db2 v11 for linux, unix and windows の基礎 - ibm...db2 for luw v11 は2016 年6...

© 2016 IBM Corporation

Information Management

DB2® V11 for Linux, UNIX and Windowsの基礎

本資料掲載事項は、ある特定の環境・使用状況においての正確性がIBMによって確認されていますが、すべての環境において同様の結果が得られる保証はありません。これらの技術を自身の環境に適用する際には、自己の責任において十分な検証と確認を実施いただくことをお奨めいたします。

© 2016 IBM Corporation2

アジェンダ

■ 製品概要–エディションとフィーチャー–クラウド上の DB2–ライセンス

■ 基本–アーキテクチャー

• データ・サーバー、インスタンス、データベース、プロセス・モデル–診断ログ– IBM Data Server ドライバーおよびクライアント–データベースの基本

• データベースの作成• 表スペースとバッファー・プール


DB2 for LUW の概要

§ 複数のワークロードにわたり高いパフォーマンスを提供するよう最適化されたデータベース・サーバー

§ DB2 for LUW V11 は 2016 年 6月に公式にリリース

§ マルチプラットフォーム・サポート– Linux、UNIX (AIX)– Windows 7, 8, 8.1, 10, 2012

§ 共通のコード・ベース「DB2 はどれも DB2 (DB2 is DB2 is DB2)」– プラットフォーム間での移植が不要–新しいバージョンはすべてのプラットフォームに同時に提供

§ 様々なビジネス環境に合わせた複数のエディション

http://www.ibm.com/software/jp/cmp/db2/index.html


フィーチャーのハイライト

ストレージの最適化

l アダプティブ行圧縮l 索引圧縮l 一時表圧縮l XML 圧縮

高度なデータ・セキュリティー管理

l 行および列のアクセス制御(RCAC)

l データベースの暗号化(Native Encryption)

パフォーマンスの最適化

l マルチコア並列処理l スター・スキーマ照会の最適化

l スマートなデータと索引のプリフェッチ

DB2 pureScalel クラスター化テクノロジーl 巨大容量l 高可用性l アプリケーションの透過性

管理の容易性• Multi-Temperature

Storage• テンポラル表• オートノミック・フィーチャーl WLM ディスパッチャー


製品名 DB2 on-premises DB2 & SoftLayer DB2 on Cloud dashDB for Transaction

dashDB for Analytics

⽤途 OLAP + OLTP OLAP + OLTP OLAP + OLTP OLTP OLAP課⾦初期投資＋保守費⽤従量課⾦ + DB2 Licence 従量課⾦従量課⾦

