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EMC ™ Documentum ™

Composerバージョン 6.5 SP3

クイックスタートガイド

EMC Corporation

本社:Hopkinton, MA 01748-9103

1-508-435-1000

www.EMC.com

Copyright© 2008 - 2010 EMC Corporation.All rights reserved.

2010 年 2 月発行

EMC Corporation は、この資料に記載される情報が、発行日時点で正確であるとみなしています。この情報は予告なく変更されることがあります。

この資料に記載される情報は、「現状有姿」の条件で提供されています。EMC Corporation は、この資料に記載される情報に関する、どのような内容についても表明保証条項を設けず、特に、商品性や特定の目的に対する適応性に対する黙示の保証はいたしません。

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EMC の製品名の新の一覧については、EMC.com の EMC Corporation の商標をご覧ください。

他のすべての名称ならびに製品についての商標は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。

目次

第 1章 Documentum Composer の概要 .............................................................. 5Composer と headless Composer ............................................................................ 5Composer での UNIX および Linux のサポート ................................................ 6

第 2章 Composer の使用方法 .......................................................................... 7Composer のインストール .......................................................................... 7

Java JRE とコンパイラの設定 .................................................................. 7軽量システムオブジェクトプラグインのインストール ..................................... 8

Composer プロジェクトの作成 ..................................................................... 9アーティファクトの作成 ............................................................................. 9Composer プロジェクトのインストール ............................................................ 10DAR インストーラでの DAR ファイルのインストール .......................................... 10

第 3章 headless Composer の使用方法 ............................................................... 13headless Composer のインストール ................................................................ 13headless Composer ビルドの作成 ................................................................. 14

Composer プロジェクトのビルド、変更、インストールを行う Ant スクリプトの作成 ........................................................................................... 14ビルドを設定および実行するバッチファイルの作成 ..................................... 15UNIX および Linux システムでの headless Composer を使用した DARファイルのインストール ......................................................................... 16

第 4章 Composer の重要な特徴とコンセプト ........................................................ 19プロジェクトと DAR のインストール ............................................................... 19Composer の参照プロジェクト ..................................................................... 20

Documentum が提供する参照プロジェクト .................................................. 20

第 5章 Composer に関するよくある質問 .............................................................. 23全般的な質問 ....................................................................................... 23DAR ファイル ........................................................................................ 24ライフサイクルとワークフロー ..................................................................... 25Composer と DAB/DAI ........................................................................................ 26

EMC Documentum Composer バージョン 6.5 SP3 クイックスタートガイド 3

目次

表の一覧

表 1. Composer と headless Composer の比較 ............................................................. 5表 2. DAR インストーラのフィールド........................................................................ 11

4 EMC Documentum Composer バージョン 6.5 SP3 クイックスタートガイド

第 1 章

Documentum Composer の概要

Documentum Composer は、Content Server 用の Documentum アプリケーションを開発、ビルド、インストー

ルするための次世代開発ツールです。このツールは、Documentum アプリケーションを開発する標準

ツールとして、DAB/DAI に取って代わるものです。これらのアプリケーションでは、Content Server による各種コンテンツの処理方法を指定します。

Composer は、Eclipse プラットフォーム上にビルドされ、Eclipse のあらゆる中核機能に加えて、さらに

Documentum の機能を提供します。Composer には 2 つのバージョンがあります。1 つは、ウィザードやダイ

アログ、エディタを持つ UI ベースのバージョンで、もう 1 つは、ビルドやデプロイの自動化に使用する

UI なしの “headless” Composer です。

Composer と headless ComposerComposer には、Composer と headless Composer という 2 種類のパッケージがあります。Composer にはユー

ザインターフェイスがあり、headless Composer は Ant タスクで動作するコマンドラインベースのツールです。

一般に、Composer プロジェクトの作成や変更が必要となる通常の開発には、Composer を使用します。

headless Composer は、Ant スクリプトによるビルドやデプロイの自動化に使用します。headless Composer では、Documentum アプリケーションを開発するための便宜的な機能を一切提供していません。Composer の2 つのパッケージについて、次の表に類似点と相違点を示します。

表 1. Composer と headless Composer の比較

機能 Composer headless Composer

新しいプロジェクトを作成するはいはい

新しいアーティファクトを作成するはいいいえ

リポジトリからアーティファクトを

インポートする

はいはい

リポジトリから DocApps をイン

ポートする

はいいいえ

DocApp アーカイブをインポート

する

はいいいえ

ローカルディレクトリからプロジェ

クトをインポートする

はいはい


Documentum Composer の概要

機能 Composer headless Composer

プロジェクトをビルドするはいはい

プロジェクトをインストールするはいはい

DAR ファイルをインストールするいいえ

Composer では、プロジェクトをイ

ンストールできます。また、同時

にDAR ファイルが自動的に生成

されインストールされます。ただ

し、Composer には別個の [InstallDAR File (DAR ファイルのインス

トール)] オプションはありません。

はい

headless Composer では、

emc.install Ant タスクを使用して

DAR ファイルをインストールで

きます。

Composer での UNIX および Linux のサポート

Composer は、UNIX 環境や Linux 環境ではサポートされませんが、UNIX システムや Linux システムで

headless Composer を使用して、UNIX、Linux、および Windows システム上の Content Server リポジトリに

DAR ファイルをインストールできます。UNIX および Linux 環境でサポートされているのは、Content Serverにバンドルされている headless Composer のディストリビューションのみです。

別の方法として、Windows システムで DAR インストーラまたは headless Composer を使用して、UNIX およ

び Linux システムの Content Server リポジトリに DAR ファイルをインストールできます。

headless Composer を実行する方法については、「UNIX および Linux システムでの headless Composer を使用した DAR ファイルのインストール (16ページ) 」を参照してください。


第 2 章

Composer の使用方法

次のトピックでは、Composer のインストール方法と、リポジトリにインストールできる単純な Composer プロジェクトの作成方法について説明します。ここでの目的は、Composer の使用方法とその新しい開発

