水泳授業時の心拍数変動と時間泳による 運動処方の検討toshiaki goya 亠油j...

11
水泳授業時の心拍数変動と時間泳による 運動処方の検討 愛 知 教 育 大 学   合  屋 十四秋 An Evaluation on the E χercise Intensities by Means of Heal ・t Rate Changes during the 5, 10 and 15 min -Swims and Skill Dr Ⅲs by Toshiaki Goya 亠 油j ぴ絎g ㎡ な ぞ £ducation ABSTRACT The purp ()se of this study was to evaluate the e χercise intensities by use of heart rate changes during 5 , 10 and 15 min-swims and skill drills. The subjects were 35 female and 5 male varsity students , aged from 19 to 21 years , and performed the swi 珥1essons with crawl stroke . Heart rate re sponses in 3 male varsity students were measured by means of heart rate memory system , and the exercise intensities was estimated using in terms of HR ,  %HR max , and R.P.E. The means and SD for velocities during e χercises were 8 。 9 ±l .Om /min for skill drills , 38.3±7 .9 m/min, 28.8±8 .3m /min , 31-9±7 .8ra/min for 5 ,10 and 15 min swims respectively . ln 由e skill drills at the swim les- sons , the means of  %HR ma χ were  ■67.5#, and R .P.E. were ap proximately  !3 。 0  (fairy hard ). While in the 5, 10 and 15 min・swims , % HR max were 82 .2#, 85.5#, 88.4# and R .P.E. were 17 .0, 17.0, 19.0 respectively However in the 16 min -swim , HRma χ, the means of  %HR ma χ and R .P.E. in well-skilled swimmer  (183 beats /min, 88.4%!, 19-0) coincided with less -skilled swimmer  (183 beats /min , 91.9# , 19-0)。 It was suggested that exercise intensities in this swimming program , in- eluding the skill drills and 5, 10 and 15 min-swims , might be adequate for improvement aerobic work capacity 203 ―

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Page 1: 水泳授業時の心拍数変動と時間泳による 運動処方の検討Toshiaki Goya 亠油j ぴ絎g な ぞ £ducation ABSTRACT The purp ()se of this study was to evaluate

水泳授業時の心拍数変動と時間泳による

運動処方の検討

愛 知 教 育 大 学   合  屋  十 四 秋

An Evaluation on the E χercise Intensities

by Means of Heal・t Rate Changes during

the 5, 10 and 15 min-Swims and Skill Dr Ⅲs

by

Toshiaki Goya

亠 油j ぴ絎g ㎡ な ぞ £ducation

ABSTRACT

The purp ()se of this study was to evaluate the eχercise intensities by use

of heart rate changes during 5 , 10 and 15 min-swims and skill drills. The

subjects were 35 female and 5 male varsity students , aged from 19 to 21

years , and performed the swi 珥1essons with crawl stroke . Heart rate re -

sponses  in 3 male varsity students were measured by means of heart rate

memory system , and the exercise intensities was estimated using in terms

of HR , %HR max , and R.P.E. ▽

The means and SD for velocities during e χercises were 8 。 9±l .Om /min

for skill drills, 38.3±7 .9 m/min , 28.8±8 .3m /min , 31-9±7 .8ra/min for

5 ,10 and 15 min swims respectively . ln 由e skill drills at the swim les-

sons , the means of  %HR ma χ were  ■67.5# , and R .P.E. were ap -

proximately  !3 。 0 (fairy hard ). While in the 5 , 10 and 15 min・swims , %

HR max were 82 .2# , 85 .5# , 88 .4#  and R .P.E. were 17 .0, 17.0, 19 .0

respectively 。

However in the 16 min -swim , HRma χ, the means of  %HR ma χ and

R .P.E. in well-skilled swimmer  (183 beats /min , 88.4%!, 19 -0) coincided

with less -skilled swimmer  (183 beats /min , 91.9# , 19-0)。

It was suggested that exercise intensities in this swimming program , in-

eluding the skill drills and 5, 10 and 15 min-swims , might be adequate for

improvement aerobic work capacity ・

203  ―

Page 2: 水泳授業時の心拍数変動と時間泳による 運動処方の検討Toshiaki Goya 亠油j ぴ絎g な ぞ £ducation ABSTRACT The purp ()se of this study was to evaluate

204

要    旨

水泳運動を大学一般体育実技の種目の1 う とし

て取り入れ,動きづ くり(技術練習)と続けて長

く泳ぐこと(時間泳)をねらいとした授業を展開

し,同時にその時の運動量,心拍数およびR .P.E

を測定し,これらの指標を もとに効果的指導法と

運動処方の検討を行 った.

