平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的...

39
資料番号:200701 1 平野川底質改善実証実験 報告書 令和2年7月 1日 株式会社 ポエマ 532-0035 大阪市淀川区三津屋南 3 丁目 17 30 TEL 06-6195-2145

Upload: others

Post on 31-Aug-2020

3 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

1

平野川底質改善実証実験

報告書

令和2年7月 1日

株式会社 ポエマ

〒532-0035 大阪市淀川区三津屋南 3 丁目 17 番 30 号

TEL 06-6195-2145

Page 2: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

2

目 次

ページ数

1.目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

2.マイクロナノバブル概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

3.特性評価項目 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

4.実験実施場所 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

5.試験装置・機材 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

6.試験装置・機材設置 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11

7.実験日程 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14

8.底質へドロ観測データ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15

9.底質ヘドロ特性分析データ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23

10.水質測定データ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25

11.考察 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33

12.まとめ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 39

Page 3: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

3

1.目的

平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

いる。これまで宮津湾阿蘇海、大阪城東外濠での底質改善実証実験を通じて、マイクロナノバブルに

よるヘドロ減容の実績がある。今回は、平野川にて水底にマイクロナノバブル水を放流することで底質

へドロの減容効果を確認した。

2.マイクロナノバブル概要

本試験では微細孔方式で生成されるマイクロナノバブルを使用し、マイクロナノバブルの粒径分布は

第 1 図に測定例を示す。粒子径は0.5μm~5μm の範囲に分布している。

第 1 図 マイクロナノバブルの粒子径

マイクロナノバブルが底質に存在する好気性細菌を活性化して、ヘドロの有機成分を効率的に分

解し蓄積しているヘドロが減少する。

マイクロナノバブルを生成し吐出する際に、水中に溶け込む酸素量は下記条件で実施した場合は

供給酸素量の約10%が溶け込み水中の溶存酸素量が増える。その他はマイクロナノバブル状態で

第 1 図の粒子分布で水中に滞留している。

水槽 1 に貯めた水温 14.6℃ 、溶存酸素量 9.7mg/L の水道水に酸素ボンベより1000cc/min で

酸素を供給し、取水量111L/min の水中ポンプを用いて水槽 2 に 1 分間で一定量の水が貯まった段

階で計測したところ水温14.6℃ 、溶存酸素量11.0mg/Lとなった。取水側と送水側での水温は変化無

く、溶存酸素量 DO が、1.3mg/L 増加している。

第 2 図 ワンパス溶存酸素増加 酸素ボンベ

マイクロナノバブル発生部

水中ポンプ

計測ポイント 計測ポイント

水槽 1 水槽 2

ワンパス

Page 4: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

4

3.特性評価項目

今回の試験は、底層ヘドロの減容を確認することが目的である為、減容に係る特性

①~③を評価項目とした。検体製作から分析までエスク横浜分析センターに依頼した。

実験区域と対照地点域それぞれから、汚泥を採集し次の項目を分析した。採泥箇所のヘドロ

厚さをコンベックスにて測定し、写真記録を残した。(第 5 図 底状態の抜粋写真)

採泥には、周囲の汚泥をできるだけ乱さないようにダイバーにて筒状採泥器を使用して実施した。

①汚泥硫化水素

②硫化物 (環境省 底質調査方法(平成 24 年 8 月)4.6 に準拠する。)

③強熱減量 (環境省 底質調査方法(平成 24 年 8 月)4.2 に準拠する。)

第3図 筒状採泥器(潜水夫による採泥用)

水質は、マイクロナノバブルの河川水質への影響を把握するために、水質 DO 及び水温

を多項目水質センサー(第4図)にて測定した。

これら2項目以外同時に測定できるpH、ORP 等は参考データとする。

第 4 図 多項目水質センサー

Page 5: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

5

第5図 底泥状態写真(抜粋)

底泥深さ測定写真

3 月 24 日

6 月 8 日

Page 6: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

6

4.実験実施場所及び評価ポイント

今回 実証実験では、スカムの発生事例があり且つ、ヘドロが堆積していた東成区大今里西の

南弁天橋右岸側(第 6 図)に実験装置を設置した。

第 6 図 実験実施場所

南弁天橋

下流側

下流側

電源引き込みトランス 関電:「臨時電灯 B」 契約

試験装置設置

南弁天橋

Page 7: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

7

第 7 図 分析評価

ポイント

水質と底質の分

析評価ポイントを

第 7 図に示す。

実験区域と対照区

域を下記理由から

設定したが、試験開

始後 1 ヵ月を経て、

底質を調査したとこ

上流域にもマイク

ロナノバブルの影響

が及んでいることが

判明した為、測定箇

所を追加した。

(実験前設定理由)

