中央職業能力開発協会(javada) · web...

32
30 職職職職 職職職職職職職職職職 ワワワワワ 、、、、。 ワワワワ (、)。 WSC2015_TD25_EN Date: 2014/08/14 – 職5職 1 職職 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 2 WS 職職職職(WSSS) ・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 3 職職職職職職職 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 4 職職職職 (、、) ・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 5 職職職職 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 6 職職職職職職職職職職職 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 7 職職職職職職職職職職職 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 8 職職 () ・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 9 職職職職職職職職職職職職職職職職職職職 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 10 職職職職職 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 30 2014 ワ 08 ワ 12 ワ ワ 5ワ 職職 ワワワワワ ワワワ 職職 ワワワワワ ワワワワ

Upload: others

Post on 08-Aug-2020

1 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

30職種定義 ビューティーセラピー

ワールドスキルズインターナショナルは、その技術委員会の決議のもと、総則、運営規則および競技規則に基

づいて、ワールドスキルズ競技大会のこの職種の最低要求事項を採択している。

当該職種の定義(競技内容、運営等)は以下の内容で構成されている。

WSC2015_TD25_ENDate: 2014/08/14 – 第5版

1 序文 ・・・・・・・・・・・・・・・・

2

2 WS 標準仕様(WSSS) ・・・・・・・・・・・・・・・・

4

3 評価戦略と仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・

10

4 採点スキーム(採点方法、手順、要求事項等) ・・・・・・・・・・・・・・・・

11

5 競技課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・

19

6 職種管理および情報伝達 ・・・・・・・・・・・・・・・・

24

7 職種限定の安全要求事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・

25

8 材料および装置(機材) ・・・・・・・・・・・・・・・・

25

9 訪問者とマスコミに対する職種の広報活動 ・・・・・・・・・・・・・・・・

29

10 持続可能性 ・・・・・・・・・・・・・・・・

30

2014 年 08 月 12 日から有効(第 5 版)

ステファン・プラシュル 技術委員会 委員長                マイケル・ファン  技術委員会

副委員長

Page 2: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者
Page 3: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

1 序文

1.1 職種競技の名称と説明

1.1.1 この職種の名称は

ビューティーセラピー

1.1.2 関連する職務または仕事の定義

ビューティーセラピストは一般的に、個々の顧客に対して、スキンケアやボディケア、マッサージ、メークに

ついてのプロとしてのサービス、施術、アドバイスを提供する商業分野において仕事をしている。必要とされる

サービスの性質や品質が、直接に顧客から支払われる対価と結びつく。だからこそ、ビューティーセラピストは、

顧客に満足してもらい、そしてビジネスとして維持し成長させていくために、顧客に対してプロフェッショナル

な仕事をして信頼関係を築く継続的な責任を負っている。ビューティーセラピーは、ヘアドレッサー、ファッシ

ョン、メディアのような他のサービス分野や、通常は商業的な目的でもって、それを支える多くの製品やサービ

スとも密接に関連している。

ビューティーセラピーはまた、個人が自己評価をし自信をもてるようサポートするという重要なセラピー効果

も持つ。それは、病気の影響を改善し、回復を助けることもある。

ビューティーセラピストは、娯楽施設や健康関連施設内の大きな、または小さなサロンを含むさまざまな現場

で働く。ビューティーセラピストは、フェイス、ボディ、足、手、ネイルに対して、プロとしての施術を行いサ

ービスを提供する。ビューティーセラピストは、例えばマニキュアやペディキュアを専門にしている場合もある

だろう。しかし、有能なビューティーセラピストには、それに限定されることなく、職場組織やマネジメント、

顧客とのコミュニケーションやケアにおいて、普遍的な対応を求められる。

ビューティーセラピストは、顧客と1対1の関係で働くが、多人数のチームの一員となる場合もある。その職場

がどのような形態であろうと、訓練を経た経験豊かなビューティーセラピストは、高水準の個人的責任と自主性

を備えている。安全な施術に細心の注意を払って顧客の健康と幸福を守ることから、きわめて高いメーク効果を

達成できたりする特別な場合まで、どんな施術行為も重要であり、失敗した場合には、大体において取り返しの

つかないものである。

ビューティーセラピーのサービスと、それに関連した製品に対する国際的な需要が高まりつつあり、人々が世

界中を行き来する機会が多くなる中で、ビューティーセラピストにとっては、挑戦する機会が急速に広がりつつ

ある。才能あるビューティーセラピストにとっては、商業的にも国際的にも多くの機会が生まれることだろう。

しかしながら、それには、多種多様な文化とトレンドを理解し、取り組むことが必要である。だからこそ、ビュ

ーティーセラピーに関わる技能も多様化を見せつつある。

1.2 この文書の位置づけ及び重要性

Page 4: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

この文書は、この技能競技大会で競うために要求される規準及び評価指針、大会運営の方法と手続きに関する

情報を含む。全てのエキスパートと選手は、この職種定義について理解しておく必要がある。

「職種定義」の異なる言語間の解釈の相違に際しては、英語版が優先される。

1.3 関連書類

この職種定義には職種特有の情報しか含まれないので、以下のものと共に用いられなければならない。

WSI-競技規則

WSI – WS 標準仕様概略

WSI – WS 評価戦略 (可能な場合)

WSI – 当文書に記されているオンライン情報源

開催国 – 安全衛生規則

Page 5: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

2 WS標準仕様 (WSSS)

2.1 WSSSに関する一般事項

WSSSは、技能及び職能の世界最高の実演を支える知識、理解及び特定な技能について詳述している。

それは産業やビジネスを代表する関連職務、職業について、国際的に共有される理解を反映したものでなけれ

ばならない。(http://www.worldskills.org/WSSS).

