チームで取り組む医療を実現する、ipeを推進しています...

6
健康福祉学部 128 129 医療実践。「実践役立医療人」 育成がモットーですもちろん、医療発展研究かせませんしかしその研究 、医療現場役立ってこその研究だと えます近隣地域 との連携研究成果医療現場実践地域健康増進める教員 なくありませんそのような教員指導のもとで実践役立医療人をめざすという 精神学生にも 浸透しています放射線学科学生、開発した医用画像技術都立病院採用されいまも 使われていますまた、世 界 都市・東京にある公立大学医療系学部 として 「国際医療人、国際的視点する医療人」 育成 目標チーム医療教育先進国であるイギリスの大学短期研修制度けるほか患者様 一緒むことをれない 「医療人 としての心」 教育にも いでいますこれからの医療重要なキーワードはチーム医療実現をめざした 「多職種連携教育(IPE)」 ですこれは医療技術者だけを対象としたものではなく 、患者様がい方々、 そのご家族介護者など すべての人々 、共せになる 医療提供 目的 とするものでなければなりません。本学部ではイギリス などの提携大学においてIPE正規演習・実習参加する海外短期研修医療系大学との合同 セミナーを実施するほか、平成26年度から 4学科間えた 「多職種連携教育科目」 たに導入、職域 えていに、意見 交換 、理解 いながら医療従事できる 能力 学生のうちから強化 していきます医療技術者 として大切なのは、高臨床能力だけでなく 、相手 気持、患者様 一緒人生 、患者 からわるという 謙虚姿勢えていきたいという をもったさんをおちしていますチームで医療 実現する IPE 推進 していますhttp://www.hs.tmu.ac.jp/ Faculty of Health Sciences 健康福祉学部長 木下 正信 実践力 国際的 視点 看護学科/理学療法学科/作業療法学科/放射線学科

Upload: others

Post on 11-Oct-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: チームで取り組む医療を実現する、IPEを推進しています 患者様と一緒に歩むことを忘れない「医療人としての心」の教育にも力を注いでいます。

健康福祉学部

128 129

医療は実践。「実践に役立つ医療人」の育成がモットーです。

もちろん、医療の発展に研究は欠かせません。

しかしその研究も、医療現場に役立ってこその研究だと考えます。

近隣地域との連携を進め、

研究成果を医療の現場で実践し、

地域の健康増進に努める教員も少なくありません。

そのような教員の指導のもとで、

実践に役立つ医療人をめざすという精神は学生にも浸透しています。

放射線学科の学生が取り組み、開発した医用画像技術が、

都立病院で採用され、いまも使われています。

また、世界都市・東京にある公立大学の医療系学部として

「国際医療人、国際的視点を有する医療人」の育成も目標に掲げ、

チーム医療教育の先進国であるイギリスの大学で学ぶ

短期研修制度を設けるほか、

患者様と一緒に歩むことを忘れない「医療人としての心」の教育にも力を注いでいます。

 これからの医療を担う重要なキーワードは、チーム医療の実現をめざした「多職種連携教育(IPE)」です。これは医療技術者だけを対象としたものではなく、患者様や障がい者の方々、そのご家族や介護者などすべての人 を々含み、共に幸せになる医療の提供を目的とするものでなければなりません。本学部では、イギリスなどの提携大学においてIPEの正規演習・実習に参加する海外短期研修や他の医療系大学との合同セミナーを実施するほか、平成26年度から4学科間の枠を越えた「多職種連携教育科目」を新たに導入、職域を越えて互いに学び、意見を交換し、理解し合いながら医療に従事できる能力を学生のうちから強化していきます。医療技術者として大切なのは、高い臨床能力だけでなく、相手を敬う気持ち、患者様と一緒に人生を歩み、患者様から教わるという謙虚な姿勢で人を支えていきたいという熱い心をもった皆さんをお待ちしています。

チームで取り組む医療を実現する、IPEを推進しています。

http://www.hs.tmu.ac. jp/

Faculty of Health Sciences

健康福祉学部長 木下 正信

健康福祉学部

実践力 国際的視点

看護学科/理学療法学科/作業療法学科/放射線学科

Page 2: チームで取り組む医療を実現する、IPEを推進しています 患者様と一緒に歩むことを忘れない「医療人としての心」の教育にも力を注いでいます。

健康福祉学部

看護学科

総合大学で学ぶ長所を保健・医療・福祉の現場で生かせる資質の高い看護職へ。

 総合大学で学ぶメリットを生かし、他学科とも連携しあいながら、一般教養や基盤科目をしっかり学び、人のぬくもりのある看護に欠かせない豊かな人間性、社会性を身につけます。都立病院との連携を深め、より実践的な教育を展開、医療機関を中心とした従来の看護に加え、高齢者・在宅・地域・家族看護やターミナルケアなど、大都市東京の地域特性に対応した、より専門性の高い看護技術を習得し、特に必要性が高まっている在宅看護では、的確な判断力を元に患者の身体の状態に応じた看護の実現をめざします。演習にも力を入れ、教員のデモンストレーション、視聴覚教材を用いた学習、患者と看護者役を経験するグループワークなどを通して実践的な技術や判断力、倫理的な感受性を身につけます。さらに、臨地実習では事前にOSCE(客観的臨床能力試験)を実施し、学生の基礎的な臨床能力を評価した上で、すべての看護学専門領域において実際に患者を受けもち、問題解決法を用いて看護を実践します。

 病院等の医療機関はもちろん、在宅や地域における看護活動を重視する本学科では、4年間を通して、様 な々健康状態にある人 を々対象としたカリキュラムを編成。特に、身体を系統的に観察するフィジカルアセスメントなど、科学的根拠に基づいた専門的な看護技術の習得に力を入れています。また、節目となる学内演習には都立病院から臨床指導担当の看護師が参加するなど、臨床現場からの視点が組み込まれるよう配慮しています。4年次には、卒業研究や総合臨地看護学実習などを実施し、学んできた知識と実践を統合。さらに、看護倫理学や看護管理学なども履修し、倫理的な判断能力、マネジメント能力の基礎を身につけます。

 看護は人の命、心に寄り添って行われるもの。したがって、他者の権利や尊厳を重んじる心を培い、安全で的確な看護を提供できる高度なスキルや専門的知識を積極的に身につけようという意欲のある人、科学的かつ柔軟な発想で問題を解決する能力を備えた人、周りと協調しながらも主体的に行動し、リーダーシップが発揮できる人など、看護の専門職として、豊かな人間性で人や社会に貢献したいという人を歓迎します。