実験区域 下流側

40m、 川幅10m

まではマイクロナノ

バブル水が底層に

滞留し

ドロ減容に寄与する

実験範囲と設定し、

必要に応じてきめ細

かく特性

価及び底層表面撮

影を実施した。雨天

後の水質変化は大

きいことから

象予報を確認しなが

ら採泥・採水日を決

めた。

Page 8: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

8

採泥分析は、月 1 回とし、水質分析は、採泥時と同時実施に加え、データを確認しながら、水質測

定を追加実施した。開始時点では、平野川では水面上層部は潮の満ち引きで下流方向だけでなく上

流方向に水流が変化しているが、底層ではこの水流方向変化は少なく下流方向へ5cm/分程度で

ゆっくりと流れていると考え下流方向の評価範囲を広くした。

対照区域

マイクロナノバブル水の影響がないと考えられる上流場所を対照地点とし、効果の比較対照とした。

(備考)今回は、マイクロナノバブル発生装置によるマイクロナノバブル水のヘドロ減容効果を定量

的に把握するのが目的であった。これまで汽水湖である阿蘇海及び淡水堀の大阪城東外堀での実

験結果に基づいて検討して上記実験区域を設定した。すなわち、阿蘇海では、1.5m四角で高さ2

mの評価枠で水深4.5mの場所で実施し、午前午後では潮流が変わる条件下で評価枠を超えて吐

出部から5mの点までは底泥硫化水素が低下した。

一方、大阪城東外堀では、7m 四角高さ2m評価枠内は1か月で底泥硫化水素が低下し、3か月

を経過した時点では枠内のヘドロ成分は分解されていた。この堀では、水質維持のために高度

処理水が放流されていたことから南北に向けて水流があった。水質状態は中層域では枠内と枠外

では同じ状態であったことから底層域に漂うマイクロナノバブルがヘドロ分解に寄与したと考えた。

今回は、多項目水質センサーにて水温と水深方向プロファイリングデータを取得した。

宮津湾 阿蘇海実験設置図

試験評価枠 1.5mx1.5x 高さ2m

改善効果あり

Page 9: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

9

5、試験装置・機材の設置

(1)マイクロナノバブル発生装置 (EIB 発生装置:微細孔方式)

株式会社西研デバイズ 特許製品 特許番号:5885376、5761951、5665392

第8図 2連式マイクロナノバブ発生装置(2台)

2連式 50A 微細孔セラミック配管型発生部を2台または4連式を1台使用し吐出部は4口とした。

酸素通気量は、1口当たり700~1000cc/分とし3L/分以上の通気量を確保した。

酸素発生器は、0.1~0.15Mpa とした。

第9図 製品外観図

酸素発生器内臓

マイクロナノバブル発生器x2台

Page 10: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

10

(2) PSA 酸素発生器

電源仕様

AC100V, 400W

酸素発生量

6 NL/min

通気圧

0,2 Mpa Max

酸素量(濃度)

90%以上

第 10 図 PSA 酸素発生器

(備考)酸素ガス発生装置(酸素 PSA/酸素 PVSA)は、吸着剤(合成ゼオライト)の窒素と酸素の平衡

吸着量が、加圧下で大きく異なる事を利用し、空気中の窒素を加圧下で吸着除去し、高純度の酸素

を効率的に得ることができる。発生量が少ない場合には、純度 90〜93%の高濃度酸素を深冷分離式

よりも効率的に発生出来る。

(3)取水ポンプ AC100V, 400W 仕様 X 2台(取水水量確保のために 2 台とする)

第11図 取水ポンプ

(備考)実績電気使用量 契約会社 関西電力 [種別 臨時電灯 B] 通常料金の120%

5 月 1 日~5 月 31 日 電気使用量 1,230kWh

消費税込み支払い金額 \ 43,249

振動音低減のため設置時にはゴムシート(t=10mm)を敷く。

Page 11: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

11

6.試験装置・機材設置

試験装置類は、コンクリート棚部に配置し、それぞれは鎖等で柵部に括り付け落下防止を行った。取水は水温の低い底層部から行い、マイクロナノバブル水として底層に吐出した。

機材の配置は下図のごとく行う。ただし、現場の状況に応じて配置変更もある。 取水ポンプは、揚程が5~6mと 考え十分な取水流量を確保する為に2台設置とした。

第 12図 南弁天橋上流側 棚部 機材設置状況

酸素発生器

マイクロナノバブル発生器

取水ポンプ

取水網かご

電線引込線

送水管 x4本

各器材、ホース類は流出防止の為、鎖・ロープにて括りつけ柵支柱根元部に結び付けた。

各機器はアンカーボルトで留めた

Page 12: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

12

第 13図 南弁天橋上流側 右岸 機材設置 装置から吐出部への送水管位置関係を下図に示す。 吐出部は 4箇所とし、できるだけ面状にマイクロナノバブル水が広がる様に、長さLは、 1m 、 2m 、3m 、4mの 4箇所とした。

水深 5~6m

基点 0

吐出部 L m

Page 13: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

13

マイクロナノバブル水吐出口

L= 1m 2m 3m 4m

重石替わりに鉄アングルを配管に組み付け流出防止とした。

吐出口

底層ヘドロ

配管サイズ 30~40A

基点 0

吐出部はブロック材を敷きヘドロ内に沈み込まないようにした。

Page 14: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

14

第14図 川底配管部材写真

7.実験日程

次の日程で実験を実施した。

2020 年 3 月 24 日 実験装置、配管類設置

2020 年 3 月 25 日 実験前へドロ調査・採集及び水質検査

2020 年 3 月 30 日 実験開始(電源投入) 天候:小雨

2020 年 4 月 9 日 平野川水質検査 天候:晴れ

2020 年 4 月 20 日 平野川水質検査 天候:曇り

2020 年 4 月 27 日 平野川ヘドロ調査・採集及び水質検査 天候:晴れ

2020 年 5 月 18 日 平野川ヘドロ調査・採集及び水質検査 天候:晴れ、曇り、雨

9:00~右岸スカム浮遊発見(上流から流れてくる)

