赤星病 〔さび病〕赤星病(あかほしびょう)〔さび病〕 被害樹種...
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赤星病(あかほしびょう)〔さび病〕
○ 被害樹種
・ 宿 主:カイヅカイブキ,ビャクシン類,ネズミサシなど
・ 中間寄主:ナシ,ボケ,カイドウ,リンゴなどバラ科樹木
○ 病気の生態と被害の発症
・ 病原菌は宿主に「さび病」として発症し,中間寄主に「赤星病」
として行き来しながら樹木間を伝播する
◆ さび病
➢宿主(針葉樹)の葉や枝の分岐部に,4~5月の雨など湿っ
た時,黄橙色のゼリー状又は寒天状にふくらむ塊をつくる
➢病患部はこぶ状に肥大し折れやすくなる
➢病原菌は冬に寄主する
◆ 赤星病
➢中間寄主(広葉樹)の葉表面に赤橙色の円形病斑をつくる
➢葉裏面には,6月頃に太く短い毛状の菌体を群生させる
➢病原菌は春から秋に寄主する
○ 防除法
・ 守るべき樹木外の病原菌を寄主する樹木は近くに植栽しない
・ 厳冬期に宿主側に石灰硫黄合剤を,春から秋の間に中間寄主
側にマネージ乳剤,バシダック水和剤を散布する
左:ボケに着いた赤星病、右:カリンの被害木
登米市中田町
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ハナミズキの被害
○ 被害樹種サルスベリ,マサキ,カエデ,カシ,ナラ類など
○ 病気の生態と被害の発症・ 若い葉や茎の表面をうどん粉を振りかけたように,白いカビが
一面を覆う
・ 菌の種類により,褐色や紫褐色に出るものもある
・ 若い枝は萎縮して縮れ,生育が阻害されることがある
・ 通風や日当たりの悪い場所に多く発生する傾向がある
○ 防除法・ 被害を受けた枝葉を集めて焼却する
・ 厳冬期に石灰硫黄合剤を散布する
・ 発病初期にマネージ乳剤やトリフミン乳剤,ミラネシン水溶剤を
散布する
うどんこ病
「紫かび病」もうどんこ菌によるもの
葉裏の状況
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○ 被害樹種キヅタ,ブドウ
○ 病気の生態と被害の発症・ 春から秋にかけて葉に小さな斑点が多数出現する。病徴がひど
くなると斑点が重なり合い,不整斑に広がる。その斑点の周囲は,
褐色に縁取られる
・ 新葉が展開する時に病気にかかった場合には,葉がよじれたり
縮れたりする
・ 被害がひどい場合には,季節外の時期に早期落葉する
○ 防除法・ 被害を受けた枝葉は,集めて焼却処分する
・ 発病初期に,ジマンダイセン水和剤等を散布する
褐色円斑病(かっしょくまるはんびょう)
発生すると葉に斑点がでて美観を損なう
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首垂細菌病(くびたれさいきんびょう)
○ 被害樹種
カエデ類,特にトウカエデに顕著に出現する
○ 病気の生態と被害の発症・ 4月下旬~5月にかけて,新梢の柔らかい枝葉がしおれる
激しい場合には,新葉を付けた枝全体がしおれ垂れ,枯れたよう
に見える
・ 気温が上昇する6月頃には治まり,8月頃には緑枝が正常に復
活する
○ 防除法・ 街路樹などで強く剪定した場合に発病が見られることから,強剪
定を避け,自然樹形に仕立てる
・ 落葉,落枝の焼却や罹患枝の切除などの方法では防除効果は
認められず,防除は困難である
・ 一度発生すると防除は極めて難しい
激害になると全ての枝で発症する(仙台市泉区)
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黒星病(くろほしびょう)
○ 被害樹種バラ,ウメ,モモなどのバラ科樹木
○ 病気の生態と被害の発症・ 5月~9月頃まで,葉,葉柄,幼茎枝,つぼみ,果実など全身に
黒い円形の斑紋が出る
・ 葉に出た病斑の中央部は灰黒色になり,周辺部が黄変する
被害を受けた葉は容易に落葉する
・ 降雨が多い年や多雨期に発生が多い
○ 防除法・ 被害を受けた落葉,落枝等は,翌年の発生源になるので焼却処
分する
・ ジマンダイセン水和剤やマネージ乳剤を発病初期に定期的に散
布する
・ 果実への被害予防には袋掛けが有効である
バラの木に発症した黒星病
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黒点枝枯病(こくてんえだがれびょう)
○ 被害樹種ス ギ
