イノバン注50 100 200インタビューフォーム(2012...

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2012年10月改訂(第7版) 日本標準商品分類 8 7 2 1 1 9 急性循環不全改善剤 劇薬、処方せん医薬品 INOVAN Injection 製造・輸入承認年月日 薬価基準収載 製 造 承 認 年 月 日:2004年2月 2日 イノバン注〔100mg/管〕として1977年6月14日 イノバン注〔50mg/管、 200mg/管〕として1982年6月18日 薬価基準収載年月日:2004年7月 9日 イノバン注〔100mg/管〕として1978年3月10日 イノバン注〔50mg/管、 200mg/管〕として1984年6月2日 日:1978年3月10日〔イノバン注(100mg/管)として〕 1984年6月4日〔イノバン注(50mg/管、 200mg/管)として注射剤 格・含 発・製 入・販 提 携・販 売 会 社 名 担当者の連絡先 F A X 和名:ドパミン塩酸塩 洋名:Dopamine Hydrochloride 製造販売元:協和発酵キリン株式会社 整理番号 自由にご利用ください 本IFは2009年12月改訂の添付文書の記載に基づき作成した。 日本薬局方 ドパミン塩酸塩注射液 イノバン注 50mg:1管(2.5mL)中に日局ドパミン塩酸塩50mg を含有する。 イノバン注100 mg:1管(5mL)中に日局ドパミン塩酸塩100mg を含有する。 イノバン注 200mg:1管(10mL)中に日局ドパミン塩酸塩200mg を含有する。 医薬品インタビューフォーム 日本病院薬剤師会のIF記載要領(1998年9月)に準拠して作成

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2012年10月改訂(第7版) 日本標準商品分類 8 7 2 1 1 9

急性循環不全改善剤

劇薬、処方せん医薬品

INOVAN Injection

製造・輸入承認年月日 薬 価 基 準 収 載 販 売 年 月 日

製 造 承 認 年 月 日:2004年2月 2日              イノバン注〔100mg/管〕として1977年6月14日              イノバン注〔50mg/管、200mg/管〕として1982年6月18日 薬価基準収載年月日:2004年7月 9日              イノバン注〔100mg/管〕として1978年3月10日              イノバン注〔50mg/管、200mg/管〕として1984年6月2日 販 売 年 月 日:1978年3月10日〔イノバン注(100mg/管)として〕           1984年6月 4日〔イノバン注(50mg/管、200mg/管)として〕

注射剤 剤       形

一   般   名

規  格・含  量

開  発・製  造 輸  入・販  売 提携・販売会社名

担 当 者 の 連 絡 先 電 話 番 号 F A X 番 号

和名:ドパミン塩酸塩 洋名:Dopamine Hydrochloride

製造販売元:協和発酵キリン株式会社

整理番号

自由にご利用ください

本IFは2009年12月改訂の添付文書の記載に基づき作成した。

日本薬局方 ドパミン塩酸塩注射液

イノバン注 50mg:1管(2.5mL)中に日局ドパミン塩酸塩50mg          を含有する。 イノバン注100mg:1管(5mL)中に日局ドパミン塩酸塩100mg          を含有する。 イノバン注 200mg:1管(10mL)中に日局ドパミン塩酸塩200mg          を含有する。

( )

( )

医薬品インタビューフォーム 日本病院薬剤師会のIF記載要領(1998年9月)に準拠して作成

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1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯

  当該医薬品について製薬企業の医薬情報担当者(以下、MRと略す)等にインタビューし、

  当該医薬品の評価を行うのに必要な医薬品情報源として使われていたインタビューフォー

  ムを、昭和63年日本病院薬剤師会(以下、日病薬と略す)学術第2小委員会が「医薬品イン

  タビューフォーム」(以下、IFと略す)として位置付けを明確化し、その記載様式を策定し

  た。そして、平成10年日病薬学術第3小委員会によって新たな位置付けとIF記載要領が策

  定された。

2. IFとは

  IFは「医療用医薬品添付文書等の情報を補完し、薬剤師等の医療従事者にとって日常業務

  に必要な医薬品の適正使用や評価のための情報あるいは薬剤情報提供の裏付けとなる情

  報等が集約された総合的な医薬品解説書として、日病薬が記載要領を策定し、薬剤師等

  のために当該医薬品の製薬企業に作成及び提供を依頼している学術資料」と位置付けられる。

  しかし、薬事法の規制や製薬企業の機密等に関わる情報、製薬企業の製剤意図に反した

  情報及び薬剤師自らが評価・判断・提供すべき事項等はIFの記載事項とはならない。

3. IFの様式・作成・発行

  規格はA4判、横書きとし、原則として9ポイント以上の字体で記載し、印刷は一色刷りと

  する。表紙の記載項目は統一し、原則として製剤の投与経路別に作成する。IFは日病

  薬が策定した「IF記載要領」に従って記載するが、本IF記載要領は、平成11年1月以降に

  承認された新医薬品から適用となり、即発売品については「IF記載要領」による作成・

  提供が強制されるものではない。また、再審査及び再評価(臨床試験実施による)がな

  された時点ならびに適応症の拡大等がなされ、記載内容が大きく異なる場合にはIFが

  改訂・発行される。

4. IFの利用にあたって

  IF策定の原点を踏まえ、MRへのインタビュー、自己調査のデータを加えてIFの内容を充

  実させ、IFの利用性を高めておく必要がある。

  MRへのインタビューで調査・補足する項目として、開発の経緯、製剤的特徴、薬理作用、

  臨床成績、非臨床試験等の項目が挙げられる。また、随時改訂される使用上の注意等に

  関する事項に関しては、当該医薬品の製薬企業の協力のもと、医療用薬品添付文書、お

  知らせ文書、緊急安全性情報、Drug Safety Update(医薬品安全対策情報)等により薬剤

  師等自らが加筆、整備する。そのための参考として、表紙の下段にIF作成の基となった

  添付文書の作成又は改訂年月を記載している。なお、適正使用や安全確保の点から記載さ

 れている「臨床成績」や「主な外国での発売状況」に関する項目等には承認外の用法・用量、

 効能・効果が記載されている場合があり、その取扱いには慎重を要する。

IF利用の手引きの概要 ―日本病院薬剤師会―

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目  次

 1.概要に関する項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 2.名称に関する項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 3.有効成分に関する項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 4.製剤に関する項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 5.治療に関する項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 6.薬効薬理に関する項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 7.薬物動態に関する項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 8.安全性(使用上の注意等)に関する項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 9.非臨床試験に関する項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 10.取扱い上の注意、包装、承認等に関する項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 11.文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 12.備考・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   付表 配合変化表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1

2

3

4

6

7

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23

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ドパミン塩酸塩は、カテコールアミンの一種で、古くから生体内でノルアドレナリン、ア

ドレナリンの前駆物質として存在することが知られていたが、1910年Mannich及びBarger

らによって合成され、多くの薬理的研究が進展し、血圧上昇作用(1910年Daleら)、静脈投

与による血圧上昇作用(1931年Hametら)、陽性変力作用(1937年Gurdら)が示された。

臨床薬理試験では、心拍出量の増加、末梢抵抗の減少傾向、腎動脈血流及び糸球体濾過

率の増加作用(1962年Goldbergら、1964年McDonaldら)が報告され、急性循環不全等に有

効であることが示唆され、その後の薬理的研究で陽性変力・変時作用、血圧上昇作用、

上腸間膜動脈血流の増加作用を有す(McNay)こと等も明らかにされた。

一方、臨床で1966年MacCannelらが心筋梗塞及び心手術によるショック症状を呈した症

例にドパミンを適応し、その有効性を示して以来、ドパミンの臨床的研究が盛んに行われ、

本剤が従来の薬物に無反応な症例にも有効である場合もあること、利尿作用が顕著なこと、

陽性変時作用が比較的弱いことが明らかにされた。

我が国では、1972年より当社が急性循環不全に対するドパミン塩酸塩の臨床治験を実施し、

1977年6月に商品名イノバン注(100mg/5mL)が承認された。

また、2001年3月には日本薬局方にドパミン塩酸塩注射液が収載された。

本剤の主成分であるドパミン塩酸塩は、循環器系に対し心収縮力増強作用、腎血流増加

作用(イヌ)、上腸間膜血流量増加作用(イヌ)、血圧上昇作用を有し、臨床的には心原性ショッ

ク、出血性ショック等の急性循環不全状態の改善に有用性が認められ、他の薬剤に無反

応な症例にも有効な場合があること、利尿作用が顕著であることから、有用性の高い急

性循環不全改善薬といえる。

なお、主な副作用は心室性期外収縮、心房細動や心室性頻拍等の不整脈である。また、

末梢血管の収縮により末梢の虚血が起こることがある。

副作用

承認時及び1981年3月までの副作用頻度調査において、2,389例中副作用の発現例は240例(発

現率10.0%)で254件であった。主な副作用は、不整脈201件(8.4%)、四肢冷感12件(0.5%)、

嘔吐11件(0.5%)等であった。

また重大な副作用として麻痺性イレウス(0.08%)、四肢冷感(0.5%)等の末梢の虚血が

報告されている。

1

1.概要に関する項目

開 発 の 経 緯

製 品 の 特 徴

及 び 有 用 性

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和   名:日本薬局方 ドパミン塩酸塩注射液 イノバン注 50mg

