霊芝菌糸体培養培地抽出物(mak...

1
霊芝菌糸体培養培地抽出物( MAK)の抗疲労効果 Anti- fatigue effects of a water-soluble extract from culture medium of Ganoderma lucidum mycelia (MAK) ○岩田 直洋 1 ,岡﨑 真理 1 ,神内 伸也 1 ,飯塚 2 ,日比野 康英 1 1 城西大・薬, 2 野田食菌工業(株) 29AB-am368 背景および目的 方 法 結果および考察 実験概要 摂食量および体重 多くの年代で肉体疲労とともに日常的なストレスに よって精神疲労(中枢性疲労)を感じる割合が増加 している。これら慢性的な状態は、作業効率やQOL の低下、さらには様々な疾患の前段階となることが 知られている。疲労のメカニズムはすべてが明らか になっているわけではないが、その一因に酸化スト レスや炎症反応が関与していることから、今回抗酸 化および抗炎症作用を有する霊芝菌糸体培養培地 抽出物(MAK)の抗疲労効果について検討した。 MAK投与は、control 群と比べて強制水泳試験による遊 泳時間の延長および疲労負荷後からの自発行動量を増 加させる傾向が示された。また、抗うつ薬でありセロトニン 再取り込阻害を機序とするシタロプラム群において、 control 群と比べて遊泳時間を顕著に延長させた。一方、 抗精神病薬のハロペリドール群では、脳内ドパミンの過剰 活動を抑制して擬似的な疲労状態を負荷することから遊 泳時間が顕著に減少した。MAK群ではcontrol に比べて、 疲労負荷後の血中乳酸値および酸化ストレス度の上昇を 有意に抑制した。また、MAKは肝臓および筋グリコーゲン 量の低下を顕著に抑制したことから、これらを総合すると MAKには、抗疲労効果を有する可能性が示唆された。 これまでに MAK 摂取により、糖尿病態時において肝臓 GLUT2発現を増加し、肝グリコーゲン量を増大させるこ とを報告している。さらに、筋肉においてもGLUT4の膜移 行を促進し、糖取り込みを増加させることをin vitroおよび in vivoによろ実験から明らかになっており、正常時におい てもグリコーゲン量を増加させている可能性が考えられる。 さらにMAKは、抗酸化および抗うつ作用を有しているとと もに、マウス横隔膜神経筋標本を用いたマグヌス法にてβ 受容体を介した筋収縮をすることも明らかになっている (未発表)。今後、 MAK による抗疲労メカニズムを詳細に 解析する必要がある。 強制水泳試験 1. 実験材料 霊芝菌糸体培養培地抽出物は、野田食菌工業 (株)において製造された「 MAK 」を使用した。 MAK は、霊芝菌糸体をバガスと脱脂した米糠の混合固 形培地に接種し、子実体発生直前に培地ごと破砕 し、熱水抽出、噴霧乾燥したものである。 2. 実験動物 SDラット(9 weeks, ♂)にMAK1 g/kg/day)を胃 ゾンデを用いて1 週間経口投与した。対照群には水 を投与した。また、ポジティブコントロール群にはシ タロプラム(20 mg/kg)、ネガティブコントロールには ハロペリドール(2.5 mg/kg)を疲労負荷60分前に経 口投与した。 3. 強制水泳試験および自発行動試験 アクリル製の円筒(直径20 cm, 高さ60 cm)に水 30±1を水深37 cmになるように入れた。ラット の尾部に体重当たり4%の重りを負荷して最大60間遊泳させた後、疲労からの回復を自発行動試験 ACTIMO;シンファクトリー)により評価した。 4. 血糖値および乳酸値の測定 血糖値は、ブリーズセンサ(バイエル)で乳酸値 は、ラクテート・プロ2(アークレイ)を用いて測定した。 5. 酸化ストレス度および抗酸化力評価 体内の酸化ストレス度は、疲労負荷3時間後の血 漿をd-ROMsReactive Oxygen Metabolites)テス トキットを用いて、活性酸素・フリーラジカル自動分 析装置( F.R.E.E. Free Radical Elective Evaluator )により血中ヒドロペルオキシド濃度を指 標として測定した。酸化ストレス単位[1 CARR U.]は、 0.08 mg/dLの過酸化水素に相当する。抗酸化力測 定は、BAPBiological Anti-oxidant Potential)テス トキットを用いて測定した。 6. グリコーゲン測定 Glycogen colorimetric/ fluorometric assay kit BioVision )の操作方法に基づいて抽出および測 定を行った。 Table 1 MAKの一般成分 17.0 Crude ash (g) 12.2 Crude fiber (g) 51.7 suger (g) 1.4 Crude fat (g) 13.7 Crude protein (g) 4.0 Moisture (g) 274 Energy (kcal) 粉体製品(100 gあたり) ハロペリドール(2.5 mg/kg, p.o.