ゼミ・研究 ·...

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大嶋 良明ゼミ 竹内 晶子ゼミ 大西 亮ゼミ 髙栁 俊男ゼミ 年次 3 4 広大な領域にまたがるスペイン語圏の国々には、政治や経済はもちろん、ス ポーツ、ファッション、ダンス、映画、音楽、文学など、さまざまな分野にかかわ る話題が目白押しです。それらを通して世界を眺めると、いったいどんな光景 が見えてくるでしょうか。このゼミでは、スペイン語圏の文化と社会に光をあ てながら、活力にあふれた人間社会の営みを浮き彫りにすることをめざしま す。活動の主役はあくまでも学生のみなさんです。スペイン語学習歴の有無は 問いません。主体的にとりくむ意欲旺盛な学生諸君の参加を歓迎します。 私の中学高校時代、教科書には朝鮮半島について「北は工業、南は農業」とあり ました。軍事政権下の韓国に赴くのは男性のビジネスマンで、若い女性が行くこ とはきわめて稀でした。朝鮮語を習おうとしても、大学でもNHKでも機会はあ りませんでした。わずか数十年で状況は一変しますので、いまだけ見ていても現 状がなぜそうなのか理解できません。このゼミでは、日本と朝鮮半島の間の複 雑に絡まった歴史を紐解き、それを踏まえてあるべき未来を考察します。受け売 りの理論ではなく、体験に裏打ちされた自分の言葉で語れるよう目指します。 当研 究 室は文 理 芸 融 合 型 、「アート×テクノロジ ー×文 化 」が 交 錯する分 野、特に音・映像・インタラクティブが融合する先端芸術に関心があります。 今が旬の重点テーマは「アートなモノ作りに没頭すること」。360度カメラ や立体音響と各種センサによる作品制作、レーザー加工機による彫塑造 形、Arduinoによる電子楽器やIoTなどのモノ作りに取組んでいます。運営 方針は「やりたくなったらまず動く」 “Be Proactive!”これに尽きます。ゼミ の卒業生はWeb、サウンドデザイン、アニメ制作、映画監督、UX、情報科教 員などの分野に進み、留学、大学院進学者もたくさん輩出しています。 文化を比較、というとよく「侍精神」だの「国民性」だのといった、なんとなく耳あた りがよい(けれど学術的にも歴史的にも裏付けを持たない)言葉がつかわれます。 このゼミではそうした安易な概念を排して、頭と心をフルに駆使して具体的な演 劇作品(映画もテレビドラマもミュージカルも含みます)をきっちりと分析し、さら に作品同士を比較していくことで、それぞれの作品を生み出した文化・時代・社会 のより深い考察へと迫ります。徹底的な作品分析は、比較文化的な視野ばかりで なく、烏合の衆に陥らないための批判的精神を涵養するものでもあるのです。 情報文化コース 表象文化コース 言語文化コース 国際社会コース 畑山 武大さん 出身高校:法政大学第二高等学校 SA先:スイス ザンクトガレン大学 戸田 さやかさん 出身高校:埼玉県立越谷北高等学校 SA先:カナダ ヨーク大学 石川 友さん 出身高校:静岡県立浜松北高等学校 SA先:スペイン バルセロナ大学 吉村 果歩さん 出身高校:神奈川県立平塚江南高等学校 SA先:中国 上海外国語大学 ゼミ・研究 Seminar Themes and Research Activities 今日、音楽にシンセサイザーは必要不可欠で、プロジェクションマッピングなど の様々なメディアアートと融合させることで、人々を感動させる作品が生み出 されています。Pure Data, vvvvなどのプログラミング言語を駆使して、そう いったメディアアートの製作に励んでおります。そして、構築したプログラムを ArduinoやRaspberry Piなどのマイコンと組み合わせて、直感的に操作可 能なデバイスを作り上げます。整然としたインターフェース、そこから生み出さ れるインタラクティブな製作物を、社会、教育にも昇華させるべく研究をして います。 「メディアアート製作から始まる インタラクティブなモノづくり」 研究テーマ 私自身、国際文化学部生でありながらも、外国語はあまり得意ではありません。 英語以外で、世界中の人と繋がることができる共通言語は何か、SA中は日々 考えておりました。数ある言語の中で、音楽や視覚芸術は単純明快、見たまま、 聞いたままの情報なので、共通言語として十分な役割を果たすと価値を見出し ました。中学からバンド活動をしており、作曲もしていたので、そういった経験を 生かしてメディアアートという共通言語を研究しようと決心しました。特別な 才能や技術がなくとも、世に溢れている様々な作品に触れ、吸収することで、 誰もが自分を表現できる、素晴らしい言語だと思っています。 研究の動機 私は卒業論文で「日本の古典芸能における平知盛像の変遷」というテーマに 取り組みました。鎌倉時代の軍記物語である『平家物語』で「見るべき程の事 は見つ。今は自害せん」と言い遺し入水した平知盛。後の時代の能や人形浄瑠 璃、歌舞伎といった芸能で、どのように知盛の描かれ方が変わったのか、とい う研究を行いました。