現場における創意工夫・地域貢献について -...

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現場における創意工夫・地域貢献について 発注者 新庄河川事務所 施工者 株式会社 カキザキ 工事名 最上川中流 大向上流地区築堤工事 発表者 現場代理人 大場 良太朗 1:はじめに 本工事は、最上川中流域の河川改修事業の一環として、大向地区において築堤工事 をするものであります。大向地区における本事業の特徴として、河川洪水時の氾濫 から、地域の安全で安心した暮らしを確保するために、既設堤防盛土から完成堤防の 高さまで盛土の施工を行うものです。そこで今回は、本工事において取り組んだ創意 工夫と、地域貢献について紹介します。 2:工事概要について 平成22年度 最上川中流 大向上流地区築堤工事 工事場所 山形県尾花沢市大字名木沢地内 平成23年 3月17日 平成23年12月20日 工事内容 築堤盛土工 42,800m3 法面整形工 15,810m2 植生工 張芝 12,670m2 植生工 野芝種子吹付 3,140m2 天端敷砂利工 610m2 舗装工 表層 2,910m2 -71-

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Page 1: 現場における創意工夫・地域貢献について - MLIT...現場における創意工夫・地域貢献について 発注者 新庄河川事務所 施工者 株式会社

現場における創意工夫・地域貢献について

発注者 新庄河川事務所

施工者  株式会社 カキザキ

工事名 最上川中流 大向上流地区築堤工事

発表者 現場代理人  大場 良太朗

1:はじめに

   本工事は、最上川中流域の河川改修事業の一環として、大向地区において築堤工事

  をするものであります。大向地区における本事業の特徴として、河川洪水時の氾濫

から、地域の安全で安心した暮らしを確保するために、既設堤防盛土から完成堤防の

  高さまで盛土の施工を行うものです。そこで今回は、本工事において取り組んだ創意

  工夫と、地域貢献について紹介します。

2:工事概要について

工 事 名 平成22年度 最上川中流 大向上流地区築堤工事

   工 事 場 所 山形県尾花沢市大字名木沢地内

工 期 自 平成23年 3月17日

至 平成23年12月20日

工 事 内 容 築堤盛土工 42,800m3

法面整形工 15,810m2

植生工  張芝 12,670m2

植生工  野芝種子吹付 3,140m2

天端敷砂利工 610m2

舗装工 表層 2,910m2

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3:創意工夫

   着工にあたり当工事を遂行する上で、下記の創意工夫を検討し実施しました。

  1) 下記の懸案事項についての対策を検討し、処置を行いました。

1.目串打込み作業における道具の工夫

懸案事項1 ― 張芝の施工を行う際目串打込時、1本1本ハンマーで

打込む事から腰や手首が相当疲れる為下記の対策を行

いました。

対 策 1 ― 壊れたスコップを利用し、鉄板を溶接することで独自の

目串打込み用の道具を製作しました。

効 果 1 ― 腰を曲げて作業を行うことがない為、仕事も大変楽に

出来ました。また作業ペースも格段に早まりました。

2.仮設スロープを設置して工程短縮を実現

懸案事項2 ― 今回の築堤工事は当現場の他にも、隣接工事として2現場

が稼働しており現場への土砂運搬路が1ルートだけであっ

たことから、3工事ともこのルートを使用しなければなり

ませんでした。ここで問題となるのが、ルートの一部が当

該工事の盛土範囲内に混在する為隣接工事が完了してから

施工を行わなければならない状態でした。また工程が延び

ると時期的に施工条件が不利になる為、工程を短縮するの

が理想の為下記の対策を行いました。

対 策 2 ― 問題の解決策として『仮設スロープを設置して工程短縮』

を図ることに挑戦しました。増工となった取付道路を利用

し、土砂運搬を行える様にスロープを設置しました。

効 果 2 ― 新しい搬入路を使用し、ダンプトラックを稼働させながら

の盛土施工を行うことができた。

効 果 2 ― 又、工程短縮が実現でき、盛土工の品質を確保できた。

目串打込機具 目串打込機具(鉄板溶接部)