○ 病気の生態と被害の発症・ 枝先端の緑枝に,赤褐色から灰褐色の病斑が作られ,それが
枝を一周すると,先の枝が赤褐色に変わり枯れる
・ 樹齢を問わずに発生し,慢性的な発症を見ることから,成長を著
しく阻害される原因になる
・ 本病と似たような発症を呈する病気に「黒粒葉枯病」や「枝枯菌
核病」などがあるが,菌体や菌核の発症を確認するなどにより,
病名を同定すること
○ 防除法・ 除伐,間伐,枝打ち等の保育作業が遅れた不良林に多く発生す
ることから,適切な保育作業を徹底する
・ 被害を受けた枝の除去は有効であるので,枝打ちと兼ねて実施
することが効果的である
一度発生すると慢性的な発生をみる
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ごま色斑点病(ごまいろはんてんびょう)
○ 被害樹種カナメモチ,シャリンバイ,サンザシなどバラ科樹木
○ 病気の生態と被害の発症・ カナメモチでは4月頃から葉の表面に,紅色の小斑点が多数で
きる。その後,紫紅色から紫黒色の3~5mmの円形斑点になる。
病斑点上にはカサブタ状のものがでて,ここから白い胞子を出す
・ ベニカナメモチでは,紅葉して激しく落葉するため,成長が阻害
される
・ 被害を受けた葉の放置や降雨のしずく,昆虫が伝染源となる
○ 防除法・ 生育条件の悪い場所に発生する傾向があるので,土壌改良を
行うなど生育環境の改善に努める
・ 被害を受けた枝葉や落葉は集めて焼却処分する
・ 薬剤により完全に抑止することは難しいが,発生初期にトップジ
ンM,ベンレートの各水和剤を散布する
ベニカナメに出現した病斑 激害になると枯れることもある
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縮 葉 病(しゅくようびょう)
○ 被害樹種
モモ,スモモなどに多い
○ 病気の生態と被害の発症
・ 新葉が展開すると同時に,葉の色が薄くなり,火ぶくれ状にな
る。その後,葉は厚くなったり,ゆがみや縮れなどの奇形が出る
・ 被害を受けた葉は,白い粉に覆われ,その後に黒変して落葉
する
・ 夏過ぎには正常な葉が出るので,元に戻ったように思えるが,
菌は枝で越冬し来春の伝染源になる
○ 防除法
・ 厳冬期に,幹や枝全体に石灰硫黄合剤を散布する
・ 葉が開く前から,カスミンボルドー水和剤やキノンドー水和剤40
などの薬剤を散布する
`予防が大切´一度発生すると防除は難しい
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す す 病
○ 被害樹種アオキ,クチナシ,サルスベリ,ツバキ,トベラ,ヒサカキなど
多くの樹木で発生する
○ 病気の生態と被害の発症・ カビにより葉や茎,枝の表面が黒色のすす状物質で覆われる
・ アブラムシやカイガラムシが排泄した有機物を栄養源に繁殖
したり,日当たりや風通しが悪い条件など,生育環境の悪化な
どでも発生する
○ 防除法・ 通風及び日当たりをよくする
・ すす状の物質を水で洗い流したり,ブラシ等でこすり落とす
・ 病気の原因(カビ)となるアブラムシ類やカイガラムシ類などを
防除する
サンゴジュの被害(県議会庁舎裏) サザンカの被害(仙台市泉区)
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マツ葉ふるい病(まつはふるいびょう)
○ 被害樹種アカマツ,クロマツなど
○ 病気の生態と被害の発症・ 夏から秋に,針葉に淡褐色の斑点ができ,針葉の枯れが進み,
激しく落葉する
激害を受けた場合には,翌年の5月頃に緑の葉が殆ど見られ
なくなることもある
・ 県内では写真のように庭木に発生する例が多い
・ 枯れることは希であるが,生育に大きく影響する
○ 防除法・ 落葉した葉は,こまめに集めて焼却処分する
・ 樹勢が衰えると発生する傾向があるので,樹勢を保つように,
緩効性肥料の施用や土壌改良を行う
・ 梅雨時期と夏場の降雨後に,ドウグリン又はキノンドー水和剤
40を散布する
被害を受けた庭園樹とその針葉(登米市米山町)
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も ち 病
○ 被害樹種ツバキ,サザンカ,ツツジ類,シャクナゲなど
○ 病気の生態と被害の発症・ 春に伸びた葉や花の一部が,厚みをおびたモチ状に膨らみ,そ
