ピックアップ議会 市政について問う! 委員会レポート -...

平成30年2月15日 第217号 ピックアップ議会 ◦全員協議会を開催しました P.2 市政について問う! ◦20人の議員が一般質問を行いました P.4~9 委員会レポート ◦委員会行政視察報告 P.9~11 平成 30 年(第 20 回)新成人議会(市議会本会議場) ※関連記事は P.12 ………………………………………………… ……………………………… ………………………………………………

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Page 1: ピックアップ議会 市政について問う! 委員会レポート - …...平成30年2月15日 第217号 ピックアップ議会 全員協議会を開催しました P.2

平成30年2月15日第217号

ピックアップ議会  ◦全員協議会を開催しました P.2

市政について問う!  ◦20人の議員が一般質問を行いました P.4~9

委員会レポート  ◦委員会行政視察報告 P.9~11

平成 30 年(第 20 回)新成人議会(市議会本会議場)※関連記事は P.12

…………………………………………………

………………………………

………………………………………………

Page 2: ピックアップ議会 市政について問う! 委員会レポート - …...平成30年2月15日 第217号 ピックアップ議会 全員協議会を開催しました P.2

︱︱﹁都市計画道路沼津南一色線の整備方針﹂について︱︱

 全員協議会を開催しました

問 多額の事業費がかかるが、現行の補助金以外にも何か目算はあるのか。

答 国庫補助事業の対象となるよう、今後も国と協議していく。また、起債の活用により、事業費負担の平準化を図っていく。

問 平成29年6月の建設水道委員会の報告では事業費が約26億円であったが、約35~ 40億円にふえた要因とその内訳は。

答 その後の検討で、東側道路を橋梁形式にしたこと

(約4億円増)及びトンネルの地盤改良(約4~5億円増)を見込んだためである。

問 橋梁案は古墳の現状保存としては望ましいが、異様な光景になるのではとの懸念がある。この点について文化庁の意見はどうか。

答 文化庁には事前相談をしており、本整備案については、道路建設を行うという前提のもとで高尾山古墳の価値を守るために最大の努力を行った結果と認識していただいている。

ピックアップ議会

全員協議会で交わされた主な質疑

 市議会では、平成27年に高尾山古墳の存続についての陳情の提出を受け、連合審査会を開催するなど、協議や勉強会を重ねてきました。 平成29年12月21日に全員協議会を開催し、市が関係者と協議等を進めた結果、最適と判断した整備案(道路整備と古墳保存の両立)について、市当局から報告を受けた後、協議が行われました。 ここでは、その内容をお知らせします。

整備方針の内容

本整備案の概要・東側2車線(墳丘部と神社の間を橋梁で通過)・西側2車線(墳丘部の下をトンネルで通過)・概算事業費 約 35 ~ 40 億円 ※今後精査本整備案の選定理由 有識者による協議会から6つの案が示され、道路構造や交差点の安全性、東西道路の接続等の円滑性、古墳の現位置での保存、利活用の視点により、比較検討した結果、本整備案が最適と判断した。道路整備の方針 道路構造物と古墳を含む周辺までを一体的な空間として設計し、質の高い整備を行うことで、良好な景観の形成を目指す。古墳の活用方針 本市のシンボル的なモニュメントとして、古墳を現地に保存し、国史跡指定を目指していく。概略スケジュール(案)平 成 30 年 度 道 路 予 備 設 計

↓ 道 路 詳 細 設 計平成 30 年代中盤 東 側 車 線 工 事( 橋 梁 )

↓ 西 側 車 線 工 事(トンネル)

国 史 跡指 定申 請平成 30 年代後半 道 路 工 事 の 完 成

高尾山古墳

側道

市道1672号線

トンネル

橋 梁

▲調査時の高尾山古墳(平成 21 年 11 月撮影)

当局への要望 各議員の意見の趣旨を酌み遺漏なく今後の業務を進め、時宜を得た的確な情報提供に努めてほしい。

都市計画道路沼津南一色線とは 東名、新東名のインターチェンジ及び国道 246 号と沼津市中心市街地をつなぐ主要な幹線道路で、この整備により国道 1 号及び周辺道路の渋滞解消が見込まれ、周辺生活道路での交通安全上の効果も期待される。 道路計画上に歴史研究上、極めて価値の高い高尾山古墳が発見された。

◀高尾山古墳のキャラクター「タカオさん」

ぬまづ市議会だより № 217 * 2

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11 月定例会の主な内容� 第 11 回(11 月)定例会は、11 月 24 日に開会し、12 月 15 日までの 22 日間にわたり開催しました。この議会では、平成 29 年度補正予算議案等 10 件及び議員提出議案1件を審議しました。 また、20 人の議員によって一般質問が行われ、活発な議論が交わされました。 この議会の主な内容を紹介します。

議 案 名 内    容 議決結果

条 例

議第 55 号沼津市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例等の一部改正

■�町方町・大門町・通横町地区計画の都市計画決定に伴い、適用区域の建築物の制限を改正します

町方町・大門町・通横町地区計画(まちづくり計画)の都市計画決定に伴い、条例の適用区域に町方町・大門町・通横町地区整備計画区域を追加するほか、所要の改正を行うものです。

可決

議第 56 号沼津市立病院条例の一部改正

■個室(特別室)使用料並びに1日人間ドック及び脳ドックの内容を見直します病院事業経営の安定化及び経常黒字化の一環として、個室(特別室)使用料を、より利用しやすい料金に改めます。また、1日人間ドッグ料の内容を、新たに 10 項目の個別検査料による基本コースと脳ドックを含めた7項目の追加検査料に改めるものです。

