に成功した。

●人事サービス・コンサルティング株式会社(略号:HRMSC)

人事サービス・コンサルティング株式会社様SAPのWebフロントシステムをintra-martで柔軟に構築顧客満足度の高いシェアードサービスを展開

最新導入事例

8 IM-Press 第3号 9IM-Press 第3号

   本  社:東京都中央区日本橋本町4丁目11番5号         日本橋TTFビル5階   設  立:2002年5月20日   資 本 金:   

   従 業 員:85名   概  要:

     URL: www.hrmsc.co.jp/

住友信託銀行、松下電器産業、花王の3社が共同出資して、人事のシェアードサービスセンターとして設立した。アウトソーシング受託のほか、システム開発、シェアード業務企画などのコンサルティングサービスも展開。

5億1,935万円(株主:住友信託銀行、松下電器産業、花王、SAPジャパン、マイクロソフト、日立ソフトウェアエンジニアリング、CSKホールディングス)

 マネジメントライン管理を目指して 管理精度を深化

 住友信託銀行、松下電器産業、花王の3社が共同出資して、人事のシェアードサービスセンターとして設立したのが、人事サービス・コンサルティング株式会社である。 「連結経営、グループ経営の進展によって、人事システムが短命化すると同時に、複数のしくみを同時に動かさなければならなくなってきました。作り直しを頻繁に行わなければならなくなって、システム・オペレーションコストも増大し、各社とももはや自社でスクラップ&ビルドを繰り返してはいられなくなったのです。しかも、401Kなどの登場により、従業員と双方向の情報交換も求められるようになってきました。従来型のアウトソーシングサービスではこういった問題を解決できません。システム開発からサービス提供までを共同化した『複数企業間シェアードサービス会社』が最適解ということで、当社が設立されたのです」と、代表取締役社長 武谷啓氏は説明する。 人事サービス・コンサルティングのサービスは、人事業務のアウトソーシングから、人事システムの機能をネットワーク経由でを提供するASPまで幅広くカバーする。最大の特長は、日本を代表する名だたる企業が出資しているだけに経営基盤が安定しており、システムを自前で保有できることだ。人材も豊富で、システムの開発から運用、保守まで自社内で行い、新たに創出したビジネスモデルを迅速にシステムへ反映させていけるのである。 人事サービス・コンサルティングが提案するサービスのひとつが人事ポータルであり、

その特長のひとつが人事マネジメントライン管理である。 「人事マネジメントライン管理には2つの意味があります。ひとつは、従来人事部では把握しきれなかった課・チームレベルまでのレポートラインを明確化することで、人事部としての全社的なコミュニケーション・ルートを確立・可視化すること。もうひとつは、そのルートを従業員にも明示することで組織・個人の役割・責任(誰が業務の承認者なのか育成担当者なのか等)の曖昧さを排除すること。 弊社では、この仕組みをワークフローのシステムとして組み込むことにより、顧客企業が末端まで行き届いた会社管理を可能とするサービスを価値として提供することを目指しているのです。」と執行役員の竹田卓也氏は語る。

 標準化できない業務のために柔軟な フロント環境を用意

 システム基盤としては、「シンプルなシステム」と「シンプルなオペレーション」をコンセプトに、統合・標準化・共通化を追求してきた。中核の給与情報システムと人事情報システムには、SAP R/3などのERPパッケージを用いている。 「シェアードサービスの基盤は統合すればするほどコストを削減できるのですが、無理な統合は使い勝手を悪化させ、かえってコストを増大させます。そこで必要になったのが、ERPの機能を補完する、柔軟なフロントシステムでした」と武谷氏は語る。 人事サービス・コンサルティングの顧客は、業種も企業規模もさまざまで、個別の要求は

多岐にわたる。しかしERPパッケージ自体をカスタマイズすると、システムもオペレーションもシンプルではなくなってしまう。「そこで、フロント側でカスタマイズ可能な環境を作り、これでERPパッケージをくるんでしまうことを考えました」と武谷氏は言う。 顧客企業が、フロントにある固有のユーザーインターフェースと固有のワークフローで人事・勤務管理を行うと、中核の部分で、信頼性の高いERPパッケージが高い処理能力を発揮する。シェアードサービスならではの効率処理と、個別の顧客満足とを両立させることができるのである。 給与計算など標準化が可能な業務にはERPパッケージを適用する一方で、こだわりの多い業務ワークフローや、人事制度に準拠する従業員サービス、企業ごとに異なる人事企画者向け機能など、標準化が困難な部分には自由度の高いWebシステム環境を用意する。これにより、業務フローの上流工程や人事戦略立案など、新規の領域にまでスピーディにサービス範囲を広げ、ビジネスチャンスを拡大で

きるというねらいもあった。

 進化を続ける人事システムの構築が 可能なintra-mart

 ワークフローとWebユーザーインターフェースを中心とする「柔軟なフロントシステム」を開発するにあたって、intra-martを選択した理由は3点あった。 第1に、intra-martで勤務管理ワークフローをシステム化した先例をテンプレートとして利用することで、開発期間を短縮できたことである。 「Javaの標準的な技術を用いているため、開発者を確保しやすいこと、ライセンスのコストパフォーマンスに優れていることも評価しました」と竹田氏は付け加える。 第2は、人事サービス・コンサルティングの事業目的をNTTデータイントラマートが理解し、パートナーとして全面的に支援する姿勢を示したことだ。 そして第3に、ワークフローで終わることなく、その後のシステムの発展がフレームワークを共通基盤として自由にできることである。 「これからの人事システムには、勤務や身上届などの情報を吸い上げるだけでなく、従業員や管理者が日々行うべきことをPush型でポータル表示させるなど、従業員および管理者と人事部との双方向のやりとりが不可欠になってきます。intra-martなら、将来にわたって同一アーキテクチャで開発環境をシンプルに統一することで、中長期的に開発運用コストを抑えていくことができるでしょう」と竹田氏は言う。今後、「Web 2.0時代の双方向人事サービス」を創出していくには、柔軟性の高いintra-martが最適だったのである。

