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リクナビ限定就活攻略デジタルBOOK
~人事から見た、合格させたくなる就活生とは?~
面接突破面接前の最終確認「ここだけは押さえる」チェックシート付!
編
スマホにダウンロードして、いつでも手元に置いておくことで、使いたい時に使えるツールになります。就活中のあなたにとって、便利なツールになりますように!
本 書の使い方
最初から全部読んでも、目次を参考に読みたいところだけ読んでもOK
巻末のチェックシートを使うと、面接突破に必要な項目を満たしているか、確認することができます。内容を読み終えたら、チェックシートのみ使っても◎
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CONTENTSまずは面接について知ろう
面接で話すべきことを知るために、面接担当者の視点を知る
面接の基本 P6
【就活コラム】先輩が面接準備として行ったことは?
深く掘り下げて聞くのが個人面接人となりを伝えることが大切です
P9
P10
P11
【就活コラム】採用担当者が面接や説明会で気になる学生の敬語・マナーは? P16
P13
P14
P15
P7
P8話す時間が短いのが集団面接回答はわかりやすく簡潔に学生だけのグループに分かれて議論面接担当者は見ているグループディスカッション
面接の基本 まとめ
学生がPRしたいのは、クラブやサークル、アルバイトでの経験面接担当者が知りたいのは、実績、知識よりも「その人らしさ」
面接担当者の視点 まとめ
3
面接の代表的な質問【自己PR】
あなたの人柄や魅力を最大限に伝え、面接スキルをUPしよう
自己PRから面接担当者が知りたいのは、人柄やその人らしさ P18自己PRの組み立て方まずは経験を時系列で考えてみよう P19
P20P21
P30P31
面接前の最終確認「ここだけは押さえる」チェックシート P38
自己PRで「その人らしさ」を伝えるポイント【伝わりづらい例】自己PRで「その人らしさ」を伝えるポイント【伝わる例】
P22自己PR まとめ
面接の代表的な質問【志望動機】
面接スキルをUPしよう
志望動機から面接担当者が知りたいのはその人らしい選択基準 P24志望動機であなたらしい選択基準を伝えるポイント【自己分析】 P25
P26
P27
P28
志望動機であなたらしい選択基準を伝えるポイント 【企業研究】自己分析と企業研究が深まったら企業と自分の接点・共通点を見つけよう
印象をUPするための4つの基本マナーを押さえよう
P33、P34面接事例 【NG例】P35、P36面接事例 【OK例】
P37面接スキルUP まとめ
P32一方的に伝えるだけではなくコミュニケーションであることを意識
志望動機 まとめ
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まずは面接について知ろう
面接の基本
面接には、個人面接と集団面接、グループディスカッションがあります。
面接には、個人面接と集団面接、グループディスカッションがあります。個人面接は、ほとんどの企業で行われている最も基本的な面接の形式です。面接担当者が1人の場合もあれば、複数の担当者が座っている場合もあり、時間は約20分~60分と企業によってさまざまです。集団面接での学生1人当たりの回答時間は5分程度。「人の話を聞く態度・姿勢」も見られています。グループディスカッションは学生のみのグループに分かれ議論をします。議論への「参加姿勢」や「貢献度」も重要なポイントです。
個人面接 集団面接 グループディスカッション学生 学生 学生
面接担当者 面接担当者
POINT
6
個人面接は質問を何度も重ねられると想定して。うまく振る舞うことより、自身の人となりを伝えよう。
深く掘り下げて聞くのが個人面接人となりを伝えることが大切です
1 対 1 1 対 複数
