高安全な関数型代理人再暗号化c-faculty.chuo-u.ac.jp/~tsujii/pdf/150620takashima.pdffully-anonymous...

51
高安全な 関数型代理人再暗号化 組織間機密通信における 属性ベース暗号・関数型暗号 と 再暗号化 MELT up フォーラム ( 2015 / 6 / 20 高島克幸 詳細は、 [ ePrint: 2013 / 318 ] Kawai, Takashima, Fully-Anonymous Functional Proxy-Re-Encryption

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  • 高安全な 関数型代理人再暗号化

    組織間機密通信における属性ベース暗号・関数型暗号 と 再暗号化

    MELT up フォーラム ( 2015 / 6 / 20 )高島克幸

    詳細は、 [ ePrint: 2013 / 318 ] Kawai, Takashima, Fully-Anonymous Functional Proxy-Re-Encryption

  • 本研究の成果 ( ePrint: 2013 / 318 )

    1. 関数型代理人再暗号化方式 (F-PRE) 及びその安全性( 十分匿名性など )の定義

    2. 双線形写像ベクトル空間 (DPVS) を用いた内積述語代理人再暗号化方式 ( IP-PRE ) を構成.CRYPTO 2010 の 岡本-高島(OT) 関数型暗号も同様に代理人

    関数型暗号に代理人再暗号化機能を付加

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    2

    CRYPTO 2010 の 岡本-高島(OT) 関数型暗号も同様に代理人再暗号化機能方式 ( OT-F-PRE ) に拡張.

    3. 提案 IP-PRE の Full-Anonymity ( 十分匿名性 )オリジナル暗号文 と 再暗号化暗号文 の 平文秘匿性 及び

    再暗号化暗号文 と 再暗号化鍵 の 述語 & 属性秘匿性 及び再暗号化暗号文 と 再暗号化鍵 の 関連付け不能性

    OT-F-PRE の 平文秘匿性, 再暗号化鍵属性秘匿性, 関連付け不能性を DLIN 仮定とワンタイム署名の強偽造不可能性 より証明

  • 本発表の流れ

    – インフォーマルな導入• アクセス条件変更とは?• アプリケーション例• 設計方針のインフォーマルな説明

    – 具体的な構成アイディア

    3©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    3

    – 具体的な構成アイディア• 関数型代理人再暗号化• 安全性のポイント• キーテクニック• 構成アイディア

    – まとめ

  • インフォーマルな導入

    4©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    4

  • 関数型暗号(属性ベース暗号)

    送信者

    (A部∨B部)∧部長

    A部 部長

    B部 部長

    A部 課長

    復号可

    復号可

    復号不可柔軟なアクセス範囲

    暗号化

    5©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    5

    秘匿化 と アクセスコントロール の両立

    A部 課長柔軟なアクセス範囲

    本講演では、岡本-高島関数型暗号 (CRYPTO 2010) を基にして、アクセス範囲変更機能を付加する

  • アクセス範囲変更とは

    アクセス範囲変更:一度発行された暗号文のアクセス範囲をクラウドが変更すること

    (A部∨B部)∧部長 (A部∨B部)∧(部長∨課長)アクセス範囲を,課長にも広げたい場合

    クラウド内で アクセス権は暗号化 暗号化

    6©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    6

    A部 部長B部 課長

    変換

    新たにアクセス権(秘密鍵)を配布しない.あくまで暗号文のアクセス範囲を変更する

    アクセス権はB部課長のまま

    課長へ開示する課長に自分の

    アクセス権を渡す?

    秘密鍵

    暗号化 暗号化

  • アプリケーション例

    (A部∨B部)∧部長

    A部 部長

    変換復号可

    A部 秘書

    (A部∧(部長∨秘書))∨(B部∧部長)

    暗号化メールの転送サービス

    暗号化 暗号化

    7©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    7

    A部 部長

    秘密鍵漏えい時対策

    (A部∨B部)∧部長

    変換

    (B部)∧(部長)漏えい

    復号不可

    秘密鍵

    暗号化暗号化

  • 今回達成したモデル

    (A部∨B部)∧部長 (A部∨B部)∧(部長∨課長)