従来の目串打込み 創意工夫時の目串打込み

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3.嵩上げ施工による土砂こぼれ防止の工夫

懸案事項3 ― 築堤盛土工事を行う上で、既設堤防への嵩上げとなる為

施工時に土砂のこぼれ落ちが考えられました。

対 策 3 ― そこでいらなくなった合板を使用し、簡易土留めを行った。

効 果 3 ― 土砂のこぼれ落ちもなく作業ができ、取り外しも簡単でし

た。又、こぼれ落ちた土砂の撤去作業もはぶけました。

4.夕暮作業時の安全確保について

懸案事項4 ― 秋も深まり夕暮れ時期が早くなりダンプトラックや重機

の運転手から作業員の位置が分りづらくなることが考え

られました。

対 策 4 ― そこで1人1人の位置が明確にわかるように全員にキャット

アイを配布し、ダンプトラックの誘導員には、LED式誘導

棒を持たせ工夫しました。

効 果 4 ― 運転手側からは、暗い場所でも作業員の位置がわかるので

安心して作業ができると好評価でした。低コストでかなり

安全になった。

仮設スロープ設置前 仮設スロープ設置後

仮設スロープ設置後 土砂運搬状況

簡易土留め設置状況 簡易土留め設置完了

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4:地域貢献

  工事を進めるうえで地域貢献も必要と考え、築堤盛土工事において隣接している3社合

  同による安全協議会を立ち上げていたので安全協議会でボランティア等を行いました。

  内容としては、毎月の工事だよりの発行並びに区長との工事においての打合せや、大石田

  花火大会後及び尾花沢花笠祭り後のボランティアへの参加を行いました。クリーン・アッ

  プおおいしだin最上川への参加等もしました。また、安全協議会で土砂運搬の調整を行

  いながらの施工だったので地域住民の皆様方から苦情等がなく、各区長からは「無事

  故で終わってよかったな」といわれほっとしました。

5:最後に

  これらの創意工夫は、熟練した作業員達と検討したり協力してもらって、できたものだと

  思います。また現場もスムーズに終わったので作業員の皆さんには感謝しております。

  無事故・無災害で竣工することができましたがそれは、現場に携わった作業員の安全に対

  する意識の高さや知恵、地元住民のご協力があったからだと実感しています。今回得た経

  験をこれからの現場にいかしたいと思います。

  最後に、新庄河川事務所、並びに大石田出張所の関係各位には、期間中ご指導をいただき、

  無事故無災害で工事が終えたことを感謝するとともに、厚く御礼申しあげます。

3社合同安全協議会 尾花沢花笠祭り後のゴミ拾い クリーン・アップおおいしだ

キャット・アイ(ヘルメット脱着式)