2020 年 5 月 27 日 南弁天橋、剣橋、栄橋の水質検査 天候:晴れ

スカム発生なし

2020 年 6 月 5 日 実験終了(電源断) 天候:晴れ

2020 年 6 月 8 日 平野川ヘドロ調査・採集 天候:晴れ

2020 年 6 月 9 日 実験装置撤去・回収 天候:晴れ

実験装置の稼動日数は 3 月 30 日から 6 月 5 日まで、67日間であった。

4 月 8日撮影

Page 15: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

15

8.底質へドロ観測データ

ヘドロ採集に併せてヘドロ厚さ測定を潜水夫により実施した。

第15図はヘドロ採集 7 箇所の 3 月 25 日から 6 月 8 日までのヘドロ厚さ変化である。

第 15 図 ヘドロ採集 7 箇所のヘドロ厚さの変化

4 月 27 日の調査で対照区と設定していた上流50m中央部のヘドロが減っていて

上流方向へもマイクロナノバブル影響がでていることが分かった。 5 月 18 日及び 6 月 8 日ではヘドロ厚さ

測定箇所を増やした。この結果を第 16 図に示す。

ヘドロ厚さ測定単位;m

吐出点 3,0 6,0

41cm

-50 6,-50100over

80cm 上流側60cm  54cm

10 3,10 6,10

40

51cm

33cm61cm

底質

20

37cm30cm

30 3,3081cm

053cm

80cm27cm

33cm

赤字は4月27日時点のヘドロ厚さcm

下流側

45cm

27cm11cm

茶色は5月18日時点のヘドロ厚さcm

47cm

6cm22cm

焦げ茶色は6月8日のヘドロ厚さ

実験区域

対照区域

6,-579cm

46cm

25cm30cm

砂砂

39cm

吐出口

Page 16: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

16

第 16 図 ヘドロ厚さ測定 5 月 18 日追加、最終日 6 月 8 日データ

第 16 図で吐出点近傍はヘドロが無くなり土砂状態になっている。

土砂となった面積は、概算 36 ㎡(概ね底辺12m高さ6m三角形状)、また上流・下流側ともにヘドロ

減容が着実に進行している。

栄橋

単位;m

-50 6,-50上流側

-10 3,-10 6,-10 10,-10

100以上

吐出点 3,0 6,00 10,0

79cm6月8日ヘドロ厚さ

下流側3,40 10,40

3,20 6,20 10,20

剣橋

19cm 85cm

54cm 57cm

39cm

33cm

6cm 22cm 30cm

30 3,30 10,30

40

20

80cm

赤字 茶字 5月18日ヘドロ厚さ(計測点追加) 黒字 3月25日ヘドロ厚さ

80cm 53cm

47cm 85cm

61cm  33cm

81cm

3,10 6,10

南弁天橋

26cm 98cm

39cm

42cm

10 10,10

-5 3,-5 6,-5 10,-5

土砂

Page 17: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

17

底質のヘドロ厚さ測定記録写真を以下に示す。

右岸3m 0m 右岸3m 0m

右岸3m 0m 右岸3m 0m

中央6m 0m 中央6m 0m

中央6m 0m 中央6m 0m5月18日 6月8日

3月24日 4月27日

5月18日 6月8日

3月24日 4月27日

80cm 33cm

30cm

53cm 27cm

25cm

砂利

砂利

Page 18: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

18

右岸3m 下流10m 右岸3m 下流10m

右岸3m 下流10m 右岸3m 下流10m

中央6m 下流10m 中央6m 下流10m

中央6m 下流10m 中央6m 下流10m5月18日 6月8日

3月24日 4月27日

5月18日 6月8日

3月25日 4月27日

61 cm 37 cm

11 cm 6m

61cm 33cm

27cm 22cm

Page 19: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

19

右岸3m 下流30m 右岸3m 下流30m

右岸3m 下流30m 右岸3m 下流30m

中央6m 上流5m 中央6m 上流5m

中央6m 上流5m 中央6m 上流5m5月18日 6月8日

3月24日 4月27日

5月18日 6月8日

3月24日 4月27日

81cm 51cm

45 cm 47cm

79 cm 41cm

46 cm 39 cm

Page 20: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

20

中央6m 上流50m 中央6m 上流50m

中央6m 上流50m 中央6m 上流50m

右岸3m 上流10m 右岸3m 上流10m

左岸10m 上流10m 左岸10m 上流10m5月18日 6月8日

3月24日 4月27日

5月18日 6月8日

5月18日 6月8日

100cm 以上 80cm

60cm 54 cm

26cm 19cm

57cm98cm

Page 21: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

21

左岸10m 吐出0m 左岸10m 吐出0m

左岸10m 下流10m 左岸10m 下流10m

左岸10m 下流30m 左岸10m 下流30m

砂利状 取水口6月8日 6月8日

5月18日 6月8日

5月18日 6月8日

5月18日 6月8日

39cm 33 cm

42cm 30cm

85cm80cm

Page 22: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

22

6月8日 6月8日

6月8日 6月8日

6月8日 6月8日

6月8日 6月8日

送水管川底 上流50m川底

川底配管 魚?

小魚

Page 23: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

23

9.底質ヘドロ特性分析データ

第15図に示すヘドロ採集 7 箇所の特性分析データを第 1 表に示す

第9-1 表 ヘドロ特性分析データ

試験前 4週間後 7週間後 9週間後3月25日 4月27日 5月18日 6月8日

水温 ℃ 平均 17.3 20 22.3 27.0上流50m 中央 0.42 1.70 3.40 2.20 対照区上流5m 中央 0.45 1.30 2.10 1.20吐出 右岸 1.20 0.72 1.60 0.27吐出 中央 0.31 1.40 1.80 0.75下流10m右岸 1.50 1.40 1.70 0.72下流10m中央 0.79 1.70 2.80 1.10下流30右岸 1.40 2.20 2.70 1.90上流50m 中央 0.95 0.84 0.06 0.04 対照区上流5m 中央 0.27 0.10 0.02 0.06吐出 右岸 0.53 0.66 0.55 0.10吐出 中央 0.29 0.22 0.10 0.04下流10m右岸 0.64 0.72 0.38 0.03下流10m中央 0.18 0.08 0.02 0.03下流30右岸 1.40 0.22 0.28 0.04上流50m 中央 15.0 30.0 33.0 31.0 対照区上流5m 中央 9.3 17.0 19.0 11.0吐出 右岸 19.0 6.4 13.0 2.9吐出 中央 6.5 11.0 17.0 6.3下流10m右岸 14.0 14.0 16.0 4.1下流10m中央 9.0 18.0 21.0 6.9下流30右岸 16.0 29.0 23.0 21.0

