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Hitotsubashi University Repository Title Author(s) �, Citation �, 1(2): 643-660 Issue Date 1921-10-15 Type Departmental Bulletin Paper Text Version publisher URL http://doi.org/10.15057/7124 Right

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Hitotsubashi University Repository

Title 経済心理學に関する近著二種

Author(s) 高垣, 寅次郎

Citation 商學研究, 1(2): 643-660

Issue Date 1921-10-15

Type Departmental Bulletin Paper

Text Version publisher

URL http://doi.org/10.15057/7124

Right

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経済心理由学に闘する近著二種

予が謂ふ所の経済心理皐とは、経済生活上に或殻果を牧め或目的を建せんが矯めに、ら理皐的智識及び法則を

p

臆用ぜんとする皐聞の一部であるo従ってミユシスターパ

1グに従へば技術的科事の一種として、経済必理工事

drznrmWErt巾司mHndoAVmnr三日同

と呼ばれるo恰も電気工皐は電気串の智識及び.法則を賓際生活上の需要に役

t

立たしむるものたるが如く、或は路用拍車一丘理論伯畢の智識及び法則を貴際生活上の目的たる例へぽ染料飲食物

の製造に利用するものなるが如く、同巳ゃう注意味に於て一の膳用科皐であるo近頃必理皐者の聞に人間工事と

云ふ語が用ひられるo出口

588包β

町内ユロmと云ふを閑語したるちのであって、共の取扱ふ所の内容は犬障に於

て経済心理畢と云ふと一致するゃうであるけれEも、其文鮮の上から云はど必しも一致しないo庚台心理皐の如

きは強制起しには人間工皐の中に包含せしめ得ざるに反し、有も人聞に閲する技術的科皐怠る限りに於て、心理

皐的なると生理畢的なると将叉間商事的なるとに拘ら示、人間工事の範圏内に落つべきであるo予は比語を墜問上

の-用語として揮るを欲じ泣いo叉グ1ルドの著した書物の名戸戸官同島O

O∞町内か口Oロ0525と云ふのを恐らく輔

J

諒しいた所から、一経済心理墜と一疋ふ語が米国庄太郎博士に主りても用ひられてをるoグ1ルドの此書は従来の経済

経済心理事に閥ナる近著ニ種

犬四三

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商胤中碗究

第一巻

第二腕

六四四

串理論を以て懐らたいものとし、滴自一己の祉舎心理皐的立場から経済理論の組立替へを行はうとする試みであ

って、共の内容の慣値は今暫く措いて、兎に角共の意味する所は心理曲学的経済皐と云ふべきであるo掲ぐる所に

依って容易に共の内容を窺ひ得せしめんが矯めには、寧ろ円切口

ogsr官官]】c-cm一A5と稿するを一一居可とす

るo斯の如きは観念の混乱を導き来すものでるって、雨者は判然と区別されたければたら泣いと信守る。

斯の如き経済心理皐たるものは就中早〈米闘に於て研究され費遣して来たのであって、ハーヴア

ly大撃に在

って寛駿心理皐界の↓方に覇を唱へ

τゐたミユンスタlパIグ等の着眼と研究とに侠つものが多かった。特にテ

イラ

1

一一慌の所謂科皐的作業法が世人の注意を惹くに至りて、初めの内は心理皐的智識に依頼するととの乏しい

ものでるったが、弐第に科串的在るが矯めには心理皐に依頼するととの甚だ多いととが感ぜられ、心理事的研究

に興味と刺戟とを添へて来たoピツツパ

1グにあるカーネギー工科大皐のスコット、

コロムピア大串のホ1リン

グウオ1スを初めとして暫く内容の甲乙を論外に措く佐らば、共研究者の敢と著書論文の教とから一誌はピ、此の

研究の米閣に於て最込盛んなるを見るo濁英怖の諸閣に至りても斯種の研究存せざりしにあらざれど、今弐の戦

争は交戦固たると否とを聞はやJ

、世界組ての闘を通じて人間力の傘貴を痛感せしめ、従て経済心理串の研究を促

し共護衰をも多く見るに至ったo数年前に,湖って斯程の文献を求むる註らば甚だ豊富に算へ事ぐるととを得れど

も、共は設に目的とする所ではないo唯近頃予が机遅に到来した著書の中から共の一一一を摘記して、筒車た紹介

の言葉を添へる所以は、比方面に闘する智識の一般企業者の立場から、極めて必要且つ興多きに拘ら歩、寧ろ普

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-過には漏り心理事の問題左るかの如く考へられてをるととを思ひ、之等問題の一班を讃者に紹介せんと欲すると