その結果,授業1 単位あたりの平均可泳距離 は

約600 ~800m ,技術練習による平均泳距離および

R .P.Eはそれぞ れ約400m /45分,13 で あ っ た.

時間泳(5, 10, 15分間)による 平均可泳距離は

それぞれ約200m ,300m ,および450m であり,

R .P.Eは3 者ともほぽ15 であった.バデ ィシステ

ムによる技術練習中の % HRmax は48 .1~67 .5

%と比較的輕い運動強度であったが,技術の習熟

度による違いがみられた.しかし,時間泳中の%

HRmax は習熟度にあまり関係なくほぼ80 ~90 %

近くにも達していた,有醯素性作業能力の改善を

ねらいとした水泳運動を行うには,授業1 単位時

間のなかに時間泳と同時に技能 の向上をめざすプ

ログラムを併用す ることか望ましい.

ま え が き

水泳の能力を評価する手段として用いられるの

は距離泳がほとんどである.高橋ら2°)は,水泳授

業 における時間 泳を「能力差の異なる多人数の学

生に対して 同時 に多 くの練習の量を確保で きる内

容」と評価し,10 分間泳中の平均心拍数と泳力と

の閧に密接な関係があることを報告している.ま

た,平木場ら7)は,10分間泳をとり入れた水泳授

業が呼吸循環系 機能にとって適切な負荷強度であ

ることを認めている.             -.

しかし,水泳は他の陸上運動め技術と異なり,

人間にとって習得の 出発点は ほとんど ゼ ロ であ

り29),学習しないかぎりその技術の定着は図 れな

い17).そのためには学習の条件整 備が必要である

が,学習指導要領における水泳運動の目標の1 つ

として「続けて長く泳ぐ」15)ことの 具体的授業展

開についIての検討は十分ではない.

一方,大学一般体育実技において限定された授

業 のなかで学習効果をあげるためには,学習内容

とともに 運動強度の設定も 重要となってくるS).

すなわち,運動の技術を習得しなが ら同時に,そ

の身体活動が体力改善刺激となるよ うな運動強度

が望まれるわけであ る2馬 また,授業の実践にあ

たっては加賀谷12)の指適するように,トレーニン

グの原則と授業展開との関わりをも考慮すべきで

あろう.                    ..

そこで,本研究では大学一般体育 実技としての

水泳j -スに「動きづくり」と「続けて長く泳ぐ」

ことをねらいとした授業を設定し,1 )クロール

の泳法矯正を中心とした技術練習および時間泳に

おける運動量,2 )時間泳に お け る 可泳距離 ,

3)心拍数を指標とした技術練習 および 時間泳中

における生理的負荷強度の実態を明らかにし,水

泳授業の効果的指導法と運動処方のプ ログラムを

検討することを目的とした.

研 究 方 法

被検者は大学一般体育実技 受 講 学 生,男子5

名,女子35 名である.体力レベルは,天野らs)め

8 分間4 点負荷法によるPWCl70 テストを実施 し

た結果,体重あたりの5 段階評価で は男子が平均

で2・.4, 女子は2 .2であった.

授業 は屋内25m プ ールで行った / 水温は28 °C

~30 °C,室温は27 °C~30 °C であった.今回実

施した授業内容の概略を表1 に示した.1 時限目

と8 時限目の授業を除く計6 回の授業内容は,い

ずれも授業時間の% 程度を技術練習に,残り插程

度を時間泳(5 分間,10分間,および15 分間)に

あてだ.技術練習は2 人1 組でのバディシステム

により,泳法矯正練習を一斉に行った.時間泳は

全員同時にスタ ートし,それぞれの時間内に泳い

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表1 Outlines of the swim lessons for skill drills and

5, 10 and 15 min-swims.

単元時数 技 術 練 習 時間泳

1.

2.

3.

4.

5.

6.

7.