泥ー硫化水素・有機物は季節要因で増加する時期を踏まえて考察必要

硫化物 mg/g

強熱減量 %

分析項目 単位 採集場所

泥ー硫化水素 mg/g

Page 24: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

24

吐出部の右岸3mと中央部6mからの採集へドロにつき三点比較式臭袋法で臭気測定を実施した。

第 9-2 表に採集日による臭気指数の変化を示す。

第9-2 表 ヘドロ臭気指数の変化

(備考) 臭気指数の算出例を下記に示す。 5 月 18 日採集へドロについて

採集場所 3月25日 4月27日 5月18日 6月8日

右岸3m、0位置 21 20 19 20

中央6m、0位置 22 26 19 25

Page 25: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

25

10.水質測定データ

(1)実験前 3 月 25 日

第10-1表 左岸 10m 0m位置

日付 時間 水温 °C DO

mg/L

pH ORP

mV

NTU

濁度

DEP

深さ m

03/25/2020 15:50:17 17.1 6 7.0 128.5 321.4 3.559

03/25/2020 15:50:27 17.1 5.64 6.9 53 37.3 2.251

03/25/2020 15:50:37 17.6 6.04 6.9 72.6 3.4 0.205

03/25/2020 15:50:47 17.6 6.19 7.0 88.7 3.5 0.063

03/25/2020 15:50:57 17.6 6.24 6.9 100 3 0.056

03/25/2020 15:51:07 17.6 6.25 7.0 108.9 6 0.055

第10-2表 中央6m 下流10m位置

日付 時間 水温°C DO mg/L pH ORP

mV

NTU DEP m

03/25/2020 15:35:50 17.6 6.33 7.0 148 4.7 0.047

03/25/2020 15:36:00 17.5 6.3 7.0 149 3.7 0.704

03/25/2020 15:36:20 17.5 6.26 7.0 151 3.3 0.923

03/25/2020 15:36:30 17.5 6.25 7.0 151 3.7 1.217

03/25/2020 15:36:40 17.5 6.24 7.0 152 3.9 1.638

03/25/2020 15:36:50 17.3 6.24 7.0 153 4.6 1.832

03/25/2020 15:37:00 17.3 6.23 7.0 153 4.1 1.997

03/25/2020 15:37:10 17.2 6.18 7.1 148 7.3 2.497

03/25/2020 15:37:20 17.1 6.15 7.1 144 7 3.072

03/25/2020 15:37:30 17.1 6.15 7.1 141 7.2 3.366

03/25/2020 15:37:40 17.1 5.79 7.1 139 111.5 3.683

第 10-3 表 中央6m 上流50m 対照区

日付 時間 水温 °C DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

03/25/2020 16:00:17 17.1 6.02 7.1 161.1 69.0 3.587

03/25/2020 16:00:27 17.2 6 7.1 145.0 4.4 2.049

03/25/2020 16:00:47 17.7 6.22 7.0 154.4 2.8 0.05

Page 26: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

26

(2) 4 月 9 日 晴れ

第10-4表 右岸3m、 吐出 0m

日付 時間 °C DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

04/09/2020 13:37:21 18.7 6.55 7.1 246.2 12.5 0.021

04/09/2020 13:37:41 18.7 6.52 7.0 248.8 12.3 0.571

04/09/2020 13:37:51 18.6 6.52 7.1 250 16.4 1.198

04/09/2020 13:38:01 18.6 6.51 7.1 250.8 14.3 1.174

04/09/2020 13:38:11 18.7 6.51 7.0 252.2 13.6 1.779

04/09/2020 13:38:21 18.6 6.5 7.1 252.7 13.8 1.961

04/09/2020 13:38:31 18.6 6.49 7.1 253.5 15.1 2.578

04/09/2020 13:38:41 18.6 6.48 7.1 253.8 15.6 2.619

04/09/2020 13:38:51 18.6 6.48 7.1 254.4 15 3.029

04/09/2020 13:39:01 18.6 6.47 7.1 255 17.8 3.049

04/09/2020 13:39:11 18.6 6.44 7.1 255.5 59.1 3.149

第10-5表 中央6m、 吐出 0m

日付 時間 °C DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

04/09/2020 13:43:28 18.6 6.83 7.4 213.6 12.7 0.063

04/09/2020 13:43:38 18.6 6.57 7.2 215.7 12.5 0.064

04/09/2020 13:43:58 18.6 6.47 7.1 219 12.7 0.193

04/09/2020 13:44:08 18.6 6.47 7.1 220.8 14.1 0.789

04/09/2020 13:44:18 18.6 6.48 7.1 222 14.9 0.789

04/09/2020 13:44:28 18.6 6.48 7.1 223.2 13.4 0.882

04/09/2020 13:44:38 18.6 6.49 7.1 224.5 13.8 1.217

04/09/2020 13:44:48 18.6 6.49 7.1 225.5 13.5 1.237

04/09/2020 13:44:58 18.6 6.49 7.1 226.9 14.8 2.061

04/09/2020 13:45:08 18.6 6.48 7.1 227.7 15.3 2.084

04/09/2020 13:45:28 18.6 6.46 7.1 229.8 92.9 3.03

第10-6表 左岸10m 、吐出 0m

日付 時間 °C DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

04/09/2020 13:32:02 18.7 6.48 6.91 293.3 9.1 0.02

04/09/2020 13:32:22 18.7 6.49 6.94 293.3 11 0.65

04/09/2020 13:32:42 18.6 6.49 6.97 293 11.3 1.423

04/09/2020 13:33:02 18.6 6.48 6.98 293.1 11.6 2.041

04/09/2020 13:33:32 18.6 6.47 6.98 294 11.4 2.604

04/09/2020 13:33:52 18.6 6.35 6.96 291.8 123.4 3.077