      日本薬局方 ドパミン塩酸塩注射液 イノバン注100mg

      日本薬局方 ドパミン塩酸塩注射液 イノバン注200mg

洋   名: INOVAN Injection

名称の由来:本剤(ドパミン塩酸塩)の有する心筋の収縮力を高める

      inotropic action(変力作用)に由来する。

和名:ドパミン塩酸塩(JAN)

洋名:Dopamine Hydrochloride(JAN)

Dopamine[フリー体](INN)

なし

略号としてDOA、DAを用いる場合がある。

分子式:C8H11NO2・HCl

分子量:189.64

2

2.名称に関する項目

販   売   名

構造式又は示性式

4-(2-Aminoethyl)benzene-1, 2 - diol monohydrochloride

構造式:

分子式及び分子量

化   学   名

慣用名、別名、略号、

記号番号

C A S 登 録 番 号 Dopamine Hydrochloride:62-31-7

Dopamine[フリー体] :51-61-6

一 般 名(命 名 法)

OH

OH

・HCIH2N

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1)本品の0.1mol/L塩酸試液溶液(1→25,000)につき、紫外可視吸光度測定法により吸収 スペクトルを測定し、本品のスペクトルと本品の参照スペクトルを比較するとき、同 一波長のところに同様の強度の吸収を認める。 2)本品につき、赤外吸収スペクトル測定法の塩化カリウム錠剤法により試験を行い、本 品のスペクトルと本品の参照スペクトルを比較するとき、両者のスペクトルは同一波 数のところに同様の強度の吸収を認める。 3)本品の水溶液(1→50)は塩化物の定性反応(1)を呈する。

3

3. 有効成分に関する項目

外 観 ・ 性 状

溶  解  性

吸  湿  性

酸塩基解離定数

分 配 係 数

その他の主な示性値

融点(分解点)

有効成分の安定性

有効成分の定量法

有効成分の確認試験法

日局 ドパミン塩酸塩の定量法に準ずる

日局 ドパミン塩酸塩の確認試験に準ずる

本品を乾燥し、その約0.2gを精密に量り、ギ酸5mLに溶かし、0.1mol/L過塩素酸15mLを正確に加え、水浴上で15分間加熱する。冷後、酢酸(100)50mLを加え、過量の過塩素酸を0.1mol/L酢酸ナトリウム液で滴定する(電位差滴定法)。同様の方法で空試験を行う。

物 理 化 学 的 性 質

比吸光度(E  :280mm)=138~145

約248℃(分解)

pKa1=8.74±0.10(フェノール性水酸基) pKa2=10.3(アミノ基)

log P OCT=-2.3

      測定法:フラスコシェイキング法

           -オクタノール/pH7.4緩衝溶液

1% 1cm

各種保存条件下における安定性は下表のとおりである。

変化なし

変化なし

変化なし

変化なし

変化なし

変化なし

24ヵ月

27ヵ月

6ヵ月

1ヵ月

1ヵ月

5日

― ―

5℃

室温

40℃

25℃

40℃

70℃

変化なし

変化なし

変化なし

2ヵ月

2日

2日

結果 保存期間 保存状態

気密保存

開放保存

曝光保存

湿度 温度 光

室内散光 (1,000Lux)

キセノンランプ (120,000Lux)

太陽光 (晴天時8時間)

瓶気密

50%RH

0.1mol/L 過塩素酸 1mL=18.96mg C8H11NO2・HCl

n

水又はギ酸に溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくい。

白色の結晶又は結晶性の粉末である。

ほとんど認められない。

4.0~5.5(1→50) p H

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日局ドパミン塩酸塩を1管2.5mL中に50mg、又は1管5mL中に100mg、又は1管10mL中に

200mg含有する無色澄明の注射剤である。

本剤の安定性を長期保存試験、低温保存試験、加温保存試験、曝光保存試験により検討

した。結果は下記のとおりであり、いずれの条件においても変化は認められなかった。

(1)pH8.0以上になると着色することがあるので、重曹のようなアルカリ性薬剤と混合し

  ないこと。

(2)希釈溶液として日局生理食塩液、日局ブドウ糖注射液、総合アミノ酸注射液及びブド

  ウ糖・乳酸ナトリウム・無機塩類剤等がある。

(3)本品はワンポイントカットアンプルであるが、アンプルのカット部分をエタノール綿

  等で清拭してからカットすることが望ましい。

4.製剤に関する項目

剤形の区別、

規格及び性状

添  加  物

製剤の各種条件下に

おける安定性

剤       形

有効成分(活性成分)

の含量

規格pH値:3.0~5.0

浸透圧比:0.6~0.8

本剤はpHによってその安定性が左右され、pH8以上で着色する。

イノバン注50mg :1管(2.5mL)中に日局ドパミン塩酸塩50mg含有

イノバン注100mg:1管(5mL)中に日局ドパミン塩酸塩100mg含有

イノバン注200mg:1管(10mL)中に日局ドパミン塩酸塩200mg含有

該当しない。

窒素ガス

安定剤: 日局ピロ亜硫酸ナトリウムを

イノバン注50mg :1.25mg

イノバン注100mg:2.5mg

イノバン注200mg:5.0mg 含有する。

注 射 剤 の 調 製 法

溶解及び溶解時の

pH、浸透圧比、

粘度、比重、

安定なpH域等

酸価、ヨウ素価等

注射剤の容器中の

特殊な気体の

有無及び種類

試験項目 保存形態 結 果

加温保存試験

曝光保存試験

無色バイアル(密封)

無色バイアル(密封)

無色バイアル(密封)

無色バイアル(密封)

無色バイアル(密封)

長期保存試験

低温保存試験

温度

室温

5℃

40℃

50℃

70℃

保存期間

27ヵ月

24ヵ月

6ヵ月

3ヵ月

30日

3ヵ月

10日

無色バイアル(密封)

無色バイアル(密封)

変化なし

変化なし

変化なし

変化なし

変化なし

変化なし

変化なし

室内散光 (1,000Lux)

キセノンランプ (120,000Lux)

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1. 本剤と他剤との配合で生じる変化の大半は経時的着色である。

2. 本剤はアルカリ側で着色しやすい傾向にあり、アルカリ性薬剤との混合を避ける必要が

 ある。

3. 本剤の着色変化はドパミン塩酸塩の酸化的分解反応によって促進され、この反応には酸

 素も関与する。したがって、輸液との混合など注射液の調製は投与直前に行うことが

 望ましい。

詳細については、本資料巻末の付表「配合変化表」を参照のこと。

本品の表示量に従い「ドパミン塩酸塩」0.04gに対応する容量をとり、0.1mol/L塩酸試液

を加えて100mLとする。この液5mLをとり、0.1mol/L塩酸試液を加えて50mLとした液に

つき、紫外可視吸光度測定法により吸収スペクトルを測定するとき、波長278~282nmに

吸収の極大を示す。

定量法:HPLC法〔内標準溶液:ウラシルの移動相溶液(3→10000)〕

試験条件

 検出器:紫外吸光光度計(測定波長:280nm)

 カラム:内径4.6mm、長さ25cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オ

     クタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

 カラム温度:25℃付近の一定温度

 移動相:pH3.0のリン酸水素二ナトリウム・クエン酸緩衝液

 流 量:ドパミンの保持時間が約10分になるように調整する。

5

該当しない。

該当しない。

該当しない。

本剤は力価表示に該当しない。

ガラスアンプル

製造工程由来:なし

過酷条件由来(分解物):4 -(2-Aminoethyl)o-benzophenone,

           5, 6 -dihydroxyindole 等

混 入 す る 可 能 性

の あ る 夾 雑 物

生物学的試験方法

製剤中の有効成分の

確認試験法

製剤中の有効成分の

定量法

日局 ドパミン塩酸塩注射液の確認試験に準ずる

日局 ドパミン塩酸塩注射液の定量法に準ずる

力       価

容 器 の 材 質

そ   の   他

溶 解 後 の 安 定 性

他剤との配合変化

(物理化学的変化)

電 解 質 の 濃 度

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通常ドパミン塩酸塩として1分間あたり1~5μg/kgを点滴静脈投与し、患者の病態に

応じ20μg/kgまで増量することができる。

必要に応じて日局生理食塩液、日局ブドウ糖注射液、総合アミノ酸注射液、ブドウ糖・

乳酸ナトリウム・無機塩類剤等で希釈する。

投与量は患者の血圧、脈拍数および尿量により適宜増減する。

点滴静注でのみ使用する。

注射速度は用法・用量に準ずる。

●筋注できない理由

 血管外へ漏れた場合、硬結、又は壊死を起こすことがある。

国内25研究施設総計167症例について本剤の効果が検討された。

医師の総合的な判断による有効、無効の判定報告により有効率を算出した結果、167症例

中119症例(総有効率、71.3%)に有効であった。

※細菌性ショック75.0%(9/12)、過敏症、神経性ショック、内分泌ショックなどによる急性循環不全 77.8%(7/9)、ショックに至らない急性循環不全52.4%(22/42)の有効率を示した。

5.治療に関する項目

効 能 又 は 効 果

用 法 及 び 用 量

急性循環不全(心原性ショック、出血性ショック)

