メキシコの歴史 - 名城大学chiharu/2019...
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メキシコの歴史170781118
菊地遼
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1.独立戦争
a)ドロレスの叫び
ア)1810年に最初の独立指導者ミゲル・イダル
ゴ・イ・コスティージャによる演説
イ)これがメキシコ独立の始まり。
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1.独立戦争
b)モレ―ロスの敗北
ア)スペイン軍によるイダルゴ処刑後主導権を継承
イ)のちに指導者たちはほとんどスペイン軍に処刑
ウ)運動が一時抑制
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1.独立戦争
c)メキシコ独立
ア)1820年立派ゲリラ軍と、保守的クリオーリョらを、「スペインへの反発と独立志向」という共通点でまとめることに成功
イ)1821年、副王以下の植民地軍は屈服。
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2アメリカとの領土戦争
a)テキサス共和国の独立
ア)メキシコ領テキサスにアメリカ人が入植
イ)1836年にテキサス共和国を独立。
b)アメリカの侵略
ア)1845年にアメリカ政府はそれを併合
イ)メキシコは抗議し、抵抗
ウ)それ対してアメリカは侵略開始
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2アメリカとの領土戦争
c)米墨戦争ア)サンタ=アナ独裁体制は他にもインディオの反乱などによりアメリカとの全面的な抵抗は不可能
↳首都メキシコシティを占領され敗北。
イ)その結果、1848年の講和条約でカリフォルニアとニュー=メキシコをアメリカに売却
↳メキシコは建国時の国土の半分以上を損失
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3独立後の内政混乱
a)内政混乱
ア)1824年には初代大統領にかつての独立戦争の英雄グアダルーペ・ビクトリアが就任
イ)独立戦争による産業の疲弊は激しく経済は壊滅状態
ウ)さらにカウディージョと呼ばれる土着の軍閥政治家たちが権力闘争を展開
↳国政は混乱
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3独立後の内政混乱
b)クーデター
ア)イトゥルビデ追放後も保守派と自由主義派による政権争いが激化
イ)1829年に自由主義者のビセンテ・ゲレーロがクーデターによって大統領就任
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3独立後の内政混乱
ウ)スペイン人の完全追放(第二次スペイン人追放)、黒人奴隷制廃止、教会財産の接収、キューバの独立の支援などを施行
↳メキシコの再植民地化を目指したスペイン軍による再征服
エ)1829年、サンタ・アナ将軍の活躍によりスペイン軍は撃退
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3独立後の内政混乱
オ)1830年に1月に保守派のアナスタシオ・ブスタマンテ副大統領が反乱
↳ゲレーロを追放
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3独立後の内政混乱
b)レフォルマ戦争(1855~1861年)
ア)軍事勢力による独裁政治が継続
イ)対外的にはアメリカ合衆国によって領土占領
↳苦境に立たされていた
ウ)そのような中でようやく自由主義派による民主主義の実現に向けての運動開始
↳レフォルマ戦争の勃発
エ)フアレスによって指導された自由主義派が勝利
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3独立後の内政混乱
ⅽ)フランスの干渉
ア)1861年にフランスのナポレオン3世がアメリカの南北戦争に乗じて介入
イ)メキシコ出兵を行ってその傀儡政権であるマクシミリアン皇帝が即位
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3独立後の内政混乱
ウ)反マクシミリアンの「メキシコ内乱」が激化
↳ようやく内戦に勝利したフアレス大統領就任
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4メキシコ革命
a)独裁体制
ア)1872年フアレスは権力の維持のため独裁的になり、同じく内戦の指導者であったディアスと対立
イ)1876年フアレスの急死後、クーデターでディアスが権力を掌握
↳大統領の再選を重ね長期政権を実現
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4メキシコ革命
b)メキシコ革命
ア)メキシコは外国資本の進出が進行
工業化など一定の近代化
↳地主制のもとでの農村の貧困は深刻
イ)1910年にマデロなどが指導して独裁政権打倒の蜂起
ウ)翌11年にディアスが亡命
↳メキシコ革命は成功
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4メキシコ革命
エ)マデロらの勢力と、急進派との対立
オ)反動的な軍事政権も出現するなどにより混乱
カ)カランサ大統領の下で1917年に憲法が制定
↳立憲革命としてのメキシコ革命は一段落
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5現代メキシコ
a)メキシコ革命の完成
ア)1934年にカルデナス政権が成立
イ)1935年6月に民衆の支持を背景にカジェスをアメリカ合衆国に追放し、カジェス派は政治から排除
ウ)カジェス派の追放後、カルデナスは革命後停滞していた農地改革や、労働者保護、軍制改革を行い、国民経済の確立に努めた
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5現代メキシコ
エ)スペイン内戦に対しては共和派を支援して政治亡命者を多数受け入れ、ソビエト連邦から追放されたレフ・トロツキーの亡命をも受け入れるなど自主外交が進んだ
オ)カルデナス政権期にメキシコ革命は一つの完成を遂げた
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5現代メキシコ
b)一党独裁時代
1940年に成立したマヌエル・アビラ・カマチョ政権は、カルデナス政権期に悪化した資本家、地主、カトリック教会、アメリカ合衆国との関係改善に努めた
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5現代メキシコ
C)第二次世界大戦
ア)日本の真珠湾攻撃を契機にアメリカに同調して連合国として参戦
イ)石油国有化以来冷却していたアメリカとの関係を改善
ウ)1946年にメキシコ革命党が改称した制度的革命党はその後も安定した支持を受け、大統領選挙で常に候補者を当選
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5現代メキシコ
エ)6年のアレマン大統領以降、軍人出身以外の大統領となり、軍の発言力は弱まった
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5現代メキシコ
d)高度経済成長
ア)石油資源を背景とした工業化を推進、農業国から工業国に転身
イ)農村の貧困、人口増加と都市移住に伴う環境の悪化などが問題
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5現代メキシコ
ウ)1968年メキシコオリンピックが開催
↳しかし経済発展の矛盾で疎外された学生や都市住民も不満
を爆発させ暴動
e)経済危機
ア)1970年代には二度の石油危機により産油国のメキシコは潤う
イ)原油価格が下落
↳負債が増大、80年代には何度かの経済危機
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5現代メキシコ
ウ)1994年にはメキシコ経済危機が発生
その年正月には北米自由貿易協定(NAFTA)に反発する
サパティスタ民族解放戦線の武装蜂起
↳メキシコは危機