8,

水慣れ,事前泳カテスト(50m )

浮き,沈み,けのび(body position)

姿勢変換(伏,仰,横,立体など)

キック,歩行でのプル動作

プ ル動作,初歩泳

プル動作と呼吸の協応

プル動作と呼吸の協応

1,000m泳 トライアル

5 分

10分

10分

15分

15分

15分

だ距離を自己申告させた.なお,可 泳距離はプ ー

ルの横幅14m の往復回数をカウントさせた.事前

泳カテスト こ:おける50m クロールの平均タイムは

59秒3 であった.

心拍数はHeart Rate Memory (Vine 社製)を

用いて授業 中連続して測定し,同時にタイムスタ

ディの記録 も 行 っ た.最高心拍数に対する割合

(%URmax )は, PWCm テスト8)時の最高心拍

数(HR 珥ax)に基匸づいて算出した. HRmax は,

被検者J .N #192 拍/分, Y .K が186拍/分, T.S

が196 拍/分であった.

主観的 運動 強度(R .P.E)の 測 定 は, 小 野寺

ら21)および宮下ら1°)による方法を参考にし毎 授業

終了後, 技術練習と 時間泳のR .P.Eを質問紙法

により答えさせた.        十  卜

―  205 一

研 究 結 果

1.技術練習,時間泳による泳距離 と所要時

間,平均速度およびR .P.E

単元時数8 時間のうち,技術練習 と時間泳を中

心に展開した6 回の授業で,技術練 習中に泳いだ

総距離とこれに要した時間の平均と標準偏差(以

下S .D)は, そ れぞ れ403 .7±47 .4m , 46 .2±

8 .7分であった(表2 ), 休憩時間も含めた1 分間

あたりの速度に換算すると8 .9±1.0m/min とな

った.

技術練習に対する平均R .P.Eは12 .7±2.2で

あり,運動強度としては「ややきつ い」 に相当し

ていた.

時間泳 に よ る 可泳距離, 平均速 度, お よ び

表2 Means and SD of the total swim distance velocity and

R .P.E for skill drills with buddy system.

紘泳距離(m )

所要時間(min )

泳速度(m / min)

R .P.E N

2

3

4

5

6

7

392

448

476

406

336

364

55

42

60

45

35

40

7 .1

10 .6

7 .9

9 .0

9 ,6

9.1

12.2十2.4

12.9十1.9

12 .8十2.4

12 .6十L8

32

33

31

35

27

34

平均

SD

403.7

47.4

46.2

8.7

8 .9

1 .0

12.7

2.2

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―  206 ―

0049

謚QOjJ

200

0

表3 Means and SD of swim distance, velocity and R.P.E for

5, 10 and 15 min-swims.

授 業時 数

可 泳 距 離(m )

所要時間(min )

泳 速 度(m /min)

R .P.E N

2

3

4

5

6

7

191.7十38 .9

274.9十83 .7

288.2十82 .9

441.9十137 .7

447.9十116 .8

478.4十115 .7

5

10

10

15

15

15

38.3十7.9

27.5十8.4

28.8十8.3

29.5十9.3

29.9+7 .9‘

31.9十7.8

14.5 + 2.7

15.0十2.5

15.3十2.2

15.4十2.3

32

33

31

35

27

34

・Q 5min

010min

●15min

T(甲卜‘

11

T卜A

)卜

図1

2nd  4 th   6th

Exercise

Means and SD of swim distance for

5, 10 and 15 min- swims.

R .P.Eの 平均とS .Dを図1 , 表3 に示した.授

業1 単位時間は平均で約60分であり,この間の総

可泳距離(技術練習での・泳距離十時間泳による平

均可泳距離)は,2 時限目(5 分間泳実施時)が

約600m ,3 時限目(10分間泳実施時)が約700

m ,6 時限目(15分間泳実施時)が約800m であ

った(表2 ,表3 ). 10分間泳,15分間泳ともに授

業時数を重ねるにつれて平均可泳距離の増加がみ

られたが,統計的に有意な差は認めら れな か っ

た,時間泳に対する平均R .P.Eは15 .0±2.5で

あり,時間泳は「きつい」に相当していた.授業

経過にともなう技術練習中および時間泳について

のR .P.Eの変動を 表4 , 表5 に示した.時間泳

は2 時限目が5 分間泳,3 時限目が10分間泳j 6

時限目が15分間泳で あ っ た.技術練習に対する

R .P.Eは,いずれの授業でも80~90 %の者が15

~11の範囲内で答え て い た.時間泳.に対 す る

R.P.Eは,実施時間の増加にあまり関係なく,ほ

ぼ60%近くの者が17~13の範囲内で答えていた.