    + =

    復号せずに,アクセス範囲変更可能な関数型暗号

    暗号化

    暗号化

    8©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    8

    再暗号化鍵をどのように構成するかがポイント

    B部 課長

    A部 部長秘密鍵

    再暗号化鍵

    復号はできない鍵アリス

    ボブチャーリー

  • 設計方針 (インフォーマル)再暗号化鍵

    + =

    1. 変更先を指定できないとダメ2. 秘密鍵そのものではダメ3. (一部)復号機能が必要

    再暗号化鍵の構成の概略

    変換変換

    変換 がなければ

    が分からないが分かるので

    暗号化

    暗号化

    9©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    9

    変換

    変換

    変換

    が分からない

    岡本-高島暗号における を構成した変換

    秘密鍵

    で を復号

    B部 課長

    暗号化

    暗号化

    暗号化

    暗号化

  • 設計方針 (インフォーマル)1. 変更先を指定できないとダメ2. 秘密鍵そのものではダメ3. (一部)復号機能が必要

    再暗号化鍵の構成の概略

    再暗号化鍵

    + =

    変換

    暗号化

    暗号化

    が分かるのでが一致しないと復号不可

    タグ

    10©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    10

    を適切に埋め込むことにより,安全性を向上させたタグ

    変換

    変換変換

    変換秘密鍵

    で を復号

    B部 課長

    暗号化

    暗号化

    暗号化

    暗号化

    タグ

    タグ

    ないと復号不可

    タグタグ

  • 具体的な構成アイディア

    11©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    11

  • 代理人再暗号化(Proxy-Re-Encryption)

    代理人(Proxy)

    + =再暗号化(REnc):復号せずに宛先変更

    暗号文の宛先を、復号せずに変更可能

    送信者

    暗号化 暗号化暗号化

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    12

    に転送する鍵に転送する鍵

    + =

    への暗号文への暗号文

    自分の復号鍵のみで復号可能

    再暗号化鍵生成(RKG):新たな復号者を設定

    オリジナル暗号文

    再暗号化鍵

    再暗号化暗号文

    への暗号文

    受信者

    受信者

    暗号化

  • 本研究の位置づけ

    通常の公開鍵暗号IDベース暗号

    一人のユーザにしか宛先を変更できない

    を基にした方式

    変更する宛先を,柔軟に指定可能な方式の提案

    既存研究

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    13

    複数ユーザへ宛先を変更可能だが,アクセス構造として論理積(AND)しか使用できない.

    暗号文ポリシー属性ベース暗号を基にした方式

    関数型暗号に,代理人再暗号化機能を付加する

    本研究

  • 関数型暗号(属性ベース暗号)

    平文Enc

    公開鍵 pkパラメータ x

    Dec

    復号鍵 skv

    平文

    パラメータ v に関する復号鍵

    鍵と暗号文にそれぞれパラメータを設定可能な高機能公開鍵暗号

    x

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    14

    平文 平文関係Rに対して,R(v,x)=1であれば

    x v RIDベース暗号 ID ID’ ID = ID’

    属性ベース暗号 属性 アクセス構造

    アクセス構造 属性

    内積述語暗号 ベクトル ベクトル

    が を受理

    x

  • 関数型代理人再暗号化

    平文

    Enc

    pkx

    Dec

    skv平文

    関数型暗号

    代理人再暗号化機能を持つ関数型暗号を定義

    オリジナル暗号文

    skv’

    x

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    15

    Dec

    REncRKG

    x’

    skv

    代理人再暗号化

    復号せずにパラメータ x から x’ への再暗号化となる

    再暗号化鍵

    再暗号化暗号文

    代理人

    skv’

    (v, x’) x’関係Rに対して,R(v,x)=1であれば

  • 内積述語

    : 述語(条件式)ベクトル属性ベクトル、

    属性値一致の判定機構 (例: は三菱電機 や NTT )

    2次元ベクトル

    AND 結合 (例: は三菱電機 や NTT 、 は課長 や部長 )

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    16

    任意の 論理式が内積述語により実現される

    4次元ベクトル

    OR 結合(例: は三菱電機 や NTT )

    3次元ベクトル

  • 安全性のポイント

    平文

    Enc

    pkx

    Dec

    skv平文

    関数型暗号

    オリジナル暗号文

    ①オリジナル暗号文の平文秘匿性

    x

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    17

    Dec

    Enc Dec

    REncRKG

    x’

    skv (v, x’)

    暗号

    代理人再暗号化

    再暗号化鍵

    再暗号化暗号文

    代理人

    skv’

    x

    x’

  • 安全性のポイント

    代理人② 代理人に,平文・秘密鍵が分かってはいけない.

