資料 30-1-2(7)-b 技術士制度説明会実施報告書 · 2018-06-30  ·...

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技術士制度説明会実施報告書 土田 中田 実施日時 2018 年3月5日 15001630 実施場所 近畿大学原子力研究所内 講義室 出席者 14 学生 8 名(3~M1教員 1名 技術士 橋本憲吾/土田昇/中田よしみ 2017 年度一次試験合格者 中嶋國弘 猪岡大雅 配布物 プログラム 15001520 技術士について(共通資料使用) 15201540 技術士に求められる資質、受験体験 15401550 一次試験合格体験談 15501610 質疑応答 報告事項 共通資料による技術士制度の説明(中田)の後、技術士に求められる資質、受験体験(土 田)、続いて一次試験合格者 2 名の体験に基づく受験ノウハウ等が語られた。その後の質疑 応答の時間で橋本先生の体験を交えた若いときの学習の重要性などが紹介された。 今回は技術士でもある橋本先生の影響もあってか、長時間の説明にもかかわらず学生が 集中して聞いていたようであった。2名による合格者体験談は具体的な取り組みの日程、 対策等が両名から話しがあり、参加者が具体的にどのように一次試験受験にむけて行動す べきかを示すと良い例かと思った。 ・なぜ、技術士試験を受けようと思ったのか。 ・とにかく過去問をよくとくこと。 ・過去問はどこのHPをみた?⇒日本原子力学会。解説が詳細記載されているから。 また、一次試験願書を近大原研事務局まで配布時期に送付することを許可いただいた。 資料 30-1-2(7)-b 1

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Page 1: 資料 30-1-2(7)-b 技術士制度説明会実施報告書 · 2018-06-30  · 技術士制度説明会実施報告書. 土田 中田. 実施日時. 2018 年3月5日 15:00~16:30

技術士制度説明会実施報告書

土田 中田

実施日時 2018 年3月5日 15:00~16:30 実施場所 近畿大学原子力研究所内 講義室

出席者 14 名 学生 8 名(3~M1) 教員 1名 技術士 橋本憲吾/土田昇/中田よしみ 2017 年度一次試験合格者 中嶋國弘 猪岡大雅

配布物

プログラム

15:00~15:20 技術士について(共通資料使用)

15:20~15:40 技術士に求められる資質、受験体験

15:40~15:50 一次試験合格体験談

15:50~16:10 質疑応答

報告事項

共通資料による技術士制度の説明(中田)の後、技術士に求められる資質、受験体験(土

田)、続いて一次試験合格者 2 名の体験に基づく受験ノウハウ等が語られた。その後の質疑

応答の時間で橋本先生の体験を交えた若いときの学習の重要性などが紹介された。

今回は技術士でもある橋本先生の影響もあってか、長時間の説明にもかかわらず学生が

集中して聞いていたようであった。2名による合格者体験談は具体的な取り組みの日程、

対策等が両名から話しがあり、参加者が具体的にどのように一次試験受験にむけて行動す

べきかを示すと良い例かと思った。

・なぜ、技術士試験を受けようと思ったのか。

・とにかく過去問をよくとくこと。

・過去問はどこのHPをみた?⇒日本原子力学会。解説が詳細記載されているから。

また、一次試験願書を近大原研事務局まで配布時期に送付することを許可いただいた。

資料 30-1-2(7)-b

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出張報告書

2018 年 4月 4 日 上野技術士事務所

行事名称:東北大学量子エネルギー工学専攻 新大学院生ガイダンス 日時:2018 年 4月 3 日 15:20~15:45 場所:東北大学量子エネルギー工学専攻 大講義室

日本技術士会原子力・放射線部会からの依頼で、新大学院生に対し技術士制度や試験の概要につき講演した。出席者は 50 名程度であった。ガイダンスの進行は新専攻長の松山成男教授が務めたが、前年度の専攻長であった寺川貴樹教授とも名刺交換した。 公演の持ち時間は 15 分のところ、結果として話すべき内容が多く、プロジェクターのセ