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盛土運搬の安全対策と住民への配慮について

発注者 新庄河川事務所

施工者 株式会社 柿﨑工務所

工事名 最上川中流 大向下流地区築堤工事

発表者 現場代理人  今田 康志

監理技術者  今田 康志

1.はじめに

 本工事は、最上川中流の河川改修事業の一環として、大向地区において地域住民の人命と財産を

守るため、築堤工事を施工するものです。

 本工事は、白鷺・大向地区のL=3.3kmの堤防を一連地区で完成させるため、3工区同時に施工を

行うにあたり、工事全体の盛土量約116000m3の内、購入土58000m3を運搬しなければいけない。

工事用出入り口が1箇所、市道から工事用道路までの200mは、農道のため交差ができないため、

盛土運搬が他工事と錯綜することが予想されたため、盛土運搬をスムーズにすることが、工程に大きく

影響することから、現場で実施した安全対策と住民への配慮について報告します。

2.工事概要

工 事 名 平成22年度 最上川中流大向下流地区築堤工事

工事場所 山形県尾花沢市大字大向地内

工 期 平成23年3月11日~平成23年11月15日

工事内容 築堤・護岸

築堤盛土工   41,200m3

植生工      16,150m2

付帯道路工   一式

構造物撤去工  一式

仮設工      一式

着工前 完 成

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3.盛土運搬の安全対策

1)安全協議会

 盛土運搬で、出入り口が1箇所、農道を200m通行するため交差ができない、又、国道から現場への

一番近いアクセスに、舟戸大橋を通行する市道があるが、重量制限14tのため大型ダンプの実車での

通行が出来ず、実車では駒込・大浦・白鷺地区を経て現場へ搬入し、空車では舟戸大橋を通行し国道へ

行くルートが、最短ルートとなりました。

1箇所の出入り口を、3業者で使用するため盛土材の運搬が錯綜することが予想されたために、3業者で

白鷺・大向地区安全協議会を設け、毎週金曜日に工程・運行台数や各現場間の連絡調整を行い、安全

管理に努めた。

また、運搬車輌には、通行許可証を車輌前面に掲示し入場する事とし、各社色分けをしどこの会社か

区別出来るようにした。

2)現場内の安全対策

 現場内では工事用道路を2車線分設け、購入土と採取土の通行を区分し、購入土空車は既設堤防

天端を通行させたため、渋滞、待機等が無くとてもスムーズに運行できました。

また、購入土と採取土が容易に判断できるように、採取土車両に青旗を設置し、運転席前に場内車の

明示をし、1:1の混合比を確保した。

交通誘導状況

採取土運搬車(場内車)の明示

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3)運行経路図の活用

 丹生川からの工事用道路盛土材、購入土の運搬経路図を作成し、通行許可書の裏面に明示した。

また、運搬経路図には注意事項を記載し、集落内の速度30km以下、亀井田橋・舟戸大橋の重量制限、

通行時間、民地への立入禁止、休憩箇所等の注意を全運転手に熟知させた。

徹底した交通ルールを厳守させることで、無事故無災害、苦情0件で運行できました。

4.住民への配慮

1)工事だよりの配布

 地域住民とのコミュニケーションの一環として、工事に対する理解及び進捗状況をお知らせする為に

工事だよりを作成し、駒込・大浦・白鷺地区の各区長へ配布し、回覧板にて各家庭に配布した。

また、工事だよりには盛土材の運行経路、通行台数、施工日時を記載し、地域住民へのご協力を

お願いした。

工事だよりの配布 工事だより 1~7号

運行経路図の配布

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2)住民への配慮

 住民への配慮として、工事全体で延べ300台近い盛土材運搬車両が、各集落内の道路を通行する

ため、沿道沿いの住民に配慮し通行時間を、8:00~18:00までとし、日曜日の通行をしないことと

定めた。 また、農道を使用するため田植え・稲刈り時期は、盛土運搬を中止し農家の皆様にご迷惑の

掛からないようにしました。

3)周辺環境への配慮

 盛土運搬で農道を使用しているため、周辺の田んぼに配慮し、稲の害虫となるカメムシ対策を行った。

初夏に、草むらにいるカメムシが水田に移ることがあるため、農道の除草をし、カメムシの駆除を行った。

5.終わりに

 この工事は、築堤工事ということで盛土期間が非常に長く、多くの盛土運搬を行いましたが、無事故

・無災害で工事を完成することが出来ました。

これも、地域の皆様のご理解とご協力、そして発注者の方々のご指導のおかげであると心から感謝

しております。

今後も、今回以上に安全管理はもちろん、地域のコミュニケーションと配慮を大切にし、工事を進めて

いきたいと思います。

除 草 状 況

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円滑な施工を行うための対策

発注者 新庄河川事務所

施工者 株式会社 はながさ建設

工事名 最上川中流 白鷺地区築堤工事

発表者○現場代理人 松田 直樹

監理技術者 佐藤 重信

1. はじめに

本工事は、最上川中流において河川の洪水被害を軽減するための堤防の盛土工事でした。

主となるのが、盛土工事であったため、盛土材料運搬が 1 日の延べ台数が約 100 台と多く、同時期

に発注となった、大向下流((株)柿崎工務所)・大向上流((株)カキザキ)合わせると、約 300 台と大変

多くなり、ダンプ出入口が 3 現場共通の 1 ヶ所しかなく、混雑が予想され運搬経路にあ

たる地域住民への安全対策及び円滑な施工を行うため隣接工事との調整が重要でありました。

今回の発表内容は、それらについて対処した事項を述べて見たいと思います。

2. 工事概要

工事場所 山形県北村山郡大石田町大字鷹巣 地内

工 期 平成 23 年 3 月 15 日~平成 23 年 11 月 15 日

工事内容 路体(築堤)盛土 33500m3

植生工 17150 ㎡

アスファルト舗装工 5960 ㎡

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タイプライターテキスト
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3. 安全協議会の立ち上げ

今回の工事は、築堤盛土工が主でしたので、隣接工事も同様の工種だった為、盛土材料搬入

の際の調整が必要不可欠でした。発注後速やかに、3 社で白鷺大向安全協議会を立ち上げ、週

に 1 度、協議会を開催し、各社の計画工程、現場での安全対策、第三者への安全対策の打ち合

わせを行いました。各社作業ダンプ台数が多いため錯綜を防止するため車両通行番号カードを

色分け作成しフロントガラスの見やすいところに掲示し各現場の車両を管理しました。また、

現場内では積載車両を優先し、空荷車両は、工事用道路に設けた退避所にて待機して通行を円

滑に行いました。安全訓練においては、毎月、3 社合同で実施し現場作業員同士の交流も深め、

お互いに安全への意識の向上を図りました。

また、ボランティア活動として、大石田町花火大会後の清掃活動、尾花沢花笠祭り後の清掃、

大石田町主催の河川清掃等、合同で参加し、協議会として地域住民と交流することができまし

た。その結果、業者間や第三者のトラブルもなく、円滑に施工することができました。

白鷺大向安全協議会 3社合同安全訓練

ボランティア活動 (河川清掃)

