国際規格から読み解くスマートシティと 英国の最新事例...pas 181 (iso 37106)...
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国際規格から読み解くスマートシティと英国の最新事例
BSIグループジャパン株式会社執行役 認証事業本部本部長西中 宏
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86,000 のお客様 182 か国
3つの地域のハブ
90の世界中のオフィス
確かなグローバルブランド
NPS +51
77%of FTSE
100
49%of Fortune
500
77%of Nikkei
Index
37,384 の規格を発行
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様々な規格を策定し、世界中で採用
製品仕様規格 ビジネスプロセスの標準化 ビジネス可能性の標準化 組織レジリエンス
初期においては製品仕様規格をもってグローバルな統制を図り、貿易を促進、無駄を削減
次の段階では、成熟した製造プロセスとして一貫性のある品質の確保にフォーカスするビジネスプロセスが標準化
新たな時代の新たな規格は、人々の行動や価値が、組織の持つ能力を引き出すことにフォーカスしている
徐々に起こる変化に対して、予測し、準備し、対応し、そして適応して、年月という試練を乗り越え繁栄する組織を目指す
Business Potential Standards
Business Process Standards
Product Specification Standards
Founded 1901 1950 2000 Today
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世界の規格策定機関
BSI DIN ANSI AFNOR JISC
英国規格協会 ドイツ規格協会 米国規格協会 フランス規格協会 日本工業標準調査会
1901年設立 1917年設立 1918年設立 1926年設立 1949年設立
国際標準化機構1947年設立
国際電気標準会議1906年設立
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BSI策定規格が世界TOP10を占める(認証件数)
Top Standard Number of certificateOriginal
Standard Note
1 ISO 9001 1129446a) BS 57502 ISO 14001 301647a) BS 7750
3 ISO 45001(OHSAS 18001) 92302b) BS 8800
4 ISO/TS 16949 53723a) ISO 9001をベース、BS7750が原案
5 ISO 22000 26847a) FSSC 22000=ISO 22000+PAS2206 ISO 13485 25666a)
7 ISO/IEC 27001 22293a) BS 779998 ISO 50001 4826a)
9 ISO 22301 1274 (BSIのみ)c) BS 25999
10 ISO/IEC 20000 803d) BS 15000
30/10/2019
8 Sep 2015 BSI Japan 調べa)ISO survey 2013http://www.iso.org/iso/iso-surveyb)BSI Standard Ltd. Research (2011)c)# of certificates which BSI has issued worldwide (2014)d)APM Group Reporthttp://www.isoiec20000certification.com/home/ISOCertifiedOrganizations/ISOCountryListings.aspx
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PAS規格⇒ISO
30/10/2019
PAS(公開仕様書)
BS(英国国家規格)
ISO(国際規格)
BS 5750 ⇒ ISO 9001 品質BS 7750 ⇒ ISO 14001 環境BS 7799 ⇒ ISO/IEC 27001 情報セキュリティ
PAS 56 ⇒ BS 25999 ⇒ ISO 22301 事業継続PAS 77 ⇒ BS 25777 ⇒ ISO/IEC 27031 ICT事業継続PAS 220 ⇒ ISO/TS 22002-1 食品安全PAS 2050 ⇒ ISO 14067 カーボンフットプリントPAS 55 ⇒ ISO 55001 資産管理
近年はPAS(一般公開仕様書)が直接ISO規格へ。「国家主導→民間主導」
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・2050年までに世界の人口の75%が都市に住むと言われている。
・都市(シティ)は市民に対してベネフィットを創造するための投資に取り組む必要がある。
・テクノロジーの進歩は市民にとって新たな機会を生み出すが、脅威を与える可能性もある。
・サイロ化(組織・システムの独立化)が進んでしまうことは、
コミュニケーションの途絶を生み、新たな価値を生み出すことが難しくなる。
・より効率性の高い都市の構築が必要となる。
・データのセキュリティ及び信頼性をより高めることが必要。
・市民を中心に構築するマネジメントが必要。
・都市とステークホルダー(利害関係者)のコラボレーションが必要。7
スマートシティの必要性とは?(スマートシティ化における課題と推進要因)
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・BSIとFuture Cities Catapult(イギリスの企業と研究機関・大学の間の橋渡しをしている非営利団体Catapultの中で、特にスマートシティを推進する部門)が共同で立ち上げた団体。・都市と主要な産業のリーダーやイノベーターと一緒に、都市が直面する課題の解決方法を検討したり未来のスマートシティ規格を定義づけるために設立された組織。・BSIとFuture Cities Catapultの共同で、主に下記規格が策定された。PD 8100 Smart cities overview GuidePD 8101 Smart cities. Guide to the role of the planning and development processPAS 181 Smart City Framework – Guide to establishing strategies for smart cities and communitiesそれ以外にBSIが策定したSmart Cities Portfolioとして以下の規格があります。PAS 182 / PAS 183 / PAS184 / PAS185