技能大会はWSSSの記述により、国際的に最も優れた技能を出来る限り反映することを意図している。

標準仕様(WSSS)は、それゆえ、大会に要求される訓練や準備のためのガイドでもある。

技能大会に於いて、知識や理解の評価は、競技でのパフォーマンスを評価することにより行われる。ゆえに、

知識や理解力のテストを別途行うことはない。

標準仕様はタイトル付きの詳細項目に分けられ、項目番号が付加されている。

各々の項目は、全評価項目に占める相対的重要性に基づき、パーセンテージで配点が与えられる。

合計値は100%となる。

評価スキーム及び競技課題は、標準仕様に記載された技能にのみ適用される。

それらは、技能競技会の制約の範囲内で、標準仕様を出来るだけ包括的に反映するよう作られたものである。

評価スキーム及び競技課題は、標準仕様にある点数配分に実現可能な限り従うものである。

(但し)標準仕様で規定されている(配点の)ウェイトを根底から損なわないという条件で、5%程度の変動は

許容されている。

Page 6: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

2.2 WS技能レベルの標準仕様

セクション 相対重要性

配点率(%)1 職場組織と個々の自己管理 16%

各自は以下のことを認識、理解する必要がある。

ビューティーセラピー関連企業にふさわしい、健康・安全・衛生に関する法律、規律、

規定

さまざまな美容施術のそれぞれに使用される道具・装置・電気器具の種類と目的、安全

かつ安心して使用、維持、保管する方法

製品、コスメティックス、その材料について、用途・使い方・手入れ方法と考え得る危

険性

常に製造者の指示に従うことの重要性

医療専門家からの照会に対処する場合のプロとしての倫理観

人間工学の原理

ビューティーセラピーの各施術に必要な時間

対象となる顧客の役割も考えて、ビジネスがいかに機能するか

ビジネスの成功を維持する中での各自の役割

自身の専門性の継続的な成長を模索していくことの価値

各自は以下のことをできる資質と能力を備えていること

健康・安全・衛生面での必要性により、施術環境を整えること

装置をセットアップし、必要な道具や器具を準備すること

円滑かつ効果的なサービスを提供し、製造者の指示を遵守すること

最大限の効果を求めるため、施術環境を整えること

顧客に安全かつ居心地の良さを提供するために、リラックスできる魅力ある雰囲

気を作ること

施術終了後に、作業場所を清潔に整理すること

製品について推奨およびアドバイスをすること

アフターケアを提供すること

業界のトレンドや流行について最新情報を常に把握しておくこと

2 プロにふさわしいふるまい 14%

各自は以下のことを理解する必要がある。

顧客や同僚と良好な関係を築くためには、いかにプロとしての振る舞いや表現をでき

るかが重要

顧客に快適さと安心を提供するには、自己管理と自己表現が重要であること

プロらしいイメージ作るという心構えが必要

Page 7: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

各自は以下のことをできる資質と能力を備えていること

顧客や同僚と素晴らしい信頼関係があるということを示すこと

ユニフォームの身なり、髪の毛や肌の手入れ、個人間のやりとりの仕方に関し

て、プロらしいイメージやマナーを実践すること

同僚や顧客に対する敬意を表すこと

自身のストレスには効果的に対処すること

定期的なエクササイズで、バランスの取れたライフスタイルを維持すること

3 顧客への対応と信頼関係 16%各自は以下のことを認識、理解する必要がある。

顧客、製品、その他の関連する事柄についての継続的な記録の必要性

データ保護の必要性

顧客を満足させ、控えめで臨機応変な対処の重要性

顧客の期待することと、それらの必要性を合致させることの関係

医療専門者からの照会があった場合のプロとしての手順

顧客の声に注意深く耳を傾け、顧客の要望を正確に解釈し、分析するのに役立つよう

に密に質問をすることの意義

禁忌事項と、ビューティーセラピストがなぜその施術をしてはいけないかの理由

施術中に起こり得る攣縮と、その際の対処方法

さまざまな文化、年齢、期待、嗜好を持つ顧客とコミュニケーションをとるための適

切なスタイルおよび方法

作成した的確な施術プランを、顧客に全体を通して再確認してもらう必要性

全ての分野において、「細部に注意を払う」ことの重要性

効果的で持続性のある顧客との関係の基礎固め

栄養科学、エクササイズ、肌のコンディション、および衛生面の重要性

起こり得るよくある問題の分類と、それぞれに対する解決方法

各自は以下のことをできる資質と能力を備えていること

プロらしく安全で衛生的な方法で顧客にサービスを提供すること

プロらしく歓待の態度を示して顧客を出迎え、挨拶をして席に着かせること

顧客が当然考えている期待に合った、くつろげて記憶に残るサービスを提供すること

ボディランゲージを正確に読み取り、解釈すること

文化の違いを大切にし、顧客のニーズに合わせること

顧客の尊厳を守り維持すること

視覚および触覚によって検査を行うこと

問診中の禁忌事項を認識し、それに対応すること

問診中に、顧客が期待し求めていることを明確にしておくこと

色・スタイル・製品について、また肌やボディのケア方法についてアドバイスをする

こと

Page 8: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

全ての施術についてアドバイスをすること

施術を通して、顧客との積極的なやりとりを維持すること

施術中の、顧客の示すいかなる嫌悪態度にも気づき、適切に対処すること

施術を終了する前に、顧客からの感想を求めること

問題には速やかに気づいて理解し、自己責任におけるプロセスに従って解決すること

必ず積極的なお見送りをすること

4 一時的な脱毛 12%各自は以下を認識、理解する必要がある。

髪質および肌質のタイプと特徴

肌および髪の毛のコンディション

ワックスを使用する過程で必要な製品と道具

血液や体液を扱う際に、正しく衛生的な手順を踏むことの重要性

各自は以下のことをできる資質と能力を備えていること

衛生的基準に合わせるようワックスを準備しテストする

顧客の毛髪/肌のタイプおよび丈夫さを正確に評価する

ワックスを使用する前に、その温度をテストする

顧客のニーズと、健康と安全のためのガイドラインに従い、鎮静効果のある製品を使

って、ワックスの塗り/はがしを行う

さまざまな場所で、高温または中高温でのワックスはがしの技術を行使する

肌へのストレスを最小限にして、ワックスの塗り/はがしを行う

他の人への感染を避けるため、いかなる血液または体液も安全かつ衛生的に扱う

眉の形を整えて輪郭をきれいに出すためには、毛抜き(ピンセット)を用いる

Page 9: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