ットアップを含め 10 分程度超過してしまった。 内容としては、おおむね事前に部会から提供されたパワーポイントの要点にそって説明

したが、自己紹介では、自分の場合 70 歳近くの現在まで現役でエンジニアを務められているのは、技術士資格も役に立っていること、国内の有力企業では技術士には色々特典があること、海外のエンジニア(特に米国の PE)とは、試験制度など共通の話題から入ることができ、仕事がやりやすかったこと、最後に資格をとるのがゴールではなく、法で要求されている継続的研鑽の重要性について述べた。 技術士試験では1次、2 次試験の合格率や合格者の年齢構成にも触れ、特に1次試験合格

者は全体の約 40%が 20歳代ということから、なるべく早い受験を勧めた。一方 2 次試験は一定の業務経験が必要であり、結果として 40 歳代が約 40%と最も多いことから、焦らず経験を踏む必要性と、最後の口頭試験はなかなかの難関であることを述べた。 時間の関係から質問時間は取れず、当方も手元資料やパワーポイントを見ながらの説明

だったため。聴講者の反応は今ひとつ把握できなかった。

以上

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技術士制度説明会(東海大学)

H30.4.11 の堺公明教授のメールより作成

日時:①平成30年4月3日(火)5 分程度 ②平成30年4月5日(木)5 分程度 他 場所:東海大学湘南キャンパス

対象:東海大学工学部原子力工学科学部学生(新入生 37 名、他各学年約 40 名)及び大学

院学生

説明機会:各学年ガイダンス時

説明者:堺公明教授他

説明資料:

(1) 技術士試験の受験のすすめ(標準説明資料)

コメント:

4/3:新入生ガイダンス時 5 分程度、新入生へパワポ資料を配布して情報提供(資格

の説明をしたが詳細な受験説明は無し)

4/5:各学年ガイダンス時に2、3、4年それぞれのガイダンス時に5分程度、パワ

ポ資料を配布して説明。

3、4年は放取主任試験の経験者が多いことから、より強く、受験を推奨した。

大学院生(M1,M2) についてもガイダンス時に全員へ資料を配布し、受験を推奨。(大 学院担当教員)

これまでも、ポスターにて技術士試験の紹介はしてますが、具体的に資料を配布して推

奨するのは初めてです。

そのため、どのような試験なのか調べ始めた学生はいるようです。3年生には、講義の

中でも例題として技術士の専門の試験問題を例示して考えさせるようにしていきたいと思

っています。

以上

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技術士制度説明会(九州大学)

H30.4.6 の藤本望教授のメールより作成

日時:平成30年4月4日(水) 14:00~14:30

場所:九州大学伊都キャンパス ウエスト 2 号館 8 階 821 号室 対象:九州大学大学院工学府エネルギー量子工学専攻 M1 及び D1 30 名 説明機会:新入生オリエンテーション

説明者:藤本望 九州大学教授(技術士会 原子力・放射線部会 S 幹事)

説明資料:

(1) 技術士(原子力・放射線部門)になろう!(H28 年作成パンフレット)

(2) 技術士試験の受験のすすめ(標準説明資料)を抜粋

コメント:

説明では、送付いただいたパンフレットを配布し、これ以外に添付の ppt を使って技術

士制度の説明、試験情報などの説明を行いました。この ppt は技術士会の HP からダウン

ロードしたものの抜粋です。

技術士制度については、私の講義でも説明していますので、何人かは既に聞いてはいま

すが、初めて聞く学生もかなりいます。

私の研究室の学生には、1 次試験くらい受けておけ、ほんとに大学を卒業したことの証

明だ、と言ってハッパをかけています。

これ以外でも、折に触れて技術士制度の説明をしていきたいと思います。

以上

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技術士制度説明会(東京工業大学)