個人面接の特徴は、時間をかけてじっくりと話を聞かれることです。一つの話題に対し、違う角度から何度も質問を重ねられたり、深く掘り下げて聞かれることが一般的です。自分の回答に対し、何度も質問を重ねられることをあらかじめ想定して準備を進めておくといいでしょう。緊張して質問がうまく聞き取れなかったり、言葉に詰まることもあるかもしれませんが、それは誰にでもあること。うまく振る舞うことが大切なのではなく、あなたの人となりを伝えることが何よりも大切です。
学生
面接担当者
学生
面接担当者
POINT
7
集団面接は、話していない時の姿勢や態度にも要注意。
話す時間が短いのが集団面接回答はわかりやすく簡潔に
複数 対 1 複数 対 複数学生
面接担当者
学生
面接担当者
集団面接は、1次面接でよく行われる形式です。複数の学生に対し面接担当者が1人の場合もあれば、複数の担当者がいる場合もあります。全体で1時間程度の集団面接の場合、学生1人当たりの回答時間はわずか5分程度と、個人面接に比べて話す時間が短いのが特徴です。何度も質問が繰り返されたり、深く聞かれることは少なくなります。その分、最初の回答で伝えたいことをわかりやすく、簡潔に伝えることが大切になります。同時に、ほかの学生の話を聞く時間が長くなるため、その間の姿勢や話を聞く態度も重要です。自分が話していない時も、面接担当者はすべての学生の様子に目を光らせています。自分の番が終わったからといって安心してぼーっとしてしまったり、次の質問の心配をしてしかめっ面になったりしないように注意しましょう。
POINT
8
学生だけのグループに分かれて議論面接担当者は見ているグループディスカッション
グループディスカッションは、「参加姿勢」や「貢献度」を意識しよう。
グループディスカッション
学生だけのグループに分かれ議論をする面接形式がグループディスカッション。4~7人でテーマや場面を設定して行うケースが多く見られます。面接担当者が立ち会って議論のプロセスを見ながら、学生一人ひとりの発言や、集団の中で果たしている役割をチェックしています。たくさん発言をすることがいいと思われがちですが、そんなことはありません。議論の中での役割や貢献度に注目しています。
学生は、すごい商品を自分で考えることが大切だと思いがちですが、面接担当者が見ているのはチームの中での役割。司会や書記というわかりやすい役割だけでなく、相手の発言への反応などを見ています。
「新商品開発」
テーマ事例
学生
面接担当者 面接担当者
POINT
9
1
深く掘り下げて聞くのが個人面接。うまく振る舞うことより、人となりを伝えることが大切。
2
話す時間が短いのが集団面接。回答はわかりやすく簡潔に。話していない時の姿勢や態度にも要注意!
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面接担当者は発言や集団の中での役割をチェック。目立てばいいというわけではなく「参加姿勢」や「貢献度」を意識しよう。
面接の基本 まとめ
個人面接 (学生1人 対 面接担当者)
集団面接(学生複数 対 面接担当者)
グループディスカッション(学生だけのグループで議論)
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就活コラム
先輩が面接準備として行ったことは?
面接当日に緊張して頭がまっしろ…なんてことにならないために。先輩たちはどのような面接準備を行っていたのか、紹介します。
企業の製品やサービスを調べ、同業他社との違いから見えるその企業の魅力を話せるようにした。
研究内容について、初心者にもわかる言葉で説明する練習をした。
企業ホームページに載っている最近のニュースやパンフレットを読んで、興味のある製品や自分の研究に近いものがあれば覚えておいた。
発言がまとまっているか、伝わる内容かを他者に確認してもらい、良くない点をブラッシュアップした。
事前の企業研究や自己分析、当日のシミュレーションは念入りに行おう!
