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造船業の概況 第4回造船業・海洋産業における人材確保・育成方策に関する検討会 参考資料4

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造船業の概況

第4回造船業・海洋産業における人材確保・育成方策に関する検討会 参考資料4

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1973 1976 1979 1982 1985 1988 1991 1994 1997 2000 2003 2006 2009 2012

世界の新造船建造量の推移

その他

欧州

韓国

中国

日本

★ 88年3月第二次造船設備削減

★08年9月リーマンショック

★ 73年10月第一次オイルショック

万総トン

2014年中国:35%韓国:35%日本:21%欧州:3%★ 85年9月

プラザ合意

★ 78年末第二次オイルショック

★ 80年3月第一次造船設備削減

★ 97年7月アジア通貨危機

世界新造船市場(概観)

リーマンショック(2008年秋)後、世界の新造船受注量は激減し、建造(竣工)量はリーマンショック前の受注船がほぼ竣工した2011年をピークに大きく落ち込んだ。

出典:IHS Fair play 1

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ウォン/円 ウォン/円60

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200

22094 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15

円/ドル、ウォン/ドル(1994年=100)

円/ドル

ウォン/ドル

日本有利(円安・ウォン高)

韓国有利(円高・ウォン安)

為替の推移90~00年代は、円高・ウォン安の傾向であったが、2012年下期より大幅に円高是正が進み、リーマンショック(2008年10月)前の水準まで回復し、韓国との競争条件が改善。

2015年9月現在9.85ウォン/円

2015年9月現在1,181.50ウォン/ドル

2015年9月現在120.0円/ドル

リーマンショックアジア通貨危機 リーマンショックアジア通貨危機 2

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2011 2012 2013 2014 2015

万総トン 受注量

813,万総トン(68万総トン)

1,462万総トン(122万総トン)

1,484万総トン(124万総トン)

1,538万総トン(171万総トン)

895万総トン(75万総トン)

我が国の新造船輸出の動向

リーマンショック後、受注量は、大幅に落ち込んだが、2012年を底に増加傾向。建造(竣工)量は、2013年以降の受注量の増加に伴い(※)、2014年を底に2015年から若干増加。2015年7~9月は、月150万総トン前後の受注量に対し、建造量は、月平均100万総トンのペースで推移し、手持工事量は増加傾向。 ※竣工は、受注後、2~4年後

輸出船, 92%

国内船, 8%我が国の新造船輸出比率

(2014年)

出典:造船造機統計

合計(月平均)

合計(月平均)

新船内騒音規制の適用(2014.7.1~)前の発注[船員の健康保持のため機関室等からの騒音を一定以下に抑えることを目的とした国際基準]

新構造規制の適用(2015.7.1~)前の発注[板厚増等が求められるばら積貨物船及び油タンカーのための新たな構造基準]

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2011 2012 2013 2014 2015

万総トン 建造量

出典:日本船舶輸出組合

1,504万総トン(125万総トン)

1,271万総トン(106万総トン)

1,156万総トン(96万総トン)

939万総トン(104万総トン)

1,646万総トン(137万総トン)

3

1.5

1.92.2

3.1

4.4

3.8 3.73.9

3.4

2.82.4

2.01.7

2.0

2.62.3

0.0

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1.0

1.5

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3.5

4.0

4.5

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2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

年万総トン

建造量

手持工事量(総トン)

手持工事量(年)

我が国の建造量・手持工事量

2013年を底に手持工事量は増加傾向(前年末比+3.6%、前々年末比+25.4%)にある。手持工事量から推計すると、2015年の建造量は前年比15%の増加が見込まれる。

・建造量は、暦年(1月~12月)の実績(2015年は、1-9月の実績と10-12月の建造計画の合計)・手持工事量(トン)は、各暦年末時点の値(2015年は9月末時点)・手持工事量(年)は、手持工事量(トン)を同年の建造量で除したもの 出典:IHS Fair play

(9月)

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44%40%

15%

20%

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22%

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4%

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11% 11%

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2013 2014 2015

万総トン

その他

LNG

タンカー

コンテナ

バルカー

13% 24% 29%

43% 38% 28%

33%

30% 34%

3%

4% 3%

7%

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2013 2014 2015

万総トン

その他

欧州

韓国

中国

日本

世界の新造船受注量の推移2015年1~9月の世界の受注ペースは、前年と同程度であるが、日本の受注ペースは、増加(前年比+24.0%)しており、韓国に次いで2位。2015年バルカーの受注量が大幅に減少しているのに対し、タンカー、コンテナ船の受注量は増加。

船種別(月平均)

(1~9月)出典:IHS Fair play

国別(月平均)