H30.4.12 横堀 仁

日時:平成 30年4月4日(水) 16:45〜17:00 場所:東京工業大学大学 北2号館5階571講義室

説明機会:平成 30 年度原子核工学専攻大学院生(修士課程、博士課程)入学時ガイダンス

開催:公益社団法人 日本技術士会(以下、「技術士会」) 原子力・放射線部会

説明者:横堀 仁(技術士会 原子力・放射線部会 幹事)

説明資料:

(1)技術士制度の紹介(技術士会資料などをもとに編集:添付 pdf)(2)技術士試験 受験のすすめ(日本技術士会パンフレット)を基に説明

経緯:

昨年度から、東京工業大学科学技術創成研究院先端原子力研究所(旧原子炉工学研究所)

で学ぶ原子核工学コース専攻の新入大学院生向けガイダンスの際に、大学院生に対して技

術士制度の紹介をさせていただくこととなり、歓迎挨拶の機会に併せて治術士制度を紹介

するように配慮していただいた。

申し入れ先は、ガイダンスプログラム担当の林崎規託教授である。

概要:

祝辞と同窓会の活動状況の説明の後に、15 分間程度で技術士制度の概要について、pptを基に紹介をさせていただいた。技術士とは何か、活躍する技術士のイメージ、原子力・

放射線部会の活動状況、試験制度の概要を説明した。最後に、技術士会発行のパンフレッ

ト(技術士試験 受験のすすめ)を全員に配布し、一次試験の概要を説明した。在学中の一

次試験受験をお勧めした。受講者は修士課程、博士課程(数名)併せて40数名であり、

熱心に聞いてもらえたようである。

以上

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技術士制度説明会(京都大学)

2018.4.5 林 克己

日時:2018 年 4 月 5 日(木)11:30~11:50 場所:京都大学桂キャンパス C クラスター総合研究棟Ⅲ1 階ゼミ室 d1(d1N12) 説明機会:2018 年度 京都大学大学院工学研究科 原子核工学専攻 新 M1 ガイダンス 開催:公益社団法人 日本技術士会 原子力・放射線部会

説明者:林 克己 (日本技術士会 審議員、原子力・放射線部会 S 幹事) 説明資料:

(1)技術士試験の受験のすすめ(原子力・放射線部会標準 PPT)(2)「技術士(原子力・放射線部門)になろう!」(原子力・放射線部会パンフレット)

(3)技術士試験のすすめ(日本技術士会パンフレット)

(4)技術者資格の国際相互認証と技術士制度について(PPT)(5)京都大学技術士会の紹介(PPT)(6)京都大学大学院工学研究科主催 第 13 回「技術士を目指そう」説明会パンフレット

経緯:

部会の活動方針の「技術士の認知度向上と技術士増に向けた活動」として、2016 年度より原子力関連

の学部学科・大学院への技術士制度説明会を行っている。今回は、昨年度に引き続き、京都大学大学院

工学研究科原子核工学専攻のガイダンス時に説明を行った。

概要:

京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻(博士前期課程)の新入院生 22 名を対象としたガイダンス

(10:30~12:00)は、新入院生全員が集まる貴重な機会である。この後は各研究室(桂キャンパス、宇治キ

ャンパス、熊取原子炉実験所、医学研究科等)に分かれるため、この機会をいただいて技術士制度と試

験の説明を行った。今回はガイダンス取り纏めの河原講師と小暮助教、高木教授にもお世話いただいた。

社会に出る前に必要な資格関係の準備として第 1 種放射線取扱主任者などの法定必置資格のほかに、

JABEE コースでない京大の学生には技術士第一次

試験合格は M1 の間に行っておくことを勧めた。ま

た原子力は海外関係の仕事のチャンスも多いため、

博士や技術士(米国 PE、英国 CEng 含)など個人の

資質を証明する資格が重要であることを強調した。

なお詳細な試験内容については、4/20 の京都大学大

学院工学研究科主催 第 13 回「技術士を目指そう」

説明会で説明することも紹介した。

以上

説明時の様子

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技術士制度説明会(福井工業大学)