1,000m泳(n=39)のタイムの平均とS .Dは,

38分09秒9 ±8 分29秒1 , 平均速度は27 .5±6.6

m /min,平均R .RE は16.4であった.

距離泳(50 mおよび100m )と時間泳(5 分間,ヽ

10分間および15分間)の泳速は,10分間泳(平均

可泳距離,約300m ), 15分間泳(平均可泳距離,

約450m )および1 ,000m泳ともにほぽ30m /min

表4 Changes of R .P.E during swim lessons for skill drills. (%)

髞千 19 17 15 13 11 9 7 N

2

3

6

0

2 .9

0

3 .1

0

7 .1

12.5

20 .6

25 .0

53.1

50.0

39 .3

12.5

20.6

14.3

9.4

5.9

10.7

9.4

0

3.6

32

33

27

Page 5: 水泳授業時の心拍数変動と時間泳による 運動処方の検討Toshiaki Goya 亠油j ぴ絎g な ぞ £ducation ABSTRACT The purp ()se of this study was to evaluate

表5 Changes of R .P.E during 5, 10 and 15 min-swims. (% )

高言 19 17 15 13 11 9 7 N

2

3

6

9 .4

8 .8

3 .6

18.8

23.5

39.3

34.4

25.3

35.7

21.9

17.7

17.8

9.4

2.9

0

3亅

5.9

0

3.1

0

3.6

32

33

27

(1

)とtO

一Q冫

上丁

△ 50m Cr ぐ22)

▲ 50m Br (16 )

口1000m Cr (39 )

Q 5min Fr (32)

O  lOmin Cr(33, 31)●15min Cべ35,27,34)

Djstance(m )

図2 Means and SD of velocity for 50 and 1,000m swim and

for 5, 10 and 15 min-swims.

前後の速度を示した(図2 ).     :  ,

2.5 分間,10 分間 および15 分間泳を実施した

授業時の心拍数変動

図3 は, 被検者T ,Sの2 時限目,4 時限目お

よび7 時限目に測定した心拍数変動を同時にプロ

ットしたものである.3 回の授業 における技術練

習の内容に若干の違いはみられるが,平均心拍数

は2 時限目が94 .3±8.5拍/分(所要時間55 分),

4 時限目が110 .5±9 .1拍/分(所要時間60 分),

および7 時限目が103 .4±6.6拍/分(所要時間40

分)であり,平均%HRmax に換算するとそれぞ

1

207  ―

れ48 .1# , 56.496, 52.8^ となった .

一方,時間泳中の心拍数変動は5 分 間泳,10 分

間泳および15分間泳ともにスタート時 の心拍数の

イニシャルレベルはほぼ同じ程度であ り,立 ちあ

がりや心拍水準の維持も全ての時間泳 に:ついて同

様の傾向を示した力も リカバリー時の 回復経過 は

泳ぐ時間か長くなるにつれて遅くなった.時間泳

の平均心拍数は5 分間泳(2 時限目) が161 .2±

13 .5拍ノ分,10分間泳(4 時限目)が168 .1±6.4拍

/分,および15 分間泳(7 時限目)が173 .3±6.4

拍/分であった.平均% HRmax に換 算すると,

Page 6: 水泳授業時の心拍数変動と時間泳による 運動処方の検討Toshiaki Goya 亠油j ぴ絎g な ぞ £ducation ABSTRACT The purp ()se of this study was to evaluate

-208 -

(ぶこjSJ

{i

日ぺjgJ

}{

200

0

20             4u りu

Time  (mill)

図3 Changes of heart rate during 5, 10 and 15 min-swims (subj・ J.N)・

15min swim

O subj. J.N. 400m (26.7m/m in)

●subj . Y.K. 458m(30 .5m/min)

△subj . T.S. 700m(46 .7m/min)

0 20            40

Time(min)

図4 Changes of heart rate during 15min-swims.

