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ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 6E8C5596

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Page 1: 汎用シリアル通信モジュール CF622ユニファイドコントローラ nvシリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 i 製品および取扱説明書には、お使いになる方や他の人への危害と財産の損失を未然に防ぎ、製品を安全

ユニファイドコントローラ

nv シリーズ type1 light

汎用シリアル通信モジュール CF622

取扱説明書

6E8C5596

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ご注意

(1) 本書に掲載してある技術情報は、製品の代表的動作・応用を説明するためのもので、その使用に際しての当社

および第三者の知的財産権その他の権利に対する保証または実施権の許諾を行うものではありません。

(2) 本書の内容の一部または全部を無断で転載することは禁止されています。

(3) 本書の内容については、お断りなく変更することがあります。

(4) 本書の内容については万全を期しておりますが、万一不可解な点や、誤り、お気づきの点がございましたら、

ご一報くださいますようお願いいたします。

TC-net は、株式会社東芝の登録商標です。

Microsoft, Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国および他の国における登録商標です。

Ethernet 及びイーサネットは、富⼠ゼロックス株式会社の登録商標です。

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ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 i

製品および取扱説明書には、お使いになる方や他の人への危害と財産の損失を未然に防ぎ、製品を安全

に正しくお使いいただくために、重要な内容を記載しております。

次の内容(表示・図記号)を良く理解してから本文をお読みになり、記載事項をお守りください。

表示の説明

表 示 表示の意味

“回避しないと、死亡または重傷*1 を招く差し迫った危険な状況になること”を

示します。

“回避しないと、死亡または重傷*1 を招く恐れがある危険な状況になること”を

示します。

“回避しないと、軽傷または中程度の傷害*2 を招く恐れがある危険な状況および

物的損害*3 のみの発生を招く恐れがあること”を示します。

*1: 重傷とは、失明、けが、やけど(高温・低温)、感電、骨折、中毒などで後遺症が残るもの、

および治療に入院や長期の通院を要するものを指す。

*2: 傷害とは、治療に入院や長期の通院を要さない、けが、やけど、感電などを指す。

*3: 物的損害とは、財産・資材の破損にかかわる拡大損害を指す。

図記号の説明

図記号 図記号の意味

禁止

禁止(してはいけないこと)を示します。

具体的な禁止内容は、 の中や近くに絵や文章で示します。

指示

指示(必ずすること)を示します。

具体的な指示内容は、 の中や近くに絵や文章で示します。

警告

警告を示します。

具体的な警告内容は、 の中や近くに絵や文章で示します。

(注)本体表示に合わせて、禁止、指示、警告の説明内容が変わります。

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1. 設置時における安全上のご注意

装置を接地する

感電・火災の原因になります。

ケーブルの配線は、電源を切った状態

で行う

感電・故障の原因になります。

非常停止回路、インターロック回路など

はコントローラの外部で構成する

コントローラに故障、誤動作が生じた場合、

人身事故・機械破損の原因になります。

次の環境で設置・保管・使用をしない

・ じんあいの多い場所

・ 腐食性ガス(SO2、H2S)、可燃性ガスの

発生する場所

・ 許容値を超える振動、衝撃のある場所

・ 急激な温度変化により結露するような場

・ 設置条件から外れる低温または高温

・ 設置条件から外れる高湿度

・ 直射日光の当たる場所

・ 強い電波や磁界を発生する機器の近く

事故の原因になります。

装置は、保守・点検が容易にできる場所

に設置する

事故の原因になります。

通風口、吸排気口はふさがない

過熱などによって、火災や故障の原因にな

ります。

システムの据付け・配線は、本書に記載

している設置条件、取付方法を守る

落下・火災・故障・誤動作の原因になりま

す。

モジュールやユニットに電線くずなどの

異物を入れない

火災・故障・誤動作の原因になります。

電源モジュール,コントローラモジュー

ル,I/O モジュールは、ベースユニットに

取り付ける

感電・けが・故障の原因になります。

単独での使用および他の用途への使用は

しないでください。

モジュール、ベースユニット、端子台の

着脱は、電源を切った状態で行う

感電・故障・誤動作の原因になります。

コネクタ、ケーブルの接続、およびモジ

ュールのベースユニットへの装着は、カ

チッと音がするまで押し込み、ネジで確

実に固定する

ネジ止めが不十分だと、振動などによる故

障・誤動作の原因になります。

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ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 iii