下記のような急性循環不全状態に使用する。

 1. 無尿、乏尿や利尿剤で利尿が得られない状態

 2. 脈拍数の増加した状態

 3. 他の強心・昇圧剤により副作用が認められたり、好ましい反応が得られない状態

臨 床 成 績1) (1)臨床効果

(2)臨床薬理試験:忍容性試験

  該当資料なし

(3)探索的試験:用量反応探索試験

  該当資料なし

(4)検証的試験

  1)無作為化平行用量反応試験

   該当資料なし

  2)比較試験

   該当資料なし

  3)安全性試験

   該当資料なし

  4)患者・病態別試験

   該当資料なし

(5)治療的使用

  1)使用成績調査・特定使用成績調査・製造販売後臨床試験

   該当資料なし

  2)承認条件として実施予定の内容又は実施した試験の概要

   該当しない

症例区分 有効率(%) (有効例/症例)

76.6

90.0

60.3

(72/94)

( 9/10)

(38/63)

心原性急性循環不全 (ショック)

出血性急性循環不全 (ショック)

その他の急性循環不全※

及び急性循環不全状態

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アドレナリン、ノルアドレナリン、l-イソプレナリン、ドブタミン等

・作用部位

 心筋、冠動脈、大動脈、腎動脈、上腸間膜動脈など。

・作用機序

 下記の作用が複合的に絡み合って強心作用、昇圧作用、利尿作用を発現し、急性循環

 不全状態を改善する。

1.心収縮力増強作用2)

 冠動脈血流、大動脈血流及びLVdp/dtは投与量に比例して増加する。

2.腎血流量増加作用3)

 ドパミン受容体を介して腎血流量を増加させる。

3.上腸間膜血流量増加作用4)

 ドパミン受容体を介して上腸間膜血流量を増加させる。

4.血圧上昇作用5)

 心拍出量の増加により血圧を上昇させる。

1. ドパミンの臨床薬理試験成績

  1)血行動態に及ぼす影響6)

   開心術施行症例28例を対象としてドパミン塩酸塩を段階的に6μg/kg/minより、8, 10,

   16μg/kg/minと増量し、投与開始後20分の血行動態に及ぼす影響を検討した。

   収縮期動脈圧は10μg/kg/minで有意な上昇を示した。

   心拍出量は6μg/kg/minで増加し、その後の増加は用量依存的であった。

   全末梢血管抵抗は16μg/kg/minで有意な低下を示し、肺小動脈血管抵抗は有意な変

   動を示さなかった。

6.薬効薬理に関する項目

作 用 部 位・

作 用 機 序2)~5)

薬理学的に関連ある

化合物又は化合物群

薬        理       作       用

薬効を裏付ける

試 験 成 績

140

120

100

80

606 8 10 16 5' 10'

Control μg/kg/min afterDopamine

NS

NS

n=28*

* *

* *

x±SEmmHg

*0.01>P>0.001  VS投与前値

*0.05>P>0.001  VS投与前値

*0.05>P>0.01  VS投与前値

systolic

diastolic

mean

〈動脈圧〉 5.5

2.56 8 10 16 5' 10'

Control μg/kg/min afterDopamine

n=28x±SE

L/min/M2〈心拍出量〉

5.0

4.5

4.0

3.5

3.0

30

4

06 8 10 16 5' 10'

Control μg/kg/min afterDopamine

n=28x±SE

HRU

25

20

15

TSR

6 PAR2

〈全末梢血管抵抗(TSR)並びに肺小動脈血管抵抗(PAR)〉

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8

  2)腎機能に及ぼす影響7)

   開心術後患者14例にドパミン塩酸塩6μg/kg/minを1時間継続投与し、投与前値と比

   較し次の結果を得た。

  (1)尿量、浸透圧、クレアチニン、ナトリウムクリアランスの有意な上昇をみた。

  (2)パラアミノ馬尿酸クリアランス(有効腎血漿流量)は有意に上昇した。

  (3)濾過率、尿素、自由水クリアランスは不変であった。

  (4)尿中Na排泄量及び再吸収量は有意に上昇したが、尿中K排泄量は有意ではなかっ

    た。

薬効を裏付ける

試 験 成 績

薬        理       作       用

●尿量(UV)、浸透圧クリアランス(Cosm)、自由水クリアランス(CH2O)のDopamine投与前及び投与

 中の変動

●パラアミノ馬尿酸クリアランス(CPAH)、クレアチニンクリアランス(Ccr)、濾過率(FF)及び尿素

 クリアランス(Curea)のDopamine投与前及び投与中の変動

●ナトリウムクリアランス(CNa)、尿中Na排泄量(UNa・V)、尿中K排泄量(UK・V)、尿細管のNa再吸

 収量(TRNa)のDopamine投与前及び投与後の変動

2.2

Control Dopamine

UV(mean±S.D.)

mL/min/M2

P<0.001

1.8

1.4

1.0

0.6

0.2

4.0

Control Dopamine

Cosm(mean±S.D.)

mL/min

P<0.011.0

3.0

2.0

Control Dopamine

CH20(mean±S.D.)mL/min

NS-0.5

-1.5

-1.0

900

Control Dopamine

CPAH(mean±S.D.)mL/min

P<0.05

700

500

300

Control Dopamine

Ccr(mean±S.D.)mL/min

P<0.0140

60

80

100

120

0.3

Control Dopamine

FF(mean±S.D.)mL/min

NS

0.26

0.22

0.18

0.14

0.1

40

Control Dopamine

Curea(mean±S.D.)mL/min

NS10

30

20

1.8

Control Dopamine

CNa(mean±S.D.)mL/min

P<0.01

1.61.4

1.2

1.0

0.8

0.6

0.4

0.2

2.0

Control Dopamine

UNa・V(mean±S.D.)

μEq/min

P<0.01

350

300

250

200

150

100

50

Control Dopamine

μEq/min

NS

120

100

80

60

40

20

UK・V(mean±S.D.)

Control Dopamine

μEq/min

15

5

TRNa(mean±S.D.)

P<0.001

10

濾過率(FF)=Ccr/CPAHで算出

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9

  3)肝血流量に及ぼす影響(開腹術中患者)8)

   術中有効肝血流量に対する影響(DopamineのHepatotropic actionについて)

   開腹術を施行する患者35例に対し、20例はドパミン塩酸塩3μg/kg/minを投与、15例

   はドパミン塩酸塩非投与として、ドパミン塩酸塩投与の有無による術中の有効肝血

   流量に対する影響を検討した。

   ドパミン塩酸塩非投与では術中の有効肝血流量は有意な低下を示したのに対し、ド

  パミン塩酸塩投与では低下させなかった。

  4)病側大脳半球における平均脳血流量に及ぼす影響9)

   脳虚血に対するDopamineの効果 ―SPECTによる脳血流の検討―

   脳血管障害を有する患者34例に対し、ドパミン塩酸塩5~20μg/kg/minを静脈内投

   与し、投与前後における脳血流量を測定した。

   投与前に比べて、ドパミン塩酸塩投与1時間後で脳血流量の増加傾向がみられた。

薬効を裏付ける

試 験 成 績

薬        理       作       用

術前 術後

ドパミン塩酸塩非投与群

(n=15)

0.2

(KICG) (KICG)

0.1

術前 術後

ドパミン塩酸塩投与群(3μg/kg/分)

(n=20)

0.2

KICG:インドシアニングリーンの血漿からの消失率    有効肝血流量の指標

0.1

mean±S.D.mean±S.D.

P<0.001 student’s t-test

NS student’s t-test

投与前 (n=21)

投与後 (n=22)

90

(mL/100g /分)

80

70

60

50

40

30

半球平均血流量

mean±S.D.

59.4±12.9

67.1±13.8

投与量:5~20μg/kg/分

n=34

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10

mean±S.E.

Wilcoxonの符号順位検定

mean±S.E.

Wilcoxonの符号順位検定

薬効を裏付ける

試 験 成 績

薬        理       作       用

2. 動物(イヌ)による薬理試験成績

 ドパミンがイヌの循環動態並びに各種臓器血流量に及ぼす影響10)

  1)血行動態に及ぼす影響(イヌ)

   体重7.46~14.38kgの雑種成犬(麻酔下)にドパミン塩酸塩3, 10, 20μg/kg/minを静脈

   内投与し、投与10分後の心拍出量、平均動脈圧の変化を投与前値と比較検討した。

   投与前値と比較して、心拍出量は10μg/kg/minから、平均動脈圧は20μg/kg/minで

   有意に上昇した。

 2)臓器血流量に及ぼす影響(イヌ)

  体重7.46~14.38kgの雑種成犬(麻酔下)にドパミン塩酸塩3, 10, 20μg/kg/minを静脈

  内投与し、投与10分後の腎血流量、腸血流量の変化を投与前値と比較検討した。

  投与前値と比較して、腎血流量は3μg/kg/min、20μg/kg/minにおいて、腸血流量は

   3μg/kg/minから有意に増加した。

注)投与前値を100%とした変化率として示した。

注)投与前値を100%とした変化率として示した。

投与量(μg/kg/min)

200(%)

150

100

50

03 10 20 3 10 20

心拍出量

投与量(μg/kg /min)

(%)

0

50

100

150

平均動脈圧

*:p<0.05

(n=10)

投与量(μg/kg/min)

250(%)

200

150

100

50

03

(19) (10) (10)

10 20 3 10 20

腎血流量

率 *

投与量(μg/kg/min)

(%)

0

100

200

300

400

500

600

700

800

900

腸血流量

*:p<0.05

(10) (10) (10)

( ):例数

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11

治療上有効な

血 中 濃 度

通常用量での

血 中 濃 度

中毒症状を発現

する血中濃度

最高血中濃度

到 達 時 間

該当資料なし

〈参考:カナダでの試験成績〉12)

健常人8名にドパミン塩酸塩4μg/kg/minを180分間点滴静注した場合の遊離ドパミン及び

その代謝物の血漿中濃度は下図の推移を示した。

〈参考:米国薬局方医薬品情報〉

作用発現時間:投与開始5分以内

作用持続時間:投与終了後10分以下

該当資料なし

〈参考:スエーデンでの試験成績〉11)

成人患者10例に対し、ドパミン塩酸塩2μg/kg/min(n=5、年齢:50±5歳、体重:76±6kg)

又は5μg/kg/min(n=5、年齢:41±7歳、体重:77±11kg)を30分間持続投与した場合の

ドパミンの血漿中濃度は、投与時開始後5分でほぼ定常状態に達した。(mean±S.E.)

