題材別カリキュラムについて...2...
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![Page 1: 題材別カリキュラムについて...2 題材別カリキュラム表は下記の内容で構成されています。 ① ページ/題材名/配当時間/分野 ・各題材の教科書掲載ページ,題材名などを示しています。](https://reader036.vdocuments.mx/reader036/viewer/2022071413/610ad2835beecf683003d043/html5/thumbnails/1.jpg)
1
5・6上 題材別カリキュラム
ページ・題材名・(配当時間)・
分野
題材の目標・ 〔共通事項〕との関連・育てたい子どもの姿
主な学習内容 題材の評価規準の例
(◎は重点化の観点・A と評価する例) 主な材料・用具 関連
p.8・9
心のもよう
(2~4)
絵に表す
題材の目標:
自分の気持ちをいろいろ
な形や色で表すことを楽
しみ,表し方や組合せを
考え工夫して表す。
〔共通事項〕との関連:
材料や用具を工夫して
表した形や色から,自
分の気持ちを表すイメ
ージをもつ。
育てたい子どもの姿:
「表したい」という気持
ちをもち,自らに問いか
けながら自分なりの方
法で率直に表そうとす
る子ども。
〇自分の気持ちをいろいろな形や色で表す活動
への関心や見通しをもつ。
〇カード状の画用紙に,自分の感情や気持ちに
ついて思い描いたイメージになるよう試しなが
ら,形や色を考え工夫して表す。
○自分の思いがより表されるように,カードを並
べたり構成したりして表す。
〇友人と作品を見せ合い,よさや面白さを感じ
取る。
(関)自分の気持ちを形や色で表すことを楽しもうと
している。
(想)心や感情について自分の思い描いたイメージ
が表れるような形や色を考えている。
(技)絵の具や筆などの特徴を生かしながら,濃淡やに
じみ,重なりや動きなどの表し方や,カードの組合せ方
を工夫している。
(鑑)自分や友人の作品を見て,よさや面白さを感じ
取っている。
◎(想)試し表す中から,心や感情について自分の
思い描いたイメージが表れるような形や色を考えて
いる。
教 師 ・ 児 童 : 新 聞 紙
など
教師:画用紙,段ボー
ル紙,黄ボール紙,パ
ステル,ローラー,ぼ
かし網 など
児童:水彩用具一式,
ク レ ヨ ン ・ パ ス , は さ
み,のり など
道徳との関連:
「1-(6)自分の特徴
を知って,悪い所を
改めよい所を積極
的に伸ばす。」と関
連が深い。形や色
で自分の気持ちを
表すことは,今の自
分を見つめ直すこと
でもある。直接言葉
で表すことが難しい
ことでも,形や色を
通すことで表現でき
ることがある。
■題材別カリキュラムについて
この資料は,年間指導計画の作成に必要な内容を記載しています。
地域や学校の実情に合わせた年間指導計画のご作成にお役立て下さい。
ページ・題材名・
(配当時間)・
分野
題材の目標・
[共通事項]との関連・
育てたい子ども像
主な学習内容 題材の評価規準の例
(◎は重点化の観点・A と評価する例) 主な材料・用具 関連
p.08・09
心のもよう
(2~4)
絵に表す
題材の目標:
自分の気持ちをいろい
ろな形や色で表すことを
楽しみ表し方や組合せ
を考え,工夫して表す。
[共通事項]との関連:
材料や用具を工夫して
表 した形 や色から,自
分の気持ちを表すイメ
ージをもつ。
育てたい子ども像:
「表したい」という気持ち
をもち,自らに問いかけ
自分なりの方法で率直
に表そうとする子ども。
〇自分の気持ちをいろいろな形や色で表す活動
への関心や見通しをもつ。
〇カード状の画用紙に自分の感情や気持ちにつ
いて思い描いたイメージになるよう試しながら,形
や色を考え表し方を工夫する。
○自分の思いが一層表されるように,カードを並
べたり構成したりして表す。
〇自分たちの作品を見せ合い,よさや違いを感
じ取る。
(関)自分の気持ちを形や色で表すことを楽しもうとし
ている。
(想)心や感情について自分の思い描いたイメージ
が表れるような形や色を考えている。
(技)絵の具や筆などの特徴を生かしながら,濃淡や
にじみ,重なりや動きなど,表し方を工夫している。
(鑑)自分たちの作品を見て,よさや違いを感じ取っ
ている。
◎(想)試し表す中から心や感情について自分の思
い描いたイメージが表れるような形や色を考えてい
る。
教師:共用の絵の具,
画用紙,段ボール,黄
ボール紙,パステル,
ロ ー ラ ー , ぼ か し 網
など
児童:水彩用具一式,
鉛 筆 , クレ ヨ ン・ パス
など
道徳との関連:
「1-(6)自分の特
徴 を知 って,悪 い
所を改めよい所を
積 極 的 に 伸 ば
す 。 」 と 関 連 が 深
い。形や色で自分
の気持ちをを表す
ことは,今の自 分
を見つめ直すこと
でもある。直接 言
葉で表しにくいこと
でも,形 や色を通
すことで素直に表
現 できることがあ
る。
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2
題材別カリキュラム表は下記の内容で構成されています。
① ページ/題材名/配当時間/分野
・各題材の教科書掲載ページ,題材名などを示しています。
・配当時間は,学校や児童の実情に合わせて柔軟な取り扱いができるよう,基本的に幅をもたせて設定しています。
・分野は,学習指導要領に示された「造形遊びをする」「絵に表す」「立体に表す」「工作に表す」「鑑賞する」に該当する内容を示しています。
② 題材の目標
・各題材での児童の活動の目標を示しています。
③ 〔共通事項〕との関連
・学習指導要領に示された当該学年の〔共通事項〕を踏まえて,題材における〔共通事項〕との関連を示しています。
④ 育てたい子どもの姿
・題材に取り組むことで育みたい子どもの資質・能力について示しています。
⑤ 主な学習内容
・児童の活動を中心として,授業の流れを追って示しています。
⑥ 題材の評価規準の例/(◎は重点化の観点 ・ A と評価する例)を設定しました。
・各題材の観点別評価規準の例を示しています。「おおむね満足できる」状況(B)について記載しています。
・◎は,その題材で重点化してほしい評価の観点について「十分満足できる」(A)の例を記載しています。
・評価規準例の略号は下記のとおりです。
(関):造形への関心・意欲・態度
(想):発想や構想の能力
(技):創造的な技能
(鑑):鑑賞の能力
※評価については,一つの題材だけでなく,複数の題材のまとまりの中で4観点をバランスよく押さえていくことが大切です。
以下に中央教育審議会・初等中等教育分科会・教育課程部会『児童生徒の学習評価の在り方について(報告)』(平成 22 年 3 月 24 日)に関して,文部科学省の
ホームページより関連部分を転載しましたのでご参照下さい。
詳細は以下のサイトをご覧下さい。(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/gaiyou/attach/1292216.htm)
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3
(評価時期)
○授業改善のための評価は日常的に行われることが重要である。一方で,指導後の児童生徒の状況を記録するための評価を行う際には,単元等ある程度長い
区切りの中で適切に設定した時期において「おおむね満足できる」状況等にあるかどうかを評価することが求められる(※7)。
「関心・意欲・態度」については,表面的な状況のみに着目することにならないよう留意するとともに,教科の特性や学習指導の内容等も踏まえつつ,ある程度長
い区切りの中で適切な頻度で「おおむね満足できる」状況等にあるかどうかを評価するなどの工夫を行うことも重要である。
(※7)平成 20 年 1 月 17 日答申においては「1単位時間の授業において評価の4観点(関心・意欲・態度,思考・判断,技能・表現,知識・理解)のすべてを評価し
ようとしたり,授業冒頭に「進んで取り組んでいるかどうか」をチェックし,チェック終了後授業に入ったりするなど評価のための評価となっている不適切な事例も見
