<病院外で発生した大学内>
血液・体液曝露(針刺し)対応マニュアル
2014年6月23日 作成
2016年4月1日 改訂
2016年5月23日 改訂
2017年5月 日改訂
滋賀医科大学
保健管理センター
総務課職員係
労働災害
5.各感染症について対応する
速やかにHIV責任医師に
連絡
速やかに消化器内科外来受診(時間外でも)
当日或いは翌日以降に感染制御部
HIV HBV すべて陰性
針刺し・切創、皮膚・粘膜に汚染を受けた場合
1.直ちに流水と石鹸で洗浄する
2.曝露源の感染症の記録の有無をチェックする
6.労災申請書類の提出等(総務課職員係)
1
<P 2>
<P 3>
<P 11>
<P 4-5,8> <P 6,7,8>
各講座で対応のこと
HCV
<P 9>
<病院外発生時>
3.保健管理センター(内線2087)へ事故発生連絡 (不在時:総務課職員係(内線2014)へ)
保健管理センター → 職員係 → 外来係
4.医療サービス課外来係(内線2506)で受診手続き
職員係で労災申請用書類受領
労災である旨申し出る。「お支払い約束書」に所属部署、電話番号、PHS等記入要。(職員証持参)
「医師の意見書(針刺し用)」を担当医に記入してもらい、持ち帰る
(所属長等に報告)
<P 8>
時間外受付(内線2770)
(時間内)(時間外)
感染性、曝露源不明
※労災申請用書類は、後日職員係で受領
(感染状況等) (労災受診連絡)
2017.5
速やかに消化器内科外来受診(時間外でも)
※ 動物実験によるBウイルス感染症が疑われる場合はP10へ
1.汚染部の洗浄
もし、血液や体液に曝露したら
血液や体液の付着した注射針・メス・その他の鋭利な器具などで刺傷・切創を受けた場合
直ちに流水と石鹸で十分に洗浄する
目、鼻、口などの粘膜が汚染された場合
何よりも洗い流すことが重要!
血液(体液)曝露の報告
現場責任者に血液曝露の報告を行う。勤務時間外で現場責任者が不在の場合は翌日に報告する。
2
直ちに流水で十分に洗浄する
2017.5
2.曝露源の感染症チェック3.保健管理センターへ連絡
曝露部位の洗浄後、速やかに行う。
項目:HBs抗原・抗体, HCV抗体, HIV抗体
平日時間内は保健管理センターに連絡、それ以外は附属病院の時間外受付に連絡。
①曝露源不明の場合(曝露源が不特定多数の場合など)②曝露源の感染性不明の場合(採血の同意なし、曝露源者の感染状況不明など)
→ P8へ
(補足)血液検体が採取できる場合は、所定のスピッツに採血し、遠心分離の上、平日時間内に保健管理センターへ提出。
3
曝露源が特定できる場合
●HBs抗原・抗体、HCV抗体、HIV抗体の検査歴を調べる。結果不明であれば下記の「特定できない場合」へ。①曝露源がHBs抗原陽性の場合 → P6へ②曝露源がHCV抗体陽性の場合 → P7へ③曝露源がHIV抗体陽性の場合 → P4・5へ④曝露源がHBs抗原・HCV抗体・HIV抗体いずれも陰性の場合
→ P9へ
<P 4-7、9>
各講座で対応のこと
曝露源が特定できない場合 <P 8>
2017.5
5.各感染症についての対応
5.1 HIV汚染事故の際の対応(1)
HIV抗体陽性の血液曝露を受けた
速やかにHIV責任医師に連絡
30分以内に連絡が取れた
対応(2)へHIV責任医師の指示に従う
30分以内に連絡が取れない
42017.5
連絡先は次項
5.1 HIV汚染事故の際の対応(2)事故後30分以内にHIV責任医師と連絡が取れない場合
※主治医あるいは日・当直医、病棟医長が対応
血液内科外来受診
男性 女性
妊娠反応
陰性 陽性
パターン①(できるだけ早く)
デシコビ配合錠HT :1錠
アイセントレス:1錠 を服用する
YES
12時間以内に責任医師と相談できた
NO
パターン②(①の12時間後)
アイセントレス:1錠 を服用する
YES
24時間以内に責任医師と相談できた
NO
パターン③(②の12時間後)
デシコビ配合錠HT :1錠
アイセントレス:1錠 を服用する
以後、HIV責任医師と相談できるまで12時間おきにパターン②~③を繰り
返す。予防内服は、医師の説明を聞いた上で自己決定する。
HIV責任医師
血液内科木藤(7875)南口(8061)
連絡先血液内科
4C病棟: 2376医局: 2217外来: 2545
血液検査
5
注)デシコビ配合錠HTは24h毎にアイセントレスは12h毎に内服
2017.5
5.2 HBV汚染事故の際の対応
曝露源がHBs抗原陽性
可能であれば曝露源の血液検査(スピッツ配布済み)
当事者はHBs抗原陰性