5 フェイス 15%各自は以下を認識、理解する必要がある。

アドバンストのフェイシャル・トリートメントを施術するための顧客対応および施設

の準備方法

電気器具の使用・維持管理において、安全な手順を順守することの重要性

肌の状態には個人差があり、どのように対処するか

目の周りに化学物質を使用する際の起こる問題

望み通りの結果にするために必要なメーク製品の種類およびカラー

問題を 1 つずつ個別に解決できることの重要性

各自は以下のことをできる資質と能力を備えていること

安全で衛生的なプロらしい方法で顧客にサービスを提供すること

顧客の快適さと節度に考慮したフェイシャル・トリートメントを行うため、顧客のする

べき正しい準備方法を把握すること

アドバンストのフェイシャル・トリートメントを施術するための顧客対応および施設

の準備方法

顔の肌質の分析を行うこと

各々の肌質および顧客のニーズに合わせた製品を選ぶこと

顧客のニーズに合わせて、特別仕様のスキンケア製品や電気器具の使用を含めて、全体

的なフェイシャル・トリートメントを仕上げること

顧客の要望に応じて、眉やまつげのトリートメントも行うこと

メークは、ファンタジー的なスタイルも含めて、広範囲の要望に対応すること

アフターケアのアドバイスを申し出ること

6 ボディ 15%各自は以下を認識、理解する必要がある。

ボディ・トリートメントを行うための顧客対応および施設の準備方法

身体の仕組みについての解剖学および生理学的知識

身体のタイプ、筋肉のはり具合、肌質、関連する医学的な体調

電気器具の使用・維持管理において、安全な手順を順守することの重要性

ボディ・マッサージの施術範囲

機器を使用したマッサージ技術の適用範囲

文化の違いとさまざまな要望

体質、目的、およびエッセンシャルオイルの使用の有無

各自は以下のことをできる資質と能力を備えていること

顧客の個々のニーズに合ったボディ・トリートメントのプランを練っていくこと

顧客の快適さと節度に考慮したボディ・トリートメントを行うため、顧客のするべき

正しい準備方法を把握すること

Page 10: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

顧客のニーズに合った正しい製品を選ぶこと

顧客にニーズをもとに、ボディ・スクラブ製品を選び、使用してから除去すること

顧客のニーズをもとに、ボディ・ラップ製品を選び、使用してから除去すること

マッサージは、適度なリズム、速度、圧力、動かす範囲を考慮して行うこと

適切な範囲で、機器を使用した施術を行うこと

適切な範囲でアロマテラピー用のオイルを、個々の顧客の要望に応じて相乗効果のあ

がるようブレンドして使用する

Page 11: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

7 足・手・ネイル 12%各自は以下を認識、理解する必要がある。

ネイルおよび肌の感染症や問題-手および足

マニキュアおよびペディキュアの施術手順

自身の爪またはつけ爪の維持管理と修復

装着するつけ爪の種類

新しい爪の流行およびスタイル

各自は以下のことをできる資質と能力を備えていること

ネイル・トリートメントのために、適切な製品を置き、人間工学に基づいたデザイン

の空間を準備すること

顧客のニーズに合った施術および製品を可能な限り幅広く使用して、スパ・マニキュ

アおよびスパ・ペディキュアを実施すること

マニキュアをはがし、あま皮の処理、マッサージ、保護、マニキュア液を塗る等を含

む施術を実施すること

ネイルアートの幅広いデザインを利用すること

治療用ライトである the Blue UV を用いて治療するジェルポリッシュ(Gel Polish)を利用すること

つけ爪のチップを利用すること

ネイルの特質を最大限に利用すること

Page 12: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

3 評価戦略と仕様

3.1 一般的指導

評価(アセスメント)は WS の評価戦略に基づいて統括遂行される。 この“戦略書”は、WS の評価の規範となる

べき規律と技術を確立している。

エキスパートによる評価は、大会の中核、心臓部である。このため、常に専門的な改善と見直しの対象となっ

ている。

評価における専門知識の進展は、評価スキーム、競技課題、CIS(競技情報システム)として WSC で将来用い

られ、主な評価方法の方向性を示唆する情報の源となっている:

WS 大会の評価は、大まかに 2 つの分野:測定と判定に分かれ、これらはそれぞれ“客観(採点)”と“主観(採

点)”と呼ばれる。これら 2 つの評価に際して、どの面が重視されるべきか、またその評価作業の明確な指標とな

るべきベンチマークを使うことが、(作業・結果の)品位品質を保証するために肝要である。

採点スキームは標準仕様に記載された重点配分計画に従わねばならない。 競技課題は技能大会の評価媒体で

あり、かつ標準仕様に従うものである。

CIS(大会情報システム)は、採点記録をタイムリーかつ正確に記録するもので、その適用範囲は拡大してい

る。

採点スキームは、概ね、競技課題策定の過程でその指標となり、その後、技能別の標準仕様と評価戦略が作ら

れる。 これらの文書の整合性を確保するため、採点スキームと競技課題は繰り返し設計され、改善される。

それらはエキスパートの同意を得て、品質面と標準仕様準拠の実証を得るため、WSI に提出される。WSI承認を

得る前に、評価スキームと競技課題は CIS の実効性を確保するため WSI のスキルアドバイザーに送られて意見を

求められる。

Page 13: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

4 採点スキーム

4.1 一般的ガイダンス

採点スキームの役割と位置づけについて、すなわち、競技者による競技課題の実技、手順、要求される事項を

エキスパートが、どう評価したか、この章では記述する。

採点スキームは、WSC の極めて重要な道具であり、技能を表すところの標準と評価を結びつけるものである。

それは標準仕様における重みづけに従って、それぞれ評価された採点を割り当てるようデザインされている。

競技課題をデザインする際に、採点スキームが指標となり、標準仕様にお重みづけが反映される。技能の性質

と評価ニーズによっては、競技課題のデザインするための手引きとして、最初に採点スキームをより詳細に開発

することは適切かもしれない。あるいは最初の競技課題は採点スキームのアウトラインに基づいてデザインでき

るかもしれない。このような観点からも採点スキームと競技課題は同時に開発されるべきである。

上記 2-1 の記述を 採点スキームと競技会台に適用することは、もし実行可能な代替案が無ければ標準仕様に

おいて与えられている重み付けから離れてしまうかもしれない。採点スキームと競技課題は(1 または数人、あ

るいは全てのエキスパートによって開発されている。)