看護学科健康福祉学部

 人の健康にかかわる仕事をする看護師にとって、人間のからだのメカニズムを知ること、そして患者さんの全体をしっかり観察できる技術をもつことはとても大切なことです。特に医療技術が高度化し療養環境が病院から在宅へと変化する中で、ケア対象者の健康問題を的確に把握し、安全で質の高い看護を提供するためには、「身体を診る(看る)」ことができるフィジカル・アセスメント(身体査定)の能力はとても重要です。2年次ではその基礎となる問診や視診、聴診、打診及び触診の技術を、系統立てて1年間丁寧に学んでいきます。

助産師として、母や家族の心、そして小さな命の成長に寄り添いたい。

身体の状態を理解した上でのケアの実践・・・そのためのアセスメント技術を学びます。

 高校生の時、親戚の赤ちゃんが一生懸命に手足を動かす様子を見て、生命の力強さを感じ、命の誕生という尊い瞬間に立ち会いたいと助産学専攻科のあるこの学科を志望しました。妊婦・産婦・褥婦・新生児の状態からアセスメントし、ケアや支援を考える「成長発達看護学演習(母性)」は、生涯を通した母子の健康と看護に携わりたい私には、学びがいのある科目です。

看護学科3年栃木県出身上西 陵子 看護学科2年

秋田県出身藤井 宣仁

自宅での療養生活の質を高める在宅看護は、看護活動の原点なのかもしれません。

 筋萎縮性側索硬化症の方と意思疎通をはかるという学びがあったのですが、文字盤での会話は本当に難しかった。在宅は一人で訪問することが多いので、患者さんの何気ない表情や会話から状態を読み取って支援し、医師に伝えなければならず、演習を通して、柔軟な対応力と洞察力、専門知識をさらに身につけたいと思うようになりました。

大学卒業あるいは卒業見込。さらに、保健師国家試験に合格し保健師免許を取得した場合は養護教諭免許(二種)を申請することが可能です。※ただし、保健師国家試験の受験資格については、あらかじめ希望をとり(選択制)、一定の人数(定員20名)を超過した場合には学科内で選考審査を行います。

卒業に必要な単位数に加えて、養護と教職に関する科目の単位を修得すると、養護教諭一種の免許を取得できます。

助産師の資格取得のための1 年間の助産学教育課程です。看護師資格を持つ女性を対象としています。

2009年9月、「がん化学療法看護認定看護師」教育課程を開講しました。5年以上の看護実践経験を経た方が、抗がん剤治療を受ける患者・家族への看護について、さらに7カ月間、専門的な知識と技術を学びます。修了後には認定資格を取得します。

看護学科3年 東京都出身三田 楓

臨床実習で医療職としての責任を再確認。笑顔を忘れない看護師をめざします。

 2年次の後期に初めて体験した臨床実習で役に立ったのが、成長発達看護学演習で学んだ「プロセスレコード」。患者さんの行動や自分との会話、感じたことなど、一つひとつをすべて書き出し振り返るんです。看護は直接、命と向き合う仕事。病気に関する知識や技術はもちろんですが、責任ある言動の大切さを実感し、看護とは何かを改めて考えることができました。

基礎ゼミナール、情報リテラシー実践Ⅰ実践英語Ⅰ a,b,c,d、生物学概説Ⅰ A ※ 1

教養科目群・基盤科目群・キャリア科目(基礎科目群)から14 単位以上修得*人間の起源と健康、*医療統計学、*人間発達学*生活習慣病と栄養、*リハビリテーション概論その他の科目 心の科学※ 1、教育学A ※ 1・B ※ 1

基礎科目群

教養科目群

基盤科目群

専門教育科目群

自由科目

必修科目

選択必修科目

区分

http://www.hs.tmu.ac. jp/faculty/kango.html

130 131

コンセプト

カリキュラム

求める学生像

在学生インタビュー

授業・演習ピックアップ

履修モデル

 高齢化や入院日数の短縮などにより、在宅看護のニーズが高まっています。在宅看護学演習は、すでに学んだ知識と臨地看護学実践実習(在宅)とをつなぐ演習で、並行して履修する在宅看護学の内容を踏まえつつ、在宅看護を行う上で必要な専門的な知識と実践的な技術を身につけていきます。また、難病疾患を抱える方や家族を介護されてきた方、訪問看護ステーションの管理者などを迎えて話を伺う機会を設けたり、多くの実技演習を取り入れ、苦痛を軽減する方法や危険性などについて学習。実践的な学びを通して、在宅で療養生活を送る患者や家族の心に寄り添える、資質を身につけていきます。

在宅でのケア技術を身につけ、患者や家族の生活に配慮した支援方法を体験的に学びます。

在宅看護学演習(在宅看護学)/清水 準一 准教授

フィジカル・アセスメント演習(基礎看護学)/習田 明裕 准教授

医療英語a・b、薬理学、看護疫学、健康管理論看護病態生理学(神経内科学/小児科学)看護病態生理学(内科学)看護病態生理学(脳神経外科学/精神科学)看護病態生理学(外科学)、看護病態生理学(周産期学)看護基礎援助学Ⅰ(人間関係論)看護基礎援助学Ⅱ(日常生活援助技術論)看護基礎援助学Ⅲ(日常生活援助技術演習)看護基礎援助学Ⅳ(ヘルスアセスメント論)看護基礎援助学Ⅴ(ヘルスアセスメント演習)看護基礎援助学Ⅵ(診療援助技術論)看護基礎援助学Ⅶ(診療援助技術演習)実践基礎援助学(看護過程)実践基礎援助学(看護過程演習)実践基礎援助学(急性期看護学概論)実践基礎援助学(慢性期看護学概論)成長発達看護学(成人)、成長発達看護学演習(成人)成長発達看護学(母性)、成長発達看護学(小児)成長発達看護学(高齢者)精神看護学Ⅰ、ヘルスプロモーション看護論地域看護学Ⅰ、家族発達看護学