典拠である『平家物語』の先行研究を調べるところから 始まり、能や浄瑠璃では詞章(台本)や装束(衣装)などの観点から分析をした ので、かなり手広い研究になりましたが、先生のお力も借りつつ書き進めるこ とができました。 「日本の古典芸能における平知盛像の変遷」 研究テーマ 研究の動機としては、3年生でゼミに入って古典芸能を学んでから能に強い興 味を持つようになったこと、小学生時代から大好きだった『平家物語』を卒業 論文で集中して研究してみたかったことの2つが大きいです。竹内先生はとても 博識な方で、1を聞くと10返してくださるようなことが度々あり、特に能の研 究をされているので卒業論文を書くにあたっては本当にお世話になりました。 もともと勉強して知識を吸収するのは好きな方でしたが、卒業論文では1つの テーマととことん向き合うことになったので、苦しくもあり、同時にとても楽しい 時間でした。 研究の動機 私たちはスペインや中南米の文化について、幅広く学習しています。私がこの 研究テーマを選んだ理由は、スペインにおいてモータースポーツは、サッカー やテニスに並ぶ国民的スポーツであり、社会、文化を構成する重要な要素の 一つだからです。その背景には、独立運動で話題のカタルーニャ地方で、産業 革命期から二輪産業が盛んであることが挙げられます。日本ではモータース ポーツについてあまり知られていませんが、実は日本の二輪メーカーも複数 参戦しており、決して遠い異国だけの文化ではありません。 「スペインのモータースポーツ」 研究テーマ 大西ゼミでは、ゼミ生それぞれの興味・関心からスペイン語圏に関するテー マを設定し、自由に研究を進めることができます。私は元々モータースポー ツ観戦が趣味だったのがきっかけで、このテーマを選びました。ほとんど先 行研究がないので研究を進めにくいテーマではありますが、その魅力を多く の人に伝えたいというのも動機の一つです。今後は先生からのアドバイス や、SAで培った語学力を生かし、現地語の文献調査に挑戦したいと考えて います。 研究の動機 トップ屋として活躍した梶山季之氏は、植民者二世として生まれ育った朝鮮に 関連する作品を多く残しています。「李朝残影」「族譜」などはとくに有名で、韓 国で映画化もされています。それらの作品を通して、梶山氏の朝鮮への想いを 考え、異国となってしまった故郷を故郷と呼べない複雑な心境を読み取ってい きたいです。同じ朝鮮出身の日本人作家の中にも、支配者としての贖罪意識や、 反対に故郷への恋しさを表現している方もいて、様々な向き合い方があります。 そういった側面から比較することで、この研究テーマの奥深さを感じています。 「「朝鮮もの」作品からみる“故郷”朝鮮への想い」 研究テーマ SAでは中国に行きましたが、韓国語も勉強していました。留学中、韓国人の友 人と交流する中で、言葉は知っていても歴史的なことについては知らないこと が多すぎると感じ、日本と朝鮮半島の歴史を学ぶためにこのゼミに入りまし た。私が留学していた上海外国語大学のすぐ近くにある魯迅公園では第一次 上海事変末期の1932年、韓国人が日本軍の式典中に爆弾を投げ込むという 事件がありました。爆弾を投げ込んだ犯人は英雄となり、彼の記念館を見学 しに多くの韓国人観光客がこの公園を訪れます。日本と朝鮮半島の関わりは、 身近なところにも存在するのかもしれません。 研究の動機 大学生にとっての「研究」 文献を読み込む、映像作品を鑑賞する。それらの問題点や疑問点を発表し、 討論する。教員のアドバイスを聞きながら、他のゼミ生と意見交換しながら、 論文を書き進める、作品をつくる。ゼミでの学びは、インプットとアウトプットを 繰り返して、積み上げられていきます。個々人が行う研究のほかに、グループ単 位での研究を行うゼミもあります。また、多くのゼミは、長期休暇等を利用して 合宿を行っています。研究テーマに関連する施設を訪問したり、学部学会での 発表に向けて準備を進めたり、普段の活動に肉付けする機会となっています。 研究発表 (国際文化情報学会) 国際文化学部の学生、院生による研究発表会が毎年、11月下旬か12月上 旬の土曜日に開催されます。論文、ポスター形式、映像、インスタレーション の各分野で研究の成果を競います。この学会は自分が学部で何を学んでき たかを確認し、集大成とする場であり、かつ進学、就職後のキャリア形成の 出発点となる場でもあります。自らが発信者となり、能動的に世界を構築し てゆくことができれば、世の中はもう少しだけましになる。そう思ったら、すぐ に学会発表準備に取りかかりましょう。 国際文化学部では、3・4年生を対象に、30を超える演習が開講されています。学生は各演習に参加して、興味のあるテーマについて研究を進めます。 それぞれの研究成果は論文や作品を通じてまとめられます。 インスタレーション(粟飯原ゼミ) ※SA先スイスは、2019年度よりドイツ ロイファナ・リューネブルク大学に変更 10 Faculty of Intercultural Communication 2020 11 Seminar Themes and Research Activities

