WAGO PROFINET 750-340および SIEMENS S7-300 /CPU315F-2 PN/DPのコンフィグレーション
WAGO PROFINET 750-340および SIEMENS S7-300
/CPU315F-2 PN/DPのコンフィグレーション
2009年 1月 30日
ワゴジャパン株式会社
WAGO PROFINET 750-340および SIEMENS S7-300 /CPU315F-2 PN/DPのコンフィグレーション
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1 使用機器 -Siemens CPU315F-2 PN/DP プロセッサ/PROFINETスキャナ -Siemens SIMATIC Manager STEP 7 ソフトウェア、バージョン V5.4 -PROFINET GSDファイル:gsdml-v2.0-wago-series750_753-20070115.xml -WAGO 852-101 5ポート Ethernetスイッチ -WAGO PROFINETノード構成
ノード 1:750-340、750-400、750-501、750-600 ノード 2:750-340、750-400、750-501、750-600 以下のように接続します。
P C STEP 7
S7-300 MPI/DP
PN
LANケーブル
ワゴI/Oシステム
750-340
PS CPU
750-340
852-101
2 コンフィグレーション概要 -STEP 7 HW-Configurationによる S7 PLCのコンフィグレーション -750-340 GSDファイルのインストール -STEP 7 HW-Configurationによる 750-340のコンフィグレーション -S7 PLCへのハードウェアコンフィグレーションのダウンロード -オンラインモードでの 750-340のテスト
3 コンフィグレーション手順 3.1 STEP 7 HW-Configurationによる S7 PLCのコンフィグレーション ここで CPU315F-2 PN/DPが STEP 7 HW-Configurationに挿入されます。 PROFINETスキャナに IPアドレスがアサインされ、PROFINETサブネットが生成さ
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れます。
3.1.1 SIMATIC Managerの立ち上げ 1)SIMATIC Managerアイコンをダブルクリックします。
STEP 7 Wizard "New Project"ウィンドウが現れます。 Preview窓に前回の Projectが表示されます。
2)Cancelボタンを押します。 前回の Project構成(左画面)と使用オブジェクトやフォルダ(右画面)が表示されます。
3)現在開いている全てのプロジェクト画面を閉じます。 3.1.2 新規のプロジェクトを作る場合
1)File-Newを選択するか New Projectアイコンをクリックします。
New Project窓が既存のプロジェクトのリストと共に現れます。
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2)Nameに新プロジェクト名を入れ OKを押します。 Project構成窓が現れます。
3)メニューから Insert-Station-SIMATIC 300 Stationを選びます。 (または、画面上で右クリック-Insert New Object-SIMATIC 300 Stationを選択) 右窓に SIMATIC 300オブジェクトが作られます。
4)S7_PN_Demo1ツリー内のSIMATIC300上で右クリックすると右窓にHardwareオブジェクトが表示されます。ここで Open Objectを選択する(または Hardwareをダブルクリックする)と HW Config画面が現れます。
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5)メニューから Insert-Insert Objectを選ぶと以下のリストが出るので SIMATIC 300
-RACK-300-Railを続けて選択します。
注:このリストはメニューから View-Catalog を選ぶことによっても得ることができます。
右側に Hardware Catalog窓が開きます。
6)Railをクリックすると以下のような PLC rackコンポーネント設定ウィンドウ(URボックス)が表示されます。電源と CPUを設定します。
7)スロット 1を右クリックし Insert Objectをクリックすると電源のリストが現れます。このリストから使用する電源を選びます。例:PS 307 2A
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8)スロット 2を右クリックし Insert Objectをクリックすると CPUリストが現れます。このリストから CPU-300を選び、CPU 315F-2 PN/DP-6ES7 315-2FH13-0AB0-
V2.6を順にクリックすると以下のProperties-Ethernet interface PN-IOダイアログボ ックスが現れます。
ここで PROFINET Scannerの IP address(例:192.192.10.1)と Subnet mask(例:255.255.255.0)を入れ、Newボタンを押します。
9)Properties-New subnet Industrial Ethernet画面が現れます。
ここで Name欄にネットワーク名(例:ProfiNet1)を入れ OKを押します。
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10) 元の画面に戻り、Subnetボックスに上記ネットワーク名が入りますので OKを押します。ここで S7 PLCおよび PROFINET scannerが構成されます。 HW Config画面の上部ウィンドウに以下のようなネットワークが表示されます。
3.1.3 既製のプロジェクトがある場合 1)SIMATIC Managerを立ち上げた後 STEP 7 Wizard "New Project"が現れますので Cancelを押し、File-Openを選択します。
2)この Open Project画面から目的の Projectを選択し OKを押します。 以下の画面が現れます。
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必要な項目を選択し以降の手順に進みます。
3.2 750-340 GSDファイルのインストール 750-340用の GSDファイル名=gsdml-v2.0-wago-series750(753)-20060703.xml HW Config画面でメニューからOptions-Install GSD Fileを選び、Install GSD Files画面において Browseボタンを押します。
上記ファイルを取り出した後 Installボタンを押すことによりインストールします。
3.3 PG/PCインタフェースの設定 メニューから Options – Set PG/PC Interfaceをクリックします。 インタフェース表示リストから PC内臓 Ethernetボード(例:TCP/IP ->3Com 10/100 Min)を選びます。 (注意)PC から PLC にプロジェクトをダウンロードする前に PC の IP アドレスを“LAN のプロパティ-インタネットプロトコル(TCP/IP)”設定により、専用ネットワークでの通信に切り替える必要があります。
