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Operations and Management 2012–2013
35National Center of Neurology and Psychiatry (NCNP)34 National Center of Neurology and Psychiatry (NCNP)
NCNPの活動 2012–2013社会と NCNP をつなぐ広報活動、NCNP の資源を生かした社会貢献や人材育成への取り組みをご紹介します。
センター病院
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36 National Center of Neurology and Psychiatry (NCNP) 37National Center of Neurology and Psychiatry (NCNP)
NCNPの活動2012–2013
1 広報活動 NCNPの医療と研究活動を広く知っていただきご理解いただくため、情報発信を強化しています。
NCNPは2012年に独立行政法人化後3年目を迎えました。脳とこころの医療と研究に関するNCNPの活動や成果を、国民・患者さん・研究開発関係者等の皆様にわかりやすく、的確にかつタイムリーに伝え、さらに皆様の理解や意見をいただき研究・医療活動等に反映させていくことが大変重要と考えています。NCNPでは、企画戦略室に広報グループを発足し、NCNPの広報に関する活動を総合的に取り扱う体制も確保し、情報発信の強化に努めています。
市民公開講座 http://www.ncnp.go.jp/general/symposium.html
2012年9月15日(土)、「脳と心の医療と研究最前線」と題した市民公開シンポジウムを開催し、350名を超える国民に参加頂きました。私たちの取り組んでいる新しい医療や研究の現状、また、今後何を目指していくのか、その方向性について、現在の第一線にいる研究者や医師などの職員から、分かりやすくお伝えし、ご理解いただけるよう対話型イベントを企画・実施致しました。また、当日の様子は、10月20日(土)読売新聞朝刊に採録記事広告として掲載されました。また、他にも多くの市民公開講座を開催しております。
プレスリリース http://www.ncnp.go.jp/press/press_release.html
新聞などのメディアを通し、NCNPの活動を知っていただくために、最新の医療や研究に関する活動成果を中心にプレスリリースを行い、イベントのお知らせなども配信しています。2012年度は13本の配信を行いました。
YouTube NCNP Channel (動画配信サイト) http://www.youtube.com/user/NCNPchannel
動画配信サイト「YouTube」にNCNP公式チャンネルを開設しました。NCNPの病院紹介映像や、市民公開講座の記録など、さまざまな動画を掲載しています。
広報出版物 http://www.ncnp.go.jp/general/magazine.html
NCNPでは以下の広報出版物を制作し、web公開も行っています。
NCNPパンフレット (日本語版、英語版)
国民のみなさまにNCNPという組織、NCNPのミッションとその活動を知って頂くために作成しています。 病院や研究所他各施設の概要、沿革なども掲載しています。
NCNP病院「診療のご案内」 患者さんやそのご家族、あるいは医療関係者の方々などにNCNP病院で行われている診療について紹介をしています。
NCNP病院ニュース (年3回発行)
患者さんやそのご家族、あるいは医療関係者の方々などに、NCNP病院の活動を紹介しています。
NCNP病院看護部ニュースレター(月1回発行) 看護師、あるいはこれから看護師をめざす方々にNCNP病院看護部の活動を紹介しています。
NCNP病院医療連携ニュース (年数回の発行)
連携医療機関など医療関係者の方々にNCNP病院の活動を紹介しています。
『NCNP精研だより』 (年3回発行)
研究者や医療関係者の方々などにNCNP精神保健研究所の活動を紹介しています。
『TMC NEWS』 (年4回発行)
研究者や医療関係者の方々等にNCNPトランスレーショナル・メディカルセンターの活動を紹介しています。
Twitter@NCNP PRTwitterの 速 報 性
を活かして、情報発信強化の為にNCNP公式アカウントを開設しました。
シンポジウムの告知方法や進行方法も分かりやすくしました。
NCNP公式アカウント@NCNP_PR
ベルサール六本木(東京都港区)で開催されたNCNP市民公開シンポジウム「脳と心の医療と研究最前線」の詳細情報をWeb掲載しています。
2012年9月14日(金)東京ステーションコンファレンスで開催した記者会見の様子「国立精神・神経医療研究センターの新しい取り組み」
NCNPでは報道掲載数も大幅に増加しています。上図は、2013年2月1日(金)「筋ジストロフィー臨床試験ネットワーク発足式」の様子です。NHKニュース7等で報道されました。
パーキンソン病と診断され生きる希望を失いかけてい た 読 者 が、2012年11月25日に神奈川新聞 朝刊(共同通信配信)に掲載された記事(左図)を見て、2月にNCNPへのリハビリ入院を経た後、職場復帰を果たしました。
読売新聞の採録記事でも分かりやすいものを掲載いたしました。2012年10月20日(土)読売新聞 朝刊掲載
NCNP病院コンサート新病棟開設以来、2階まで吹き抜ける病院ホワイエで、患者さん
やご家族に毎月お楽しみいただいている病院コンサートです。生演奏は国立音楽大学やプロの音楽家などの地域ボランティア
の方々によるものです。2013年9月4日には、NHK交響楽団にもご協力頂きました。
300名を超える患者さんやご家族が聴き入ったNHK交響楽団メンバーによる弦楽四重奏YouTube
動画配信中!