Lろに外注ら註い。

此問題に就て最近英固から出た書物も少くは無いが、就中代表的危るものとじて皐げんと欲するものは

の・ω・嵐官

5

5国内

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HCM0・

であるo著者マイヤIスは英園費験必理串界のE壁であって、共研究費表する所は竪買に枠殻せらるas所少〈左

いのを常とするo-ニ1トシ以下多くの科聾者を出し英園科畢界の淵叢たる銅橋大串に在りて現に心理串賓験所

を主宰し、職争取は召されて政府の矯めに研究に従事Lてゐたo本書は過去二年間に試みた講演に基くものであ

って、前後六章より成hy、動作の研究?疲弊の研究、選定の研究、生産量の制限、支掛の制度、産業的不安に就

τ各章に分ち説いてをるo著者の考ふる所に依れぽ商工業の能率を決定E

する要素の主要たるも臥は機械的、生理

~

的、心理的、吐合及経済的の闘要素ちるって、心理的要素は特に最も董要に根本的たる再のたりとするo此事は

恐らく多くの必理事的研究に従事する者の一致する所たる比相違たいo

党づ第一章に於ては、虞い意味に於て動作の研究と一宮ふ時は三つの賄から考察するを得ペ〈、第一一は工場及作

業の嵩定、道具材料の整備に闘し、第二は執繰不熟練勢働者聞に趨営に一作業を分聞するととに闘し、第三は作業

に於ける最良の動作を知るとと陀閲する0.而して一般には最後のものを以て動作研究冨O昆

gmZ身と呼ぶと

経済心理事に開ナる託蓉ニ種

六回主

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商事訴鋸

去ふハロ一貫〉0

探り遁常勤作研究と帯するときは最後白ものを意味し、比鞘に就ては米闘のギルプ

νスの研究が最

精細を極めてゐる0

(

司・】

wag-V551zoaoロωzaFHV丘町msωzaw-hp問者同日色冨。FU司密口白河〉共白目的とす

る所は作業主共組成部分陀分けて観て、索中から無用・たものを除き可饗的・たものを有利に襲犯するにあるoギル

プレスに依

Pて害て試みられた煉瓦積一エの動作に闘する研露は、比方面に於ける最も早い研究の一であって、

7

4ャ1スも之を引用し常ほ動作研究によhyて得られた作業量増加の割合、生産費減少、利益増加の割合を示ナペ

き多〈の貴例を表示してをるoハ一五一良以下〉車純た動作の研究から活動思真。利用、動作停路の表示、時間及動

作径路の表示、透視衝立の利用、更に之等研究の結果を針金を用ひ模型に作りて模範的の動作を教示するに至る

起、共研究護遣の跡は簡車に本章に載せられてをるo

ー弐に疲措に就ては従来生理撃者に依て最も多〈研究されて来たが、生理畠者は一般に最も皐純佐賀験的保件の

第一巻

第二貌

六四六

下に比現象を研究して来たo例へば車一の筋肉をとりで共に電集的刺戟を加へ刺戟の強さ、度致、周園の温度予

共筋肉に主hyて動かさるL重量、共運動の有機瞳の一般代謝作用に及附す殻果等を研究したo斯の如く細〈保件

付出りられたる費験のみによって疲弊の現象を究めんとするととは、偏局的のものたるや云ふ趨も無いo之に反し

て心理串者は前者の部分的怠ると異り有機瞳を金瞳として貴験を行ひ、心的井に筋肉的疲弊に闘する費験方法を

案出して、共の結果を所謂作業曲線怠るものに描き出すo之れに就いて曲線の形肢を決定する必理的要素を分析

し、或は又興奮性の飲食物、作業時間、休息時間等の影響を検ぺるo惟ふに今後産業的疲弊に就て研究を進める

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が矯めには、雨研究の密接友協同を必要とするとと論やる迄も無いo疲弊の性質に就ては従来生理撃者に依て種