構造機能学Ⅰ(解剖学)構造機能学Ⅱ(生理学)生化学感染・免疫学看護病態生理学(病理学)社会福祉論保健医療福祉行政論生命倫理看護学概論Ⅰ看護学概論Ⅱ

公衆衛生学実践基礎援助学(急性期看護学各論)実践基礎援助学(慢性期看護学各論)成長発達看護学演習(母性)成長発達看護学演習(小児)成長発達看護学演習(高齢者)精神看護学Ⅱリハビリテーション看護学在宅看護学在宅看護学演習看護研究臨地看護学実践実習(成人慢性期)臨地看護学実践実習(成人急性期)臨地看護学実践実習(母性)臨地看護学実践実習(小児)臨地看護学実践実習(高齢者)臨地看護学実践実習(精神)臨地看護学実践実習(在宅)

ホスピス緩和ケア論地域看護学Ⅱ看護管理学看護倫理学ヘルスアセスメント実践演習卒業研究Ⅰ看護管理学実習総合臨地看護学実習

学校保健、養護概論、生徒指導 ケアマネジメント論構造機能学演習Ⅰ(解剖学)構造機能学演習Ⅱ(生理学)

*教養・基盤科目群の必修科目 ※1から1科目選択 ※2から3~4科目選択

卒業研究Ⅱ※2、医療経済学※2

国際保健医療比較論※2災害保健科学概論※2

英文文献講読※2、災害看護学※2、国際看護学※2

公衆衛生看護実践論、公衆衛生看護技術論公衆衛生看護管理論、公衆衛生看護学実習

取得できる資格・免許 その他看護師・保健師の国家試験受験資格

養護教諭一種免許(選択制)

助産学専攻科

認定看護師教育課程

 看護学の中には、成人のほか、小児や高齢者、母性など、ライフサイクルの違いで専門分化した領域があります。その中で成人は青年期以降、向老期までを対象にその時期に多い健康問題の特徴の理解と把握、QOLの向上をめざした援助などをテーマとします。本科目前半では成人期にある人の健康問題にかかわる理論を学び、後半では糖尿病や肝臓疾患、がんなどのケースを取りあげ、その理解と看護を学びます。

成人期の健康問題にスポットをあてた、ライフサイクルに合わせた看護学

成長発達看護学演習(成人看護学)/飯塚 哲子 准教授

資格取得状況2012年度実施分・合格率

看護師 97.3%

保健師 98.7%

助産師 100.0%

1 年次 2年次 3年次 4年次

Page 3: チームで取り組む医療を実現する、IPEを推進しています 患者様と一緒に歩むことを忘れない「医療人としての心」の教育にも力を注いでいます。

健康福祉学部

理学療法学科

状況に柔軟に適応できる「臨床実践能力」を備えたメディカル・スペシャリストを育成

 病気やケガにより「起きる・立つ・歩く」などの基本的動作が不自由になった人や、呼吸・循環器疾患や糖尿病などの身体機能に障がいをもつ人に対し、能力回復のための治療やトレーニングを行うのが理学療法士です。そのために、運動療法や超音波などの物理療法だけでなく、住宅環境の整備や訪問理学療法を行うなど、急速に進む高齢社会において、身体機能の維持・改善を援助するメディカル・スペシャリストとしての活躍がますます期待されています。理学療法学科では、「医学的基礎科目」「理学療法科目」「臨床医学科目」の3つの専門的分野を柱に学び、医療機関での実習を通して臨床実践能力を身につけます。さらに、各分野の専門教員がこまやかで実践的な指導を実践、充実した設備の実習室も完備し、専門知識と医療技術をしっかり身につけた医療の専門家の育成をめざしています。また、国家試験の合格に向けて学科全体でバックアップしており、例年、高い合格率を誇っています。

 早期から医療専門職としての意識を高めるため、1年次に医学的基礎科目を専門科目として学び、学年が上がるにつれ、理学療法・臨床医学などの講義・実習を通して専門性を深めていきます。特に、19週間にも及ぶ長期間を実習教育に充て、2年次の後期には3週間の「機能・能力診断学臨床実習」を、3年次後期と4年次前期にそれぞれ8週間ずつの「総合臨床実習」を実施。都内および近隣県の病院や施設など、それぞれの医療機関の実習指導者によるマンツーマン指導のもと、理学療法評価や分析、治療計画の作成などを実践的に学び、身につけた理論や技術を確かなものにしていきます。さらに、患者さんと向き合うことで、個々の症状や悩み、家族の環境などを知り、理学療法士としての責任と自覚を新たにすることができます。

 理学療法士は、身体運動機能に困難をもつ人と接し、その機能回復と心の支えになるのが仕事であるため、理学療法士を志した初心を忘れず、礼を重んじ、和を尊ぶ心、そして、学生として自身を律し、反省を忘れず努力する態度が求められます。また、現代のチーム医療の一翼を担う専門スタッフとして、知識と技術の向上のため、意欲と情熱をもって自ら学ぶ姿勢や、協調性、コミュニケーション能力も大切です。

理学療法学科健康福祉学部

 脳性麻痺に代表される小児の運動機能障害に対する理学療法について学びます。未熟な新生児の運動機能は、月齢が進むにつれて完成に近づきます。しかし生まれながらに脳機能に障がいがある場合は、成熟がつまずいてしまいます。本授業では障がいの特徴と運動機能成熟過程を学ぶことで、対象児の運動機能を最大限に引き上げる方法を理解。観察を通して小児の機能特性を評価できる能力を身につけてほしいと思います。

呼吸や循環など幅広い領域の学びを深め、最善の治療が提供できるようになりたい。

生まれながらの障がいに隠れた、持てる機能を最大限に引き出す。

 臨床実習は2年次からはじまります。3週間の「機能・能力診断学臨床実習」では、患者さんの身体的な問題を理解するため、観察や検査・測定、データの記録、解釈などから具体的な治療につなげる評価法を学習。実習を通して、理学療法の幅広さ、コミュニケーションを取りながら患者さんを診る難しさ、自分で考えて判断することの重要性を、改めて感じました。

理学療法学科3年東京都出身宮田 浩輝 理学療法学科2年

埼玉県出身富岡 美恵

何がベストな治療かを考え、評価して、原因にアプローチしていきます。

 学生同士ペアになり、互いにフィードバックしながら徒手手技を学びます。実習していて感じるのは、患者さんの訴えや症状、表情などから病態を判断し、適切な検査法を取捨選択し、その人にとって最適な治療法を行うことの大切さ。そのためには、もっと知識の幅を広げなければと、今は大学院への進学も視野に入れて学んでいます。