    (代理人に対する平文・秘密鍵の秘匿性)

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    18

    + =

    宛に変更する鍵宛に変更する鍵

    再暗号化鍵

    暗号化

    暗号化

  • 安全性のポイント

    平文

    Enc

    pkx

    Dec

    skv

    関数型暗号

    ②代理人に対する平文・復号鍵の秘匿性

    平文オリジナル暗号文

    x

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    19

    Dec

    Enc Dec

    RKG

    x’

    skv

    暗号

    代理人再暗号化

    再暗号化鍵

    再暗号化暗号文

    skv’

    REnc代理人

    x

    (v, x’) x’

  • 安全性のポイント

    代理人

    ③ (復号可能であっても) 再暗号文の受信者に,元の受信者の秘密鍵 が分かってはいけない

    (再暗号文からの秘密鍵の秘匿性)

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    20

    + =

    宛に変更する鍵宛に変更する鍵

    再暗号化鍵

    暗号化暗号化

  • 安全性のポイント

    平文

    Enc

    pkx

    Dec

    skv

    関数型暗号

    オリジナル暗号文

    ③再暗号化暗号文の復号鍵の秘匿性(たとえ,復号できる人であっても)

    平文

    x

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    21

    Dec

    Enc Dec

    REncRKG

    x’

    skv

    暗号

    代理人再暗号化

    再暗号化鍵

    再暗号化暗号文

    代理人

    skv’

    x

    (v, x’) x’

  • キーテクニック

    代理人に対する平文・復号鍵の秘匿性

    オリジナル暗号文の平文秘匿性

    再暗号化暗号文からのブラインド鍵委譲

    DPVS上の基底変換技法

    CHK(Canetti-Halevi-Katz)変換技法

    +

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    22

    代理人再暗号化機能 を持つ 内積述語暗号 を構成

    [OT2010]の関数型暗号も同様に代理人再暗号化機能を付加可能

    [OT2010] T. Okamoto and K. Takashima. Fully secure functional encryption with general relations from the decisional linear assumption. In CRYPTO 2010

    復号鍵の秘匿性 再暗号化鍵 隠れ空間基底ランダム化 (in 安全性証明)

  • ベクトル空間上の基本構成要素

    標準的ペアリング演算:

    双対基底:

    を定義を使って,ベクトル空間を の生成元とした時,対称ペアリング群

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    23

    の正規直交双対基底

    双対基底:basis of

    for

    for

    s.t.

    s.t.

    (i = jの時)

    (i ≠ jの時)

  • 双線形写像ベクトル空間 (DPVS) の暗号応用

    For and we denote

    記法 :

    ベクトル空間 上の(標準的ペアリングと)ランダム双対基底をマスター鍵対として用いた暗号構成

    DLIN-ベース安全性 ( [OT10] で使いやすいようにツール化 )

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    24

    and

    基本的事実

  • 核となる内積述語暗号

    復号鍵(鍵生成)

    ペアリング

    であれば

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    25

    暗号文(暗号化)