の表面がつるつるして光る
・ 膨らんだ部分はやがて白い粉で覆われ,その後,黒く固くなり,
そのまま乾燥し落下する
○ 防除法・ 日当たりが悪い場所,降雨の多い年に発生することが多いので
生育環境を改善することが大切である
・ 被害を受けた葉や花は摘み取り,焼却処分する
・ 発病初期に,バシタック水和剤75を散布する
サザンカに発生した「もち病」
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サクラてんぐ巣病(さくらてんぐすびょう)
○ 被害樹種サクラ(特にソメイヨシノが被害を受けやすい)
○ 病気の生態と被害の発症・ 枝の一部が膨らみ,その部分から多数の小枝をホウキ状に出す。
病枝は数年後に枯死する
・ ソメイヨシノに被害がよく出る
・ 被害を受けた部分には,花がまだ咲かない時期から小さな葉を
まとまりつけるので,花が満開になってもきれいに見えない
○ 防除法・ 病菌の着いた越冬枝は,被害が拡大しないよう除去,焼却する
・ 病枝を切り取った切り口には,必ずトップジンMペーストなどの
殺菌剤を塗布し,樹幹に腐れが入らないよう防腐処理を行う
・ 全身病とも言われるが,こまめに病患部を除去し,焼却すること
が大切である
上:冬枝の状況、右:罹病枝には花を付けない(黒川郡大和町)
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ナ ラ 枯 れ(ならがれ)
○ 被害樹種ナラ類,シイ,カシ類
○ 病気の生態と被害の発症・ 梅雨明けから夏場にかけて,ナラ類などの樹木が急に集団的,
大量に葉が茶色になり枯れる
・ カシノナガキクイムシという甲虫が,樹幹内に病原菌(ナラ菌)を
伝播することによって発生させる
・ 樹幹部の2m位の高さまで,虫の穿入穴が無数に開き,そこか
ら出された大量の木くずや虫糞が根元に堆積する
・ ナラ菌に感染した樹木は,導管が目詰まりを起こすため,通水障
害により枯死する
○ 防除法・ 健全な森林づくり,特に高齢林の若返り施業を行う
・ 被害を受けた樹木の伐倒駆除や薬剤(駆除剤,誘因剤)処理に
より,カシノナガキクイムシ又はナラ菌を駆除する
紅葉にはまだ早いのに木々が赤茶に変色している
被害木の根元には木くずや
虫糞が堆積する
写真提供:林業技術総合センター
佐々木技師
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灰色こうやく病(はいいろこうやくびょう)
○ 被害樹種キリ,クワ,サクラ,ケヤキ,ウメ,ナシなど
○ 病気の生態と被害の発症・ カビの一種である糸状菌により起こる病気である
・ 樹幹や枝の表面を,厚みのあるビロード状の膏薬を貼り付けた
ようなカビが覆う
・ 罹患部の表面は,古くなると亀裂が入る。ひどくなると,その先
の枝は次第に衰弱し,枯死することがある
○ 防除法・ 病原菌はカイガラムシ類と共生関係があるので,カイガラムシの
防除を行う
・ 対症療法として,ワイヤーブラシで削り落とし,その部分にトップ
ジンMペーストを塗布する
ケヤキに発症した被害
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ヒノキ樹脂胴枯病(ひのきじゅしどうがれびょう)
○ 被害樹種ヒノキ,サワラ,ビャクシン類
○ 病気の生態と被害の発症・ 樹幹部の樹皮に縦の割れ目を生じさせ,病患部から多量のヤニ
を漏出させる
・ 流れ出たヤニは,時間が経過すると乾燥し,白いロウ物質となり
樹幹に張り付き残る
・ ヒノキは罹患しても枯れることは希だが,生垣や幼齢樹は,枝枯
れや葉枯れ病状が拡大し,枯れる場合もある
○ 防除法・ 病枝,病葉は早めに除去して焼却処分する
・ 目的樹種以外の縮主となる樹種は,近くに植栽しない
チャボヒバの被害
(仙台市泉区)
枝枯れしたヒヨクヒバ
(亘理郡亘理町)
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ヒノキ漏脂病(ひのきろうしびょう)
○ 被害樹種ヒノキ
○ 病気の生態と被害の発症・ ヒノキの代表的な病気で,樹齢10年生頃から被害が出現する
・ 被害を受けた樹木は,樹幹部から多量のヤニを漏出させ,流れ
出たヤニはやがて乾燥し黒色になる
・ 罹患した部分は肥大成長が止まることから,その部分の横断
面は扁平した形になり,用材としての利用価値はほぼ無くなる