7.薬物動態に関する項目

血 中 濃 度 の 推 移 ・ 測 定 法

該当資料なし

該当資料なし

DA:Dopamine

n=8mean±S.E.

HVA:Homovanillic acidDOPAC:3,4-Dihydroxyphenylacetic acidDA-sulfate:Dopamine-3-o-sulfate及び

Dopamine-4-o-sulfate

60

(ng /mL)

DA INFUSION4μg/kg/min

DA INFUSION

6

3

2

1

30

20

10

血漿中濃度

0 30 60 120 180 240

DA-sulfate

DOPAC

HVAfree DA

(分)

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12

該当資料なし

該当資料なし

10ng/mL:14.9±4.8%, 50ng/mL:5.5±4.2%, 100ng/mL:10.0±6.5%

該当しない。

薬 物 速 度 論 的 パ ラ メ ー タ

吸収速度定数

消失速度定数

クリアランス

分 布 容 積

バイオアベイラビリティー

血漿蛋白結合率

該当資料なし

〈参考:スエーデンでの試験成績〉11)

成人患者10例に対し、ドパミン塩酸塩2μg/kg/min(n=5、年齢:50±5歳、体重76±6kg)

又は5μg/kg/min(n=5、年齢:41±7歳、体重77±11kg)を30分間持続投与後の半減期(分)

は以下のとおりであった。

 ドパミン塩酸塩2μg/kg/min:T1/2α(分)=0.87±0.10, T1/2β(分)=10.1±0.7  ドパミン塩酸塩5μg/kg/min:T1/2α(分)=0.94±0.22, T1/2β(分)=8.3±0.5 〈参考:米国薬局方医薬品情報〉

血漿中半減期:約2分

消失半減期:成人-約9分、新生児-6.9分(5~11分)

該当資料なし

〈参考:スエーデンでの試験成績〉11)

成人患者10例に対し、ドパミン塩酸塩2μg/kg/min(n=5、年齢:50±5歳、体重76±6kg)

又は5μg/kg/min(n=5、年齢:41±7歳、体重77±11kg)を30分間持続投与した場合の血漿

クリアランス〔Clpl:plasma clearance(L/kg/h)〕は以下のとおりであった。

 ドパミン塩酸塩2μg/kg/min:4.17±0.44(L/kg/h)

 ドパミン塩酸塩5μg/kg/min:4.48±0.42(L/kg/h)

該当資料なし

〈参考:スエーデンでの試験成績〉11)

成人患者10例に対し、ドパミン塩酸塩2μg/kg/min(n=5、年齢:50±5歳、体重76±6kg)

又は5μg/kg/min(n=5、年齢:41±7歳、体重77±11kg)を30分間持続投与した場合の

分布容積〔Vd(L/kg)〕は以下のとおりであった。

 ドパミン塩酸塩2μg/kg/min:0.89±0.13(L/kg)

 ドパミン塩酸塩5μg/kg/min:0.89±0.11(L/kg)

(mean±S.E.)

(mean±S.E.)

(mean±S.E.)

吸         収

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13

分         布

血液-脳関門通過性

胎児への移行性 該当資料なし

該当資料なし

通過しない。

乳汁中への移行性

その他の組織への

移行性

髄液への移行性

代謝部位及び

代謝経路

移行しない。

該当資料なし 〈参考:ラットでの試験成績〉13)

ラットに3H-ドパミン(2.323μCi/100μg/mL/rat)を静脈内投与し、5, 20分, 1, 3, 6, 12, 24時間後の臓器内分布濃度を検討した。投与5分後における放射能の臓器分布は腎、副腎、肝、小腸、心、肺、脾、膵、血液、筋肉、胸腺、皮膚、睾丸、脳の順であり、特に腎、副腎、肝、小腸における放射能の分布は多く、血中濃度より著しく高くなっている。放射能の臓器からの消失は副腎を除いて比較的速く、投与後3時間以内に大半が消失するが、副腎では投与後24時間においてもドパミン換算量で0.34μg/gの放射能が分布した。

代謝部位:副腎等

代謝経路14): OH

OH

OH

OH

OH

OHOH

OH

OH

OH

OHOH

COMT

COMT

MAO

MAO

CH2COOH

CH2COOH

(DOPAC)

(DA)

(DOMA)

(VMA)

(NE)

(HVA)

(E)

(3MT)

OCH3

OCH3

CH2CH2NH2

CHCH2NH2

CH2CH2NH2

CHCH2NHCH3

DBH

代                  謝

DA  :Dopamine NE  :Norepinephrine(ノルアドレナリン) E   :Epinephrine(アドレナリン) 3-MT :3-methoxytyramine DOPAC:3,4-dihydroxy phenyl acetic acid HVA  :Homovanillic acid VMA :Vanillylmandelic acid DOMA :3,4-dihydroxy phenyl mandelic acid MAO :Monoamineoxidase COMT :Catecholamine O-methyl transferase DBH  :Dopamine β-hydroxylase

〈参考:ラットでの試験成績〉16)

ラットに14C-ドパミン塩酸塩(29.2μCi/100μg/rat)を静脈内投与後16時間までの尿中代謝産物の比率は、未変化体(ドパミン):10.5%, 3 -MT:6.3%, DOPAC:1.9%, HVA:39.4%,未知物質:41.9%であった。

ドパミン塩酸塩は、大半がMAO、COMTの作用を受けて代謝されるが、一部は副腎等でノルアドレナリン、アドレナリンに転換された後代謝されると推定されている。

健常成人6名に14C-ドパミン塩酸塩(104.6μCi/872μg/1000mL)を4時間点滴静注した場合、点滴投与時間内に投与量の約40%が尿中に排出され、このうちHVAは約53%、ノルアドレナリンは4.7%ドパミンは9%であった。投与5日後の総回収率は97±3.5%であり、このうち投与したドパミンの直接関連代謝物は75%であり、残りの25%はノルアドレナリン代謝物であった。

〈参考:アメリカでの試験成績〉15)

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14

該当資料なし

主としてホモバニリン酸などの代謝物として尿中へ排泄される。

該当資料なし

該当資料なし

該当資料なし

該当しない。

代謝に関する酵素

(CYP450等)の

分子種とその比率

初回通過効果の

有無及びその割合

該当資料なし

〈参考:アメリカでの試験成績〉15)

健常成人6名に14C-ドパミン塩酸塩(104.6μCi/872μg/1,000mL)を4時間点滴静注した場合、

点滴投与時間内に投与量の約40%が尿中に排泄され、このうちHVAは約53%、ノル

アドレナリンは4.7%、ドパミンは9%であった。投与5日後の総回収率は97±3.5%であり、

このうち投与したドパミンの直接関連代謝物は75%であり、残りの25%はノルアドレナ

リンの代謝物であった。

代       謝

代謝物の活性の

有無及び比率

副腎などで一部がアドレナリン、ノルアドレナリンに転換されると推定されており、こ

れらは生理活性を有する。

活性代謝物の速度

論的パラメータ

排 泄 部 位

排 泄 率

排 泄 速 度

 

 

 

透析等による除去率

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15

【禁忌(次の患者には投与しないこと)】

褐色細胞腫[カテコールアミンを過剰に産生する腫瘍であるため、症状が悪化するお

それがある。]

重要な基本的注意

と そ の 理 由 及 び

処 置 方 法

併 用 禁 忌 と

そ の 理 由

併 用 注 意 と

そ の 理 由

相  互  作  用

設定されていない。

設定されていない。

設定されていない。

設定されていない。

8. 安全性(使用上の注意等)に関する項目

警告内容とその理由

禁忌内容とその理由

(原則禁忌を含む)

用法・用量に関連する

使用上の注意とその理由

効能・効果に関連する

使用上の注意とその理由

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

1)末梢血管障害のある患者(糖尿病、アルコール中毒、凍傷、動脈硬化症、レイノー症

 候群、バージャー病等)[末梢血管収縮作用により症状が悪化するおそれがある。]

2)未治療の頻脈性不整脈又は心室細動の患者[陽性変時作用により症状が悪化するお

 それがある。]

重要な基本的注意

1)それぞれのショック状態において必要に応じ最初に輸液、輸血、呼吸管理、ステロ

 イド投与等の処置を考慮する。

2)血圧、脈拍数及び尿量等、患者の状態を観察しながら投与する。

3)大量投与したとき、脈拍数の増加がみられた場合や尿量の増加がみられない場合に

 は本剤を減量するか中止する。

慎 重 投 与 内 容と

そ の 理 由

薬 剤 名 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

本剤の腎動脈血流増加等

の作用が減弱することが

ある。

本剤の作用が増強かつ延

長することがある。

頻脈、心室細動等の不整

脈を起こすおそれがある。

左記麻酔剤により、本剤

の感受性が高まる。

左記の薬剤はドパミン受

容体遮断作用を有する。

本剤の代謝が阻害される。

フェノチアジン誘導体

 プロクロルペラジン等

ブチロフェノン誘導体

 ドロペリドール等

モノアミン酸化酵素阻害剤

ハロゲン化炭化水素系麻酔剤

 ハロタン等

相互作用

併用注意(併用に注意すること)