採点スキームが詳細化され、最終版となるためには、独立した品質保証のため、すべてのエキスパートと審判

に承認されなければならない。このプロセスの例外は、採点スキームと競技課題の開発に外部のデザイナーを使

用する競技職種である。

さらにエキスパートは終盤になって後悔しないよう、すべてのエキスパートと審判に承認されなければならな

い。

テストプロジェクトについて、事前の仮承認を得ておくことが奨励される。彼らはまた CIS の可能性を最大限

引き出すため、中間段階で CIS のチームで作業することが望ましい。

採点スキームの完成を承認するためには、競技大会の遅くとも 8週間前までに CIS 標準スプレッドシートと他

の合意された手法が使用されなければならない。

4.2 評価規準

採点スキームの主要見出しは、評価規準(項目)である。 これらの見出しは競技課題から派生している。ある

技能大会において、評価規準が標準仕様のタイトルと類似していることもあれば、他の大会では全く異なってい

ることもあろう。

通常 5 から 9 つの評価項目がある。 それらの項目は、題目が合致する、しないに係わらず、標準仕様の順点

配分(重みづけ)を反映したものでなければならない。

評価基準項目は採点スキームの作成者により考案され、彼らは、自由に評価や競技課題の採点に最適であると

考える評価項目を、自由に定義できる。 各評価項目は A から I までのアルファベットで示される。

この CIS により作られた評価サマリーのフォームは、評価項目のリストを構成する。

Page 14: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

各々の項目に割り当てられた点数は CIS により計算される。そして点数の合計値が、各項目の評価欄に記載さ

れる。

Page 15: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

4.3 サブ クライテリア(副基準項目)

各評価項目は一つ以上の副項目に分けられる。各々の副項目はワールドスキルの採点表のタイトルになる。

各採点フォーム(サブ項目)は、採点日が指定されている。 その内容により、客観的または主観的評価のど

ちらかを含む。 いくつかの副項目は、客観・主観の両面を併せ持ち、その場合評価フォームには両方が記載さ

れる。

4.4 評論(評価の論評)

それぞれの評価評論に際しては、その項目が単体で評価され、その点数が加点されていくのか、もしくは、ど

のように点数が与えられるのか、詳細に渡って、明確に示さなければならない。

評価評論は、客観的または主観的になされ、適切に採点表に記載されていく。

この採点リストは、詳しくは、各項目が配分された点数の範囲で採点され、この標準仕様に見られる技能項目

への参照項目となるべきもの(でなければならない)。

各項目に配分された評点の合計は、標準仕様の技能項目で指定された点数範囲を超えてはならない。

これは、以下のフォーマットに示すような CIS の採点配分シートに記載される。 この評点スキームは大会 8週間からレビューされる。

基準合計評点

/セクション

標準

仕様

 セ

クシ

ョン

合計

評点

 各

基準

100

CIS からの採点表(サンプル)

Page 16: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者
Page 17: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

4.5主観的採点主観的採点は下記の 10 ポイントスケールを使用。

厳格で不変のスケールとするため、主観的採点においては以下を使用する

ベンチマーク(基準);項目判断の際の指標

採点の指標 

・ 0  :不履行

・ 1-4 :業界水準以下

・ 5-8 :業界水準(同等またはそれ以上)

