福岡市中央区赤坂1・ 人工知能€¦ · 人工知能. に. 勝つ!...

西16 特別号 調調使姿便使各業界のトップランナーの方々(取材対象者) 人工知能 勝つ! 筑紫女学園大学(福岡県太宰府市)の学生17人と、筑紫女学園高校(福岡市)の生徒3人が5~7月、社会人基礎力養成講座・筑女「めざめ」 プロジェクトに参加し、人工知能(AI)の専門家ら4人を取材しました。テーマは「人工知能に勝つ!~AI時代にどう生きるか~」。この特別号には、 学生たちの主体的な学びの成果をまとめています。なお、今回のプロジェクトは、筑紫女学園大学と読売新聞西部本社が協力して実施しました。 福岡大学工学部 つる なお ゆき 教授 54 グルーヴノーツ さい しゅ えい ひろ 社長 58 グッデイ やな 社長 43 プランナー なかむら 村 修 しゅうじ 56 ~AI時 代 にどう生きるか ~

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Page 1: 福岡市中央区赤坂1・ 人工知能€¦ · 人工知能. に. 勝つ! 筑紫女学園大学(福岡県太宰府市)の学生17人と、筑紫女学園高校(福岡市)の生徒3人が5~7月、社会人基礎力養成講座・筑女「めざめ」

発行所/読売新聞西部本社

〒810・8581福岡市中央区赤坂1・16・5

☎092・715・4311㈹

特別号

 

B班は、「人間が作り出した特

殊計算機」と定義しました。その

上で、「社会の多様化が進むと、多

くのニーズや情報を分析しなけ

ればならない」として、体調や睡

眠状況に合わせて最適な時間に

起こしてくれる「AIアラーム」

を例示。「AIの強みをいかし、人

の弱みを補うことで、共存共栄が

可能になる」とまとめました。

 

C班は、AIを「データをただ

の数字として捉える単純なツー

ルだ」と位置付けました。これに

対し、「人は、データの背景や理由、

AIの分析結果について、感情を

含めて判断し、活用法を決めるこ

とができる」と指摘。「AIを適切

に活用するには、人と人との関わ

りや、相手に寄り添うといった人

間らしさを忘れてはならない」と

主張しました。

 

D班は、「高度な計算ができる

ソフトウェア」のAIに対し、「人

は肉体的なコミュニケーション

が欠かせないフィール(感じる)

ウェアだ」、と違いを強調。高齢

者の電話詐欺被害を減らすため、

通話内容から詐欺電話を判別す

るAI電話機の開発に言及しま

した。

 

E班は、「人間が楽をして、より

豊かになるために生み出された

計算機」と位置付けました。その

上で、「AIの未来は、人間の総意

で決まる。敵になるか味方になる

かは、使う人の意思によって変化

する」と指摘。「未来を明るくする

ための道具として捉えてみては

どうか」と提言しました。

 

学生たちは、学部や学年が異な

るA~Eの5班を構成し、共同作

業を進めました。AIに関する読

売新聞の記事を読んでイメージ

を膨らませた後、取材計画書を作

成。業界の最先端を走る社長や大

学教授を取材し、自分たちが考え

るAIの定義や提言をまとめま

した。

 

各班に共通するのは、「AIの

特徴を理解し、ポジティブに未来

を描こう」という姿勢です。「AI

に仕事を奪われ、支配される」と

いったネガティブな記述が目

立ったプロジェクト前のレポー

トと比べ、大きく変化しました。

【各班の定義と提言】

 

A班は、AIを「人間の生活を

便利かつ豊かにするための、ただ

の道具に過ぎない」と定義。「私た

ち一人ひとりが、AIを使って労

働時間を減らし、充実した自由な

時間を確保する。心の豊かさが向

上する未来を望み続けることが、

よりよいAI社会を実現させる」

と提案しました。

各業界のトップランナーの方 (々取材対象者)

