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芽室町温水プール改修調査報告について 教育委員会 社会教育課 資料2 平成261215

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Page 1: 芽室町温水プール改修調査報告について · 現在alc板表し天井及び鉄骨梁材が漏水や結露水で漏水跡のしみと錆が発生しています。 プール周囲の天井には、セラミック吸音板が吊天井で貼ってあります。

芽室町温水プール改修調査報告について

教育委員会 社会教育課

(  抜  粋  )

資料2平成26年12月15日

Page 2: 芽室町温水プール改修調査報告について · 現在alc板表し天井及び鉄骨梁材が漏水や結露水で漏水跡のしみと錆が発生しています。 プール周囲の天井には、セラミック吸音板が吊天井で貼ってあります。

第1章 建物概要

1-1 建物の概要

・所在地     芽室町東1条8丁目1番地

・構造規模   鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造 2階建 地下1階

・敷地面積   21,269.300㎡

・延べ面積   2,981.249㎡

・1階床面積  2,500.284㎡

・2階床面積   264.415㎡

・地階床面積   216.550㎡

・1階主要室 大プール 25m8コース

小プール 20m6コース

幼児用プール

ロビー廊下

事務室

監視室

便所

シャワー室

更衣室

洗面所

ミーティング室

機械室

・2階主要室 ホール

トレーニング・ルーム

・地下主要室 物入

倉庫

プール ロビ-P1

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第2章 改修基本方針

2-1 建物の現況

平成2年(1990年)3月竣工より、芽室町民の健康増進を目的とし24年間使用されてきました。

特に外装とプール内の内装及び機械設備とについては老朽化が著しく、その都度応急的

な対応処置を講じてきたものの、抜本的な改善が必要となっております。

竣工時は、冬季間プール部分をゲートボール場での使用としていた設計条件が、近年プー

ルの通年利用となったため、暖房能力の不足、外壁サッシの断熱不足により内部結露の発

生が問題となってきております。

以上のような経緯を踏まえ、大規模な改修を行い、利用者に快適に使用していただくことを

目的に基本設計を検討します。

P2

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第2章 改修基本方針

2-2 整備すべき項目

平成26年5月26日にプール管理者へのヒアリング結果から、整備が必要と思われる項目

建築建物外装、防水 プール天井からの漏水 屋上ステンレス防水改修1 の劣化改善 ロビー北東壁の漏水 外壁外断熱の改修

外壁外断熱材の劣化

2 サッシの劣化 断熱不足による結露対策 サッシ改修内部建具の不具合 内部建具の調整防火ドアの調整

3 シャワー・消毒層の 身障者の使用できない シャワー設備更新バリアフリー化男女便所の洋式化 現在すべて和便器 男子洋式1和式14 身障者トイレ 女子洋式3和式2に改修動線確保 各洋式1か所を身障者対応にするプール内装の劣化 プール天井の落下対策 天井撤去し塗装で復旧5 鉄骨梁の錆 鉄骨梁の塗装改修

幼児プール塗装の劣化 プール内の塗装改修採暖室内部の劣化 床壁天井のスプルース材の貼り替え

6 救急搬送のストレ プール内から外部までの ストレッチャーサイズ確認し動線の改善ッチャー動線確保 動線確保 を検討する

機械1 冬季暖房能力の ボイラー老朽化による 暖房設備全面改修低下改善 燃焼効率の改善

放熱器と配管の能力改善2 各循環ポンプ ポンプ廻りの漏水あり 給水設備全面改修漏水及び腐食 排水ポンプの能力低下と腐食3 動力消防ポンプ ノズルのつまり 動力消防ポンプ以降の配管更新の不具合改善4 加圧給水ポンプ 過年による不具合 加圧給水ポンプの更新の不具合改善2 空調ダクト・ダンパー腐食及び破損の改善 空調設備全面改修の腐食 排水ポンプの能力低下と腐食

電気1 プール内ブラケット 破損した器具があり ブラケット照明器具設備更新照明の漏電 漏電で使用していない2 プール内時計 時計の老朽化 時計設備更新の不具合改善 時間のずれ3 プール内放送 スピーカーの脱落 放送設備更新の不具合改善 使用できない