理学療法学科3年 千葉県出身富田 樹

症状だけでなく気持ちも受け止めて、信頼される理学療法士をめざします。

 中高時代、部活で怪我をするたびにお世話になったのが理学療法士の先生。精神的にも支えてもらい、仕事として憧れるようになりました。学ぶにつれ、症状や年齢、性格などが異なる患者さん一人ひとりに、運動療法・物理療法・生活訓練など最適な治療が行えるよう、信頼される治療家として、高い専門性と的確な判断力を養いたいという思いが強くなりました。

基礎ゼミナール、情報リテラシー実践Ⅰ実践英語Ⅰ a,b,c,d

教養科目群・基盤科目群・キャリア科目(基礎科目群)から14 単位以上修得 ★医療統計学、☆保健医療概論、★リハビリテーション概論、★人間発達学、☆移動の人間工学、☆教育学A あるいはBその他の科目人文科学領域、社会科学領域、自然科学領域、健康科学領域

基礎科目群

教養科目群

基盤科目群

専門教育科目群

自由科目

必修科目

選択必修科目

区分

http://www.hs.tmu.ac. jp/faculty/r igaku.html

132 133

コンセプト

カリキュラム

求める学生像

在学生インタビュー

授業・演習ピックアップ

履修モデル

中枢神経系理学療法学実習/新田 收 教授

 理学療法士の手を用いて、筋肉や関節の痛み、可動域制限などに対して治療を行う徒手理学療法を学生同士がペアになって学びます。教員3人がオムニバス形式で行い、私が担当する軟部組織へのアプローチでは、筋肉の走行など、今まで学んできた基礎的な知識を再度復習し、それに対してどのような治療をすべきか、学生に問いかけながら、解剖学・運動学の知識に基づいた治療ができるよう指導しています。大切なのは、治療手技だけになるのではなく、症状の問題点を評価し、どの手技で治療すればいいかを考えること。患者さんの訴えや表情、気持ちを読み取り、正しい評価のできる能力を養ってほしいと思います。

徒手理学療法という治療手技をオムニバス形式で講義・指導

徒手技術学 Ⅰ 実習/来間 弘展 准教授

 理学療法の主要な領域である脳損傷者の運動療法に焦点をあてて、その病期、病態別に適切な治療技術を修得できることを目的とした科目です。急性期から慢性期に至る、成人及び高齢者の脳損傷例を対象として病態把握、評価を行いリスク管理のもとに運動療法を中心とした実習を行います。さらに神経発達学的アプローチの様 な々方法についても学びます。

急性期から慢性期に至る、脳損傷例を対象としたリスク管理を含めた理学療法を学ぶ。

徒手技術学 Ⅱ 実習/網本 和 教授

医療英語a・b、生理学実習、運動学Ⅱ解剖学Ⅱ、整形外科学Ⅰ、神経内科学Ⅰ病態学Ⅰ、脳神経外科学理学療法学基礎実習理学療法機器技術学機能・能力診断学、機能・能力診断学実習解剖学実習、内科学整形外科学Ⅱ、神経内科学Ⅱ小児科学、リハビリテーション医学筋・骨格系理学療法学筋・骨格系理学療法学実習中枢神経系理学療法学中枢神経系理学療法学実習日常生活活動学機能・能力診断学実習(通年)機能・能力診断学臨床実習

解剖学Ⅰ生理学Ⅰ理学療法学概論解剖学演習生理学演習運動学Ⅰ保健医療臨床心理学精神医学Ⅰ基礎理学療法学

運動学実習、臨床運動学神経・筋系理学療法学神経・筋系理学療法学実習物理療法学、物理療法学実習義肢装具学、義肢装具学実習徒手技術学Ⅰ、心肺系理学療法学日常生活活動学実習画像診断学心肺系理学療法学実習理学療法学セミナー徒手技術学Ⅰ実習徒手技術学Ⅱ徒手技術学Ⅱ実習小児理学療法学高齢者理学療法学総合臨床実習Ⅰ

地域理学療法学生活環境学理学療法研究法総合臨床実習Ⅱ職業倫理職場管理学

老年医学△言語聴覚治療学概論

※卒業研究

△生化学 

★教養・基盤科目群のうち必修科目 ☆教養・基盤科目群のうち推奨科目 △自由科目のうち推奨科目 ※(卒業研究を履修しない場合は、*印の自由科目7科目から4科目を履修すること)

△生理学Ⅱ、救急医学、ケア・マネージメント論運動学習*、リハビリテーション工学*代謝系理学療法学*、症例研究論*地域理学療法学実習*、スポーツ系理学療法学*高次神経機能理学療法学*

卒業あるいは卒業見込。理学療法士の免許を取得したのちには実践経験に基づいて、介護支援専門員(通称:ケアマネージャー)や、関連医学会の認定資格の受験資格を得ることができます。

取得できる資格・免許理学療法士国家試験受験資格

資格取得状況2012年度実施分・合格率

理学療法士 97.4%

1 年次 2年次 3年次 4年次

Page 4: チームで取り組む医療を実現する、IPEを推進しています 患者様と一緒に歩むことを忘れない「医療人としての心」の教育にも力を注いでいます。

健康福祉学部

作業療法学科

最新かつ細心の知識と配慮で心と体のリハビリができる医療専門職

 心や体に病気や障がいのある人々が、その人らしく、生き生きとした生活が送れるよう支援するのが作業療法士であり、その内容は、運動機能や精神機能の回復支援、日常生活での環境整備、対象者の症状や年齢に応じた就学・就労の支援など多岐にわたり、いまや社会において重要な役割を担っています。 作業療法学科では、学内での講義や実習をはじめ、病院やリハビリテーション施設での見学体験、評価実習、臨地実習など、密度の濃い実践的なカリキュラムと充実した設備を用意。作業療法の知識や支援技術などを幅広く徹底して学び、作業療法士として自立して活躍できる真の実力を身につけることを目標としています。また、総合臨地実習において、身体障がい・精神障がい・発達障がい・老年期の4つの領域すべてをバランスよく体験できるのも、本学科の特色のひとつです。さらに、4年次の終わりに受験する国家試験対策にも万全の体制で臨んでいます。 卒業後は、保健医療の専門職として、病院、保健・医療施設、国や地域の機関などを舞台に活躍するほか、大学院に進学し、研究者や指導者をめざす道も開かれています。