人工知能に勝つ! 筑紫女学園大学(福岡県太宰府市)の学生17人と、筑紫女学園高校(福岡市)の生徒3人が5~7月、社会人基礎力養成講座・筑女「めざめ」プロジェクトに参加し、人工知能(AI)の専門家ら4人を取材しました。テーマは「人工知能に勝つ!~AI時代にどう生きるか~」。この特別号には、学生たちの主体的な学びの成果をまとめています。なお、今回のプロジェクトは、筑紫女学園大学と読売新聞西部本社が協力して実施しました。

福岡大学工学部

鶴つ る

田た

直な お

之ゆ き

教授

九州大学工学部出身。専門は「知的画像メディ

アシステムに関する研究」。薬学やスポーツ科

学、防災分野などで、AIを活用した画像分

析システムの研究・開発を続けている。54歳。

グルーヴノーツ

最さ い

首し ゅ

英え い

裕ひ ろ

社長

早稲田大学文学部出身。機械学習によって高

度なデータ分析や予測が可能な仕組み「マゼラ

ンブロックス」を活用し、AIの開発や導入支

援を行う。海外でも活躍。58歳。

グッデイ

柳や な

瀬せ

隆た か し

志 社長

東京大学経済学部出身。商社勤務などを経

て、九州を中心にホームセンターを展開する

「グッデイ」の社長に就任。独学でAIを学び、

経営や店舗運営に取り入れてきた。43歳。

プランナー

中な か む ら

村 修し ゅ う じ

治 氏

立命館大学経済学部出身。広告制作プロダク

ションを経て独立。街や企業、人を元気にする

様々な企画を立案している。AIに関するコラ

ムも多数執筆。56歳。

~AI時 代 にどう生きるか ~

Page 2: 福岡市中央区赤坂1・ 人工知能€¦ · 人工知能. に. 勝つ! 筑紫女学園大学(福岡県太宰府市)の学生17人と、筑紫女学園高校(福岡市)の生徒3人が5~7月、社会人基礎力養成講座・筑女「めざめ」

 

私たちが考えた、AI時代を生

き抜くためのキーワードは、「AI

で人生や心を豊かに」「効率化を

進め、自由時間を確保」だ。

 

私たちは、読売新聞の記事から、

AIによる気象予測が気象予報士

の負担軽減や予報の正確性向上

につながることを知った。ただこの

時は、AIが人の雇用を奪う可能

性に触れた別の記事も気になって

いた。

 

福岡大学・鶴田教授への取材で

は、「上手に使いながら、使いすぎな

い、頼りすぎないことを念頭に、A

 

D班のキーワードは、「AIで創

造的な未来へ」「人間の活用能力

がカギ」だ。

 

私たちは当初、「AIは人のよ

うに考える力があるのではないか」

と勘違いしていた。勘違いが、「A

Iに仕事を奪われる」といった懸

念につながるのかもしれない。

 

取材で印象に残ったのは、グルー

ヴノーツ・最首社長の「AIは知能

ではない。特徴量を捉える計算機

だ」という言葉だ。最首社長は

「機能性よりも、ストーリー性が求

められる時代に変化している。皆

 C班は、「AI社会には人間らし

さが不可欠」「分析結果の価値を

決めるのは人間」というキーワード

にたどり着いた。

 

取材で、心に響いた言葉がある。

「AIは単なるツール。人間はAI

に支配されることは望んでおらず、

人間が望んだ未来しか来ない」(グ

ルーヴノーツ・最首社長)。「数字が

主体のAIを頼るだけではなく、

経験や知識が豊富な人間を頼る

ことで、効率よく問題を解決する

こともできる」(グッデイ・柳瀬社

長)。「目標とする未来を実現す

 

私たちは、AIは人間を超越し

た恐怖の対象という捉え方に疑

問を感じ、「『AIvs人間』はウ

ソ!?」「AIで豊かな未来を切り

開く」というキーワードにたどり着

いた。

 