 2007年春にワークフローまで 稼動開始予定

 このフロントシステムは3つのステップを踏んで開発している。 第1ステップでは、勤怠管理の基本機能を実現し、従業員による勤務情報のセルフ入力に対応する。 第2ステップは、経費精算、身上変更届出などのさまざまなワークフローを稼動させる。目標管理や従業員検索など、管理者向けの機能も充実する。 第3ステップではさらに、日々のシステム運用を通じて蓄積される人事情報を、人事部や経営層、管理職が有効に活用するための基盤を構築する。ここまで到達できたとき初めて、実効的な人事情報の利用が可能となり、また冒頭の人事マネジメントラインも有効に機能できるのである。 第1ステップは2006年春に稼動を開始し、第2ステップも2007年春に稼動予定だ。

 「もともとJ2EEフレームワークに沿ってシステム構造を構想していましたから、in-tra-martのアーキテクチャがスムーズに適用できました。かつ生産性が高く簡易なページベース開発が併用できるため、社内各部門の要望に迅速に応えることができるのも、in-tra-martならではのメリットです」と今回のシステム開発担当グループリーダーの池田氏は語る。 NTTデータイントラマートも、ワークフローの流れや、画面の項目名称の変更など人事サービス・コンサルティングの要望にパッケージの標準機能をすばやく対応させながら、スムーズな開発を側面から支えた。

 ERPとintra-martは 理想的な補完関係

 2007年春の第2ステップまでカットオーバーすると、大幅な業務効率アップと省力化が可能になる。 顧客企業では、各種届出がペーパーレスで回るようになり、チェック作業も削減できる。二重入力のない「ワンインプット・ワンアクション」体制を確立できるため、自動化、スピード化も大いに進む。承認ルートが最適化され、業務プロセス改革とスピードアップが進むという効果も期待される。また、ワークフローの承認行為など、利用者が行うべき業務についてシステムからPush型でポータル通知するサービスも始まって、利用者の利便性が大きく向上する。 人事サービス・コンサルティングは、ERPパッケージの良さをフルに活用しつつ、お客様に対してはより見やすく、より使いやすいWebユーザーインターフェースを提供することに成功した。パワフルなERPと柔軟なintra-martは、利用者満足を高めるためのベストカップルだといえるだろう。

代表取締役社長 武谷啓氏

人事情報システムTOP画面

 先生が作った先生のための教育支援 システム

 「コンセプトはティーチャーフレンドリー。

先生方から、『簡単にコンテンツが作れる』、

『使ったほうが、対面授業の負担が軽減され

る』と、評価してもらえることを目指しまし

た」と、同志社女子大学 学芸学部 情報メディ

ア学科 助教授 川田隆雄先生は言う。

 同志社女子大学では、オンライン学習シス

テム「DWC-CyberVine」を開発して全学の

講義に利用している。

 DWC-CyberVineは、Webブラウザを搭載

したPCとインターネット接続環境さえあれば、

いつでもどこでも講義を聴講できるオンデマ

ンド型の学習システムだ。

 「eラーニングシステムと呼ばず、あえてオ

ンライン学習システムと呼んでいるのは、従

来のeラーニングシステムはティーチャーフレ

ンドリーではなかったという強い反省がある

からです」と、マルチメディアによる教育シ

ステムの開発が専門である川田先生は言う。

 従来は、企業の社員教育用途に開発された

システムを教育現場向けに手直ししたものが

多く、先生方にとっては使いにくい面があっ

た。大学では、講義を行う先生方がコンテン

ツの作り手であり、完璧なコンテンツ作りに

時間をかけている余裕はないのだ。

 そこで、DWC-CyberVineは、コンテンツ

作成の簡単さをさまざまな角度から追求した。

 先生はPowerPointのスライドショーを使用

した授業を行い、同時にビデオカメラで撮影

勤務情報入力システムおよびワークフローシステム<ERPフロント人事サービスシステム>

人事情報システム入力画面

- 社員基本情報- 異動発令情報- キャリア情報 など

- 組織情報- ポジション計画

人事企画機能

人事トランザクション

給与変動データ

組織情報

ワークフロー機能

評価・査定

●銀行(給与・財形・住民税)

●郵便局(給与)

●生命保険会社

●損害保険会社

●証券会社

●市町村

●税務署

●社会保険事務所

組織情報管理

会計システム

その他社内システム

昇給・昇格

報酬管理

BW

身上変更(届出)

旅費精算

人員管理

社会保険機能

人員組織管理

情報活用基盤

外部機関

報酬管理

異動シミュレーション

ポジション・空席管理

経費精算

勤怠管理

キャリア計画

評価・査定

社内公募

給与明細照会

人事マネジメントライン管理

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APIコール

情報活用基盤の全体像

個人情報管理

組織情報管理

個人情報管理

月例給与賞与

各種マスター類個人情報管理

給与賞与計算処理組織情報管理

(基本情報のみ)

組織情報管理

個人情報管理

人材情報照会