H30.4.6 中村

日時:平成30年4月5日(木) 11:40~12:10 場所:福井工業大学 1 号館 3階 301講義室 説明機会:平成 30 年度 3 年生の学生ガイダンス後の時間 開催:公益社団法人 日本技術士会(以下、「技術士会」) 原子力・放射線部会

説明者:中村 晃(技術士:原子力発電訓練センター)

説明資料:

(1) 技術士試験の受験のすすめ(標準用)

経緯:

部会の活動方針として、技術士の認知度向上と技術士数増に向けた活動として、平成 28年度より原子力関連の学部学科・大学院への技術士制度説明会を行っている。今回は、山

田基幸幹事、井口幸弘幹事からの大学説明会への協力者募集のメールを見て、協力を申し

出た。

概要:

福井工業大学工学部原子力技術応用工学科の年度初めのガイダンスの後の時間をとって

もらい主に 3 年生(一部2年生)の学生 35名を対象として技術士制度の説明会を実施した。

時間は 30 分程度、技術士について、技術士試験の仕組み、原子力・放射線部門発足の経緯、

一次試験の概要、一次試験の試験対策、二次試験とその後に関して、説明を実施した。学

生には熱心に聞いてもらえ、説明後には「受験しようと思う」との言葉を発した学生がい

たので、良い動機づけとなったと考える。

今回、来馬先生は都合によりいらっしゃらず、三島先生に対応して頂いた。(異動があっ

たのかもしれません) 福井工業大学は資格取得にとても力を入れており、H28 年度の実績

では、技術士補(1 次試験)合格者は 15 名とのことであった。第 2 種 RI 試験と同額の特

別奨励金が支給される。昨年は 1 次試験受験日が大学祭と重なってしまったそうだが、今

年は大丈夫なので、多数の受験者と合格者となることを期待する。

以上

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茨城大学技術士制度説明会概要

芳中

日時:平成 30年 4月 5日 16:00頃〜16:30頃

場所:茨城大学水戸キャンパスK棟インタビュースタジオ

調整経緯;

茨城大学で非常勤講師を務めている JAEA職員を通じて、茨城大学量子線科学

専攻長の高妻先生、ガイダンス担当の西野先生を紹介いただき、修士 1年生の

ガイダンスの際に時間を取って頂くことができた。

当初の予定では 15時半ころから 15分程度ということになっていた。

当日の対応:

資料は井口幹事作成の大学説明用の標準資料を用いた。西野先生宛に事前に

データを送付するとともに、USBメモリを持参し、先方のパソコンを借用し

て対応した。

当日、プログラムが変更されていたようで、技術士制度の説明は上記の時間

での対応となった。なお、技術士制度の説明の前に、西野先生から就職活動

に関する説明がなされており、就職活動に苦労している様子が伺えた。

主に以下の内容を説明した。

技術士はプロフェッショナルであり、高度な研究、設計、分析、評価等

を行う技術者。その力を身につけ、将来、世界的に活躍することを期待

する。自らのキャリアの一つとして認識し、ぜひ目指してほしい。

原子力・放射線部門は組織の不祥事が発端で設立。福島事故を防ぐこと

はできなかったが、その反省を踏まえ、自ら質すことが必要。そのため

に技術士資格の認知度を高め、活かしていきたい。

技術士を取得するのには実務経験が必要となるが、一次試験は大学レベ

ルの知識で対応でき、今が受験のチャンスである。

参加者は理工学研究科量子線科学専攻修士 1年生約 100名(学生 93名、教

員 6名)の参加があり、質問こそなかったが、熱心に聴講して頂いた。

以 上

説明会の状況

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技術士制度説明会(福井大学)

H30.4.5 井口

日時:平成30年4月5日(木) 16:25~16:40

場所:福井大学文京キャンパス 総合研究棟 I 2 階 総合大2講議室 説明機会:平成 30 年度 福井大学大学院工学研究科 原子力・エネルギー安全工学専攻 新

入生オリエンテーション

開催:公益社団法人 日本技術士会(以下、「技術士会」) 原子力・放射線部会

説明者:井口 幸弘(技術士会 原子力・放射線部会 企画担当幹事、福井大学客員教授)