可決

議第 61 号沼津市長の給与の特例に関する条例の一部改正

■市長に支給する給料を減額します市長の公私混同した行いに鑑み、市長に支給する給料を平成 30 年 1月1日から 3 月 31日までの 3 カ月間、現行の 100 分の 50 から100 分の 40 に減額するものです。

可決

予 算

議第 57 号平成 29 年度沼津市一般会計補正予算(第4回)

■当初予算に7億9,264万円を追加し、予算総額は724億 4,654万円となります追加するものは、財政調整基金積立金 6 億 5,127 万 1,000 円、自立支援介護・訓練等給付費 9,860 万円が主なもので、減額するものは、人事異動に伴う職員人件費の調整額7,068 万円です。財源としては、それぞれの特定財源のほか、一般財源として繰越金などをもって充てるものです。

可決

契 約

議第 60 号工事請負契約の締結(市道 0107 号 線 永 代 橋 耐震補強・補修工事)

■永代橋の耐震性を高め、長寿命化を図るための工事を行います制限付き一般競争入札により6 億 1,560 万円で静岡市清水区長崎新田 437 番 1、JFEテクノス株式会社静岡営業所 所長 河田安正と工事請負契約を締結するものです。工事の内容としては、吉田町地内他において、永代橋の支承部補強工事及び橋梁補修工事を行うもので、完成期限は平成 32 年 3 月 27 日です。

可決

発 議

発議第 9 号地方自治法第 100 条の規定による事務の調査を行うための特別委員会を設置する決議

■議員7名から、特別委員会を設置する決議が発案されました地方自治法第 100 条の規定に基づき、市長の政治資金パーティー等に対する公金使用問題等に関する調査を行うための特別委員会を設置する決議が発案されました。

否決

☆このほかの議案については、沼津市議会のホームページをご覧ください。 沼津市議会 検索

議 案 名

市民クラブ

自民沼津

未来の風

改革ぬまづ

日本共産党

沼津市議団

属(8)(5)(3)(3)(3)(2)(2)(2)

例議第 61 号 沼津市長の給与の特例に関する条例の一部改正 可決 ○ ○ ○ ○ × ○× × ○×

議発議第 9 号 地方自治法第 100 条の規定による事務の調査を行うための特別委員会を設置する決議 否決 × × × × ○ ○× ○ ○×

会派別 賛否が分かれた議案一覧

主な議案一覧

◯=賛成 ×=反対  ※( )内は所属議員数

3 *ぬまづ市議会だより № 217

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問国道四一四号の三つ目ガードの

冠水対策には狢川の抜本的な改修が

必要と考えるがどうか。

答建設部長/沼津駅周辺総合整備

事業による国道四一四号のかさ上

げ、及び狢川下流部の河川改修等を

実施することにより当該地の浸水被

害が解消されることから、新たな総

合的治水対策は考えていない。

問教育委員会及び学校におけるL

GBTs(性的少数者)の児童生徒

の現状と今後の取り組みは。

答教育長/平成二十九年度は、養

護教員に対して「性同一性障害を理

解する」と題して研修を行った。今

問鉄道高架事業における費用便益

比は、事業の長期化につれ、今後、

下がっていくことは必至であり、事

業効果が発現しないことが懸念され

るが、費用便益比の減少傾向につい

ての認識は。

答沼津駅周辺整備部長/費用便益

分析は、事業主体である県が実施し

ており、費用便益比の数値の下降の

要因は、平成二十年の国の費用便益

分析マニュアルの改定、人口減少、

交通量の減少のほか、事業期間が数

値の算出に大きな影響を与えるもの

であると聞いている。なお、便益は

供用開始年度から五十年間に発現す

後も、研修会や講演会等を通じてL

GBTsの考え方を生かしながら、

全教職員への理解を深めていく。ま

た、これまで学校側に、本人や保護

者からLGBTsへの配慮を求める

申し出はないが、児童生徒と教職員

との信頼関係をより一層構築して、

相談しやすい環境を整えていくとと

もに、本人や保護者からの配慮の申

し出があった場合には、学校と市教

育委員会が連携を図り、本人に寄り

添いながら、文科省の通知に基づき

学校における支援体制や医療機関と

の連携、学校生活の各場面での支援

など適切に対応していく。

る便益の総和であり、歳出年度を基

準とし、将来の便益を現在の価値と

して算出することから、毎年、社会

的割引率の補正により、その価値が

四%ずつ低下していくため、供用開

始がおくれればおくれるほど計算上

は投資効果が落ちる結果となる。し

かし、このことによる費用便益の低

下は、事業の意義が小さくなるもの

ではなく、事業が進まないことによ

る社会的損失を発生させていること

を意味している。そのため、一日も

早く事業を完了させ、早期に事業効

果を発現させることが重要であると

認識している。

山下 富美子

殿岡 修

三つ目ガードの冠水対策を鉄道高架事業の費用便益に対する認識は

市 政 に つ い て

問 う!

一般質問

議員名 主な質問項目 掲載頁山下富美子 三つ目ガード冠水と高架、LGBTs(性的少数者) 4殿岡  修 鉄道高架のB/Cの下降状況、関連事業のB/C算出への影響 4江本 浩二 サンフロント 21懇話会のまちづくり構想 5植松 恭一 新貨物ターミナル用地の地権者訪問、土地収用法第 35 条調査 5尾藤 正弘 障害者の支援策、防犯灯の早期LED化、全国大会等誘致 5久保田吉光 学校給食費の公会計化、道路内民地への対応方針 5深田  昇 学校司書、放課後児童クラブの改善、長期休みの居場所づくり 6梶  泰久 中小企業振興、人材不足、分離発注、企業主導型保育事業 6渡部一二実 教職員の働き方改革、学校施設の複合化、認知症対策の推進 6加藤 明子 市長戦略室の役割と意義、起業誘致、インキュベートオフィス 6加藤 元章 子育て支援、待機児童、観光戦略、沼津御用邸記念公園整備 7髙橋 達也 高架完成後のまちづくり、専門的技能を有する職員の配置 7城内  務 地域医療構想、伊豆半島ジオパーク、牛臥山(ひょうたん島) 7片岡 章一 マイナンバーカードの推進、いじめ防止対策 7梅沢  弘 財務状況の診断表、収支計画、災害時用水洗トイレ付車両 8岩崎 英亮 市立病院新改革プランの取り組み、診療報酬改定 8中田 孝幸 新貨物ターミナル用地の取得、土地収用法に対する認識 8川口 三男 市長就任1年の市政運営、公約実現の戦略は、市民との協働 8原  信也 市民活動への支援、課題解決への対応と市長の決意 9水口  淳 戸田からの高等学校通学補助、通学可能なバス時間の変更 9