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問題点 具体的問題点の項目 改修による解決策

問題点 具体的問題点の項目 改修による解決策

問題点 具体的問題点の項目 改修による解決策

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第3章 建築主体改修方法検討

3-1 外壁改修工法検討

現在の外壁の状況は、吹付タイルの剥離や、スレート板の欠け及び亀裂が部分的に発生

している状況です。特にプール部分の外壁に劣化が多く発生している様に見られます。

これはプール内部よりの湿気が外部に出てきていることが原因と思われ、部分的に断熱材

やスレート板が吸水している状態でもあることから、より良い方法での改修が必要と考えます。

この状況を踏まえ2案の提案を行います。

1案 湿式外断熱 ドライビットアウサレーション工法

既存外断熱を撤去しドライビットボード100mm+ベースコート+フィニッシュコート

プールが通年利用になり設計時との冬季の省エネルギーを考慮し断熱材の厚さ

を50mmから100mmにアップします。

2案 乾式通気外断熱イージーバンドカバー工法

既設断熱材を撤去しない工法となります。それにより廃材を最小限に押える事が

できます。パネル目地のコーキング材を撤去するこにより建物内備からの湿気を

通気層に排出し既設断熱材の能力低下を防ぎます。

外装材にカラーGL鋼板の角波貼りとしメンテナンスフリーを考慮します。

イニシャルコストは高くなりますが、省エネルギーの観点から1案の採用を提案します。

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既設       1案        2案

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第3章 建築主体改修方法検討

3-2 屋上防水改修工法検討

現在の防水の状況は、ステンレス防水の立上りのさねにより常時30mm程度雨水が溜まる

状態にあり、その部分に泥が溜まりやすい状況です。

経年劣化の影響か、さねのめくれが発生しておりプール屋根からの漏水の原因と考えます。

この状況を踏まえ2案の提案を行います。

1案 塩ビシート外断熱工法

既存防水を高圧洗浄しさねを覆うように硬質ウレタンボードt25mmを2重貼りし

その上に塩ビシート防水t1.5mmを敷き込みます。

既設断熱材50mmと合わせ100mmにアップします。

2案 ウレタン防水スプレー工法

既存防水を高圧洗浄しさねを折り曲げウレタン防水を均一に吹付けます。

イニシャルコストは高くなりますが、省エネルギーの観点から1案の採用を提案します。

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既設       1案        2案

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第3章 建築主体改修方法検討

3-3 鋼製建具改修工法検討

現在の外部アルミサッシの現況は、枠見込み70mm非断熱サッシでガラスが3-A6-3複層

ガラスで施工されており、プールが通年営業になったこともあり、冬季間に結露が発生して

いる状況です。また経年劣化による開閉の不具合、隙間の発生も見受けられます。

この状況を踏まえ断熱サッシによるカバー工法での改修を提案します。

この工法は4方の枠を残し内側を解体し、残した枠に取り付ける方法です。ガラスは複層

ガラス5-A12-Low-e5を採用し断熱性を高めます。結露受けも大型のものを採用します。

内部建具にも経年劣化で歪みとドアチェック故障にため開閉の不具合も見受けられます。

内部建具の調整を行います。

概算予算には、比較として外部アルミサッシはそのままでガラスを5-A6-Low-e5に取替

える方法も算出します。ただし枠はそのままのため、枠の結露の改善にはなりません。

カバー工法参考図P6

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第3章 建築主体改修方法検討

3-4 シャワー・消毒層のバリアフリー化

現在階段により消毒層につかるタイプのため障害者の使用ができない状態です。

床を平らに埋め立てて強制シャワーを設置する方法に改修します。

シャワーの配置と動線は改修後平面図(別図)に記入しています。

3-5 男女便所の洋式化とプールからの身障者トイレの確保

現在のトイレは、すべて和式便器になっているので、男子便所は和式1か所洋式1カ所

女子便所は和式2カ所洋式3カ所に改修します。

また、身障者便所については、現在着替えないと行けない領域にあるため、水着のまま

でも使用できるように、各トイレの洋式1か所を身障者対応に改修します。

男子女子トイレの配置は改修後平面図(別図)に記入しています。

3-6 救急搬送ストレッチャー動線の確保

プール内から外部までの救急搬送ストレッチャー動線の検討を行い改修後平面図(別図)