 共通教養科目や基礎医学などの基礎科目をベースに、2・3年次で臨床医学系科目と専門科目を中心に学びます。病院や施設などの医療現場で実際に働く臨地実習は、2年次の学年末から3年次にかけての「作業療法評価臨地実習」(3週間×2回)と、3年次の学年末から4年次にかけて行う「総合臨地実習」(8週間×2回)を体験。治療を必要とする人 と々のかかわりを通して学びながら、身につけた知識と技術、実践の融合をめざします。また、地域リハビリテーション教育に力を注いでいるのも本学科の特色です。

 作業療法士には、高い目的意識と、周りとの協調性、社会性、人間に対する深い思いやりの心が大切です。また、文系と理系のバランスのとれた学力に加え、自分の意見を相手にわかりやすく伝えられる力も求められます。持てる力を発揮し、病気や障がいを抱えている人に対して貢献したい、さまざまな課題の解決に向けて積極的に挑戦したいなど、対象者の自立的な生活支援に喜びを見いだすことができる人を待っています。

作業療法学科健康福祉学部

患者さんの人生に寄り添う責任ある仕事。実習で臨床の楽しさと厳しさを実感しました。

 「作業療法評価臨地実習」で、身体障害領域と精神障害領域の病院実習を体験しました。患者様と接し、会話や検査結果から評価して治療目標を立案する実習です。この実習で、人それぞれの症状や気持ちと向き合えたことで心のケアの大切さを知り、暮らしやすい環境を対象者や家族と共に考え実現できるよう、臨床の場で働きたいという思いが強くなりました。

作業療法学科3年長野県出身堀木 千夏 作業療法学科2年

京都府出身髙橋 尚暉

生きがいを感じてもらえるようなかかわり方や治療ができるようになりたい。

 関節の可動域や筋力の状態はどうかといった評価法や、陶芸・革細工などの作業を実際に学び、対象者の立場に立って考えることの大切さに気づきました。リハビリ職に就きたいとの思いから作業療法士への道を選んだ私ですが、体の機能回復をはかるだけでなく、たとえば快適に暮らすための福祉機器の開発など自分なりのサポートができればと思っています。

基礎ゼミナール、情報リテラシー実践Ⅰ実践英語Ⅰ a,b,c,d

教養科目群・基盤科目群・キャリア科目(基礎科目群)から14 単位以上修得★医療統計学、☆保健医療概論、★人間発達学★リハビリテーション概論、☆移動の人間工学その他の科目人文科学領域、社会科学領域、自然科学領域健康科学領域

基礎科目群

教養科目群

基盤科目群

専門教育科目群

自由科目

必修科目

選択必修科目

区分

http://www.hs.tmu.ac. jp/faculty/sagyo.html

134 135

コンセプト

カリキュラム

求める学生像

在学生インタビュー

履修モデル

医療英語a・b、解剖学Ⅱ、生理学実習病態学Ⅰ、内科学、外科学、精神医学Ⅱ整形外科学Ⅰ、神経内科学Ⅰ脳神経外科学、基礎作業学実習作業療法評価学、作業療法評価学演習身体作業療法学Ⅰリハビリテーション医学解剖学実習、小児科学Ⅰ作業療法評価学実習、日常生活活動学作業運動学実習、精神作業療法学作業療法総合演習Ⅰ作業療法評価臨地実習Ⅰ

解剖学Ⅰ生理学Ⅰ作業療法学概論運動学Ⅰ作業運動学解剖学演習生理学演習基礎作業学作業療法学概論演習コミュニケーション論保健医療臨床心理学精神医学Ⅰ

老年医学、作業療法学研究法精神作業療法学演習老年作業療法学、発達作業療法学、義肢装具学身体作業療法学Ⅰ実習、身体作業療法学Ⅱ日常生活活動学実習、生活支援機器学演習作業療法評価臨地実習Ⅱ、老年作業療法学演習発達作業療法学演習義肢装具学実習、身体作業療法学Ⅲ認知作業療法学演習治療的レク・グループワーク論作業療法総合演習Ⅱ、総合臨地実習Ⅰ言語聴覚治療学概論

総合臨地実習Ⅱ作業療法マネジメント論作業療法理論と実践就労支援技術論演習地域作業療法学住環境整備学

△卒業研究、地域作業療法学実習*作業療法支援機器研究*専門職間連携演習Ⅰ*専門職間連携演習Ⅱ*作業療法事例研究*メンタルヘルス作業療法*

精神保健学社会心理学教育心理学画像診断学

△公衆衛生学整形外科学Ⅱ神経内科学Ⅱ

生活支援環境学△生化学

★教養・基盤科目群のうち必修科目 ☆教養・基盤科目群のうち推奨科目 △自由科目のうち推奨科目 ※(卒業研究を履修しない場合は、*印の自由科目6科目から4科目を履修すること)

リハビリテーション工学、臨床心理学演習カウンセリング論、ケア・マネジメント論国際保健医療比較論、△住環境整備学実習災害保険科学概論、救急医学、生理学Ⅱ

 医療現場では医師のほか、看護師、作業療法士、理学療法士、放射線技師、栄養士など、さまざまな専門職による連携実践が求められています。そんなチーム医療を想定した教育プログラムがIPE(専門職連携教育)です。その先進国であるイギリスとスウェーデンの大学で正規のIPE演習や実習に参加する研修プログラムです。対象は2・3・4年次生。滞在期間は約2週間、大学の補助金、JASSOの奨学金などが利用できます。

チーム医療教育の先進国で、専門職連携教育の実習に参加

知識と技術を統合することの難しさを、評価を行う実習で痛感しました。

 たとえば、与えられた情報が右の被殻出血ということだけだった場合、その他の情報は症状から評価して、どのような治療が必要なのか判断しなければなりません。患者役である3年次生とペアになって行う実習の中で、先輩が話してくれる病院実習での体験談や、思いつかないような評価方法のアドバイスが、とても参考になります。

作業療法学科2年 静岡県出身中司 勇士

授業・演習ピックアップ

IPE海外短期研修/大嶋 伸雄 教授

 2・3年次生合同によるこの演習では、精神障害領域・身体障害領域における事例検討やロールプレイを行い、レポートを提出、個別面談でサポートしています。3年次生は患者役を演じつつ、作業療法評価臨地実習での体験を生かし、上級生としてアドバイスすることで学びを深化させます。この演習における最大の特色は、本学独自の能力判定である「R S T( Reasoning and Skills Tests)」。臨地実習に出る前の仕上げとして、2・3年次各1回ずつ行い、取るべき行動やその根拠を考える力など、コミュニケーションや検査手技などの演習を通して学んできたすべてを実技試験と口頭試問で問うもので、作業療法士としての資質を高めていきます。