・ 9-10 :優秀

4.6 客観的採点

最低 3 人以上のエキスパートが各項目について採点する。 特に記されていない場合には、その中の最高点、

又は 0 点が与えられる。 もし分割して採点する場合には、評価規定集に明記せねばならない。

4.7 客観的および主観的評価の活用

客観的および主観的評価の最終版は、採点スキームと競技課題が最終決定された時に、合意承認されて配置さ

れる。

下記の表は競技課題及び採点スキーム作成の際の参考まで(応用例として)。

項目 基 準 得 点

主観的 客観的 合 計

A スパ・ネイル・トリートメント 0 25 25

B フェイシャル・スキン・トリートメント 5 20 25

C ボディ・トリートメント 5 20 25

D メーク 5 15 20E まつ毛と眉 0 5 5合計 15 85 100

Page 18: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

4.8 技能評価の満たすべき基準

プロとしての心構え

選手は、その産業分野の基準にまでプロとしての技能を示さなければならない。それには、清潔できちん

とした適切なユニフォームを身に着け、時計、ネックレス、指輪、ブレスレットはつけないことも含まれる。

唯一例外として許されるのは、小さなピアスと結婚指輪のみである。選手は指の爪を短く清潔にし、つけ爪

もマニキュアもしないこと。髪の毛はきちんと整えておくこと。美しいセラピー用のユニフォームにふさわ

しい先の開いていない靴がふさわしい。選手は、施術中には常時手を清潔にしておくという常識が必要であ

る。

顧客の準備

選手は、顧客に施術を受ける準備をしてもらわねばならない。つまりは、選手が最もうまく作業ができる

ように、顧客の位置を定めること。タオルは、きちんと丁寧にかけられ、顧客の身に着けている宝石類をは

ずしてもらい、安全に留意する。顧客が宝石を取り外せない、または外したがらない場合は、選手は、審査

しているエキスパートにその旨を報告する。

作業場所の準備と片付け

選手は、指定されたタオルや用意された道具類を用いて、施術を行えるよう自分の作業場所を準備する。

全ての製品等を、乱雑または混同することなく置く。作業場所は、作業の間も使い終わった道具等を片付け

て、施術の最中にも整ったままであること。施術が終了すると、選手は、全てのごみを捨て、ごみ箱のポリ

袋を清潔なものと取り換えておかなければならない。汚れたタオルは、分別された洗濯籠に入れ、製品と、

洗って消毒したボウルは、製品を置いたテーブルに戻し、ベッド、ワゴン等は、除菌クリーナーで拭いてお

かなければならない。ベッドには、清潔なタオルと毛布を置いておく。作業場所は、施術の開始前の状態に

戻されているはずである。

施術の施行

選手は、どの施術も、選手自身の国によって定められた基準を用いて、自国でする場合と同じように行う。

審査をするエキスパートはそれぞれ、自身が審査をしている全ての国の施術方法について情報を得ておく責

任を負っている。審査するエキスパートは、選手が用いている技術が、理由もなく減点されているかどうか

を調査する。評価基準は、競技主催者が有効と考えるような製品、装置、器具や、標準的に必要とされる物の

供給に見合うようにしたり、競技課題の成果を改善させたりという、競技課題を発展的にとらえるチームに

よって、変更、追加、または削除される可能性がある。

超音波を使用したアドバンストのフェイシャル・トリートメントおよび目と眉のトリートメント

ボディ・トリートメント-ボディ・スクラブ、ボディ・ラップ、スウェーデン式マッサージと、追加で

加圧フェイシャル

ロミ・ロミ・スタイル

Page 19: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

スパ・マニキュアおよびスパ・ペディキュア

つけ爪なしで、ジェル・ポリッシュを用いた夜用メーク

ファンタジー・メークつけ爪によるネイルアートを施したリオのカーニバル風

スパ・ペディキュア

健康と衛生面の条件を満たすサービスのための施術場所が用意される

トリートメントを実施する前に足を湯に浸して清潔にする

つま先のネイルを切りそろえて、やすりで磨く

あま皮にトリートメント・クリームを塗る

足を、少なくとも 5 分間は湯に浸す

あま皮部分の色の悪くなった皮膚とあま皮をきれいにする

提供されたペディキュア用製品で足をスクラブする

足用のやすりまたは、足の裏のタコを削る際に使用するような道具を用いて、過度に硬くなった皮膚を

取り除く。競技では、刃が露出した剃刀や髭剃りは使用できない

足を覆うため、ビニールで包んでから、タオル地のスリッパをはく

足にマッサージをする

つま先の爪にベースコートを塗り、磨いてからトップコートを塗るか、または競技課題によっては、さ

らにつややかになるよう磨く

作業場所を清潔に整理する

スパ・マニキュア

健康と衛生面の条件を満たすサービスのための施術場所が用意され、顧客に適するようにネイルを磨き、

カットする

あま皮の手入れをして、余分なあま皮と色の悪くなった皮膚をきれいにする

製品に応じて、手をスクラブし、パックをしてから取り除く

手と下腕をマッサージする

競技課題に従って、ネイルにペイントをするか、または、つやが出るまで磨く

自前の爪にジェルポリッシュを施す(フランス風)