パラダイムをよく理解することです。

Composer のインストール

Documentum Composer は、Eclipse プラットフォームと必須のプラグインをすべて含む、zip 圧縮ファイルとし

てパッケージ化されています。Documentum Composer をインストールする際には、選択したディレクト

リに、この zip ファイルを解凍します。

Composer のインストール前に、次の必要条件を満たしていることを確認してください。

• Documentum 5.3 SP6 以降のリポジトリ

• Java JDK 1.5

Composer をインストールするには

1. DCTM_Composer_<バージョン>.zip ファイルをローカルマシン上のディレクトリに展開します。

Composer という名前のディレクトリが作成されます。

2. ローカルマシン上の JAVA_HOME 環境変数が Java JDK 1.5 のインストール場所を指すように設定しま

す。たとえば、Java JDK が C:/Program Files/Java/jdk1.5.0_17 ディレクトリにインストールされている場

合、JAVA_HOME 変数をこのパスに設定します。

3. <Composer_root>/plugins/com.emc.ide.external.dfc_1.0.0/documentum.config/dfc.properties ファイルを

編集して、次のようにコネクションブローカ情報を追加します。

dfc.docbroker.host[0]=[DocBroker IP address or host name]

4. 軽量システムオブジェクトを使用する場合、軽量システムオブジェクトプラグインをインストールする必

要があります (「軽量システムオブジェクトプラグインのインストール ( 8 ページ) 」を参照)。

Java JRE とコンパイラの設定

Composer に設定するインストール済み JRE (Java Runtime Environment) は、Composer を実行している

ローカルマシン上の環境変数に設定された JDK (Java Development Environent) と同一版である必要が



あります。JRE が同一版でない場合、リポジトリに Composer プロジェクトが正しくインストールされない

ことがあります。

注記: Composer には JRE 1.5 が必要です。JRE 1.5 より前のバージョンがローカルマシンにインストールさ

れている場合、Java をアップグレードしてから先に進んでください。

Java JRE とコンパイラを設定するには

1. コマンドプロンプトウィンドウで、「SET JAVA_HOME」と入力し、JAVA_HOME 環境変数に設定されて

いるパスを確認します。JAVA_HOME 変数は JDK 1.5 のディレクトリを指す必要があります。JDK 1.5ディレクトリには、Composer で実行時に使用されるよう指定する JRE ディレクトリも含まれています。

2. Composer のメインメニューで、[ウィンドウ] > [設定] を選択します。

[設定] ダイアログボックスが表示されます。

3. [Java] オプションをクリックして展開し、[インストールされている JRE] をクリックします。[インストールさ

れている JRE] ページが表示されます。

4. デフォルトのインストール済み JRE が、JDK にバンドルされているものではない場合、[追加] をク

リックして別の JRE を追加します。

[JRE の追加] ダイアログボックスが表示されます。

5. [参照] をクリックして、JDK 1.5 にバンドルされている JRE 1.5 ディレクトリ (C:/ProgramFiles/Java/jdk1.5.0_17/jre など) を選択します。

6. [OK] をクリックし、新しい JRE が [Installed JRE (インストールされている JRE)] ページに表示され、

チェック済みであることを確認します。

7. 左側のツリーから [Java] > [Compiler (コンパイラ)] を選択し、コンパイラ準拠レベルを 1.5 に設定します。

8. [OK] をクリックして変更を保存します。

軽量システムオブジェクトプラグインのインストール

軽量システムオブジェクトプラグインにより、軽量システムオブジェクトを使用した作業が可能になります。

このプラグインは、Composer 本体のディストリビューションには含まれないため、Composer をインストールし

た後に、<Composer_root>/plugins ディレクトリにインストールする必要があります。

軽量システムオブジェクトプラグインをインストールするには

1. ダウンロードサイトから LightweightObject_<バージョン>.zip ファイルをダウンロードします

(ダウンロードサイトは、http://emc.subscribenet.com)。

2. プラグインを Composer と同じディレクトリに抽出します。たとえば、Composer を C:\ directory に抽出し

た場合、LightweightObject_<バージョン>.zip ファイルも C:\ directory に抽出する必要があります。

3. <Composer_root>/plugins ディレクトリに移動して、ディレクトリに com.emc.ide.artifact.lwdclass_1.0.0.jarファイルおよび com.emc.ide.artifact.lwdclass_ui_1.0.0.jar ファイルが存在することを確認します。


http://emc.subscribenet.com


Composer プロジェクトの作成

Composer プロジェクトは、Documentum アーティファクトの論理コンテナです。Composer プロジェクトのコン

テキスト外で Documentum アーティファクトを操作することはできません。Composer を使用するには、カスタ

ム Documentum タイプを含む Composer プロジェクトを作成します。

1. <Composer_root>\eclipse.exe を実行して Composer を開始します。[Workspace Launcher (ワークス

ペースランチャー)] ウィンドウが表示されるので、Composer プロジェクトを保存するワークスペース

を指定します。

2. [Workspace (ワークスペース)] フィールドで、ワークスペースのディレクトリを指定します。

3. すべてのプロジェクトについて同一のワークスペースを使用する場合、[Use this as the default and donot ask again (これをデフォルトとして使用して再び確認しない)] チェックボックスをオンにします。常に

新しいワークスペースを作成するか、後でワークスペースを切り替えることができます。ワークスペース

が正常に作成されると、Composer が起動します。

4. [ファイル] > [新規作成] > [プロジェクト] をクリックし、[Documentum Project] > [Documentum Project]を選択して [次へ] をクリックします。