    m

    ペアリング

  • 構成のアイディア1

    暗号文

    基底

    基底

    双対

    ランダムな行列 による基底変換

    RKG

    ①代理人に, の情報と平文 の情報が漏れてはいけない

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    26

  • 構成のアイディア1

    暗号文

    基底

    基底

    双対 平文が求まる

    ランダムな行列 による基底変換

    RKG

    ①代理人に, の情報と平文 の情報が漏れてはいけない

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    27

  • 構成のアイディア1

    暗号文

    基底

    基底

    双対

    ランダムな行列 による基底変換

    RKG

    ①代理人に, の情報と平文 の情報が漏れてはいけない

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    28

  • 構成のアイディア1

    暗号文

    基底

    基底

    双対

    ランダムな行列 による基底変換

    RKG

    ①代理人に, の情報と平文 の情報が漏れてはいけない

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    29

    基底変換

    RKG

  • 構成のアイディア1

    暗号文

    基底

    双対

    ランダムな行列 による基底変換

    RKG

    ①代理人に, の情報と平文 の情報が漏れてはいけない

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    30

    基底変換

    RKG

  • 構成のアイディア1

    暗号文

    基底

    双対

    ランダムな行列 による基底変換

    RKG

    ①代理人に, の情報と平文 の情報が漏れてはいけない

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    31

    基底変換

    平文は求まらない

    RKG

  • 構成のアイディア1

    暗号文

    基底

    双対

    ランダムな行列 による基底変換

    RKG

    ①代理人に, の情報と平文 の情報が漏れてはいけない

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    32

    基底変換

    RKG

  • 構成のアイディア1

    暗号文

    基底

    双対

    ランダムな行列 による基底変換

    RKG

    ①代理人に, の情報と平文 の情報が漏れてはいけない

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    33

    基底変換

    RKG

    Dec

  • 構成のアイディア1

    暗号文

    基底

    基底

    双対

    ランダムな行列 による基底変換

    RKG

    ①代理人に, の情報と平文 の情報が漏れてはいけない

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    34

    基底変換

    RKG

    Dec

  • 構成のアイディア1

    暗号文

    基底

    基底

    双対 平文が求まる

    ランダムな行列 による基底変換

    RKG

    ①代理人に, の情報と平文 の情報が漏れてはいけない

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    35

    基底変換

    RKG

    Dec

  • 構成のアイディア1

    暗号文

    基底

    基底

    双対 平文が求まる

    ランダムな行列 による基底変換

    RKG

    ①代理人に, の情報と平文 の情報が漏れてはいけない

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    36

    基底変換

    平文は求まらない

    代理人には (

    RKG

    Dec

    のみ渡す.

    最後の受信者のみ を求められるようにする

    を渡さず)