られる」との指摘がある。
⑦ 主な材料・用具
・授業で必要な,主な材料や用具について,教師や児童が準備するものを分けて示しています。「教師・児童」と表記したものは,教師と児童それぞれが準備する
ものです。
⑧ 関連
題材に関連する事項を示しています。必要に応じて幼稚園・保育所との関連,道徳との関連,他の題材との関連,他教科等との関連,中学校の学習内容との関連について
分けて示しています。
・幼稚園・保育所との関連
小学校と幼稚園・保育所との学びの連続性を意識し,幼稚園教育要領,保育所・保育指針を踏まえ,幼稚園・保育園と低学年の活動内容のつながりを示しています。
・道徳との関連
道徳と特に関連が深い題材について,小学校学習指導要領解説道徳編を踏まえ,具体的な内容項目を示しています。
・他の題材との関連
他の題材と特に関連が深い題材について,具体的な内容を示しています。
・他教科等との関連
他教科や学級活動,学校行事などと関連を図ることができる題材について,各教科の学習指導要領解説を踏まえ,具体的な内容を示しています。
・中学校の学習内容との関連
小学校と中学校の9年間で一貫して資質や能力を育成する観点から,低・中学年からの積み重ねを基に,中学校学習指導要領解説美術編を踏まえ,高学年と中学校の活
動内容とのつながりを示しています。また,技術科との活動内容とのつながりも示しています。
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65 5・6上 題材別カリキュラム
ページ・題材名・(配当時間)・
分野
題材の目標・ 〔共通事項〕との関連・育てたい子どもの姿
主な学習内容 題材の評価規準の例
(◎は重点化の観点・A と評価する例) 主な材料・用具 関連
p.8・9
心のもよう
(2~4)
絵に表す
題材の目標:
自分の気持ちをいろいろ
な形や色で表すことを楽
しみ,表し方や組合せを
考え工夫して表す。
〔共通事項〕との関連:
材料や用具を工夫して
表した形や色から,自
分の気持ちを表すイメ
ージをもつ。
育てたい子どもの姿:
「表したい」という気持
ちをもち,自らに問いか
けながら自分なりの方
法で率直に表そうとす
る子ども。
〇自分の気持ちをいろいろな形や色で表す活動
への関心や見通しをもつ。
〇カード状の画用紙に,自分の感情や気持ちに
ついて思い描いたイメージになるよう試しなが
ら,形や色を考え工夫して表す。
○自分の思いがより表されるように,カードを並
べたり構成したりして表す。
〇友人と作品を見せ合い,よさや面白さを感じ
取る。
(関)自分の気持ちを形や色で表すことを楽しもうと
している。
(想)心や感情について自分の思い描いたイメージ
が表れるような形や色を考えている。
(技)絵の具や筆などの特徴を生かしながら,濃淡やに
じみ,重なりや動きなどの表し方や,カードの組合せ方
を工夫している。
(鑑)自分や友人の作品を見て,よさや面白さを感じ
取っている。
◎(想)試し表す中から,心や感情について自分の
思い描いたイメージが表れるような形や色を考えて
いる。
教師・児童:新聞紙
など
教師:画用紙,段ボー
ル紙,黄ボール紙,コ
ンテ,パステル,ロー
ラー,ぼかし網 など
児童:水彩用具一式,
ク レ ヨ ン ・ パ ス , は さ
み,のり など
道徳との関連:
「1-(6)自分の特徴
を知って,悪い所を
改めよい所を積極
的に伸ばす。」と関
連が深い。形や色
で自分の気持ちを
表すことは,今の自
分を見つめ直すこと
でもある。直接言葉
で表すことが難しい
ことでも,形や色を
通すことで表現でき
ることがある。
![Page 5: 題材別カリキュラムについて...2 題材別カリキュラム表は下記の内容で構成されています。 ① ページ/題材名/配当時間/分野 ・各題材の教科書掲載ページ,題材名などを示しています。](https://reader036.vdocuments.mx/reader036/viewer/2022071413/610ad2835beecf683003d043/html5/thumbnails/5.jpg)
66
5・6上 題材別カリキュラム
ページ・題材名・(配当時間)・
分野
題材の目標・ 〔共通事項〕との関連・育てたい子どもの姿
主な学習内容 題材の評価規準の例
(◎は重点化の観点・A と評価する例) 主な材料・用具 関連
p.10・11
カードを使って
感 じ を 見 つ け
よう
(4~6)
鑑賞する
題材の目標:
アート・カードを使って,
友人と話し合うなどする
ことから自分なりの見
方や感じ方を深め,よさ
や美しさを感じ取ること
を楽しむ。
〔共通事項〕との関連:
アート・カードを見て形
や色をとらえ,自分なり
のイメージをもつ。
育てたい子どもの姿:
自分の感覚や情報を手
がかりにして,多様な見
方を試して想像を広げた
り伝えたりする子ども。
○オリジナルのアート・カードをつくり,活動に興
味をもつ。
○キーワードを基に自分の見方や感じ方でカー
ドを選ぶゲームなどをして,感じたことや思った
ことを話したり,友人と話し合ったりすることを通
して,対象への見方や感じ方を深める。
○ワークシートなどに活動のまとめをして,活動
を振り返る。
(関)アート・カードにある作品を通して,自分らしい
見方や感じ方で味わおうとしている。
(想)アート・カードにある作品の形や色から,自分
なりのイメージを思い付いている。
(技)作品の形や色をとらえることができるように,ア
ート・カードの使い方を工夫している。
(鑑)アート・カードにある作品について話したり,友
人と話し合ったりしながら,表現の意図や特徴など
をとらえている。
◎(鑑)造形的なよさや美しさ,対象のイメージ,作
者の心情や意図,表現の工夫などを感じ取り,自分
の思いや考えをもって作品を味わっている。
教師:画用紙(カード
大に切ったもの),実
物投影機,プロジェク
タ など
児童:水彩用具一式,
サインペン,筆記用具
など
道徳との関連:
「2-(4)謙虚な心
をもち,広 い心 で
自分と異なる意見
や立場を大切にす
る。」と関連が深い。
同じカードを見ても
感じ方は人それぞ
れである。交流を
通して自分と違う
考え方があること
を知り,理解を深
め合 うことができ
る。
作品のストーリ
ーを考えよう
(2~4)
鑑賞する
○何人かのグループに分かれ,アート・カードを
机上に並べてカードに興味をもつ。
○カードを3~4枚選び,それを並べてオリジナ
ルのストーリーをつくるゲームを行うことを理解
する。
○自分が選んだカードと考えたストーリーについ
て,グループ内で説明し合う。
○ワークシートなどを使って,活動を振り返る。
(関)美術作品のもつよさや美しさに関心をもち,楽
しみながらアート・カードを味わおうとする。
(想)アート・カードの作品から自分なりのストーリー
を考えている。
(技)考えたストーリーが伝わる表し方を工夫している。
(鑑)アート・カードにある作品から感じたことや想像
したことを話し合い,面白さを感じている。
◎(鑑)アート・カードの作品の形や色,イメージなど
から感じたことや想像したことを話したり,考えたこ
とを振り返ったりしながら作品を味わっている。
教師:アート・カード(4
~5人のグループに1
セット),ワークシート
など
児童:筆記用具 など
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67 5・6上 題材別カリキュラム
ページ・題材名・(配当時間)・
分野
題材の目標・ 〔共通事項〕との関連・育てたい子どもの姿
主な学習内容 題材の評価規準の例
(◎は重点化の観点・A と評価する例) 主な材料・用具 関連
p.12・13
糸のこスイスイ
(4~6)
立体に表す
題材の目標:
電動糸のこぎりで切り出
してできる様々な形の板
材を組み合わせて,立体
に表す。
〔共通事項〕との関連:
電動糸のこぎりで切り出
した形をとらえ,つくりた
いもののイメージをもつ。
育てたい子どもの姿:
用具を用い自らつくりだし
た材料を使って,自分な
りの思いをもって考え,
組み合わせながら表そう
とする子ども。
〇ベニヤ板を電動糸のこぎりを使って,10 ピース程
