オーストラリア2013年公開鉱区入札について - jogmec石油...
TRANSCRIPT
– 1 – Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデ
ータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等
に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負
いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
更新日:2013/06/14
シドニー事務所:北村 龍太、レイニー・ケリー
オーストラリア 2013 年公開鉱区入札について
(2013 年06 月トピックス)
要旨:
① 2013 年 5 月 27 日から 29 日にかけてブリスベンにて開催された APPEA (Australian Petroleum
Production and Exploration Association) 年次総会にて、資源エネルギー観光省(RET)は 2013
年公開入札鉱区として、連邦政府が管轄する沿岸3 海里以遠の海洋全31 鉱区を発表した。
② 31 鉱区は北部準州、西オーストラリア州、ビクトリア州それぞれの海域、およびアシュモ
ア・カルティエ島エリア(北部準州所管)における計6つの堆積盆に位置している。31鉱区
のうち29鉱区については業界各社からの提案によるものであり、残りの2鉱区に関しては
Geoscience Australiaからの提案となっている。
③ 今後のスケジュールは、第一ラウンドの20鉱区が2013 年 11 月 21 日、第二ラウンドの残
り11鉱区は2014年3月22日にそれぞれ入札を締め切り、従来通り探鉱計画の内容を元に
評価を受けるWork Program Biddingシステムによって審査され、該当者には6年間の探鉱
ライセンスが付与される。
④ あわせて、各州・準州政府が管轄する陸上鉱区の新規鉱区情報も紹介された。クイーンズ
ランド州、西オーストラリア州、ビクトリア州では連邦政府同様に公開入札鉱区の発表を
行っており。いずれも2013年11月に締め切りを設定している。
1. 2013 年海洋鉱区(連邦政府管轄)公開入札について
2013 年 5 月 27 日から 29 日にかけてブリスベンにて開催された APPEA (Australian
Petroleum Production and Exploration Association) 年次総会にて、2013 年3 月に資源エネ
ルギー大臣に就任した Gary Gray 氏より 2013 年公開入札鉱区の概要が発表された。
現在、連邦政府が管轄する沿岸 3 海里以遠の海洋鉱区については全て、公開入札により
ライセンスが付与される仕組みとなっている。
2013 年度については合計 31 鉱区が対象として発表された。これは 2012 年の 27 鉱区、
2011年の29鉱区と同等の規模となっている。また2012年においては27鉱区の新規公開
に加えて、前年(2011 年)に公開されたもののライセンスの付与されなかった鉱区のうち 10
鉱区が再公開という形で入札に加えられたが、本年はタイミングの関係でその発表は行わ
れなかった。今後 2012 年分の入札結果が発表された後、必要に応じて非落札鉱区の再
– 2 – Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含
まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、
何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果
については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお
願い申し上げます。
公開が行われるとのことである。
公開エリアの概要
今回公開された31鉱区は北部準州、西オーストラリア州、ビクトリア州それぞれの海域、お
よびアシュモア・カルティエ島エリア(北部準州所管)における計6つの堆積盆 (Bonaparte、
Browse、Northern Carnarvon、North Perth、Otway、Gippsland)に位置している。31 鉱区のう
ち 29 鉱区については業界各社からの提案によるものであり、残りの 2 鉱区に関しては
Geoscience Australia からの提案となっている。
以下に今回公開された鉱区について、それぞれのエリア毎に概要を紹介する。
– 3 – Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含
まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、
何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果
については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお
願い申し上げます。
① Bonaparte Basin エリア
a. Northern Petrel Sub-basin (NT13-1、2、3)
古生代から中生代にかけての根源岩からのガスに対し
て探鉱が進むエリア
水深は 40m から 200m 程度の浅海域
Evans Shoal, Greater Sunrise といったガスフィールドに
隣接し、Darwin LNG プラントからも近い
b. Southern Petrel Sub-basin (NT13-4、5)
生産中の Blacktip ガスフィールドに隣接するエリアで、
他にも開発検討中である Petrel、Tern、Frigate ガスフィ
ールドにも近いエリア
水深は 10m から 90m 程度の浅海域
ガスのみならず石油の胚胎も期待される
c. Vulcan Sub-basin (AC13-1、2、3、4)
アシュモア・カルティエ島エリアに位置し、主に石油が
発見(一部は既に生産中)されているエリアに隣接
ジュラ紀の根源岩からの石油・ガスの胚胎が期待できる