に記入しています。芽室消防署にストレッチャーの巾56cmと確認し動線上の建具巾の最

小幅が80cmあるので、ミーティング室経由が搬送できる経路と考ええます。

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第3章 建築主体改修方法検討

3-7 プール内装の改修

現在ALC板表し天井及び鉄骨梁材が漏水や結露水で漏水跡のしみと錆が発生しています。

プール周囲の天井には、セラミック吸音板が吊天井で貼ってあります。

幼児プールの内部は塗装仕上げで補修跡が見受けられ劣化が進んでいます。

採暖室床・壁・天井のスプルース材の腐食が進みくろずみが発生しています。

改修方法はALC板表し天井及び鉄骨梁材は錆止め下地処理の上ウレタン樹脂塗装により

塗替えを行います。

プール周囲の天井は国土交通省新技術基準の4特定天井(天井高6m以上で面積が

200㎡以上)に該当するため、天井撤去を行い天井内であったカ所をウレタン樹脂塗装で

仕上ます。幼児用プール内はFRP専用塗装を全面的に塗り直します。

採暖室床・壁・天井のスプルース材の貼り替えを行います。

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天井撤去

塗装改修天井撤去

塗装改修

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第4章 機械設備改修方針検討

4-4 施設設備の現状と課題

(1)  施設、設備の老朽化・機能の劣化

プールの外観は開館当時とほとんど変わらない状態を保っているが、開館以来24年を経過

し設備機器の経年劣化は進んでいる。

機械設備においては、機械室内の主要機器及びピット内ダクト配管が全体的に老朽化が

進んでおり、特に熱源ポンプ・空調機の老朽度を鑑みると、早急な更新が必要である。

配管・ダクトの漏れによりプール内の湿気が他の室へ流れており、換気機能を満たしてお

らず、又、温熱環境も満足されていない状態である。

ア.衛生設備

(ア) 衛生器具設備

    陶器本体の破損は見られず清掃が行き届いているため、交換等の修繕は不要と

    思われる。

    但し、利用形態の変化から、洗面所の脱水機の設置・和風大便器から洋風便器へ

    の更新・身障者への配慮が必要と考える。

(イ) 給水設備

    機械室内の受水槽は耐用年数を過ぎているが、漏れ等の箇所は確認されていな

    いことから、現状のまま使用可能と思われる。

    水槽以降のポンプ配管等は、錆・漏れが各所で確認されている。部分的な補修

    では対応不可能なため、全面的な更新が必要と考える。

    特にプールピット内においては管種の見直しが必要である。

(ウ) 排水設備

    管理系統(洗面所・WC)の配管は、硬質塩化ビニル管を使用しているラインは

    漏れ等の確認は無く交換等の修繕は不要と思われるが、器具接続部に鉛管・

    鋳鉄管・鋼管を使用している部分(系統)は漏れが確認されているため、更新

    が必要と考える。

(エ) 給湯設備

    機械室内の貯湯槽は耐用年数は過ぎているが、漏れ等の箇所は確認されていな

    いことから現状のまま使用可能と思われる。

    更新工事の際は、配管内の錆等が混入されている可能性があるため、タンク内

    清掃は必要と考える。

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第4章 機械設備改修方針検討

(オ) ろ過設備

    ・ ろ過タンクは外見上問題は確認されなかった。

    ・ 内部部分については、経過年数から内部集水管が劣化していると思われる

      ため、ろ材交換と一緒に行う必要がある。

    ・ 弁廻りはパッキン等が劣化しているため、分解整備が必要と思われる。

    ・ ポンプ類は部品等の劣化による異音が感じられるため、経年劣化による能力

     低下も考えられることから、更新が不要だと思われる。

    ・ 塩素注入装置は、旧式のためエアー溜まりを起こしやすいため、注入ポンプ

     下置タンクと共に更新が必要と考える。

    ・ 注入方式は現在一定注入のため、人為的な調整が必要であり、今後は安定

     的に一定濃度が確保できる自動塩素測定器による、注入ポンプ制御も検討

     する必要があると考える。

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第4章 機械設備改修方針検討

イ.空調設備

(イ) 機器

    ・ 空調機の内部が錆で欠落しているため、全く機能していない状態である。

      又、内部保温材等がファンにからまる恐れがあるため、至急応急処置が必要

      である。

    ・ ボイラーは外見上、不良箇所は見当たらなかったが、経過年数(耐用年数)