60

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それぞれ82 .251?, 85.8^ , 88.4^ となり,泳ぐ時

間か増すごとに平均HR および % HRmax は高

い値を示した. R.P.Eは,5 分間泳が17, 10分間

泳が17, 15分間泳が19であった.

3.習熟度の違いによる技術練習中 および 時間

泳中の心拍数変動         コ

図4 は,7 時限目に実施した水泳授業時におけ

る男子被検者3 名の心拍数変動である.前半の技

術練習では2 人1 組のバディシステムにより,全

員かプールの横14m を13往復,合計364m を40分

間で泳いでおり,物理的運動強度は全員 同じであ

った.しかし,後半の15 分間泳による3 大の被検

者の泳距離は, T.S>Y .K>J,N の 順 に 多 か っ

た.

技術練習中の平均心拍数は. J.N #129 .6±8.7

拍/分, Y.Kが118 .5±7.9拍/分,およびT .Sが

103 .4±6.6拍/分であった.平均 % HRmax は,

それぞれ67 .5^ , 62.7%, および52 .7^ であっ

た. 以上のように, 技術練習中のHR および%

HRmax は, 同じ物理的運動強度に対して時間泳

の可泳距離の多いT .SくY .KくJ .N の順に低い値

を示した. しかし,15 分間泳では スタート 時 の

HR はJ .N>Y .K>T ,Sの順に 高 い 値を 示 した

が,HR の立ちあがり,心拍水準の維持およびリ

カバリー時の回復経過は3 者ともほぼ同じ傾向を

示した.平均HR は,J.Nが176 .5±4.4拍/分,

Y .Kが158 .1±6.1拍/分,およびT .Sが173 .3±

6.4拍/分であった. R .P.Eは, J.Nが19 , Y.K

が17, T.Sが19であった. 平均 %HRmax は,

それぞれ■91.9#, 85.05&, 88.496であった.15 分

間泳中のHRmax は, J.N & 183拍/分,Y ,K が

165拍/分, T.Sが183 拍/分を示し, ^ TIRmax に

換算すると, それぞれ95 .3%, 88.796, および

93 .4%と非常に高い心拍レベルに達していた.

209

考    察

1.技術練習 および 時間泳による運 動量,平均

速度, R.P.E

泳法矯正を中心とした技術練習によ る授業1 単

位あたりの平均泳距離は,6 回の平均 で 約400m

であり, 9.0m/min 前後の速度で泳い だことにな

る,この泳速度は50m クロール泳の平 均速度50 .6

m /min のほぼ % 程度であり, 時間泳 (10 分間お

よび15分間)のそれと比べると插程度 の速度であ

ったことか伺える.これは,技術内容 の説明や休

憩時間が含まれていること, R.P.Eの「ややきつ

い」 から「楽である」 の範囲内に答え た者の割合

は全ての 授業で80 ~90% であったこ と(表3 ),

平均R .P.E & 13.0と「ややきつい」 に相当して

いたことから,本時 の技術練習は適度 な運動量で

あったと思われる.

時間泳による平均可泳距離は5 分間 泳が 約200

m ,10 分間泳が 約300m , および15 分間泳が 約

450m であり,5 分間泳では上野ら80?の高校生男

女の値と,10分間泳では高橋ら2°)の大 学生男女 の

値 とほぼ一致した. 平均R .P.Eは, 泳ぐ時間の

増加にともなって僅かに増えただけで あり,6 回

の平均とS .Dは15 .0±2.5であり,運動強度は

「 きつい」に相当していた.

一方,同一時間泳内の平均可泳距離 と平均速度

の伸びに統計的に有意な差はみられな かったが,

授業 のまとめとして実施した1 ,000m 泳では,5

分間,10 分間,および15分間の時間泳 による平均

可泳距離に対して2 .5~4 倍の 運動量 を,10 分間

泳および15 分間泳による平均速度(約30m /min)

でほぼ消化することかできた(図2 ).