度の様々な形に切り出す。
〇切り込みの入れ方を知り,どのように組み合
わせると面白い形になるか考えながら組み合わ
せる。
*できた形を基にイメージを広げ,絵の具を使っ
て着色してもよい。
〇できたものを友人といろいろな視点から見合
い,様々な形を組み合わせてできた形の面白さ
について話し合う。
(関)電動糸のこぎりで切り出してできた様々な形の
板材を組み合わせて,立体に表す活動に取り組もう
としている。
(想)切り出した様々な形の板材を組み合わせてで
きる面白い形を考えている。
(技)板の切り方や組合せ方を基に,自分の思いに
合った形に工夫している。
(鑑)互いの作品を見せ合い,切り出した形を組み
合わせてできた立体作品の形の面白さを感じ取っ
ている。
◎(想)いろいろな方向から作品を見て,板と板の組
合せを試しながら面白い形を考えている。
◎(技)電動糸のこぎりを使い,面白い形を切ろうと
したり,いろいろ試しながら組合せ方を工夫したりし
ている。
教師:電動糸のこぎり
(できれば2~3人に1
台),糸のこぎり刃,ベ
ニヤ板(厚さ5~6㎜・
30×45 ㎝程度),紙や
すり,ニス,刷毛 など
児童:水彩用具一式,
鉛筆 など
他の題材との関連:
p.26・27「くねくね糸
のこパズル」(工作
に 表す) , 5・ 6 下
p.38・39「1枚の板か
ら」(工作に表す)な
どと関連が深い。初
めて電動糸のこぎり
を使う題材であり,
自由に板を切り分
ける活動を通して,
用具の適切な扱い
に慣れるようにした
い。また,中学校技
術科との関連も深
い。
p.14・15
消してかく
(2~6)
絵に表す
題材の目標:
コンテでぬりつぶした画
面を消しゴムで消しなが
ら現れる形から思い付い
て絵に表す。
〔共通事項〕との関連:
ぬりつぶした画面を消
しゴムで消してできる形
や色をとらえ,表したい
もののイメージをもつ。
育てたい子どもの姿:
自分の内と外に向けた
「絵に表したい」気持ちを
もち,自らに問いかけ自
分なりの方法で率直に表
そうとする子ども。
〇画面をコンテでぬりつぶす。
〇消しゴムやコンテを使って自分の思い描いた
イメージになるよう試しながら,形や色を考え表
し方を工夫する。
〇自分たちの作品を見せ合い,よさや違いを感
じ取る。
(関)コンテと消しゴムを使って絵に表すことを楽しも
うとしている。
(想)消してできる形から表したいことを考えている。
(技)コンテや消しゴムなどの特徴を生かしながら,
重なりや動きなど,表し方を工夫している。
(鑑)自分たちの作品を見て,よさや違いを感じ取っ
ている。
◎(想)消すことで生まれる形について,自分の思い描
いたイメージが表れるような形や色を考えている。
◎(鑑)自分や友人の作品を見て,形や色の工夫を
見付けたり,よさを味わおうとしたりしている。
教師:木炭紙・画用紙,
木炭,コンテ(セピア・
ブラウン・濃紺など消
すと形がはっきりと味
わ え る 濃 い 色 が よ
い),パステル,フィキ
サチーフ(固定液)
など
児童:消しゴム,汚れ
て も よ い 服 装 , 雑 巾
など
他の題材との関連:
p.20・21「心の形」
(立体に表す)との
関連が深い。どち
らも削ることで生ま
れる形や線からイ
メージを広げて表
す題材である。
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5・6上 題材別カリキュラム
ページ・題材名・(配当時間)・
分野
題材の目標・ 〔共通事項〕との関連・育てたい子どもの姿
主な学習内容 題材の評価規準の例
(◎は重点化の観点・A と評価する例) 主な材料・用具 関連
p.16・17
コマコマアニメ
ーション
お ど れ ! わ り
ピンキャラクタ
ー
(2~4)
工作に表す
題材の目標:
動きが連続して見える
アニメーションの仕組み
を生かして,楽しい作品
をつくる。
〔共通事項〕との関連:
アニメーションの仕組み
から,表したいものの形
や色のイメージをもつ。
育てたい子どもの姿:
アニメーションの仕組み
によって対象が動くこと
に興味をもち,自らの意
思で意欲的に対象に働き
かけ動かす子ども。
○教科書などを見て,コマ撮りアニメーションの
仕組みを知る。
○何が動いたら楽しいかを考え,割りピンの仕
組みを生かしたキャラクターを考える。
○キャラクターの割りピンの位置や動かし方,位
置の移動などにより,形や動きの変化を 15~20
コマ程度で表す見通しをもつ。
○身近な材料も使い,1場面ごとに少しずつ変
化させながら,固定したデジタルカメラで撮影し
ていく。
○何場面か撮影したら連続再生し,動きを確か
める。
○つくったアニメーションを友人と見せ合い,形
の変化や表し方のよさについて話し合う。
(関)コマ撮りアニメーションの仕組みに興味をもち,
アニメーションをつくることに取り組もうとしている。
(想)コマ撮りアニメーションの仕組みを使って表した
いことを思い付いたり,形や色,ストーリーなどを考
えたりしている。
(技)コマ撮りアニメーションならではの面白い動きを
取り入れたり,表したいことに合わせて形の変化を
工夫している。
(鑑)友人と作品を見合い,表現した思いや意図,表し
方の特徴についてよさや面白さを感じ取っている。
◎(関)身近なアニメーションの種類や動く仕組みの
効果について興味をもち,連続して動いて見える楽
しさを味わおうとしている。
◎(想)実際に動かしながら,動きや変化などが楽しい
ものになるように形や色などの効果を考えている。
教師:画用紙,色画用
紙,厚紙,割りピン,
デジタルカメラ など
児童:サインペン,は
さみ,のり など
中 学 校 の学 習 内
容との関連:
映像メディアの活
用 に つ な が る 題
材。アニメーション
の原理について理
解し実際に製作す
ることで,美術科で
の表現活動の際,
より発想や構想を広
げることができる。
め く れ ! 変 身
パラパラアニメ
(2~4)
工作に表す
○教科書などを見て,パラパラアニメーションの
仕組みを知る。
○変化する形の始めと終わりを決め,間のコマ
数と形の変化を考える。
○かいたコマの絵を順番に並べて形の変化を
確かめる。
○コマの絵を重ねて端をホチキスでとめ,めくり
やすいように紙を上下にもむ。
○つくったアニメーションを友人と見せ合い,形
の変化や表し方のよさについて話し合う。
(関)パラパラアニメーションの仕組みに関心をも
ち,アニメーションをつくることに取り組もうとしてい
る。
(想)パラパラアニメーションの仕組みを使って表し
たいことを思い付いたり,形や色,ストーリーなどを
考えたりしている。
(技)面白い動きを表現に取り入れ,表したいことに
合わせて形の変化を工夫している。
(鑑)友人と作品を見せ合い,表現した思いや意
図,表し方の特徴についてよさや面白さを感じ取っ
ている。
◎(関)身近なアニメーションの種類や動く仕組みの
効果について興味をもち,連続して動いて見える楽
しさを味わおうとしている。
◎(想)実際に動かしながら,動きや変化などが楽しい
ものになるように形や色などの効果を考えている。
教師・児童:ホチキス
など
教師:画用紙(薄手の
もの。5~6cm 幅の帯
状にしておくと児童が
使いやすい) など
児童:サインペン,鉛
筆 , 色 鉛 筆 , は さ み
など
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69 5・6上 題材別カリキュラム
ページ・題材名・(配当時間)・
分野
題材の目標・ 〔共通事項〕との関連・育てたい子どもの姿
主な学習内容 題材の評価規準の例
(◎は重点化の観点・A と評価する例) 主な材料・用具 関連
p.18・19
あんなところで
こんなところで
(2~6)
造形遊びをする
題材の目標:
身近な場所の形や色と
いった特徴から発想を
広げて,いろいろな材
料を活用して楽しい空
間につくり変える。
〔共通事項〕との関連:
身 近 な場 所 の形 や色
の特徴をとらえ,いろい
ろな材料を使って場所
をつくり変えるイメージ
をもつ。
育てたい子どもの姿:
身の回りにある場所の
特徴やよさを生かして,
自分たちの力で新しい