5. [プロジェクト名] フィールドに「HelloComposer」と入力し、[完了] をクリックします。プロジェクトが作成さ

れます。作成が完了するまでにしばらくかかります。

6. Documentum アーティファクトパースペクティブへの切り替えの確認メッセージが表示された場合

は、[はい] をクリックします。このパースペクティブでは、Documentum アプリケーションを作成する

際に便利な機能を利用できます。

新しいプロジェクトは Composer の [Documentum Navigator] ビューに表示されます。

アーティファクトの作成

Documentum アーティファクトはすべて、Composer プロジェクト内で作成する必要があります。ここでは、リ

ポジトリオブジェクトを割り当てるタイプアーティファクトを作成します。タイプは dm_document のサブタイプ

で、dm_document の属性を継承します。カスタムタイプにカスタム属性を 1 つ追加します。

タイプアーティファクトを作成するには

1. [Documentum Navigator] ビューで [HelloComposer] > [アーティファクト] > [タイプ] フォルダを右クリック

し、[新規作成] > [その他...] を選択します。新規作成ウィザードが表示されます。

2. リストから [Documentum Artifact] > [タイプ] を選択して [次へ] をクリックします。

3. [アーティファクト名] フィールドに「my_custom_type」と入力し、[完了] をクリックします。

4. [全般] タブで、[スーパータイプ] フィールドの [選択...] をクリックし、リストから [dm_document] を選択し

て [OK] をクリックします。これで、タイプが dm_document の属性を継承しました。

5. [属性] タブで、[新規作成] をクリックし、左側のリストから [newattribute1] を選択します。カスタム属性に

より、dm_document から継承されていないオブジェクトを表すメタデータを定義できます。



6. [構造] セクションで、各フィールドを次のように指定します。

• [名前]: my_custom_attr

• [データタイプ]: STRING

• [長さ]: 20

7. [ファイル] > [上書き保存] をクリックするか、Ctrl+S を押して、タイプを保存します。

Composer プロジェクトのインストール

Composer プロジェクトでタイプの作成が済んだので、このプロジェクトをリポジトリにインストールできます。

インストール後には、リポジトリ内のこのタイプに Documentum オブジェクトを割り当てることができます。

プロジェクトをインストールするには

1. [Documentum Navigator] ビューで InsuranceApp プロジェクトを右クリックし、[Documentum プロジェクト

のインストール...] をクリックします。インストールウィザードが表示されます。

2. リポジトリに関する必須情報とそのリポジトリの認証情報を入力し、[ログイン] をクリックします。ログイ

ンに成功すると、[次へ] ボタンが有効になります。[次へ] ボタンが有効にならない場合は、ログイ

ンの認証情報を確認してから再度試してください。[次へ] をクリックすると、[インストールパラメー

タファイル値の編集] 画面が表示されます。

3. インストールパラメータは指定しません。[完了] をクリックすると、アプリケーションがリポジトリにインス

トールされます。エラーが戻されなければ、アプリケーションは正常にインストールされています。これ

で、カスタムタイプを使用できるようになりました。

DAR インストーラでの DAR ファイルのインストール

DAR ファイルは、Composer プロジェクトがデプロイ可能なパッケージとなったものです。Composer 内のイン

ターフェイスを使用したくない場合に、DAR インストーラを使用して DAR ファイルをリポジトリにインストール

することができます。DAR インストーラを使用するには Composer がインストールされている必要があります

が、完全な Composer IDE は起動されません。

DAR インストーラは、Documentum 製品の DAR ファイルをインストールする場合や、DAR ファイルのインス

トールと DAR ファイルの開発を分離する場合に便利です。DAR インストーラを開くと、Composer のインス

トールディレクトリに 3 つのフォルダが作成されます。

• darinstallerconfig : DAR インストーラプラグインの設定ファイルを含みます。

• darinstallerlogs : ログファイルのデフォルトのロケーションです。

• darinstallerworkspaces : DAR インストーラプラグインによって作成および使用されるワークスペースで

す。DAR インストーラは、DAR ファイルのインストール後にこれらのワークスペースを自動的に削除しま

せん。ワークスペースディレクトリには、darinstaller_workspace_yyyy-mm-dd-hh-mm-ss という形式で名

前が付けられます。ワークスペースでプロジェクトを手動で移動、削除、または追加すると、DAR のイン

ストールに悪影響を及ぼす場合があります。

注記: インストールする DAR ファイルが他の参照 DAR ファイルに依存している場合、まずそれらの参照

DAR ファイルをインストールする必要があります。インストールする DAR ファイルが、インストール済み



の参照 DAR ファイルに依存している場合、それらの参照 DAR ファイルをすべて、インストール対象の

DAR ファイルと同じディレクトリに格納する必要があります。必須の DAR ファイルが適切なバージョン

であり、必要なアーティファクトが含まれていることを確認します。

DAR インストーラでは、アスタリスク (*) が付いている値は必ず入力する必要があります。それ以外の

フィールドの入力は任意です。DAR インストーラプラグインの各フィールドの説明については、表2 (11ページ) を参照してください。

DAR ファイルをインストールするには

1. Composer のルートディレクトリにある darinstaller.exe を実行し、DAR インストーラを起動します。

2. [DAR の詳細] セクションで、各フィールドの値を指定します。

3. [Connection Broker Details (コネクションブローカの詳細)] セクションで、[Connection Broker Host (コネ