エリア、水深は 100m から 500m 程度
② Browse Basin エリア
a. Caswell Sub-basin (W13-1、2、3)
開発作業進行中の Ichthys ガスフィールド、および開発
検討中である Torosa、Brecknock、Calliance ガスフィー
ルドに近く、隣接鉱区では 2012 年に試掘井 Crown-1
でのガス発見が発表されている、水深は 300m から
500m 程度
– 4 – Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含
まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、
何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果
については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお
願い申し上げます。
b. Barcoo Sub-basin (W13-4、5)
ジュラ紀の根源岩による三畳紀から白亜紀にかけての
プレイに対して探鉱が進むエリア
鉱区内の既掘井において石油・ガスのショーイングも
見られており、地震探鉱データも多く取得されている
深いところでは水深1,000m に達する大水深エリア
③ Northern Carnarvon Basin エリア
a. Exmouth Plateau (W13-6、7、8、9、14、15)
水深800m から深いところでは 4,500m に達する超大水
深エリアであり、その多くが未探鉱のまま残る
周辺で成立する三畳紀のプレイに加え、新しいタイプ
のプレイも期待される
b. Exmouth Sub-Basin (W13-16、17、18)
大規模ガスフィールド、および石油生産フィールドに隣
接し、建設中のガスパイプラインにも近いエリア
水深は 180m から深いところでは 1,700m に達する
全域にわたって 3 次元地震探鉱が実施されており、周
辺で成立する三畳紀のプレイが期待される
c. Dampier Sub-basin (W13-10、11、12、13)
North West Shelf をはじめとして、オーストラリアにおけ
る海洋生産フィールドとして古い歴史を持つエリア
周辺で数多く成立している三畳紀~ジュラ紀の根源岩
からの複数のプレイが期待される
水深は 40m から 200m 程度の浅海域
– 5 – Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含
まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、
何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果
については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお
願い申し上げます。
④ North Perth Basin エリア
a. North Perth Basin (W13-19、20)
近年探鉱ライセンスが付与されているエリアであるが、
その多くが未探鉱となっている
既掘坑井より成熟した根源岩の存在の可能性が示唆さ
れ、三畳紀~ジュラ紀のプレイが期待される
水深は 70m から深いところでは 2,500m に達する
⑤ Otway Basin エリア
a. Eastern Otway Basin (V13-1)
Casino、Minerva といった比較的新しい生産ガスフィー
ルドに近いエリアで、パイプラインなどの既存インフラ
も充実
近隣で成立済みの複数のプレイの存在が期待される
水深は 70m から深いところでは 1,000m を超える
⑥ Gippsland Basin エリア
a. Gippsland Basin (V13-2)
Kingfish、Mackerel といった古くからの石油生産フィー
ルドに隣接、近隣で成立済みの複数のプレイの存在が
期待される
水深は70mから深いところでは2,500mに達するが、大
水深海域を中心に未探鉱エリアが多く残る
今後のスケジュール
各社応札にあたっては、当該公開鉱区エリアおよび周辺エリアにおける地震探鉱、地質評
価データなど各種資料を RET より入手し、利用することができる。
例年同様、公開された全31鉱区は2つのラウンドに分けられており、ラウンドによって入札
– 6 – Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含
まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、
何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果
については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお
願い申し上げます。
の締め切りが異なる。ラウンド分類は下記の通り。
(第一ラウンド/20 鉱区) Southern Petrel Sub-basin (NT13-4、5)
Vulcan Sub-basin (AC13-1、2、3、4)
Caswell Sub-basin (W13-1、2、3)
Exmouth Plateau (W13-9、14、15)
Exmouth Sub-Basin (W13-16、17、18)
Dampier Sub-basin (W13-10、11、12、13)
Eastern Otway Basin (V13-1)
(第二ラウンド/11 鉱区) Northern Petrel Sub-basin (NT13-1、2、3)
Barcoo Sub-basin (W13-4、5)
Exmouth Plateau (W13-6、7、8)
North Perth Basin (W13-19、20)
Gippsland Basin (V13-2)
第一ラウンドは 2013 年 11 月 21 日、第二ラウンドは 2014 年 5 月 22 日にそれぞれ締め切
られ、審査プロセスに移る。
審査においては従来同様、探鉱計画の内容を元に評価を受ける Work Program Bidding シ