配線作業は、資格のある専門家が行う

配線を誤ると火災、感電、故障の原因にな

ります。

2. 保守点検時における安全上のご注意

モジュール、ユニット、端子台、配線ケー

ブルを着脱するときは、必ず外部電源を

切る

モジュールの外部端子台裏面にも電極が

現れ、感電の恐れがあります。

点検時にモジュールの電源端子部で電

源電圧を測定する場合は、十分注意し

て作業する

感電の恐れがあります。

装置やモジュールを落としたり、ぶつけ

たり、またこれらに強いショックを与えな

故障の原因となります。

装置、モジュールに触れる前には、接地

された金属に触れて人体に帯電してい

る静電気を放電する

静電気により、装置の誤動作や故障の原

因となります。

装置、モジュールの汚れは、柔らかい布

でふく

汚れがひどい場合は、水でぬらした布を固

くしぼってふいてください。

汚れたままにしておくと、誤った判断や誤操

作の原因になります。

ユニットやベースユニットから取り外した

装置やモジュールは、接地された机の

上に導電性マットまたは導電袋(予備ボ

ードなどの入った袋)を敷き、その上に置

静電気などにより部品を壊す恐れがありま

す。

装置やモジュールの汚れを落とす場

合、ベンジンやシンナーなどは使用しな

装置のパネルやモジュールの変形や変色

の原因となります。

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3. 寿命部品交換時における安全上のご注意

装置に電源ヒューズや警報ヒューズが

ある場合、これを交換するときには、必

ず事前にその装置のスイッチを OFF に

する

感電や火災の原因となります。

装置にヒューズやバッテリがある場合、

これを交換するときには、指定品と交換

する

指定品以外を使用すると、火災や故障の原

因となります。

4. 日常使用時における安全上のご注意

通電中はモジュール、ユニットの端子に

は触れない

感電の原因になります。

装置やモジュール、ボードの改造・修

理・分解・調整はしない

感電・火災・けが・故障の原因になります。

動作不良・故障時は、支社店またはサービ

ス代理店に連絡してください。

電源容量、周波数、電圧および変動率

が、装置の仕様に適合するか確認して

から使用する

適合しない場合は、装置本来の性能が得ら

れないだけでなく、装置を破損したり、過熱

により、火災などの原因になります。

装置の周囲温度や内部温度が異常に

上昇したり、装置に故障が生じた場合

は、使用しない

そのままの状態で使用すると、過熱により

火災などの原因となります。

装置の電源を OFF にし、最寄りの当社サ

ービスステーションに連絡してください。

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ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 v