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16

副作用

承認時及び1981年3月までの副作用頻度調査において、2,389例中副作用の発現例は240

例(発現率10.0%)で254件であった。主な副作用は、不整脈201件(8.4%)、四肢冷感12

件(0.5%)、嘔吐11件(0.5%)等であった。

1)重大な副作用

 (1)麻痺性イレウス(0.08%)があらわれることがある。

 (2)末梢血管の収縮により四肢冷感(0.5%)等の末梢の虚血が起こり、壊疽を生じる

   こともあるので、四肢の色や温度を十分に観察し、変化があらわれた場合には

   投与を中止し、必要があればα- 遮断剤を静脈内投与する。 2)その他の副作用

 下記のような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認め

 られた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。

副作用の概要

副      作      用

項目別副作用発現

頻度及び臨床検査

値(副作用として)

異常一覧

循環器

消化器

その他

5%以上 0.1%未満 頻度不明 0.1~5%未満

不整脈(心室性期外収縮、 心房細動、心室性頻拍等)*

動悸 頻脈

嘔気、嘔吐、 腹部膨満、腹痛

静脈炎、注射部位の 変性壊死、起毛

*不整脈が発現した場合には、抗不整脈剤を投与するか本剤の投与を中止すること。

項目別副作用発現率

調査対象症例2,389例中240例(10.05%)に254件の副作用が発現した。

承認時迄の調査

計 承認時以降の調査 (昭和56年3月9日迄)

時 期 対 象

調 査 施 設 数① 調 査 症 例 数② 副作用発現症例数③ 副作用発現件数④

副作用発現症例率 (③/②×100)

25 167 18 19

181 2,222 222 235

206 2,389 240 254

10.78% 9.99% 10.05%

副 作 用発 現 件 数(%) 副作用の種類

不 整 脈

動  悸

四肢冷感

血圧上昇

小  計

小  計

小  計

麻痺性イレウス

嘔  気

嘔  吐

腹  痛

腹部膨隆

起  毛

静 脈 炎

注射部位の壊死

14(8.38)

14(8.38) 207(9.32) 221(9.25)

23(1.04) 28(1.17)

5(0.23) 5(0.21)

5(2.99)

 2(1.20)

 2(1.20)

 1(0.60)

187(8.42)

4(0.18)

12(0.54)

4(0.18)

-   

6(0.27)

10(0.45)

3(0.14)

4(0.18)

1(0.05)

2(0.09)

2(0.09)

201(8.41)

4(0.17)

12(0.50)

4(0.17)

2(0.08)

8(0.33)

11(0.46)

3(0.13)

4(0.17)

1(0.04)

2(0.08)

2(0.08)

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17

該当資料なし

設定されていない。(成人同様の注意が必要である。)

妊婦、産婦、授乳婦

等 へ の 投 与

高 齢 者 へ の 投 与

小 児 等 へ の 投 与

臨 床 検 査 結 果 に

及 ぼ す 影 響

過 量 投 与

適用上の注意及び

薬剤交付時の注意

(患者等に留意すべき

必須事項等)

そ の 他 の 注 意

高齢者では、生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすいので、少

量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断

される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]

誤って過量投与した場合には、患者の状態が安定するまで投与速度を落とすか一時的

に投与を中止する。必要な場合にはα-遮断剤の投与等適切な処置を行う。

適用上の注意

 1)投与時

  血管外へ漏れた場合、注射部位を中心に硬結、又は壊死を起こすことがあるので、

  できるだけ太い静脈を確保するなど慎重に投与すること。

 2)調製時

  (1)pH8.0以上になると着色することがあるので、重曹のようなアルカリ性薬剤と

    混合しないこと。

  (2)希釈溶液として日局生理食塩液、日局ブドウ糖注射液、総合アミノ酸注射液

    及びブドウ糖・乳酸ナトリウム・無機塩類剤等がある。

  (3)本品はワンポイントカットアンプルであるが、アンプルのカット部分をエタノー

    ル綿等で清拭してからカットすることが望ましい。

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18

9.非臨床試験に関する項目

一 般 薬 理17) 項  目 実験方法 動物(投与法) 投与量(g) 結  果

マウス(i.p.)

マウス(i.v.)

マウス(i.p.)

マウス(i.v.)

マウス(i.v.)

マウス(i.p.)

マウス(i.p.)

ウサギ(i.v.)

ウサギ(i.v.)

ウサギ

ウサギ

ウサギ

マウス(i.p.)

モルモット

ラット

ラット

ネコ(i.v.)

マウス(i.p.)

マウス(i.p.)

ウサギ(i.v.)

ウサギ(i.c.)

モルモット(s.c.)

ウサギ

ラット(i.p.)

5×10-2/kg

10-3/kg

10-1/kg

10-3/kg

10-3/kg

3×10-1/kg

2×10-1/kg

5×10-3/kg

10-3/kg

10-5/mL<

10-5/mL<

10-7/mL<

10-3/kg<

3×10-6/mL<

3×10-7/mL<

PD2 4.54

10-5/kg<

10-1/kg

10-1/kg>

5×10-3/kg>

2×10-3/0.1mL

10-2/0.5mL

5×10-3/mL

3×10-1/mL

10-1/kg<

3×10-1/kg

50%抑制

作用なし

作用なし

作用なし

作用なし

作用なし

作用なし

変化なし

収縮:α-blocker抑制 収縮:α-blocker抑制 弛緩:α-blocker抑制 抑制

収縮:α-blocker抑制 弛緩:β-blocker抑制

    ―

収縮:α-blocker抑制 わずかに認める

作用なし

作用なし

作用なし

作用なし

減少傾向

ナトリウム減少傾向

カリウム減少傾向

5~6回投与により 皮下肥厚炎症

自 発 運 動

鎮 痛 作 用

抗 痙 攣 作 用

催 眠 増 強 作 用

体温に対する作用

脳波に対する作用

中枢神経に対する作用

平滑筋に対する作用

利尿作用 骨格筋に

対する作用

回転籠法

酢酸Streching法

圧刺激法

最大電撃痙攣法

Penterazole法

Hexobarbital法

Magnus法

krawkow-Pissemiski法

Magnus法

炭末輸送能

Magnus法

Magnus法

抗アセチルコリン作用

回転棒法

懸垂法

脛骨神経-前脛骨標本

毛細血管透過法

皮下刺激法

高木法

(炎光光度計)

大 動 脈 切 片

耳 介 血 管

摘 出 回 腸

小 腸 移 行

摘 出 輸 精 管

摘 出 子 宮 (発 情 間 期)

瞬      膜

筋 弛 緩 作 用

神 経 筋 接 合 部

局 所 刺 激 作 用

血液 溶 血 作 用

尿      量

尿 中 電 解 質

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19

毒       性 項 目 結   果

急 性 毒 性18)

動物種 投与経路 (LD50 mg /kg)

マウス(雄)

ラット(雄)

i.v.

156

  4.8

i.p.

956

597

亜急性毒性18) ラットに0.2, 1, 4, 16, 70, 300mg/kgを30日連続腹腔内投与した結果、

70mg/kg以上の投与群に白血球の減少、300mg/kg投与群に軽度の赤血

球、ヘモグロビン、ヘマトクリットの減少及び尿酸、BUN、NPN、血

清カリウムの増加を認める例があった。また、1mg/kg以上の投与群で

心臓、16mg/kg以上の投与群で肺重量の増加が、70mg/kg以上の投与

群で脾臓、300mg/kg投与群で胸腺及び睾丸重量の減少が認める例があっ

た。以上の成績から塩酸ドパミンの最大安全量は4~16mg/kgと推定さ

れた。

イヌに0.2, 2, 20mg/kgを90日間静脈内投与した結果、20mg/kg群で膵

チモーゲン顆粒の減少、軽度の心臓重量の増加、精子形成不全を認め

る例があった。

マウス、ラットに0.05, 0.3, 1.8mg/kgを腹腔内投与した結果、催奇形性

は認められなかった。

慢 性 毒 性

生 殖 試 験18)

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20

10.取扱い上の注意、包装、承認等に関する項目

使 用 期 限

貯 法 ・ 保 存 条 件

薬剤取扱い上の注意点

包       装

同一成分・同効薬

承 認 条 件

3年(包装に表示の使用期限内に使用すること。)

室温保存

設定されていない。

薬価基準収載年月日

国 際 誕 生 年 月 日

2004年7月9日 イノバン注〔100mg/管〕として 1978年3月10日

       イノバン注〔50mg/管、200mg/管〕として 1984年6月2日

・本剤は劇薬、処方せん医薬品*である。

*注意-医師等の処方せんにより使用すること。

〔取扱い上の注意〕

 適用上の注意

 1)投与時

  血管外へ漏れた場合、注射部位を中心に硬結、又は壊死を起こすことがあるので、

  できるだけ太い静脈を確保するなど慎重に投与すること。

 2)調製時

  (1)pH8.0以上になると着色することがあるので、重曹のようなアルカリ性薬剤と

    混合しないこと。

  (2)希釈溶液として日局生理食塩液、日局ブドウ糖注射液、総合アミノ酸注射液

    及びブドウ糖・乳酸ナトリウム・無機塩類剤等がある。

  (3)本品はワンポイントカットアンプルであるが、アンプルのカット部分をエタノー

    ル綿等で清拭してからカットすることが望ましい。

イノバン注50mg :10管

イノバン注100mg:10管、50管、100管

イノバン注200mg:10管

同一成分薬:イノバン注0.1%・0.3%・0.6%シリンジ、

      日本薬局方ドパミン塩酸塩注射液 プレドパ注200・600

同 効 薬:ドブタミン塩酸塩製剤、l-イソプレナリン製剤、ブクラデシンナトリウム

      製剤、アドレナリン製剤、ノルアドレナリン製剤、他

不詳(ドパミン塩酸塩としては、アメリカでArnar- Stone Labが製品名Intropinとして販売

許可を取得した1974年2月と考えられる。)