第十一回(十一月)定例会では、二十人の議員が

市政について質問しました。

ぬまづ市議会だより № 217 * 4

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問平成二十九年十月三十日に、サ

ンフロント21懇話会により、新貨物

駅に併設する新旅客駅と複合型サッ

カースタジアムを核施設に、道の駅、

白隠の郷、物流センター、健康文化

タウンの四施設のエリアを有機的に

連動させ、原・浮島地区の新たなに

ぎわいと産業の拠点、産業の活力を

創出する、新旅客駅を核とした原・

浮島地区まちづくり構想が提言され

たが、①本構想に対する認識は。②

市からの回答は。

答企画部長/①本構想は、同地区

の発展の可能性を捉え、地域の新た

な未来像を描いたものと理解してお

問高齢障害者の介護保険サービス

の円滑な利用について、①本市にお

いて、介護保険サービスも行える共

生型類型を検討している障害福祉

サービス事業所の把握は。また、共

生型サービスを利用するために介護

保険の要介護認定を受けた結果、要

介護度が軽くなってしまった場合、

不足するサービスを市が上乗せ支給

する考えは。②入所施設の増設や職

員の確保などが厳しい状況の中、高

齢障害者の親亡き後も踏まえた課題

をどう認識し、今後対応していくのか。

答福祉事務所長/①現時点におい

て国から具体的な制度の仕組みや内

問市長が新貨物ターミナル用地の

地権者を訪問した理由とその評価は。

答市長/これまで十分な用地交渉

ができていなかった地権者との関係

を構築し、用地交渉を円滑に進める

ために訪問を行った結果、これまで

担当者が話をできなかった地権者と

も意見を交わすことができ、今後、

交渉を進めていく上で有意義なもの

であったと感じている。

問新貨物ターミナルの用地取得に

係る土地収用法第三十五条に基づく

調査を実施する考えは。

答市長/新貨物ターミナルの用地

取得がおくれることは、鉄道高架事

問本市が私会計により取り扱って

いる学校給食費について、学校設置

者である地方自治体の業務として公

会計化することが望ましいと考える

が、公会計化による効果と課題をど

のように認識しているか。

答教育長/公会計化による効果は、

市の会計ルールに基づいた管理運営

による透明性、公平性の向上に加え、

教員の学校給食費の徴収や未収金対

応に係る負担がなくなるほか、学校

での現金収受がなくなり盗難防止等

の安全確保が図れることなどが挙げ

られる。一方、課題としては、市の

人件費の増加、私会計の閉鎖に伴う

り、民間団体からこのような提案を

受けることは、当該地区の発展を展

望するものとして大変喜ばしいもの

であったと認識している。②本構想

については、多岐にわたる課題があ

り、市としては、時期を定めて何ら

かの結論を出すというものではなく、

今後の施策の参考にしたいと考えて

いる。また、本構想は、市主導で進

めていくというようなものではなく、

もっとスケールの大きなものと受け

とめており、サンフロント21懇話会

の今後の動向と、市民や関係者等の

機運の醸成を注視していきたいと考

えている。

容が示されていないため、共生型類

型の事業所設置の情報はなく、サー

ビスの上乗せ支給についても、今後、

国の動向を注視する中で検討してい

きたいと考えている。②高齢障害者

の介護は極めて切実な問題と認識し

ており、在宅、入所の両面からサー

ビスの充実を図るよう努めてきたが、

特に、家族と暮らせなくなった後は

入所施設等の生活の場の確保が重要

と考えており、施設等の運営主体と

なる社会福祉法人等との協力関係を

強化しつつ、一人一人の条件に合わ

せて安心して暮らせる場所の確保に

引き続き努めていく。

業を初めとする沼津駅周辺総合整備

事業のスケジュールにおくれが生じ、

まちの活力が低下していくばかりか、

市全体の閉塞の危機につながるもの

と認識している。鉄道高架事業は構

想から三十年、多くの市民が切望し、

大きな期待が寄せられている事業で

あり、活気に満ちたにぎわいのある

世界一元気な沼津の実現には、本事

業の一刻も早い完成が極めて重要で

ある。このような状況を踏まえ、土

地収用法第三十五条に基づく調査の

実施については、共同施行者である

県と綿密な連携を図り、十分検討し、

判断したいと考えている。

未収金対応などの会計処理や食材業

者との契約方法の整備、徴収管理シ

ステムの具体化などが挙げられる。

問国や県においては、学校給食費

を公会計化する動きがあるが、この

状況に対する本市の認識と今後の取

り組みは。

答教育長/平成二十九年三月に示

された静岡県学校給食ガイドライン

において公会計化への移行が推奨さ

れ、また、国においても給食費の徴

収を自治体で行う方針を固めており、

本市においても公会計化を視野に入

れながら、国等の動向を注視しつつ、

研究を進めていきたいと考えている。

江本 浩二

尾藤 正弘

植松 恭一

久保田 吉光

サンフロント21懇話会が策定した原・浮島地区の構想に対する認識は

高齢障害者の介護保険サービスの円滑な利用は

土地収用法第 35 条に基づく新貨物ターミナル用地の調査実施は

学校給食費の公会計化は

一 般 質 問市政について問う!