運転中のプログラム変更、強制出力、

RUN(運転)、HALT(停止)などの操作は

十分安全を確認して行う

操作ミスや安全確認の怠りにより、事故・機

械破損の原因になります。

モジュール内部の IC 部品や端子、コネ

クタ、ハンダ面など、操作部(モジュール

内部の設定スイッチ)以外に手を触れな

IC、LSI などが静電破壊し、故障の原因に

なります。また、部品リード線の末端での受

傷、高温部品での火傷の恐れがあります。

電源コードやケーブルは無理に折り曲

げたり、引張ったり、ねじったりしない

断線や発熱の原因となります。

煙が出ていたり、異臭がするときは、電

源を OFF する

火災や感電の原因になります。

支社店またはサービス代理店に連絡してく

ださい。

装置本体などのすきまから金属類を差

し込んだりしない

火災などの原因となります。

5. 輸送・保管・廃棄時における安全上のご注意

製品の輸送、保管は、導電性袋に入

れ、さらに梱包箱に梱包して行う

故障の原因となります。

条例や規則に従う

製品を廃棄する場合は、地方自治体の条

例または規則に従ってください

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用途制限

■ この製品は、人の生命に直接関わる装置など(注 1)を含むシステムに使用できるよう開発・製作

されたものではないので、それらの用途に使用しないでください。

■ この製品を、人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などを含むシステム

(注 2)に使用する場合は、システムの運用、維持、管理に関して、特別な配慮(注 3)が必要となるので、

当社営業窓口に相談してください。

(注 1) 人の生命に直接関わる装置などとは、以下のものをいいます。

・ 生命維持装置や手術室用機器などの医療用機器

(注 2) 人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などを含むシステムとは、

以下のようなものをいいます。

・ 原子力発電所の主機制御システム、原子力施設の安全保護系システム、

その他安全上重要な系統およびシステム

・ 集団輸送システムの運転制御システムおよび航空管制制御システム

(注 3) 特別な配慮とは、当社技術者と十分な協議を行い、安全なシステム(フール・プルーフ設計、

フェール・セーフ設計、冗長設計するなど)を構築することをいいます。

免責事項

■ 地震・雷風・水害および当社の責任以外の火災、第三者による行為、その他の事故、

お客様の故意または過失、誤用、その他異常な条件下での使用により生じた損害に関して、

当社は一切責任を負いません。

■ この製品の使用または使用不能から生ずる付随的な損害(事業利益の損失、事業の中断、

記憶内容の変化・消失など)に関して、当社は一切責任を負いません。

■ 取扱説明書に記載された内容を守らずに生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。

■ 接続機器との組合せによる誤動作などから生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。

■ お客様作成のアプリケーションプログラムとの組合せによる誤動作などから生じた損害に関して、

当社は一切責任を負いません。

お願い

携帯電話や PHS は、運転中の製品本体および各種伝送ケーブル、I/O バスケーブルなどから

1m 以上離れたところでご使用ください。システムが誤動作する恐れがあります。

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ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 vii

この説明書は、ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light の汎用シリアル通信モジュール CF622(以

降必要のない限り、「CF622」と呼びます)について、その機能、設置や設定方法、保守点検などについて説

明しています。

装置を正しく安全に使用していただくために、ご使用前に必ず「安全上のご注意」をお読みください。

また、説明書を読み終えた後も大切に保管し、必要なときにすぐ取り出せるようにしてください。

なお、本製品は保証期間中であっても、消耗や磨耗による修理交換は有償になります。

CF622 に関連する説明書には、次のものがあります。

・ 「ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light コントローラユニット取扱説明書」 (6E8C5475)

nv シリーズ type1 light コントローラの本体ハードウェアについて説明しています。

・ 「ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 機能説明書」 (6E8C5476)

nv シリーズ type1 light の機能を紹介し、その基本的な使い方を説明しています。

・ 「ユニファイドコントローラ nv シリーズ/統合コントローラ V series 命令語(LD/FBD/SFC/ST)説明書」

(6E8C4826)

nv シリーズおよび統合コントローラ V シリーズがサポートするプログラム言語(LD/FBD/SFC/ST)について、

各命令語の仕様詳細を説明しています。

・ 「ユニファイドコントローラ nv シリーズ/統合コントローラ V series エンジニアリングツール 4 取扱説明書基本

編」 (6E8C4890)

nV-Tool を使用して、プログラムを作成、デバック、印刷および保存するための操作方法について説明してい

ます。

・ 「ユニファイドコントローラ nv シリーズ/統合コントローラ V series エンジニアリングツール 4 取扱説明書セッ

トアップ編」 (6E8C4891)

nV-Tool をセットアップする方法について説明しています。

・ 「T シリーズ プログラミングツール T-PDS32 for Windows 操作説明書」 (TS03-J045)

T-PDS32 for Windows を使用して、プログラムを作成、デバック、印刷および保存するための操作方法につ

いて説明しています。

なお、説明の中で使用している図は、読まれる方の理解を助けるものとして挿入されており、必ずしも実際の

製品と同一とは限りません。また、性能および機能向上のため、特にお断りしないで改良を実施させていただく

ことがありますので、あらかじめご了承ください。

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●表記上の約束 次の記号による、本書を理解するための約束事項いついて説明しています。