製造・輸入承認年月日

及 び 承 認 番 号

2004年2月2日 イノバン注〔100mg/管〕として 1977年6月14日

       イノバン注〔50mg/管、200mg/管〕として 1982年6月18日

日本薬局方 ドパミン塩酸塩注射液

      イノバン注50mg :21600AMZ00050

      イノバン注100mg:21600AMZ00051

      イノバン注200mg:21600AMZ00052

( )

( )

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21

長 期 投 与 の 可 否

再審査期間の年数

厚生労働省薬価基準

収載医薬品コード

保険給付上の注意

設定されていない。

設定されていない。

日本薬局方 ドパミン塩酸塩注射液

      イノバン注50mg :2119402A3054

      イノバン注100mg:2119402A1299

      イノバン注200mg:2119402A4107

効 能・効 果 追 加、 用 法・用 量 変 更 追 加 等 の 年 月日 及 び そ の 内 容

なし

なし 再 審 査 結 果、 再 評 価 結 果 公 表 年月日及びその内容

「療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等」(厚

生労働省告示第107号:平成18年3月6日付)とその一部改正(厚生労働省告示第97号:

平成20年3月19日付)により「投薬期間に上限が設けられている医薬品」には該当しない。

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文献請求先・製品情報お問い合わせ先 協和発酵キリン株式会社 くすり相談室 〒100-8185 東京都千代田区大手町1- 6 -1 TEL 03-3282-0069 フリーダイヤル 0120 -850-150 FAX 03-3282-0102

22

11.文献

1)

2)

3)

4)

5)

6)

7)

8)

9)

10)

11)

12)

13)

14)

15)

16)

17)

18)

社内資料:吉竹毅, 他:Dopamineの臨床における効果(全国集計)

Arisaka M. : Jap. Circ. J., 38, 227(1974)

McDonald R. H., et al. : J. Clin. Invest., 43, 1116(1964)

Yeh B. K., et al. : J. Pharmacol. Exp. Ther., 168, 303(1969)

竹内省三, 他 :脈管学, 14, 113(1974)

山田崇之, 他:麻酔, 26, 1511(1977)

十九浦敏男, 他:ICUとCCU, 3,(1),19(1979)

島津元秀, 青木春夫:ドパミンの臨床(改訂版), p91(1989)

黒田清司, 他:ドパミンの臨床(改訂版), p357(1989)

古川修治, 他:J. Anim. Clin. Med., 10,(3), 121(2001)

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根岸嗣治, 他:応用薬理, 8, 1049(1974)

岡田和夫:ドパミン-基礎と臨床-, p13(1979)

Goodall M., et al.:Biochem. Pharmacol., 17, 905(1968)

根岸嗣治, 他:応用薬理, 8, 1059(1974)

山田耕二, 他:応用薬理, 8, 835(1974)

小山薫, 他:基礎と臨床, 8, 2311(1974)

〈文献請求No.〉

002-819

002-709

002-712

002-820

002-813

002-890

012-897

015-495

015-496

015-497

006-890

002-806

005-940

002-805

002-804

001-535

・・

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23

12. 備考

※第7版における改訂履歴

 2012年10月:配合変化試験成績の商品名、メーカー名等の記載整備等

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24

付表 配合変化表

補液・高カロリー輸液中での安定性 及び配合変化試験成績

急性循環不全改善剤

劇薬、処方せん医薬品

日本薬局方 ドパミン塩酸塩注射液

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25

イノバン-他剤との配合安定性 試験方法 イノバン100mg/5mL 1アンプルと、配合薬 1アンプルまたは1バイアル(用時溶解して用いるものは用法に準じて溶解後)、もしくは輸液1バックと混合し試験した。 (参考文献 a:基礎と臨床14(10)3355 -1980, b:医薬ジャーナル25(5)1065 -1078, 1989, c:社内資料)

①他剤との配合安定性 ―:変化なし、/:未測定

文献 配合薬剤

商品名(メーカー) 含量/容量 外観・pH試験項目

時間

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

b

b

a

c

a

b

c

c

c

b

b

c

a

b

アクトシン注射用300mg

(第一三共)

アザクタム注射用1g

(エーザイ)

アデホス- Lコーワ注40mg

(興和=興和創薬)

アルツ関節注25mg

(生化学=科研)

アレビアチン注250mg

(大日本住友)

注射用イホマイド1g

(塩野義)

イントラファット注10%

(日本製薬=武田)

イントラリピッド輸液10%

(フレゼニウスカービジャパン)

イントラリポス輸液10%

(大塚工場=大塚製薬)

M.V.I . 注「アイロム」

(アイロム)

ガスター注射液20mg

(アステラス)

カルベニン点滴用0.25g

(第一三共)

キョーフィリン静注250mg

(杏林)

注射用サイメリン100mg

(田辺三菱)

300mg/ sol 5mL

1g/D.W.20mL

40mg/2mL

25mg/2.5mL

250mg/5mL

1g/25mL

/500mL

/500mL

/500mL

/5mL

20mg/20mL

0.25g/10mL

250mg/ 生食100mL

無色澄明

5.97

微黄色澄明

4.91

9.4

無色澄明

7.58

11.7

無色澄明

6.59

白色不透明

7.38

乳白色

7.09

白色不透明

7.68

赤褐色澄明

5.61

無色澄明

5.29

淡黄色澄明

9

微黄色澄明

4.94

無色澄明

5.64

100

微黄色澄明

4.89

100

8.30

無色澄明

5.80

100

白濁

無色澄明

5.52

100

白色不透明

6.86

100

白色不透明

7.25

100

白色不透明

6.61

100

赤黒褐色澄明

5.44

100

無色澄明

5.21

100

淡黄色澄明

6.40

100

8.60

微黄色澄明

4.70

100

無色澄明

5.62

微黄色澄明

4.90

8.30

無色澄明

5.80

無色澄明

5.71

白色不透明

6.99

98.8

白色不透明

7.29

白色不透明

6.62

99.3

赤黒褐色澄明

5.44

無色澄明

5.30

淡黄色澄明

6.36

96.3

8.60

微黄色澄明

3.97

無色澄明

5.63

微黄色澄明

4.89

帯桃色

無色澄明

5.79

無色澄明

5.70

白色不透明

6.96

99.3

白色不透明

7.29

102.3

白色不透明

6.60

99.9

赤黒褐色澄明

5.44

無色澄明

5.30

黄色澄明

6.28

96.5

8.60

微黄色澄明

3.67

無色澄明

5.63

99.3

微黄色澄明

4.88

96.6

無色澄明

5.72

101.6

無色澄明

5.70

97.7

白色不透明

6.95

99.5

白色不透明

7.27

100.9

白色不透明

6.60

99.6

赤黒褐色澄明

5.42

100.2

無色澄明

5.27

102.8

黄色澄明

6.17

95.2

黒褐色

微黄色澄明

3.09

100.8

無色澄明

5.32

99.7

微黄色澄明

4.84

98.4

無色澄明

4.95

94.3

無色澄明

4.81

98.0

白色不透明

6.37

97.4

白色不透明

6.60

99.3

白色不透明

5.97

98.8

赤黒褐色澄明

5.45

99.5

無色澄明

4.82

98.7

黄褐色澄明

5.75

91.7

淡赤橙色澄明

2.48

85.2

配合直後 1hr 3hr 6hr 24hr

100mg/ 生食10mL

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26

文献 配合薬剤

商品名(メーカー) 含量/容量 外観・pH試験項目

時間

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

a

b

b

b

b

c

b

b

a

a

c

b

b

b

a

a

配合直後 1hr 3hr 6hr 24hr

サクシゾン注射用300mg

(大正薬品=ラバ)

ザンタック注射液50mg

(GSK)

サンラビン点滴静注用200mg

(旭化成ファーマ)

スミフェロン注バイアル300万IU

(大日本住友)

ゾビラックス点滴静注用250

(GSK)

ソル・メドロール静注用40mg

(ファイザー)

ダカルバジン注用100

(協和発酵キリン)

チエナム点滴静注用0.5g

(MSD)

チトゾール注用0.3g

(杏林)

デトキソール静注液2g

(日医工)

テラプチク静注45mg

(エーザイ)

ドイル静注用2g

(沢井)

トロペロン注4mg

(第一三共=田辺三菱=吉富薬品)

ニトロール注5mg

(エーザイ)

ピドキサ-ル注30mg

(中外)

5-FU注250協和

(協和発酵キリン)