健康と衛生面の条件を満たすサービスのための施術場所が用意される

製品に応じて、自前の爪が用意される

ジェルポリッシュを用いて、フランス風の爪に仕上げられる

ジェルを上塗りし、紫外線の下で固める。

作業場所を清潔に整理する

ネイルチップによるネイルアート

健康と衛生面の条件を満たすサービスのための施術場所が用意される

製品によって用意されたネイルチップを取り付け、自前のネイルになじませる

少なくとも 3 つの技術と製品を用いて、自由にネイルアートが施される

複雑さの程度

Page 20: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

メークのテーマとの融合

出来上がり具合

時間内に仕上がるか

施術場所を清潔に整理する

フェイシャル・トリートメント

ベーシックのフェイシャル・トリートメント

作業場所を準備する

肌をきれいにする

肌の分析を行う

肌質とコンディションに合う製品を用いる

古い角質をこすり落とす

肌にストレスを残すことなく、小さなしみそばかすを見つけ出す

マッサージを行って、顧客に合った適度な刺激のルーティンワークをしてみせる

顧客のニーズに合うようパックをする

施術後、適切に化粧品を塗る

施術終了後、作業場所を清潔に整理する

電気器具を用いたアドバンストのフェイシャル・トリートメント

作業場所を準備する

肌をきれいにする

肌の分析を行う

肌質とコンディションに合う製品を用いる

古い角質をこすり落とす

肌にストレスを残すことなく、小さなしみそばかすを見つけ出す

顔に電気器具によるトリートメントを施す

マッサージを行って、顧客に合った適度な刺激のルーティンワークをしてみせる

適切なパックを用意し、顔を覆ってから、適宜取り除く

適切なトリートメントを選び、施す

施術終了後、作業場所を清潔に整理する

ボディ・トリートメント

ボディ・トリートメント―身体全体のスクラブ、ラッピング、マッサージを含む全体的なボディ・トリートメ

ント

トリートメントのために施術場所を用意する

健康と安全に留意して、施術者及び顧客がトリートメントのための準備をする

顧客は、慎重にきちんとベッドの上にあがる

施術を始める前に、顧客の足を洗っておく

身体をスクラブするかどうかは、顧客のニーズに合わせて選ぶ

皮膚やベッドにカスが残らないよう、スクラブしたものは全て洗い流す

Page 21: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

ラッピングをする場合には、20 以内を限度とする

ラッピングを外した後に、顧客の身体にもベッドにもカスを残さない

マッサージの範囲は、顧客に合うように選ぶ

マッサージは滑らかに流れるような動きにする

マッサージの施術は、1時間を超えない範囲で適度な時間行う

マッサージの動きは、滑らかで心地よいものにする

マッサージ後は、顧客の自由にする

施術場所を清潔に整理する

ロミ・ロミ・ボディ・トリートメント

トリートメントのための施術場所を用意する

健康と安全に留意して、施術者および顧客がトリートメントのための準備をする

顧客は、慎重にきちんとベッドの上にあがる

施術を始める前に、顧客の足を洗っておく

マッサージ・セラピーは、顧客のニーズに合わせて選ぶ

マッサージの範囲は、顧客に合うように選ぶ

マッサージは滑らかに流れるような動きにする

マッサージの施術は、1時間を超えない範囲で適度な時間行う

マッサージの動きは、滑らかで心地よいものにする

マッサージ後は、顧客の自由にする

施術場所を清潔に整理する

メーク

ファンタジー風のメーク

顧客の髪の毛と衣服を守るために、保護カバーをかける

メークをするために、顧客の肌を正しく整える

健康と安全のコンプライアンス遵守のため、メーク用の道具を適切に使う

選手が、競技の前に準備して持ってきた選んだデザインの写真に合うよう、ファンタジー風のメークを

施す

選んだデザインにぴったり合うメークを全体的に完成させる

施術終了後、作業場所を清潔に整理する

夜用メーク

顧客の髪の毛と衣服を守るために、保護カバーをかける

メークをするために、顧客の肌を正しく整える

的確な成果を得るために、的確なカムフラージュをする

健康と安全のコンプライアンス遵守のため、メーク用の道具を適切に使う

メークのテーマに合った要望通りの成果が出るようなメークを取り入れる

全体的なメークは、夜というテーマに合うものにする

出来上がり具合

作業場所を清潔に整理する

Page 22: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

まつげと眉の毛染め

施術のために、施術場所の用意と、施術者および顧客は準備をする

顧客の要望により、毛染めの準備がされ、染められて洗い流される。パーティ用のヘアは、根元から先

まで染められる

施術後、モイスチャークリームまたは目用のクリームを塗る

出来上がり具合

施術終了後、作業場所を清潔に整理する

評価基準は、競技主催者が有効と考えるような製品、装置、器具や、標準的に必要とされる物の供給に見合

うようにしたり、競技課題の成果を改善させたりという、競技課題を発展的に捉えるチームによって、変更、

追加、または削除される可能性がある。

4.9 職種評価の手順

チーフエキスパートおよびチーフエキスパート代理はモジュールの審査を行わない。

各モジュールの審査に加わらず空いているエキスパートの中からタイムキーパーを選出する。目隠し審査の場

合、モジュール進行中は審判が全員エキスパート室で待機し、チーフエキスパートおよびチーフエキスパート代

理及び投票検査人 9999 のみが競技会場に入ることができる。

エキスパートは個々のモジュールに要求される専門用語や結果について十分に理解し、かつ必要情報について

は得ていなければならない。

選手の席番号についてはくじ引きで決められ、先週は一つのモジュールについて作業場を移動するもの

とする。

モデルについては、各モジュールに移る前に WSS によってチェックされ、それから抽選が行われる。

審査委員のエキスパート及びスチュワード(執務役)は、競技開催中の会場では最小限の会話とし選手の気

を散らさないようにする。

検査員は選手が何事によっても不利益を被らいないよう配慮する。

採 点

エキスパートはグループに分けられ時間管理(タイムキーパー)、スチュワード(執務役)、客観的審判、主観

的審判の役目を担う。

エキスパートで審判に関わらない者はスチュワードか検査薬、又はタイムキーパーになって監視を行うか、

選手が規則を遵守しているか監督をする。

スチュワードはチームから成り、競技中は常にフロアにいて業務を行える体制を取る。

採点終了時に、エキスパートと選手は中に入って写真撮影を行う。

写真撮影は囲いの外部から撮影するか、または公式のメディアによって行われる。

全てのエキスパートの採点終了後、各エキスパートはチーフエキスパートにシートを提出する。

アドミニストレ―ター(管理者)は、職種定義や競技課題に取り組み、チーフエキスパート及び副チーフエキ

スパートの了解なく大会会場に留まってはならない。

Page 23: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

任務を持たないエキスパートは大会会場を立ち去ることとし管理室で待機する。チーフエキスパート及び副

チーフエキスパートの了解なく大会会場に留まってはならない。

客観的主観的採点

各課題には、競技大会に先立って競技者およびエキスパートに渡される個別の基準がある。

競技大会中、それと同じ用紙を使って客観審判員が違反がないか記録する。

Page 24: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

5 競技課題

5.1 一般留意事項

第 3節および第 4節は、競技課題の改訂に関する定めであり、これらの事項は補足である。

それがひとつの個体か、又はいくつかの独立形のシリーズか、又は繋がったモジュールであるかどうかにかか

わらず、競技課題は WSSS の各セクションの技能評価を行うことができるようにする。

評価スキームと共に、競技課題の目的は、標準仕様全体に渡って、最大限バランスのよい評価と採点の機会を

提供することにある。 競技課題、採点スキームと標準仕様の関連性が、質的レベルを左右することになろう。

競技課題は、標準仕様外の分野を網羅するものではない。 そうでなければ、第 2節によって示された環境以

外で、標準仕様に当てはまる配点バランスに影響を与えてしまうだろう。

競技課題は、実際の作業での応用力を通じて、選手の知識や理解力を全体的に評価できうるものであること。

この競技課題は、WSのルールや規則に関する知識を評価するものではない。 

この職種定義は、競技課題の範囲に影響するいかなる課題をも書きとめ、職種定義に照らし、あらゆる評価の

裏付け及びサポートを行うものである。第 0節を照会のこと。

5.2 競技課題の構成/構造

構成/構造は、現在の産業基準に関連する独立形のモジュールのシリーズである。

5.3 競技課題を企画する上での要求事項

副チーフエキスパートは、次回の競技会での競技課題のモジュールに向けて、施術の生産性と品質を、世界規

模の美容産業における現況を反映する水準にまで確実にする各企画チームを監督し、その責任を負う。

地方/地域には新しいエキスパートが生まれる予定なので、選抜企画チームの経験あるエキスパートが、競技

会の前に、そのエキスパートを訓練しサポートすることだろう。

企画チームがいったん競技課題のモジュール(複数の場合もある)に同意すれば、そのチームにエキスパート

がいる場合、それらは企画チームによってさまざまな言語に翻訳されるだろう。

全てのエキスパートは、世界規模の美容産業における現況を反映する競技課題のモジュールと技術的記述を更

新および改善するために、それらを現在の競技会案に提案しなければならない。

エキスパート達は、ワークショップ・マネジャーと連携して、インフラリストを決定する。

エキスパート達は、85%の客観的採点と 15%の主観的採点を含む採点スキームを決定する。それはまた、あ

Page 25: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

てずっぽうの採点が取り入れられるような競技課題の企画チームそれぞれによって決定されることである。

スキン・トリートメント( 3 時間)