◆重要: 製品を正しく取り扱うために、特に注意していただきたいことを説明しています。

注記: 製品を正しく取り扱うために、守っていただきたいことを説明しています。

補足: 製品を正しく取り扱うための、補足説明をしています。

●本書の読み方 本書は、次の内容で構成されています。

・ 第 1 章 CF622 の導入にあたって

CF622 の機能と特長およびシステム構成と装置の組合せについて説明しています。

・ 第 2 章 各部の名称と機能

CF622 の各部の名称と機能について説明しています。

・ 第 3 章 運転準備

CF622 を正しくご使用いただくための、手順と設定方法について説明しています。

・ 第 4 章 据付と配線

基本ユニットへの実装方法、各種ケーブルの接続方法について説明しています。

・ 第 5 章 エンジニアリングツール設定

CF622 のエンジニアリングツールでの設定方法について説明しています。

・ 第 6 章 保守点検

CF622 の日常点検、定期点検、および保守内容について説明しています。

・ 第 7 章 トラブルシューティング

CF622を使用している時に異常が発生した場合の、原因を調査する方法と対処する方法につい

て説明しています。

・ 第 8 章 制約事項

CF622 を使用する上での組合せバージョンなどの制約事項について説明しています。

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ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 ix

第 1 章

CF622 の導入にあ

たって

…1

1.1 CF622 の機能と特長 ················································· 2

1.1.1 適用システム構成 ·················································· 3

1.2 CF622 実装位置 ······················································· 4

第 2 章

各部の名称と機能

…7

2.1 各部の名称 ······························································ 8

2.2 各部の機能 ······························································ 9

2.2.1 状態表示 LED ······················································ 9

2.2.2 CF611 機能互換モード通信パラメータ設定スイッチ ········· 9

2.2.3 リセットスイッチ ····················································· 9

2.2.4 RS-232C コネクタ(CH1) ········································ 10

2.2.5 RS-485 端子台(CH2) ··········································· 11

2.2.6 ロックレバー ······················································· 11

2.2.7 ベースユニット接続コネクタ ····································· 11

2.2.8 4 ビットディップスイッチ(リザーブ) ···························· 11

第 3 章

運転準備

…13

3.1 CF622 の起動手順 ·················································· 14

3.2 スイッチの設定 ······················································· 15

3.2.1 CF611 機能互換モード 通信パラメータの設定 ·················· 15

3.2.2 4 ビットディップスイッチ(リザーブ) ···························· 16

第 4 章

据付と配線

…17

4.1 設置環境とベースユニットの取り付け ···························· 18

4.2 モジュールの取り付けと取り外し ·································· 19

4.3 電源線の配線と接地 ················································ 20

4.3.1 電源線の配線 ····················································· 20

4.3.2 接地方法 ··························································· 20

4.4 通信ケーブルの接続 ················································ 21

4.4.1 RS-232C ケーブルの接続 ····································· 21

4.4.2 RS-485 ケーブルの接続 ······································· 22

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6E8C5596

x

第 5 章

エンジニアリング

ツール設定

…25

5.1 エンジニアリングツールでの設定 ································· 26

5.1.1 CF622 通常モード登録 ········································· 27

5.1.2 CF611 機能互換モードの登録 ································ 31

5.2 コントローラインタフェース ·········································· 33

5.2.1 コントローラインタフェース(I/O 変数)構成 ·················· 34

5.2.2 内部メモリマップ ·················································· 36

5.2.3 アプリケーションのデータ転送シーケンス ··················· 46

第 6 章

保守点検

…53

6.1 点検 ····································································· 54

6.1.1 日常点検 ··························································· 54

6.1.2 定期点検 ··························································· 55

6.2 故障診断 ······························································· 55

6.3 寿命部品 ······························································· 55

第 7 章

トラブル シューティング

…57

7.1 電源投入時に CF622 が立ち上がらない ······················· 58

7.2 伝送が正常に行われない ·········································· 59

第 8 章

制約事項

…61

8.1 組合せバージョン ···················································· 62

8.2 実装上の制約 ························································· 63

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ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 xi