臨地実習に向け、RST試験で自己を振り返り、作業療法の実践力を向上

作業療法総合演習 Ⅱ/井上 薫 准教授    

 作業療法の対象者はさまざまであるように、作業活動もまた、さまざまです。2年次前期に履修するこの実習は、作業療法学科の入学者がはじめて体験する専門実習です。作業療法の現場でよく利用される木工、陶芸、籐細工、革細工、織物、美術制作などを、その準備の段階から手がけますが、目的は上手な作品を完成させることではなく、作業を通した身体的、心理的、認知的機能を学習することにあります。

上手に作ることではなく、肝心なのは作業が持つ機能を確認すること

基礎作業学実習/井上 薫 准教授

卒業あるいは卒業見込。

取得できる資格・免許作業療法士国家試験受験資格(作業療法士免許)

資格取得状況2012年度実施分・合格率

作業療法士 97.8%

1 年次 2年次 3年次 4年次

Page 5: チームで取り組む医療を実現する、IPEを推進しています 患者様と一緒に歩むことを忘れない「医療人としての心」の教育にも力を注いでいます。

健康福祉学部

放射線学科

充実した教育および研究環境で、現代医療に欠かせないスペシャリストを育成

 放射線学科では、科学的に放射線を理解できる力を養い、その基礎に基づいた知識と技術で先端医療施設や関連する機関で活躍できる放射線のスペシャリストを育成します。 荒川キャンパスには、X線CTや磁気共鳴イメージング(MRI)、およびSPECT-CT装置などの診断装置をはじめ、放射線治療装置(リニアック)、治療計画用X線シミュレータ装置、非密封RI施設など、充実した教育・研究環境が整っています。また、創造的かつ科学的な思考に基づいた高度放射線専門職の育成や、先端医療技術を開発できる人材の育成を進めている大学院教育との連携を図っています。3年次後期からは放射線診断物理学・核医学物理学・放射線治療物理学・医用画像情報学・医用画像診断学・放射線計測学・医用計測システム学・画像診断システム学の各分野の研究室に所属して先端の研究に取り組むための基礎知識と研究手法を習得できます。

 専門教育だけにとらわれない幅広い知識と、医療を支える理工学の基礎と実践がバランスよく配置されたカリキュラムで構成されています。 1年次には、南大沢キャンパスで基礎ゼミナールや教養科目群および専門教育科目群を学び、2年次以降、荒川キャンパスにおいて専門分野を履修する上で必要となる理工学・医学の基礎知識(数学、物理、生物、化学、生理学および解剖学など)を確実に身につけることができます。3・4年次には、臨床実習(画像診断臨床実習・核医学臨床実習・放射線治療臨床実習)に臨み、医療への理解を深めます。また、卒業研究(特別研究、専門放射線学セミナー)では、柔軟な発想で研究テーマに取り組むことができるよう充実した環境を提供しています。さらに学生の自主性と研究へのモチベーションを高めるために各分野の学会などで発表する機会を積極的に設けています。所定の単位を修得すると卒業年度には「診療放射線技師国家試験」の受験資格を取得できます。この試験に合格することにより診療放射線技師として医療機関等で働くことができます。

 放射線学科では、人体に関する正確な医学知識と理工学分野に関する専門知識、応用能力はもちろん、チーム医療に貢献できる協調性と医療スタッフの一員としての倫理観と責任感をもち、人とのかかわりを大切に、相手を思いやる心優しい人材となる学生を求めています。また、大学院への進学を推奨しており、人体の構造や臨床診断などの医学分野や、放射線物理・診断・治療・放射線計測・コンピュータなどの理工学分野について高い学習意欲のある人を歓迎します。

放射線学科健康福祉学部

女性技師が少ない現状を知り、診療放射線技師の道を選びました。

 祖父がガンの治療を受けたことがきっかけで、診療放射線技師の仕事に興味をもちました。首都大では、医療現場で用いられているX線CTやMRI、放射線治療装置などを使い、部位のポジショニングや撮影技術などを実際に学ぶことができます。今後は、読影力はもちろん、心地よく検査を受けてもらえるようコミュニケーション能力も磨きたいと思います。

放射線学科3年佐賀県出身大島 梨奈 放射線学科2年

東京都出身山口 正太郎

医療+工学を満たす進路でこの学科。設備を見学して首都大に決めました。

 もともと医療系志望。そこに工学好きを重ねあわせて選んだのが放射線学科です。首都大はオープンキャンパスに参加して、MRIなど最新設備も設置されたその環境を見て決めました。他学部の学生との交流も可能な総合大学である点も大きな魅力ですね。将来は患者さんと直接触れ合える医療現場で活躍したい。3年次からはじまる本格実習が楽しみです。

★基礎ゼミナール、★実践英語Ⅰ a、b、c、d★情報リテラシー実践Ⅰ、★物理通論Ⅰ★化学概説Ⅰ b、★基礎微分積分学B☆基礎線形代数B、☆物理通論Ⅱ★物理学実験第一

教養科目群・基盤科目群・キャリア科目(基礎科目群)から14 単位以上修得☆医療統計学、★医療と情報その他の科目

基礎科目群

教養科目群

基盤科目群

専門教育科目群

自由科目

必修科目

選択必修科目

区分

http://www.hs.tmu.ac. jp/faculty/housya.html

136 137

コンセプト

カリキュラム

求める学生像

在学生インタビュー

授業・演習ピックアップ

履修モデル

医療英語a, b、病態学、医用電気工学医用電子工学、医用電気電子工学実験医用物理学Ⅰ、医用物理学Ⅱ、放射線計測学放射線生物学、放射化学、画像解剖学ペイシェントケア論Ⅰ a医用画像写真学、医用画像情報学医用画像情報学実験、X 線撮影技術学ⅠX 線撮影技術学実習Ⅰ、X 線撮影技術学Ⅱ放射線安全管理学、放射線安全管理学実験X 線診断機器学Ⅰ、診療画像医学Ⅰ

基礎解剖学生化学基礎生理学

医用核磁気学、画像診断撮像技術学実習放射線科学実験、核医学検査技術学実習X 線撮影技術学実習Ⅱ、核医学診断機器学画像診断撮像技術学放射線治療技術学実習X 線診断機器学Ⅱ、放射線関係法規ⅠX 線診断機器学実験、放射線治療機器学核医学検査技術学、核医学Ⅰ放射線治療技術学、画像診断臨床実習Ⅰ放射線腫瘍学Ⅰ、医用画像工学