グルーヴノーツ・最首社長は、

「ニーズの多様化に伴い、膨大な情

報を整理し、需要を予測するため

にAIが用いられている。しかし、

AIとは特徴量を計算する機械

であり、知能ではなく、道具にす

ぎない」と指摘した。その上で、

「未来は、人間が望む形にしかな

 

B班は、「AIは『特殊計算

機』」「正しい理解と活用が重要」

というキーワードを導き出した。

私たちは受講前、「AIは人間の

脳を機械で再現したものだ」と

考えた。しかし取材を通じて誤り

に気付いた。

 

印象に残ったのが、グルーヴノー

ツ・最首社長の言葉だ。最首社長

は「数字のみを計算する電卓に

比べ、AIは画像や音声も分析し、

特徴量を捉えてデータ化や共通

化することもできる。あふれる情

報の中から、人間が求める情報を

Iと共存していくことが大切だ」

と感じた。

 

グッデイ・柳瀬社長は、売り上げ

予測などへのAI活用例を説明し

た。商品の売れ行きと気温・湿度

の関係を分析すると、天候によっ

て、どの商品を店頭に置けばいいか

が分かるという。「AIを活用する

と、企業は効率よく売り上げを伸

ばすことができる。顧客にとっても、

ほしい商品を求めやすくなる」と

感じた。

 

グルーヴノーツ・最首社長は、人

が読み込ませたデータの特徴や違

いを計算・分析するAIプログラム

を実演し、「AIは単なる計算機。

人類の存在を脅かすことはない」

と指摘した。柳瀬、最首両社長の

話から、AIが人間にもたらす良い

影響に着目するようになった。

 

プランナーの中村氏への取材で

は、「人間は、楽をして豊かになり

たいからAIを作った。AI時代は

合理化が進み、自由な時間が増え

る。自由な時間をどのように活用

するか、自分の考えを確立した人

ほど豊かになる」という言葉が印

象に残った。

をひとくくりにするのではなく、一

人ひとりの個性に焦点を当て、世

の中の解像度をどれだけ上げら

れるかが重要なポイントだ」と指

摘。「(新たな時代に)最適なのは、

違いを見つけ、瞬時に特徴を計算

することができるAIだ」と語った。

 

AI活用について、自社のシステ

ム部門に任せるのではなく、自ら

学んでいるというグッデイ・柳瀬社

長。「アンテナを張り、社会の変化

に敏感に反応することが大切。本

当に大事なことは何か、何が正し

いのかを見極める感性を磨くこと

も不可欠だ」という言葉が心に

残った。

 

AIは分析・計算をする「ソフ

トウェア」で、人間は「フィール(感

じる)ウェア」だ、という違いを明

示したのはプランナー・中村氏だ。

夜景を見て、ただ「きれいだ」と

感じるのではなく、「夜景の半分

は残業でできている」などと、視

点を変えることの大切さに言及。

AI時代に大切なのは、「人間の

ユーモアのセンスや想像力(創造

力)といった個性を磨くことだ」

と結んだ。

るのは自分自身だ」(プランナー・

中村氏)。

 

これらの言葉から、私たちは「A

I社会でも、主体となるのは人間。

AIをうまく使えるかどうかは、

人間の個々の能力にかかっている」

と考えた。

 

他にも印象に残った話がある。

グッデイが開催した園芸フォトカッ

プでは、人とAIの選考結果が、

ほぼ一致したという。柳瀬社長は

「AIは大量のデータを学習し、

人と変わらない答えを出す。客観

的で忖そ

んたく度がない」と指摘した。

 

グルーヴノーツが運営する学童

保育・テックパークでは、小さな子

供が、高度なプログラムを使いこ

なしているという。最首社長は

「大人の言葉や先入観に捉われな

いことも大切だ」と語った。

 