5 *ぬまづ市議会だより № 217

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一 般 質 問市政について問う!

問中小企業における人材不足に対

する本市のサポートの実績と、今後

の取り組みは。

答産業振興部長/中小企業の厳し

い求人状況に対応するため、平成

二十九年三月末に沼津しごと応援サ

イト「ぬまjob」の運用を開始し、

八カ月が経過した現在、登録した企

業数は約二百八十社、求人者数は約

二百人となっている。今後は、登録

数増加を図るため、企業に対しては

企業訪問や関係機関を通じたPR等

により、継続して協力の依頼を行う

こととあわせて、県内や首都圏の学

生に対する認知度を高める取り組み

を積極的に行っていく。

問沼津市中小企業振興会議の今後

の取り組みは。

答産業振興部長/年に三回程度会

議を開催することとし、会議での意

見や課題等については、短期的に実

施できるもの、長期的な検討を要す

るものなどに整理し、施策に反映さ

せていこうと考えている。また、本

会議は中小企業の振興に関する必要

な事項について市長に意見を述べる

ことができることから、同会議の委

員の任期である二年間の中でその活

動を総括し、提言することも考えて

いる。

梶 泰久

中小企業の労働力確保へのサポートを

問学校図書館を活用した教育と、

そのかなめである学校司書の重要性

に対する考えは。

答教育長/学校図書館を活用した

教育の推進の必要性と、推進に当

たっての学校司書の位置づけの重要

性は十分認識しており、学校司書の

増員は子供たちの学習成果に大きな

効果があると考えている。また、学

校司書の業務内容や研修内容、個々

のスキル把握、人員配置などに関す

るさまざまな課題についても把握し、

その解決に向けた取り組みが必要で

あると考えている。今後は、市立図

書館、沼津教育振興会図書館部会、

学校司書との連携、協力をさらに深

めながら、学校図書館を活用した教

育がますます推進するよう努めてい

きたいと考えている。

問留守家庭児童が長期休みを安心

して過ごすための居場所づくりに対

する考えは。

答福祉事務所長/地域にある地区

センターや自治会館などの公共施設、

図書館や学校等の教育施設の利活用、

放課後子ども教室や各種イベント行

事との連携により、子供の居場所づ

くりとなり得る場所や、機会の確保

などについて研究していきたいと考

えている。

深田 昇

学校図書館の教育への活用は

問市長戦略室において実施された

取り組みを、既存の部局ではなく市

長戦略室が行った理由は。

答企画部長/市長と語る会につい

ては、これまでの自治会連合会から

の要望による開催ではなく、市長と

職員が市民と直接意見交換する場を

十分に設けたいという市長の思いか

ら市の主催で実施したものであり、

部局横断的に取り組む必要があった

ことから市長戦略室が主体となった。

また、「鉄道高架事業の必要性につ

いて」の資料作成及び公表や、「み

んなが自慢のぬまづのミライ」の全

戸配布については、市民に情報を積

極的かつ効果的に発信するため、市

長戦略室が中心となって関係部署と

協議や調整を重ね、多岐にわたる市

政情報を部局を超えてとりまとめを

行った。

問市長戦略室のあり方に対する市

長の認識は。

答市長/本市の課題の議論に市長

戦略室がかかわることで、その課題

をどう市の組織に落としていくかと

いうことについて、スピード感を持っ

てやることができてきたのではない

かと思っている。もう少し時間をも

らい、皆さんに評価してもらえるよ

うにしていきたいと思う。

加藤 明子

市長戦略室の意義の再考を

問認知症の疑いの有無を二、三分

で確定できる、TOP―Qという認

知症のスクリーニング方式があるが、

この導入に対する認識は。

答福祉事務所長/現在、認知症の

スクリーニングについては、集団認

知検査の手法であるファイブコグを

実施するとともに、タッチパネル式

の認知機能評価支援システムを試験

的に実施するなど、さまざまな方法

の検討を行っているところであり、

TOP―Q方式についても、沼津医

師会とも相談の上、導入を含め検討

していきたいと考えている。

問市内小中学校で導入されている

校務支援システムに対する評価は。

答教育長/システム導入に当たり、

経験豊富な主幹教諭や教務主任の代

表も業者との打ち合わせに参加し、

帳票類は学校現場の意に沿った様式

とするなど、現場の声を反映したシ

ステムとなっている。実務としては

学籍管理に加え、出席簿や通知表、

指導要録の電算化により事務量が減

少し、また、これまで学校によって

異なっていた成績処理等のシステム

が標準化されたことで、市内どの学

校に異動しても円滑に操作すること

ができ、教員の多忙化解消の一助に

なっていると認識している。

渡部 一二実

新たな認知症スクリーニング方式の導入は

ぬまづ市議会だより № 217 * 6

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一 般 質 問市政について問う!