場所(環境)につくり変
えることに意欲をもち楽
しむ子ども。
○どの場所を変えると楽しいことができそうか考
えながら,いろいろな場所を見て回る。
○場所にある形や色などを生かし,材料の使い
方や組合せ方を工夫して,楽しい空間につくり
かえる。
○友人のつくった場所を訪問し,場所の形や色の
生かし方,構成の面白さなどについて話し合う。
(関)学校の中の様々な場所の形や色から想像を
膨らませ,その場所を楽しい場所に変身させること
に取り組もうとしている。
(想)場所の形や色などの特徴を生かして,つくりか
えると面白いと思う空間の形や色を考えている。
(技)つくりだそうとしている空間の様子に合った材
料の組合せ方や使い方を工夫している。
(鑑)友人の場所の特徴を生かしてつくりだした空間
の面白さやよさを感じ取っている。
◎(想)場所の特徴を生かすとともに,思いもよらな
いような楽しい場所になるように考えている。
◎(技)つくりだそうとしている空間の様子に合った材料
の組合せ方をいくつも試して比較し,工夫している。
教師・児童:段ボール,
セロハンテープ,ホチ
キス,身辺材 など
教師:画用紙,色画用
紙,色セロハン,段ボ
ールカッター,カッター
ナ イ フ , カ ッ タ ー マ ッ
ト,木工用接着剤,化
学接着剤,デジタルカ
メラ など
児童:水彩用具一式,
はさみ,のり など
中 学 校 の学 習 内
容との関連:
周囲の様子を考え
合わせながら空間
を変 えることを構
想 す る 活 動 は 中
学 校 美 術 科 に お
けるA表現(1)ア
や(2)アとの関連
が深い。
![Page 9: 題材別カリキュラムについて...2 題材別カリキュラム表は下記の内容で構成されています。 ① ページ/題材名/配当時間/分野 ・各題材の教科書掲載ページ,題材名などを示しています。](https://reader036.vdocuments.mx/reader036/viewer/2022071413/610ad2835beecf683003d043/html5/thumbnails/9.jpg)
70
5・6上 題材別カリキュラム
ページ・題材名・(配当時間)・
分野
題材の目標・ 〔共通事項〕との関連・育てたい子どもの姿
主な学習内容 題材の評価規準の例
(◎は重点化の観点・A と評価する例) 主な材料・用具 関連
p.20・21
心の形
ねん土をねって
(2~6)
立体に表す
題材の目標:
粘土や粘土のかたまり
を見たり触れたりするこ
とを通して,材料から感
じたことや,自分が思っ
たことを立体に表す。
〔共通事項〕との関連:
粘土や粘土のかたまり
に触れて感じたことか
ら,つくりたいものの形
のイメージをもつ。
育てたい子どもの姿:
材料から感じた感覚や
思いを,自分の言葉や
行為に変えて形にして
いくことに興味をもち楽
しむ能動的な姿勢をも
った子ども。
○粘土に触れ,その印象を言葉にしたり,手や
指で粘土に施した形の面白さに気付く。
○触れて感じたことや思ったことからつくってみ
たい形を想像し,指や手,用具の使い方を工夫
してつくる。
○自分や友人の感じ方や表したものの違いや
面白さを見付け,よさを認め合う。
(関)材料に触れた時に感じた粘土の印象を基に,
形にする活動に取り組もうとしている。
(想)指や手から感じた印象から,直感的に形にし
たり,思い浮かべた言葉から形を導き出したりして,
考えている。
(技)粘土に触れて感じたことや思ったことを形にするた
めに,手や用具の使い方を工夫している。
(鑑)生まれた主題や形が多様なことを感じ取り,自
他のそれぞれのよさを見付けている。
◎(技)粘土の感触を確かめたり,手の様々な部位
を使ったりしながら,自分の思い浮かべた形に迫ろ
うとしている。
教師・児童:粘土板,
新聞紙 など
教師:土粘土・テラコッ
タ粘土 など(1~2㎏
程度) など
児童:粘土べら,雑巾
など
道徳との関連:
「1-(6)自分の特徴
を知って,悪い所を
改めよい所を積極
的に伸ばす。」
「3-(3)美 しいも
のに感動する心や
人間の力を超えた
ものに対する畏敬
の念をもつ。」など
と関連が深い。自
分の心と向き合い
な がら形 を つく る
活動やつくった作
品を見ることを通
じて,道徳の指導
に生かす。
ね ん土 を けず
って
(2~6)
立体に表す
○かたまりを見たり触れたりして,かたまりの中に
見えてきた形を彫り出していくことに興味をもつ。
○彫り出したい形を想像し,用具の使い方や彫
る向きを工夫してつくる。
○自分や友人の感じ方や表したものの違いや
面白さを見付け,よさを認め合う。
(関)材料を見たり触れたりした時に感じた印象を基
に,かたまりから彫り出して形にしていく活動に興味
をもって取り組もうとしている。
(想)触れたり見たりして感じた印象を基に,直感的
に形にしたり,思い浮かべた言葉から形を導き出し
たりして,かたまりの中に様々な形を考えている。
(技)感じたことや思ったことを形にしていくために,
手や用具の使い方を工夫している。
(鑑)自他の作品を見て,かたまりの中から生まれ
た形が多様なことを感じ取り,それぞれのよさを見
付けている。
◎(技)彫刻刀ややすりなど用具の扱いを工夫した
り,かたまりの向きを様々に変えて彫ったりして,自
分の思い浮かべた形に迫ろうとしている。
教師・児童:粘土板,
新聞紙 など
教 師 :木彫風 粘土 な
ど切削しやすい粘土
のかたまり(珪藻土けいそう ど
・
滑石・発泡セメントな
ど で も よ い) ,ピ ー ラ
ー,紙やすり など
児童:彫刻刀,雑巾
など
![Page 10: 題材別カリキュラムについて...2 題材別カリキュラム表は下記の内容で構成されています。 ① ページ/題材名/配当時間/分野 ・各題材の教科書掲載ページ,題材名などを示しています。](https://reader036.vdocuments.mx/reader036/viewer/2022071413/610ad2835beecf683003d043/html5/thumbnails/10.jpg)
71 5・6上 題材別カリキュラム
ページ・題材名・(配当時間)・
分野
題材の目標・ 〔共通事項〕との関連・育てたい子どもの姿
主な学習内容 題材の評価規準の例
(◎は重点化の観点・A と評価する例) 主な材料・用具 関連
p.22・23
じっと見つめて
みると
(4~8)
絵に表す
題材の目標:
普段の生活や身の回りを
見つめ,その時に感じた
印象や思いを絵に表す。
〔共通事項〕との関連:
普段の生活や身の回り
を見つめて形や色をと
らえ,表したいもののイ
メージをもつ。
育てたい子どもの姿:
普段の生活の中で心に
残ったことを,その時に
感じた印象や思いを表
したり伝えたりして大切
にする子ども。
○自分の生活や身の回りのことを,じっと見つ
めて感じたことや思ったことを考える。
○伝え表したいことを基に,表し方を構想して絵
に表す。
○友人と作品について話し合い,伝えたかった
思いや表現に共感したりしながら,多様な見方
をする。
(関)自分の生活や身の回りのことを見つめ,その
時に感じた印象や思いを表すことに取り組もうとし
ている。
(想)自分の生活や身の回りのことから,感じた印象
や思いが表れるような形や色を考えている。
(技)感じた印象や思いが伝わるように材料や用具
の特徴を生かして表し方を工夫している。
(鑑)自分や友人の絵を見て,表したかった場面の
印象や思い,よさや美しさを感じ取っている。
◎(想)表したい感じや印象,思いが表れるように構
図などを考えている。
◎(技)表したいことの感じや印象,思いが伝わるよ
うな表し方をいろいろ試し,工夫を重ねている。
教師:画用紙,色画用
紙,和紙,アイデアス
ケッチ用紙,コンテ,
墨,割りばし など
児童:水彩用具一式,
サインペン,クレヨン・
パス など
中 学 校 の学 習 内
容との関連:
A表現(1)アイに
つながっていく題
材。対象のよさを
感じ主題を生み出
すこと,全 体 と部
分の関係を考え創
造的な構成を生み
出 す ことな どは ,
小学校における表
現 活 動 の 積 み重
ねから生まれるも
のである。
p.24・25
立ち上がれ!