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面接で話すべきことを知るために、面接担当者の視点を知る
面接の種類を理解したら、次は面接で話すべきことについて学びましょう。面接では、自分の言いたいことを言うのではなく、面接担当者が知りたいことを端的に伝えなければいけません。面接担当者の視点を知ることで、面接で話すべきことが見えてきます。
学生がPRしたいのは、クラブやサークル、アルバイト、趣味、特技など。
学生がPRしたいのは、クラブやサークル、アルバイトでの経験
多くの学生は所属したクラブやサークルで取り組んだことやアルバイトでの経験をPRする傾向があります。趣味や特技を伝えたい人も多く、実績や経験、スキルや知識を伝えれば、自分に興味を持ってもらえると考えているようです。
趣味や特技
アルバイト経験
クラブ・サークル活動
※株式会社リクルートキャリア 就職みらい研究所 『就職白書2016 -採用活動・就職活動編-』
POINT
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面接担当者は、実績や経験ではなく経験から感じたこと、学んだことを知りたがっています。
その人らしさ
面接担当者が知りたいのは、実績、知識よりも「その人らしさ」
面接担当者は学生の思いとは裏腹に、大学での実績や経験をあまり重視していないようです。面接とは学生と企業の「価値観が合うか」を判断する場なので、企業は実績や経験よりも「その経験から何を感じ、学んだか」ということを知ろうとしています。つまり、そこににじみ出てくる人柄や考え方といった「その人らしさ」といえるでしょう。
何を感じたか
何を学んだか
人柄 考え方
※株式会社リクルートキャリア 就職みらい研究所 『就職白書2016 -採用活動・就職活動編-』
POINT
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面接担当者の視点 まとめ
1 学生がPRしたいのは「実績」や「経験」。
2 面接担当者が知りたいことは「実績」や「経験」よりも「その人らしさ」。
3 「実績や経験そのもの」ではなく、その経験から何を感じ、何を学んだかを伝えよう。
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就活コラム
採用担当者が面接や説明会で気になる学生の敬語・マナーは?
遅刻してきたときに謝罪ができない。
基本的なマナーから、見落としがちなことまで。採用担当者は、一人ひとりをきちんと見ていることを忘れずに!
(専門商社)
相手の目を見てあいさつできない。(ソフトウェア)
こちらが立ち上がってあいさつをしても、 いすに座ったままあいさつを返す。(建設)
丁寧語・謙譲語・尊敬語の使い分けに慣れていない。(総合商社)
語尾を上げる。(化学メーカー)
腕時計で時間を気にする。(総合商社)
スーツの下に明るい色の靴下をはいている。(小売)
こちらが親近感を示すと、安心したのか言葉がくだける。(ホテル)
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面接でよく聞かれる代表的な質問は、主に2つ。自己PRと志望動機です。それぞれの質問において、面接担当者はどんなことを知りたいと考えているのでしょうか。1つずつ学んでいきましょう。
面接の代表的な質問【自己PR】
大切なのは「すごい経験」「派手な経験」ではなく、「動機」「役割」「教訓」。
自己PRから面接担当者が知りたいのは、人柄やその人らしさ
面接で最もよく聞かれる質問が自己PRです。自己PRというと、サークルやアルバイトでの実績や、旅行やボランティアでの経験を挙げて「私はこんなことをしました」「こんなことができます」とアピールしがちです。でも、面接担当者はすごい経験や派手な経験だけを求めているのではありません。面接担当者が知りたいのは人柄やその人らしさ。経験や実績を通して、あなたが「なぜそれをしようと思ったのか」という動機や、「その中でどのような役割を担ったか」というかかわり方、「経験を通してどのような教訓を得たか」「何を学んだか」など、その経験を次にどう生かすか、という展望や考えを伝えるように心がけてみましょう。
POINT
18
自己PRを考えるために、まずは行動や感じたことを時系列で書き出そう。
自己PRの組み立て方まずは経験を時系列で考えてみよう
面接担当者が知りたい「その人らしさ」を伝えるためには、経験や実績をどのように話せばいいのでしょうか。「その人らしさ」とは、自分が一番うれしかったことや、強みを生かせたこと、楽しかったことの中にあります。ポイントは、エピソードを時系列で考えることです。例えば、そのエピソードの前には計画や準備、練習をしたかもしれません。そのエピソードの最中では、どんなふうに行動しましたか。また、どんな役割を担いましたか。ここで大切なのは、チームで行ったことではなく、あなた本人が取り組んだことに焦点を当てること。そして、エピソードの後、その出来事をどう受け止めているのか。次につながる学びや教訓を得ているか。それぞれの段階に分けて書き出してみましょう。