HW お客様センター/ホスティング機器は事前に購⼊

SoftLayer要件に応じて構成可能

SoftLayer および AWS (*)固定（5種類のキャパシティ）

SoftLayer および AWS (*)固定（データ量に応じて選択）

運⽤すべてお客様運⽤インフラ関連のみ⾃動運⽤お客様運⽤：DB2環境＋ＯＳの管理・運⽤

インフラ関連のみ⾃動運⽤お客様運⽤：DB2環境＋ＯＳの管理・運⽤

ほぼ⾃動運⽤

特徴

お客様がすべてをコントロール可能システム・ライフサイクルを通じた必要キャパシティを満たすリソースを事前に購⼊するケースが多い

今お持ちのDB2 Licenceを利⽤可能柔軟にHWを構成可能

インフラメンテナンスの削減DB2をデプロイする時間の短縮費⽤対効果の⾼い構成

マネージドサービス（バックアップ、統計情報、チューニング不要）Fixレベルは⾃動的に最新化されるGUIベースの簡単な操作

DB2 on CloudSaaS

dashDBDBaaS

DB2 & SoftLayerIaaS + DB2 software

&

DB2 on-premises

クラウド上のDB2利⽤環境マネージド・サービスを活⽤していくお客様がコントロールできる範囲を広く

そのほかの選択肢IBM CMS :AIXが利⽤できるIBMクラウド環境

* ⽇本のデータ・センターを選択可


参考：DB2 11.1 エディションごとの機能Express-C WSE / DSE ESE AWSE AESE / DAE DE

Access Plan Reuse No Yes Yes Yes Yes Yes

Adaptive Compression and classic row compression

No No No Yes Yes Yes

Compression: backup Yes Yes Yes Yes Yes Yes

Connection concentrator No Yes Yes Yes Yes Yes

Continuous Data Ingest Yes Yes Yes Yes Yes Yes

Data Server Manager Base No Yes Yes No No No

Data Server Manager Enterprise No

DB2 Performance Management

Offering

DB2 Performance Management

OfferingYes Yes Yes

DB2 Advanced Copy Services No Yes Yes Yes Yes Yes

DB2 column-organized tables *5 No No No Yes Yes Yes

*5 以下のサポートを含みます:– カラム・オーガナイズ表,– シャドー表（行オーガナイズ表のカラム・オーガナイズ・コピー）、および– InfoSphere Change Data Capture（シャドー表のレプリケーション）


*1 この機能は、SQL Warehouseツール（SQW）を使用するに場合のみ有効。*7 pureScaleクラスター内のアイドル・スタンバイ・メンバーを許可する場合のみ。*8 DB2 for iおよび DB2 for z データソースとのフェデレーションは、充分なDB2 Connect ライセンスを有する場合にのみ可能。

参考：DB2 11.1 で提供される機能２Express-C WSE / DSE ESE AWSE AESE / DAE DE

DB2 Connect functionality No No No Yes *1 Yes *1 Yes

DB2 pureScalefunctionality No Yes *7 Yes *7 Yes Yes Yes

Encryption - native backup encryption Yes Yes Yes Yes Yes Yes

Encryption - native database encryption Yes Yes Yes Yes Yes Yes

Federation with IBM data servers Yes Yes Yes Yes Yes Yes

Federation with DB2 for i and DB2 z data sources

No No No Yes *8 Yes *8 Yes

Federation with all other data sources including Oracle


High availability disaster recovery No Yes Yes Yes Yes Yes


*4 IBM InfoSphere Change Data Capture ソフトウェア・コンポーネントは以下をサポートします。– 単一のDB2 for LUW ソースと同一バージョンで2台までのDB2 for LUW サーバーとの間の

HADR を目的としたデータ変換を伴わない一方向のレプリケーション– 単一のDB2 for LUW インスタンス内でシャドー・テーブル機能をサポートするために行われる