つぎに, 授業経過にともなうR .P.E の 変動を

見てみると,技術練習の内容には若干 の差異はあ

るものの,いずれの授業において もほ とんどの者

が15~11 の範囲内で答えており,あま り変勦はみ

られない. しかし, 時間泳中のR .P.Eは,授業

Page 8: 水泳授業時の心拍数変動と時間泳による 運動処方の検討Toshiaki Goya 亠油j ぴ絎g な ぞ £ducation ABSTRACT The purp ()se of this study was to evaluate

-210 一

時数が進むにつ れてその変動が小さくなり,ほと

んど の者が17~1ぎの範囲内で答 え て い た.宮下

らls)は,泳法の習熟度および体力の水準が異なる

と遊泳速度に違いが生ずるが,生 体負担度(HR )

とR .P.Eには 有意な 相関がみられることから,

R .P.Eは負荷の種類や作業成績の違いにかかわら

ず,生体にかか る負担度を表わす指標になると報

告している.本研究で も,技術練習と時間泳に対

する評価は,多人数の被検者を対象として実施し

たにもかかわらず生体負担度に合 った評価をして

いることか伺われた.なお時間泳 応対するR .P.E

の変動幅が大きかったことの要因としては,技術

の習熟度の違いや,往復するプ ールの横幅(14m )

の違い,およびR .P.Eに対する 理解と 認識の違

いなどが考えられるが, いずれにしても, R.P.E

は運動処方の素材として実践の場で利用するには

非常に便利なスケールと思われる9).

2.心拍数変動からみた運動強度の推定  ∧

身体運動の相対的運動強度の指標は最大酸素摂

取量(以下V02max )を用いることが多い,しか

し,運動処方および実践の場面では,その指標の

推定は簡便であることが何よりも大切な条件であ

る.・朝比奈ら2)および山地ら31)は %HRmax によ

る運動強度の推定とその有効性について報告して

おり,星川ら9)は,水泳運動では酸素摂取量(以

下々02 )を運動の強度の基準とするよりも,心拍

数, 酸素需要量あるい はR .P.Eを 用いた方がよ

いことを示唆している.          卜

一方 ,平木場ら7)は , 水泳時の %HRmax の

尺度を手がかりとして正課体育実技時の運動強度

の推定を試みている.また,石原ら11)は水泳とペ

ダ リング,黒川ら17)は水泳,ランニング,および

ペダ リング中のHR とV02 はほぽ 直線的な関係

にあることを認めている.  △      /

そこで, 本研究では % HRmax を用いて, 水

泳授業時の運動強度を推定することにした.

2 人1 組のバディシステムによる技術練習中の

% HRmax は,仝授業の平均泳距離約400m ,平

均所要時間45分程度の運動量 に 対 し て,被検者

T .Sは48 .1~56.4$ (図3 ), 3 人の被検者か同

じ技術練習の内容を同時に消化した授業では52.7

~67.5^ と比較的軽い運動強度 で あ っ た.斉藤

ら23)は,球技などの種目では個人技術の差がその

まま身体活動差になることを拑適しているが,15

分間泳を実施した 授業時の % HRmax は,同じ

物理的運動強度に対して時間泳の可泳距離が多い

者ほど低い値を示し,技術の習熟度の違いによっ

て生理的負荷強度が異なることが示唆された.

同一個人内における時間泳中の平均 % IIRmax

は,5 分間泳実施時が82.2%,10分間泳実施時が

85.8^ ,および15分間泳実施時が88.4^ と時間が

増すにつれて上昇がみられた. R.P.Eはそれぞれ

17, 17, 19であった.しかし,15分間泳中の平均

%HRmax は, 可泳距離の多いT .Sが88 .4%>,

少ないJ .Nか9L9 %と双方ともに 技術の習熟度

の違いによる差はあまりみられず,この時のHR

max およびR .P.Eは双方ともに,183拍/分と19

であった.この結果は,10分間泳終了時のHR が

平均値で, 187拍/分のほぼ最大レベルまで上昇す

るという報告2°)や,iO分間泳と模擬水球試合の%

HRmax は88 .9^ であったという報告7)とかなり

一致していた.

ところで,水泳時のHR の低下はMagel ら18),

Dixon らMcArdle らHolmer8 )および野

村20)など多くの研究者によって報告されており,

この理由としては潜水性徐脈の影響か最有力のよ

うである1・”). また,黒川ら14)は,回流水槽泳に

よる最大負荷でのHR はすべての被検者群にお

いて 陸上運動時よりも低く,水泳時の値(175~

178拍/分)は,ペダリング時の値より3 ~9 %に

ランニング時の値より8 ~14%有意に低いと報告

している.すなわち,水泳時のHR を 陸上運動

時と同一尺度で用いると水泳時の運動強度を過小

評価することになる14)のである.