説明資料:

(1) 技術士試験の受験のすすめ(福井大学用)

経緯:

部会の活動方針として、技術士の認知度向上と技術士数増に向けた活動として、平成 28年度より原子力関連の学部学科・大学院への技術士制度説明会を行っている。今回は、一

昨年及び昨年に引き続き、客員教授として説明する機会を得た。

概要:

福井大学大学院工学研究科原子力・エネルギー安全工学専攻(博士前期課程)の新学生

18 名を対象とした入学時のオリエンテーションの際に、技術士制度の説明会を実施した。

時間は 15 分程度であったが、技術士につい

て、技術士試験の仕組み、原子力・放射線

部門発足の経緯、一次試験の概要、一次試

験の試験対策、二次試験とその後に関して、

説明を実施した。この際、パワーポイント

を配布してもらった。学生には熱心に聞い

てもらえた他、15 名程度の原子力・放射線

関係の教授、准教授等の教員も同席し、技

術士の意義及び一次試験、将来の二次試験

の受験についても理解を得られたと考えら

れる。

説明時の様子

以上

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名古屋大学(エネルギー理工学教室学生向け)での技術士制度説明会の実施結果

1.日時:平成 30 年 4 月 6 日(金)①11:30~12:00 及び②13:00~13:30 2.場所:名古屋大学 工学部 5 号館 講義室(〒464-8603 名古屋市千種区不老町) 3.対応教官:名古屋大学大学院工学研究科エネルギー理工学専攻

井口哲夫教授(工学部 5 号館 5F 553 室、Tel:052-789-4680) 4.説明者:日本技術士会 原子力・放射線部会幹事 伊藤晴夫

5.配布資料:各 80 部 1) 技術士試験の受験のすすめ(パワーポイント説明資料)

2) 技術士制度について(平成 29 年 4 月最新版)

3)技術士試験 受験のすすめ-国家試験・資格へのご案内-(平成 30 年 3 月最新版) 4)平成 29 年度一次試験問題(基礎科目、共通科目、専門科目)

5)部会報 21 号

2)、3)の資料は、事前に技術士会総務部の鈴木様より井口先生に送付していただいた。

6.概要

今回は 3 回目の説明会であるが、今年度は最初から年度初めのガイダンスの一環に取り

込んでいただき、昨年度同様に①午前中は工学部エネルギー理工学科学部 3 年生 40 名と教

職員 3 名、②午後からは同専攻修士課程学生約 20 名と教職員 3 名に対し、技術士制度及び

受験のすすめについて 30 分間ずつの説明会を実施した。尚、パソコンとプロジェクターは

大学側で用意していただいた。

井口先生との事前打合せで、学生へのインセンティブにつながる話や、資格取得のメリ

ットを強調してほしいとのお話があったため、説明は下記に留意して行った。

① 自己紹介は、学生さんの今後の参考になればと考え、原子力技術者として約 50 年間原

子力発電一筋にどのような考えで臨み、どのような功績を残したかを簡潔に紹介した。 ② 資格については受験勉強、取得が技術知識の習得、技術レベルの自己確認の両面から

技術者人生の軸及び糧になっていることを強調した。

③ 技術士制度についてはまずその意義を理解してもらうことが重要であるため、技術士

法が国の法律であること、原子力・放射線部門は原子力の不祥事を再発させないため

に公益確保、技術者倫理をわきまえた技術者に与えられる権威ある国家資格であるこ

とを説明し、資格取得を奨励した。

④ 試験については時間の関係もあり、試験の仕組みと特に 1 次試験の内容及び学習方法に

ついて詳細説明した。この中で一次試験のレベルは学生さんが既に習得している基礎知

識程度で、すべて筆記(5 者択一)であり、学科の教科書の復習や過去問題の繰り返し

学習により現在でも十分合格できる実力があること、また、原子力・放射線分野は他分

野と比べ倍以上の合格率となっていることを述べ、先ずは思い切って願書を提出し受験

することを推奨した。2 次試験については経験が必要で筆記試験と口頭試験の両者に合

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格しないと振り出しに戻ること、願書+経験小論文の提出が必要で、口頭試験にこれら