福岡大学・鶴田教授は「働かな

くていいなら働きたくない、という

のが人間の本音。AI活用で余暇

が増え、娯楽産業が成長するかも

しれない。18世紀のイギリス産業

革命では、体力を使う仕事が機

械に奪われ、代わりに大量生産が

実現した。今後の参考になる」と

語った。

らない。どういう未来をつくりたい

のか、常に考えながら行動すべき

だ」と述べた。

 

福岡大学・鶴田教授は、ネット

上のグルメ検索サイトを例示し、

AIの計算手順が検索、分析、蓄

積・伝達の3段階にわかれており、

各段階に人間の意思が関わってい

ることを解説。「現時点で、自発

的な意思を持たないAIに支配さ

れることはありえない」と語った。

 「AIは、人間が楽をして今よ

り豊かになるために生み出したも

のであり、AIの進化は人間の総

意によって決まる」というプラン

ナー・中村氏の言葉も心に刺さっ

た。確かに過去の産業革命などを

振り返ると、自動車や武器などの

道具は、使う人間の意思によって

敵になったり、味方になったりして

きた。

 

では、これからのAI時代をど

う生きるべきか。グッデイ・柳瀬社

長は「自分を再確認し、自分がど

う生きたいかを認識しなければな

らない」と指摘。「現状に満足せず、

常に自分をアップデート(更新)し

続けてほしい」と訴えた。

抽出することも可能だ」と説明。

その上で「人間の脳はかなり複雑

で、AIは人間の知能の代わりに

はなれない」と指摘した。

 

これからの社会では、多様化す

るニーズを把握し、たくさんの情

報を分析する必要がある。私た

ちは「一人ひとりがAIを正しく

認識し、必要に応じて活用する

ことが大切だ」と結論付けた。

 