クションブローカのホスト)] および [Connection Broker Port (コネクションブローカのポート)] の値を

指定して、[接続] をクリックします。

4. [リポジトリの詳細] セクションで、各フィールドの値を指定し、[インストール] をクリックして DAR ファイ

ルをリポジトリにインストールします。

[ログファイル] ドロップダウンメニューからログファイルを選択し、[開く] をクリックすると、DAR のイ

ンストールに関するログを見ることができます。

表 2. DAR インストーラのフィールド

パラメータ必ず指定説明

DAR はいインストールする .dar ファイルの

絶対ファイルパス。ファイルパス

に国際化文字が含まれていると

インストールが失敗します。

入力ファイルいいえインストールベースのパラメータ

ファイルの絶対ファイルパス

ローカルフォルダいいえローカライズされた .propertiesファイルの絶対ファイルパス。ア

プリケーションを他の言語で使

用可能にする場合、プロジェク

トデータ (ラベル、タブ、説明な

ど) をローカライズする必要があ

ります。

ログファイルいいえログが保存されるファイル。指定

しない場合、デフォルトのファイル

名 <DAR>.log が付けられます。

コネクションブローカのホストはいコネクションブローカのアドレス

コネクションブローカのポートはいコネクションブローカリポジトリ

のポート



パラメータ必ず指定説明

リポジトリはい DAR ファイルをインストールする

リポジトリの名前。Docbroker のホ

ストとポートを入力してから [接続] ボタンをクリックすると、利用

可能なリポジトリが取得されます。

ユーザ名はいリポジトリのログイン名

パスワードはいリポジトリにログインするための

パスワード

ドメインいいえユーザのドメイン


第 3 章

headless Composer の使用方法

headless Composer は、UI Composer とは別個のパッケージです。Ant タスクセットにより Composer プロジェ

クトのビルドやデプロイを自動化する際に使用します。

headless Composer の Ant タスクでは次のことが可能です。

• プロジェクトのインポート

• プロジェクトの作成

• プロジェクトへのアーティファクトのインポート

• JAR 定義またはプロシージャ内のコンテンツの更新

• プロジェクトのビルド

• DAR ファイルの生成

• DAR ファイルのインストール

headless Composer のインストール

headless Composer は、UI ベースの Composer パッケージとは別の zip ファイルで配布されます。

headless Composer をインストールするには

1. headless Composer の .ｚip ファイルを、ローカルマシン上のディレクトリに展開します。スペース

が含まれるディレクトリ名は選択できません。headless Composer の zip ファイルのフォーマットは、

DCTM_Headless_Composer_<プラットフォーム>_<バージョン>.zip です。

2. <Composer_root>/plugins/com.emc.ide.external.dfc_1.0.0/documentum.config/dfc.properties ファイルを編集して、次のようにコネクションブローカ情報を追加します。

dfc.docbroker.host[0]=[DocBroker IP address or host name]

3. 変更を保存します。



headless Composer ビルドの作成

headless Composer ビルドにより、Composer プロジェクトのビルドとインストールを自動化できます。headlessComposer ビルドは主に 2 つの部分で構成されます。1 つはビルドを定義する Ant スクリプトで、もう 1 つ

は、ビルド環境を設定して Ant スクリプトを実行するバッチファイルです。

Composer プロジェクトのビルド、変更、インストールを行う Antスクリプトの作成

Ant スクリプトは、ビルドを定義する XML ファイルです。Composer の Ant タスクにより、Ant スクリプトから特

定の Composer 機能を呼び出すことができます。

一般に、プロジェクトのビルドとインストールを行うには、それぞれ別個の Ant ビルドファイルを作成する必

要があります。Ant スクリプトを正常に機能させるには、UTF-8 でエンコードしてください。

Ant スクリプトを作成するには

1. build.xml という名前のファイルを作成します。

2. emc.importProject タスクを使用して、作業対象のプロジェクトを headless Composer ワークスペース

にインポートするターゲットを作成します。emc.createArtifactProject タスクを使用して新しいプロ

ジェクトを作成することもできます。

3. emc.importArtifacts タスクまたは emc.importContent タスクを使用して、プロジェクトに変更を加えま

す (省略可能)。

4. emc.build タスクを使用して、プロジェクトをビルドするターゲットを作成します。

5. emc.dar タスクを使用して、DAR ファイルを生成するターゲットを作成します。

6. install.xml という名前のファイルを作成します。

7. emc.install タスクを使用して、DAR ファイルをインストールするターゲットを作成します。

例 3-1. build.xml ファイルの例

<?xml version="1.0"?><project name="headless-example" default="package-project">

<target name ="import-project" description="Must import a project before updating, building, or in<emc.importProject

dmproject="HelloWorldBOFModule"failonerror="true"/>

</target>

<target name="update-jardef" depends="import-project" description="Update JARDef with most curren<emc.importContent

dmproject="HelloWorldBOFModule"artifactpath="Artifacts/JAR Definitions/helloworldjardef.jardef"contentfile="build_workspace/HelloWorldBOFModule/bin-impl/HelloWorld.jar" />

</target>

<target name="build-project" depends="update-jardef" description="Build the project"><emc.build

dmproject="HelloWorldBOFModule"failonerror="true"/>

</target>



<target name="package-project" depends="build-project"description="Package the project into a DAR for installation">

<delete file="HelloWorld.dar" /><emc.dar

dmproject="HelloWorldBOFModule"manifest="bin/dar/default.dardef.artifact"dar="HelloWorld.dar" />

</target>

</project>

例 3-2. install.xml ファイルの例

<?xml version="1.0"?><project name="headless-install" default="install-project">

<target name="install-project" description="Install the project to the specified repository.dfc.properties must be configured">

<emc.installdar="HelloWorld.dar"docbase="GlobalRegistry"username="Administrator"password="emc"domain="" />

</target></project>

ビルドを設定および実行するバッチファイルの作成

バッチファイルを使用してローカルマシン上で環境変数とワークスペースを設定し、ビルドのインポート、ビ

ルド、またはインストールの命令を含む Ant スクリプトを呼び出します。

次の例で示すバッチファイルは、次のアクションを実行します。

• Eclipse のディレクトリパスを C:\ComposerHeadless に指定する

• プロジェクトのインポートおよびビルド用のワークスペース (BUILDWORKSPACE) と、生成された DARファイルのインストール用のワークスペース (INSTALLWORKSPACE) を作成する

• ビルドスクリプトとインストールスクリプト (build.xml および install.xml) の格納場所を指定する

• ワークスペースを削除する

• ビルドしたワークスペースに Composer プロジェクトをコピーする

• ビルドスクリプトやインストールスクリプトを実行する

例 3-3. バッチファイルの例

REM Set environment variables to only apply to this command promptSETLOCAL

REM Sets the root location of headless ComposerSET ECLIPSE="C:\ComposerHeadless"