付録 A

仕 様

…65

A.1 一般仕様 ······························································· 66

A.2 CF622 モジュール仕様 ············································· 67

A.3 CF622 通信仕様 ····················································· 68

付録 B

外形寸法

…69

B.1 モジュール単体 ······················································· 70

B.2 ベースユニット実装時 ··············································· 71

付録 C

関連製品

…73

C.1 付属品 ·································································· 74

C.2 通信ケーブル推奨品 ················································ 74

C.2.1 RS-232C ケーブル ·············································· 74

C.2.2 RS-485 ケーブル ················································ 74

付録 D

ASCII コード表

…75

付録 E

サンプルプログラム

…77

E.1 通常モード 伝送パラメータ設定プログラム ···················· 78

E.2 type1 light、S2 用受信プログラム ······························ 82

E.3 type1 light、S2 用送信プログラム ······························ 86

E.4 S2T / S2E 用 受信プログラム ···································· 90

E.5 S2T / S2E 用 送信プログラム ···································· 91

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1 1

第 1 章 CF622 の 導入にあたって CF622 の機能と特長およびシステム構成について説明します。

1.1 CF622 の機能と特長 ··················································· 2

1.1.1 適用システム構成 ···················································· 3

1.2 CF622 実装位置 ························································· 4

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第 1 章 CF622 の導入にあたって

6E8C5596 2

1

1.1 CF622 の機能と特長

CF622 は、ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light コントローラの汎用シリアル通信モジュール

です。

CF622 は、type1 light の基本ベースユニットおよび拡張ベースユニットに実装できます。

CF622 は、既設の汎用シリアル通信モジュール CF611、CF612、AS311 との通信が可能です。

■ CF622 の特長

・ 1 つの RS-232C コネクタ(D-sub 9 ピン)を持ち、相手機器とケーブル接続してポイント・ツー・ポイント

のデータ通信を行います。

・ 1 つの RS-485 端子台を持ち、複数の相手機器とケーブル接続してデータ通信を行います。

・ 接続する相手機器に対応するため本体にて動作モードおよびモジュールモードが設定できます。

・ CH1 の RS-232C と CH2 の RS-485 でデータ通信できる通常モードと、CH1 の RS-232C のみデー

タ通信できる CF611 機能互換モードがあります。

・ ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light の I/O モジュールとして、type1 light コントローラお