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NCNPの活動2012–2013
2 社会貢献活動
2012年3月に「災害時こころの情報支援センター」を設置し、災害時に適切な情報を提供し、復旧、援助、医療にあたられている方々が被災者のお気持ちを十分にくみ取って活動できるような基盤づくりの推進も行っています。
福島県知事(県立医科大学付属病院) からの派遣要請による診療支援
2011年4月11日から7月1日まで、福島県いわき市を中心に、福島県立医科大学附属病院のこころのケアチームに参加する形で、医師、看護師、精神保健福祉士、心理療法士、栄養士など11グループが交替で、避難所巡回、講演、健康相談、講話、乳児検診などの支援を行いました。
派遣人数は、医師25名、看護師16名、精神保健福祉士1名、心理療法士1名、栄養士1名、事務1名計45名でした。
独立行政法人国立病院機構花巻病院長 からの派遣要請による診療支援
2011年5月22日から5月29日まで、NCNP病院精神科医師が国立病院機構花巻病院の心のケアチーム
(医師2名、看護師1名、心理士1名、精神保健福祉士1名)に参加し、岩手県宮古市北部で、地元の保健師が個々の被災者対応や支援者対応に加えて、広域の被災支援調整業務に追われる中、保健師と協力して、避難所巡回、市役所、介護施設職員などの支援者面接、保健師の遺族訪問に同行し、被災者の精神的な問題全般への対応と、支援者や遺族への精神的なケアに努めました。
岩手県知事からの派遣要請による 医療福祉相談支援
2011年5月23日から5月27日、5月30日から6月3日まで、岩手県精神保健福祉センターにおいて、職員が沿岸部(大船渡市、陸前高田市、釜石市、大槌町、宮古市、山田町)の広域被災支援業務に追われる中、NCNPから派遣された精神保健福祉士2名が交替で、ひきこもりや自殺予防のための「心の相談電話」、及び地震によるストレス健康相談窓口として、被災者からの「心のケアホットライン」の電話対応を行いました。
福島県(厚生労働省経由)からの 派遣要請による診療支援
福島県相双地域の精神科医療を担う多くの医療機関が多大な被害を受けたこと、また、当該地域の精神科医師不足のことから、南相馬市の雲雀ヶ丘病院より福島県、厚生労働省を通して精神科医師の派遣要請があり、2012年2月13日から2月20日、2月23日から2月28日、3月15日から3月28日まで交替で医師を派遣し、病棟業務、外来業務、日当直業務及び地域の精神保健活動を行いました。
派遣人数は、医師6名でした。
避難所巡回や個別訪問へ向かう、第一グループのメンバー
いわき市総合保健福祉センターに到着した第二グループメンバー
岩手県精神保健福祉センターにて(震災後3ケ月の混乱期支えたメンバーと共に)
被災地を視察。その後、避難所巡回、個別訪問へ向かいました。
福島県立医大こころのケアチーム。(地元の保健師や医師、福島県立医大精神科、NCNPメンバー)朝夕、ミーティングを行いました。
2013年3月11日に東日本大震災における診療支援・医療福祉相談支援活動等に対して、厚生労働大臣より感謝状を受領いたしました。
被災者の支援活動報告
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NCNPの活動2012–2013
人材育成3
私たちTMC(トランスレーショナル・メディカルセンター)は、日常診療で抱く「自分の判断は正しかったのだろうか」「あの病態に影響を与えている因子は何だろうか」などの臨床疑問を臨床研究に転換し、実施するために必要な臨床疫学、生物統計学そして研究倫理などを学ぶ場として、Clinical Research Track(CRT)を運営しています。具体的には、臨床研究デザインに関するワークショップ、EBMや研究倫理に関する様々なセミナー開催に加えて、次世代リーダー育成を目的とした若手研究グループ、そしてプレゼンテーションスキルアップを目指した研究発表会を運営しています。各論のみならず臨床疫学と研究倫理も理解した医療者が、質の高い臨床研究を数多く発信できるようになることを願っています。
全国の医療者に開かれた 研究デザインワークショップ
所属や専門領域に関係なく、医療や公衆衛生の現場で活躍する医療者を対象に、臨床研究を学ぶきっかけの場を提供する双方向性のワークショップを年に2回開催しています。入門編では臨床疑問から PECO(研究質問の構造化)の作成、実践編では研究プロトコル概要作成を目標に、小グループによる演習を行っています。入門編は新入医療者、実践編は全国からの受講者が多く参加しています。2012年度までの講義は収録し、CRT-webで公開しました。
若手研究グループと研究発表会将来の臨床研究を担う若手医療者・研究者を育成
するため、研究計画から学会・論文発表に至るまで実践的な指導を行うプログラムを通年で行っています(2012年度は11名)。プログラム参加者は、若手育成カンファレンスにおいて、その成果を発表します
(2012年度は8回)。
臨床研究倫理講座の開催当センターでは、ヒトを対象とした臨床研究を行
う研究者全員に、研究に先立ってTMC主催の倫理講座を受講することを義務付けられていると同時に、倫理委員会による研修受講記録制度が定められています。倫理講座は、新規対象と更新対象の二種類が準備されています。個々人の受講情報は、TMC内の専用管理システムにより記録され、倫理申請の際に倫理委員会事務局が受講番号及び5年間の有効期限にあるか否かを照会しています。
研究マインドを持つ医療者の育成と臨床疫学・研究倫理研修
2013年8月に、第三回臨床研究入門講座ワークショップを行いました(参加者と講師)
倫理講座
受講者数の推移
0
50
100
150
200
250
300
2010年度 2011年度 2012年度
更新 新規
二年間の受講者数推移
0
10
20
30
40
50
2011年度入門 2011年度実践 2012年度入門 2012年度実践
一般 NCNP
若手研究グループミーティングの様子
若手育成カンファレンスの様子
ワークショップの様子