ステムによって審査される。この過程において、提出された探鉱計画(当初3年間で実施予
定の最低義務作業と後期 3 年間で実施可能性のある二次作業の計画・予算を含む)に基
づき、当該鉱区のポテンシャルを最も理解していると認められる企業を選定し、当該企業
に対して 6 年間の(初期)探鉱ライセンスが付与されることになる。従来の例では、締め切り
より約半年後に落札企業の発表が行われるため、第一ラウンドは 2014 年5 月頃、第二ラウ
ンドは同年11 月頃に結果が発表される見込みとなる。
なお 2012 年にアナウンスのあった Cash Bidding システム(最高札を入れた企業が落札)に
ついては、予定通り 2014 年の一部鉱区に対して適用が開始される見込みであり、現在制
度設計などについて検討を続けているところであることが改めて報告された。
– 7 – Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含
まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、
何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果
については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお
願い申し上げます。
2. 各州・準州管轄鉱区の公開入札、ライセンス付与状況について
APPEA 年次総会にあわせて、西オーストラリア州、クイーンズランド州、ビクトリア州の各管
轄陸上・沿岸鉱区の公開入札も発表されている。加えて、その他の各州・準州管轄の陸
上・沿岸地域の鉱区公開状況についても概要が報告された。
各州・準州毎ににその概要を紹介する。
西オーストラリア州
Carnarvon Basin、Perth Basin、Officer Basin の 6 鉱区
が公開入札の対象として公開された。同州は例年 5
月前後のこの時期に加え、9 月にも新規鉱区の公開
を行っている。ちなみに 2012 年においては 5 月に 7
鉱区、9 月に 11 鉱区が公開されている。
今回公開された 6 鉱区のうち 4 鉱区は陸上鉱区で、
残り 2 鉱区は沿岸海域鉱区となっている。なお沿岸海
域のうちの 1 鉱区については、2012 年公開で非落札
であった鉱区が再公開されたものである。締め切りは
2013 年11 月14 日。以下に鉱区の概要を紹介する。
堆積盆 鉱区 備考
Northern Carnarvon Basin
沿岸海域
L12-1 (2012 年分再公開)
面積:878km²、水深:200m
近隣で 5 坑の掘削実績あり
Northern Carnarvon Basin
沿岸海域
L13-1/T13-1 湾 岸 部 (L13-1) と 沿 岸 部
(T13-1)を組み合わせて1つ
の鉱区として設定
面積(合計):369km²、水深:10-50m
小規模フィールドに隣接、既存イン
フラにも近い
Southern Carnarvon Basin
陸上
L13-2 面積:1,265km²
North West Shelf 生産施設に隣接
Northern Perth Basin
陸上
L13-3 面積:1,277km²
近隣で 10 坑の掘削実績あり、うち 2
坑でショ-イングあり
Officer Basin
陸上
L13-4 面積:8,095km²
広大な未探鉱エリアであり、少量の
地震探鉱データあり
L13-5 面積:9,338km²
– 8 – Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含
まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、
何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果
については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお
願い申し上げます。
広大な未探鉱エリアであり、少量の
地震探鉱データあり
クイーンズランド州
Bowen Basin、Surat Basin、Carpentaria Basin の
6 鉱区(全て陸域)が公開入札の対象として公開
された。6 鉱区のうち Bowen Basin、Surat Basin
の 5 鉱区については PLR2013-1 と分類され、
落札後直ちにライセンスが付与されるのに対し
て、Carpentaria Basin の 1 鉱区については
PLR2013-2 と分類され条件が異なる。当該鉱区
に関しては、落札企業が「先住民との協議を行
う権利」を得ることとなり、協議を重ね探鉱作業
についての同意(補償を含む)を得ることができ
てはじめて、ライセンスが付与される。同様のシ
ステムは北部準州などで適用されている。
また同州では連邦政府に先駆けて 2012 年に
Cash Bidding システムを適用した公開入札を行っているが、今回の入札に関しては全鉱区
Work Program Bidding システムにより落札業者を選定すると発表されている。なお 2012 年
の Cash Bidding システムを適用した 2 鉱区の入札に関しては、同州にて Australia Pacific
LNG プロジェクトを推進する共同事業体 (Origin、ConocoPhillips、Sinopec で組成) が落札
したことが報告されたが、落札金額などについては一切公表されていない。また今後も
Cash Bidding システムを適用した入札を適宜行う予定であるとのコメントもあった。
今回の入札の締め切りは 2013 年11 月22 日。以下に鉱区の概要を紹介する。
堆積盆 鉱区 備考
Surat Basin PLR2013-1-1 面積:1,883km²
未探鉱エリアで、鉱区内には 2 次元
地震探鉱の測線1 本のみ
非在来型資源の存在に期待
Bowen Basin PLR2013-1-2 面積:1,228km²
周辺に生産フィールドはないが、
– 9 – Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含
まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、
何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果
については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお
願い申し上げます。
徐々に探鉱が進んでいるエリア
CSG 注および非在来型ガスに期待
Bowen Basin PLR2013-1-3 面積:2,506km²
1-2に近接するが、探鉱データは比
較すると少ない
同様に非在来型ガスの存在に期待
Surat Basin PLR2013-1-4 面積:992km²
CSG 生産フィールドエリアに近接、
探鉱データも豊富、石油ポテンシャ
ルに加え、非在来型資源にも期待
Surat Basin PLR2013-1-5 面積:936km²
1-4 に隣接、探鉱データも豊富
同様に石油ポテンシャルおよび非
在来型資源にも期待
Carpentaria Basin PLR2013-2-1 面積:1,238km²
周辺に探鉱鉱区の存在しない完全
なフロンティアエリア、上述の通り落
札後先住民との交渉が必要
注:CSGはCoal Seam Gasの略称で豪州を中心に使用される、CBM (Coal Bed Methan)と同義
ビクトリア州
Murray Basin の陸域2 鉱区と Gippsland Basin の沿岸海域2 鉱区の計4 鉱区が公開されて
いる。なお近年では 2012 年に 2 鉱区、2011 年には 1 鉱区の公開であった。
締め切りは 2013 年11 月22 日。以下に鉱区の概要を紹介する。
堆積盆 鉱区 備考
Murray Basin VIC/M-13(1) 面積:2,663km²
鉱区内に試掘実績があり、比較的
探鉱が進んだエリア
Murray Basin VIC/M-13(2) 面積:4,912km²
鉱区内に試掘実績はあるものの、
石油ガスを対象としたものではな
く、比較的未探鉱
Gippsland Basin 13-1(V) 面積:91km²、水深:最大30m
鉱区内の試掘実績はないが、隣接
陸上鉱区では試掘実績あり
近隣で成立している在来型石油ガ
ス、およびタイトガスプレイに期待
Gippsland Basin 13-2(V) 面積:237km²、水深:最大30m
13-1(V)に海洋国立公園を挟んで隣
接、同様に隣接陸上鉱区での試掘
– 10 – Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含
まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、
何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果
については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお
願い申し上げます。
実績のみあり、在来型石油ガス、お
よびタイトガスプレイに期待
なおビクトリア州では 2012 年8 月に、全てのフラクチャリング(水圧破砕)作業の許認可を行
わない方針を発表している。これは、連邦政府、各州・準州およびニュージーランドの各資
源大臣により構成される資源エネルギー評議会 (SCER) にて現在策定されている
「National Harmonised Regulatory Framework for Natural Gas from Coal Seams」の方針が確
定するまでの期間、主に CSG に関係するフラクチャリング作業を停止する目的とされてい
るが、結果的にタイトガス開発に対するフラクチャリングも凍結対象とされている。
連邦政府管轄2013年公開鉱区
13-1(V)
13-2(V)
– 11 – Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含
まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、
何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果
については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお
願い申し上げます。
南オーストラリア州
2012年公開入札としてCooper BasinとOtway Basinのそれぞれ1鉱区ずつが公開され
ていたが、2013 年4 月に締め切っており、現在公開されている鉱区はない。
なお同州では公開入札の対象とされていないエリアに関しては、企業が自由に申請を行う
ことができることとされている。
北部準州
全面積の 85%以上について既にライセンス付与済み、もしくは申請中となっている同準州
では、公開入札を行っていない。残りのエリアに関しても南オーストラリア州同様、自由に
申請を行うことができる。
ニューサウスウェールズ州
CSG開発に対する規制強化の影響もあり、同州では近年新規探鉱ライセンスの付与は行
われていない。
以上
各種資料出典
連邦政府: http://www.petroleum-acreage.gov.au/index.html
西オーストラリア州:http://www.dmp.wa.gov.au/4777.aspx
クイーンズランド州:http://mines.industry.qld.gov.au/mining/competitive-tendering.htm
ビクトリア州:http://www.dpi.vic.gov.au/earth-resources/oil-gas/acreage-release
南オーストラリア州:http://www.petroleum.dmitre.sa.gov.au/licensing/new_acreage_releases
北部準州:http://www.nt.gov.au/d/Minerals_Energy/index.cfm?header=Petroleum
ニューサウスウェールズ州:http://www.resources.nsw.gov.au/resources/petroleum