ess2015 10周年記念企画パネル1: これからの10年...
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ESS2015 10周年記念企画パネル1:
これからの10年~岐路に立つ日本の学会活動~
高瀬 英希(京都大学)
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自己紹介
• 略歴(愛知生まれ愛知育ちの京都在住な31歳)− 1984年9月 愛知県生まれ
− 2003年3月 愛知県立一宮高等学校普通科 卒業
− 2007年3月 名古屋大学 工学部電気電子情報工学科 卒業(学士)
− 2009年3月 名古屋大学 大学院情報科学研究科 修士課程 修了(修士)
− 2009年4月 日本学術振興会 特別研究員DC1(~2012年3月)
− 2012年3月 名古屋大学 大学院情報科学研究科 博士課程 修了
博士(情報科学)取得
− 2012年4月~ 京都大学 大学院情報学研究科 高木研究室 助教
• 研究内容− 組込みシステム向け消費エネルギー最適化技術
− システムソフトウェア(コンパイラとRTOS)とHWによる協調最適化
− プログラマブルSoCのためのソフトウェア志向のシステム設計環境
• 趣味:Rock & Rock
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2006年4月にERTL研究室配属
若手の立場??
主な学会活動
• 国際会議− ASP-DAC2017 Finance Co-Chairs
− EUC2015 Program Committee Member
− MCSoC-15 Publicity Co-Chairs
− MPSoC'13 Proceedings Co-Chair
• 国内研究会− IEICE Electronics Express (ELEX) Associate Editor
− 情報処理学会 組込みシステム研究会 運営委員
− 情報処理学会 システムとLSIの設計技術研究会 運営委員
− 情報処理学会関西支部 グリーン組込みコンピューティング研究会 運営委員
• その他− LED-Camp実行委員会 実行委員
組込み初学者を対象とした短期合宿型教育プログラム!!
− ETロボコン 関西地区大会実行委員会 実行委員
− 組込みシステム技術に関するサマーワークショップ(SWEST)実行委員
− 組込みシステム技術に関するサマースクール(SSEST)実行委員
− TOPPERS開発者会議実行委員会 実行委員
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SWEST/LED-Campの立場??
議論のポイント
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(1) そういえば最近のEMBで活きの良い学生
見かけないなぁ,,,
(3) 日本(語)の研究の国際的な立場って,,,
(2) 産学連携の場って言うても学会での産の発表って少ない気がする,,,
総数
343
298
268
489
277
(1) 学会で博士学生を見かけない
118
189
59
96
95
124
242
161
146
207
5
14
11
8
16
24
32
37
34
25
6
12
14
0% 20% 40% 60% 80% 100%
EMB
SE
SLDM
OS
ARC
企業 大学 学生博士 学生その他 ジュニア
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多謝:IPSJ渡辺様
博士学生がやはり少ない!!
• 面白いデータ:IPSJの研究会登録会員数(2015年10月現在)
なぜ博士学生が学会に少ないのか?
• そもそも居ないかも??はさておき,,,
• メリットを感じない?
− 1研究会登録費無料とはいえ,学会年会費が高い(そして自腹)
なんか賞の内定をもらえたら登録する状態?
年会費を払って得られる恩恵は?
− 国内の研究発表会で発表しても,,, # (2)にも(3)にも関連
• 博士学生が主体的に輝ける/輝きたいと思う場を!!
− SWoPP BoF若手セッション
− ICD/CPSY 学生・若手研究会
− SSEST/LED-Camp
− Ph.D forum (@ ESS2015??) ただし予稿は英語に限る
• まずは(博士)学生を学会に連れ回してこなくては??
− 学会は「出会いの場」 同世代とも交流を!
− 研究会全体で若手を育てるという土壌を!
6
総数
343
298
268
489
277
(2) 学会は産学連携の場?
118
189
59
96
95
124
242
161
146
207
5
14
11
8
16
24
32
37
34
25
6
12
14
0% 20% 40% 60% 80% 100%
EMB
SE
SLDM
OS
ARC
企業 大学 学生博士 学生その他 ジュニア
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• 面白いデータ(再):IPSJの研究会登録会員数(2015年10月現在)
EMB・SEは企業会員率が高い!! のに??
多謝:IPSJ渡辺様
ある成功例??:SWEST
• 組込みシステム技術に関するサマーワークショップ
• SWESTの「実は・・・」
− 議論!温泉!懇親会!徹夜部屋!
産学入り乱れた議論・情報交換・交流
− 産はIPSJ会員として参加しているわけではなさそう(EMBは共催だが,,,)
− 最新のオレオレ研究開発の成果を発表・討論する場というわけではない
先端技術のサーベイ&実践を積んだ第一人者からの講演
ワークやパネル形式のセッションも多め
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研究会に産を巻き込むには??
• 産に最新の研究/開発成果を発表させるプレッシャーを与えていないか?
− 既存研究の実践報告でもよいのでは? # ESSは良い施策
− 「それは(他で)役に立つの?」と一刀両断していないか?
組込み分野は得てしてドメイン特化の効果になることが多い
学生の発表に対しても通じませんか?
• 学が産に最新の研究成果を紹介する場を開催しては?
− IPSJ連続セミナーのようなチュートリアルを乱発する
学会はニーズとシーズの出会いの場であるべき
− 産は学が何を最新の問題にしているのか分からないのかも
• 番外編:coffee breakを30分くらいは設けませんか?
− もしくは全ての研究発表会でポスター必須とか
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(3) 国内研究の国際的な立場
• あまりエラいことを言える立場ではありません,,,
• やはりCS領域では英語が必須
− 日本語/国内論文誌で論文発表しても世界では相手にされない
国内だけで通用すればいい成果・知見はそんなにないはず
− 他研究会の好例
IEICE VLD Excellent Student Author Award for ASP-DAC
ACSI(OS,HPC,PRO)
英文投稿推奨&査読あり but 論文非公開
国外既発表論文紹介
SLDM:LSIシステムワークショップ2015企画セッション『EDA関連国際会議にみる研究動向』
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