50mg/2mL

300万IU/1mL

300mg/ sol 3mL

200mg/ 生食20mL

250mg/ D.W.10mL

40mg/ sol 1mL

7.4

淡黄色澄明

6.22

無色澄明

6

無色澄明

7.2

微黄色澄明

11.1

無色澄明

無色澄明

3.58

微黄色澄明

7.00

10.8

7.9

無色澄明

4.37

無色澄明

7.28

無色澄明

3.64

無色澄明

4.89

6.2

8.3

7.10

淡黄色澄明

6.00

100

無色澄明

5.71

100

無色澄明

5.22

100

白濁

10.50

無色澄明

7.03

100

無色澄明

3.58

100

微黄色澄明

7.07

100

白濁

7.60

無色澄明

4.47

100

無色澄明

7.27

100

無色澄明

3.60

100

無色澄明

4.73

100

6.20

8.10

7.10

淡黄色澄明

6.00

無色澄明

5.79

無色澄明

5.20

白褐色濁り

10.00

無色澄明

7.03

97.5

無色澄明

3.58

微黄色澄明

7.07

7.80

無色澄明

4.42

99.0

無色澄明

7.19

無色澄明

3.58

無色澄明

4.77

6.10

8.10

7.10

淡黄色澄明

6.00

無色澄明

5.78

無色澄明

5.00

白褐色濁り

10.00

無色澄明

7.02

96.9

無色澄明

3.59

微黄色澄明

7.07

8.00

無色澄明

4.34

99.1

無色澄明

7.10

無色澄明

3.58

無色澄明

4.78

6.00

8.10

7.10

淡黄色澄明

5.98

99.5

無色澄明

5.82

100.3

無色澄明

4.72

101.3

灰褐色

10.01

無色澄明

7.02

97.5

微黄色澄明

3.58

99.8

微黄色澄明

7.07

71.6

8.30

無色澄明

4.37

97.9

無色澄明

7.00

95.5

無色澄明

3.53

100.7

無色澄明

4.79

102.0

5.90

8.20

黄色

淡黄色澄明

5.98

101.2

無色澄明

5.76

99.5

無色澄明

3.89

100.8

黒褐色濁り

10.01

微黄色澄明

7.00

97.0

淡黄色澄明

3.59

101.0

黄微褐色澄明

6.45

45.2

黒褐

無色澄明

3.80

99.0

無色澄明

6.58

96.7

無色澄明

3.46

99.2

無色澄明

3.89

99.1

白沈

黒褐

100mg/ D.W.10mL

500mg/ sol 100mL

0.3g/ sol 15mL

2g/20mL

45mg/3mL

4mg/2mL

5mg/10mL

30mg/1mL

250mg/5mL

2g/ D.W.40mL

Page 30: イノバン注50 100 200インタビューフォーム(2012 …kosugi/zemi2013/iform/...ドパミン塩酸塩は、カテコールアミンの一種で、古くから生体内でノルアドレナリン、ア

27

文献 配合薬剤

商品名(メーカー) 含量/容量 外観・pH試験項目

時間

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

配合直後 1hr 3hr 6hr 24hr

a

b

a

b

b

a

b

b

b

b

b

b

a

b

a

b

ファンギゾン注射用50mg

(ブリストル・マイヤーズ)

注射用フィルデシン1mg

(塩野義)

フェジン静注40mg

(日医工)

フエロン注射用100万

(東レ=第一三共)

注射用フサン10

(鳥居)

フトラフール注400mg

(大鵬薬品)

フルマリン静注用1g

(塩野義)

注射用プロスタンディン20

(小野)

フロリードF注200mg

(持田)

ベストコール静注用1g

(武田)

ミリスロール注5mg/10mL

(日本化薬)

メイセリン静注用1g

(MeijiSeikaファルマ=沢井)

メイロン静注7%

(大塚工場=大塚製薬)

メキシチール注射液

(日本ベーリンガー)

メチロン注25%

(第一三共)

モダシン静注用1g

(GSK)

7.4

無色澄明

5.2

9.5

無色澄明

5.27

無色澄明

3.73

9.8

微~淡黄色澄明

4.85

無色澄明

6.73

無色澄明

4.37

微褐色澄明

7.3

無色澄明

4.98

無色澄明

5.5

8

無色澄明

5.42

7.2

微黄色澄明

6.01

白濁

無色澄明

4.55

100

6.30

無色澄明

4.66

100

無色澄明

3.92

100

9.40

無色澄明

4.89

100

無色澄明

4.97

100

無色澄明

4.50

100

微褐色澄明

7.60

100

無色澄明

5.08

100

無色澄明

5.22

100

7.90

無色澄明

5.03

100

6.20

微黄色澄明

6.19

100

無色澄明

4.58

5.00

無色澄明

4.61

無色澄明

4.00

9.40

無色澄明

5.23

無色澄明

5.11

/

無色澄明

4.50

微褐色澄明

7.65

無色澄明

5.24

無色澄明

5.10

8.10

無色澄明

5.14

6.20

微黄色澄明

6.22

無色澄明

4.39

5.70

無色澄明

4.55

無色澄明

4.04

黒褐

無色澄明

5.31

無色澄明

5.16

無色澄明

4.50

褐色

7.81

98.1

無色澄明

5.22

無色澄明

4.95

8.20

無色澄明

5.18

6.10

微黄色澄明

6.27

無色澄明

4.28

101.1

5.60

無色澄明

4.28

99.5

無色澄明

4.11

100.5

無色澄明

5.32

96.3

無色澄明

4.97

102.1

無色澄明

4.50

95.1

褐色

7.90

98.2

無色澄明

5.18

101.7

無色澄明

4.63

98.7

黒褐

無色澄明

5.08

98.6

黄色

微黄色澄明

6.40

99.0

無色澄明

3.41

101.3

黒濁

浮遊物

3.39

99.3

無色澄明

4.06

100.2

淡黄色澄明

5.61

88.6

無色澄明

3.72

98.7

無色澄明

4.50

94.7

黒濁色

7.90

66.5

無色澄明

4.27

99.2

微黄色澄明

4.23

98.3

無色澄明

4.20

102.1

微黄色澄明

6.46

95.8

50mg/ D.W.5mL

1mg/ sol 1mL

100万IU/ 生食1mL

10mg/ D.W.10mL

20μg/ 生食5mL

*現在、250mg製剤は販売されていない。

40mg/2mL

400mg/10mL

1g/D.W.10mL

200mg/20mL

1g/sol 5mL

5mg/10mL

1g/生食20mL

1.4g/20mL

250mg/5mL

500mg/2mL

1g/D.W.10mL

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28

文献 配合薬剤

商品名(メーカー) 含量/容量 外観・pH試験項目

時間

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

配合直後 1hr 3hr 6hr 24hr

a

b

a

b

b

b

ラシックス注20mg

(サノフィ・アベンティス=日医工)

ラステット注100mg/5mL

(日本化薬)

ラボナール注射用0.5g

(田辺三菱)

リスモダンP静注50mg

(サノフィ・アベンティス)

ロセフィン静注用1g

(中外)

ワソラン静注5mg

(エーザイ)

9.1

無色澄明

5.3

10.6

無色澄明

4.52

淡黄褐色澄明

6.5

無色澄明

6.5

5.90

無色澄明

3.60

100

白濁

無色澄明

4.53

100

淡黄褐色澄明

6.31

100

無色澄明

4.71

100

5.90

無色澄明

3.60

無色澄明

4.60

淡黄褐色澄明

6.35

無色澄明

4.70

5.90

無色澄明

3.63

無色澄明

4.60

淡黄褐色澄明

6.35

無色澄明

4.52

結晶

無色澄明

3.61

101.5

無色澄明

4.54

102.3

淡黄褐色澄明

6.48

99.7

無色澄明

4.30

99.6

無色澄明

3.69

102.8

無色澄明

4.10

104.8

淡黄褐色澄明

6.77

96.4

無色澄明

4.70

100.7

20mg/2mL

100mg/5mL

50mg/5mL

1g/D.W.10mL

5mg/2mL

0.5g/ D.W.20mL

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②輸液との配合安定性(24時間、14日間)

淡褐色微濁 不溶物発生

無色澄明 5.12

無色澄明

ソリタ-T3号輸液 ※本剤は3A使用

ソリタ-T3号G輸液

(味の素)

(味の素)