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The City Standards Institute (CSI:都市規格機関)に関して
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英国政府は、BSIにスマートシティ市場の発展に対する課題に対処するためのスマートシティ規格プログラムの確立を依頼しました。
スマートシティに対する規格には以下が必要です• スマートシティ開発のためのグッドプラクティスの提供
• 複製可能なソリューションの開発の促進や受容• インフラストラクチャ及びサービスの調達における信頼の向上
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BSI スマートシティ規格に関して
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スマートシティ規格プログラム
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PD 8100 – スマートシティ 概念PAS 181 – 意思決定フレームワーク
PAS 180 – 語彙
PD 8101 – スマートシティ計画ガイド
PAS 182 – データ相互運用性の概念モデ
ル
第1段階 – 発行済
PAS 183 データ共有フレームワーク
PAS 184 スマートシティソリューション –調達及び
ビジネスケース
ユースケース(輸送、計画、ソーシャルケアなど)
市民の関与
都市性能評価 (ISO)
BIM アラインメント IoT アラインメント
PAS 185 スマートシティデータ共有
スマートシティリーダーシッププログラム
BSIが開発し、現在ISOに移行している規格策定作業の第1段階
第2段階 – 今後の開発策定
ISO 37106
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都市の運用モデルの変革
接続されていない 顧客重視ではない 非効率的 クローズドシステム、外部主導のイノベーションに開かれていない 都市規模の変化を迅速に推進する能力はない
オープンプラットフォームを介して都市データを開く ワンストップでアクセス可能な公共サービス-都市の組織構造ではなく、利用者のニーズを中心に構築
アイデンティティ及びプライバシーマネジメント-オープンで統合されたビジネスモデル;サービス指向のIT建築及び市民中心の信頼モデル
市民及び企業グループによるデジタルサービスへのアクセス及び使用の促進
市民中心のサービスマネジメント
B8 統合された市民中心のサービスの提供
B9 都市データによる都市コミュニティの強化
B10 アイデンティティとプライバシー管理
B11 デジタルを包含したチャネル管理
市民 企業
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イーストロンドンのグリニッジ半島は、英国最大の都市再生プロジェクトの中心です。スマートシティの開発を展開するためにPAS 181 (ISO 37106)が使用されました
「市場全体でデータを簡単に共有し、また共に学び、それを共有しようとする文化的環境の構築を可能にする国際規格に準拠した戦略」– グリニッジスマートシティ規格
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PAS 181/ISO 37106
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ISO 37106 持続可能なコミュニティのためのスマートシティ運営ガイダンス
30/10/2019
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結果にフォーカス クロス統治 住民中心サービス変革 情報開示
BSISustainable cities and communities: ISO37106Summary guidance on establishing smart city operating models for sustainable communities
ISO 37106(PAS181)では、持続可能な未来のビジョンを掲げる都市のリーダー(公共、民間、任意のセクター)に向け、オープンで協調的で市民中心のデジタル対応の運用モデルを開発する方法のガイダンスを提供します。個々の都市により異なるビジョンを実現できるよう、特定の技術導入ではなくプロセスに焦点を当てている規格です。
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ISO 37106 持続可能なコミュニティのためのスマートシティ運営ガイダンス
ISO37106のハイレベルストラクチャー(上位構造)A提供の原則
Dリスクマネジメント
メリット 実現戦略
B主要な都市間提供プロセス戦略マネジメント 市民中心のサービスマネジメント
デジタル及び物理 的なリソースマネ ジメント
B7スマートシティロードマップ
リーダーシップユーザーフォーカス将来性
戦略的明快さ認識及び参加達成可能な配信
スキル供給者とのパートナーシップ
メリット実現
B6共通の用語及び参照モデル
B2 リーダーシップ及びガバナンス
B3共同の関与
B1都市ビジョン
B4調達及び供給マネジメント
B5都市の相互運用性ニーズのマッピング
ビジョナリー 市民中心 デジタル オープンな共同作業
B8 統合された、市民中心のサービスの提供
B9都市データによる都市コミュニティの強化