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Page 1: ゼミ・研究 · 大西ゼミでは、ゼミ生それぞれの興味・関心からスペイン語圏に関するテー マを設定し、自由に研究を進めることができます。私は元々モータースポー

大嶋 良明ゼミ 竹内 晶子ゼミ 大西 亮ゼミ 髙栁 俊男ゼミ

年次3・4

広大な領域にまたがるスペイン語圏の国々には、政治や経済はもちろん、スポーツ、ファッション、ダンス、映画、音楽、文学など、さまざまな分野にかかわる話題が目白押しです。それらを通して世界を眺めると、いったいどんな光景が見えてくるでしょうか。このゼミでは、スペイン語圏の文化と社会に光をあてながら、活力にあふれた人間社会の営みを浮き彫りにすることをめざします。活動の主役はあくまでも学生のみなさんです。スペイン語学習歴の有無は問いません。主体的にとりくむ意欲旺盛な学生諸君の参加を歓迎します。

私の中学高校時代、教科書には朝鮮半島について「北は工業、南は農業」とありました。軍事政権下の韓国に赴くのは男性のビジネスマンで、若い女性が行くことはきわめて稀でした。朝鮮語を習おうとしても、大学でもNHKでも機会はありませんでした。わずか数十年で状況は一変しますので、いまだけ見ていても現状がなぜそうなのか理解できません。このゼミでは、日本と朝鮮半島の間の複雑に絡まった歴史を紐解き、それを踏まえてあるべき未来を考察します。受け売りの理論ではなく、体験に裏打ちされた自分の言葉で語れるよう目指します。

当研究室は文理芸融合型、「アート×テクノロジー×文化」が交錯する分野、特に音・映像・インタラクティブが融合する先端芸術に関心があります。今が旬の重点テーマは「アートなモノ作りに没頭すること」。360度カメラや立体音響と各種センサによる作品制作、レーザー加工機による彫塑造形、Arduinoによる電子楽器やIoTなどのモノ作りに取組んでいます。運営方針は「やりたくなったらまず動く」“Be Proactive!”これに尽きます。ゼミの卒業生はWeb、サウンドデザイン、アニメ制作、映画監督、UX、情報科教員などの分野に進み、留学、大学院進学者もたくさん輩出しています。