アドバンスト・フェイシャル

超音波

目と眉のトリートメント

スパ・デイ( 3 時間)

ボディ・トリートメント―スクラブ、ラッピング

スウェーデン式マッサージ

圧力(絞り出し)のフェイシャル

ボディ・マッサージ( 1 時間 30 分)

ロミ・ロミ・スタイル

スパ・ネイル( 3 時間)

スパ・マニキュア

スパ・ペディキュア

メーク( 7 時間 30 分)

つけ爪とジェルポリッシュを用いた夜用メーク(3時間 30 分)

ファンタジー風メーク-ネイルアートを用いたリオのカーニバル風(4時間)

競技課題の詳細

スキン・トリートメント

超音波を用いたアドバンスト・フェイシャル、目と眉のトリートメント(3時間)

フェイス・マッピング/肌の分析/在宅施療

クリーニング・ピーリング・パックによるフェイシャル施術

フェイシャル・マッサージ

加工の指示または手順に従っての超音波

まつげのカラーリング

眉のカラーリングとカット

スパ・デイ

ボディ・トリートメント

ボディ・クリーン

背中と足のボディ・スクラブ

背中と足のボディ・パック

スウェーデン式マッサージ(60 分)

6 つの基本的動作

肩、背中、足、腕のマッサージ

圧力(絞り出し)のフェイシャル( 45 分)

ピーリング、パック、マッサージを行うフェイシャル・トリートメント

ボディ・マッサージ

足を湯に浸す

Page 26: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

ブラシや手袋を用いたドライ・ピーリング

ロミ・ロミ・スタイル(60 分)

マッサージ部位-肩、背中、足、腕。頸部、頭、顔。

スパ・ネイル

スパ・マニキュア

爪の形を整え、あま皮のケア、洗浄、ピーリング、パック、マッサージをする

ベースコートを塗る。赤色のポリッシュ、トップコートを塗る

スパ・ペディキュア

足を湯に浸し、爪の形を整え、あま皮のケア、ピーリング、グリコール・トリートメント、パッ

ク、マッサージ

ベースコートを塗る。赤色のポリッシュ、トップコートを塗る

メーク

つけ爪とフレンチ・ジェルポリッシュを用いて夜用メーク

当てずっぽうの採点

ファンデーションと修正

アイメーク

アイライナー

つけまつげ

頬紅

眉毛を整える

リップライナー

口紅

ピンクと白で、つけ爪にジェルポリッシュを塗る

ファンタジー風メークとネイルアート

メーク

リオのカーニバル風

顔と首筋にフリーハンドでメーク

見本なし

ファンデーションと修正

アイメーク

アイライナー

つけまつげ

頬紅

眉毛を整える

リップライナー

口紅

デコレーションのアイテム。例えば、宝石、グリッター(光る金属片)、頭飾り、アクセサ

リー等

Page 27: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

競技への提出用の写真

ネイルアート

リオのカーニバル風に完成させる

フリーハンド

3 つのテクニック

トップコートを塗る

Page 28: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

5.4 競技課題の作成

競技課題は、ワールドスキルズインターナショナルが提供するテンプレートを用いて提出されねばならない。

(http://www.worldskills.org/competitionpreparation )。テキスト文書には MS Word テンプレートを、図面

には DWG テンプレートを使用すること。

5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

競技課題ならびにモジュールは、設計チームおよびチーフエキスパート代理によって考案される。

5.4.2 競技課題/モジュールの作成方法および作成場所

競技課題ならびにモジュールは、ディスカッションフォーラムを利用し、設計チームおよびチーフエキスパー

ト代理が共同で開発する。

5.4.3 競技課題の作成時期

競技課題は、以下のタイムラインに沿って作成する。

時 期 行動

前回の競技大会時 競技課題モジュールをエキスパートの投票で選定する。これらのモジ

ュールは、ディスカッション・フォーラムを使って設計チームがさ

らに開発する。

競技大会 6 か月前 競技課題モジュールをウェブサイトで公開する。

競技大会時 エキスパートは 30%変更の提案を持ち寄る。これらは、検討され、

エキスパートの投票で合意される。

5.5 競技課題の認証

競技課題の検証は、各モジュールに対して設けられた採点基準によって行われる。設計チームは異なる国出身

のエキスパート 3 人で構成され、世界的な業界基準を背景に採点基準を選定する。

競技大会到着時、エキスパート全員が開発されたモジュールおよび採点基準を精査し、採点基準が確実に一致

するようにする。

それぞれの競技者に同じ採点基準を用い、3 人以上のエキスパートが各モジュールを審査し、競技者が所定の

トリートメント方法および手順を正しく行ったかを検証する。

次にその 3 人以上の審判エキスパートが、完了したモジュールの結果および出来栄えについて競技者の採点を

行う。

作成されたすべてのモジュールおよび採点基準は、チーフエキスパート代理が監督する。

5.6 競技課題の選択

競技課題は前競技大会におけるエキスパートの投票で選択される。

Page 29: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

5.7 競技課題の公示

競技課題は、ワールドスキルズ・インターナショナルのウェブサイトを通じ、競技大会の 6カ月前に公示され

る。

Page 30: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

5.8 競技課題の調整(競技大会の準備)