      が過ぎていることから、更新が必要と思われる。

    ・ ポンプ類はシールからの水漏れがあり、特に空調機系統は至急応急処置が

      必要である。

    ・ 放熱器は外見上は漏れ等は見当たらないが、現在の運用上の暖房負荷に

      見合っていないため能力アップが必要である。

    ・ 温水コイルも上記同様更新が必要である。

(ロ) 配管

    ・ 搬送用暖房配管においては管理系統は錆・劣化が少なく、漏れの確認は

      なかった。

      しかし、暖房負荷不足分の流量を流す事は不可能なため、サイズアップが

      必要である。

    ・ プール系統の床暖房においては、架橋ポリエチレンからの漏れが確認され

      ている事から、シンダー埋設部のパイピングの更新が必要と思われる。

      プールピット内の配管は、ほとんど錆(腐食)の進行から進んでおり、接続部

      からの漏れも確認されていることから、全面更新が必要と考える。

(ハ) ダクトにおいては、亜鉛鉄板製ダクト・スパイラルダクトが腐食により穴があいて

    しまっている状態で、プール室内の換気が全く機能していない状態である。

    本来、熱交換された空気がプールに吹出すシステムがピット内に吹出している

    状態であり、空調機内部の錆による欠落により、塩素が混入した空気がピット内

    各吹出ゾーンに流れているため、腐食を更に進行させている状態である。

(ニ) 熱源システムにおいては、制御弁の経過年数が過ぎているため、正常に動作

    していない部分があった。

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第4章 機械設備改修方針検討

4-5 改修方針

(1)  衛生設備

給排水設備の根源である受水槽などの水槽類は、現状のままとしポンプ・配管類は

全て更新する。

衛生器具については、和式便器から洋式便器へ更新する。

プールピット内のろ過循環配管(塩ビ管)は漏れ等が無いため、主管・枝管共現状

のままとするが、支持架台・吊金物は全て更新しSUS製とする。

但し、一部ダクト更新時に支障がでる部分は一部撤去し、復旧を行う計画とする。

又、遊泳中の障害者用トイレの新設・消毒槽からの強制シャワーの改修も行う。

(2)  空調設備

主要機器については経年劣化が進んでおり、又、機能していない機器が数多くある

ため、システムも含め全面改修とする。

特にプール換気においては、搬送される空気がプール内に届かない状態であるため

他の障害を招く原因となっている。

(3) 熱源設備

現在の機械室スペースでは他熱源への燃転は不可能であるため、別棟のエネルギー

棟(機械室)を新設し、木質チューブボイラー等の導入も視野に入れたシステムとする。

(更新ボイラーをバックアップとし活用)

4-6 改修工事に伴う問題点

(ア) プールピット内には充分なメンテスペース・修繕用搬出入口がないため、床面に

   間口が必要となると考える。(図-1)

(イ) ピット内は外壁側より、ダクト-暖房配管-通路-プール循環配管の配置となっ

   ている。ダクト撤去時に一部ろ過循環配管の撤去・復旧が必要となる。

   プール機能が成立しないため長期の工事施工期間が必要となると推測される。

(ウ) 機械室の搬入ルートを確保する必要がある。(図-2)

