2月 健康だより
貧血は、「血液中のヘモグロビンが減っている状態」が原因です。ヘモグロビンは酸素とくっつき、全身へ酸素を送り届ける役割を持っています。そのためヘモグロビンが減少すると、全身が酸素不足で「酸欠状態」となり、めまいや
動悸、息切れなどの貧血の症状が現れます。
貧血について
★ヘモグロビンの基準値男性 女性13.1~16.6g/dl 12.1~14.6g/dl
★貧血⇒酸素不足により起こる症状
脳が酸素不足になると・・・
・失神・立ちくらみ・めまい
筋肉が酸素不足になると・・・
心臓が酸素不足になると・・・
・息切れ・胸の痛み・動悸
・肩こり・だるい・疲れやすい
他にも、爪が反り返る・薄く割れやすくなる、抜け毛・枝毛が増える、肌がカサカサになる等の症状が現れてきます。美容のためにも、貧血の治療は必須です!!
★貧血の原因貧血のほとんどは体内の鉄の不足により、ヘモグロビンの産生が低下しておこる
「鉄欠乏性貧血」です。その原因は・・・
①偏食やダイエットなどによる
鉄の摂取不足
③成長や妊娠・授乳などによる
鉄の必要量の増加
②胃の切除や、胃酸分泌低下などによる
鉄の吸収低下
④月経過多、潰瘍、痔などの失血による
鉄の排泄増加
★貧血の治療鉄欠乏性貧血の治療は、鉄剤などの薬物療法と鉄を確保できる食事療法が中心になります。
薬物療法 食事療法+ 健診等で貧血と言われたら、自己判断で対応せず、まずは医療機関にご相談ください。
⇒詳しくは裏面をご参照ください。
日本人間ドック学会 判定区分 2017年4月1日改定) より
〈その他摂りたい栄養素〉
摂り過ぎには注意!食事前後は控えましょう。
鉄分の吸収を上げるもの
凍り豆腐 1枚枝豆 50g納豆 1パック
つまみ菜サラダ菜小松菜水菜
肉
鉄分を多く含む食品をとりましょう
鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄がありより吸収が良いのは肉や魚などに多く含まれるヘム鉄です。
鉄の推奨量(18歳~69歳)男性:7.0~7.5mg女性:6.0~6.5mg月経あり:10.5mg
ヘム鉄
・タンニンコーヒー、紅茶、緑茶
ビタミンB6
野菜・海藻
葉酸
・クエン酸やビタミンC
魚
野菜 豆
豚レバー 50g鶏レバー 50g牛レバー 50g牛ヒレ 50g
まぐろ赤身 5切れかつお 5切れにしん 1尾さんま 1尾
非ヘム鉄
吸収率15~25%
吸収率2~5%
鉄分の吸収の妨げになるもの
6.5mg4.5mg2.0mg1.2mg
5.5mg4.4mg2.6mg1.9mg
3.3mg2.4mg2.1mg2.0mg
1.5mg1.4mg1.3mg
胃酸の分泌が高まり吸収がアップします。
普段不足することは少ないですが、ダイエットで食事量が少ない方、偏った食生活をしている方は注意が必要となります。
ビタミンB12
1日3食バランス良く食べることが基本になります。
毎食主食・主菜・副菜を揃えてしっかり食べましょう。
レバー、牛肉あさり、牡蠣まぐろ、さんま、さけ
小鉢1杯小鉢1杯小鉢1杯小鉢1杯