々の設が事げられてをるが、執れも排他的に確設たるの地位を占め得ないo例へば生活瞳は共の活動に必要ゑ物

t

質を消耗すれば疲勢を起すと云ふ設があり、叉活動一の結果分解された乳酸、山訳版五斯共他の生成物が筋肉中に蓄

積し、血液や淋巴液によって運去られるよりも蓄積する方多きときは共活動を阻止すると云ふ設もあるo然乍ら

筋肉疲勢に尚て著しい結果の起るととは事宜上は稀れであって、斯る欣態に到達する前紳経組織の作用によーって。

通常緩和せられる。ハ四一1

二頁〉紳経系統に如何なる化事的構造的費化が起るやの問題は、尚ほ不明に属する所で

あるが、此場合に於ても何等かの形に於てエネルギーの消耗あるととを想定すペく、従て紳鰹組織の疲勢も起る

語であるo特定の筋肉の疲弊を測定するには之れ迄エルゴグラフを用ふるを常とするが、之に由りて起る疲弊は

過多の運動に原因すると一五ふよりは、飴りに車調なる運動に因て紳粧の働が制止される結果であるo之は飴りに

草調な筋肉運動に由て起る弊害を除却する所以となるo心的筋肉的何れにしても皐調た仕事を櫨績する時は、興

味の一世失即ち面到臭いと云ふ感を起さしめ次で疲れの感を持たしめる。ハ間五、四八一員)

兎に角疲弊は複雑した原因に基き依て起る現象も複雑であるが故に、之れを測定するととも困難であるo主観

的歌態に依て測るべきか客相倒的保件に依て測るべきか、二つの方法が存し得るけれ

Eもマイヤ1スは多少精確さ

に於て疑は在るとしても、兎に角疲弊は作業量の減退に比例するととを保定し得ると云ふo此椴定の下に疲勢を

一測定ナるにはハ貴験上にも又賓際産業上にも)作業。分量を以て最良のものとす可く、弐で使用された機械ヵ、

経済心地借に関ナる近著二種

大四七

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商町駅研究

第一悠

第二親

六四八

浪費時間、疾病数た苫があるとする。ハ五三」吾息作業分量に依て描かれる作業曲

線の形般は言ふ迄も無く作業の性質に由て具るo草に筋肉を働かす仕事である時は曲線も早く上昇して又念速に

揖一物の分量、傷害事故の数、

下降するo之に反して熟練、精巧を伴ふ作業なる時は曲繰は最高限に達するととも徐々であれy

、下降ずるととも

徐々であるo休息の殻果の現はれるととも前者に於ては著しく後者に於ては然うで無いo

産業的疲害減じて能率を維持する習に考慮すべき賠として、著者委の如き事害事げて

402ハ五l七

九貰)最も顕著なるものL

一一は作業者に捨ほされる重さであるとして、舎でテイラーが銑鍋人足に就て示した賢

例を事げてをるo之は勿論重要伝事費ではあるけれEも機械の利用の護謹する限hy、此事柄の霊要さは漸減せざ

るを得ないo共二は作業者の姿勢に閲するととであって、無用に身躍を勤かすととの非を指摘してをるo之に就

ては前掲ギルプレスの研究に我等は遺に詳細伝説明を見出し得るo次には照明装置‘騒音、通風、温度、襟度、危険

に謝する保障を事げ、最後に休息時間と作業時間とを事げてをるo著者も数個の貴例を示して休息時聞を誼嘗に

配置する事の必要を述べてをるけれEも共重要さを説く事の倫ほ足らざるを附言せざるを得たいo予は信守る、

休息時聞を誼営に配置するととの必要は、唯皐に作業時閉会躍の外廓を決定するととよりも、謹に作業者自らに

とりても枇舎金一躍として考ふるも重要た事であるO

蹴労働時聞を論やる殆E組ての人々、漏り作業時間金躍として

の短縮を論やるに止まって、更に此に及ばざるととの短見たるや論を侠た・たいo伶業時間の総延長は多少長くと

も誼嘗に配置された休息を持つ事と、多少時間金瞳としては短くとも趨嘗なる休息を持たざる事と、比較し来ら

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ぽ共差幾何であらうo予は此の問題に就ては更に詳細た論擦や事賢を事げて論守る事の多くを有ずるけれ