マイ・ライン
(4~6)
立体に表す
題材の目標:
アルミ針金を曲げたり
立たせ方を工夫したり
しながら,思 い付 いた
形を立体に表す。
〔共通事項〕との関連:
アルミ針金の形の面白
さをとらえ,形を生かし
た表したいもののイメー
ジをもつ。
育てたい子どもの姿:
単一の材料だけでも方
法を工夫すれば様々な
表し方ができることに興
味をもち,試しながら形
にしていく子ども。
○アルミ針金を曲げたり巻いたりして,いろいろ
な立て方を試す。
○アルミ針金の特徴を生かした立て方を基に,
思い付いた立体を構想してつくる。
○つくりながら思い付いたアイデアを生かして,
形を整えたり装飾を加えたりする。
○作品を友人と見せ合いながら,アルミ針金の
特徴を生かした表現や立体の面白さ,美しさに
ついて話し合う。
(関)アルミ針金を立体にする活動に取り組もうとし
ている。
(想)アルミ針金を曲げたり巻いたりしながら,自分
のイメージに合う形を考えている。
(技)アルミ針金の曲げ方や巻き方,立たせ方を工
夫している。
(鑑)友人と互いの作品を鑑賞し,立て方や装飾の
工夫を感じ取っている。
◎(想)アルミ針金の特徴を生かしながら自分のイメ
ージに合うような装飾なども考えている。
◎(技)アルミ針金の特徴を生かし,いろいろな立て
方や装飾を試み,自分の思いに合った形になるよう
に工夫している。
教師:アルミ針金,木
材,ペンチ,ラジオペ
ンチ,ステープル,金
づち など
児童:水彩用具一式
など
中 学 校 の学 習 内
容との関連:
第 1 学 年 A 表 現
(1)イに記載され
ている,全体と部
分 とのバランス,
量感,空間性を考
えるといった内容
につながる題材で
ある。また,ペンチ
を扱 うため,技術
科にもつながる。
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72
5・6上 題材別カリキュラム
ページ・題材名・(配当時間)・
分野
題材の目標・ 〔共通事項〕との関連・育てたい子どもの姿
主な学習内容 題材の評価規準の例
(◎は重点化の観点・A と評価する例) 主な材料・用具 関連
p.26・27
くねくね糸のこ
パズル
ビ ー 玉 の ぼ う
けん
(4~6)
工作に表す
題材の目標:
電動糸のこぎりを使い
ながら1枚 の板 を切 り
抜き,その形や組合せ
を使って楽しいパズル
をつくる。
〔共通事項〕との関連:
電動糸のこぎりで切っ
た板の形をとらえ,楽し
く遊ぶもののイメージを
もつ。
育てたい子どもの姿:
材料の特徴を生かし用
具を効果的に使って,
遊ぶものを自らつくるこ
とに喜 びをもち楽 しむ
子ども。
○電動糸のこぎりを正しく使い,1枚の板を裁断
する。
○切り分けた板を一回り大きな段ボールなどに
貼り,迷路をつくる。
○つくった作品で友人と遊び,自分や友人の作
品の工夫したところについて話し合う。
(関)1枚の板材を,切ったり組み合わせたりしなが
ら楽しんでつくる活動に取り組もうとしている。
(想)切った板の形からビー玉の通る道を考え,試し
ながら置き方や組合せ方を思い付いている。
(技)安全に電動糸のこぎりを使いながら,板材の
切り方や組合せ方を工夫している。
(鑑)自分や友人がつくった作品で遊びながら,互い
の表現のよさを感じ取っている。
◎(想)ビー玉が変化に富んだ楽しい道を通るよう
に,形や色,材料の組合せを考えている。
◎(技)板の切り方や組合せ方,材料の形や色,飾
りなどを工夫して表している。
教師・児童:ビー玉
など
教 師 : 電 動 糸 の こ ぎ
り,ベニヤ板,切った
板を貼る厚い段ボー
ル 板 ( ベ ニ ヤ 板 で も
可),片面段ボール,
色画用紙,きり,紙や
すり,木 工 用 接 着 剤
など
児童:水彩用具一式,
サインペン など
他の題材との関連:
5・6下 p.38・39「1
まいの板から」(工
作に表す)との関
連が深い。
中 学 校 の学 習 内
容との関連:
第 1 学 年 A 表 現
(1)アイへの接続
はもちろん,電動
糸のこぎりの取扱
いは,技術科へも
つながる。
ゆかいなパズ
ル
(4~6)
工作に表す
○電動糸のこぎりを正しく使い,1枚の板を裁断
する。
○切った形から発想し,パーツに色を塗ったり絵
をかいたりする。
○友人と一緒に作品を交換して楽しく遊び,自
分や友人の作品のよさをとらえる。
(関)1枚の板を使って,楽しみながらパズルをつく
る活動に取り組もうとしている。
(想)切り抜く形を思い付き,形や色の面白さのある
パズルを考えている。
(技)安全に電動糸のこぎりを使いながら,板材の
切り方や形を工夫している。
(鑑)自分や友人がつくったパズルで遊びながら,互
いの表現のよさを感じ取っている。
◎(想)切り抜いた一つ一つのパーツと,組み立てたパ
ズル全体の形や色のよさや面白さを考えている。
◎(技)安全に電動糸のこぎりを使って板を切り抜
き,形から発想したイメージや自分なりの思いを工
夫して表している。
教師:教師:板材(厚
さ 1 ㎝程度),電動糸
のこぎり,色画用紙,
竹ひご,針金,きり,
紙やすり など
児童:水彩用具一式,
サインペン など
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73 5・6上 題材別カリキュラム
ページ・題材名・(配当時間)・
分野
題材の目標・ 〔共通事項〕との関連・育てたい子どもの姿
主な学習内容 題材の評価規準の例
(◎は重点化の観点・A と評価する例) 主な材料・用具 関連
p.32・33
まだ見ぬ世界
(2~6)
絵に表す
題材の目標:
心にとまった写真から,
まだ見たこともない世界
の形や色を想像し,表し
方を工夫して絵に表す。
〔共通事項〕との関連:
写真から想像して形や
色をとらえ,表したいも
ののイメージをもつ。
育てたい子どもの姿:
自 分 の 想 像 で 対 象 を
様々に発展させたり変え
たりできることを楽しみ,
「まだ見ぬ世界」や未来
に思いを寄せる子ども。
○教科書の参考作品を見て,写真からどのよう
な「まだ見ぬ世界」を想像したのか,友人同士で
話し合い,その世界の面白さについて気付く。
○写真を見て,外に広がる「まだ見ぬ世界」を想
像し,その世界の形や色や様子について考え,
表したいことに合わせて,表現を工夫する。
○自分や友人のかいた絵を見て,「まだ見ぬ世
界」の表し方について,面白いと思うことを話し合
い,それぞれの作品の表現のよさを感じ取る。
(関)「まだ見ぬ世界」を想像して,絵に表すことに取
り組もうとしている。
(想)心にとまった写真から,「まだ見ぬ世界」の形
や色を想像し,表し方を考えている。
(技)想像した世界を表すために材料や用具の特徴
を生かして,画面の組み立てや色などを考え,表し
方を工夫している。
(鑑)友人と作品を見せ合い,「まだ見ぬ世界」を想像し
て,工夫して表したよさや美しさを感じ取っている。
◎(想)心にとまった写真から,自分なりのまだ見た
こともない世界を想像し,形や色を思い付き,表し
方を工夫して表すことを考えている。
教師・児童:写真
など
教師:画用紙,色画用
紙,段ボール紙,黄ボ
ール紙,ボール紙,コ
ンテ,ローラー など
児童:水彩用具一式,
ク レ ヨ ン ・ パ ス , は さ
み,のり など
中 学 校 の学 習 内
容との関連:
A表現(1)アイに
つながっていく題
材。想像したことを
基 に 主 題 を 生 み
出 すこと,全 体 と
部分の関係を考え
創造的な構成を生
み 出 す こ と な ど
は,小学校におけ
る 表 現 活 動 の 積
み重ねから生まれ
るものである。
p.34・35
使 っ て 楽 し い
焼き物
(4~6)
工作に表す
題材の目標:
焼成用の粘土を使って,
ひもづくりや板づくりの
技法を生かして,実際
に使えるものを工夫し
てつくる。
〔共通事項〕との関連:
粘土を焼いてできる生
