茅ヶ崎市松風台自治会...⑤まちなみのルール:住民協定(2012年7月1日開始)...
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第12回住まいのまちなみコンクール
住まいのまちなみ賞
46 家とまちなみ 76〈2017.11〉
1. 団体の概要
2. 維持管理活動の概要1)まちなみ形成の時期 市北部に位置し丘陵とゴルフ場を背景にもつ松風台地区は、1974年東急不動産による「東急ニュータウン茅ヶ崎松風台」として開発された。まちづくりは、日照確保、生垣・植栽など緑の育成、通過交通を避けたループ状幹線道路の設計など、生活のしやすさが追求された。
2)活動の開始時期と活動の経緯 まちびらきから30年が経過し、家族構成の変化や高齢化、新築・増改築、敷地分割、アパート建設も生じるなど環境が変化してきた。これに対処すべく、当初は有志による活動で始まり、学習会、他地域の視察、広報の配布、住環境の意識調査などを通じて住民に活動の理解を深めてきた結果、自治会が率先して取り組むことになり、「まちづくり特別委員会」が設置された。 そのような状況の中、デイサービス開所問題とアパート建設問題が発生し、また、茅ヶ崎市が第1種低層住居専用地域における100㎡未満の敷地分割を禁止する都市計画決定をしたことも追い風となり、2012年に「松風台住民協定」が議決され、協定を運用する「まちづくり運営委員会」の発足に至った。委員会は、事業者や施主と周辺住民が直接やりとりをする前段階に調整機能を果たし、事前相談、近隣説明会、確認書の発行までを行う。
3)現在の活動状況①住民協定が地域・事業者・行政に定着してきたため、
現在は事前相談や近隣説明会などを安定的・効率的に進める方法を検討・試行
②年2回空家調査を実施(空き家率は3%未満)。空家・空地情報をまとめることで市と効率的に相談でき、雑
草除去や樹木の管理依頼、建物の損壊対応などを実施③「ここはふるさと松風台」をテーマとし、夏まつりな
どの行事や、庭への花植え、近隣の掃除、有志によるバス停前の花壇づくりの実施
④茅ヶ崎市景観みどり課や住民と意見交換会を開催⑤『まちづくり運営委員会だより』を年2~3回発行、自
治会 HP に掲載⑥茅ヶ崎市景観みどり課、まちづくりアドバイザー、協
定締結の他地区との定期連絡会の開催⑦住民および自治会役員に向けての定例の学習会⑧委員会の定例会議(月1回)など
4)今後の活動方針 委員の高齢化もあり、委員会の存続方法の検討が急務である。定常的業務の標準化・簡素化を図るとともに、多様化する専門的課題への取り組みが必要と考えている。そして、近い将来を見据え、住民協定を法的担保のあるルールと重ね合わせていく検討も進めている。
①団体の種別:自治会②団体全体の予算:年間約17万円 (活動費9.5万円、外
部委託費7.5万円)③外部委託:茅ヶ崎市景観まちづくりアドバイザー髙橋武
俊氏(慶應義塾大学 SFC 研究所上席所員/問題解決・運営改善のコンサルティング、他市・他地区との意見交換会の調整など)
④共有地・共有物:なし⑤まちなみのルール:住民協定(2012年7月1日開始)
香川
香川小学校
諏訪神社
スリーハンドレッドクラブ
大曲神社
小出川
相模線
新湘南バイパス
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茅ヶ崎JCT
松風台地区
茅ヶ崎市松風台自治会まちづくり運営委員会■地区名(所在地):松風台地区(神奈川県茅ヶ崎市)■面積・戸数:約15ha・593戸
行正龍昭
47家とまちなみ 76〈2017.11〉
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(提出図書より一部を抜粋)
①ゴルフ場を背景に閑静な佇まいのまちなみ
②通過交通の少ない道路と整然とした街路樹
③当初から変わらない家なみ。家屋・樹木などがきれいに管理されている
④松風台南公園。夏まつりなどイベント広場としても使われる
⑤バス停に花壇を設けて、定期的に手入れを行う
⑥松風台の夏まつり。この日ばかりは住宅街も賑わいをみせる
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■第12回住まいのまちなみコンクール