Eも、

共は他の機舎に於て之を試みるであらうo作業時聞の短縮に就ても数個の貴例を示して共の可なる所以を説いて

をるo戦争中英園に於ては特に斯種の研究が熱心に行はれたo蓋し開戦の直後只管に兵備を充費するに念であっ

たが、共の長引くに連れて護者を腫使する事の結局遠きを慮る所以たらざるを考ふるに至ったからであるo作

業時聞の短縮定に可たりo設に一つ遣されたる問題は斯くして短縮に依りて得られたる時闘が如何に利用せらる

hA

かにあるととを息ふo以上掲げた諸保件は言ふ迄も無く作業の性質に依て異るべきものであって、各作業夫々・

に就て最も誼営たる保件を研究し見出さ・なければ注ら訟いo

第三章には選定の研究を詑〈O

著者は弊働のタlン・オバア大たる所以を以て作業者の選定宜しきを得ざるに

由ると注し、心理事的に生理事的に先づ種々の作業を分析し、失に各個人の心的躍的差異を検して之に誼するや否

やを見るべきだとする。検すべき事項には反動作時間、視力聴力の精確さ、建菅の明噺、一龍一書力、数字文字共他

の記憶力、推理の正確さ及速さ、注意分散の度、観察の庚さ及内容、感魔性の差異、技巧、疲拙貯の程度、暗示性

等種々あるo比問題の一班は予が本誌前競に寄せた趨材選定の心理事的責験に依て知られんととを望むo著者は

此章を結むで同ふo斯の如く必理皐的方法及原則を趨業選定指導に臨服用するととは、将来人類の進歩幅祉の矯め

に測る可からざる慣値を有するo共現在に於で未だ殻建せ歩或は其殻果十分に事がらざる所以を以て、斯かる選

経済心理事に闘する近著二種

定方法の十分護建ずる迄利用を見合す可しとナる者4cbぽ?夫は迂愚の識を琵れたいo凡そ一日明白臆用科皐は用

六四九

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商事研究

第一巻

第二税

六五

O

ひらる

aAK依て畿運ナるo今日掛かる選定方法を喜ぽぎる者は、蓋し現在の作業に不趨営訟る事を護見せらるれ

ば他Dより下扱の作業に還され或は全然作業から逐はる主事を慎るム作業者であらラ。共は叉皐に惰力に由て選

ばれて串間も無〈、部下からより優れた者の出づるととを猪疑し、自らに類する者を推曲せんと欲する職工長に

も獣ばれたいo倫又系統的科畢的方法の採用に反劃し、想像や直魔によhy、或は間に合せの無駄の多い方法によ'

りて、支回せらる与ととを欲する経聾者にも歓迎せられまいo遁業の指導選定は共故に光輝ある将来を有するも

のであると。

20凹l穴頁〉

第四には産出量の制限を説くo先づ共の起る場合を類別して経聾者に依りて行はるLと作業者に依りて行はる

aA

とがあり、考慮の結果たると多少無意識的危るとがあるo粧皆者が考慮的に制限するとは原料の騰費、製品過

剰の不安従って人露的に高き値段を維持せんとする望み、工場各部の要求を一致せしむるの必要等に因るo無意

識的陀制限するは工場組織の不良、作業者の訓練の不足、作業時間及休息時聞の不趨営、作業者選定方訟の不備

等に困るo作業者が産出を考慮的に制限するは主として不満、疑惑、嫉妬に因り又産出の増加に依り賃謀率を引

下げらるLととを慎れ、能力低き同僚に不忠費友るととを慎る与に因るo無意識的に制限する事あるは過度の疲

蹴買を且買えぎるやろ自らを保護する矯め時聞に誼醸せしむるにより、因習、各部の不調和に基く作業一般の怠慢等

による。こごlI八一良〉質際の問題として産出の減少が如何に多く経皆単位若くは作業者に障すべきかを決定する

ととは多くの場合不可能であるo本章に於て著者の言はんと欲する所は英圏陀於て産業の能率が他圏特に米闘の

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共れに比し劣れるの事買を指摘し、顧みて自園産業を一一暦科皐化合理化すべき必要を力設するにあるo設く所の