  • 構成のアイディア1ランダムな行列 による基底変換

    代理人

    RKG

    行列W1によって をと基底変換

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    37

    に渡す

    再暗号化する宛先 宛で暗号化

    再暗号化暗号文の受信者はW1を復号でき,平文を求められる

  • 構成のアイディア2

    基底 基底

    CHK変換を用いて再暗号化暗号文と復号時の鍵を関連付ける

    REnc

    ②再暗号化暗号文の受信者に の情報が漏れてはいけない

    再暗号化

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    38

    暗号文

    双対

    基底変換

    RKG

    再暗号化暗号文

  • 構成のアイディア2

    基底 基底

    CHK変換を用いて再暗号化暗号文と復号時の鍵を関連付ける

    REnc

    ②再暗号化暗号文の受信者に の情報が漏れてはいけない

    再暗号化

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    39

    暗号文 鍵

    双対

    基底変換

    RKG

    Dec

    再暗号化暗号文

  • 構成のアイディア2

    基底 基底

    CHK変換を用いて再暗号化暗号文と復号時の鍵を関連付ける

    REnc

    ②再暗号化暗号文の受信者に の情報が漏れてはいけない

    再暗号化

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    40

    暗号文 鍵

    双対

    基底変換

    RKG

    Dec

    再暗号化暗号文

    平文が求まる

  • 構成のアイディア2

    基底 基底

    CHK変換を用いて再暗号化暗号文と復号時の鍵を関連付ける

    REnc

    ②再暗号化暗号文の受信者に の情報が漏れてはいけない

    再暗号化

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    41

    暗号文 鍵

    双対

    基底変換

    RKG

    Dec

    再暗号化暗号文

  • 構成のアイディア2

    基底 基底

    CHK変換を用いて再暗号化暗号文と復号時の鍵を関連付ける

    REnc

    ②再暗号化暗号文の受信者に の情報が漏れてはいけない

    再暗号化

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    42

    暗号文

    暗号文 鍵

    双対

    基底変換

    RKG

    Dec

    他の暗号文

    再暗号化暗号文

  • 構成のアイディア2

    基底 基底

    CHK変換を用いて再暗号化暗号文と復号時の鍵を関連付ける

    REnc どんな暗号文も復号できてしまう

    ②再暗号化暗号文の受信者に の情報が漏れてはいけない

    再暗号化

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    43

    暗号文

    暗号文 鍵

    双対

    基底変換

    RKG

    Dec

    他の暗号文

    再暗号化暗号文

  • 構成のアイディア2

    基底 基底

    CHK変換を用いて再暗号化暗号文と復号時の鍵を関連付ける

    ②再暗号化暗号文の受信者に の情報が漏れてはいけない

    REnc

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    44

    暗号文

    暗号文 鍵

    双対

    基底変換

    RKG

    Dec

    を 用の鍵に変換するREnc で

  • 構成のアイディア2

    暗号文にワンタイム署名の検証鍵 verk を埋め込むEnc

    CHK変換を用いて再暗号化暗号文と復号時の鍵を関連付ける

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    45

    REnc 再暗号化時に,オリジナル暗号文の verk を鍵に埋め込む

    同じverkを持つ暗号文しか復号できない

    基底に関するブラインド

    鍵委譲

  • 構成のアイディア2

    暗号文にワンタイム署名の検証鍵 verk を埋め込むEnc

    CHK変換を用いて再暗号化暗号文と復号時の鍵を関連付ける

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    46

    REnc 再暗号化時に,オリジナル暗号文の verk を鍵に埋め込む

    同じ verk を持つ暗号文しか復号できない

  • 構成アイデア と テクニックのまとめ

    再暗号化鍵生成( で基底変換(=暗号化) + で を暗号化)

    復号鍵 再暗号化鍵

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    47

    CHK 変換 +ブラインド鍵委譲(+ 再ランダム化)

    再ランダム化

    CHK 変換適用

    で基底変換(=暗号化)+ で を暗号化

    オリジナル暗号文

    再暗号化暗号文

    再暗号化

    再暗号化

  • 全体像 ( ベーシック IP-PRE )

    CHK変換 + ブラインド鍵委譲

    行列 W による

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    48

    行列 Wi による基底変換

    最後の受信者のみが、Wi を使って、B, B* 基底上の暗号文 と 鍵要素 を得られる

  • [OT10] 関数型暗号への拡張

    岡本-高島 関数型暗号([OT10])

    代理人再暗号化機能を持つ関数型暗号

    ([OT10]の代理人再暗号化版)[OT10] の構成テクニック + α

    を適用

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    49

    基となる内積述語暗号代理人再暗号化機能を持つ

    内積述語暗号

    再暗号化の安全性を考察し,複数のテクニックを

    組み合わせた

  • まとめ

    1. 関数型代理人再暗号化方式 (F-PRE) 及びその安全性(十分匿名性など)の定義

    2. 双線形写像ベクトル空間 (DPVS) を用いた内積述語代理人再暗号化方式 (IP-PRE)を構成.CRYPTO2010の 岡本-高島 (OT) の技法を用いて OT-関数型暗号 ( OT-F-PRE ) にも拡張.

    関数型暗号に代理人再暗号化機能を付加

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    50

    数型暗号 ( OT-F-PRE ) にも拡張.3. 提案 IP-PRE の十分匿名性、OT-F-PRE の適切な安全性

    をDLIN 仮定とワンタイム署名強偽造不可能性より証明• ① 基底変換 ② CHK変換 ③ ブラインド鍵委譲

    ④ 再暗号化鍵 隠れ空間基底 ランダム化 等を適用することで証明

    • 既存の内積述語暗号の証明テクニックを用いて,公開鍵のパラメータ削減・強属性秘匿性,Unbounded な方式の構成などが可能.

    興味もって頂けましたら、ePrint: 2013 / 318 を ご参照下さい

  • 補足: 再暗号化鍵 隠れ空間基底 ランダム化

    攻撃者から秘匿

    再暗号化鍵クエリ に対するシミュレーション条件

    任意の鍵クエリ 、チャレンジ に対して

    という場合のシミュレーション 2つの異なる場合分け条件に対応して、

    異なる証明方法

    ©2015 Mitsubishi Electric Corporation

    51

    の部分基底 隔離による ランダム化

    normalsemi-functional

    係数対 ごとの対独立性 によるランダム化

    という場合のシミュレーション

    異なる証明方法にも関わらず、

    同じシミュレーション結果を与えることができる