B10 アイデンティティとプライバシー管理
B11 デジタルを包含したチャネル管理
市民 企業
B14 オープン、サービス指向、市全体のIT構造
B13 IT及びデータリ ソースのマッピングと管理
B12 スマートシティの開発及びインフラストラクチャの管理
環境の保全及び改善
レジリエンス
責任ある資源利用
幸福魅力社会的結束
C
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ISO 37106 持続可能なコミュニティのためのスマートシティ運営ガイダンス
BSIがギャップ分析を実施
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Level 1: Pre-development
Level 2: Developing Smart City
Level 3: Collaborative Smart City
Level 4: Leading Smart City
Level 5: Visionary Smart City
・ガイダンス項目に基づき、詳細なギャップ分析を実施・審査レポートの発行・最終評価を5段階で実施・レベル3以上にKITEMARKの付与が可能
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世界初のスマートシティKitemark
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2018年12月、韓国のセジョン市(Sejong)は、世界で初めてスマートシティKitemark認証を取得しました。Sejong市は、成熟度モデルの第3レベルである“Collaborative Smart City”にて認証を取得しました。
下記の組織もまた、セジョン市のスマートシティの提供への貢献に対し、認証の適用範囲とされています。
・Korea Land Housing Corporation(LH)Sejongスマートシティの土地開発、都市開発、住宅供給など・National Agency for Administrative City ConstructionSejongスマートシティの建設プロジェクトの監督及び調整など
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世界初のスマートシティKitemark
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Chae Sik, Lim(セジョン市 情報統計部部長)によるコメント
セジョン市における目標及び成果を実証するため、Kitemark認証はどのように役立ちましたか?2006年に進められたセジョン・スマートシティの建設と運営の有効性と成熟度を確認することができました。また、持続可能なスマートシティ建設に対するビジョンの方向性を特定することができ、スマートシティとしてのセジョン市のステータスを高めることができました。
BSIをパートナーとして選んだ理由をお聞かせください。世界最古の国家規格団体であるBSIの権威と影響を考慮した結果、パートナーとして活動共に活動させていただいています。2015年に韓国の英国大使館で、BSIのStandards部門の責任者でいらっしゃるDr. Scott Steedmanとの会合を通して、スマートシティの国際認証及び規格化活動において協力することに合意しました。
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Source: www.futurecity.glasgow.gov.uk
PAS 182 スマートシティデータ概念モデル
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都市のデータソースの統合
スマートシティの特徴は、コンポーネントシステムが相互運用できることです。
グラスゴーのテクノロジープラットフォームには、300を超えるデータフィードがあります。PAS182 スマートシティデータ概念モデルは、従来、単一の目的で使用されていた複数の都市データソースを統合し、相互運用できるようにするために開発されたガイダンスです。
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PAS 183 データと情報を共有するための意思決定フレームワークPAS 183 ではスマートシティでデータと情報サービスを共有するための意思決定フレームワークの確立に関するガイダンスを提供します。• 共有する必要があるデータのタイプ• データ共有文化の確立• データバリューチェーン全体の役割及び責任• データの使用目的及びアクセス権• データ状態の評価• データフォーマット及び提供
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データ共有文化の確立
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無料のポータルサイト LONDON DATASTOREでは800以上のデータにアクセスが可能です。出典:https://data.london.gov.uk/
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データ共有文化の確立
失業率
リサイクル
子供の肥満率
PAS 183 活用事例
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スマートコミュニティ情報サービス – PAS 186
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品質及び規格化のためのBSI と Hubei Quality and Standards Instituteとの新たなコラボレーション
このPAS規格は、スマートコミュニティの情報サービスの設計と管理に関する推奨事項を提供し、コミュニティに次のようなベネフィットをもたらすことを目的としています:• 快適さ• 便利さ• 安全性• セキュリティ
2020年春の発行見込み
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What’s BIM?