Page 27: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

27

第10-7表 中央6m 、 上流 5m

日付 時間 °C DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

04/09/2020 14:06:21 18.6 6.96 7.3 150 10.7 0.019

04/09/2020 14:06:31 18.6 6.87 7.2 154.4 12.4 0.385

04/09/2020 14:06:41 18.6 6.82 7.2 158.1 11.7 1.028

04/09/2020 14:06:51 18.6 6.8 7.1 161 12 1.031

04/09/2020 14:07:01 18.6 6.79 7.1 164.1 12.8 1.42

04/09/2020 14:07:21 18.5 6.79 7.1 169.6 12.9 2.371

04/09/2020 14:07:41 18.5 6.67 7.1 174.4 335.5 2.95

第10-8表 中央6m, 下流10m

日付 時間 °C DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

04/09/2020 14:45:37 18.7 6.86 7.2 121.5 10.1 0.025

04/09/2020 14:46:07 18.6 6.9 7.2 134.3 10.1 0.505

04/09/2020 14:46:17 18.6 6.86 7.2 137.9 11.1 1.231

04/09/2020 14:46:37 18.6 6.83 7.2 144.3 10.2 2.239

04/09/2020 14:46:57 18.6 6.82 7.3 149.9 11 2.65

04/09/2020 14:47:17 18.6 6.64 7.2 154.6 78.3 3.095

第10-9表 中央6m 、下流20m

日付 時間 °C DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

04/09/2020 15:00:36 18.7 6.81 7.2 174.6 9.6 0.031

04/09/2020 15:00:56 18.6 6.81 7.2 177.2 10.9 0.535

04/09/2020 15:01:16 18.6 6.8 7.2 180 11.1 1.219

04/09/2020 15:01:36 18.6 6.79 7.3 182.4 12 1.489

04/09/2020 15:01:56 18.6 6.78 7.2 184.7 10.8 1.743

04/09/2020 15:02:06 18.6 6.75 7.3 186 11.5 2.675

04/09/2020 15:02:16 18.6 6.72 7.3 187 12.2 2.827

04/09/2020 15:02:36 18.6 6.63 7.3 188.9 12.5 3.121

第10-10表 左岸10m 、 下流40m

日付 時間 °C DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

04/09/2020 15:31:34 18.7 6.82 7.2 152.2 10.2 0.05

04/09/2020 15:32:04 18.7 6.79 7.3 158.7 10.2 0.815

04/09/2020 15:32:14 18.7 6.79 7.2 160.6 11.2 0.851

04/09/2020 15:32:34 18.6 6.77 7.3 164.3 10.6 1.61

04/09/2020 15:32:54 18.6 6.74 7.3 167.6 11.1 2.111

04/09/2020 15:33:24 18.6 6.62 7.3 172 35.7 3.011

04/09/2020 15:33:44 18.6 6.6 7.2 173.9 36.8 3.092

Page 28: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

28

第10-11表 中央6m 、 上流50m

日付 時間 °C DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

04/09/2020 14:18:36 18.6 6.78 7.2 214 12.4 0.021

04/09/2020 14:18:46 18.6 6.76 7.1 214.9 12.1 0.129

04/09/2020 14:19:16 18.6 6.74 7.1 217.9 12.1 0.668

04/09/2020 14:19:26 18.6 6.74 7.1 218.6 12.9 0.878

04/09/2020 14:19:36 18.6 6.73 7.1 219.5 12.5 1.102

04/09/2020 14:19:46 18.6 6.72 7.1 220.1 13 1.245

04/09/2020 14:20:16 18.6 6.7 7.1 222.1 11.1 1.632

04/09/2020 14:20:36 18.6 6.69 7.1 223.6 12.7 2.184

04/09/2020 14:20:46 18.6 6.65 7.1 224.1 14.3 2.504

04/09/2020 14:21:06 18.6 6.61 7.1 224.5 22.1 2.924

04/09/2020 14:21:16 18.6 6.51 7.1 221.5 30.3 2.936

04/09/2020 14:21:36 18.6 6.43 7.1 218 77.4 2.943

(3)4 月 20 日 晴れ 第10-12表 南弁天橋中央、 上流側

日付 時間 °C DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

04/20/2020 10:51:27 14.7 7.77 7.2 225.4 10.6 0.024

04/20/2020 10:51:37 14.7 7.77 7.2 226.2 12.9 0.53

04/20/2020 10:52:07 14.7 7.77 7.3 228 16.8 0.989

04/20/2020 10:52:17 14.7 7.77 7.3 228.7 13.2 1.015

04/20/2020 10:52:27 14.7 7.75 7.3 229.6 11.6 1.458

04/20/2020 10:52:47 14.7 7.75 7.3 230.9 11 2.049

04/20/2020 10:53:07 14.7 7.73 7.3 233.3 14.7 2.456

04/20/2020 10:53:27 14.7 7.74 7.3 235.8 11.4 3.053

04/20/2020 10:53:47 14.7 7.72 7.3 238.3 11.8 3.548

04/20/2020 10:54:07 14.7 7.69 7.3 239.4 74.8 3.881

第10-13表 南弁天橋中央 下流側

日付 時間 °C DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

04/20/2020 11:04:19 14.8 7.7 7.4 128.4 9.7 0.021

04/20/2020 11:04:39 14.8 7.71 7.4 139 10.4 0.457

04/20/2020 11:04:49 14.7 7.72 7.4 144 10 0.913

04/20/2020 11:05:19 14.7 7.72 7.4 155.7 12 1.51