シタロプラム(20 mg/kg, p.o.ControlWater, 7 days, p.o.:血糖値、乳酸値測定 暗期開始 9:00 21:00 -30 min 0 h 2 h 5 h 自発行動量測定 回転運動測定 SD rat 9 W, ♂) 1 h 行動量測定 強制 水泳 試験 重り負荷 +BW 4%Max 1 h 直径20 cm×高さ60 cm, 水深37 cm, 水温30±1鼻先10 sec の水没で救出 【条件】 0 day 7 day :強制水泳、自発行動練習 MAK 投与開始 MAK1 g/kg/day, 7 days, p.o.投与 Fig. 1 実験概要 ラットにMAKを胃ゾンデを用いて1週間経口投与し、対照群には水を投与した。ポジティブコント ロールには、抗うつ薬で選択的セロトニン再取り込阻害剤であるシタロプラム、ネガティブコント ロールには、ドパミンD 2 受容体阻害剤であるハロペリドールを疲労負荷60分前に投与した。疲労 は、体重当たり4%の重りを負荷して最大60分間遊泳させた後、疲労からの回復を自発行動試験 により評価した。 0 5 10 15 20 25 30 35 Food intake ( g/day) 0 150 300 450 Body weight (g) A摂食量 B体重 Fig. 2 摂食量および体重への影響 10週齢のラットの(A)摂食量および(B)体重を測定した結果、 control群に比べてMAK群では有意な差は認められず正常発 育が確認できた。 Control MAK P < 0.01 ** 0 100 200 300 400 500 ** U.CARR 0 1000 2000 3000 μmol/L A体内酸化ストレス度 B抗酸化力 Control MAK 自発行動量 酸化ストレス度および抗酸化力 グリコーゲン量 血糖および乳酸値 Spontaneous Motor Activity (%) 0 20 40 60 80 100 *** * Control MAK Fig. 3 強制水泳による疲労に対する効果 強制水泳による遊泳時間に与える影響を評価した 結果、control群に比べてポジティブコントロールで あるシタロプラム群では、遊泳時間が延長した。ま た、MAKでも同様に延長が認められ最大60分まで 泳ぎきった。一方、ネガティブコントロールであるハ ロペリドールでは、顕著な遊泳時間の短縮がみられ た。 Fig. 4 疲労負荷後の自発行動量に対する影響 強制水泳による疲労負荷から3時間後までの自発 行動量を評価した。それぞれのラットにおける疲労 負荷前の自発行動量に比べ、controlおよびMAK両群で行動量の減少がみられた。しかし、controlに比べてMAK群では自発行動が増加する傾向が 認められた。 Fig. 5 酸化ストレス度および抗酸化力に与える 影響 A)疲労負荷3時間後の体内酸化ストレス度を血 中ヒドロペルオキシドを指標としたd-ROMsテストキ ットを用いて測定した。その結果、control群に比べ MAKでは、酸化ストレス度が有意に低下した。 BBAPテストキットによる抗酸化力は、両群で差 は認められなかった。 Fig. 6 肝および筋グリコーゲン量に与える影響 運動時のエネルギー消費に伴うグリコーゲン量を 評価するために疲労負荷3時間後に摘出したラット の(A)肝臓および(B)筋肉(腓腹筋)を用いて測定し た。その結果、control 群に比べてMAK群では肝臓 および筋肉中のグリコーゲン量が有意に増加してい た。 8 9 10 0 ** Control MAK 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 0 * A肝臓 B筋肉(腓腹筋) P < 0.01 ** P < 0.05 * Glycogen (mg/g tissue) Glycogen (mg/g tissue) Control MAK シタロプラム ハロペリドール 0 500 1000 3400 3600 3200 Swimming time (sec) 1.6±0.3 2.0±0.6 1.7±0.2 1.6±0.2 2.7±1.1 1.4±0.3 B)乳酸値 109.0±10.2 168.1±19.6 116.6±11.2 MAK 113.6±16.3 183.6±36.0 126.4±9.2 Control 疲労負荷3時間後 疲労負荷直後 疲労負荷前 A)血糖値 疲労負荷3時間後 疲労負荷直後 疲労負荷前 MAK Control Table 2 疲労負荷前後の血糖および乳酸値 疲労負荷前、直後、3時間後における(A)血糖値お よび(B)乳酸値を評価した。疲労負荷前において controlMAK群で血糖および乳酸値に差はみられな かった。疲労負荷直後では両群で血糖値および乳酸 値の上昇がみられたがcontrolに比べ、MAK群では乳 酸値が低下を示した。疲労負荷3時間後では両値は 疲労負荷前とほぼ同様な値にまで近づいた。 (mg/dL) (mg/dL) P<0.01 vs. 疲労負荷前 a a a a b P<0.05 vs. Control 疲労負荷直後 b P < 0.05, 0.01 vs. Control * , ** (n=3-7) P < 0.05, 0.001 * , *** (n=3-7) * * **