○ 防除法・ 発生原因及び防除法の調査研究は進められているものの,確
定的な原因は未だわからない部分が多い
・ このようなことから,適確な防除法はないものの,健全な森林造
成をすることが大切である
幹から盛んに樹脂を漏出させる 被害が進むと幹は陥没・変形する
写真提供:林業振興課 中沢主任主査写真提供:林業振興課 中沢主任主査
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マツ材線虫病(まつざいせんちゅうびょう)
○ 被害樹種アカマツ,クロマツなど
○ 病気の生態と被害の発症・ 西日本など温暖な地方では,9月頃から樹木全体が急にしお
れ赤褐変して枯れる
・ しかし,本県など寒冷な地方では,翌年に枯れが出現する例
が多い。この症状を「年越し枯れ」という
・ 被害木から羽化脱出したマツノマダラカミキリが体内に保持したマツノ
ザイセンチュウを健全なマツの樹冠に運び,若枝に傷つけたマツノマダ
ラカミキリの後食痕から樹体内に移行し,感染・枯死に至らしめる
・ マダラカミキリは線虫により枯死した被害木に産卵する。樹皮下で
ふ化した幼虫は,生育とともに材内に穿入する。やがて初夏に
羽化脱出する際,線虫を体内に保持し,新たな伝播行為を行う
○ 防除法◆ 予 防
・ 地上散布又は空中散布によりMEP等の殺虫剤を散布する
・ 貴重な樹木を守るためは,樹幹注入が効果である
◆ 駆 除
・ 被害木は伐倒し,薬剤による燻蒸や焼却処分を行う
マツは感染後 急激に赤褐色に変色し枯死する上:マツノザイセンチュウ
下:マツノマダラカミキリ
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な ら た け 病
○ 被害樹種多くの広葉樹やマツ類,ヒノキ類などの針葉樹
○ 病気の生態と被害の発症・ ナラタケは,本県ではオリミキとかボリボリ,ネッコモタツなどと
称され,食用にされるキノコの一種である
・ ナラタケ菌が生立木の根に寄生し,樹木を枯死させる
・ その速度は,幼齢樹又は老齢樹では早く,壮齢樹はジワリジワ
リと数年にわたり衰退し枯死する
・ 枯れの症状は乾燥による被害と見違える場合が多い
・ 枯死した木の地際部の樹皮を剥いで見ると,キノコの匂いのす
る白色の菌糸膜が確認され,秋には子実体(キノコ)が見られる
○ 防除法・ 枯れた木は丁寧に抜き取り,焼却処分する
・ その場に新たな苗木を植栽する場合は,カーバム剤等で土壌
処理した後に植える
・ 土の湿った場所に発生しやすいので排水に注意する
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べっこうたけ病
○ 被害樹種
サクラ,ケヤキ,カエデ類,イヌエンジュなど多くの樹木
○ 病気の生態と被害の発症・ 病原菌は地際部や根に傷ついた傷口から侵入し,樹幹の心材部
まで腐朽させる
・ 被害を受けた樹木には,地際部の周囲に初夏から秋に子実体
(キノコ)が見られる
・ 子実体の発生を見て初めて被害を発見する場合が多いが,この
時点では腐朽は相当進んでいる
・ 本病に罹患した樹が倒伏し,交通障害を起こすなどの ニュース
を良く見かける
○ 防除法・ 樹木の周囲で作業する際には,根や周辺部を傷つけないように
留意する
・ 被害が軽度の場合には患部を除去するなど,外科的手術を行
い腐朽の拡大を防ぐ
サクラの樹上部に発生した子実体
(大河原町「一目千本桜」)
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マツつちくらげ病
○ 被害樹種
クロマツ,アカマツなどのマツ類
○ 病気の生態と被害の発症・ 健全な松の根の粗皮表面及び内部に灰白色の菌糸束が伸びる
・ やがて根が菌に侵され,樹勢が衰退しながら枯れていく
・ 海岸に多く発生し,同心円状に毎年被害は外側に拡大する
・ 夏から秋にかけ,病気にかかった根元周辺の地上部に,
栗色~暗紫褐色の子実体(キノコ)が現れる
・ この被害は,焚き火や野焼きした跡地に発生する
○ 防除法・ 松林中では,焚き火やキャンプファイヤーなど絶対に行わない
・ 被害地では周囲を耕耘し薬剤による土壌消毒で被害拡大を防ぐ
海岸クロマツ林に発生した子実体
(暗紫褐色で中空のボロボロしたもろいキノコ)
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