REM Sets the location of your source projects. This location gets copied into your build workspaceSET PROJECTSDIR="C:\Documents and Settings\Administrator\composer-workspace"

REM Sets the workspace directory where Composer builds the projects that you want to install to aSET BUILDWORKSPACE="C:\ComposerHeadless\example build\build_workspace"



REM Sets the workspace directory where Composer extracts built DAR files before installing them toSET INSTALLWORKSPACE="C:\ComposerHeadless\example build\install_workspace"

REM Sets the Ant script that builds your projectsSET BUILDFILE="C:\ComposerHeadless\example build\build.xml"

REM Sets the Ant script that installs your projectsset INSTALLFILE="C:\ComposerHeadless\example build\install.xml"

REM Delete old build and installation workspacesRMDIR /S /Q %BUILDWORKSPACE%RMDIR /S /Q %INSTALLWORKSPACE%

REM Copy source projects into build workspaceXCOPY %PROJECTSDIR% %BUILDWORKSPACE% /E

REM Run Ant scripts to build and install the projectsJAVA -cp %ECLIPSE%\startup.jar org.eclipse.core.launcher.Main -data%BUILDWORKSPACE% -application org.eclipse.ant.core.antRunner -buildfile %BUILDFILE%JAVA -cp %ECLIPSE%\startup.jar org.eclipse.core.launcher.Main -data%INSTALLWORKSPACE% -application org.eclipse.ant.core.antRunner -buildfile %INSTALLFILE%

UNIX および Linux システムでの headless Composer を使用した DAR ファイルのインストール

headless Composer は、Content Server にバンドルされたディストリビューションを使用する場合にのみ、

UNIX システムおよび Linux システムでサポートされます。UNIX および Linux 上の headles Composerを使用して、DAR ファイルを UNIX、Linux、または Windows システムにインストールできます。その

他の機能はサポートされていません。

独自のデプロイスクリプトを作成する手間をかけたくない場合のために、環境を設定して DAR ファイルの

インストールを行うスクリプトが用意されています。UNIX および Linux システムで headless Composer を使用して DAR ファイルをインストールするには

1. DAR ファイルをインストールするリポジトリの所有者として Content Server システムにログインします。

2. 環境変数が Content Server のデプロイガイドに従って設定されていることを確認します。もよ

く使用するのは、$DM_HOME/bin/dm_set_server_env.sh シェルスクリプトを実行して環境変数を

設定する方法です。

3. 次のコマンドを実行して DAR ファイルをインストールします。各変数は、それぞれの環境の適切な

値に置き換えます。

$JAVA_HOME/bin/java -Ddar=$PATH_TO_DAR_FILE -dlogpath=$PATH_TO_LOG_FILE-Ddocbase=$REPOSITORY_NAME -Duser=$REPOSITORY_SUPER_USER-Ddomain=$REPOSITORY_USER_DOMAIN -Dpassword=$PLAIN_TEXT_PASSWORD-cp $DM_HOME/install/composer/ComposerHeadless/startup.jarorg.eclipse.core.launcher.Main -data $DM_HOME/install/composer/workspace -application org.eclipse.ant.core.antRunner -buildfile$DM_HOME/install/composer/deploy.xml



注記: 他の参照 DAR ファイルに依存している DAR ファイルをインストールする場合、まず、それらの参照

DAR ファイルを、インストール対象の DAR ファイルと同じ Ant スクリプトでインストールする必要がありま

す。これは、以前にインストールした参照 DAR ファイルであっても同様です。


第 4 章

Composer の重要な特徴とコンセプト

次のトピックでは、Composer を使用する際に役立つ、Composer の一般的な特徴とコンセプトについ

て説明します。

プロジェクトと DAR のインストール

Composer には、Documentum アプリケーションをインストールする方法がいくつかあります。Composerプロジェクトを Composer から直接インストールするか、Composer プロジェクトを DAR ファイルにエクス

ポートして DAR インストーラでインストールするか、headless Composer の自動デプロイによりプロジェ

クトをインストールできます。

いずれの場合も、Composer プロジェクトまたは DAR ファイルをインストールする際には、インストールに関

する注意事項を把握しておくことが重要です。

Composer によるインストール: Composer では、Composer プロジェクトのインストールのみをサポートし

ています。Composer を使用したインストールは、アプリケーションの開発とインストールを同じインター

フェイスで行いたい場合に適です。

• Composer プロジェクトで参照プロジェクトが必要な場合、それらの参照プロジェクトがすべて適切に指

定されていることを確認してください。該当する参照プロジェクトがすべて指定されていないと、プロ

ジェクトのインストールは失敗します。

• Composer はデフォルトで、Composer プロジェクトの DAR ファイルを自動的にビルドします。この DARファイルは、<Composer_project_root>/bin-dar ディレクトリで取得できます。ただし、Composer を使用

して DAR ファイルのインストールはできません。Composer でインストールできるのは、Composer プロジェクトのみです。

DAR インストーラによるインストール: DAR インストーラは、Composer のパッケージに含まれるスタンド

アロン UI です。これにより、Composer プロジェクトの開発とインストールを分離できます。管理者がア

プリケーションのインストールを監視することが必要な場合や、アプリケーションを後でインストールす

るために Composer IDE 全体を起動したくない場合に便利です。

• DAR インストーラは、バッチインストール機能を持たないインタラクティブツールであるため、多くの

DAR ファイルを一度にインストールするのには適していません。

• インストールする DAR ファイルが他の参照 DAR ファイルに依存している場合、まずそれらの参照 DARファイルをインストールする必要があります。インストールする DAR ファイルが、インストール済みの参

照 DAR ファイルに依存している場合、それらの参照 DAR ファイルをすべて、インストール対象の DARファイルと同じディレクトリに格納する必要があります。必須の DAR ファイルが適切なバージョンで