行編成テーブルから列編成テーブルへのレプリケーション*2 InfoSphere Data Architect 10ユーザー・ライセンスが含まれます。

参考：DB2 11.1 で提供される機能３Express-C WSE / DSE ESE AWSE AESE / DAE DE

IBM Data Studio Yes Yes Yes Yes Yes Yes

IBM DB2 Merge BackupNo IBM DB2

Advanced Recovery Feature

IBM DB2 Advanced Recovery Feature




IBM DB2 Recovery Expert

IBM InfoSphere Optim High Performance Unload -

IBM InfoSphere Change Data Capture for DB2 for LUW *4

No No No Yes Yes YesIBM InfoSphere CDC Access Server *4

IBM InfoSphere CDC Management Console *4

IBM InfoSphere Data Architect No No No Yes *2 Yes *2 Yes *2


参考：DB2 11.1 で提供される機能４

Express-C WSE / DSE ESE AWSE AESE / DAE DE

Index Compression No No No Yes Yes Yes

Label-based access control (LBAC) No Yes Yes Yes Yes Yes

Materialized query tables (MQTs) No No Yes Yes Yes Yes

Multidimensional clustering (MDC) tables No Yes Yes Yes Yes Yes

Multi-Temperature Storage No Yes Yes Yes Yes Yes

Net Search Extender Yes Yes Yes Yes Yes Yes

Online reorganization No Yes Yes Yes Yes Yes

Oracle Compatibility Yes Yes Yes Yes Yes Yes

Partitioning -partitioned database environment


Partitioning - Table partitioning No Yes Yes Yes Yes Yes


Express-C WSE / DSE ESE AWSE AESE / DAE DE

pureXML storage Yes Yes Yes Yes Yes Yes

Q Replication with two other DB2 LUW servers No No No Yes Yes Yes

Query parallelism No Yes Yes Yes Yes Yes

Row and column access control (RCAC) No Yes Yes Yes Yes Yes

Scan Sharing No Yes Yes Yes Yes Yes

Spatial Extender Yes Yes Yes Yes Yes Yes

SQL Replication with DB2 LUW databases No Yes Yes Yes Yes Yes

Time Travel Query Yes Yes Yes Yes Yes Yes

IBM Tivoli System Automation for Multiplatforms

No Yes Yes Yes Yes Yes

Workload management NoIBM DB2

Performance Management

Offering

IBM DB2 Performance Management

Offering

Yes Yes Yes

参考：DB2 11.1 で提供される機能５


DB2 インストール – DB2 ユーザー (非 pureScale)§ Linux または UNIX では、ルート・インストール用に3 つのユーザーおよびグループが作成される

§ Windows では、次のユーザー・アカウントが必要：– インストール・ユーザー・アカウント

• インストールの実行に使用。通常はWindows Administrators グループのメンバー– (オプション) 1 つ以上のセットアップ・ユーザー・アカウント

• DB2 インスタンス・ユーザー• DB2 Administration Server (DAS) ユーザー

インスタンス所有者

インスタンス所有者のホーム・ディレクトリーにDB2 インスタンスが作成される

db2inst1

fenced ユーザーDB2 データベースにより使用されるアドレス・スペースの外側で UDF およびストアード・プロシージャーを実行するために使用される

db2fenc1

DB2 Administration Server ユーザー

このユーザー ID は、システム上で DB2 Administration Server を実行するために使用される

dasusr1

Administration Server は DB2 9.7 で非推奨!


§ Windows

バイナリー: db2.exe、db2start.exe、db2stop.exe、db2cmd.exe など

インスタンスの所有名で始まるデータベース用ディレクトリー

パーティション番号

データベース ID (SAMPLE データベースのデータベース・ディレクトリー)

デフォルトのログ・ディレクトリー

自動ストレージ・ディレクトリー (SAMPLE データベース用)

SYSCATSPACE 表スペース (必ず作成される)

TEMPSPACE1 表スペース (必ず作成される)

USERSPACE1 表スペース (必ず作成される)

デフォルトDB2 インストール場所

DMS 表スペース・データ・ファイル (自動ストレージを使用していない場合)

DB2

¥program files

¥node000

¥IBM

¥SAMPLE

¥T00000000

¥T00000001

¥T00000002

¥SQL0001

¥SQLLOGDIR

¥my_dms_ts.dat

¥my_sms_ts

¥bin

¥sqllib

¥SQLDBDIR DB2 インスタンスのローカル・データベース・ディレクトリー

DB2 インストール – ディレクトリー構造


§ Linux / UNIX (自動ストレージ)

メインDB2 ソフトウェア・ディレクトリー

Linux/UNIX インスタンス所有者のホーム・ディレクトリー

DB2 インスタンス・ディレクトリー

ストアード・プロシージャー・ディレクトリー-外部および内部

自動ストレージ・ディレクトリー (SAMPLE データベース用)

デフォルトDB2 インストール場所

主な DB2 ソフトウェアにリンクされているインスタンス・ソフトウェア・ディレクトリー

DB2 診断ログおよびその他のログ監査およびセキュリティー情報

UNIX シェル用の初期設定プロファイルインスタンス構成パラメーター・バイナリー・ファイル

システム・データベース・ディレクトリー – カタログはここに保持されます

ローカル・データベース・ディレクトリー

データベースはこのノードの下に作成されます

データベース ID (SAMPLE データベースのディレクトリー)

