Download - 20131108Jmaオープンデータシンポジウム
産業振興の新たな手段としてのオープンデータ
三重県松坂市CIO補佐官(前鳥取県商工労働部経済産業総室産業振興室長)
森本 浩之
オープンデータ推進シンポジウム
マッチング
行政 ICTベンチャー等県内企業
【想定事例】子育て支援アプリ 医療機関検索(小児科、休日夜間) 保育施設検索(空き状況) 公園検索(ベビーキーパー付きトイレ) 飲食施設検索(ベビーカー対応) カメラ・GPS機能を活用しSNSと連動
(例)コンテスト方式でマッチングを図る。①データの内容・参画条件等説明会②コンテストにて評価の高いアプリを 開発ステージへ。
【鳥取県オープンデータ活用検討会】
【アプリ開発人材育成】
【アプリ開発者支援策】
【庁内検討会】【調査研究】県にて以下について検討。・公開できる情報の整理・公開すべき情報の整理・公開する情報の形式・公開にあたってのルール 等
県と県内 ICT企業等からなるオープンデータ活用検討会を設置。検討会にて、ニーズの高いデータや公開ルール、構想実現に必要な支援策等について検討。
○IT ベンチャーの成長○ 行政の透明性向上○ 県民生活向上
アプリ開発に必要な人材育成を実施。実施にあたっては、大手 ICT企業等との協業を検討。
例えば、開発されたアプリの実機端末等によるテスト環境を県内に整備するなど、開発するベンチャー等の側面支援を検討。
アプリ開発行政データ
【平成 25年度 6月補正予算】
【今後検討】
【今後検討】
【今後検討】
オープンデータ活用ベンチャー支援事業
•ビジョンの共有
•国内外のオープンデータ現状把握
•県公開データの整理
•データの内容、形式
•データ公開の方法、ルール
第 1 回検討会平成 25 年 8 月 9 日
•データ公開のルール確認
•必要な産業振興施策(開発者支援策)の検討
•平成25年度実施する事業(ハッカソン・アイデアソン・コンテスト等)の検討
•具体的なデータ活用アイデアの検討
第 2 回検討会平成 25 年 10 月 10
日
•平成25年度実施する事業(ハッカソン、アイデアソン・コンテスト等)について、具体的な内容検討 ・・・テーマ、人、設備、その他必要なもの
•残った課題の検討
•平成26年度以降の進め方
第 3 回検討会平成 25 年 11 月中旬
予定
•平成25年度中に、ハッカソン、アイデアソン、アプリコンテスト等の企画を実施する。
•平成26年度以降、産業振興施策(開発者支援策等)を展開する。
ハッカソンアイデアソン
コンテスト開発者支援
鳥取県オープンデータ活用検討会の方向性
鳥取県オープンデータ活用推進のためのロードマップ平成 25年度下期 平成 26年度以降平成 25年度上期
開発者支援人材育成
マッチング
公開データの検討(庁内検討)
鳥取県オープンデータ活用検討会
県関係部局
具体的企画内容の検討
国(実務者会議)
オープンデータの取組実施に当たって必要な事項の検討・整理
レビュー、フォローアップを踏まえた必要な取組の検討・整理
二次利用を促進する利用ルールの整備公開できる情報・すべき情報の整理
公開データの整備
内閣官房、関係府省
内閣官房、関係府省
ハッカソンアイデアソンアプリ開発コンテスト
人材育成手法の検討ハッカソン、アイデアソンアプリ開発コンテスト 等
公開データの拡大機械判読に適したデータ形式での公開の検討
県内外 IT 企業、大学、公設試、有識者、県 等
公開ルール検討、開発者支援策検討等
開発者側面支援策の検討
有効事例の創出更なるマッチング促進策の展開
アプリ開発人材の成長・集積国・各自治体データ利用による県内 IT ベンチャーの県外展開
コンソーシアム検討会 などでの継続検討
マッチング説明会
データの内容ハッカソン、アイデアソンコンテスト参画条件
企業立地、ベンチャー創出等産業振興の観点からの施策展開
第2回検討会の議論より
オープンデータ推進シンポジウム
1 コンテスト・アイデアソンについて
○開発者意見• ビジネスのことを考えると、アイデアをとられることを懸念して、いいアイデアは出せない。
• オープンデータの取組は、最近の動きで余計に不安を感じる。
• アイデアを出したところが、具体的なメリットがある形にしないと、アイデアを出そうとはならない。○有識者意見• アイデアが並ぶと、それらを組み合せることで価値が生まれることがある。
• 組合せによる新たな価値を生む可能性があるから全部だそうと思うか、やはり取られるから出さないと思うか、考え次第。
• 著作権を無視することは、犯罪として問題となる。
2 開発者支援等について
○開発者意見• アプリを開発する上で、「アイデア」と「プログラム・技術」、もちろん両方あれば良いが、実際はアイデアだけで勝負もあれば、最新技術の積み上げで勝負もある。
• ダウンロード数に応じたインセンティブのアイデアは良い。
• 市場を世界とすると、多言語対応がとても大変。• 機種毎の互換性検証も対応する必要がある。• 大手と比べ地元企業は、広告宣伝費が極めて少ないため、アプリ開発しても売れていかない問題がある。
• 県内には、優秀なアプリ開発者がいない。 ITやコンテンツ産業を育てるには、人の育成が大事である。
• 県内でやっていけるモデルとしては、地元しか知らない情報を活かしたビジネスが考えられる。大手メーカーでは、枠は作れるが、中身の情報が本当の情報ではないことが多い。
3 人材育成と課題を感じる力について
○開発者意見• IT言語の進化が早い。すぐに新しい言語の知識が必要になる。
• 地元採用しても育つのに時間がかかり、中途募集しても年齢の問題や報酬の問題がある。
• プログラムがやりたい優秀な人材は、東京などに行ってしまう。○有識者意見
• 人がいないのではなく、仕事がないのではないか。鳥取にいい仕事・価値の高い仕事があれば人は残るし集まるのではないか。
• オープンデータは、データを使っていい仕事を作ろうとする動き。
• 公共データはこれまで出ていなかったので、未開の土地。• 重要なのは、課題を感じる力である。• 価値の源泉は、課題の定義と言える。誰が課題を感じる力があるかというと、課題に接している行政の人である。
• アプリを作るより課題解決することが大事であり、まずは課題に気づかなければいけない。