あり、必要なアーティファクトが含まれていることを確認します。



headless Composer による DAR ファイルのインストール: headless Composer により、Ant を使用してプ

ロジェクトのインストールを自動化できます。headless Composer は、一般的な Composer ビルドタスクの

Ant ターゲットを提供します。headless Composer では、DAR ファイルおよび Composer プロジェクトをイ

ンストールできます。

• DAR ファイルをインストールする際には、参照 DAR ファイルが以前にインストール済みであっても、

emc.install タスクを使用して、すべての参照 DAR ファイルをインストールしてから、DAR ファイルを

インストールする必要があります。必須の DAR ファイルの emc.install タスクは、インストール対象の

DAR ファイルの emc.install タスクと同じスクリプト内に宣言することが必要です。タスクはすべて、同一

の Ant 呼び出しで実行してください。必須の DAR ファイルが適切なバージョンであり、必要なアー

ティファクトが含まれていることを確認します。

• Composer プロジェクトをインストールする際には、emc.import タスクを使用して必要な参照プロジェクト

をすべてインポートしてから、プロジェクトをインストールする必要があります。

• headless Composer は、Content Server インストールパッケージにバンドルされたディストリビューションを

使用する場合、UNIX および Linux でサポートされます。

Composer の参照プロジェクト

Composer では、オブジェクト間で参照を作成できます。これは、複数のプロジェクトで Documentum のアー

ティファクト、ライブラリ、または JAR ファイルなどのリソースを共有する場合に便利です。参照プロジェクト

は、新しいプロジェクトを作成するときに、または既存のプロジェクトを編集することによって指定できます。

一般に、他のプロジェクトと共有したいリソースを持っているプロジェクトであれば、どんなプロジェクトでも

参照プロジェクトとして指定できます。Documentum では、Documentum の機能にアクセスできる特別な

参照プロジェクトも提供しています。

Documentum が提供する参照プロジェクト

Documentum が提供する参照プロジェクトは、Documentum のアーティファクト (より具体的には、名前

が ’dm’ で始まる Documentum のアーティファクト) を使用または拡張する場合に必要な、ビルド不可

能なプロジェクトです。

Composer 内で作成したすべてのプロジェクトには、参照プロジェクトとして DocumentumCoreProject がデ

フォルトで指定されています。DocumentumCoreProject には Content Server で提供されるすべてのアーティ

ファクトが含まれているので、これらのアーティファクトをすぐに使用したり拡張したりできます。このプロジェ

クトは読み取り専用で、変更できません。このプロジェクトにはのアイコンが付き、[Package Explorer]ビューにのみ表示されます。[Documentum Navigator] ビューには表示されません。

別の Documentum 製品のアーティファクトを使用または拡張する必要がある場合は、使用するアーティファ

クトを含む参照プロジェクトを取得します。さまざまな Documentum 製品で Composer の参照プロジェクトが

提供されています。これらは、EMC のソフトウェアダウンロードサイト (https://emc.subscribenet.com) の各製品のダウンロードページで入手できます。

次の内容を把握しておくと便利です。どのような場合に Documentum 提供の参照プロジェクトをダウン

ロードおよび参照する必要があるのかを理解するのに役立ちます。

• Composer プロジェクトには、’dm’ で始まる名前のアーティファクトを含めることはできません。’dm’

は Documentum 用に予約されたプレフィックスです。’dm’ は予約されたプレフィックスであるため、


https://emc.subscribenet.com/control/dctm/index


ユーザプロジェクトに ’dm’ アーティファクトが存在すると、Composer によってエラーとして検出さ

れます。ただし、’dm’ アーティファクトは、DocumentumCoreProject などの Documentum が提供する

参照プロジェクト内には存在可能です。これにより、’dm’ アーティファクトを使用および拡張するメ

カニズムが提供されます。

• Content Server によって提供されている ’dm’ アーティファクトは、別個の参照プロジェクトをダウンロー

ドしなくても、使用および拡張が可能です。これは、ユーザの利便性のため、DocumentumCoreProjectがすでに提供、参照されているからです。Content Server によって提供されていない、他のすべて

の ’dm’ アーティファクト (Taskspace の ’dm’ アーティファクトなど) については、参照プロジェクトを

取得する必要があります。

• リポジトリからアーティファクトをインポートする場合に、そのアーティファクトの機能が他のアーティファクト

に依存していることがあります。そのような他のアーティファクトがプロジェクトまたは参照プロジェクト内に

存在しない場合、Composer では自動的にそれらのアーティファクトがリポジトリからインポートされます。

自動的にインポートされたアーティファクトの名前が ’dm’ で始まる場合には次のエラーが発生します。

“タイプ名が無効です。タイプ名は ’dm’ で始まることはできません。詳細については、『Composer ユー

ザガイド』の「参照プロジェクト」セクションを参照してください。”

このエラーが発生したら、新しくインポートされたアーティファクトを削除して、適切なプロジェクトをイン

ポートして参照プロジェクトとして指定し、目的のアーティファクトを再インポートします。

• 間接的に ’dm’ アーティファクトを参照するアーティファクトをインポートする場合も、その ’dm’ アー

ティファクトを含むプロジェクトをインポートして参照プロジェクトとして指定する必要があります。た

とえば、my_child_type という名前のタイプをインポートするとします。my_child_type は、ある ’dm’

タイプに依存している my_parent_type という名前のタイプに依存しています。この場合、その ’dm’

タイプを含むプロジェクトをダウンロードしてワークスペースにインポートし、参照プロジェクトとして

指定する必要があります。

• 前述の内容は、DocApp および DocApp アーカイブを変換する場合にも適用されます。DocApp および

DocApp アーカイブが DocumentumCoreProject に含まれていない ’dm’ アーティファクトを使用または

拡張している場合は、DocApp または DocApp アーカイブを変換する前に、必要な Documentum 提供

の参照プロジェクトすべてをワークスペースにインポートする必要があります。変換中に、Composer によ

り、必要な参照プロジェクトを指定するように求めるプロンプトが表示されます。


第 5 章

Composer に関するよくある質問

全般的な質問

• Documentum 6.0 または 5.3 リポジトリで Composer 6.5 は使用できますか。

はい。スマートコンテナ (Documentum 6.0 の後に導入) やアスペクト (Documentum 5.3 の後に導入) など、Documentum の新機能を利用するアーティファクトや、BPM アーティファクトをインストールしない限