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4. 地域住民への広報活動

本工事は、近接の橋(舟戸大橋)が通過車両重量が 14t以下となっているため、積載時重量が

約 20tとなるため、盛土材搬入時には、通行することができず集落を通行することとなり、地

域住民の御理解と御協力が重要でした。

工事着手前に、地域住民に対して工事内容、工事期間、資材運搬経路等を明示した「工事だ

より」を白鷺大向安全協議会で作成し配布しました。

その後、毎月工事だよりを作成し、今後の工程及び工事進捗状況などを記載し、区長さんより

回覧していただき、その際、工事に対する要望・苦情などをお聞きして、迅速に対応すること

ができました。今年は震災の影響により稲刈り時期に放射能検査が行われたため、例年通りと

はいかず、予定時期が把握できないため、困惑していたところ、区長さんより工事用道路に隣

接する田んぼの地権者の方々から稲刈りの予定を聞いていただき、調整を取ることにより施工

を円滑に進めることができ大変助かりました。また、工事期間中、地域住民への周知として現

場出入口に安全協議会で作成した工事説明図看板を掲示し、工事に対して少しでも親しみを持

ってもらえればと思い掲示しました。

「工事だより」配布 工事説明図看板設置

「工事だより」

 尾花沢市大向・大石田町白鷺地内において、洪水による被害を軽減するため堤防の

記平成22年度 最上川中流 白鷺地区築堤工事 株式会社 はながさ建設平成22年度 最上川中流 大向上流地区築堤工事 株式会社 カキザキ平成22年度 最上川中流 大向下流地区築堤工事 株式会社 柿﨑工務所

 努力いたしますので、ご理解・ご協力をお願いします。 盛土工事を行うこととなりました。つきましては、、安全第一に完成できるよう

工 事 名 土取り場

舟戸大橋大向下流地区築堤工事 大向上流地区築堤工事

       

施工箇所略図

現在の進捗状況

工事用道路が完了し、白鷺排水樋管付近の盛土を施工しています。

現進捗率は、6.5%です。

現在の進捗状況工事用道路が完了し、大向第1排水

樋管付近の築堤盛土を施工しています。

工事場所

施工箇所略図 現進捗率は、6.5%です。

工事終点

大向上流地区築堤工事

ダンプ運搬路についてお知らせ致します。

堤体盛土に必要な土砂(購入土)を芦沢より運搬しております。

舟戸大橋が14t以上通行できませんので、土砂積載時は

赤い線の運搬経路を走行して、空車時は舟戸大橋を通る青線

の運搬経路で運搬します。現在の進捗状況

白鷺地区築堤工事大向下流地区築堤工事

工事施工箇所

工事起点

白鷺地区築堤工事

の運搬経路で運搬します。

1日の運搬土量は、大型ダンプ300台相当です。

平均30台のダンプで運搬する予定です。

また、雨天時は盛土施工出来ないためにダンプ運搬は中止致しますが、

その場合、振替日として休日に運搬する事があります。

ダンプ運搬時間は、8:00~18:00とします。(第1、3土曜日は運搬します)

大変ご迷惑をお掛けしますが、ご協力・ご理解をお願いします。

現在の進捗状況現場代理人の佐藤です。

上流部の側溝設置完了しました。本社は、芦沢駅わきですので、お気づき

の点がありましたらご連絡ください。

皆様のご理解とご協力をおねがいします。

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タイプライターテキスト
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5. おわりに

本工事は、3 月 11 日東日本大震災後の発注の工事だった為、燃料、資材、交通の面で不安を隠

せないなかでの着工となりました。しかし、こんな時だからこそ、みんな結束し頑張らなくては、

と現場作業員共々、普段以上に安全への意識が向上したように感じました。

当現場では、「がんばろう!東北」をかかげ、震災で被災し、復興作業に奮闘している方々共に、

がんばろうという気持ちで作業してきました。

今後この状態を継続できるよう努力していきたいとおもいます。

今回は、「円滑な施工のための対策」をテーマにしましたが、改めて重要性を再確認すること

ができました。また、隣接工事の方や、地域住民の方々には、まだまだ至らない事が多々あった

と思いますが御協力いただき工事を無事故で完成することができました。

「がんばろう!東北」