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- BIMとはBuilding Information Modelingの略称で、建築に関わるすべて人が活用できるビジネスとデザインを革新するワークフローです。コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを、建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うためのソリューションであり、それにより変化する建築の新しいワークフローです。
- 構造設計や設備設計情報のほか、コストや仕上げなど、付随情報もすべて1つのデータで管理することができます。実際の建築物を施工する前に、コンピューター上で3次元モデル生成を行い、それを活用して、意匠、構造、設備などの様々な仕様やコストを管理したり、環境性能やエンジニアリングのシミュレーションや、エコロジーでコスト効率のよい施工計画を立てたりすることが可能です。
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BIM Training サービス
30/10/2019
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BIM関する以下サービスがご提供可能です。EU/アジア諸国でそれぞれサービスが開始されており、日本国内でもサービス開始。
◆ ご提供可能なサービスTrainings
1. BIM Fundamentals2. BIM Processes and Procedures3. BIM Information Management4. BIM Implementation
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BIM Verification / Certificationサービス
30/10/2019
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BIM関する以下サービスがご提供可能です。EU/アジア諸国でそれぞれサービスが開始されており、日本国内でもサービス開始。
Verification / Certification 1. BIM Design and Construction2. BIM Asset Management3. BIM Objects4. BIM Level 2
30/10/2019
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fundamental principles of automotive cyber security. Specification
Automotive Cyber Security – PAS 1885
コネクティッドカーや自動運転技術の登場高度道路交通システムの普及
サイバー攻撃の対象となるなど、セキュリティー対策が課題に
想定されるセキュリティ問題 組織的な戦略とリスクマネジメント 自動車のライフサイクルに合わせたセキュリティ対策の構築 …etc.
2018年12月発行
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Code of practice on improving health and wellbeing within an organization
Health & Wellbeing in Organization – PAS 3002
高齢化社会による長期的な就労生活習慣病、職場のストレス、精神疾患など
従業員の健康リスクは様々
組織は従業員の肉体的・精神的な健康をサポートする責任がある
…etc.
2018年11月発行
多様で包括的な職場の実現 肉体的・心理的な健康のサポート やりがいを感じられる仕事
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• 民間、団体がスポンサー
• PAS 0の厳格な規格策定プロセスに基づきBSIが規格策定をサポート
• 日本の企業・団体も策定実績あり例:PAS 1018
(ヤマトホールディングス様)BSIジャパンのスタッフがサポートします
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10万点以上の国際規格を収録。一元管理で、コスト削減と作業効率の向上に役立ちます。 簡単な検索だけで規格を利用 24時間・365日、世界中からアクセス 複数のユーザー/拠点で利用 現行版に加え、旧版、ドラフト版を収録 規格改訂のアラートメール ダウンロード、印刷OK
(British Standards Online)
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30/10/2019
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国際規格から読み解くスマートシティと�英国の最新事例スライド番号 2スライド番号 3世界の規格策定機関BSI策定規格が世界TOP10を占める(認証件数)PAS規格⇒ISO�スライド番号 7スライド番号 8スライド番号 9スライド番号 10スライド番号 11スライド番号 12ISO 37106 持続可能なコミュニティのためのスマートシティ運営ガイダンスISO 37106 持続可能なコミュニティのためのスマートシティ運営ガイダンスISO 37106 持続可能なコミュニティのためのスマートシティ運営ガイダンス世界初のスマートシティKitemark世界初のスマートシティKitemarkスライド番号 18スライド番号 19スライド番号 20スライド番号 21What’s BIM? BIM Training サービス BIM Verification / Certificationサービススライド番号 25スライド番号 26スライド番号 27スライド番号 28スライド番号 29