競技課題の調整は、副チーフ・エキスパートが行う。

5.9 競技大会での競技課題の変更

エキスパート全員が、競技大会開始前に30%の変更提案を持参しなければならない。エキスパートは次に、実

施する30%の変更について検討し、決定する。

5.10 材料又は製造業者の仕様

競技者が決められる具体材料、あるいは、メーカー仕様、競技課題は、下記のエキスパートセンターのページ

より入手可能:http://www.worldskills.org/infrastructure/

競技者の材料リストは競技大会事前情報に添付されるものであり、競技者は競技大会の6か月前に入手できる。

材料リストとは、競技大会中にトリートメントをうまく行うのに役立つツールボックスとして、競技大会に競

技者が持参する材料、道具、および製品である。

競技者がそのリストにない材料、道具、および製品を持参した場合、競技大会ですべての競技者およびエキス

パートが全員一致で認めない限り、競技者はそれを使用できない。こうすることで、公平、公正な競技大会にな

る。

競技者は、競技大会事前情報に明記された道具のみ持参できる。

材料および機材の全リストは競技大会事前情報に記載されており、競技大会の6か月前に各国が購入でき

るようになる。

競技大会開始前の練習目的で、競技者は準備時間にすべての材料を使用することができる。

競技大会事前情報に特に規定がない限り、各作業を完了するために必要な材料はすべて支給される。

競技者がリストにない材料、道具、および製品を使用した場合、それらは競技大会中没収されることがある。

Page 31: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

6 職種管理および情報伝達

6.1 ディスカッションフォーラム

職種に関する議論、情報伝達、協力および決定の全ては、競技大会前に職種限定のディスカッションフォーラ

ムで実行されねばならない(http://www.worldskills.org/forums)。全ての職種関連の決定および情報伝達は、

フォーラムで実行された場合のみ有効である。チーフエキスパート(又はチーフエキスパートが指名したエキス

パート)が、このフォーラムの議長となる。情報伝達および競技進行の要求事項に関する予定表については、競

技規則を参照すること。

6.2 競技者の情報

登録された競技者の情報の全ては、競技者センターで入手できる

(http://www.worldskills.org/competitocentre)

この情報としては以下のものが含まれる:

・ 競技規則

・ 職種定義

・ 採点スキーム

・ 競技課題

・ インフラ・リスト

・ 健康・安全関係書類

・ その他の競技大会関連の情報

6.3 競技課題

公示された競技課題は、ウェブサイトworldskills.org (http://www.worldskills.org/testprojects)および競技

者センター(http://www.worldskills.org/competitocentre)で入手できる

6.4 各日の管理

各日の管理は、チーフエキスパートが指揮する職種管理チームが作成した職種管理計画に定められている。職

種管理チームは、審判員団長、チーフエキスパートおよびチーフエキスパート代理で構成される。職種管理計画

は、競技大会の6ヶ月前に順次作成され、競技大会時にエキスパートの合意によって完成される。職種管理計画

は、エキスパートセンター(http://www.worldskills.org/expertcentre)にて閲覧できる。

Page 32: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

7 職種限定の安全要求事項

開催国/地域の規約として開催国/地域の安全衛生規則を参照すること

除毛により血液が付着しそうな脇の下、唇、その他の血液が付いていそうな部位に触れる際には、選手は手

袋を着用しなければならない。

各モジュールでの競技会において、汚れた使い捨てのものは、ビニール袋を入れたふた付き容器に入れて捨

てること。

競技会開催日の毎日終了時に、ワークショップ・マネジャーが、鋭利な道具類を、鋭利なものを入れるのに

適した容器に入れて捨てること。

電気器具は全て、競技会主催者の電気担当チームによってテストした上で配線し、選手の事前召集日の前に、

ワークショップ・マネジャーによって確認される。

競技課題に参加するすべての顧客は、競技会の開始日より前に、ワークショップ・マネジャーによって、製

品やトリートメントに対するアレルギー反応テストを受けることになっている。

全ての製品は、確実に衛生的な状態であるよう、ワークショップ・マネジャーによって、汚染や期限切れの

チェックを受けることになっている。

エキスパートと選手は、競技会の前に、競技会主催者から、安全衛生規則について話を聞かなければならな

い。

Page 33: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

8 材料および装置

8.1 インフラリスト

インフラリストには、開催国が提供する装置、材料および設備の全てが表示されていること。

インフラリストは 、ネットワーク(http://www.worldskills.org/infrastructure/)に表示されている。

インフラリストには、次回競技のためにエキスパートが要求した品目と数量が指定されている。開催国は、順

次この品目の実際の数量、種類、ブランド/型式を指定したインフラリストを更新する。開催国が提供する品目

は別欄に示されている。

エキスパートは、各競技で次回競技に備えてインフラリストを再検討し、更新しなければならない。エキスパ

ートは、スペースおよび/または装置の増加について、技術部長に勧告しなければならない。

技術監視員は、各競技でその競技に用いられたインフラリストを監査しなければならない。

インフラリストには、選手および/またはエキスパートが持参する必要のある品目、および選手の持参が禁止

されている品目は含まれない。これらの品目は以下のように指定される。

8.2 選手が持参する各自の工具箱中の材料、装置および工具

選手が持参できるのは、競技会の事前説明会の際に申告した道具のみである。

全ての材料および装置の完全なリストは、競技会の事前説明会では有効であり、競技会の 9 か月前までに

各国/地域で購入されたものも有効である。

全ての材料は、競技会が開始される前に、訓練目的で選手達のために設けられた準備時間中であれば利用

できる。

選手達は、競技会に持ち込むことのできる道具や装備についてアドバイスを受けるだろう。競技に参加す

る国/地域は、使用していた特別な道具について、競技会主催者による同意が得られるならば、道具リス

トに含めるようアドバイスするだろう。

競技会の事前説明会で指定されていない場合は、各任務を完遂するのに必要な道具は全て提供される。

8.3 エキスパートが提供する材料、装置および工具

適用なし

8.4 技能分野で禁止されている材料および装置

競技会の事前説明会で指定されていない場合は、選手は、提供された材料のみを使用しなければならない。

Page 34: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

8.5 ワークショップおよび作業場のレイアウト案

前大会の作業場レイアウトは以下から入手できる。www.worldskills.org/sitelayoutレイアウトサンプルは下記の通り。

Page 35: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

9 来場者とマスコミ対策

以下は、観客およびメディアの関与を最大限増やすために考えられる方法である。

Page 36: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

職業体験

スクリーンの設置

競技課題の解説

競技者の活動に関する理解を深めさせる。

競技者のプロフィール

求人

競技大会の状況を毎日発表する。

審査とは関係のない美容関係者と観客の交流

Page 37: 中央職業能力開発協会(JAVADA) · Web viewWordテンプレートを、図面にはDWGテンプレートを使用すること。 5.4.1 競技課題/モジュールの作成者

10 持続可能性

再利用すること

「グリーン(環境に優しい)」材料の使用。

競技会後に、完遂した競技課題を活用する。