画像診断臨床実習Ⅱ核医学臨床実習放射線治療臨床実習放射線医学概論

特別研究Ⅱ・Ⅲ*専門放射線学セミナーⅡ・Ⅲ*

放射線腫瘍学Ⅱ、核医学Ⅱペイシェントケア論Ⅱ、放射線関係法規Ⅱ特別研究Ⅰ*専門放射線学セミナーⅠ*

応用数学、医用画像情報学演習ペイシェントケア論Ⅰ b公衆衛生学、超音波技術学医用と画像演習

整形外科学Ⅰ、内科学診療画像医学Ⅱ、脳神経外科学造影撮影学、医用画像機器学、システム工学

画像解剖学演習、空間応用数力学放射線計測学演習医用原子核概論

放射線科学概論

★基礎・教養・基盤科目群のうち必修科目 ☆基礎・教養・基盤科目群のうち推奨科目 *:どちらか1科目を選択

卒業あるいは卒業見込。これを取得し国家試験に合格することが第一の目標ですが、この他、放射線の取り扱いや管理に関する専門的な国家資格として放射線取扱主任者があります。放射線に関する物理学、化学、生物学、管理・測定技術、安全管理に関する法律が試験科目です。これらに関する科目がカリキュラムにありますので受験することが可能です。放射線学科では放射線取扱主任者試験に3年次に挑戦することを勧めています。

取得できる資格・免許診療放射線技師国家試験受験資格

 医療現場の診療放射線技師には、臨床サイドからの各種の疾患像の抽出要求に応える撮影技術と、その評価能力の獲得が不可欠です。3年次後期に履修するこの実習は、同前期に「画像診断撮像技術学」で学んだX線CT検査、骨塩定量検査、眼底検査の基礎的原理と医療における撮影法等の知識の定着と、実技技能の習得が目的。主としてMRI検査技術、超音波検査技術、および眼底カメラ撮影技術を体験的に学びます。

臨床サイドの要求に応える技能と、画像情報を評価する能力を開拓

先端装置の活用からその評価まで、一連の流れが理解できます。

 リニアックなど実際の臨床で用いられている装置を使用して実験と実習を行います。自分たちで計算・評価して、治療計画、照射位置、照射線量の照合、照射といった一連の流れを体験的に理解できるのが何よりも魅力です。将来は治療分野に進み、患者さんと向き合いながら病気と取り組んでいきたいという思いが、ますます強くなりました。

放射線学科3年 静岡県出身秋丸 恵里奈

画像診断撮像技術学実習/八木 一夫 教授

 病院での臨床実習の前段階として行う実習科目です。放射線治療施設で実際に使われている医療用電子直線加速器(リニアック)、放射線治療計画装置などを使用して実習を行います。この実習では患者さんへのケアを学ぶだけでなく、臨床実習ではなかなか経験できない放射線治療に必要なデータの取得法や放射線治療計画法、体内線量分布計算のアルゴリズムなどについて学びます。さらに、放射線治療装置の構造と機能についての理解と品質管理までを網羅し、放射線治療を支える理学、工学的な知識も身につけることができます。大学院で理工学に関する知識をさらに深め、放射線治療分野で研究開発に携わる「医学物理士」をめざしてほしいと思います。

医療技術者として放射線治療を実施できる確かな知識と技術の習得

放射線治療技術学実習/齋藤 秀敏 教授

 放射化学は放射性同位元素(ラジオアイソトープ)に関する化学の一分野です。放射性同位元素は、脳や心臓、肝臓、肺などの機能、あるいは悪性腫瘍の診断法である核医学検査などで用いられます。その検査は放射線技師が責任をもって行います。この授業では、放射性同位元素の構造と性質、製造法、分離法、純度検定、放射性標識化合物、および放射性同位元素の取扱法と化学的利用法について学習。先端核医学検査にも対応できる核医学の基礎を修得します。