Upload: others

Post on 07-Jul-2020

5 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 霊芝菌糸体培養培地抽出物(MAK 29AB-am368...霊芝菌糸体培養培地抽出物(MAK)の抗疲労効果 Anti- fatigue effects of a water-soluble extract from culture

霊芝菌糸体培養培地抽出物(MAK)の抗疲労効果

Anti- fatigue effects of a water-soluble extract from culture medium of

Ganoderma lucidum mycelia (MAK)

○岩田 直洋1,岡﨑 真理1,神内 伸也1,飯塚 博2,日比野 康英1 1城西大・薬,2野田食菌工業(株)

29AB-am368

背景および目的

方 法

結 果

結果および考察

実験概要

摂食量および体重

多くの年代で肉体疲労とともに日常的なストレスに

よって精神疲労(中枢性疲労)を感じる割合が増加

している。これら慢性的な状態は、作業効率やQOL

の低下、さらには様々な疾患の前段階となることが

知られている。疲労のメカニズムはすべてが明らか

になっているわけではないが、その一因に酸化スト

レスや炎症反応が関与していることから、今回抗酸

化および抗炎症作用を有する霊芝菌糸体培養培地

抽出物(MAK)の抗疲労効果について検討した。

MAK投与は、control群と比べて強制水泳試験による遊

泳時間の延長および疲労負荷後からの自発行動量を増

加させる傾向が示された。また、抗うつ薬でありセロトニン

再取り込阻害を機序とするシタロプラム群において、

control群と比べて遊泳時間を顕著に延長させた。一方、

抗精神病薬のハロペリドール群では、脳内ドパミンの過剰

活動を抑制して擬似的な疲労状態を負荷することから遊

泳時間が顕著に減少した。MAK群ではcontrolに比べて、

疲労負荷後の血中乳酸値および酸化ストレス度の上昇を

有意に抑制した。また、MAKは肝臓および筋グリコーゲン

量の低下を顕著に抑制したことから、これらを総合すると

MAKには、抗疲労効果を有する可能性が示唆された。

これまでにMAK摂取により、糖尿病態時において肝臓

のGLUT2発現を増加し、肝グリコーゲン量を増大させるこ

とを報告している。さらに、筋肉においてもGLUT4の膜移

行を促進し、糖取り込みを増加させることをin vitroおよび

in vivoによろ実験から明らかになっており、正常時におい

てもグリコーゲン量を増加させている可能性が考えられる。

さらにMAKは、抗酸化および抗うつ作用を有しているとと

もに、マウス横隔膜神経筋標本を用いたマグヌス法にてβ

受容体を介した筋収縮をすることも明らかになっている

(未発表)。今後、MAKによる抗疲労メカニズムを詳細に

解析する必要がある。

強制水泳試験

1. 実験材料

霊芝菌糸体培養培地抽出物は、野田食菌工業

(株)において製造された「MAK」を使用した。MAK