活を楽しくするものの形
や色のイメージをもつ。
育てたい子どもの姿:
実際に日常生活で使え
るものを自分で工夫し
てつくることに意欲をも
ち楽しむ子ども。
○教科書を見ながら板づくりやひもづくりについ
て知る。
○自分の用途や使用目的に合った使いたくなる
ような焼き物を考える。
○思いに合わせてつくる。
○できた焼き物の質感や立体感などを味わいな
がら,実際に使ってみた感想などを話し合う。
(関)焼成に適した粘土を用いて,自分の生活を楽
しくするものをつくることに取り組もうとしている。
(想)ひもづくりや板づくりを生かして実際に楽しく使
える焼き物の形や飾りを考えている。
(技)目的や使い方に合わせてひもづくりや板づくりなど
粘土の特徴を生かしたつくり方を工夫している。
(鑑)焼いてできた焼き物の形や焼き物の立体の感
じや質感を確かめながら,味わっている。
◎(技)用途に合った焼き物のつくり方をひもづくり
や板づくりの技法を組み合わせたり,形を工夫した
りしてつくっている。
教師・児童:粘土板,
新聞紙 など
教師:土粘土・テラコッ
タ粘土など焼成用の
粘土,かきべら,切り
糸,たたら板 など
児童:粘土べら,雑巾
など
中 学 校 の学 習 内
容との関連:
実際に使用する焼
き物をつくる内容は
A表現(2)ウに示さ
れている用途や機
能,使用する者の
気持ちを考えて表
現の構想を練ると
いった内容につな
がるものである。ま
た美術で焼成に関
する活動を行う際,
A表現(3)イにある
ような,制作の順序
を考え見通しをもっ
て表現することにも
結び付く。
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74
5・6上 題材別カリキュラム
ページ・題材名・(配当時間)・
分野
題材の目標・ 〔共通事項〕との関連・育てたい子どもの姿
主な学習内容 題材の評価規準の例
(◎は重点化の観点・A と評価する例) 主な材料・用具 関連
p.36・37
光 のハーモニ
ー
人工の光で
(2~6)
造形遊びをする
題材の目標:
いろいろな材料に光を通
して生まれる形や色を基
に,光を当てた際の効果
を試し,工夫して場所の
雰囲気を変える。
〔共通事項〕との関連:
いろいろな材料を通して
生まれる光の形や色,
効果をとらえ,自分のイ
メージをもつ。
育てたい子どもの姿:
材料の効果的な使い方
を試しながら身の回り
に働 きかけ,対 象 (環
境・社会)を変えてみよ
うとする能動性をもった
子ども。
○光の当て方によって美しく変化する透過光や
影の美しさに気付く。
○様々な材料に光を当てて,光の効果を試しな
がら,場所の雰囲気を変える方法を考える。
○できたものを友人と見合い,材料や光源の違い
で変化する光や空間の美しさについて話し合う。
(関)投影される形や色を生かし,自分なりの思いを
もって場所の雰囲気を変える活動に取り組もうとし
ている。
(想)場所との関係を考えて,投影される光が美しく
見える方法を考えている。
(技)材料や場所の特徴を生かして,組合せ方や並
べ方を工夫している。
(鑑)できたものを友人と見合ったりして,光がつくり
だす空間の美しさを感じ取ろうとしている。
◎(関)投影される形や色を生かし,自分なりの思い
をもって,友人と協力しながら場所の雰囲気を変え
ようとしている。
◎(想)場所との関係を考えて,投影される光が美し
く見える方法をいくつも試し,比較した上でより美しく
見える方法を考えている。
教師・児童:ビー玉,
色セロハン,トレーシ
ングペーパー,ミラー
シート など
教師:LED ライト,プロ
ジェクタ,鏡,カッター
ナ イ フ , カ ッ タ ー マ ッ
ト,粘着テープ など
児童:はさみ,のり
など
道徳との関連:
「3-(3)美 しいも
のに感動する心や
人間の力を超えた
ものに対する畏敬
の念をもつ。」
「4-(3)身近な集
団に進んで参加し,
自分の役割を自覚
し,協力して主体的
に責任を果たす。」
などと関連が深い。
光のもつ美しさへの
関心や,協力して場
所の雰囲気を変える
活動での経験を道
徳の指導に生かす。
他の題材との関連:
光を生かす活動は
1・2下p.10・11「ひか
りのプレゼント」(造
形遊びをする),3・
4下 p.10・11「光とか
げから生まれる形」
(造形遊びをする)な
どで取扱いがある。
光の特性・見え方な
どを十分に楽しんだ
経験を生かし,意図
的に場所の雰囲気
を変える活動に取り
組むとよい。
自然の光で
(2~4)
造形遊びをする
○光の当て方によって美しく変化する透過光や
影の美しさに気付く。
○いろいろな材料に光を当てて,光の効果を試
しながら,場所の雰囲気を変える方法を考える。
○できたものを友人と見合い,材料や光の当た
り方の違いで変化する光や空間の美しさについ
て話し合う。
(関)光を通して生まれる形や色を生かし,自分なり
の思いをもって場所の雰囲気を変える活動に取り
組もうとしている。
(想)場所との関係を考えて,材料を通して生まれる
光が美しく見える方法を考えている。
(技)材料や場所の特徴を生かして,組合せ方や並
べ方を工夫している。
(鑑)できたものを友人と見合い,光がつくりだす空
間の美しさを感じ取ろうとしている。
◎(関)光を通して生まれる形や色を生かし,自分な
りの思いをもって,友人と協力しながら場所の雰囲
気を変えようとしている。
◎(想)場所との関係を考えて,材料を通して生まれ
る光が美しく見える方法をいくつも試し,比較した上
でより美しく見える方法を考えている。
教師・児童:ビー玉,
色セロハン,トレーシ
ングペーパー,セロハ
ンテープ など
教 師 : ス ズ ラ ン テ ー
プ , ミ ラ ー シ ー ト , ひ
も,カッターナイフ,カ
ッターマット,粘着テー
プ など
児童:はさみ,のり
など
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75 5・6上 題材別カリキュラム
ページ・題材名・(配当時間)・
分野
題材の目標・ 〔共通事項〕との関連・育てたい子どもの姿
主な学習内容 題材の評価規準の例
(◎は重点化の観点・A と評価する例) 主な材料・用具 関連
p.38・39
ミラクル!ミラ
ーステージ
(4~6)
立体に表す
題材の目標:
鏡のもつ面白さ,不思
議さを生かして,材料を
組み合わせて立体に表
す。
〔共通事項〕との関連:
鏡に映って表される形や
色をとらえ,つくりたいも
ののイメージをもつ。
育てたい子どもの姿:
材料の意外性に対応し,
臨機応変に発想を楽しみ
試しながら工夫してつくり
続けていく子ども。
○スタンド式の鏡やミラーシートなどを活用して
映り方を試し,映る仕組みや楽しさを感じ取る。
○試しながらつくりたいイメージをもつ。
○つくりたいイメージに合わせて材料や用具を
選び,つくる。
○鏡に映る世界の楽しさや不思議な感じや工夫
したところなどを伝え合い交流する。
(関)鏡の特徴をとらえ,いろいろな材料を組み合わ
せてつくることを楽しもうとしている。
(想)鏡の特徴を生かしてつくりたいものを考えている。
(技)いろいろと試しながら材料の組合せ方や映し
方を工夫している。
(鑑)自分や友人の作品の鏡に映る世界の楽しい
感じを見付け,表現のよさや面白さをとらえている。
◎(想)鏡に映る世界を何度も試しながら,表したい
ものに合った材料や組合せ方や配置などを考えて
いる。
◎(技)鏡に映る世界を確かめながら効果的な映り
方や表し方を工夫してつくっている。
教師・児童:段ボール,
セロハンテープ,身辺
材 など
教師:ミラーシート,紙
粘 土 ,画 用 紙 ,色 画
用紙,カッターナイフ,
カッターマット,木工用
接着剤,化学接着剤
など
児童:水彩用具一式,
サインペン,はさみ,
のり など
中 学 校 の学 習 内
容との関連:
A表現(1)アイに
つながる題材。想
像 したことを基 に