問本市固有の観光資源である沼津

御用邸記念公園の今後の整備方針は。

答都市計画部長/沼津御用邸記念

公園は、当時の皇族の様子をうかが

い知ることができる貴重な施設であ

ることから、当時の状態を適切に保

存していくだけでなく、既存施設の

リニューアルや遊休地の活用、散策

ルートの整備など、さらなる魅力向

上の方策を検討していく必要がある

と認識している。また、翠松亭の利

活用に努めるほか、本邸の跡地活用

の方策についても、現在策定中の保

存活用計画を踏まえて検討していく。

問子育て支援策について、①保育

                

問地域包括ケアシステムの現状に

対する認識は。

答福祉事務所長/地域包括支援セ

ンターの拡充や新たに介護予防・日

常生活支援総合事業を開始したほか、

平成三十年四月までに義務づけられ

た在宅医療・介護連携推進、認知症

施策推進、生活支援体制整備の三事

業の実施に向け協議を進めており、

地域包括ケアシステムの構築は作業

の最終段階だと認識している。

問晩婚化等を背景に、地域包括支

援センターには介護と育児、また医

療や障害という重複ケースの相談が

ふえていると認識している。このよ

問沼津駅周辺総合整備事業完了後

の将来像や効果を市民に示すことは

重要と考えるが、その認識は。

答市長/沼津駅周辺では、プラサ

ヴェルデ等の整備にあわせ、民間投

資により専門学校や病院などが建設

され、将来のまちの姿が具体化しつ

つある。鉄道高架事業を初めとする

沼津駅周辺総合整備事業は、人や交

通の流れだけでなく駅前空間を大き

く変える事業であるため、一刻も早

く高架本体工事を着工させ、実際に

まちの姿が変わっていく様子を市民

に示すことが重要だと認識している。

また、まちづくり戦略会議を設置し、

問マイナンバーカードの行政サー

ビスにおける利活用推進に向けた取

り組みは。

答市民福祉部長/マイナンバー

カードを利用した住民票の写し等の

コンビニ交付サービスを実施してい

るほか、国内で初の観光地における

シティカード利用と公的個人認証

サービスの連携の実証実験を行って

いる。また、マイナポータルを通じた

子育てワンストップサービスとして、

子育てに関連する手続サービスの検

索機能の運用を開始し、今後は、電

子申請等の機能を順次開始していく。

問マイナンバーカードの利便性を

                

