・病名・診療内容に応じてかかる医療費のる病名として、c165...

29

Upload: others

Post on 29-Jan-2021

1 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

  • メリット

    ・病名・診療内容に応じてかかる医療費の目安がわかる。

    ・他院との比較ができる。

    ・在院日数を平均化できる。

    出来高支払い方式 包括払い方式

  • 9月現在1.4007点

    厚生労働省 平成30年度診療報酬改定の概要DPC/PDPS より引用

  • 厚生労働省 平成30年度診療報酬改定の概要DPC/PDPS より引用

  • 急性期一般入院基本料、特定機能病院等の7対1・10対1入院基本料の届出

    A207診療録管理体制加算の届出

    以下の調査に適切に参加

    ・当該病院を退院した患者の病態や実施した医療行為の内容等について毎年実施される調査「退院患者調査」

    ・中央社会保険医療協議会の要請に基づき、退院患者調査を補完することを目的として随時実施される調査「特別調査」

    調査期間1月あたりのデータ病床比が0.875以上

    適切なコーディングに関する委員会を年4回以上開催

  • WHOが定めた国際疾病分類:1989年に第10回の修正が承認され、1993年から使用。

    DPCはICD-10に基づき18の主要診断群分類に振り分けされている。

    (MDC)

    2018年度改定より2003年版から2013年版に変更された。

    ICD-10

  • MDC

    患者の臨床的類似性と医療資源の均一性に着目して疾患が分類されている。18分類に属する505の基礎疾患を『重症度』『年齢』『手術・処置の有無』『定義副傷病』などで振り分け、さらに4,955の診断群に分類している。

    MDCのコードと名称

    01 神経系疾患

    02 眼科系疾患

    03 耳鼻咽喉科系疾患

    04 呼吸器系疾患

    05 循環器系疾患

    06 消化器系疾患、肝臓・胆道・膵臓疾患

    07 筋骨格系疾患

    08 皮膚・皮下組織の疾患

    09 乳房の疾患

    10 内分泌・栄養・代謝に関する疾患

    11 腎・尿路系疾患及び男性生殖器系疾患

    12 女性生殖器系疾患及び産褥期疾患・異

    常妊娠分娩

    13 血液・造血器・免疫臓器の疾患

    14 新生児疾患、先天性奇形

    15 小児疾患

    16 外傷・熱傷・中毒

    17 精神疾患

    18 その他

  • 一入院中の人的・物的医療資源を最も投入した傷病名に基づき主治医が選択する。

    医療資源を最も投入した傷病が決定すると、その傷病に対しどのような手術・処置を行ったか、併存症はどのような疾患があるかにより細分化され14桁の診断群分類が決定される。

    医療資源を最も投入した傷病

  • DPCはやわかりマニュアル(2018年4月改定版)より引用© 2018 Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation.

  • 診断群分類によって医療資源投入のタイミングが異なるため、点数設定方式が4種類用いられている。

    ①一般的な診断群分類

    ②入院初期の医療資源投入量が多い診断群分類

    ③入院初期の医療資源投入量が少ない診断群分類

    ④高額薬剤や手術等に係る診断群分類

    診断群分類番号ごとに平均在院日数が設定

  • ① ②

    ③ ④

    厚生労働省 平成30年度診療報酬改定の概要DPC/PDPS より引用

  • DPCはやわかりマニュアル(2018年4月改定版)より引用© 2018 Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation.

  • 診療報酬の請求は診療録の記載に基づいて行われる必要があり、DPCの決定の際にも診療録の記載に基づき適切に行わなければならない。

    1.診療録の記載および診療報酬の請求における傷病名の選択

  • DPCコーディングの基本は医療資源に基づく「医療資源病名」の選択にある。

    対象となる期間は、DPC算定病床に入院していた期間である。 最も医療資源を投入した傷病名は、1入院期間を対象として退院時に1つを決定する

    ○最も医療資源を投入した傷病名の選択の基準①入院期間中に複数の病態(傷病名)が存在する場合は、どの病態に医療資源を最も投入したかで判断する。②複数の手術や侵襲的処置を行った場合は、そのうちの最も診療報酬点数が高い診療行為に関連した傷病を対象とするのが一般的であるが、一部の高額な薬剤や検査に対応する傷病名とは限らないので慎重な判断が必要である。③入院中に病態が変化した場合であっても、退院時点の判断に基づいて1入院期間を通して最も医療資源を投入した傷病名を1つ選択する。