T0000000、T0000001、T0000002 –システム、TEMPORARY、ユーザー表スペース

//home/db2inst1

/sqllib/bin

/opt/ibm/db2/V10.5

/lib/java/bnd/conv

/include/function/db2dump/securitydb2profiledb2systm/sqldbdir

/bin/lib

/java/bnd/conv

db2inst1

/SAMPLE/SQL0001/sqldbdir

NODE0000

DB2 インストール – ディレクトリー構造


§ DB2 データ・サーバーとは、DB2 データベース・エンジンがインストールされているコンピューターのことを指す。

§ データ・サーバーでは複数インスタンスをホストでき、各インスタンスでは一度に複数のデータベースを所有およびアクセスできる。

DB2 環境 – データ・サーバー


DB2 環境 – インスタンス■ DB2 インスタンスは、データベース構造へのアクセス・ポイントとして機能する論理データベース・マネージャー

■ すべてのインスタンスが同じ実行可能バイナリー・ファイルを共有

■ 各インスタンスに以下のものがある− それ自身の構成 (dbm cfg)− そのインスタンス内のデータベース間で共有される複数のエンジン・ディスパッチ可能単位 (EDU)

インスタンス myinstインスタンス・レベルのプロファイル・レジストリー

dmg cfg ファイル

システムDB ディレクトリー

ノード・ディレクトリー

DCS ディレクトリー

データベースMYDB1バッファー・プールログ DB ログ

Syscatspace Tablespace1 Userspace1MyTablespace1

TableX TableYMyTablespace2

TableZ IndexZ

データベースMYDB2バッファー・プールログ DB ログ

Syscatspace Tablespace1 Userspace1MyTablespace1

Table1 Table2MyTablespace2

Table3 Index3

コマンド説明例

db2start 現行インスタンスの起動 db2start

db2stop 現行インスタンスの停止 db2stop / db2stop force

db2icrt インスタンスの作成 db2icrt –u db2fenc1 db2inst1

db2idrop インスタンスのドロップ db2idrop db2inst1

db2ilist すべてのインスタンスをリスト db2ilist

db2iupgrade 現行リリースにインスタンスをアップグレード db2iupgrade –u db2fenc1 db2inst1

db2iupdt フィックス・パックのインストール後にインスタンスを更新 db2iupdt –u db2fenc1 db2inst1


レジストリー変数と環境変数

§ 環境変数

§ レジストリー変数§ db2set を使用して管理

DB2INSTANCE…

現行インスタンス

変数機能

通信プロトコル（通常TCPIP）互換フィーチャー（ORAでOracle互換）

変数機能

DB2COMMDB2_COMPATIBILITY_VECTOR…

db2set -hdb2set db2comm=tcpipdb2set db2comm=db2set -all

ヘルプ

変数への値の割り当て

変数をデフォルトに再設定

すべての変数を表示

db2set コマンド

[e] DB2PATH=C:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB[i] DB2INSTOWNER=IBM-UPDT123H3BR[i] DB2PORTRANGE=60000:60003[i] DB2INSTPROF=C:¥PROGRA~1¥IBM¥SQLLIB[i] DB2COMM=TCPIP[g] DB2SYSTEM=IBM-UPDT123H3BR[g] DB2PATH=C:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB[g] DB2INSTDEF=DB2[g] DB2ADMINSERVER=DB2DAS00

[e] 環境変数 – OS が管理[g] グローバル・レジストリー変数 –サーバー全体に影響[i] インスタンス・レジストリー変数–現在のインスタンスに影響

[i] DB2COMM=TCPIP[g] DB2SYSTEM=tv096227[g] DB2ADMINSERVER=dasusr1

Windowsの例

AIXの例

DB2CLP=DB20FADEDB2INSTANCE=DB2DB2PATH=C:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB

DB2INSTANCE=db2inst1DB2LIB=/home/db2inst1/sqllib/libDB2_HOME=/home/db2inst1/sqllib

Windowsの例 AIXの例


■ DB および DBM の構成を使用して変更可能なものの例

DB および DBM 構成説明例

データベース・マネージャー構成表示 db2 get dbm cfg show detail

データベース・マネージャー構成の変更 db2 update dbm cfg using health_mon off

説明例

データベース構成の表示 db2 get db cfg for testdbdb2 connect to testdbdb2 get db cfg show detail