所の待機児童対策は。②児童発達支

援センターみゆきの受け入れ拡大に

向けた対策は。③放課後児童クラブ

の待機児童対策は。

答福祉事務所長/①待機児童の一

要因である保育士不足対策として、

民間保育士一人当たり月額五千円を

上乗せする補助金を創設したほか、

民間保育施設の拡充を図っていく。

②保育環境上、現スペースでの定員

増は困難であるため、民間施設等と

連携した受け入れ拡大を検討してい

く。③待機児童が発生する学校につ

いて、学校の余裕教室を利用したク

ラブの増設を段階的に図っていく。

うなダブルケア等の対応として、地

域包括支援センターのワンストップ

化が重要と考えるが、その認識は。

答福祉事務所長/地域包括支援セ

ンターでは介護支援に際し、社会福

祉士と主任介護支援専門員が世帯の

総合的状況を把握し、その状況に適

切に対応するサービス等を紹介する

中で、世帯を総合的に支援している。

国では、障害者や児童の支援につい

ても日常生活圏域における支援体制

整備を検討していることから、今後

は、国の動向を注視し、複合的支援

のワンストップサービスの実施につ

いて検討していきたいと考えている。

将来のまちの姿について検討を進め

るとともに、今後も市民とともに魅

力あるまちづくりに向けた取り組み

を進めていきたいと考えている。

問専門的な技能を有する職員の効

果的な配置・採用は。

答企画部長/税務、健康福祉、都

市計画、教育などの部門において、

知識や経験、資格などの専門性を有

した職員配置や中長期的な配置によ

る中核職員の育成等の措置を講じて

いる。また、平成二十九年度は、社

会福祉士等の有資格者で職務経験の

ある正規職員の募集を行い、福祉部

門の人材の充実に努めている。

高める取り組みとして、行政サービ

スへの利活用だけでなく、民間サービ

スにおける利活用を図る考えは。

答企画部長/総務省では、マイナ

ンバーカードの普及促進と地域の消

費拡大につなげる観点から、マイ

キープラットフォーム構想としてシ

ステムを構築し、インターネット上

での物産購入や商店街店舗などでの

ポイント活用などのサービスを実証

実験として実施している。本市では、

先進自治体の動向やマイナンバー

カードを活用してのサービス利用状

況などを調査研究し、事業実施等につ

いて検討していきたいと考えている。

加藤 元章

城内 務

髙橋 達也

片岡 章一

本市観光戦略における     沼津御用邸記念公園の整備方針は

地域包括支援センターのワンストップ化を

沼津駅周辺総合整備事業完了後のまちの姿の共有を

マイナンバーカードのさらなる利活用推進を

7 *ぬまづ市議会だより № 217

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問財務省が行った本市の財務状況

の診断表の債務償還能力及び資金繰

り状況についての計数補正の欄に、

沼津駅周辺総合整備基金の項目があ

り、貸付金が減額補正されている。

補正の理由は、土地取得事業特別会

計への貸付金として、繰り出し運用

しているもので、換金性が認められ

ず、資金不足が生じたときの資金繰

りの余力資金にはならないためと明

記されている。本市と財務省の基金

に対する認識の違いが明確になった

ので、今後、沼津駅周辺総合整備基

金における貸付金は、従来の市公表

の基金から外すことが当然と考える

問同僚議員の質問に対し、桃里の

地権者を訪問した際、サンフロント

21懇話会が発表した構想については

「私が資料を持って行ったということ

は一切なくて、サンフロント21懇話会

がウエブサイトに公表しました。ウ

エブサイトに出ましたよということ

は伝えました。ですが、私からこの

資料を持って行ったとかということ

はありません。」と答弁したが、この

答弁に間違いはないか。

答市長/地元の皆様にこの構想を

資料として示したことはない旨の答

弁をしたが、インターネットを通じ

広く公表してからは、こういうもの

問沼津市立病院新改革プランの平

成二十九年度上半期の取り組みは。

答病院事務局長/同プランに示し

た施策については、主に、地域医療

構想を踏まえた役割及び経営の効率

化の二つの視点から執行管理を行っ

ている。地域医療構想を踏まえた役

割に係る施策は、平成二十九年六月

に、五階東病棟を地域包括ケア病棟

に転換し、急性期を脱した患者など

に対するケアを実施していることに

加え、広報誌ぬまピタルの通年発行

や病院職員と市民が触れ合うイベン

トである健康まつりの開催などによ

り、当院の診療内容や実績などの周

が、それに対する考えは。

答財務部長/今回の財務省の診断

の指標において、当該貸付金は、除

外して計算された。しかしながら、

これは、基金残高に貸付金を含める

ことを否定したものではない。本市

においても、現金と貸付金の残高を

分けて公表している。また、「沼津市

長期財政に関する試算」においては、

沼津駅周辺総合整備基金からの繰り

入れは、現在保有する現金のほか、

事業進捗による一般会計への売り払

い収入のみを計上しているものであ

り、この貸付金を基金に属する現金

としては計上していない。

がインターネットで公表されている

ことを地権者に知ってもらうため、

インターネットで公表された資料の

写しは持参し渡した。本書を渡した

ことはないとの趣旨で答弁したが、

言葉足らずで、誤解を与える結果と

なったことについては陳謝する。

問市長の失態により、地権者との

信頼関係が振り出しに戻ったことで、

土地収用を法的な段階へ進めること

は一旦留保し、信頼関係を回復する

ために頑張るべきと考えるがどうか。

答市長/土地収用法に関しては、

一つの手段として認識している点につ

いて、その考えに変化はない。

知を図った。経営の効率化に係る施

策は、患者数の確保及び収入の確保

を図るためには、医師の確保が喫緊

の課題であることから、これまでの

取り組みに加え、医師の確保を主な

役割とする副院長を新たに設置した

ほか、医師就業支度金貸与制度を新

設するなどの取り組みを行った。

問診療報酬の確保には、包括的医

療費支払制度中の機能評価計数Ⅱの

向上が重要と考えるが、全国の同制

度参加病院中の市立病院の順位は。

答病院事務局長/平成二十九年度、

当院と同グループの千四百四十二病

院中、七百四十八位である。

梅沢 弘

中田 孝幸

岩崎 英亮

財務省が行った本市の財務状況の診断表に対する認識と評価は

地権者の認識と違う答弁に対する真意は

沼津市立病院新改革プランの   平成29年度上半期の取り組みは

一 般 質 問市政について問う!

問沼津市まち・ひと・しごと創生

総合戦略は、国の要請により全国同

じような内容で、補助金目当ての事

業内容となっているため、一つの施

策としての基本目標はあるものの、

総合的に、沼津を将来どのようなま

ちにしていくかという全体像が描か

れていない。また、基本目標は、全

体として、今以上に高みを実現して

いく目標設定ではなく、現状を何と

か維持していく目標にとどまってい

るなどと考えるが、内容やあらわれ

を、世界一元気な沼津を目指す市長

として、どう評価、認識しているか。

答市長/沼津市まち・ひと・しご

                