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第4章 機械設備改修方針検討

4-7 改修概要

(1) 衛生設備工事

(イ) 屋外給水設備 現状のまま

(ロ) 屋外排水設備 現状のまま

(ニ) 屋内給水設備 配管管種 ステンレス鋼管に更新

加圧給水ポンプユニット 低圧給水 → 推定末端圧一定仕様

(ホ) 屋内排水設備 配管管種 硬質塩化ビニル管

排水用鋼管を使用している部分を更新

脱衣室の水着用脱水機の排水ルートの追加

(ヘ) 給湯設備 配管管種 ステンレス鋼管に更新

ボイラー貯湯槽間の循環ポンプ配管の更新

貯湯タンク以降全ての配管の更新

貯湯タンクは再使用とし、内部洗浄を行う。

(ホ) ろ過設備 ろ過タンクは現状のまま

循環ポンプ・熱交換器・5方弁等の更新

プールピット廻りの配管はダクト及び暖房配管更新に支障が

発生する部分を撤去・復旧する。

(ト) 衛生器具設備 身障者用ブースの新設

和便器から洋便器への更新

洗面器水栓の自動化

(チ) 共通事項 ピット内金物は全てSUS製に更新

注: ろ過装置の全自動化については、実施設計にて協議する事とする。

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第4章 機械設備改修方針検討

4-7 改修概要

(2) 空調設備工事

(イ) 熱源設備 ・真空温水機

 無圧真空式2回路式 高温仕様ワンドアタイプ 高効率型

 加熱能力 733kw 3φ200V 2.45kw ×2台

・温水ヘッダー

 鋼管製 150φ×3,000L ×2基

・循環ポンプ 一次側系統

 300ℓ/min 3φ200V0.75kw ×2台

 循環ポンプ 直暖系統

 150ℓ/min 3φ200V1.0kw ×1台

 循環ポンプ 直援系統

 170ℓ/min 3φ200V2.0kw ×1台

 循環ポンプ プールAHU系統

 360ℓ/min 3φ200V1.0kw ×1台

 循環ポンプ ブースターコイル系統

 100ℓ/min 3φ200V0.75kw ×1台

 循環ポンプ プール昇温系統

 380ℓ/min 3φ200V1.5kw ×1台

・暖房送水温度条件 80℃→60℃から80℃→65℃に変更

・直暖・AHU・ブースターコイル・設定外気温度の見直し

 を行い、加熱能力(暖房能力)を上げる。

(ロ) 給油設備 ・屋外埋設管は現状のまま

・機械室内配管の更新を行う

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第4章 機械設備改修方針検討

4-7 改修概要

(ハ) 配管設備 ・直暖系統 必要負荷の対して配管口径が細いため

 全て更新とする。

 現状では、△T=20℃となっているが、改修計画では

 △T=15℃とする。

・AHU・ブースターコイル系統も同様に全て更新する。

・温水コイル仕様は、空気入口温度は冬期の設計条件に

 変更し、能力をあげる。(BH-1~4)

・床暖系統(プールピット)は、送水温度の設定にて負荷を

 補う事とし更新を行う。

・埋設の架橋ポリエチレン管部分については、床搬出入口

 により切断されるエリア及び、漏水エリアを全て撤去・更新

 とする。

 必要によっては、実施設計時に各系統の圧力検査を

 行い、漏れの可能性があるエリアも更新する。

・配管施工はダクト工事終了後とする。

(ニ) 放熱器設備 ・ホール・更衣室等の直暖系統は、暖房負荷が不足して

 いるため、能力の大きいヒーターに更新する。

 運用上連続運転とならず、間欠運転が主体と想定さ

 れるため、安全率を見込んだ能力選定とする。

・更新する空調機は、バイパス回路組込み型とし、立上が

 り時の温度降下に配慮する。

・コイル能力は冬期の設計条件に変更し、能力を上げる。

(ヘ) 換気設備(ダクト) ・プール系統の材質は亜鉛鉄板から全てステンレス製とする。

 プール天井内の換気設備に故障が発生した場合、更新

 を行っても同様な問題が発生するため、露出仕様とす

 る。

・管理系統は、制気口サイズ・ダクト口径を再検討し、エア

 バランスが保てる様、排風機風量の調整を行う。

 ↑

 原則、機器本体・制気口のみの更新とする。

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第5章 電気設備改修方法検討

5-1 プール内照明・時計・放送設備更新

プール内周囲に取り付けてあるブラケット照明が劣化により漏電し使用できない状況から

取替え更新を行います。

プール内時計設備が狂いやすくなり時刻調整できないため、取り替え更新を行います。

プール内の放送設備が経年劣化でスピーカーが脱落しており、放送設備が使用できない

状況から取り替え更新を行います。

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第6章 概算予算

仮設工事 11,710,000 給水設備工事 8,470,000 プール照明更新 990,000

シート防水改修 34,200,000 排水設備工事 9,120,000 放送設備更新 780,000

湿式外断熱工事 36,810,000 給湯設備工事 6,850,000 時計設備更新 2,980,000

鋼製建具工事 98,000,000 衛生設備工事 4,720,000

プール内部改修 15,750,000 ろ過設備工事 19,340,000

採暖室改修 1,500,000 空調設備工事 113,990,000

シャワー改修 1,250,000 暖房配管工事 30,740,000

トイレ改修 4,350,000 給油設備工事 600,000

放熱器工事 27,890,000

自動制御工事 35,000,000

配管撤去工事 3,300,000

直接工事費計 203,570,000 直接工事費計 260,020,000 直接工事費計 4,750,000

諸経費30% 61,070,000 諸経費30% 78,000,000 諸経費30% 1,420,000

工事価格計 264,640,000 工事価格計 338,020,000 工事価格計 6,170,000

消費税相当額 21,171,200 消費税相当額 27,041,600 消費税相当額 493,600

工事費計 285,811,200 工事費計 365,061,600 工事費計 6,663,600

工事費合計 657,536,400

参考

ウレタン防水 31,000,000

ガラスのみ取替 22,000,000

P17

建築主体工事 機械設備 電気設備

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第7章 工程表

1か月 2か月 3か月 4か月 5か月 6か月 7か月 8か月 9か月

仮設工事 仮設足場

防水工事 屋上防水

外壁工事 外壁外断熱

アルミサッシ工事 実測・作成期間 取付工事

内部改修工事

機械室改修工事 ダクト撤去 ダクト・配管工事 試運転調整

プールダクト工事 仮設工事 ダクト撤去 ダクト工事 保温工事 試運転調整

暖房設備配管工事 配管撤去撤去 配管工事 保温工事 試運転調整

衛生設備配管工事 衛生配管撤去撤去 配管工事 保温工事 試運転調整

電気 プール内器具更新工事 照明・時計・放送設備

P18

工     種

建築

機械