り、Documentum 6.0 または 5.3 リポジトリで Composer 6.5 を使用することは可能です。Composer の新

バージョンは、Documentum バージョン 5.3 SP6 以降をサポートしています。

• Composer を使用して、あるリポジトリから別のリポジトリにキャビネット、フォルダ、またはコンテン

ツを移行できますか。

Composer はデータ移行用ではなくアプリケーション開発用に設計されているので、そのような使い

方はお勧めしません。そのため、キャビネット、フォルダ、コンテンツが多数ある場合、正常に移行さ

れることは保証できません。サポートドキュメントを含む XML アプリケーションフォルダなど、アプ

リケーションの開発や設定に関連しているフォルダやコンテンツについては、Composer プロジェク

トにインポートすることが可能です。

• 使用しているバージョンの Eclipse 上に Composer プラグインをインストールできるように、Composer をプ

ラグインのセットとして入手できますか。

いいえ。サポート上の理由から、またインストールを容易にするために、Composer は、Eclipse が組み込

まれた 1 つのパッケージとしてのみ提供しています。

• Linux や Solaris はサポートしていますか。

Linux および Solaris での headless Composer の使用はサポートしていますが、注意事項があります。

Linux 用または Solaris 用として別個のバージョンの Composer は提供していません。Content Serverインストーラには、これら 2 つのオペレーティングシステム用に適切な環境変数で設定されたバー

ジョンの headless Composer が含まれています。

• Documentum 提供の参照プロジェクトとは何ですか。どのようなときに必要になりますか。

Documentum が提供する参照プロジェクトはビルド不可能なプロジェクトで、このプロジェクトにより、

名前が ’dm’ で始まるアーティファクト (Documentum アーティファクト) を使用または拡張できます。

Composer では、リポジトリ内の Documentum アーティファクトに意図しない変更が加えられるのを防ぐた

めに、プロジェクト内に ’dm’ アーティファクトを含めることはできません。’dm’ アーティファクトを使用ま

たは拡張するには、適切な参照プロジェクトを指定する必要があります。

• アーティファクトは個別にインストールできますか。

現在、アーティファクトは Composer プロジェクトの一部としてインストールする必要があります。

• Composer プロジェクトまたは DAR のアンインストールはサポートしていますか。

いいえ。Content Server では、タイプなど特定のアーティファクトのアンインストールはサポートしていな

いためです。実験が可能な開発環境で作業する場合は、変更をロールバックできるように VMWare の

使用をお勧めします。



• Docbasic のインストール前スクリプトとインストール後スクリプトはまだ使用できますか。

はい。インストール前スクリプトとインストール後スクリプトは、Documentum プロジェクトのプロパティに指定

します。スクリプトを指定するには、[Documentum Navigator] で Composer プロジェクトを右クリックし、[プロパティ] を選択してから [Documentum Project] > [インストールプロシージャ] セクションに移動します。

• Composer を使用して大容量サーバ用のアプリケーションを開発できますか。

はい。軽量システムオブジェクトプラグインを別個にダウンロードして、Composer 上にインストール

できます。

• 使用している Composer のバージョンを確認するには、どうすればよいですか。

<Composer_root>\plugins\com.emc.ide.external.dfc_1.0.0\documentum.config\version.properties ファイル

を開いて、バージョン番号を確認してください。たとえば、「current.build.version=6.5.0.024」となっている

場合、Composer 6.5 です。

DAR ファイル

• DAR とは何ですか。

DAR ファイルは、Composer プロジェクトのパッケージ出力ファイルです。DAR インストーラプラグインま

たは headless Composer でリポジトリにインストールするアーティファクトが含まれますが、アーティファク

トのソースコードは含まれません。Java ソースコードと比較すると、JAR ファイルと似たようなものです。

DAR ファイルは、Composer では、DAB の DocApp アーカイブに相当します。

• DAR ファイルをインストールするには、どうすればよいですか。

DAR インストーラか、Ant タスクと headless Composer を使用します。Composer UI では、DAR ファイル

のインストールはできません。

• 「Unzipped resource must exist (<アーティファクトパス\アーティファクト名>) (解凍されたリソースが (<アーティファクトパス\アーティファクト名>) に存在する必要があります)」というエラーが発生して、DARのインストールが失敗します。何が原因でしょうか。

解凍されたアーティファクトファイルのパスの長さが、Windows で許可される長さを超えています。

ファイルパスを短くするには、システムルートフォルダかパスが長くないフォルダに Composer をインストールしてください。

• darinstaller.exe を実行して DAR インストーラ UI を起動しようとすると、エラーが発生します。何が

原因でしょうか。

— 互換性のある Java 環境がインストールされていないか、JAVA_HOME が設定されていません。これ

を確認するには、コマンドラインで ’java -version’ コマンドを実行します。システムで java コマンドが

認識されない場合やバージョンが 1.5 ではない場合、Java 1.5 をインストールして、JAVA_HOME 環

境変数が Java のインストール場所を指すように設定してください。

— Composer ディレクトリに darinstallerstartup.jar ファイルがないか、間違ったディレクトリから

darinstaller.exe が実行されています。darinstaller.exe は、Composer のルートフォルダから実行す

る必要があります。darinstallerstartup.jar がない場合は、Composer を再インストールしてくださ



い。次のコマンドを実行すると、DAR インストーラが起動するか、エラーが発生します。java \-cpdarinstallerstartup.jar com.emc.ide.installer.darinstaller.starter.DarInstallerStarterMain