残る3人のインタビュー要旨は

次の通り。

 【福岡大学・鶴田教授】AI活

用によって、人間のミスの補完や

迅速な予測と対応などが期待で

きる一方、人間の働き方や価値観

が変わる、という懸念もある。

 【グッデイ・柳瀬社長】「テクノ

ロジー(技術)」と「リベラル・アーツ

(教養)」の交差点に立った発想が

重要。「何をしたいか」「どこにA

Iを活用するか」という全体像を

描く能力が大切だ。

 【プランナー・中村氏】合理的で

無駄のないAIに対し、人間は矛

盾や欲を抱えている。この無駄こ

そがAI社会で最も大切になる

のではないか。

⃝創造力がある⃝相手の感情に寄り添う⃝コミュニケーション能力⃝デザインやストーリーを描く⃝仮説を立てる ⃝経験を生かす

⃝計算などの単純作業⃝機械学習 ⃝ミスが少ない⃝画像認識や音声認識⃝様々な視点で分析・解析・診断⃝故障しない限り無限に動く

⃝膨大な情報を記憶⃝感情に左右されない判断⃝集中力が問われる作業⃝計算

高度な計算、画像分析、音声分析、単純作業、膨大なデータの短時間処理、膨大なデータに基づく正確な予測、相違点を瞬時に見分ける

創造力、応用力、発想力、想像力、読解力、感情、臨機応変な対応、好奇心や向上心で常に進化

効率や生産性の向上、人の負担減、インプットを任せられる、大量のデータを処理することが可能、交代の必要なし

悪用される可能性、臨機応変な対応が難しい、法律が必要、AIへの理解度による格差、AIに踊らされた犯罪

演算やベクトル解析、ディープラーニング、記憶、インプット、データ整理・分析、ぶれない基準、合理的、人間を超える音声認識や画像認識と分析

体力を気にする必要がない、大量の情報を瞬時に処理できる、大量の情報に基づいてより正確な予測が可能

労働力不足の解消、人為的なミスを補う、説得力があるデータの処理、ニーズの正確な把握、的確なサービスの提供

⃝作業の効率化⃝人間の生活を豊かにする 多様なニーズの把握

⃝感情の共有⃝イラストレーションや漫画の創作⃝文化の創出

デザイン力、創造力、アウトプット、ビジネスの創出、感情的、自己分析、臨機応変、夢や目標を持つ

人間の能力では難しい計算が可能、データの蓄積や整理が可能、事象や予測の数値化、単純作業の効率化

合理化に伴う人間の存在価値の低下、使い方(使用者)次第で人間の敵になり得る、AIへの偏見

相手と共感する、感情を持つ、コミュニケーションをとる、倫理的な判断、リーダーシップ

⃝AIが失敗した時の責任の所在⃝AIによる仕事の代替⃝人の能力を超える分野の対応⃝個人情報の取り扱い

AI の特徴AI の特徴

AI の特徴

AI の特徴 AI の特徴

AI の活用のメリットAI の活用のメリット

AI の活用のメリット

AI の活用のメリット AI の活用のメリット

人間の特徴人間の特徴

人間の特徴

人間の特徴 人間の特徴

AI 活用の課題や懸念AI 活用の課題や懸念

AI 活用の課題や懸念

AI 活用の課題や懸念 AI 活用の課題や懸念

人の思考能力の衰え、労働時間削減により暇な時間が増える、人間の仕事が減る可能性、悪用されると危険、誤ったデータを使うと誤った結果に

AI時代はこう生きる!筑紫女学園大学 ・ 筑女「めざめ」プロジェクト

⃝客観的で忖度がない⃝生活の質の向上(医療、人手不足、 自動運転など)⃝労働時間が減り自由時間が増える⃝人為的ミスを減らす

⃝人間味がない⃝もとになるデータの正確性⃝ AI に関する正しい理解⃝法整備

E班

『AIvs人間』はウソ!?

小川 みのり田中 詩帆山浦 みなみ吉原 幸歩

D班

AIで創造的な未来へ

水町 朱里秋山 明日香西 こむぎ村谷 優香

C班

AI社会に人間らしさを

原口 優香茨木 里実津嶋 李里片桐 一葉

B班

AIは特殊計算機、正しい理解を

李 暁萌泉 遥香宮島 優花佐藤 美月

A班

AIで人生や心を豊かに

畠中 美聡内野 有咲浪内 ひなた小田部 梨紗子

                       火曜日

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AIを使いこなし、望む未来を拓ひ ら

 

入手した情報をかみ砕いて

自分のものにすることができ

るか、自らの意思を持って行

動することができるかどうか

が、AI時代を生きるために

大切だと感じた。グループのメ

ンバーの姿から、考えや思いを

伝えることの大切さや、自ら

の足りない部分に気付き、自

分と向きあうことに目覚めた。

佐藤

美月

文学部英語学科3年

 

豊かな人生を送るには、金

銭面の充実だけでなく、自由

な時間の過ごし方が大切にな

ることを改めて実感した。私

には脚本家になるという夢が

ある。AIを活用し、単純作

業を効率化して得た自由な

時間を、夢を実現させるため

に使っていきたい。

浪内

ひなた

現代社会学部1年

 

AIについて深く学んだこと

はもちろん、異なる学部や学

年の人たちと交流し、協力し

ながらゴールを迎えたことで、

大きな達成感を得た。多くの

企業人と関わり、プロの仕事

を垣間見ることができたのは

貴重な体験だった。

小川

みのり

現代社会学部2年

 

AIに対する世間と専門家

の認識が大きくずれていると

感じ、衝撃を受けた。情報の

伝え方や伝わり方に問題が

あるのかもしれない。私自身、

紙面を作ってみて、「伝えるこ

との難しさ」

を痛感した。困

難を乗り越え、正しく伝える

ことで、読者に「真実を見せ

る」ことができると確信した。

遥香

現代社会学部2年

 