    2.コーディングの基本と傷病名選択の定義

  • ①前回入院時の「医療資源病名」と今回入院時の「入院の契機となった傷病名」のMDCが同一の場合

    ②前回入院時の「医療資源病名」と今回入院時の「医療資源病名」の診断群分類6桁が同一の場合

    ③再入院時の入院契機傷病名が分類不能コード(★)の場合

    同一傷病等での再入院

  • ④再入院時の「入院の契機になった傷病名」に「180040手術・処置等の合併症」に定義されるICDコードを選択した場合。

    ⇒2018年度改定により追加された項目

    ★③の分類不能コードとは

    心拍の異常(R00)からその他の診断名不明確および原因不明の

    死亡(R99)まで(ただし、鼻出血(R040)、喀血(R042)、気道のその

    他の部位からの出血(R048)、気道からの出血、詳細不明(R049)、

    熱性けいれん(R560)、限局性発汗過多(R610)、全身性発汗過多

    (R611)、発汗過多、詳細不明(R619)、およびブドウ糖負荷試験異

    常(R730)を除く。)

  • 医療資源を最も投入した傷病名に「120290産科播種性血管内凝固症候群」及び「130100播種性血管内凝固症候群」を選択する場合は下記の内容が記載された症状詳記の添付が必須となる。

    DICによる請求時の対応

    ア DICの原因と考えられる基礎疾患

    イ 厚生労働省DIC基準によるDICスコア又は急性期DIC診断基準

    (日本救急医学会DIC特別委員会)によるDICスコア

    ウ 入院期間中に実施された治療内容(DIC及びDICの原因と考え

    られる基礎疾患に対する治療を含む。)及び検査値等の推移

  • 入院中他科診療が必要となり、受診した場合包括外診療行為以外は全て包括算定となる。

    入院中の患者が他院をやむを得ず受診した場合、DPC包括項目を実施していても別途出来高算定できず、費用はDPC対象病院と受診した他医療機関との合議により精算する。包括外診療の場合出来高算定はできるが、その場合も2病院間で合議により精算をする。

    入院患者の他科受診・他医療機関の受診

  • 原疾患が判明している場合は、原疾患に基づいてコーディングを行う。

    傷病に対して、急性、慢性の区別をすることは必須要件であり、その根拠が診療録に記されている必要がある。

    傷病名の選択においては、部位について詳細に明示する必要がある。

  • ①肺炎を呼吸不全(J796)②心筋梗塞や心筋症を心不全(I50)③消耗性疾患でアルブミンを投与した場合のアルブミン減少症

    ④原因の明確な出血で輸血をしている場合の貧血⑤癌の化学療法中に血小板を輸血した場合の血小板減少症(D69)

    ⑥GCSF等を皮下注した場合の好中球減少症(D70)※ただし、高齢患者、小児患者等のうち過去の傷病に起因する慢性的な呼吸不全等で「不全」という表現を使用することはあり得る。その時には他の傷病名の選択が出来ない理由や根拠が必要である。

  • 医療資源病名に選択する病名として、C165~C169は詳細不明コードとなり、他のコードに分類するべきとされている。

    厚生労働省 DPC/PDPS傷病名コーディングテキスト より引用

  • 手術基幹コード・平成30年4月1日以降に実施した手術について、外科系学会社会保険委員会連合(外保連)が作成する外保連手術試案の手術基幹コード(STEM7)を入力する。コード間の空白は詰め、7桁とする。

  • SOFAスコア/敗血症・15 歳以上の患者で、入院契機・医療資源・併存症・続発症が「180010(敗血症)」に該当する場合は入力必須となる。様式1 開始日から様式1 終了日までの間に複数回罹患した場合については日付の早いものを優先して入力すること。

    pSOFAスコア/敗血症・15 歳未満の患者。要件はSOFAスコア/敗血症と同様。

  • DPCコード14桁・起算日=入院日・手術有無(手術目的入院で「なし」となっている場合はDPCコード修正が必要となる)

    左のDPCコードに対する入院期間Ⅰ~Ⅲ日数、点数(残り日数は残1日~赤色になり、超えたら-日数が表示される。点数は医療機関係数の含まれていないものが表示されている。)

    ・地域包括ケア病棟の場合は掲示板DPC欄は全て空白・DPCコードにより出来高請求になる場合は日数・点数が「0」となり、残り日数が赤色・ー日数となる。

    ・特定手術、高額薬剤等による出来高請求の場合は一般の包括請求点数・日数が表示されている。

    ・DPC医療資源病名未登録の場合はDPCコード14桁全て「9」で表示され、日数・点数ともに「0」となり、残り日数は赤色・ー日数。

  • 医療資源病名手術

    手術・処置等の掛け合せによりDPCコードの14桁が決定。

    それにより点数が決定する。

  • 診療録の記載からDPCは設定される。

    患者の病態、治療内容はしっかりと記録する。

  • ご清聴ありがとうございました。