放射化学は、先端核医学検査技術の基礎知識

放射化学/眞正 浄光 准教授

資格取得状況2012年度実施分・合格率

診療放射線技師 86.0%

1 年次 2年次 3年次 4年次

Page 6: チームで取り組む医療を実現する、IPEを推進しています 患者様と一緒に歩むことを忘れない「医療人としての心」の教育にも力を注いでいます。

健康福祉学部

教員一覧

教員一覧/専門分野・研究分野の紹介

健康福祉学部

138 139

成人看護学、病院看護の記述的研究、現象学的研究、身体論

地域保健活動評価論、保健学、公衆衛生学

地域における精神障害者の自立に関連する要因とケア

終末期看護、デスエデュケーション

国際看護・保健、看護政策、看護管理、医療政策

母性看護学・助産学、乳幼児精神保健、母子相互作用と出産・育児

小児看護学、慢性疾患のある子どもとその家族への看護

基礎看護学

安達 久美子

飯村 直子

勝野 とわ子

河原 加代子

木下 正信

斉藤 恵美子

西村 ユミ

猫田 泰敏

山村 礎

飯塚 哲子

石川 陽子

木村 千里

島田 恵

清水 準一

習田 明裕

園部 真美

種吉 啓子

野村 亜由美

福井 里美

教授

教授

教授

教授

教授

教授

教授

教授

教授

准教授

准教授

准教授

准教授

准教授

准教授

准教授

准教授

准教授

准教授

看護学科 →p.130

小児看護学、障碍児者の家族への看護、災害看護

母性看護学、助産学

成人看護学、プレアルコホリックに関する研究、アディクション

公衆衛生看護学、地域看護学

助産学、母性看護学、熟練助産師、妊婦健診時のコミュニケーション

在宅看護学

高齢者看護学、認知症看護学

基礎看護学、新卒看護師の職場適応に関する研究

小児看護学

脳挫傷による高次神経機能障害の評価と治療について

固有受容性神経筋促通法 (PNF) 生理学的・臨床的効果の研究

自律神経、肥満、臨床解剖学

徒手療法、神経筋骨関節疾患、運動学、運動生理学、機能解剖学

人の運動発達及び脳性麻痺における身体・運動学的な特徴について

認知機能と運動に関する研究、認知運動療法

三浦 里織

山本 美智代

渡邊 知佳子

新井 清美

吉田 和樹

坂田 清美

戸村 ひかり

増谷 順子

三輪 聖恵

古城門 靖子

高嶋 希世子

網本 和

新井 光男

易 勤

池田 誠

竹井 仁

新田 收

山田 拓実

池田 由美

准教授

准教授

准教授

助教

助教

助教

助教

助教

助教

 助教

 助教

教授

教授

教授

教授

教授

教授

教授

准教授

准教授

准教授

助教

助教

助教

教授

教授

教授

教授

教授

教授

教授

准教授

准教授

准教授

准教授

准教授

准教授

准教授

助教

教授

教授

教授

教授

教授

教授

准教授

准教授

准教授

准教授

准教授

准教授

准教授

准教授

助教

理学療法学科 →p.132

作業療法学科 →p.134

放射線学科 →p.136理学療法学、運動学、障害科学、応用健康科学、体力医学

ヒトの運動に関する研究、徒手療法

リハビリテーション科学、応用健康科学、教科教育学

精神障害の作業療法

高齢者の地域作業療法に関する研究

精神医学、アルツハイマー病の診断・治療・支援

来間 弘展

古川 順光

宇佐 英幸

神尾 博代

信太 奈美

石井 良和

大嶋 伸雄

菊池 吉晃

小林 隆司

小林 法一

繁田 雅弘

渡邉 賢

伊藤 祐子

井上 薫

藺牟田 洋美

谷村 厚子

橋本 美芽

ボンジェ・ペイター

宮本 礼子

診断用X線高電圧発生回路とその高電圧計測に関する研究

核的方法による元素分析、放射線防護に関する研究

放射線感応素子の開発とそのメカニズムに関する研究、放射線化学

医用画像工学、医用画像解析学、教育工学

核磁気共鳴画像法、診療画像技術学

医用画像処理、3次元画像処理、高精度放射線治療技術

石橋 裕

安部 真治

小倉 泉

齋藤 秀敏

福士 政広

古川 顕

八木 一夫

大谷 浩樹

加藤 洋

眞正 浄光

関根 紀夫

妹尾 淳史

乳井 嘉之

沼野 智一

明上山 温

井上 一雅

若年妊婦・出産、思春期の性と健康、ピアカウンセリング、

熟練助産師、子育て支援

小児看護学、検査や処置を受ける子どもへの援助、

小児科外来における子どもと家族への援助

高齢者看護学、レミニッセンス、QOL、痴呆性高齢者への

ケア方法・ケアシステムの開発、災害看護、研究方法

生活習慣病の予防と保健活動、地域リハビリテーションケア、

誤嚥予防のケア、在宅看護、摂食・嚥下リハビリテーションケア

神経内科学、臨床遺伝学、筋強直性ジストロフィー1型および

骨格筋チャネロパチーの臨床病態と遺伝子異常の関連

公衆衛生看護活動に関する研究、公衆衛生看護学

コミュニティ・アセスメント

地域母子保健と助産師の役割、慢性疾患をもつ女性の

ウィメンズ・ヘルス、育児支援、母乳育児支援

HIV/AIDS患者に対する外来療養支援および在宅療養支援、

HIV医療包括ケア体制の整備、

HIV/AIDSコーディネーターナースの養成

生体からの臓器提供者と家族のケア、調査研究方法論、

訪問看護ステーションの基盤強化

基礎看護学(フィジカル・アセスメント)、看護倫理学、

看護技術のエビデンス、臓器移植看護

がん看護学、成人看護学、慢性期疾患患者への心理社会的支援、

サポートグループ実践研究、緩和ケアの実践知

看護学、がんリハビリテーション看護、

がん患者におけるナラティヴアプローチへの研究

精神看護学、産業保健、労働者のメンタルヘルスに関する研究、

精神科訪問看護師の再発予測因子に関する研究

地域理学療法学、高齢者の転倒予防および健康づくりに

関する研究、生活環境整備システムに関する研究

精神科領域の作業療法に関する研究、地域精神保健

サービスに関する研究、作業療法教育に関する研究

高齢者・障がい者の障害特性と住環境・福祉用具の適合に

関する研究、高齢者の外出行動と環境整備に関する研究

老年心理学、老人保健:閉じこもり高齢者の自己効力感・性格と

適応に関する研究、在宅訪問型支援と効果の検証

作業療法教育および福祉用具・評価・

トレーニング機器の開発、医療・福祉ロボットの臨床応用

発達障害児の作業療法における評価・支援システムの開発、

感覚統合、おもちゃ、遊具、福祉用具に関する研究

筋肉生理学、分子細胞生理学に関する研究、X線解析法などを

用いた筋肉細胞の構造・機能連関に関する研究

脳機能イメージング(fMRI、MEGなど)を用いた

認知神経科学的研究

地域包括ケアにおける作業の習慣化プロセスの

解明と介入プログラムの開発

身体障害の作業療法、認知リハビリテーション、リハビリテー

ション・マネジメント理論、保健医療福祉専門職連携理論(IPW)・

連携教育(IPE)に関する研究

障害者スポーツに関する研究、補装具 

脊髄損傷のリハビリテーション

機能的磁気共鳴画像などを用いたヒトの運動に

関する研究、徒手療法

呼吸リハビリテーション、バイオメカニクス、

整形外科徒手療法、高齢者転倒予防・介護予防

作業療法と作業科学、身体障がいのある成人と高齢者、

多職種間連携と多職種間連携の教育

functional MRIを用いたヒトの自他認識に関する研究、

高次脳機能障害作業療法学教育に関する研究

特定高齢者(特に閉じこもり)の作業に関する研究、

身体障害の作業療法に関する研究

医用画像機器の特性解析及び画質向上に関する研究、

診断用X線装置の品質保証

高精度放射線治療の物理、計測、照射法、

品質管理に関する研究および医療情報学

核医学画像の定量化に関する研究と保健物理学および

放射線科学教育に関する研究

画像診断学、腹部・消化管画像診断学、救急疾患画像診断学、

Interventional Radiology

筋肉・骨・循環器等での生体力学、生体材料工学に関する研究

および医用画像処理

放射線計測・防護、放射線診療における高精度線量評価、

重荷電粒子の研究

磁気共鳴画像、スペクトル(撮影シーケンス、受信用コイル)、

医用画像処理

医用画像情報学、医用画像処理、医用画像の映像化法および

統計解析に関する研究

核医学、分子イメージング、

マルチモダリティーイメージング技術の開発

(2014年4月現在)