design the future. 日本の未来を一緒に描いてみませんか。 ·...
TRANSCRIPT
栗原市企画部理事
Yuzo Otsuka大塚 雄蔵
過去をトレースし、今を生き、斬新な発想と実践力で、国・地方の未来を描く
P R O F I L E
とある一週間
月曜日議会答弁の想定と関連資料の整理を行い、本番への備え。来年度事業の検討・打合せ。
火曜日
決裁・供覧文書多数。内容確認とともに、誰もが理解できる、簡潔明瞭な起案文書の作成が肝要と改めて思う。
水曜日
定時退庁日。帰宅後、次回の職員研修の講義案を練る。うまく構想が纏まらず、手作りのビール漬けを肴に焼酎の酒粕割りで現実逃避。
木曜日 予算特別委員会が終了し、関係者と慰労を兼ね、夜、呑み会。
金曜日 議会資料の整理や、来週以降のスケジュールを確認。
土・日曜日
骨董屋から、文明年間の古文書や天保年間の桶製の水入れなどを入手。しばし歴史ロマンに酔う。往復40キロ余りをバイクで、山中の湧水汲みへ。
集落支援事業の懇談会にて
「仕事と暮らしの風景」が一変!昨年の3月まで霞が関の一角を占める総務省行政評価局が私の職場でした。ここ
での仕事は、「世の中、社会をミリ単位で動かすもの」と教えられ、各府省の行政
にモノ申すという仕事の性格上、入念な事前勉強と折衝過程で渡り合える知識と度
胸が求められました。調査結果をまとめ上げ、世の中に問いかけ、公表し、その反
響に一喜一憂した日々でもありました。ここでの 20 年余りに及ぶ仕事と暮らしに
区切りをつけ、現在、宮城県栗原市へ単身赴任し、自治体行政に携わっています。
今、「自治体行政の最前線」は・・・栗原市は、平成 20 年6月の岩手・宮城内陸地震で甚大な被害を受け、震災復興
に向けて「がんばろう栗原」を、全国の御支援に「ありがとう栗原」を、そして、今
年は「はばたこう栗原」をマインドに、市の基本構想「市民が創る暮らしたい栗原」
の実現へ向け、様々な事務事業を展開しています。22 年度は、合併前の旧 10 町
村が定めた施設使用料の平準化、保健推進室のブロック化などの検討も進めていま
す。市民説明会では、「何もかも無くなる」「不便になる、サービス低下」といった
生の声も聞いています。自助・共助・公助を基本に、「あれもこれも」から「あれか、
これか」の「選択と集中」へ向け、市民の合意を得る難しさを痛感しています。
「実はここにも総務省」♪所属の企画部は、国勢調査を始め各種統計業務、市の行政改革大綱と集中改革プ
ランに基づく行政組織の見直しのコントロールタワーであり、また、山間部が多い
ため地デジ化への対応も急がれています。また、定住化対策、過疎化への歯止め、
地域交通網の再編、コミュニティ支援など山積する取組の端々に「実はここにも総
務省」を実感する日々でもあります。
「一日一生」を、皆さんも是非!自治体行政の最前線に足を踏み入れて早や1年、「今」という時の短さを想うと
ともに、自治体経営において、コストを意識しながら政策実現の目的・手段の合理
性や、市民のニーズへどのように応えていくべきかを考える良い機会となっていま
す。「一日一生」の言葉のとおり、一生も一日の集まり、一日も貴い一生と受け止
めて精一杯生き抜く想いで、これまでの未経験を数多く経験し、国と地方を問わ
ず、斬新な発想と実践力こそが組織の生き残りと活性化の鍵であると考え至ってい
ます。皆さんも、総務省に入省し、貴重な「一日一生」を経験してみませんか。
昭和57年4月 総務庁採用 東北管区行政監察局平成13年7月 総務省大臣官房秘書課 秘書専門官平成15年4月 行政評価局 評価監視調査官平成19年7月 行政評価局 総括評価監視調査官平成22年4月 現職
先 輩 か ら の メ ッ セ ー ジ 地 方 自 治 体 ・ 海 外 ・ 出 向 ・ 留 学38
地方自治体
海外
関係機関
留学