04/20/2020 11:05:29 14.7 7.71 7.4 159.6 10.8 2.005

04/20/2020 11:05:49 14.7 7.7 7.4 165.2 12.3 2.558

04/20/2020 11:06:19 14.7 7.68 7.4 173.5 11.8 3.031

04/20/2020 11:06:29 14.7 7.68 7.4 175.4 12.6 3.538

Page 29: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

29

(4) 4 月 27 日 晴れ

第10-14表 中央6m 、 吐出 0m

日付 時間 水温°C DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

04/27/2020 10:20:46 20.0 6.86 7.1 125.3 2.2 0.019

04/27/2020 10:20:56 19.8 6.87 7.1 127.8 2.6 0.452

04/27/2020 10:21:16 19.7 6.84 7.1 132.3 2.5 1.085

04/27/2020 10:21:36 19.7 6.81 7.1 136.1 2.4 1.462

04/27/2020 10:21:56 19.6 6.68 7.1 140.1 2.6 2.087

04/27/2020 10:22:16 19.5 6.6 7.1 143.5 2.4 2.617

04/27/2020 10:22:36 19.5 6.57 7.1 145.9 2.3 3.103

04/27/2020 10:22:56 19.5 6.51 7.1 148.9 2.8 3.686

04/27/2020 10:23:16 19.5 6.47 7.1 150.1 2.6 3.927

第10-15表 中央6m 、 上流10m

日付 時間 水温 ℃ DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

04/27/2020 10:50:43 19.9 7.01 7.2 53.7 2.6 0.664

04/27/2020 10:50:53 19.9 7.01 7.2 58.4 2.5 0.878

04/27/2020 10:51:03 19.9 7.02 7.2 62.3 2.5 0.931

04/27/2020 10:51:13 19.8 6.92 7.2 66.1 2.9 1.389

04/27/2020 10:51:53 19.7 6.76 7.2 77.7 3.1 1.834

04/27/2020 10:52:03 19.7 6.69 7.2 80.0 3.2 1.939

04/27/2020 10:52:13 19.7 6.65 7.2 82.7 3.6 2.641

04/27/2020 10:53:03 19.7 6.63 7.2 92.0 3.3 2.86

04/27/2020 10:53:13 19.7 6.58 7.2 93.7 3.3 3.045

04/27/2020 10:53:33 19.7 6.55 7.2 96.5 3.1 3.587

04/27/2020 10:53:53 19.7 6.45 7.1 86.4 261.2 3.859

第10-16表 中央6m 、 下流 20m

日付 時間 °C DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

04/27/2020 13:47:04 20.1 6.53 7.7 59.4 1.3 0.699

04/27/2020 13:47:14 20.1 6.56 7.7 64.7 1.8 1.137

04/27/2020 13:47:34 20.0 6.56 7.7 74.0 2.0 1.724

04/27/2020 13:47:54 20.0 6.55 7.7 81.8 1.6 2.129

04/27/2020 13:48:14 20.0 6.54 7.7 88.6 1.5 2.465

04/27/2020 13:48:34 20.0 6.54 7.7 94.7 1.4 3.124

04/27/2020 13:48:54 20.0 6.47 7.7 100.1 4.9 3.304

04/27/2020 13:49:14 20.0 6.45 7.70 103.8 13.9 3.338

Page 30: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

30

第10-17表 左岸10m、 下流40m

日付 時間 水温°C DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

04/27/2020 14:23:27 19.1 6.7 7.9 70.2 21.1 0.013

04/27/2020 14:23:47 20.1 6.56 7.7 77.3 1.2 0.586

04/27/2020 14:24:07 20.1 6.48 7.7 83.8 1.4 1.211

04/27/2020 14:24:37 20.1 6.44 7.7 91.8 1.6 1.558

04/27/2020 14:24:47 20.0 6.41 7.7 94.3 1.7 2.11

04/27/2020 14:25:07 20.0 6.4 7.7 98.4 1.8 2.565

04/27/2020 14:25:27 20.0 6.34 7.7 101.8 1.9 2.871

第10-18表 中央6m 、上流50m

日付 時間 水温°C DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

04/27/2020 11:02:22 20.2 7.04 7.2 48.2 2.3 0.036

04/27/2020 11:02:42 20.1 7.05 7.2 55.9 2.3 0.042

04/27/2020 11:02:52 19.9 7.03 7.2 59.7 2.7 0.663

04/27/2020 11:03:32 19.9 7.14 7.3 71.2 2.8 1.172

04/27/2020 11:03:52 19.8 7.15 7.3 76.0 2.7 1.388

04/27/2020 11:04:02 19.8 7.14 7.3 78.8 2.9 1.793

04/27/2020 11:04:22 19.8 7.12 7.3 83.1 3.2 2.654

04/27/2020 11:04:52 19.8 7.12 7.3 88.4 3.1 2.994

04/27/2020 11:05:02 19.8 7.12 7.3 90.2 3.5 3.278

04/27/2020 11:05:22 19.8 7.11 7.3 92.7 3.1 3.337

04/27/2020 11:05:32 19.8 7.09 7.3 94.1 4.7 3.744

(5)5月18日 雨上がり 晴れ スカムが上流からゆっくりと流れてくる

Page 31: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

31

第10-19表 南弁天橋 中央 上流側

日付 時間 °C DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

05/18/2020 09:17:56 22.3 4.74 5.6 222.6 1.4 0.011

05/18/2020 09:18:16 22.4 4.68 5.8 221.4 1.5 0.426

05/18/2020 09:18:36 22.3 4.61 6.0 220.1 1.5 1.004