当事者はHBs抗原陽性
曝露後24時間以内に抗HBs人免疫グロブリン(ヘブスブリン)投与、
B型肝炎ワクチン接種
経過観察 :曝露後から、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年後消化器内科を受診、血液検査を受ける
(当事者がHBs抗体陰性だった場合は1ヶ月後、6ヶ月後もB型肝炎
ワクチンを接種)
消化器内科外来受診(時間外でも)
62017.5
5.3 HCV汚染事故の際の対応
消化器内科外来受診(時間外でも)
経過観察曝露後から、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年後消化器内科を受診、血液検査を受ける
7
可能であれば曝露源の血液検査(スピッツ配布済み)
曝露源がHCV抗体陽性
2017.5
5.4 曝露源が不明(感染源が不特定多数など)、または曝露源は判明しているが感染性不明(採血の同意なし、
曝露源者の感染状況不明など)の際の対応
消化器内科外来受診して対応(時間外でも)
当事者の血液検査(HBs抗原、HCV抗体、HIV抗体)
当事者がHCV抗体、HBs抗原ともに陰性
速やかに消化器内科外来受診し指示に従う。(時間外でも)処置は前項と同じ。
経過観察曝露後から、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年後消化器内科を受診、血液検査を受ける
当事者がHCV抗体、HBs抗原いずれかが
陽性
曝露源のHIV汚染が強く疑われるときあるいは当事者が
HIV予防を希望する時
HIV責任医師に相談
8
同意のもと
報告書の提出はP11
2017.5
HIV、HBV、HCV以外の感染症あるいは
HIV、HBV、HCVは陰性の感染源による血液曝露を受けた
当日或いは翌日以降に感染制御部
該当する感染症についての血液検査
結果に応じて専門医の指示を受ける
5.5 HIV、HBV、HCVすべて陰性、或いは他の感染症の事故の際の対応
HIV・HCV・HBVすべて陰性
HIV・HCV・HBV以外の感染症
<P11>の書類を提出
92017.5.
Bウイルス感染症が疑われる曝露の際の対応
Bウイルス感染症が疑われる感染源による血液・体液曝露を受けた
1.直ちに流水と石鹸で洗浄 <P2>
2.曝露源に他の感染症(HBV、HCV、HIV)がないことを確認
3.時間内は保健管理センター(内線2087)へ事故発生連絡不在時は総務課職員係(内線2014)へ
保健管理センター→(感染状況等)→職員係職員係→(労災受診連絡)→外来係
4.医療サービス課外来係(内線2506)で感染制御部に受診手続き
時間外は救急部に受診手続き(内線2770)
5.特に禁忌がなければ同意を得たうえでバラシクロビル(500)を1回2錠、1日3回を14日分処方またはゾビラックス(200)を1回4錠、1日5回を14日分処方
職員係で労災申請用書類受領
労災である旨を申し出る。「お支払い約束書」に所属部署、電話番号、PHS等記入要。(職員証持参)
「医師の意見書(針刺し用)」を担当医に記入してもらい、持ち帰る
6.労災申請書類の提出等(総務課職員係)
7.結果・経過の確認曝露14日後に血液検査、5.の担当医は経過を確認検査結果が出たら経過とともに5.の担当医に連絡
10 2017.5
6.労災申請書類の提出等
作成・提出するもの
1.外来カルテの作成・記載・・・診療科
2.総務課職員係に以下の書類を提出①「療養の給付請求書(様式第5号)」<P 12参照>
外来受診前(後でも可)に本人が総務課職員係で用紙をもらう
②診断書(「医師の意見書(針刺し用)」)<P 13参照>
外来受診時に受領する(診察した医師が記入)
③当事者及び事例を確認した者の出勤簿のコピー(A4)
④その他必要な書類
連絡先:総務課職員係(内線2014)
労災保険請求の手続きについては、まるっと滋賀医大に掲載
• 「まるっと滋賀医大。」→「管理運営」→「その他(管理運営情報)」→『労働災害について』
http://isis.shiga-med.ac.jp/wp/hqkouhou/management/rousai
•※ 外注業者職員の場合の対応については、本人が所属業者に確認する。
11 2017.5
書 類 名 記 載 者 受取先 提出先
1 医師の意見書 診察した医師 各科外来総務課職員係(管理棟2階)(内線:2014)
2 療養の給付請求書(様式第5号) 当事者総務課職員係(管理棟2階)
3 出勤簿のコピー 各部署等
12 2017.5
132017.5