様々な業界の人から話を聞

いて、自分の考え方が変わり、

視野が広がった。高校生と大

学生の垣根を越え、とても良

い雰囲気で活動することがで

きた。ただ、個人でできるこ

とと、グループで協力した方

が上手く進むことを見極め、

「チーム全体で作る」ことは

難しいと感じた。

津嶋

李里

現代社会学部1年

 

取材を通して、AIは人間

ができないことをカバーする

ソフトウェアだ、と考えるよう

になった。AIをどのように活

用すれば、生活が豊かになる

のかを考え続けることが大切

だ。また、グループで協力して

紙面を作り上げていく中で、

協働の意識が芽生えた。

村谷

優香

現代社会学部1年

 

取材で効率よく情報を入

手するには、質問をしっかり

考えることが大事だというこ

とを学んだ。文章の書き方で

は、字数が限られる中で、必

要な言葉を取捨選択すること

の大切さを学んだ。大学生と

の共同作業は、貴重な経験に

なった。

小田部

梨紗子

筑紫女学園高校2年

 

自分の考えを相手に伝える

ことの難しさを感じた。特に

難しさを感じたのは、取材結

果を記事にまとめる時だ。ど

の言葉を選べば、相手に分か

りやすく伝わるのか、仲間と

何度も話し合いながら文章を

作成した。相手を意識して文

章を書くことに、正面から向

き合うことができた。畠

美聡

文学部日本語・日本文学科3年

 

AIに対するイメージが、恐

ろしいものから人間の暮らし

に役立つ道具へと変化した。

これまでは、一方的な情報を

鵜う

の呑みにして、自ら知り、自

ら考えることが欠けていた。

本プロジェクトは、自分の人生

を考えるきっかけになった。

原口

優香

現代社会学部2年

 

取材を通じて価値観が変

わった。以前は「AIは自ら求

めて進化する新たな生命体だ」

と感じていたが、主役はあく

まで人間で、AIは使われてこ

そ価値がある、と考えるよう

になった。AI時代では、人そ

れぞれが個をきわめたり、大

勢の中から個を見極めたりす

ることが大切になると学んだ。

西

こむぎ

現代社会学部1年

 

AIに対する視点が変わり、

ポジティブに捉えるようになっ

た。「超高齢社会」や「外国

人労働者」の課題がある日本

では、AIをもっと活用し、豊

かで便利な社会を目指すべき

ではないだろうか。プロジェク

トを通じて、主体性や発信力、

協調性も身についたと感じる。

水町

朱里

文学部英語学科3年

 

プロジェクトは、普段の自分

が、いかに先入観で物事を判

断していたのかを知るきっか

けになった。取材やグループワー

クを通して、AIを深く学び、

初めて自分の考えを持つこと

ができた。これからも浅い知

識で物事を判断せず、深く学

んだ上で、自らの意思を持ち

続けていきたい。

山浦

みなみ

現代社会学部1年

 

私はAIを十分に理解しな

いまま、「AIに職が奪われる」

という言葉を鵜呑みにしてい

た。AIを開発・活用する企業

や大学の人たちに共通してい

たのは、「人が望む未来しか来

ない」という認識だ。AIは使

い手によって変化する。どのよ

うな社会を創造するのか、私

たち自身の主体性が大切だ。

茨木

里実

現代社会学部2年

 

人間は感情を持ち、矛盾を

抱えた生き物であることを学

んだ。それを踏まえて、AI

時代では人間らしさが大切に

なることに気付いた。文字に

よる知識だけでなく、体験に

よって得られる知識も大切に

して、自らの中身をより濃い

ものにしていきたい。

文学部英語学科3年

李り

暁しょうもう萌

 「新聞社から多くの学びを

得たい」「積極的に行動したい」

と考え、プロジェクトに参加し

た。作業を通じて、記事をつ

くる難しさや大変さを実感し

た。文章作成や取材、写真撮

影だけでなく、誰でも理解で

きる内容にすることが大切だ

と学んだ。今後の発表や討議

にいかしたい。

現代社会学部1年

宮島

優花

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