(1~9月)5

69% 59%36%

6%

14% 31%10%

15%

21%

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6%

9%

11%

6%

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2013 2014 2015

万総トン 日本(月平均)

その他

LNG

タンカー

コンテナ

バルカー

16%7% 0%

29%

19% 36%

37%

46%

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9%

24%

4%

8%

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2013 2014 2015

万総トン 韓国(月平均)

その他

LNG

タンカー

コンテナ

バルカー

日本・中国・韓国の受注量比較

近年の日本・中国は、全受注量の過半以上をバルカーが占めていたが、バルカー市況の低迷から2015年1~9月のバルカーの割合は過半以下に減少。韓国は、タンカー・コンテナの比率が高く、バルカーの受注は、近年減少傾向にあり、2015年の受注はゼロ。

出典:IHS Fair play(1~9月)(1~9月) (1~9月)

63%

61%

17%

13%

14%

39%

14%

13%

33%

1%

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1%

9%

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2013 2014 2015

万総トン 中国(月平均)

その他

LNG

タンカー

コンテナ

バルカー

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バルカーの新造船市場の動向2015年1~9月の世界のバルカー受注量は▲61%と大幅に減少しているが、我が国は一定の受注量を確保し、世界の受注シェアを67%まで拡大している。バルカー需要低迷の長期化を見据えバルカー主体の造船所は、タンカー、コンテナ船などの設計・営業を展開。

大島造船所 フィーダーコンテナ船(3000TEU)

を開発

常石造船 8年ぶりにアフラマックスタンカー

建造、H29年後半から連続建造

体制へ移行

名村造船 ハンディバルカー中心とした建造

から得意とするアフラタンカーの

受注獲得への切替

尾道造船 バルカー中心から得意とするプロ

ダクトタンカーの受注獲得へ切替

バルカー建造主体造船所の事業転換

(1-9月)出典:IHS Fair play

36%46%

22% 35%67%

55%

52%

65%

59%

33%

9%

2%

13%

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2011 2012 2013 2014 2015

万総トン

バルカー受注量の推移

韓国

中国

日本

▲61%

7

9% 13% 8%16%

24%

10%23%

27%17%

26%

80%63%

65% 67%

49%

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300

2011 2012 2013 2014 2015

万総トン タンカー受注量の推移(月平均)

韓国

中国

日本

1% 4% 5%23%

29%

20% 54%

35%38%

34%

79%

42%

60%

39%

37%

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150

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2011 2012 2013 2014 2015

万総トン コンテナ受注量の推移(月平均)

韓国

中国

日本

バルカー受注の減少により、コンテナ船、タンカーの受注量が増加。我が国は、コンテナ船、タンカー共に受注量を増加(それぞれ+186%、+78%)させ、シェアを拡大。

コンテナ船、タンカー市場の動向

(1-9月) (1-9月)

出典:IHS Fair play

+186%+78%

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2001 2003 2005 2007 2009 2011 2013 2015

千ドル/日バルカー(ドル/日)

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海上運賃(ドル)の推移

バルカーの海上運賃は、リーマンショック時に大幅に低下し、現在も低い水準が続いている。タンカーの海上運賃は、2014年より上昇し、2015年以降は高止まり。

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2001 2003 2005 2007 2009 2011 2013 2015

千ドル/日タンカー(ドル/日)

VLCC

スエズマックス

アフラマックス

出典:Clarksons 9

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2001 2003 2005 2007 2009 2011 2013 2015

千円/日タンカー(円/日)

VLCC

スエズマックス

アフラマックス

海上運賃(円換算)の推移

バルカーの海上運賃は、リーマンショック時に大幅に低下し、現在も低い水準が続いている。タンカーの海上運賃は、2014年より上昇し、2015年以降は高止まり。

出典:Clarksons

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2001 2003 2005 2007 2009 2011 2013 2015

千円/日バルカー(円/日)

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新造船受注船価(ドル)の推移

新造船価は、2013年から2014年央頃まで回復基調であったが、下期よりバルカーは下降傾向、タンカーはほぼ横ばいで推移。

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2001 2003 2005 2007 2009 2011 2013 2015

百万ドルバルカー

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ハンディサイズ

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2001 2003 2005 2007 2009 2011 2013 2015

百万ドルタンカー

VLCC

スエズマックス

アフラマックス

ハンディ

出典:Clarksons 11

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2001 2003 2005 2007 2009 2011 2013 2015

億円バルカー

ケープサイズ

パナマックス

ハンディマックス

ハンディサイズ

新造船受注船価(円換算)の推移

2012年下期からの円高是正により、円換算船価は、ドル船価と比べ、大きく改善。

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2001 2003 2005 2007 2009 2011 2013 2015

億円タンカー

VLCC

スエズマックス

アフラマックス

ハンディ

出典:Clarksons12