500mL

500mL

29

文献 輸液

商品名(メーカー) 容量 外観・pH試験項目

時間

c

c

c

c

c

c

c

c

c

c

c

initial

無色澄明

5.40

100

無色澄明

4.97

100

無色澄明

5.92

100

無色澄明

6.7

100

無色澄明

6.7

100

無色澄明

5.21

100

無色澄明

5.34

100

無色澄明

4.96

100

無色澄明

4.96

100

無色澄明

7.0

100

無色澄明

7.93

100

無色澄明

5.10

100

無色澄明

5.20

100

無色澄明

5.09

100

無色澄明

5.09

100

無色澄明

5.19

100

1hr

無色澄明

5.40

100.2

無色澄明

4.97

99.4

無色澄明

5.92

99.8

無色澄明

6.6

100.3

無色澄明

6.7

100.0

無色澄明

5.23

100.1

無色澄明

5.34

100.3

無色澄明

7.0

100.2

無色澄明

7.92

99.7

無色澄明

5.20

99.1

無色澄明

5.20

99.7

3hr

無色澄明

5.40

100.0

無色澄明

4.97

99.5

無色澄明

5.92

98.7

無色澄明

6.6

100.2

無色澄明

6.6

99.9

無色澄明

5.21

99.8

無色澄明

5.35

99.7

無色澄明

7.0

99.8

無色澄明

7.91

92.5

無色澄明

5.10

99.7

無色澄明

5.19

99.4

無色澄明

5.20

100.2

6hr

無色澄明

5.40

99.9

無色澄明

4.97

99.7

無色澄明

5.92

98.4

無色澄明

6.6

100.8

無色澄明

6.6

99.9

無色澄明

5.21

100.1

無色澄明

5.33

99.3

無色澄明

7.0

100.5

無色澄明

7.91

90.2

無色澄明

5.10

100.3

無色澄明

5.21

99.2

無色澄明

5.20

99.8

24hr

無色澄明

5.40

99.3

無色澄明

4.96

98.7

無色澄明

5.92

98.3

無色澄明

6.6

99.8

無色澄明

6.6

99.3

無色澄明

5.21

98.9

無色澄明

5.32

99.8

無色澄明

7.0

100.1

黒色

7.77

84.5

無色澄明

5.10

99.3

無色澄明

5.20

99.5

無色澄明

5.15

99.4

~3日目

4.67

99.3

3.82

97.9

5.11

96.7

5.10

94.7

~7日目

4.57

96.5

3.52

95.8

5.09

96.1

淡褐色澄明

5.07

91.6

~14日目

4.89

96.9

淡橙色澄明

3.00

94.8

5.08

95.5

5.00

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

5℃

室温 散光下

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

5℃

室温 散光下

無色澄明

無色澄明

無色澄明

無色澄明

無色澄明

無色澄明 6.56

無色澄明 6.9

無色澄明 6.7

無色澄明 5.1

無色澄明

無色澄明

200mL

500mL

500mL

500mL

1000mL

500mL

500mL

100mL

300mL

500mL

500mL

500mL

アクチット注

(興和=興和創薬)

アミカリック輸液

(テルモ=田辺三菱)

アミノレバン点滴静注

(大塚工場=大塚製薬)

EL-3号輸液

(味の素)

ヴィーンD注

(興和=興和創薬)

大塚生食注 ※本剤は3A使用

(大塚工場=大塚製薬)

(大塚工場=大塚製薬)

アミノフリード輸液

キドミン輸液

(大塚工場=大塚製薬)

サヴィオゾール輸液

(大塚工場=大塚製薬)

ソリタ-T1号輸液

(味の素)

ソリタ-T3号輸液

(味の素)

c

c

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無色澄明 5.22

無色澄明 6.36

無色澄明 4.90

無色澄明 8.02

文献 輸液

商品名(メーカー) 容量 外観・pH試験項目

時間

c

c

c

c

c

c

c

c

c

c

c

c

無色澄明

5.18

100

無色澄明

5.08

100

無色澄明

5.08

100

無色澄明

5.89

100

無色澄明

6.17

100

無色澄明

6.17

100

無色澄明

5.41

100

無色澄明

4.70

100

無色澄明

4.70

100

無色澄明

4.45

100

無色澄明

4.43

100

無色澄明

7.77

100

無色澄明

7.77

100

無色澄明

5.0

100

無色澄明

5.1

100

無色澄明

5.2

100

無色澄明

5.15

99.7

無色澄明

5.89

99.7

無色澄明

5.41

99.6

無色澄明

4.45

99.7

無色澄明

4.43

99.6

無色澄明

5.0

100.0

無色澄明

5.1

99.9

無色澄明

5.2

100.5

無色澄明

5.14

99.6

無色澄明

5.89

99.1

無色澄明

5.41

99.2

無色澄明

4.45

99.1

無色澄明

4.76

99.0

無色澄明

5.0

99.6

無色澄明

5.1

100.3

無色澄明

5.2

100.4

無色澄明

5.15

99.9

無色澄明

5.88

98.5

無色澄明

5.40

99.1

無色澄明

4.46

99.1

無色澄明

4.44

99.1

無色澄明

5.0

99.4

無色澄明

5.1

100.1

無色澄明

5.1

100.5

無色澄明

5.15

99.0

5.07

98.1

4.95

98.5

無色澄明

5.88

92.5

無色澄明

5.40

98.2

無色澄明

4.44

98.8

無色澄明

4.43

98.6

無色澄明

5.0

99.5

無色澄明

5.1

99.6

無色澄明

5.1

99.7

4.94

98.2

微橙色

4.79

98.0

6.09

98

淡橙色澄明

5.95

96.4

4.67

100.5

4.11

99.2

7.68

95.1

黒色懸濁

7.49

4.77

96.7

淡褐色

4.74

96.3

6.11

95.2

淡褐黒色沈殿

5.77

98.5

3.93

96.2

黒色懸濁

7.58

黒色懸濁

7.44

4.77

96.9

黒褐色

4.71

95.7

6.06

93.7

淡褐黒色沈殿

5.57

98.4

淡橙色澄明

3.88

95.1

黒色懸濁

7.43

黒色懸濁

7.24

initial 1hr 3hr 6hr 24hr ~3日目 ~7日目 ~14日目

無色~ 微黄色澄明

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

5℃

5℃

室温 散光下

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

5℃

室温 散光下

室温 散光下

5℃

室温 散光下

500mL

200mL

500mL

500mL

500mL

500mL

700mL

700mL

1000mL

1000mL

1100mL

1200mL

無色澄明

無色澄明

無色澄明

無色澄明

無色澄明

ソリタ-T4号輸液

(味の素)

ソリタ-T4号輸液 ※本剤は6A使用

(味の素)

ソリタックス-H輸液

(味の素)

ソルラクト輸液 ※本剤は3A使用

(テルモ)

(テルモ)

低分子デキストランL注

(大塚工場=大塚製薬)

テルモ糖注5% ※本剤は3A使用

ハイカリック液-1号

(テルモ)

ハイカリック液-2号

(テルモ) 

ピーエヌツイン1号輸液

(味の素)

ピーエヌツイン2号輸液

(味の素)

ピーエヌツイン3号輸液

(味の素)

ハルトマン液 pH:8 -「HD」 ※本剤は3A使用

(ニプロファーマ)

30

無色澄明 5.0

無色澄明 5.1

無色澄明 5.2

Page 34: イノバン注50 100 200インタビューフォーム(2012 …kosugi/zemi2013/iform/...ドパミン塩酸塩は、カテコールアミンの一種で、古くから生体内でノルアドレナリン、ア

31

initial 1hr 3hr 6hr 24hr ~3日目 ~7日目 ~14日目 文献

輸液

商品名(メーカー) 容量 外観・pH試験項目

時間

c

c

c

c

c

c

c

c

c

c

c

無色澄明

4.76

100

無色澄明

5.25

100

無色澄明

5.25

100

黄色澄明

5.1

100

黄色澄明

5.3

100

黄色澄明

5.5

100

無色澄明

4.51

100

無色澄明

6.12

100

無色澄明

6.00

100

無色澄明

4.94

100

無色澄明

6.41

100

無色澄明

6.37

100

無色澄明

4.76

100.8

黄色澄明

5.1

99.6

黄色澄明

5.3

100.2

黄色澄明

5.5

99.7

無色澄明

4.51

99.2

無色澄明

6.12

99.2

無色澄明

5.99

100.3

無色澄明

4.94

99.3

無色澄明

6.41

99.5

無色澄明

6.37

100.7

無色澄明

4.76

100.0

黄色澄明

5.0

99.7

黄色澄明

5.3

100.2

黄色澄明

5.5

100.0

無色澄明

4.51

99.2

無色澄明

6.12

99.5

無色澄明

5.98

98.7

無色澄明

4.94

100.0

無色澄明

6.40

100.1

無色澄明

6.36

100.2

無色澄明

4.76

99.7

黄色澄明

5.0

98.8

黄色澄明

5.3

100.1

黄色澄明

5.5

99.9

無色澄明

4.51

99.5

無色澄明

6.12

99.3

無色澄明

5.98

99.2

無色澄明

4.93

99.0

無色澄明

6.40

99.6

無色澄明

6.36

99.1

無色澄明

4.75

98.6

黄色澄明

5.0

100.1

黄色澄明

5.2

100.0

黄色澄明

5.5

99.8

無色澄明

4.50

99.0

無色澄明

6.12

99.0

無色澄明

5.98

96.3

無色澄明

4.92

99.7

無色澄明

6.34

100.0

無色澄明

6.33

98.4

500mL

500mL

903mL

1003mL

1103mL

500mL

200mL

500mL

500mL

500mL

250mL

フルカリック1号輸液

(テルモ=田辺三菱)

フルカリック2号輸液

(テルモ=田辺三菱)

フルカリック3号輸液

(テルモ=田辺三菱)

プラスアミノ輸液

(大塚工場=大塚製薬)

プロテアミン12X注射液

(テルモ)

ヘスパンダー輸液

(フレゼニウスカービジャパン)

ポタコールR輸液

(大塚工場=大塚製薬)

ラクテックG輸液

(大塚工場=大塚製薬)

ラクテック注

(大塚工場=大塚製薬)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

無色澄明 5.84

黄色澄明 5.1

黄色澄明 5.3

黄色澄明 5.5

外観

pH

残存率(%)

外観

pH

残存率(%)

5℃

室温 散光下

無色澄明 フィジオゾール3号輸液

(大塚工場=大塚製薬)

生理食塩液「フソー」 ※本剤は3A使用

(扶桑=アルフレッサファーマ)

5.10

97.2

4.43

96.5

5.23

96.5

4.09

96.0

5.12

98.6

淡橙褐色澄明

3.98

97.2

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INV0001ILB12J

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