ライフサイクルとワークフロー

• ライフサイクルを検証するには、どうすればよいですか。

DAB では、メニューアイテムを明示的に起動してライフサイクルを検証できました。Composer では、ラ

イフサイクルはインストール時に自動的に検証されます。Composer の場合、ライフサイクルを手動

で検証する必要はありません。ライフサイクルが検証できないと、エラーが表示され、Composer プロ

ジェクトのインストールが失敗します。

• ライフサイクルをアンインストールするには、どうすればよいですか。

ライフサイクルのアンインストールはサポートしていませんが、非アクティブ化をサポートしています。

ライフサイクルを非アクティブにするには、[プロパティ] ウィンドウの [概要] タブにある [Inactivatelifecycle (ライフサイクルの非アクティブ化)] チェックボックスをオンにして、Composer プロジェク

トを再インストールします。

• Composer でワークフローテンプレートを作成するには、どうすればよいですか。

Composer では、IDE にワークフローエディタが組み込まれていません。Composer には WorkflowManager ツールが含まれており、これは <Composer_root>\WorkflowManager ディレクトリにあります。

• ワークフローテンプレートを Composer にインポートできますか。

ワークフローテンプレートと BPM プロセステンプレートは、同一のインフラストラクチャに基づいていま

す。Composer UI では、BPM のテンプレートの使用を選択しました。Composer を使用してリポジトリから

個別のアーティファクトをインポートする場合、アーティファクトタイプとして [プロセステンプレート]を選択すると、ワークフローテンプレートが表示されます。個別のワークフローテンプレート/BPMプロセステンプレートをインポートする手順は、次のとおりです。

1. Composer プロジェクトを右クリックして [インポート...] を選択します。

2. リポジトリから [Documentum] > [アーティファクト] に移動します。

3. リポジトリの認証情報を入力します。

4. [Artifact Type (アーティファクトタイプ)] ドロップダウンから、[プロセステンプレート] を選択します。

• ワークフローテンプレートを開発環境から QA 環境に移行するために、そのテンプレートを Composerにインポートしようと思います。テンプレートをインストールする際、バージョン作成か上書きのどちら

を選ぶべきですか。

このような場合、Documentum では一般的なベストプラクティスはありません。次に示す 2 つの選

択肢について説明します。

— 上書き: ターゲット環境にある既存のワークフローテンプレートを上書きします。つまり、処理中の

ワークフローはすべて、新しいワークフローテンプレートの影響を受けます。現在の状況や用途に

ついて、この方法が適切であるかどうかを判断する必要があります。

— バージョン: ターゲット環境にある既存のワークフローテンプレートのバージョンを作成します。

新しく作成されたワークフロープロセスでは新しいテンプレートが使用され、処理中のワークフ



ローについては古いバージョンのワークフローテンプレートが使用されます。Documentum のデ

フォルト設定では、上書きします。

• Composer で、間違ったバージョンのワークフローテンプレートおよびフォームテンプレートがインポー

トされているようです。新のインストールバージョンがインポートされることもあれば、下書きバージョン

がインポートされることもあります。どうなっているのでしょうか。

Composer は常に、現在 (CURRENT) のバージョンのワークフローテンプレートやフォームテンプレート

を取得します。オブジェクトのステータス (下書き、インストール済みなど) は考慮されません。常に新

のインストールバージョンが取得されるようにするには、開発時に、新インストールバージョンが現在

(CURRENT) のラベルを持つように設定します。

• 5 つのワークフローテンプレート、20 ～ 30 のフォームテンプレート、20 ～ 30 の UI テンプレートを含

む、大きな TaskSpace アプリケーションがあります。各ワークフローテンプレートには数百のアクティ

ビティが含まれています。Composer プロジェクトを構築する際のベストプラクティスはありますか。

Composer プロジェクトは、1 つまたは複数のいずれにするべきでしょうか。

パフォーマンスの観点からは、複数の Composer プロジェクトでも、1 つの大きい Composer プロジェクト

でも、インストールされるアーティファクトの総数は同じであるため、違いはありません。

ただし、アプリケーションの開発方法によっては、Composer プロジェクトを複数にしたほうが都合がよい

場合もあります。たとえば、特定のワークフローが頻繁に変更される場合、そのワークフローを別個の

Composer プロジェクトに含めるのがよいこともあります。このように、TaskSpace アプリケーション全体を

再インストールしなくても、ワークフローをインストールすることが可能です。

十分な大きさの大ヒープサイズで Composer を起動することをお勧めします。

<Composer_root>/eclipse.ini ファイルを開いて、’-Xmx’ オプションを編集することにより、ヒープサイズ

を変更できます。値がまだ設定されていない場合、1024m に変更してください。編集が済むと、オプ

ションは ’-Xmx1024m’ のように表示されます。

Composer と DAB/DAI• Composer と DAB/DAI の違いは何ですか。

DAB/DAI は、MFC ベースのアプリケーションであり、Documentum アーティファクトを設定する際に

使用されていました。Composer は、DAB/DAI に取って代わるものとして、Eclipse インフラストラ

クチャ上にビルドされます。

• Composer を使用しなければならないのは、なぜですか。DAB/DAI はもう使用できないのでしょうか。

近い将来、DAB/DAI は生産終了になります。

• DocApp と DAR はどちらでも同じように使用できますか。Composer と DAB/DAI はどちらでも同じよう

に使用できますか。

いいえ。DocApp と DAR を同じように使用することはできません。早急に Composer に切り替える

ことをお勧めします。

• DocApp を変換するつもりです。移行リポジトリはどれになりますか。

Composer では、DocApp アーカイブを変換する場合、DocApp アーカイブをリポジトリにインストールし

てから、そのインストールされた DocApp に基づいて Composer プロジェクトを作成します。移行リポジト

リは、DocApp アーカイブのインストール先として選択したリポジトリになります。ベストプラクティスとし



て、この移行リポジトリは、DocApp アーカイブが以前にインストールされたことがないリポジトリとし、

DocApp アーカイブに含まれるいずれのアーティファクトもそのリポジトリ内に存在しないようにします。

• 5.3 SPx DocApp から 6.5 Composer プロジェクトに移行できますか。

はい。5.3 SPx から 6.5 に直接移行可能です。