は、霊芝菌糸体をバガスと脱脂した米糠の混合固

形培地に接種し、子実体発生直前に培地ごと破砕

し、熱水抽出、噴霧乾燥したものである。

2. 実験動物

SDラット(9 weeks, ♂)にMAK(1 g/kg/day)を胃

ゾンデを用いて1週間経口投与した。対照群には水

を投与した。また、ポジティブコントロール群にはシ

タロプラム(20 mg/kg)、ネガティブコントロールには

ハロペリドール(2.5 mg/kg)を疲労負荷60分前に経

口投与した。

3. 強制水泳試験および自発行動試験

アクリル製の円筒(直径20 cm, 高さ60 cm)に水

(30±1℃) を水深37 cmになるように入れた。ラット

の尾部に体重当たり4%の重りを負荷して最大60分

間遊泳させた後、疲労からの回復を自発行動試験

(ACTIMO;シンファクトリー)により評価した。

4. 血糖値および乳酸値の測定

血糖値は、ブリーズセンサⅡ(バイエル)で乳酸値

は、ラクテート・プロ2(アークレイ)を用いて測定した。

5. 酸化ストレス度および抗酸化力評価

体内の酸化ストレス度は、疲労負荷3時間後の血

漿をd-ROMs(Reactive Oxygen Metabolites)テス

トキットを用いて、活性酸素・フリーラジカル自動分

析 装 置 ( F.R.E.E. : Free Radical Elective

Evaluator)により血中ヒドロペルオキシド濃度を指

標として測定した。酸化ストレス単位[1 CARR U.]は、

0.08 mg/dLの過酸化水素に相当する。抗酸化力測

定は、BAP(Biological Anti-oxidant Potential)テス

トキットを用いて測定した。

6. グリコーゲン測定

Glycogen colorimetric/ fluorometric assay kit

(BioVision)の操作方法に基づいて抽出および測

定を行った。

Table 1 MAKの一般成分

17.0 Crude ash (g)

12.2 Crude fiber (g)

51.7 suger (g)

1.4 Crude fat (g)

13.7 Crude protein (g)

4.0 Moisture (g)

274 Energy (kcal)

粉体製品(100 gあたり)

ハロペリドール(2.5 mg/kg, p.o.)

シタロプラム(20 mg/kg, p.o.)

Control(Water, 7 days, p.o.)

:血糖値、乳酸値測定

暗期開始

9:00 – 21:00

-30 min 0 h 2 h 5 h

自発行動量測定

回転運動測定

SD rat

(9 W, ♂)

1 h

行動量測定 強制

水泳

試験 重り負荷

(+BW 4%)

Max 1 h

直径20 cm×高さ60 cm,

水深37 cm, 水温30±1℃

鼻先10 sec の水没で救出

【条件】

0 day 7 day

:強制水泳、自発行動練習

MAK

投与開始

MAK(1 g/kg/day, 7 days, p.o.)