Page 9: 水泳授業時の心拍数変動と時間泳による 運動処方の検討Toshiaki Goya 亠油j ぴ絎g な ぞ £ducation ABSTRACT The purp ()se of this study was to evaluate

一方有酸素性作業閾値(以下Aer  T) と無酸素

性作業闘値(以下AnT )の検討はSkinner ら22)

によって行われれている.また,競泳における有

酸素的代謝と無酸素的代謝の 関与 す る 割合の検

討は, Houston ”, および黒川らls)によって報告

されている.石原ら11)は,一般成人についてペダ

リング時と水泳時のAer T と AnT を求めた結

果,その閾値での心拍数の平均値は,水泳時では

それぞれ115 拍/分, 144拍/分{.% Peak V02 の

50~80 %に相当)で あ り, 自転車の121 拍/分,

157拍/分より も低い値を示したと報告してい る.

有酸素性作業能力の改善のための運動強度は,成

人の場合Aer T とAnT の問が適当24)とされて

いるが, 本研究での 水泳授業時の平均HR の値

をあてはめて みると, 技術練習はAer T よ りわ

ずかに低く,時間泳(5 分間,10分間,および15

分間)はすべてAnT より 高い レベル にあるこ

とかわかった.

運動処方の条件として池上1°)は,①定常運動,

②リズミカルな運動,③全身運動の3 り をあげて

いる.また,体育科学 慟ンター方式28)によれば,

全身持久性を高めるための条件として,週1 回,

V02max の60 ~70 %の 強度で5 ~10 分の 運動を

目安としてい るが,体力のイニシャルレベルの低

い者や,運動の時間か長くなれば,その強度は低

くてもよいとしている.本研究の被検者の体力レ

ベルが比較的低いことや,授業時間が60 分程度で

あること,および運動強度の高い時間泳が授業1

単位ごとに必ず含まれていることなどを考えてみ

ると,有酸素性作業能力の改善をねらいとした水

泳運動および処方を行うには,時間泳を学習内容

として組 み入れることが望ましいと考えられる.

運動やスポーツ活動を生涯にわたって長く続けて

いくには体力づくりもさることながら,これに必

要とされる技術を向上させる こ と も 大切であろ

う.

週1 回,約1 時間程度の限定された一般体育実

― 211一

技で授業の学習効果をあげるために は,本小論に

試みたような運動の技術を習得しな がら同時に,

その身体活動が体力改善刺激となる27)ような具体

的指導方法およびカリキュラムの工 夫が今後さら

に展開されるべきであるといえよう .

ま  と  め

1) 大学一般体育実技(水泳コース)受講生,

男女計40 名を 対象として,「動きづ くり」と「続

けて長く泳ぐ」ことを ねらいとした 授業を展開し

た.

2) クロールによる泳法矯正練習 と時間泳(5

分間 ,10 分間 , および15 分間)による 運動量,

R .P.Eおよび可泳距離の測定と同時 に,授業時の

心拍数を測定し,水泳中の運 動 強 度 をHR ,%

HRmax により検討した.

3) 授業1 単位あ た り の 平均総 可泳距 離は約

600~800m ,技術練習による平均泳 距離は 約400

m /45分,時間泳(5 分間,10 分間 , および15分

間) による平均可泳距離は, それぞ れ約200m ,

300m ,450m であり同一時間泳内の平均可泳距離

は授業回数を重ねるごとに増加した .

4) バディ システムによる技術練 習中の %HR

max は, 48.1~67 .5 % と比較的軽い運動強度で

あったが,技術の習熟度による違い か 認 め ら れ

た, しかし,時間泳中のHRmax は 可泳距離の多

い者 も少ない者も183 拍/分であり,%HRmax に

換算すると,それぞれ88 .4^ , 91.9^ とあまり差

はみられず,非常に高い心拍水準を示 した.

5) 水泳運動による有酸素性作業 能力の改善を

ねらいとした授業を展開するには,授業1 単位時

間の内容に時間泳と同時に技能の向 上をめざすプ

ログラムを併用すべきであろう.

文   献

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