データベース構成の変更 db2 update db cfg using logprimary 10

接続管理

メモリー・チューニングモニター

l ユーザー認証タイプの定義

l 通信プロトコルの設定

インスタンス管理

l ソート制限の設定

l ハッシュ制限の設定

l ユーティリティー・インパクト制限の設定

l データベース間でのメモリー・リソースの共有

l インスタンス・メモリー

l データベース・スナップショットの取得

l データベースの正常性とパフォーマンスのチェック

l インスタンス・サービスの制御

l フェデレーションの有効化

l 診断ログ・レベルの設定

l 許可ユーザー・グループ


§ 単一プロセスとマルチスレッド・モデル

– システム・コントローラー: db2sysc (UNIX) または db2syscs.exe (Windows)

– スレッド: エンジン・ディスパッチ可能単位(EDU)

§ DB2 エージェント (db2agent)– アプリケーションの要求を処理するための特殊な種類の EDU

– DB2 エンジンがサービス要求に使用できるエージェントのプールを保持

– アプリケーションはコーディネーター・エージェントにマップされる

§ DB2 のファイアウォールによりデータベースおよび DBM を保護– アプリケーションを異なるアドレス・スペースで実行することにより、DBM ファイルや内部バッファーの破損につながるアプリケーション・エラーを防止

DB2 プロセス・モデル


DB2 診断ログ – db2diag.log§ 診断および管理用の通知メッセージがDB2 診断ログ・ファイル (db2diag) にログとして記録される。主にトラブルシューティングのために使用される。

§ デフォルトの場所

Linux / UNIX: <$DB2INSTANCE_HOME>/sqllib/db2dump/DIAG<member#>• 例: /home/db2inst1/sqllib/db2dump/DIAG0000

• Windows: <$DB2INSTPROF>¥<instance_name>¥DIAG<member#>• 例 (Windows 7): C:¥ProgramData¥IBM¥DB2¥DB2COPY1¥DB2¥DIAG0000

§ 2 つの形式:

§ 構成パラメーター:– diagsize: 循環診断ログ・ファイル形式のログ・ファイルのサイズ。単一診断ログ・ファイル形式では 0– diagpath: ログ・ファイルの場所– diaglevel:ログに書き込むエラーの種類

§ db2diag ツールにより、db2diag ログ・ファイルの情報をフィルターしたり、整形して表示可能

単一診断ログ・ファイル (db2diag.log)

サイズが無限に増大する単一のアクティブ・ログ・ファイル。デフォルト動作です。

循環診断ログ・ファイル (db2diag.N.log)

ログ・ファイルのセット。アクティブ・ログ・ファイルは制限サイズに達するとファイルを閉じて、db2diag.N+1.log ファイルを開きます。


DB2 Data Server クライアントIBM Data Server Driver Package

§ ODBC、CLI、.NET、OLE DB、PHP、Ruby、JDBC、または SQLJ を使用するアプリケーションにランタイム・サポートを提供する軽量のデプロイメント・ソリューション

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ

§ JDBC または SQLJ を使用してローカル・サーバーまたはリモート・サーバーにアクセスするアプリケーションにサポートを提供

IBM Data Server Driver for ODBC and CLI

§ ODBC API またはCLI API を使用するアプリケーション用のランタイム・サポート

IBM Data Server Runtime Clientn IBM Data Server Driver の全機能を提供n CLP は提供されるが、GUI ツールは提供されないn LDAP の利用、TCP/IP と名前付きパイプ、カタログ作成をサポート

IBM Data Server Clientn IBM Data Server Runtime Client の全機能を提供

n さらに、データベース管理、アプリケーション開発、およびクライアント/サーバー構成の機能も提供

n Visual Studio ツール、各種言語用のプリコンパイラー

n サンプルとチュートリアル


§ リモート・データベースを使用するには、次の操作を行います。– リモート・システム (ノード) のカタログを作成– リモート・ノード内のデータベースのカタログを作成

