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1 世界初!プロアントシアニジンオリ ゴマーの有機合成 信州大学大学院総合理工学研究科農学 専攻 食品生命科学分野 教授 真壁 秀文 平成30年8月9日

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Page 1: 世界初!プロアントシアニジンオリ ゴマーの有機合成 - JST...5 合成したエピカテキン重合体のヒト前立腺ガン細胞 PC-3に対する浸潤阻害活性試験

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世界初!プロアントシアニジンオリゴマーの有機合成

信州大学大学院総合理工学研究科農学専攻 食品生命科学分野 教授

真壁 秀文

平成30年8月9日

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合成を達成したカテキンまたはエピカテキンオリゴマーの重合体

2量体

3量体

主に単量体が市販されている

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4量体

5量体6量体

★で示した化合物は癌の転移と浸潤を抑制する

★ ★

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合成したflavan-3-ol重合体のヒト前立腺ガン細胞PC-3に対する浸潤阻害活性試験

In vitro invasion assay

in vitro invasion assay:

マトリゲル基底膜マトリックスでコートした膜を通過した細胞数から、浸潤能を評価

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合成したエピカテキン重合体のヒト前立腺ガン細胞PC-3に対する浸潤阻害活性試験

0

0.2

0.4

0.6

0.8

1

1.2

1.4

control Epi-2 Epi-3 Epi-4 Epi-5 Epi-6

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**・・・P<0.01 (30 mmol/L)

**

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Fujii, H.; Makabe, H et al. Scientific Reports, 2017, 7, 7791.

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エピカテキンガレート:血圧抑制作用を持ち赤ワインに含まれる

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ガロカテキンやエピガロカテキンの重合体

2量体

3量体

演者は世界で初めての化学合成に成功!顕著な抗腫瘍活性を示す

エピガロカテキンのみが市販されているが高価である。

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現在は4, 5量体の合成まで成功している。生物活性等は未解明。

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従来技術とその問題点

•プロアントシアニジンは縮合型タンニンの一種で, 様々な生理活性を有することが知られているが,天然には多数の構造類似体が存在する。自然界より純粋なプロアントシアニジンを単離することは不可能に近い。

•エピカテキンやカテキンの重合体の合成例はあるが,より生物活性の強いエピガロカテキンオリゴマーの合成例は無く,生物活性や新機能の開拓は遅れている。

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新技術の特徴・従来技術との比較• 入手困難であった機能性ポリフェノールであるエピガロカテキンオリゴマーの化学合成に成功し,供給が可能となった。

• エピガロカテキンオリゴマーの新しい機能や生物活性が探索可能となった。

• エピガロカテキンオリゴマーを分析のための標準品としての供給が可能となった。

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想定される用途

• 本技術により純粋なエピガロカテキンのオリゴマーが入手可能になることから,新しい機能の開拓や生物活性の探索及び合成品を標準サンプルとした機能性分子の解析が可能になる。

• 上記以外に,研究用の試薬として販売が期待される。

• また,エピガロカテキンのオリゴマーはカーボンナノチューブの可溶化や界面活性作用があるため,材料化学分野に展開することも可能と思われる。

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実用化に向けた課題• 現在、エピガロカテキン5量体の供給が可能

なところまで開発済み。しかし,量的確保に向けた化学収率の改善とさらなる高次重合体の供給が未解決である。

• 今後,化学収率の改善について実験データを取得し,効率的な製造方法の確立に適用していく場合の条件設定を行っていく。

• 実用化に向けて,合成品の純度を95%以上まで向上できるよう技術を確立する必要もあり。

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企業への期待

• エピガロカテキンオリゴマーの生活習慣病予防効果への実証と機能性食品への応用

• 農産物における機能性ポリフェノールの分析のための標準試薬として食品業界や試薬業界への供給

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本技術に関する知的財産権

• 発明の名称 :エピガロカテキンを含む

オリゴマーの製造方法

• 出願番号 :特願2018-37661

• 出願人 :信州大学

• 発明者 :真壁秀文、藤井 博

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産学連携の経歴

• 2012年-2017年:食品製造メーカと共同研究実施

• 2015年-2017年: 農林水産省革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)事業に採択

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株式会社信州TLO

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FAX 0268-25-5188

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