投与

Fig. 1 実験概要

ラットにMAKを胃ゾンデを用いて1週間経口投与し、対照群には水を投与した。ポジティブコント

ロールには、抗うつ薬で選択的セロトニン再取り込阻害剤であるシタロプラム、ネガティブコントロールには、ドパミンD2受容体阻害剤であるハロペリドールを疲労負荷60分前に投与した。疲労は、体重当たり4%の重りを負荷して最大60分間遊泳させた後、疲労からの回復を自発行動試験により評価した。

0

5

10

15

20

25

30

35

Fo

od

in

tak

e (

g/d

ay)

0

150

300

450

Bo

dy w

eig

ht

(g)

(A) 摂食量

(B) 体重

Fig. 2 摂食量および体重への影響

10週齢のラットの(A)摂食量および(B)体重を測定した結果、control群に比べてMAK群では有意な差は認められず正常発育が確認できた。

Control

MAK

P < 0.01 **

0

100

200

300

400

500

**

U.C

AR

R

0

1000

2000

3000

μm

ol/L

(A) 体内酸化ストレス度

(B) 抗酸化力

Control

MAK

自発行動量

酸化ストレス度および抗酸化力

グリコーゲン量

血糖および乳酸値

Sp

on

tan

eo

us

Mo

tor

Ac

tivit

y (

%)

0

20

40

60

80

100 ***

*

Control

MAK

Fig. 3 強制水泳による疲労に対する効果

強制水泳による遊泳時間に与える影響を評価した結果、control群に比べてポジティブコントロールであるシタロプラム群では、遊泳時間が延長した。また、MAKでも同様に延長が認められ最大60分まで泳ぎきった。一方、ネガティブコントロールであるハロペリドールでは、顕著な遊泳時間の短縮がみられた。

Fig. 4 疲労負荷後の自発行動量に対する影響

強制水泳による疲労負荷から3時間後までの自発行動量を評価した。それぞれのラットにおける疲労負荷前の自発行動量に比べ、controlおよびMAKの両群で行動量の減少がみられた。しかし、control群に比べてMAK群では自発行動が増加する傾向が認められた。

Fig. 5 酸化ストレス度および抗酸化力に与える

影響

(A)疲労負荷3時間後の体内酸化ストレス度を血中ヒドロペルオキシドを指標としたd-ROMsテストキットを用いて測定した。その結果、control群に比べてMAKでは、酸化ストレス度が有意に低下した。

(B)BAPテストキットによる抗酸化力は、両群で差は認められなかった。

Fig. 6 肝および筋グリコーゲン量に与える影響

運動時のエネルギー消費に伴うグリコーゲン量を評価するために疲労負荷3時間後に摘出したラットの(A)肝臓および(B)筋肉(腓腹筋)を用いて測定した。その結果、control 群に比べてMAK群では肝臓および筋肉中のグリコーゲン量が有意に増加していた。

8

9

10

0

** Control

MAK

0.2

0.4

0.6

0.8

1.0

0

*

(A) 肝臓

(B) 筋肉(腓腹筋) P < 0.01 **

P < 0.05 *

Gly

co

ge

n (

mg

/g t

iss

ue

) G

lyc

og

en

(m

g/g

tis

su

e)

Control

MAK

シタロプラム

ハロペリドール

0

500

1000

3400

3600

3200

Sw

imm

ing

tim

e (

se

c)

1.6±0.3 2.0±0.6 1.7±0.2

1.6±0.2 2.7±1.1 1.4±0.3

(B)乳酸値

109.0±10.2 168.1±19.6 116.6±11.2 MAK

113.6±16.3 183.6±36.0 126.4±9.2 Control

疲労負荷3時間後 疲労負荷直後 疲労負荷前

(A)血糖値

疲労負荷3時間後 疲労負荷直後 疲労負荷前

MAK

Control

Table 2 疲労負荷前後の血糖および乳酸値

疲労負荷前、直後、3時間後における(A)血糖値および(B)乳酸値を評価した。疲労負荷前においてcontrolとMAK群で血糖および乳酸値に差はみられなかった。疲労負荷直後では両群で血糖値および乳酸値の上昇がみられたがcontrolに比べ、MAK群では乳酸値が低下を示した。疲労負荷3時間後では両値は疲労負荷前とほぼ同様な値にまで近づいた。

(mg/dL)

(mg/dL)

P<0.01 vs. 疲労負荷前 a

a

a

a

b

P<0.05 vs. Control 疲労負荷直後 b P < 0.05, 0.01 vs. Control *, ** (n=3-7) P < 0.05, 0.001 *, *** (n=3-7)

* *

**