内容自らに心理接的危るものちるを見ない。

第五章は賃銀支捕の制度に闘するo先づ賃銀制度の二大別たる時間寧と仕事率との経皆者及び作業者に劃する

長短を設き、仕事率は差別的仕事寧即ち仕事高の増加に臆じて賃銀率を逓減する方法、及び作業の質問豆を参照し

て割増を附する制度を見るに至ったが、就中作業者は純然たる仕事率を好むとと多く、経皆者は寧ろ差別的若く

は割増付仕事率を好むと云ふ。

(一凶ニ、=買U

著者は文言ふ、作業者が共能力を用ふるに同様の努力を挽ふ限り

生得的なる心的瞳的能力の相建は作業の報酬に影響すべきものでは無いと云ふ考や、各人は共自然の能力の如何

に拘ら宇恰も一様に参政樺を有する如く、同様の支捕を受く可きものなりとの見解の起る可能はあるo鼻働組合

級済心開拳に闘する近著ニ額

六五-

の或もDL如きは均一たる時間率MM外一切の制度を排する。然乍ら今日の事情まりすれば時間寧には佃人的能力

に鹿じて、或形式の差別を付すべきものであって、此場合単に作業の八刀量のみ危らや其質、抗物の量、白川賞さ、

勤務年数等総て考量の中に入れらるべきものであると。ハ一四六、九百U

作業者の努力を促す方法として利潤分配の

制度を見るに至ったが、共は多くの場合軍配鰹借者から努力の成設に臆じて奥ふる心附の別名に外・ならない。作

業者と典へらるL利潤との距は飴りに大にして、彼等は典へらるL所の基礎を知らや一其増減は自らの手の及ばざ

る所となす。利潤の分配は其方針を作業者に知らしめ理解せしめたる上に於て成功を期し得ぺく、公正なる分配

たらしめんが矯めには笠蓄を参興せしむるものならざる可ら‘?とする。利潤分配より一歩を進めた隼蓄の経

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商事研究

第一巻

第二時酔

六五

皆参加に就ても、往々共が空名に絡り却で内業者の圏結を碗る虞あるが故に持働組合の歓ぶ所左らやど云ふ。円一

五阿賀)

更に之等の現在から将来に及むでは、資本のみに依て吸牧せられた過大の利益は法制に依て調節せらる

べく、斯くて資本が相嘗の報酬を受けたる残飴の利益は、生産に加はった綿てに公平に分回せらる可しと結ぶ。

著者の本章に叙ぶる所も一個の鰹世論経済論と云ふぺ〈、心理皐者たる著者を侠って教へらるぺき所では訟い。

リリ・最後に産業不安を論歩。著者は一育ふ、産業不安の現航は一般に今衣の職争に蹄されてゐた。然り職時に挫《可

制らざる種々の方膚から来る過度の緊張は心的統制を夫はじ6.易激性、不眠症、不安定等所調紳程表一弱の特微

を起さしめ、身醐盟各部の諸国柑{自の作用を胤した。現布失職騨職の多くも之に基するものあり、究第に通常の境遇に

誼せざるに至りては絡に就職不能者、常習的伏酒者、犯罪者り伍に堕する。ハ]穴一11九首〉然乍ら現在の搾葉不安

を以て単に戦争に件ふ過度の緊張にのみ蹄ずるは謬見であり共源は更に遠い。戦争前から既に資本家と芽働者は

別個の集固に分離して各々階紘λ

りを植付けられ、自らの地位を擁護せんとしてゐた。極端たる雨者の立場にも遺

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R資惟任ふのtにて 自

産業不安の問題は著者の設く所を以て足れりとしたい。之れが原因の如きも自我の費限、階級意識の殻建、機

械的生産の護建に仲ふ作業欣態、作業者の心的態度等に省みるを必要とし、予が所関心理事的経済事。問題と

して識守可きととの多くを包含し、決して多くの論者の諭やるが如き単訟る一簡の経済論たり得左い。

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著者は更に言ふ、所詮は開興する者の合意と理解とを得るととが大切であって、然らやむぽ其成功そ期する