05/18/2020 09:18:56 22.2 4.53 6.1 219.6 1.9 1.509

05/18/2020 09:19:16 22.1 4.47 6.1 220.1 1.8 1.965

05/18/2020 09:19:36 22.1 4.37 6.2 221.2 1.8 2.521

05/18/2020 09:19:56 22.1 4.31 6.3 223.4 1.6 2.931

05/18/2020 09:20:16 22.0 4.25 6.3 224.7 2.1 3.494

05/18/2020 09:20:36 22.0 4.03 6.3 225.6 110.4 3.883

第10―20表 栄橋 中央 上流側

日付 時間 °C DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

05/18/2020 09:52:41 22.8 4.98 6.7 208 1.4 0.011

05/18/2020 09:53:01 22.4 4.74 6.6 211.7 1.6 0.535

05/18/2020 09:53:11 22.4 4.69 6.6 213 1.7 1.121

05/18/2020 09:53:31 22.3 4.63 6.6 215 1.7 1.567

05/18/2020 09:53:41 22.3 4.6 6.6 215.8 1.9 2.129

05/18/2020 09:54:01 22.3 4.55 6.6 217.3 2 2.554

05/18/2020 09:54:21 22.2 4.43 6.6 217.9 2.3 3.056

05/18/2020 09:54:41 22.2 4.34 6.6 219.1 2.4 3.513

05/18/2020 09:55:01 22.2 4.11 6.5 193.3 279.3 3.715

第10-21表 剣橋 中央 上流側

日付 時間 水温℃ DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

05/18/2020 10:15:02 22.5 4.64 6.5 152.6 1.5 0.085

05/18/2020 10:15:12 22.5 4.61 6.5 154.3 1.6 0.125

05/18/2020 10:15:32 22.4 4.5 6.6 157.4 1.5 0.493

05/18/2020 10:15:42 22.3 4.45 6.6 159 1.9 0.968

05/18/2020 10:16:02 22.2 4.39 6.6 161.9 2.6 1.47

05/18/2020 10:16:22 22.2 4.36 6.6 164.6 2.7 2.037

05/18/2020 10:16:42 22.2 4.35 6.6 167.1 3.1 2.564

05/18/2020 10:17:02 22.2 4.29 6.6 169.3 4.1 3.007

05/18/2020 10:17:22 22.2 4.27 6.5 171.3 6.6 3.527

05/18/2020 10:17:42 22.2 4.25 6.5 173 7.5 3.643

Page 32: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

32

(6) 5月27日晴れ

第10-22表 南弁天橋中央 上流側

日付 時間 水温℃ DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

05/27/2020 10:30:58 24.0 6.1 6.7 146.2 1.4 0.132

05/27/2020 10:31:18 23.9 6.1 6.6 150 1.5 0.561

05/27/2020 10:31:38 23.8 6.11 6.7 153 1.4 1.079

05/27/2020 10:31:58 23.7 6.17 6.7 155.4 2.1 1.538

05/27/2020 10:32:08 23.7 6.19 6.7 156.7 2.6 1.994

05/27/2020 10:32:18 23.6 6.2 6.7 157.9 1.9 2.417

05/27/2020 10:32:28 23.6 6.19 6.7 158.9 3.2 2.536

05/27/2020 10:32:38 23.6 6.16 6.7 159.4 2.1 3.029

05/27/2020 10:32:48 23.6 6.12 6.7 159.5 3 3.649

05/27/2020 10:32:58 23.6 5.98 6.8 159.2 62.1 4.136

第10-23表 栄橋中央 上流側

日付 時間 水温℃ DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

05/27/2020 10:54:31 24.3 5.69 6.8 72.8 1.5 0.02

05/27/2020 10:54:51 23.8 5.65 6.8 79.8 1.5 0.522

05/27/2020 10:55:11 23.7 5.61 6.8 85.9 1.5 1.01

05/27/2020 10:55:21 23.6 5.58 6.8 88.5 1.6 1.482

05/27/2020 10:55:31 23.6 5.56 6.8 90.8 1.6 1.946

05/27/2020 10:55:41 23.6 5.54 6.8 93.1 1.7 2.514

05/27/2020 10:55:51 23.6 5.56 6.8 95.4 1.7 3.104

05/27/2020 10:56:01 23.6 5.6 6.8 97.5 1.9 3.548

第10-24表 剣橋 中央 上流側

日付 時間 水温℃ DO mg/L pH ORP mV NTU DEP m

05/27/2020 11:12:41 24.4 5.99 6.8 137.3 1.3 0.091

05/27/2020 11:12:51 24.1 5.89 6.8 139.2 1.5 0.43

05/27/2020 11:13:01 24.0 5.84 6.8 140.3 1.5 0.971

05/27/2020 11:13:11 23.7 5.87 6.8 141.2 2 1.483

05/27/2020 11:13:21 23.7 5.95 6.8 141.8 3.6 2.08

05/27/2020 11:13:31 23.6 5.96 6.8 142.7 2.8 2.521

05/27/2020 11:13:41 23.6 5.97 6.8 143.6 2.6 3.102

05/27/2020 11:13:51 23.6 5.96 6.8 144.4 2.9 3.485

05/27/2020 11:14:01 23.6 5.93 6.8 144.8 21.7 4.067

Page 33: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

33

11.考察

(1)ヘドロ層厚さについて

ヘドロ厚さの変化を第11-1図、第11-2図に示す。

第11-1図 ヘドロ厚さ変化 右岸

へドロは着実に減少し、右岸の減り方が中央部より早い。また、今回上流側50m地点を対照地点

としていたが、マイクロナノバブルの影響を受けてこの地点でもヘドロが減少していた。潮の満ち引き

で上流側にもゆっくりとマイクロナノバブルが流れている。

吐出近傍は、さらさらとしたヘドロが分解され、細かな砂利状へと底質が変化している。

80

33 30

0

61

37

11 6

81

51 45 47