POINT
19
事実だけでなく、役割や工夫を伝えよう。
自己PRで「その人らしさ」を伝えるポイント
伝わりづらい例
高校2年生の時、春の甲子園で優勝することができました。前の年には準決勝敗退という悔しい思いをしました。 その時の経験をバネに、チームで「絶対優勝する」という目標を掲げ、日々の練習によりいっそう力を入れて取り組み、チーム一丸となって頑張りました。なので、私は目標達成のために努力する力には自信があります。
この自己PRは、何がどうなったのかという事実はわかりますが、準決勝敗退でなぜそんなに悔しかったのか、優勝に向けて練習に励むチームの中で自分はどんな役割を果たしたのか、具体的にどんな行動を取ったのか、この経験から何を感じ、学んだかが入っていないため、その人らしさが伝わってきません。
POINT
20
努力や強みを生かすことができた経験を選ぼう。
伝わる例
根気よく続ける力には自信があります。 野球部では、試合後半のパフォーマンスが良くないことから持久力が足りないのが自分の課題ととらえ、高校1年生から今まで、毎日5キロのランニングを続けています。 苦しくても毎日続けることで、試合の後半でも得点につながるプレーができるようになりました。
さきほどの自己PRのように、優勝というすごい経験は入っていません。でも、試合後半のパフォーマンスが良くない原因をどう分析したのか、そこでわかった課題に対してどのように取り組んだか、その結果どうなったか、というプロセスが具体的にわかります。人との比較ではなく、自分の努力や強みを生かすことができた経験を選ぶといいでしょう。
何を課題と感じたのか
課題に対してどのように
取り組んだのか結果どうなったのか
自己PRで「その人らしさ」を伝えるポイント
POINT
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自己PR まとめ
1 自己PRで大切なのは「すごい経験」「派手な経験」ではなく、「動機」「役割」「教訓」。
2 自己PRを考えるために、まずは行動や感じたことを時系列で書き出そう。
3 事実だけでなく、役割や工夫を伝えよう。
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面接でよく聞かれる代表的な質問は、主に2つ。自己PRと志望動機です。それぞれの質問において、面接担当者はどんなことを知りたいと考えているのでしょうか。1つずつ学んでいきましょう。
面接の代表的な質問【志望動機】
その仕事や職種に興味がある理由、その企業に関心がある理由を、あなたらしく伝えよう。
志望動機から面接担当者が知りたいのはその人らしい選択基準
なぜ、この仕事や職種に興味があるのか。1
なぜ、この企業に関心があるのか。2
面接でよく聞かれる質問の2つ目が「志望動機」。面接担当者は、志望動機を聞くことによって、その人らしい選択基準を知ろうとしています。「なぜ、この仕事や職種に興味があるのか」、「なぜ、この企業に関心があるのか」。この2点を深く掘り下げることで、自分の選択基準を伝えることができます。逆に言えば、この2点があいまいで説得力に欠けていると、面接担当者に「この人はわが社じゃなくてもいいのでは?」「この仕事のことをよくわかっていないのでは?」といった印象を与えかねません。時間をかけてじっくりと考えていきましょう。
POINT
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自己分析であなたの価値観や強み、行動特性を洗い出そう。
自己分析
POINT 企業と自分の“接点・共通点”を伝える
自己分析
例)・自分の価値観は?・自分の強みは?
まずは自己分析で、「自分の価値観」と「自分の強みや行動特性」などを探っていきます。
大学4年間続けたコーヒースタンドのアルバイトは自分に合っていて、楽しく働くことができた。サービスを提供する相手の喜びを直接見たり感じられる仕事が好き。勢いではなく、堅実に仕事を進めるのが好き。
自己分析例
志望動機であなたらしい選択基準を伝えるポイント
POINT
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企業研究で企業の目指すもの、企業が求める特性を洗い出そう。
企業研究
POINT 企業と自分の“接点・共通点”を伝える
企業研究
企業研究では「企業の目指すもの」と「企業が求める特性」などを探ってください。
法人担当も個人担当も、お客さまと直接接することができる。コツコツ確実に進めていく仕事。社員同士、ほどよい距離感。真面目な人が多そう。
企業研究例
例)・企業の目指すものは?・企業が求める特性は?