ととが出来危い。誼業選定陀就ても個人をして或職業をとるべ〈強制するのは無用であり、宰いた地位に最良

の志脳者を選ぶ場合を除きでは、由畳一言を典ふる性質のもので無〈ては在ら註い。動作の研究陀就ても一度作業

方法の改善を見た上は、組てをして之に依る可〈強要するは愚かである。有ゆる目的陀掛L種々の作業者にと

り唯一の最良方法あるのみとするは、心理皐的に翻て誤謬であり、作業者をして自らを宵目的訟る魂無き機械

kP2L一目白可凹}・内rc-cnH担=円】ゼ

}dI3一D}Oぬい可

に化せしむとの闘を懐かしめる。ハ一九て二頁U

最後に著者は自ら中心と・なって建てた

ZDFUMMm-razz-円

の職能を設き、個人的不安に封ずる之等種々友る救済は、経皆者作業

者雨者の信組と承認とを受くべき保件の下に建てられたる斯かる機関の援助に侠つべきでるると言ふ。

通観すれば本書の前=一章は通常経済心理事の範固に属す可き題目を取扱一ふものであって、後一一一章特に第四第

五の二章は心理串的と稿ずるよりは寧ろ経済論に傾くものである。初めテイラー一波の科皐的作業法の偉へら

れたる時、他の諸閣に比して冷かに之を眺めた英固にも、今鰹済必理撃的研究は力説せられてをる。疲勢、作業

時間等に闘する著書、論文、報告書の類は極めて豊富・なるのみたら歩、経済心理皐の一般を取扱ふものとして

も最近チエリュ

l、ドレlヴア

1、ワツツの諸書がある。之等に就ては又他日之れを紹介するの機合あるを信

歩るo就中今比書をとって紹介する所以は必しも内容の豊富卓越によるにあらや、必理塵界の長老に依て問題

の一斑が倖へられてゐるからである。

経済必理串に闘する近著二種

六五三

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調逸語で書かれたものでは前披に摘録したものL外に、シユレシシガーの心理工撃と経替論やモエlJアの慶骨