文化を比較、というとよく「侍精神」だの「国民性」だのといった、なんとなく耳あたりがよい(けれど学術的にも歴史的にも裏付けを持たない)言葉がつかわれます。このゼミではそうした安易な概念を排して、頭と心をフルに駆使して具体的な演劇作品(映画もテレビドラマもミュージカルも含みます)をきっちりと分析し、さらに作品同士を比較していくことで、それぞれの作品を生み出した文化・時代・社会のより深い考察へと迫ります。徹底的な作品分析は、比較文化的な視野ばかりでなく、烏合の衆に陥らないための批判的精神を涵養するものでもあるのです。

情報文化コース 表象文化コース 言語文化コース 国際社会コース

畑山 武大さん出身高校:法政大学第二高等学校SA先:スイス ザンクトガレン大学

戸田 さやかさん出身高校:埼玉県立越谷北高等学校SA先:カナダ ヨーク大学

石川 友さん出身高校:静岡県立浜松北高等学校SA先:スペイン バルセロナ大学

吉村 果歩さん出身高校:神奈川県立平塚江南高等学校SA先:中国 上海外国語大学

ゼミ・研究Seminar Themes and Research Activities

今日、音楽にシンセサイザーは必要不可欠で、プロジェクションマッピングなどの様々なメディアアートと融合させることで、人々を感動させる作品が生み出されています。Pure Data, vvvvなどのプログラミング言語を駆使して、そういったメディアアートの製作に励んでおります。そして、構築したプログラムをArduinoやRaspberry Piなどのマイコンと組み合わせて、直感的に操作可能なデバイスを作り上げます。整然としたインターフェース、そこから生み出されるインタラクティブな製作物を、社会、教育にも昇華させるべく研究をしています。

「メディアアート製作から始まるインタラクティブなモノづくり」

研 究 テ ー マ

私自身、国際文化学部生でありながらも、外国語はあまり得意ではありません。英語以外で、世界中の人と繋がることができる共通言語は何か、SA中は日々考えておりました。数ある言語の中で、音楽や視覚芸術は単純明快、見たまま、聞いたままの情報なので、共通言語として十分な役割を果たすと価値を見出しました。中学からバンド活動をしており、作曲もしていたので、そういった経験を生かしてメディアアートという共通言語を研究しようと決心しました。特別な才能や技術がなくとも、世に溢れている様々な作品に触れ、吸収することで、誰もが自分を表現できる、素晴らしい言語だと思っています。

研 究 の 動 機

私は卒業論文で「日本の古典芸能における平知盛像の変遷」というテーマに取り組みました。鎌倉時代の軍記物語である『平家物語』で「見るべき程の事は見つ。今は自害せん」と言い遺し入水した平知盛。後の時代の能や人形浄瑠璃、歌舞伎といった芸能で、どのように知盛の描かれ方が変わったのか、という研究を行いました。典拠である『平家物語』の先行研究を調べるところから始まり、能や浄瑠璃では詞章(台本)や装束(衣装)などの観点から分析をしたので、かなり手広い研究になりましたが、先生のお力も借りつつ書き進めることができました。

「日本の古典芸能における平知盛像の変遷」

研 究 テ ー マ

研究の動機としては、3年生でゼミに入って古典芸能を学んでから能に強い興味を持つようになったこと、小学生時代から大好きだった『平家物語』を卒業論文で集中して研究してみたかったことの2つが大きいです。竹内先生はとても博識な方で、1を聞くと10返してくださるようなことが度々あり、特に能の研究をされているので卒業論文を書くにあたっては本当にお世話になりました。もともと勉強して知識を吸収するのは好きな方でしたが、卒業論文では1つのテーマととことん向き合うことになったので、苦しくもあり、同時にとても楽しい時間でした。