志望動機であなたらしい選択基準を伝えるポイント
POINT
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共通点の多い企業こそ内定への近道。
POINT 企業と自分の“接点・共通点”を伝える
自己分析
企業研究
接点
例)・自分の価値観は?・自分の強みは?
例)・企業の目指すものは?・企業が求める特性は?
お客さまと直接接し、コツコツ積み上げる仕事で喜んでもらいたいという想い。接点例
「自己分析」と「企業研究」ができたら、次は双方の接点を見つけていきます。例えば、自分が「誰とでも気軽に話せる親しみやすさ」をアピールしたいとき、「傾聴力、理解力、相手への思いやり」を求めている企業とは接点があることがわかります。接点や共通点が何もない企業ばかり受けても就活はうまくいきません。どんどん共通点を見つけましょう。
自己分析と企業研究が深まったら企業と自分の接点・共通点を見つけよう
POINT
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志望動機 まとめ
1 志望動機から面接担当者が知りたいのはあなたらしい選択基準。
2 「なぜ、この仕事や職種に興味があるのか」「なぜ、この企業に関心があるのか」を伝えよう。
3 事実だけでなく、役割や工夫を伝えよう。
4 共通点の多い企業こそ内定への近道。
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面接スキルをUPしよう
マナーとコミュニケーションで面接スキルをUP。
あなたの人柄や魅力を最大限に伝え、面接スキルをUPしよう
面接担当者に伝えたい自己PRや志望動機が準備できたら、次はそれを面接で効果的に伝える「面接スキル」をつけていきましょう。せっかく伝える内容を磨いても、うまく伝えられなかったらもったいないですよね。あなたの人柄や魅力を最大限に伝えるためにも、「印象UPのために押さえておきたいマナー」と「コミュニケーションの取り方」を身につけましょう。
マナーコミュニケーション
POINT
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「あいさつ」は元気よく、ハキハキと!1
はっきりとした口調で、明快に話す2
相手をまっすぐ見る3
背筋を伸ばす4
印象をUPするための4つの基本マナーを押さえよう
面接担当者は学生の中身を知りたいとは思っていても、やはり面接での第一印象は無視できません。清潔な服装や髪形で臨むことはもちろんですが、猫背で目をそらしたり、ボソボソと小声で話していると良くない印象を与えてしまいます。無理をする必要はありませんが、「自分が面接担当者だったら…」と想像しながら、不快な印象を与えないように心がけましょう。
「自分が面接担当者だったら…」と想像してみよう。
POINT
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一方的に伝えるだけではなくコミュニケーションであることを意識
面接担当者は「あなたの良いところ」を知りたくて、たくさんの質問を重ねてきます。時間は限られていますが、自分のことを一方的に伝えるだけのプレゼンテーションではなく、双方向のコミュニケーションであることを意識しましょう。そのためには「面接担当者は何を知りたくてこの質問をするのだろう」と、質問の意図を想像することが大切です。そして、その時に思ったことを正直に答えてください。「面接の基本」のページでも書きましたが、言葉に詰まってしまったり、質問の意味がよくわからなかったときもあせらないようにしましょう。「すみません、今のは◯◯という意味でよろしいでしょうか」「少し待っていただいてよろしいでしょうか」などと冷静に対応できると回答もまとまりやすくなります。
「会話のキャッチボール」を心がけよう。POINT
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面接事例 NG例
会話のキャッチボールができていない例
あなたの強みは何ですか?