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3.4 STEP 7 HW-Configurationによる 750-340のコンフィグレーション ここで 750-340が STEP 7 HW-Configurationに追加されます。 各 I/Oモジュールは実装された順序でコンフィグレーションに追加します。
1)PROFINETネットワーク上(下図の Profinet1の所)を右クリックし、メニューからInsert Objectを選びます。
2)リストボックスが現れるので Additional Field Deviceを選択し、次に 750-340をクリックします。
3)750-340が以下のようにネットワークに追加されます(ノード 1)。
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4)750-340ノード 1上を右クリックし、Object Propertiesを選びます。
5)Propertiesダイアログボックスが表示されます。
デフォルトの Device Name(WAGO-750-340)および Device Number(1)が入力されていますが必要に応じて変更します。その後 OKボタンを押します。
6)上記ノードに対して各 I/Oモジュールを実装順にアサインします。 750-340ノード 1をクリックします。
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下段の表においてスロット 1行で右クリックし、メニューから Insert Objectを選びます。
7)リストボックスから 750-340、Digital Input Module、75x-400を続けて選びます。
8)青色行がスロット 2に移るので、スロット 2上で右クリックし、Insert Objectを選んだ後リストボックスから 750-340、Digital Output Module、75x-501を続けて選びます。
9)全てのモジュールが構成されたとき下段の表は以下のようになります。 各モジュールのアドレスは自動的に割り当てられます。
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10)750-340ノード 2に対して上記1)~9)の手順を同様に行います。 ネットワーク全体およびノード 2の構成は以下のようになります。
3.5 750-340に対する Device Nameのアサイン
Assign Device Nameの機能を用いて各 I/O機器(ノード)に Device Nameをアサインします。 1)PLCおよび I/O機器に電源を入れます。 2)HW Config画面において 750-340ノードの一つを選択します。 3)メニューから PLC-Ethernet-Assign Device Nameを選ぶと以下のダイアログボックスが表示されます。
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4)Available deviceリストから目的のデバイスを選び Assign Nameボタンを押し、最後に Closeボタンを押します。 [注意] 1例として、PLCの現アドレスが 192.168.0.1で、PCが 192.192.10.166の場合、まず PCを 192.168.0.2に設定します。 Edit Ethernet Node-Browsで各ノードを表示後 PLC行を選び OKをクリック-OK -Closeをクリック。この後 PLC-Download-OKをクリック。 ここで Accessible Nodeで CPU行を選び OK-OKをクリック。
3.6 S7 PLCへのハードウェアコンフィグレーションのダウンロード 1)メニューから Station-Save and Compileを実行します。 2)PLC-Downloadを実行すると以下の画面が現れます。
3)OKを押します。以下の画面が現れます。
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(注意)ここで表示された IP addressは PLCに設定することになるアドレスです。 現在設定されているアドレスを確認するためには Viewを押します。 4)OKを押すとダウンロードが行われます。 CPU のモード(STOP や RUN)状態によってメッセージが出ることがありますので内容を確認して先に進みます。
3.7 IPアドレスを変えたいとき メニューから Edit-PROFINET IO-PROFINET IO System-IP_Addressを選びます。以下の画面が現れます。
IP Addressの値を変更し OKボタンを押します。 上記の 3.5を実行します。
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4 オンラインモードでの 750-340のテスト 1)Station-Open ONLINEを選択します。 以下の画面が現れます。
2)対象の 750-340をクリックします。 3)下段の指定スロット(例:SL1)上で右クリックし、Monitor/Modifyを選びます。 Monitor/Modify画面が表示されますので、Status Valueボタンを押して Status valueの値の変化を確かめます。
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5 プログラミングおよびモニタリング SIMATIC Managerプロジェクト画面で行います。 1) フォルダの中で S7Program( )-Blocksを選びます。
2) OB1をダブルクリックします。 OB1 が存在しないときは、Blocks 上で右クリックし、Insert New Object-Organization Blockをクリックすると OB1が作成されます。
*OB=Organization block(最高位のプログラムレベル) LAD/STL/FBDプログラミング画面が表示されます。
Viewメニューの中で言語を選びます(例:LAD)。
3) プログラム画面を選択しておいて LAD/STL/FBD 画面のメニューから Options-Symbol Tableを選びます。 Symbol Editorが表示されます。
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4)1行目の Symbol名をMain Programに変えます。 2行目以降に対し、各 DI、DOの Symbol名および Address値を入れます。
5)このテーブルをセーブしておき、画面を閉じて元の画面に戻ります。 各入出力に対し Symbol を使ってプログラムを作成します。Network 上に命令記号を挿入した後、文字を 1文字入れると Symbol Tableが現れますので目的の項目を選択します。
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6)Network 1 のプログラミングが終了後プログラムを追加する場合は、メニューから Insert-Networkを選び、同じ要領でプログラムを作成します。 *FBは適宜左ウィンドウ内リストから取り出します。
7)全てのプログラムを作成したら、これを Saveします。 8)LAD/STL/FBD 画面上のメニューから PLC-Download を実行し、プログラムを
PLCに転送します。 9)メニューから Debug-Monitorをクリックするとプログラムが RUN状態となり、
I/Oユニットの動作をテストすると共にモニタリングすることができます。 プログラムサンプル
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以上