第二股

心理肇等が出てをるけれEも、

一般的のものとして予は

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21・日SHe-

を捧り度いo本書は伯林陀於ける猫逸技術家協舎に於て著書の試みた講潰を基としたものであって、講演と討議

と蹴論とから成るo木睦を濡すものは言ふ迄もたく講蹟の部分でるって、初に極めて簡単に経済生活に於ける賓

験心理撃の臆用、科撃の瞳系に於ける賢験心理畢の地位、賓験教育皐及経済心理息?としての臆用心理撃、-経済心

理撃の任務等に就て略言してをるo著者は経済心理畢を以て昼間の瞳系としては企業論の重要注る封象として先

づ私鰹消皐に属するものたりとするo機械的設備組織の如何に完備せらるLとも、比方面が閑却せられたならば

共故呆の大卒は減殺せらるaA

からであるo経済心理皐は叉園民粧済患の重要たる封象ともたると一式ふ、園民の持

働力を合理的経済的に利用し其故果を最大化する事は園民経済上の重要友る問題とたるが故であるo

著者は本文を二部に分ち第一部は財の生産陀庭用さるL産業的心理工墜と題し、更に之をABの二部に分ちA

に於では責験的癌材選定遁業の港揮を述べてをるo此問題。一班は予が本諒前競に寄せた拙稿に依て知られると

惟ふが、共一一は茸験的趨材選定に就ての経験及原則に闘するものであって、因観的謹定方法の不備を設いて科皐的

方法の如何訟るものたるかを明にする0

・次には潤逸に行はれてをる自動車運轄手O賓験的選定に就て述べてをる

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が共試験する項目を見れば

一、親兎聴畳及び運動感費二二時的及び持続的注意力三.反動作能力及濯揮作用に

四.肢躍の安静及運動欣態に於ける興奮性恐怖性、質的量的訓棟能力、心的韓的疲勢性を通じて観

たる動作能力五、一般の聞係等を含む。〔九l一一一二買〉之は言ふ起も無く分析的検査法に属するo次にはザクセシ

闇醤鎮道其他に於ける機関乎検定所の事を述べてをるoドレスデシにある同所に於ては綜合的検査法を採るので

現はる主意思

あるけれ

Eも、撃でミユシスターパ

lグの誘いたものとは異り、被検者の前に鏡を掲げ蒸気計を置き鏡面に現は

るL繰路と種々の危険信披陀注意して誼嘗に反動作せしむるものであるo

ハ三二li

宍頁〕ザクセンに於ては共殻果

に鑑みて更に鐘道瞬員に斯種の検定法を用ふるに至った。著者は叉遁業趨材選定の結果が公経済の立場からも、

企業者作業者執れの側からも利益ある所以を述べ、蛾労働組合の方面から起る非難ゃ、仮令直接に反抗せ‘?とも既

に有設・及る選定方法を有するとの抗措耐の理由伝きを説いてをるO

ハ四Cl三頁〉貴験的研覧方法の立場は氏の見解

に従へば今日既に多数の職業に底用され得ぺき航態にあるo低度の心的作用に就てのみ・ならや高度の心的作用に

就ても、凡そ特殊の能力を有する個人あらば之を趨営ずる作業に向け、特殊の能力を必要とする作業あらば之に

誼する者を求むべきであるo此方法は既に伯林に於ても優良児童を牧容する特殊製校の生徒謹揮に用ひられ、賢

際の結果と照合して一致する事の大たるを示してをり白六一九頁U

シアルロッ-アンバーグ高等工業率校にても用

ひbれて来たo我邦に於ても或は小皐児童に或は中等皐校の入撃試験に之れを採用するものあるに至ったo種々

の批難も聞くけれ

Eも、批難は先づ一居の研究の行はれた後で怠ければたらないo予は今既に完全の域にあると

経済心理事に瑚する近著ニ箆

六五五

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商皐研究

第二競

六五六

とを主張するのではないが、共の殻果を否定すペき材料は持たたいo

第一部のBに於ては作業方法の合理化に鹿用された心理工墜を説く。著者は昌吉田ふ、作業者の力を過葬せしむる

事左くして速く良く作業せしむるととは、組ての経皆者の努むべき目的である0

・而て此目的を建せんが矯めには

先づ作業方法を品質的に裁量的に研究するととが必要であるo作業の品質的研究は作業の要求の種類及び性質を

党むるを目的とする如く、作業の時間、経過を精確に測定し、之を基礎として作業に改善を加へんととは科躍的時

間研究の題目である。円五三頁〉我等の経験に従へば各種作業に影響する主要素は練習と疲弊と意志の集中でちるo

νlペリシは更に作業増加の要素として興奮と習熟とを事げる。門五豆一良)就中練習は質的にも量的にも作業を

噌加せしめ、疲弊は之を減少せしむるが故に、作業法合理佑の理想はと云はど練習疲弊及び意志の集中を出来る

だけ能力多きゃうに形作るにありと云ふ。(五七頁〉疲弊を除く最良の方法は休息であるが、休息は利益があると共

に又弊害をも伴ふρ即ち若し趨営に休息を臨置する時は其以前の作業に因る疲弊を完全に除き同時に過去の活動

に因る興奮を休息後に持越して、従て共後の作業に有利に作用する。然乍ら休息は常に必や斯く有利に働くものと

は云ふ事が出来‘泣いo例へば飴りに長き時は疲弊も除かるLけれども、共れと同時に又作業の櫨績によって得た

興奮や油の乗ったととも消去る虞があるo科皐的研究に肉て趨嘗訟休息の長さや酷置を決すべきでるる0

ハ五八l

九頁U

出来るだけ少しの疲嬰を以て出来るだけ作業曲繰の高低を少くして、出来るだけ速く練習の款果を現はさし

むるとと、之が合理的経替を導く明星である。作業方法共れ自らを分析するととム並むでは物理的要素たる照明、

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宰-一邪の温度漁度や帥労働に劃する興味、単調、集圏的作業等、個人的集国的心理墜上の問題も併せ考ふるとと必要