を聞かれること、平成 31 年からは試験制度が変更になり、すべて論文筆記試験になる

こと等、ポイント程度にとどめて説明した。

⑤ 資格取得後についての説明では、原子炉主任技術者や RI 主任者のように企業に取って

現在は必置資格ではないが、企業経営者としては倫理をわきまえた高度技術者としての

技術士が組織を活性化することを期待しており、一次試験の合格者でも就職にはかなり

有利であること、現在はまだ資格取得者が少ないが、人数が多くなれば原子力・放射線

部門についても制度活用が検討されること、またエンジニアリングのグローバル化拡大

に伴い、海外で働く意思のある技術者には国際エンジニアとしての相互認証制度があり

有利であること等を力説した。尚、技術士は CPD が課せられているが、部会活動を通

じてこれらの知識を吸収できるし、福島復興等の社会貢献活動にも参加でき、技術者同

士の交流により幅を広げることができる旨を説明した。

7.その他

・冒頭、技術士についてどの程度知っているか聞いたところ、ほとんどの人が知らない状

況であった。また、CPD という言葉も知らなかった。現時点では仕方のないことである

が、今後とも技術士の認知度向上のための活動が必要であると痛感した。

・当初、修士課程の学生さんの参加も 40 名としていたが、説明会開始時は7、8 人程度で

あり、その後 20 人程度になった。後でわかったことだが、今回はメールでの通知が明確

に伝わらなかったらしい。井口先生の話では、名古屋大学では今後とも技術士制度説明

会を正式なカリキュラムに入れて実施していく意向で、次回はこのようなことがないよ

うにしたいとの謝罪があった。

・この時期は各種のガイダンス(例えばハラスメント講習等の一般的なものから専門的な

ものまで)が 30 分単位で行われており、前後にいろいろなガイダンスが組まれており、

時間の延長は許されない。従って、説明者は、資格取得のメリット等要点を整理して効

果ある説明会にすることが肝要である。今回は、一次試験に中心を絞り時間内に終える

ように事前リハーサルして時間配分を行っていたことが良かった。

・名古屋大学は初めてであったが、キャンパスは広くとてもきれいで、地下鉄が構内中央

部に乗り入れているので学生にとっては通学に便利で、一生健命勉学に勤しめる環境に

あるようだ。名古屋大学はノーベル賞学者を 4 人輩出していることが学生や教職員の励

みになっているのではないかと感じた。

・井口先生の話では「量子エネルギー理工学」から量子を取り「エネルギー理工学」に名

前を変更しただけで、学生の受験者が 3 割増えたとのことで、原子力に対する抵抗感は

まだまだ残っているようである。学生の中でも入学当初から原子力に目的を絞っている

ものは 2 割程度で、入学してから先を決めようと考えている人が大半であるとのこと。

以上

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技術士制度説明会(長岡技術科学大学) 報告書

日時 :平成 30 年 4 月 9 日(月)13:15~14:15

場所 :長岡技術科学大学 原子力安全システム安全棟 301 号室

議題 :技術士試験の受験のすすめ

参加者:本年度入学の修士課程 1 年生(12 名、内留学生 2 名)

説明者:原子力・放射線部会 山中(JAEA)