研 究 の 動 機

私たちはスペインや中南米の文化について、幅広く学習しています。私がこの研究テーマを選んだ理由は、スペインにおいてモータースポーツは、サッカーやテニスに並ぶ国民的スポーツであり、社会、文化を構成する重要な要素の一つだからです。その背景には、独立運動で話題のカタルーニャ地方で、産業革命期から二輪産業が盛んであることが挙げられます。日本ではモータースポーツについてあまり知られていませんが、実は日本の二輪メーカーも複数参戦しており、決して遠い異国だけの文化ではありません。

「スペインのモータースポーツ」

研 究 テ ー マ

大西ゼミでは、ゼミ生それぞれの興味・関心からスペイン語圏に関するテーマを設定し、自由に研究を進めることができます。私は元々モータースポーツ観戦が趣味だったのがきっかけで、このテーマを選びました。ほとんど先行研究がないので研究を進めにくいテーマではありますが、その魅力を多くの人に伝えたいというのも動機の一つです。今後は先生からのアドバイスや、SAで培った語学力を生かし、現地語の文献調査に挑戦したいと考えています。

研 究 の 動 機

トップ屋として活躍した梶山季之氏は、植民者二世として生まれ育った朝鮮に関連する作品を多く残しています。「李朝残影」「族譜」などはとくに有名で、韓国で映画化もされています。それらの作品を通して、梶山氏の朝鮮への想いを考え、異国となってしまった故郷を故郷と呼べない複雑な心境を読み取っていきたいです。同じ朝鮮出身の日本人作家の中にも、支配者としての贖罪意識や、反対に故郷への恋しさを表現している方もいて、様々な向き合い方があります。そういった側面から比較することで、この研究テーマの奥深さを感じています。

「「朝鮮もの」作品からみる“故郷”朝鮮への想い」

研 究 テ ー マ

SAでは中国に行きましたが、韓国語も勉強していました。留学中、韓国人の友人と交流する中で、言葉は知っていても歴史的なことについては知らないことが多すぎると感じ、日本と朝鮮半島の歴史を学ぶためにこのゼミに入りました。私が留学していた上海外国語大学のすぐ近くにある魯迅公園では第一次上海事変末期の1932年、韓国人が日本軍の式典中に爆弾を投げ込むという事件がありました。爆弾を投げ込んだ犯人は英雄となり、彼の記念館を見学しに多くの韓国人観光客がこの公園を訪れます。日本と朝鮮半島の関わりは、身近なところにも存在するのかもしれません。

研 究 の 動 機

大学生にとっての「研究」

文献を読み込む、映像作品を鑑賞する。それらの問題点や疑問点を発表し、討論する。教員のアドバイスを聞きながら、他のゼミ生と意見交換しながら、論文を書き進める、作品をつくる。ゼミでの学びは、インプットとアウトプットを繰り返して、積み上げられていきます。個々人が行う研究のほかに、グループ単位での研究を行うゼミもあります。また、多くのゼミは、長期休暇等を利用して合宿を行っています。研究テーマに関連する施設を訪問したり、学部学会での発表に向けて準備を進めたり、普段の活動に肉付けする機会となっています。

研究発表 (国際文化情報学会)

国際文化学部の学生、院生による研究発表会が毎年、11月下旬か12月上旬の土曜日に開催されます。論文、ポスター形式、映像、インスタレーションの各分野で研究の成果を競います。この学会は自分が学部で何を学んできたかを確認し、集大成とする場であり、かつ進学、就職後のキャリア形成の出発点となる場でもあります。自らが発信者となり、能動的に世界を構築してゆくことができれば、世の中はもう少しだけましになる。そう思ったら、すぐに学会発表準備に取りかかりましょう。

国際文化学部では、3・4年生を対象に、30を超える演習が開講されています。学生は各演習に参加して、興味のあるテーマについて研究を進めます。それぞれの研究成果は論文や作品を通じてまとめられます。

インスタレーション(粟飯原ゼミ)

※SA先スイスは、2019年度よりドイツ ロイファナ・リューネブルク大学に変更

10 Faculty of Intercultural Communication 2020 11Seminar Themes and Research Activities