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世界の将来人口及び食料需要

世界の人口は、2000年に約61億人、2050年には約96億人まで増加する見通し世界の食料需要は、2000年に約45億トン、2050年には約69億トンまで増加する見通し

■世界人口の将来推計

61.3億人

95.5億人

0

20

40

60

80

100

120

2000年 2050年

1.6倍

（億人）

資料：国連「World Population Prospects:The 2012 Revision」

11.6 14.8

22.8

33.2

10.3

21.3

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

80.0

２０００年 ２０５０年

先進国 中間国 開発途上国

69.3億トン

44.7億トン

1.6倍

（億トン）

■世界全体の食料需要量の変化（所得階層別）

資料：農林水産省「2050年における世界の食料需給見通し」ベースライン予測結果

中国とインドの人口及び穀物需要量

1970年 ① 2005年 ② ②/①

中国

人口 8.2 億人 13.1 億人 1.6 倍

穀物需要量 156 百万トン 377 百万トン 2 倍

うち飼料用 12 百万トン 107 百万トン 9 倍

インド

人口 5.5 億人 11.3 億人 2 倍

穀物需要量 97 百万トン 189 百万トン 2 倍

うち飼料用 1 百万トン 8 百万トン 8 倍

（資料）国連「World Population Prospects: The 2008 Revision」、米国農務省「PS＆D」

13

畜産物の生産には多くの穀物が必要

14

11kg

7kg

牛肉

4kg

豚肉

3kg鶏卵

鶏肉

畜産物1kgの生産に必要な穀物

バイオエタノールの原料農林産物

国 主な原料農林産物

ブラジル さとうきび

アメリカ とうもろこし、ソルガム

フランス てんさい、小麦

スウェーデン 小麦、木材

中国 とうもろこし、小麦、キャッサバ

インド 糖蜜

15

2530

34 41

54

7794

117128

118

124

0

50

100

150

200

250

300

350

2003/04 2004/05 2005/06 2006/07 2007/08 2008/09 2009/10 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14

アメリカのとうもろこし需要

輸出

飼料用

その他

エタノール用

（資料）USDA需給報告（2013年8月）他

年

百万ｔ

16

2.78

1.89

2.18

1.30

1.49

1.34 1.00

1.50

2.00

2.50

3.00

単収の年平均伸び率（幾何平均）

【図】 穀物の収穫面積、単収等の推移

（予測値）

天候が平年並みに推移した場合の予測

（実績値）

2.78%

1.42t/ha 1.82t/ha単収の年平均伸び率（幾何平均）

2.22t/ha 2.63t/ha 2.99t/ha 3.61t/ha

1.89% 2.18% 1.30% 1.49%

資料：USDA「PS&D」(2015.7)、国連「World Population Prospects：The 2012 Revision」、農林水産政策研究所「2024年における世界の食料需給見通し」をもとに農林水産省で作成。

注：グラフの数値は、2014年までは実績値、2015年は見通し、2016年から2024年までは予測値。単収の年平均伸び率の( )は2024年を除き、3年平均単収である。

平均単収

1.34%(1.29) (2.48) (2.82) (3.27) (3.94t/ha)(1.66) (2.00)

(%)

生産量の増加は、単収の向上で支えられてきたが、単収の伸びが鈍化中長期的には、単収は遺伝子組換え作物導入などで一定の伸びが期待されているが、地球温暖化、水資源の制約、土壌劣化などが不安要素

世界の穀物の収穫面積、単収等の推移

300.8

270.5

111.2

332.7

305.3

109.0

9.7 8.7

5

10

15

20

25

80

100

120

140

160

180

200

220

240

260

280

300

320

340

1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020

1人当たりの収穫面積（右目盛）

収穫面積

生産量

単収

（1960年=100） a/人

2024

17

239 13

3949 48

0

20

40

60

80

100

小麦 米 とうもろこし 大豆 乗用車 原油

農産物は、貿易割合が低い

（資料）米国農務省「PS＆D」 （2014年6月）(2012/13の数値）、IEA「Key World Energy Statistics 2012」（2012年の数値）、（社）日本自動車工業会調べ（2012年の数値）を基に農林水産省で作成。

％

18

19

我が国の主要農産物の国別輸入割合（2017年）我が国の主要農産物の輸入は特定の国に依存

農産物全体

中国

11.3%

豪州

7.1%タイ

6.9%

イタリア

4.4%

その他

41.5%

輸入額6兆4,259億円

米国

22.7%

中国

11.3%

豪州

7.1%タイ

6.9%

カナダ

6.1%

その他

41.5%

輸入額1,715億円 米国

50.4%カナダ

30.7%

豪州

17.5%

その他

1.4%

小麦

米国

79.1%

とうもろこし

ブラジル

14.1%

輸入額3,458億円

南アフリカ

3.3%その他

3.4%

大豆

米国

79.1%

輸入額1,735億円

ブラジル

13.8%

カナダ

13.0%

その他

1.7%

牛肉（くず肉含む）

輸入額3,505億円

豪州

49.8%

米国

43.0%

NZ3.2%

カナダ

2.3%その他

1.7%

いざという時は自国内の供給が優先

ヨルダン

アルゼンチン

バングラデシュ

ブラジル

中国

ロシア

インド

ミャンマー

パキスタン

カザフスタンウクライナベラルーシ

イラン

ボリビア

カンボジアカメルーン

エジプト

エクアドル

エチオピア

ギニア

ホンジュラス

ベトナム

ケニア

レバノン

シリア

マラウィ

ネパール

セルビア

スリランカ

タンザニア

ザンビア

（資料）FAO「 Crop Prospects and Food Situation, No. 5, December 2008 」により、2007年中頃から2008年12月中旬の間に実施された輸出規制を対象に農林水産省で作成。

輸出数量の規制（25か国）

輸出価格の規制（1か国）

両方を実施（5か国）

20

0

100

200

300

400

500

600

700

800

900

1,000

1970年 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015

小麦

とうもろこし

米

大豆

穀物等の国際価格の動向ドル/トン

世界同時不作

アメリカの高温・乾燥

中国、イランにおける米の不作

アメリカの熱波

日本の米の大不作

ヨーロッパ天候不順

オーストラリア大干ばつ

21

食料需給に影響を与える構造的な要因

需給の基礎構造

バイオ燃料向け等農産物の需要増加

所得の向上に伴う畜産物等の需要増加

需 要

中国等の急激な経済発展

砂漠化の進行水資源の制約

収穫面積の動向

供 給

家畜伝染病の発生

異常気象の頻発

基 礎 的 な 要 因

近年、大きな影響を与えている要因

世界人口の増加単位面積当たり収量の増加

22