主題を生み出すこ
と,全体と部分の
関係を考え創造的
な構成を生み出す
ことなどは,小 学
校における表現活
動の積み重ねから
生まれる。
p.40・41
物 語 から広 が
る世界
(4~8)
絵に表す
題材の目標:
心が動いた物語の場面
を選び,雰囲気や自分
の思いが伝わるように
画面の構成を考えて絵
に表す。
〔共通事項〕との関連:
物語を読んで心が動い
た場面から想像を広げ
て形や色をとらえ,イメ
ージをもつ。
育てたい子どもの姿:
物語の情景を様々に思
い浮かべながら,絵に表
してさらに想像を広げる
ことを楽しむ子ども。
○好きな物語の中から,絵に表すことも考えな
がら表したい物語を選ぶ。
○心が動いた場面をいくつか選び,アイデアス
ケッチをするなどして,かく場面を決める。
○想像した場面の雰囲気や自分の思いが伝わ
るように,ものの大きさや配置,色の感じなどを
考えて表す。
○描画材の使い方を工夫しながら着色する。
○友人と絵を見せ合い,自分がとらえた場面の
様子をどのように表したのか話し合う。
(関)心が動いた場面を想像し,工夫しながら絵に
表すことに取り組もうとしている。
(想)心が動いた場面の様子や,自分の思いが表れ
るような画面の構成を考えている。
(技)場面の雰囲気や自分の思いが表れるように,
描画材の使い方などを工夫している。
(鑑)友人と絵を見せ合い,想像した場面の様子や
雰囲気から表現の工夫を感じ取っている。
◎(想)自分の心が動いた場面の様子や自分の思
いが伝わるように,かくものの場所や配置を試しな
がら画面の構成を考えている。
◎(鑑)同じ物語を表していても,人によってそれぞ
れ選ぶ場面や表し方が違うことに気付き,認め合っ
ている。
教師:画用紙,色画用
紙 など
児童:水彩用具一式,
サインペン など
他教科等との関連:
国 語 科 教 科 書 に
掲載されている作
品や,推薦図書な
どからテーマを選
ぶこともできる。
中 学 校 の学 習 内
容との関連:
A表現(1)アイにつ
ながっていく題材。
想像したことを基に
主題を生み出すこ
と,全体と部分の関
係を考え創造的な
構成を生み出すこ
となどは,小学校に
おける表現活動の
積み重ねから生ま
れる。
![Page 15: 題材別カリキュラムについて...2 題材別カリキュラム表は下記の内容で構成されています。 ① ページ/題材名/配当時間/分野 ・各題材の教科書掲載ページ,題材名などを示しています。](https://reader036.vdocuments.mx/reader036/viewer/2022071413/610ad2835beecf683003d043/html5/thumbnails/15.jpg)
76
5・6上 題材別カリキュラム
ページ・題材名・(配当時間)・
分野
題材の目標・ 〔共通事項〕との関連・育てたい子どもの姿
主な学習内容 題材の評価規準の例
(◎は重点化の観点・A と評価する例) 主な材料・用具 関連
p.42・43
伝 え合 いた い
思いや気持ち
大 好 きな場 所
を伝えたい
(4~8)
工作に表す
題材の目標:
学校の身近な場所のよ
さや自分が伝えたい大
切なことを,プレートや
飾り,ポスターなどに表
し,身近な人に伝える。
〔共通事項〕との関連:
伝えたいことや大切な場
所への思いを考え,形や
色のイメージをもつ。
育てたい子どもの姿:
伝えることに意欲をもち,
わかりやすく伝えようと
表し方を工夫するととも
に,他 者 の思 いをとら
え,広く理解しようとす
る子ども。
○教科書を見て活動のねらいを知り,伝えたい学
校の身近な場所を決めたり,そのよさを考えたりメ
モを取ったりしながら,活動への意欲を高める。
○伝えたい場所を見たり,そこでの楽しい経験
を思い出したりしながら,よさについてのメモや
アイデアスケッチを重ね,思いを表す形や色,材
料などを考える。
○表したいプレートや飾りを材料や表現方法を
工夫したり,場所への置き方などを試したりしな
がら表す。
○できた作品を場所に飾り,よさや美しさを楽しみ
ながら,表現の意図や特徴について話し合う。
(関)見た人が楽しい気持ちになるプレートや飾りを
つくることに取り組もうとしている。
(発)身近な場所のよさや楽しさを伝える形や色,材
料の使い方やつくり方などを考えている。
(技)プレートに表す意図や用途,置く場所に合わせ
て,形や色,飾り,材料の組合せ方などを工夫して
いる。
(鑑)自他の作品のよさや美しさを楽しむとともに,
互いの表現の意図や特徴をとらえ,味わっている。
◎(関)自分の好きな場所を見付け,楽しく伝わるよ
うなプレートを確かめながらつくることに取り組もうと
している。
◎(鑑)友人の作品のよさや美しさを楽しみ,その表
現の特徴を通して理解した友人の場所への思いを
話したり,文章に表したりして味わっている。
教師:板材,段ボール
板,針金,ひも,耐水
絵 の具,電動糸 のこ
ぎり,段ボールカッタ
ー,カッターナイフ,カ
ッ タ ー マ ッ ト , の こ ぎ
り,釘,金づち,きり,
木工用接着剤,クラン
プ など
児童:水彩用具一式,
サインペン など
道徳との関連:
「2-(4)謙虚な心
をもち,広 い心 で
自分と異なる意見
や立場を大切にす
る。」
「4-(6)先生や学
校 の 人 々 へ の 敬
愛を深め,みんな
で協力し合いより
よ い 校 風 を つ く
る。」などと関連が
深い。
中 学 校 の学 習 内
容との関連:
A表現(2)アイウ
につながっていく
題材。目的や条件
などを基に,美的
感覚を働かせて,
構成や装飾を考え
たり,伝えたい内
容について分かり
やすさや美 しさな
どを考 えたり,用
途や機能を考える
ことは,小学校に
おける表現活動の
積み重ねから生ま
れるものである。
大事なことを伝
えたい
(2~8)
工作に表す
○ポスターの働きや表し方を知り,ポスターで多
くの人に大切なことを伝える意欲を高める。
○掲示する場所や見る人の立場などを基に,伝
えたいことやポスターのイメージ,文字などの構
成を考える。
○絵に表す活動で経験した材料や方法を活用
したり,教科書や身近なポスターを参考に表現
方法を工夫して表す。
○できたポスターを掲示板などに貼り,友人と見
合いながら,大切なことが伝わっているか,みん
なの役に立つものかどうかを話し合う。
(関)材料や方法を総合的に活用し,伝えたい大切
なことをポスターに表すことに取り組もうとしている。
(発)伝えたいことや分かり合いたいことのイメージ
が表れるような形や色,材料の使い方や表し方など
を考えている。
(技)伝えたい意図や用途,掲示する場所に合わせ
て,絵や文字の形や色の構成,材料の使い方や表
現方法を工夫している。
(鑑)自他の作品のよさや美しさを楽しむとともに,
互いの表現の意図や特徴をとらえている。
◎(関)自分が大切に思うことを見付け,わかりやす
く伝わるようなポスターをつくることに取り組もうとし
ている。
◎(鑑)友人の作品のよさや美しさを楽しみ,その表
現の特徴を通して理解した友人の場所への思いを
話したり,文章に表したりして味わっている。
教師:画用紙,色画用
紙,文字の形や絵の
参考 になる資 料やコ
ンピュータ など
児童:水彩用具一式,
サインペン,はさみ,
のり など
![Page 16: 題材別カリキュラムについて...2 題材別カリキュラム表は下記の内容で構成されています。 ① ページ/題材名/配当時間/分野 ・各題材の教科書掲載ページ,題材名などを示しています。](https://reader036.vdocuments.mx/reader036/viewer/2022071413/610ad2835beecf683003d043/html5/thumbnails/16.jpg)
77 5・6上 題材別カリキュラム
ページ・題材名・(配当時間)・
分野
題材の目標・ 〔共通事項〕との関連・育てたい子どもの姿