【概要】

事前の打合せにて高瀬先生より、「参加者の学部生時代は電気学科等、別の学科に

所属しており、原子力を主として学んできた学生ではない」と伺い、説明前に学生に

炉主任、核取及び RI 試験の認知度について質問(RI のみ 2 名知っているとの回答)。

これらの試験についての概要も踏まえながら技術士制度の説明を実施した。

資料は部会から頂いた資料をベースに、試験の統計データ、メリット、相互認証並

びに自身の経験を踏まえたものを資料に追加した構成とした。留学生も在籍している

ため、資料の英語化とのご要望を頂いたが時間の関係上一部しか対応できなかったた

め、技術士会 HP より英文資料を持参し、高瀬先生にお渡しした。

説明中の学生たちの反応は在学中での受験は経済的な問題もあり、曇った表情も見

られたが、取得によるメリットや技術士の国際相互認証には興味があったようで、学

生たちの技術士受験への動機付けの一助になったと考える。

主な質疑応答を以下に示す。

Q 在学中に一次試験に合格した場合、履歴書に記載できるのか。

A 在学中の一次試験合格が就職活動の中で優位に作用するかどうかは、その会社次

第だと思います。個人的には大きな効果は期待できないと思いますが、他の学生

との差別化は図れるかも知れないので、合格した場合は履歴書に記載すべきです。

Q 兄が大変な思いで挑戦している電験 1 種(第一種電気主任技術者試験)と同等の

難易度の上、合格するまで大変だと言われると、受験自体に躊躇してしまう。

A 資格取得の努力を続けているということは自身の人生の中でそれが必要と考えて

いるためです。技術士が今後の自分の人生で必要か否かを考えた上で、挑戦して

もいいと思います。他の資格と違って取って終わりではないので、取得後も努力

が必要ですが、価値はあります。

Q 二次試験はどれくらいの受験料が必要ですか。

A 二次試験の受験料は 14,000 円です。これに当日の交通費(必要に応じて前泊)

さらに筆記試験に合格した場合、口頭試験のための交通費等が受験のための必要

経費となります。二次試験の受験は社会人になってからです。会社によっては受

験料の負担や交通費の支給もあります。

以上

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Page 13: 資料 30-1-2(7)-b 技術士制度説明会実施報告書 · 2018-06-30  · 技術士制度説明会実施報告書. 土田 中田. 実施日時. 2018 年3月5日 15:00~16:30

技術士制度説明会(早稲田大学)

2018.6.30 佐々木 聡

日 時 : 2018 年 6 月 9 日(土)13:40~15:10

場 所 : 早稲田大学理工学術院 55 号館 N 棟 1 階 大会議室(西早稲田キャンパス)

説明機会 : 2018 年度 技術士稲門会 総会後の、

「技術士への誘い」- 技術士の生き方、技術士資格の説明会

主 催 : 技術士稲門会

説明者 : 一次合格者学生 2 名、二次合格者(OB)1 名

資 料 : ①合格者持参の技術士制度・試験紹介と体験談(部会説明資料は未使用)

②技術士試験のすすめ(日本技術士会パンフレット)他

概 要:

技術士稲門会総会に合わせ、大学院生・学部生を対象に、技術士制度の紹介と技術士

第一次試験の受験案内を目的とした「技術士への誘い」と称した活動を例年行っている。会

の運営は、幹事等の技術士が一方向的に行うのではなく、参加する学生と年齢が近い学生

や OB に講師を務めて頂き、我々は質疑応答時に適時補足する形をとっている。

具体的には、一次試験に合格した学生には技術士制度の説明と体験を基にした試験対

策を紹介して頂き、OBである現役若手の技術士には、上記に加え、二次試験に向けた受験

対策とともに、技術士を目指すこと、取得することのメリット、職場での技術士の活用例等を

紹介して頂いた。

なお、参加した学生からは活発な意見も聞かれたが、例年20名前後の参加者がいるもの

の、本年は発表者の知人やその後の講演会講師の所属する研究室主体の 13 名に限られ

てしまった。元々関心の高い学生でなければ、授業時間外の休日開催の会に参加してもら

うのは難しいため、事前の周知方法や開催の方法等も検討する必要がある。

また、参加者に原子力関係の学生も不在であったこともあり、持参した当部会の説明資

料の紹介は特にしなかった。原子力関連の学生への制度紹介の場合は、早稲田-東京都市

大共同原子力専攻をターゲットにする場合であっても、次年度は、東京都市大、原子力安全

工学科側からのアプローチの方が効果的ではないかと思われる。

以 上