と創生総合戦略では、都市的魅力と

自分らしい生活を楽しめるぬまづ暮

らしの実現を将来のまちの姿として

各施策に取り組んでいる。平成

二十八年度時点の総合戦略に掲げる

基本目標の到達状況として、総合戦

略策定時の基準値に比べ、転出超過

数の減少や観光交流客数の増加が見

られる一方で、出生数や子育て世帯

数は減少している。このことから、

人々が安心して子供を産み育てられ

る環境づくりや、結婚・妊娠・出産・

育児の切れ目ない支援に努めるなど、

本市の定住人口の確保に向け、引き

続き各施策に取り組んでいく。

川口 三男

沼津市まち・ひと・しごと    創生総合戦略に対する評価と認識は

ぬまづ市議会だより № 217 * 8

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問アスルクラロ沼津のJ2昇格要

件の一つである、愛鷹広域公園多目

的競技場の改修方針は。

答産業振興部長/同競技場の改修

には、施設が構造等を含めて、ライ

センス要件を満たす改修が可能であ

るか見きわめる必要がある。その上

で、観客席の増設だけでなく、照明

灯の改修、大型映像装置の設置、メー

ンスタンド下の各部屋の改修といっ

た具体的な内容を整理しなければな

らない。また、同競技場は国体予選

や記録会等を初め、県東部地域を中

心に幅広く利用されているため、改

修を行うに当たっては、他の競技団

問戸田地区からの高等学校通学補

助金について平成二十九年九月定例

会で質問した際、他都市の事例を研

究していくとあったが、結果は。

答企画部長/高等学校へのバス通

学補助制度については、まず他市町

の状況を確認すべく、県内の過疎関

係八市町へ聞き取りを実施した。そ

の結果、制度を導入しているのは一

自治体のみで、保護者の経済的負担

軽減と路線バスの利用促進を主な目

的とし、補助対象は過疎地域に限ら

ず自治体全域、近距離通学者であっ

ても対象としているという事例で

あった。本市においては、対象者や

体の協力や市民はもとより、県東部

の地域住民の理解も必要となる。こ

れらを踏まえ、市ではアスルクラロ

沼津の支援に関する調査検討を、県

や関係者の協力のもと現在進めてい

る。今後も、多くの関係者とともに、

地域が一体となった機運の醸成を

図りつつ、

ホームタウ

ンとして引

き続きアス

ルクラロ沼

津の支援に

取り組んで

いく。

通学距離、施策がもたらす効果を見

きわめる必要があると考える。

問高校生の通学時間帯に合わせた

バスの運行時間の変更は。

答都市計画部長/運行時間の変更

については、行きの便の出発時間を

早めた場合、また、帰りの便を遅く

した場合の需要予測や、現行の便の

利用者の利便などを見きわめながら

検討する必要がある。また現在、バ

ス業界は深刻な乗務員不足に直面し

ており、乗務員の労務管理やバスの

配車等といった課題もあるため、今

後、実現の可能性について、利用者、

バス事業者の意見を聞いていく。

原 信也

水口 淳

愛鷹広域公園多目的競技場の改修を戸田地区からの      高等学校通学補助金の創設を

▲愛鷹広域公園多目的競技場

委員会の行政視察報告委員会レポート

議会運営委員会

今回の視察では、「委員会運営・議会運営」をテーマとして、予算、決算の審査方法、一般質問の方法、議会の透明化を目指した広報広聴活動などについて勉強してきました。予算、決算の審査方法については、両市とも予算・決算をそれぞれ常任委員会化しており、四日市市では、各委員構成について、予算委員会は議長を除く全議員、決算委員会は議長及び監査委員を除く全議員としており、審査方法は、常任委員会の所管ごとに4分科会を設置して行っていました。そして、分科会の審査方法は、了とすべきものと、全体会審査に送るべきもの(付帯決議を付すべきもの等)に分類して行うことや、全体会での分科会報告は報告書の配布にてこれにかえていることなどを学びました。

こうした他市の事例を参考に、本市議会においても検討を重ね、よりよい委員会運営・議会運営を行っていきます。

平成29年8月7日~8日滋賀県湖南市、三重県四日市市

「委員会運営・議会運営」

▲委員会運営・議会運営について学びました(湖南市)

委員会レポート 行政視察報告

9 *ぬまづ市議会だより № 217

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委員会レポート 行政視察報告

総務委員会

視察報告

呉市では、空き家バンク制度を積極的に活用し首都圏等のそれぞれの世代に働きかけ、移住・定住につなげた事例が多く見られました。本市の移住・定住ポータルサイトの利活用が今まで以上に重要と認識しました。広島市では、放置自転車対策としての路上等への駐輪場設置例を視察しました。堺市では、エリアを限定した PUSH 型情報伝達に注力し、戸別避難情報配信システム(メール・電話等)の運用で成果をあげていました。神戸市では、増加する救急需要への対策と市民の不安解消を目的とした救急安心センターの開設を住民に周知するために、戦略的な広報展開を行った事例等を視察しました。いずれも本市として、とても参考になる事例でした。

 「スポーツ文化の醸成とまちづくりへの活用について」を調査テーマとし、視察を行いました。北九州市では、スタジアムの建設経緯や活用方法、ギラヴァンツ北九州のホームタウンとしての取り組みについて、下関市では、山口県スポーツ推進条例と下関市スポーツ振興のまちづくり基本条例のもと、下関市スポーツ振興計画に沿った様々な施策を学ぶと共に、市を代表する 2 大イベントに成長した「下関海響マラソン」や「ツール・ド・しものせき」について、宇部市においては、部活動における生徒の競技力、技術力の向上や教員が授業等の教育指導に専念できる環境の確保を目的として導入した、公立中学校への部活動指導員派遣制度について学びました。今後は、本市のスポーツの振興に関する条例の制定に向けた取り組みを含めて、調査活動を進めていきます。

名古屋市の発達障害者(児)支援は、障害についての理解を広めるために施設を活用して情報発信や講演会などに取り組む一方で、相談窓口を拡充し個別のサポートに努めていました。社会的自立への道しるべとして、本市ではどのようなサポートが有効なのか今後も研究を進めます。京都市の手話に対する取り組みは、条例制定により手話への理解を促進しつつ普及することで手話を言語とする共生社会をつくるよう努められており、さらなる関心を求め手話講座をテレビで放映するなど、手話発祥の地としてさまざまな推進が図られていました。津市の一般廃棄物最終処分場は、徹底した安全管理による安心への追及を進めることで循環型社会の構築と環境保全に取り組まれていました。

平成29年11月7日~9日広島県呉市  「定住人口の確保」広島県広島市 「駅周辺の駐輪場整備」大阪府堺市  「災害発生時の情報発信」兵庫県神戸市 「情報発信」

平成29年11月8日~10日福岡県北九州市 「北九州スタジアムの建設及び活用」山口県下関市  「スポーツ振興の取り組み」山口県宇部市  「部活動指導員の派遣」

平成29年11月13日~15日愛知県名古屋市 「発達障害者(児)支援」京都府京都市  「手話に対する取り組み」三重県津市   「新最終処分場整備事業」

▲戦略的な広報展開の事例について視察しました(神戸市)

▲スタジアムの活用方法について現地で視察しました(北九州市)

▲発達障害者(児)支援について視察しました(名古屋市)

文教産業委員会

民生病院委員会

委員会レポート 行政視察報告

ぬまづ市議会だより № 217 * 10

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委員会の行政

京都市では、阪急京都線洛西口駅から桂駅間までの駅間プロジェクトを視察しました。従来、鉄道事業者は事業性を優先し、資産的価値の高い収益性のある駅付近を開発してきましたが、このプロジェクトは駅間の資産価値の低い地域を含む開発で、これまでとは違い、社会性のある事業でした。熊本市では、熊本地震による高架関連工事への影響や駅周辺地域都市空間デザイン会議の取り組み、駅舎・駅前広場の整備等を視察しました。また姫路市では、トランジットモールを導入することにより歩行者中心の駅前空間を整備。効果として歩行者・環境空間の確保や公共交通の乗継改善、駅前広場による活性化等がありました。それぞれの事例を参考に引き続き事業の推進に向け取り組んでいきます。