主な学習内容 題材の評価規準の例
(◎は重点化の観点・A と評価する例) 主な材料・用具 関連
p.44・45
刷 り 重 ね て 表
そう
(4~8)
絵に表す
題材の目標:
彫ったり刷ったりしなが
ら,線や色の調子や重
なりを確かめて,多色
木版に表す。
〔共通事項〕との関連:
1枚の紙に刷り重ねて
表される形や色をとら
え,表したいもののイメ
ージをもつ。
育てたい子どもの姿:
自分が働きかけたり試
みたりしていることを一
つ一つ確かめながら,
よりよい表現を目指し
て試していく子ども。
〔一版多色木版〕
○一版多色木版の表し方について,教科書を
参考にして特徴や製作手順を理解する。
○自分の表したい場面を決め,版木に下絵をか
くなどして,主に線彫りで彫る。
○色画用紙の色の濃さと,インクの色の濃さと
を確かめながら刷る。
○できた作品を友人と見せ合う。
〔彫り進み木版〕
○彫り進み木版の表し方について,教科書を参
考にして,特徴や製作手順を理解する。
○自分の表したいことや場面を構想する。
○版木に下絵をかき,配色の計画を立て表す。
○できた作品を友人と見せ合う。
(関)製作手順を理解し,一版多色木版や彫り進み
木版に工夫して表すことに取り組もうとしている。
(想)一版多色木版や彫り進み木版の特徴から,表
したいことを見付けたり,表す順序を考えたりしてい
る。
(技)自分の表したいことに合うように,彫る線の太
さや絵の具の濃さ,配色について工夫している。
(鑑)作品を見せ合いながら,表したかったことなど
について話し合い,表し方の特徴やよさを感じ取っ
ている。
◎(技)表したいことに合わせて,構図や配色,色を
付けて刷る順序などを確かめ,効果的に表すことが
できるように工夫している。
教 師 ・ 児 童 : 新 聞 紙
など
教 師 : 版 木 , 刷 り 紙
(一版多色木版の場
合は主に黒色の色画
用紙),版画用具一式
など
児童:彫刻刀,水彩用
具一式 など
中 学 校 の学 習 内
容との関連:
A表現(1)イに示
されている,効果
的な構成・構図や
配色などの創造的
な画面づくりといっ
た内容などに関連
する。また版画は
特 に 製 作 の 順 序
や見通しによって
作 品 の効 果 が大
きく変 わるもので
あり,小学校での
版に表す経験は,
A表現 (3)イにも
深く関連している。
p.46・47
何 を か い て い
るのかな?
(2~4)
鑑賞する
題材の目標:
美術作品の登場人物が
かいているものから想像
を広げ,気付いたことな
どを友人と話し合ったり
文章に表したりしながら,
作品のよさを味わう。
〔共通事項〕との関連:
作品を見て形や色をとら
え,何をかいているのか自
分なりのイメージをもつ。
育てたい子どもの姿:
じっくり見て想像を膨らま
せることを楽しむととも
に,他者との違いに面白
さを感じ取る子ども。
○美術作品から受ける印象を話し合う。
○登場人物が何をかいているのかを想像する。
○美術作品にえがかれていることから,想像し
た理由を明らかにする。
○想像したことを友人と話し合ったり,文章に表
したりする。
(関)美術作品にえがかれているものから想像を広
げ,自分らしい見方や感じ方で味わおうとしている。
(想)登場人物の気持ちを想像して,話したり文章に
表したりして考えている。
(技)美術作品から自分なりに読み取ったことを基
に,話したり文章に表したりするなど,表し方を工夫
している。
(鑑)かいていることの内容を想像しながら,美術作
品を自分なりにとらえている。
◎(鑑)登場人物がかいていることの内容を,その
様子を根拠にして想像を膨らませながら,美術作品
のよさを自分なりにとらえている。
教師:作品図版,実物
投影機,プロジェクタ,
ワークシート など
児童:筆記用具 など
中 学 校 の学 習 内
容との関連:
B鑑賞(1)アにお
ける,造形的なよ
さや美 しさ,作 者
の表現の工夫など
を 感 じ 取 る と い う
内容に結び付く。
![Page 17: 題材別カリキュラムについて...2 題材別カリキュラム表は下記の内容で構成されています。 ① ページ/題材名/配当時間/分野 ・各題材の教科書掲載ページ,題材名などを示しています。](https://reader036.vdocuments.mx/reader036/viewer/2022071413/610ad2835beecf683003d043/html5/thumbnails/17.jpg)
78
5 ・ 6上 題材別カリキュラム
授業以外のページ
ページ
題材名 掲載内容 ページの活用方法
p.2~4
教科書美術館
不思議な世界
児童が,表し方を工夫することで不思議な見え方をする作品があることを知り,表現の面白さに関心がもてるよう
に,だまし絵や錯視などの作家作品を中心に掲載している。
不思議な作品がつくりだす世界を楽しみながら,だまし絵などの視覚的効果について考えることで,表現の面白さや見せ方の工夫について興味をもつことができる構成にしている。
関連した題材で適宜扱うものとする。
p.6・7
オリエンテーション
見つめて 広げて
オリエンテーションは,この学年の児童が 1 年間の活動を見通すことができるように設定している。様々な活動に
おいて発想や構想を広げ,創造的な技能を発揮し,友人と作品を見せ合い,感性を働かせながらつくりだす喜びを味わっている姿を掲載している。
「見つめて 広げて」という言葉には,児童が表現や鑑賞の活動を通して自分の内面を見つめたり,友人の気持
ちについて考えたりすることができることを知り,図画工作の活動に取り組んでほしいという願いを込めている。
学年の最初や関連した題材で適宜扱うものとす
る。
p.28・29
図画工作の広がり
図画工作でつながる
図画工作での活動を通して地域の人々,他学年の児童,外国の人々と積極的に交流し,連携を深める様子を紹
介している。
図画工作で製作した作品を学校や地域の公共の場所に展示したり,他学年や他校の児童同士で鑑賞したり遊
んだりする活動,外国の人に紹介したりインターネットで世界中の人に見てもらうなどの取り組みを掲載してい
る。
他教科などや道徳の時間などとも関連させ,必要
に応じて適宜扱うものとする。
p.30・31 図画工作の広がり
美術館とつながる
地域の美術館を利用したり連携を図ったりしている様子を紹介している。
美術館に展示されている作品を友人たちと鑑賞する,美術館が貸出しを行っているキットでの活動を楽しむ,美
術館の作品を使って展覧会を企画したりするなどの取り組みを掲載している。
他教科などや道徳の時間などとも関連させ,必要に応じて適宜扱うものとする。
p.48・49
図画工作の広がり
表現するって楽しい
図画工作の学習を生かして活躍している人物を紹介している。
図画工作の活動の中で感じたことや思ったことが,2人の作家の仕事にどのようにつながっているのかというイン
タビューを作品とともに掲載している。
関連した題材で適宜扱うものとする。
p.50・51
ぞうけいのもり
見て・感じて・考える
家の形 家の色
児童が,図版を見ながら自由に様々なイメージをもつことで発想や構想を広げ,想像する楽しさを体験し,表現
への意欲がもてるように設定した。
世界中のいろいろな家を見ることで,形や色の特徴に気付き,家の機能の共通性や地域の気候との関係による
違いなどについて,興味をもてるように構成している。
他教科などや道徳の時間などとも関連させ,必要
に応じて適宜扱うものとする。
p.52~57
使ってみよう 材料と用具
自分のイメージを表すため,材料や用具の特徴について知り,安全で適切な扱い方を身に付けられるように設定
した。学習指導要領で示された材料や用具を中心に掲載している。
電動糸のこぎりについて,ペンチの使い方,針金の種類と用途,彫り進み版,一版多色版,接着剤適合表,粘土
の成形と焼成について掲載している。
関連した題材で適宜扱うものとする。