軽音楽サークルでは、ライブに向けて皆の意見が割れる中、私が一人ひとりに声をかけてまとめた結果ライブでは皆が一致団結して・・・・・
自分から一人ひとりに対して声をかけて話を聞いたことによって、皆の意識が一つになりました。
(やっと終わった…)それでは、どのようにして皆の意識が一つになったのかもう少し詳しく教えてください。
丸暗記したことを必死に話すだけ…キャッチボールになっていない。
面接担当者
面接担当者
学生
学生
目標としたことは、ライブの後に全員達成感を得られるように練習のスケジュールを・・・・・学生
(もう少し具体的に、と聞いたのにさっきと内容が変わらない…)わかりました。 面接担当者
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面接事例 NG例
暗記してきたことを話すことにこだわっていると、それ以外の話ができず、想定していなかった質問には答えることができません。さきほどの例では会話というより、一方的な話になってしまっています。ようやく面接担当者が質問をしても、学生が意図とは違う回答をしてしまったため、面接担当者が会話をあきらめてしまいました。考え抜いた自己PRや志望動機を全部伝えようとすると、丸暗記した内容の読み上げになりがちです。面接担当者の質問の意図を汲み取った上で、自分の言葉で答えるようにしましょう。
丸暗記した内容の読み上げに要注意。面接担当者の質問の意図を汲み取って会話をすること。
会話のキャッチボールができていない例
POINT
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面接事例 OK例
会話のキャッチボールができている例
あなたの強みは何ですか?
私の強みは「向上心」です。常に目的意識を持ち、行動するように心がけています。大学のサークルでイベントを開催した際は・・・・
はい。お客さんをたくさん呼び込むために秘策を練りました。具体的には・・・・
実はお客さんの誘導のところで1つ発生しました。その時は、まず早急に・・・・
そうだったんですね。そこで工夫したことは何かありましたか?
その時、何かトラブルはありませんでしたか?
自分の言葉で対話ができており面接担当者との会話が成立している。
なるほど、貴重な経験をしましたね。それでは・・・
学生
学生
学生
面接担当者
面接担当者
面接担当者
面接担当者
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面接事例 OK例
会話のキャッチボールができている例
面接担当者の質問の意図を汲み取り、自分の言葉で対話すると会話が成立する。
面接担当者が知りたいと思っていることを明確に、そして簡潔に答えていることがわかります。回答がわかりやすいので面接担当者も次の質問をしやすく、会話がポンポン弾んでいます。何よりも大切なのは、面接担当者の質問の意図を汲み取った上で、自分の言葉で答えること。その上で、わからないときは素直に聞き直すこともできます。あまり力まず、普段のコミュニケーションのようにできるだけ自分の言葉で対話するように心がけましょう。
POINT
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面接スキルUP まとめ
1 人柄や魅力を最大限に伝えるにはマナーとコミュニケーションで面接スキルをUP。
2 印象UPの秘けつは、基本のマナーと「自分が面接担当者だったら…」と想像する力。
3 面接担当者の質問の意図を汲み取って会話をすること。
4 丸暗記したことの読み上げには要注意!
5 自分の言葉で対話できると会話が成立する。
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ここまでの説明を面接前に最終確認。このチェックシートを使って、面接までの準備や質問に対してのシミュレーションをしよう。
ESを提出した場合、記載内容とのズレがないよう見直そう
自己分析を行い、自分の強みや志向を整理できている
あなたの人柄が伝わる1つのエピソードに絞っている
エピソードの前、最中、後の自身の考えや行動を書いている
企業研究を行い、その企業ならではの魅力を整理できている
志望動機の中にも自身の経験や強みを絡めている企業と自身の接点にズレや矛盾はないか
エピソードの丸暗記はNG、伝えたい要点をまとめておこうエピソードは実績や数字などを用いて具体的に語ろう
大事なのは「あなたらしさ」が相手に伝わること。無理に物事を大きく見せるのではなく、ありのままの自分を相手に見てもらおう!
チェックシート面接前の最終確認「ここだけは押さえる」
全体
自己PR
志望動機
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