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

3月24日 4月3日 4月13日 4月23日 5月3日 5月13日 5月23日 6月2日

厚さcm

平野川右岸へドロ厚さ変化

吐出 下流10m 下流30m

53

27 25

0

33 30 27 22

100

80

60 54

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

100

3月24日 4月3日 4月13日 4月23日 5月3日 5月13日 5月23日 6月2日

厚さcm 平野川中央へドロ厚さ変化 吐出 下流10m 上流50m

第11-2図ヘドロ厚さ変化 中央

Page 34: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

34

(2)ヘドロ特性の変化について

泥―硫化水素は季節要因から 5 月上旬までは上昇しているが 5 月下旬より減少傾向に変化して

いる。マイクロナノバブル吐出部に近いほど硫化水素が減少している。

第11-3図 泥―硫化水素の変化

第11-4図 硫化物の変化

0 0.2 0.4 0.6 0.8

1 1.2 1.4 1.6 1.8

2 2.2 2.4 2.6 2.8

3 3.2 3.4 3.6

3月25日 4月4日 4月14日 4月24日 5月4日 5月14日 5月24日 6月3日

泥・硫化水素 mg/g

平野川中央泥ー硫化水素の変化

上流50m 上流5m 吐出 下流10m

0

0.1

0.2

0.3

0.4

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

1

3月25日 4月4日 4月14日 4月24日 5月4日 5月14日 5月24日 6月3日

平野川中央硫化物の変化 上流50m 上流5m 吐出 下流10m

Page 35: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

35

第11-4図より、マイクロナノバブルにて着実に硫化物は減少傾向を示している。

第11-5図 強熱減量の変化

第11-5図に強熱減量の変化を示す。季節要因で増加傾向を示していたが 5 月下旬から

減少傾向に変化している。即ち、第11-3 図から第11-5図の分析結果からマイクロナノバブル

が底層に滞留して好気性環境になることでヘドロの有機成分が効率的に分解され減少している。

特に、下流10mまでは10%以下で砂利状態の数値を示している。

夏場に近づくにつれて臭い匂いが発生すると言われているが、第9-2表を見る限り増加傾向は

見えず変化していない

(3)水質変化について

表層と底層の水温差は4月9日のデータ第10-4表~第10~11表をみると18.6℃~18.7℃

の0.1℃内である。河川場所の差も殆ど無く、マイクロナノバブルの水温への影響は極めて小さい。

(4)溶存酸素量のデータについて

第10-1表から第10-24表まで多項水質センサーに拠る深さ方向水質プロファイリングデータを

示す。第10-19表から第 10-21表はスカムの発生した 5 月 18 日の水質データであり、この日の

溶存酸素量は他の測定日より、4mg/L 代に減っている。

第11-6図~第11-11図は溶存酸素量についてグラフ化したものである。

第11-6図は、吐出部の川幅方向の溶存酸素量測定データである。川幅・深さ方向にほぼ 0.1mg/L

程度のバラツキである。

0

5

10

15

20

25

30

35

3月25日 4月4日 4月14日 4月24日 5月4日 5月14日 5月24日 6月3日

平野川中央強熱減量の変化 上流50m 上流5m 吐出 下流10m

強熱減量%

Page 36: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

36

第 11-7 図 10m下流場所での川幅溶存酸素量

第11-7図は10m下流の場所での川幅方向溶存酸素量で、0.2mg/L以内の差である。

0

0.5

1

1.5

2

2.5

3

3.5

5 5.2 5.4 5.6 5.8 6 6.2 6.4 6.6 6.8 7 7.2 7.4

深さm

溶存酸素量mg/L

4月9日0m 溶存酸素量 右岸 中央 左岸

0

0.5

1

1.5

2

2.5

3

3.5

5 5.2 5.4 5.6 5.8 6 6.2 6.4 6.6 6.8 7 7.2 7.4

深さ

m

溶存酸素量mg/L

4月9日10m下流 溶存酸素量 右岸 中央 左岸

第11-6図 吐出 川幅方向での溶存酸素量データ

Page 37: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

37

第11-8 図 上下流方向での溶存酸素量データ

第 11-8 図では下流方向20~40mと上流50m(中央)での溶存酸素量データである。

数値的には0.2mg/L 以内の差である。

5 月27日測定水質データでマイクロナノナノバブル吐出近くの南弁天橋、そして上流 120m離れた栄

橋、下流に 170m離れた剣橋の溶存酸素量データを第11-9 図に示す。マイクロナノバブル吐出

近傍の南弁天橋に比較して 0.2~0.4mg/L の差がある。

第11-9 図 橋間での溶存酸素量の差異

0

0.5

1

1.5

2

2.5

3

3.5

5 5.2 5.4 5.6 5.8 6 6.2 6.4 6.6 6.8 7 7.2 7.4

深さ

溶存酸素量mg/L

4月9日下流側 右岸 溶存酸素量

上流50 m 20m 30m 40m

0 0.5

1 1.5

2 2.5

3 3.5

4 4.5

5.5 5.7 5.9 6.1 6.3 6.5 6.7 6.9

深さ

溶存酸素量 mg/L

5月27日右岸 溶存酸素量 南弁天橋 剣橋 栄橋

Page 38: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

38

第11-10図および11図は、pHおよび ORP 測定データである。

いずれもマイクロナノバブル水の影響を受けて橋間データに差が生じている。

第11-10 図 橋間での pH の差異

第11-11 図 橋間での ORP の差異

0

0.5

1

1.5

2

2.5

3

3.5

4

4.5

6 6.2 6.4 6.6 6.8 7 7.2 7.4 7.6 7.8 8

深さ

m

pH

5月27日右岸pH 南弁天橋 栄橋 剣橋

0

0.5

1

1.5

2

2.5

3

3.5

4

4.5

70 90 110 130 150 170 190

深さ

ORP mV

5月27日右岸 ORP 南弁天橋 栄橋 剣橋

Page 39: 平野川底質改善実証実験 報告書資料番号:200701 3 1.目的 平野川では底質のヘドロに起因するスカムが発生し、異臭も伴うことから底質の改善が課題となって

資料番号:200701

39

12.まとめ

3月末から6月初めまでの10週間、微細孔式装置で生成されたマイクロナノバブル水を

平野川底に吐出することで、スカム発生の原因となるヘドロが減容できることを確認した。

ヘドロ減容範囲もバブル吐出場所から上流側50m下流側30mまではヘドロ厚さの測定及び

底質分析結果よりマイクロナノバブル水の影響が及ぶことを確認した。

また今回の試験を通じて、魚が大量に浮いてくるとか、水質への悪影響はなかった。

装置を24時間連続稼動したが、騒音・振動などで近隣住民より苦情は無かった。

底質改善装置としては実用化レベルにあり、今後は平野川事業テーマとして採用いただき事業化

に向けての取組を行う。

以上