であると説〈O

ハ五九頁〉

本項に著者の書き現さんとした所は簡阜た此問題の輪廓でるって、内容の詳しい説明では無いo而して問題を

拳ぐるにしても尚ほ重要たるものを逸する所少くたい事に気付かざるを得ないo作業の合理化には営探ギルプレ

スに依て、特に詳密友所に進められてをる動作研究を省略するを得たい。先づ作業方法の分析的研究によって標準

的危作業方法を研究するととを必要とするo休息を考ふる反面には又必十作業時聞を思はねばたち友いo著者が

此賄に就て根底に置く所の考は、クレlベリン等の作業曲線の研究である。斯く狭〈問題の基礎を限るととたく

既に共例多く澗逸に於ても夙に行はれて来たアツベエの賓験やマックス・ヴヱ

1パl等の研究を取入れて、作業

時間共ものを一躍として研究する立場をも考察するの必要なるを予は惟ふo

第二部は心理工撃に照して槻た財の販買に閲する。之れを二つに分ちて先づ照明具の種類及び照明度に上り

眼の疲持する度合の異る乙とを設き、

科率的研究によって趨営危る照明装置を訟すととは以て販買方法を合理

次に蹟告の心理工撃を設く。惟ふに市場には一方に於て可能的に多くを

化する所以たりとする。(大O|ニ頁〉

責らむとる商人の努力と、他方には所得に由る消費の制限、一肱舎的地位、貯苦心、貨物の因襲的慣格及び因襲

的購買場所等謂はど泊費者の抵抗とが常に互に相街突してをる。市して商人が消費者の抵抗を打破る有力左手

段の一一は蹟告である。然れば良き庚告ならむが矯めには著者の言ふが如く先づ強〈成費上に働き、明確に注意

鶴湾心組事に閥ナる近著二種

大五七

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問恩師究

第一巻

第二税

六五八

を喚起し、永く記憶に残り、特に購買の意思を動かすものでなければ左ら註い。ハ犬二育U

第一に認められ易い

が矯めに注意すべき貼として色彩及び共結合百重要友るを説く。此事は濁り庚告に就て重要注るのみ註らや、

注意を惹くが矯めにも又反割に注意を避くるが矯めにも、如何たる色彩を選ぶ可きかに闘し躍用の範閏極めて

蹟い。著者の記す所に依れば、注意を惹き易きは弐の順序友りとする、背の上に黒、白の上に線、白の上に赤、

白の上に背、背の上に白、白の上に黒、黒の上に賀、赤の上に白、繰の上に白、黒の上に白、責の上に赤、赤

の上に縦、織の上に赤、日記れである。(六三頁J

庇告の心理に就ては岡より惜ほ重要たる事柄の多くに設き及むで

ゐ友いが、著者がピオルコオスキ!と共に編輯する

pdrzfHum-rczmFHすご吋mu吋国民?]CMO

には庚告の

心理と題して自ら筆を執って楠詳細に感魔に封する作用、注意を惹く力、記憶に封する作用、意思に封ずる作

用の四項に分ちて斜ぺて居る。

商人が共商品、商標、商蹴等の矯めに特殊の形欣色彩を濃探したる時は一種の無形的財産を形成すべく、濫

に他人に依て模倣せられざるととを必要とする。模倣と否と如何なる賠を以て限界とすべきかは、矢張り費験

心理準的研究によりて決せらるべき問題である。ハ六四一貝〉之等に閲する訴訟事件は屡々耳にする所であるが、

此場合裁断者は濁り自らの裁量に侠っとと友く、斯る科皐的方法を参照するのが王営であらう。

著者は此講慣の結末に於て論じて、濁逸に於ては賓験心理事の誕生地たるに拘らや、未だ一の犬皐として腔

用心理撃研究所を有するもの無く、此賄に於ては迭に米聞に後れてをると一言った。宗五一良)

然るに脱論の形に

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於て此講損以後に於ける産業的心理工皐の護建を叡べてをる所に依れぽベ九一一一一二貰U

伯林高等商業皐校は其

後調逸に於ては最初に庚世心理皐の講座を設け、嘗時シアルロツデンバーグ高等工業墜校の私講師たりし著者

に共講義を依樹した。

アルヂマイネ電気合祉を初めとして二三の舎祉にも斯種研究機闘の設立を見、若〈は費

験的研究に基きで作業者を採用し、猫逸技術家協舎は工業的心理工皐研究委員を設け、

シアルロッテシパ

1グ

高エにでも之れが研究所を設くるに至った。

現に著者は績て伯林高商に在りて経済心理肇の講義を捨任し、特に近着心理事誌の報十る所に依れば一九

二O年夏畢期以来同校に開設せられたる「己主凶作足吋巧一円広島mwpga白河内

Z-om一司を主宰してをる。今同所の事業

を事げて見れぽ経済心理事の範圏内に於ける凡ての問題に就て教授、研究、賢際の試験を行ぴ持に協議に鷹十る

にある。教授と云ふは‘

一、理論的講義と関連して経済必理皐の費際的練習、二、教育心理皐の理論及び賓際、

三、適材試験者、宣偉方法試験者、及び責用心理事の専門家として商業生活の需要に臆歩ぺき特別の訓練に閲す

る。研究及び貰際的事業とは、一、商業的職業に封ずる検定、見習の悪揮、使用人の類別‘二、宣侮手段の検定、

貼札庚告包装等の判断。ご一、机、椅子、印字機、計算器等商業用器具の検定、問、費買方法の検定(内部組織及

外部組織)五、商業上の意匠保護に閲する検定(名稿、商標.包装)を包含する。

件てξ

ユシスターパ

lグは斯種の研究が結局多量畢者の協同努力に侠つ可きもの在るを設き、比問題の矯めに

経済心理撃に闘する近著『-種

六五九

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商等研究

は政府は宜しく恰も農務省が農事試験所を有するが如く、特殊の研究所を設立すべきものたりと一言った。共後漸

く十年を経たるに過ぎざるが、米閣は言ふ迄もたく英潤の諸闘に於ては今斯くの如き欣勢に到建してをる。予は

第一容

第二腕

六大

C

本邦の現勢に顧みて興多かるべき此問題に識者の注意の掛はれんととを希はざるを得たい。

20、九、

古同

一五)