§ ジョブ用ツール:– Data Studio (グラフィック)– コマンド行プロセッサー (CLP)– Command Line Processor Plus (CLPPlus)

db2 list [database | node] directory

ローカルでカタログ作成されたDB またはノードの検索に使用可能

catalog tcpip node db2node remote mysystem server db2tcp42

別名サービス名またはポート番号

ホスト名または IP アドレス

catalog database sample as mysample at node db2node authentication server

データベース名

認証タイプ

データベース別名

ノード名

カタログ作成 –通信の設定


DB2 データベース

■ データベースには、データのリレーショナル・モデルに基づいてデータを格納、管理、およびデータにアクセスするために使用されるオブジェクトのセットが含まれる。

■ データベースの作成時に、次のタスクが実行される:■ データベースで必要なすべてのシステム・カタログ表の設定

■ データベース・トランザクション・ログの割り振り

■ データベース構成ファイルの作成とデフォルト値の設定

■ データベースへのデータベース・ユーティリティーのバインド

CREATE DATABASE prod1 ON /data1 DBPATH ON /dbfiles

■ デフォルトで行われること:■ 構成アドバイザーが起動され、構成パラメーターが調整される

■ 詳細なデッドロック・イベント・モニターが作成される■ データベースではUTF-8 (Unicode) コード・セットが使用される(異なるコードを使用する場合は指定する)

■ PUBLIC に CREATETAB、BINDADD、CONNECT、IMPLICIT_SCHEMA、および、システム・カタログ・ビューに対する SELECT 特権が付与される

ストレージ・パスデータベース・パス


表スペース

■ データを論理ストレージ・グループに分けて整理するための構造

■ すべての表、索引、ラージ・オブジェクト、および長形式データを表スペースに格納

■ 表スペースは 1 つ以上のコンテナーで構成

- ファイル、ディレクトリー、またはロー・デバイスをコンテナーとして使用可

■ 特定のバッファー・プールに関連付け


表スペースの種類

カタログ表スペース

SYSCATSPACE(1 つ必要 | デフォルト)

l メタデータを含むカタログ表

USER TEMPORARY 表スペース

(ユーザー一時表を使用する場合は必須)

l DECLARE GLOBAL TEMPORARY TABLE により作成された表の一時データを格納

ユーザー表スペース

USERSPACE1(1 つ以上必要 | デフォルト)l デフォルトのユーザー表スペース

l 削除可能

l すべてのユーザー定義表

TEMPSPACE1(1 つ必要 | デフォルト)

l システム一時スペース

l 結合やソートなどの操作用作業域

SYSTEMTEMPORARY 表スペース


表スペースの管理

§自動ストレージ表スペース–DBM は必要に応じてコンテナーを作成および拡張する。サイズの上限はデータベースに関連付けられたストレージ・パスによって決まる

–表スペースのサイズ変更は自動的に処理される–REGULAR または LARGE 表スペースの場合は DMS 表スペースが作成される

–ユーザーまたは SYSTEM TEMPORARY 表スペースの場合は SMS 表スペースが作成される

–新規のデータベースおよび表スペースでは、デフォルトで自動ストレージが使用される

CREATE DATABASE mydb AUTOMATIC STORAGE YES

CONNECT TO mydb

CREATE TABLESPACE tbsp1 MANAGED BY AUTOMATIC STORAGE

AUTOMATIC ～ YESがデフォルトNOの指定は非推奨

AUTOMATIC STORAGEがデフォルト


参考：表スペースの管理

§ システム管理スペース (SMS)– データはデータ・オブジェクトを表すファイルに格納される– スペースはオンデマンドで割り振り– データへのアクセスはOS の標準入出力機能を使用して制御される保守に手がかからないパフォーマンスは最適ではない

§ データベース管理スペース (DMS)– データはファイルまたはロー・デバイスに格納– ストレージ・スペースはファイル・システム内に事前に割り振られ、通常は物理的に連続で割り振られるパフォーマンスが重要なアプリケーションに理想的保守およびモニター作業の増加

CREATE TABLESPACE tbsp1 MANAGED BY SYSTEMUSING ('d:¥acc_tbsp', 'e:¥acc_tbsp', 'f:¥acc_tbsp')