中野区では、タブレット型携帯端末を活用した議会運営について視察しました。同区では委員会等で使用する資料のペーパーレス化を主な目的として導入を図っていますが、それまでに至った経緯、導入の効果、今後の課題について学びました。会津若松市では、議会報告会・意見交換会の実施の状況、特に大切な視点である市民の皆様からいただいた意見を議会としてどのように政策へ活用していくのか、そのプロセスを学びました。いずれも当委員会に付託された内容に参考となる先進事例でした。今後は、現状の課題を整理し、本議会においてどのように議会活性化に資する取り組み行っていくのか検討していきます。

北区では、UR都市機構が手掛けたヌーヴェル赤羽台団地の整備について視察し、団地の建てかえや保育園・高齢者施設の導入とともに、公園や商業施設等を含めた公共ストックの利活用について学びました。札幌市では、交流人口の拡大を狙った札幌駅から大通公園までの地下歩行空間の建設及び赤レンガ広場の創設を学ぶとともに、その利活用を担うまちづくり会社の取り組みについて学びました。仙台市では、民間主導による道路や空き家等の公共空間の有効活用を通じた地域の魅力向上を狙ったリノベーションまちづくりの取り組みを学びました。本市でも公共ストックの利活用やリノベーションまちづくりによる活性化実践への期待が高まっており、さらなる推進に向けて取り組んでいきます。

平成29年7月10日~12日京都府京都市 「洛西口駅周辺のまちづくり」熊本県熊本市 「熊本駅周辺のまちづくり」兵庫県姫路市 「姫路駅北駅前広場の整備」

平成30年1月17日~18日東京都中野区   「タブレット端末を活用した議会運営」福島県会津若松市 「議会報告会・意見交換会の実施と政策への活用」

平成29年10月31日~11月2日東京都北区  「公営住宅の整備」北海道札幌市 「道路空間の再配分と利活用」       「札幌駅前通まちづくり株式会社の取り組み」宮城県仙台市 「リノベーションまちづくり」

▲整備された姫路駅北駅前広場を視察しました(姫路市)

▲議会報告会・意見交換会の実施と政策への活用について視察しました(会津若松市)

▲建てかえをしたヌーヴェル赤羽台団地の住居や周辺施設を視察しました

 (東京都北区)

委員会レポート

沼津駅鉄道高架事業推進特別委員会

議会活性化等特別委員会

建設水道委員会

11 *ぬまづ市議会だより № 217

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今日、沼津駅周辺では区画整理が進み、

駅の高架化が計画されています。また

国道1号沿いにららぽーとが建設中であ

り、さらに市内は人気アニメの舞台とな

り注目を集めています。このような状況

である今が沼津市を再生させるタイミン

グなのではないかと考えます。

私は大学で建築、空間デザインを学ん

でおり、建築物の設計演習などに日々取

り組んでいます。大学で得た知識を活か

し将来都市計画や建築デザインの面で沼

津市に貢献し、この街に恩返しできたら

と考えています。 将

来の展望

小学生の頃、自分は大人になったら自

然に何かの職につくのだろうと考えてい

た。そのまま高校生になり、同じクラス

の人達が進路についてしっかり考えてい

るのを見てとても焦った記憶がある。

今では自分が将来何になりたくて、そ

の為に今何をするべきかを大学生活の中

で自然に考えられるようになってきてい

るが、それでも高校の時から将来を考え

ていた人達と比べると自分は遅れている

と感じてしまう。この遅れを取り戻す為

にも、今ある時間を最大限に利用して将

来の自分への糧にしたいと思う。

今の自分と将来の自分

ぼくとわたしの

ゆめたから新成人議会参加者

(片浜地区)深ふか

石いし

青あお

嶺ね

さん

発行

/沼

津市

議会

編集

/議

会だ

より

編集

委員

会〒₄₁₀︲₈₆₀₁ 沼

津市

御幸

町₁₆︲₁

TEL ₀₅₅︲₉₃₄︲₄₇₁₁ FAX ₀₅₅︲₉₃₁︲₁₂₂₆

E-mail:gikai-jim

@city.num

azu.lg.jp市

議会

HPでは

、本

会議

の録

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 平成 30 年1月7日に、新成人が議員役を務める新成人議会が市議会本会議場で開催されました。 今年は新成人 34 人が参加し、代表者 5 人が本市の発展を願って、子育て支援策、ららぽーと、スポーツ振興策、鉄道高架事業、仲見世商店街の活性化について、市政に関する質問を行ったほか、質問者以外の新成人も「わたしにとっての沼津の宝は」について、それぞれの思いを語りました。

【新成人議会に関するお問い合わせ先】生涯学習課 TEL 055-934-4871

 平成 30 年1月 31 日、陸上自衛隊第 34 普通科連隊長 兼 板妻駐屯地司令 一等陸佐 山之内竜二氏を招き、「大規模災害時の危機管理~第 34 普通科連隊の災害への対応~」と題して、議員研修会を開催しました。 南海トラフ巨大地震を想定した県の第4次地震被害想定が公表されるなか、本市議会においても「大規模災害対応指針―議員の災害対応行動マニュアル―」の策定に向けて、今年度検討を進めているため、議会としての危機管理や災害対応を考える上で大変有意義な研修会となりました。

沼津の未来を担う新成人が市政を問う

新成人議会参加者(第四地区)吉よし

田だ

一かず

翔と

さん

本会議を傍聴してみませんか? 傍聴席入口は、市役所北側(郵便ポスト、公衆電話ボックス付近)の外階段を御利用ください。車椅子でお越しの方など、階段の御利用が難しい方は、市役所内のエレベータを御利用いただき、3階傍聴受付へお越しください。受付で傍聴券をお配りします。(住所・氏名の記入はありません)

議員研修会を開催しました

ぬまづ市議会だより № 217 * 12