CREATE TABLESPACE tbsp2PAGESIZE 8K MANAGED BY DATABASEUSING (FILE ' /storage/dms1' 10 M) AUTORESIZE YES

DB2 10.1 よりユーザー永続表スペースでSMS/DMSを明示作成することは非推奨MANAGED BY AUTOMATIC STORAGEでDB2が自動的にパスや形式を選択する


バッファー・プール

§ 表や索引のデータのキャッシングに使用されるメイン・メモリー領域

§ 各データベースには1 つ以上のバッファー・プールが必要

– デフォルトでは、IBMDEFAULTBP が使用される– バッファー・プールは作成、ドロップ、または変更可能– SYSCAT.BUFFERPOOLS カタログ・ビューは、データベース内で定義されたバッファー・プールの情報にアクセスする

§ 各表スペースがページ・サイズが等しい特定のバッファー・プールに関連付けられる

–表の用途に応じてバッファー・プール・サイズを調整し、ヒット率を高める

§ セルフチューニング・メモリー・マネージャー (STMM) が使用可能

CREATE BUFFERPOOL bp8k PAGESIZE 8KCREATE TABLESPACE tbsp1 PAGESIZE 8K BUFFERPOOL bp8k


DB2 サーバーにおける認証の構成§認証タイプはデータベース・マネージャー構成ファイル (DBM CFG) で定義される

§DB2 によるユーザーの認証方法と認証場所を構成するには、DB2 サーバーで認証パラメーターを設定する

db2 "UPDATE DBM CFG USING AUTHENTICATION CLIENT"

db2 "GET DBM CFG"


DB2 のセキュリティー§認証と許可

−認証l DB2 データベース・システムへのアクセスl パスワードによるユーザーの識別

−許可l DB2 データベース・システム内でのアクセスl データベース操作を実行し、データ・オブジェクトにアクセスするための権限と特権

§明示的、暗黙的、および間接アクセス

■ その他のセキュリティー・フィーチャー

l データ暗号化

l 詳細セキュリティー: ラベル・ベースのアクセス制御、行および列のアクセス制御l 監査

認証はデータベース外で処理される!

明示的暗黙的間接

l ユーザーl グループl ロール

l データベースまたはデータベース・オブジェクトの作成時

l パッケージ・コードの実行により継承


DB2 サンプル・データベース

§ リレーショナル・データおよび XML データの両方が設定されたサンプル・データベースを作成

§単に接続してデータを照会することにより、データベースが作成されたことを確認する

§ リモート・データベースの場合:

db2sampl –sql –xml

db2 connect to sample

db2 catalog database sample as db_sampleat node mynode1

db2 connect to db_sample


アプリケーション開発と言語サポート

§ サポートされるプログラミング言語

- ADO.NET、OLE DB、DB2CI、CLI およびODBC、組み込み SQL

- Java (JDBC、SQLJ)

- Ruby on Rails、Perl、PHP、Python、SQLAlchemy および Django フレームワーク

- RDF – Resource Description Framework

§ SQL –構造化照会言語

§ pureXML – XML 文書の保管および操作- XQuery および SQL/XML 関数をサポート

§ SQL プロシージャー型言語 (SQL PL)- SQL ステートメントへのプロシージャー型論理の実装に使用可能

§ PL / SQL – プロシージャー型言語 / 構造化照会言語-既存の PL/SQL ソリューションをより簡略に有効化できるようにして、DB2 データ・サーバーで使用可能


§ 組み込み管理ルーチンおよびビュー§ SQL を使用してデータベースを管理するためのプログラム・インターフェース

§ コマンド行ツール§ CLP コマンド (例: list applications)§ CLPPlusコマンド(例: connect、clear)§ システム・コマンド (例: db2start、db2diag)

§ DB2 管理 API§ インスタンス、データベース、データベース・オブジェクト、およびデータに対する管理タスクを実行する機能を提供する API

§ 例: SQLECREA API - データベース作成

IBM Data Studio

インターフェース – ツール、コマンド、API

db2 v11 for linux, unix and windows の基礎 - ibm...db2 for luw v11 は2016 年6...

Documents