よびエンジニアリングツール nV-Tool4 でサポートされます。

・ type1 light は通常モード及び CF611 機能互換モードを使用できます。

・ CF611 機能互換モードで統合コントローラ model2000 の CPU モジュールと組み合わせて通信が可

能です。

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1.1 CF622 の機能と特長

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 3

1

1.1.1 適用システム構成

CF622 を適用したシステム構成例を図 1-1 および図 1-2 に示します

タッチパネル

シリアル接続機

RS-232C

パソコン

RS-485 4 線式/2 線式

BU648E

PS693 PUM12 CF622

I/O I/O I/O I/O I/O I/O I/O

図 1-1 type1 light システム構成例

RS-232C

BU648E

PS693 PU662T CF622

I/O I/O I/O I/O I/O I/O I/O

BU643D

PS693 PU662T CF611

I/O I/O

※CF622 は CF611 機能互換モードに設定する

図 1-2 従来機種接続システム構成例

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第 1 章 CF622 の導入にあたって

6E8C5596 4

1

1.2 CF622 実装位置

CF622 は次に示すようにベースユニットに実装して使用します。

(1) 基本構成

図 1-3 に示す基本構成のように CF622 をベースユニットの I/O スロットに実装してください。

BU648E

エンジニアリングツール

Ethernet

PS693 PUM12 CF622

I/O I/O I/O I/O I/O I/O I/O

基本ベースユニット

図 1-3 基本構成

(2) コントローラシングル構成

CF622 は、コントローラがシングル構成時に、基本ベースユニットおよび拡張ベースユニットの I/O スロ

ットに実装できます。

BU648E

BU648E

拡張ケーブル

IF

611

PS693 PUM12 CF622

I/O I/O I/O I/O I/O I/O

エンジニアリングツール

Ethernet

IF

611

PS693 CF622

I/O I/O I/O I/O I/O I/O I/O

I/O

基本ベースユニット

拡張ベースユニット

図 1-4 コントローラシングル構成

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1.2 CF622 実装位置

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 5

1

(3) コントローラ二重化構成

コントローラ二重化構成時は、CF622 を拡張ベースユニットの I/O スロットに実装してください。

基本ベースユニット

プライマリ

BU648E

BU643D

IF

611

PS693 PUM14

BU648E

IF

611

PS693

エンジニアリングツール

Ethernet

拡張ケーブル

拡張ケーブル

トラッキング

ケーブル

PS693 IF658 CF622

I/O I/O I/O I/O I/O I/O

CF622

I/O I/O I/O I/O I/O I/O I/O

拡張ベースユニット

拡張ベースユニット

基本ベースユニット

セカンダリ

EN651A

BU643D

IF

611

PS693 PUM14

EN651A

図 1-5 コントローラ二重化構成

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第 1 章 CF622 の導入にあたって

6E8C5596 6

1

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7 7

第 2 章 各部の名称と機能 CF622 の各部の名称と機能について説明します。

2.1 各部の名称 ································································ 8

2.2 各部の機能 ································································ 9

2.2.1 状態表示 LED ························································ 9

2.2.2 CF611 機能互換モード通信パラメータ設定スイッチ ··········· 9

2.2.3 リセットスイッチ ······················································· 9

2.2.4 RS-232C コネクタ(CH1) ·········································· 10

2.2.5 RS-485 端子台(CH2) ············································· 11

2.2.6 ロックレバー ························································· 11

2.2.7 ベースユニット接続コネクタ ······································· 11

2.2.8 4 ビットディップスイッチ(リザーブ) ······························ 11

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第 2 章 各部の名称と機能

6E8C5596 8

2

2.1 各部の名称

CF622 の各部の名称を図 2-1 に示します。

状態表示LED

4ビットディップスイッチ(リザーブ)

リセットスイッチ

CF611機能互換モード通信パラメータ設定スイッチ

RS-485端子台

RS-232Cコネクタ

ベースユニット接続コネクタ

ロックレバー

図 2-1 CF622 の各部の名称

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2.2 各部の機能

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 9

2

2.2 各部の機能

2.2.1 状態表示 LED

状態表示 LED は、CF622 の状態を 6 つの LED で表示します。

図 2-2 状態表示 LED

表 2-1 状態表示 LED の名称と表示内容

LED 名称 表示内容

RUN(緑) 点灯:正常動作中 消灯:異常停止または初期化中

ERR(赤) 点灯:異常発生 消灯:異常発生時以外

TX1(緑) 点灯:CH1 データ送信中 消灯 CH1 データ送信なし

RX1(緑) 点灯:CH1 データ受信中 消灯:CH1 データ受信なし

TX2(緑) 点灯:CH2 データ送信中 消灯 CH2 データ送信なし

RX2(緑) 点灯:CH2 データ受信中 消灯:CH2 データ受信なし

注記

・ 電源供給なし及びリセット中の場合は、全ての LED が消灯します。

・ LED の状態は、正面から確認してください。

2.2.2 CF611 機能互換モード通信パラメータ設定スイッチ

通常モードと CF611 機能互換モードとの選択、CF611 機能互換モードの通信パラメータを設定するディ

ップスイッチです。詳細は「3.2.2 CF611 機能互換モード 通信パラメータの設定」を参照してください。

2.2.3 リセットスイッチ

CF622 動作のリスタート用押ボタンスイッチです。リセットスイッチを押すことでハードリセットがかかり、

CF622 は電源再投入と同様に初期化します。

補足

・ スイッチの押下には、小型のマイナスドライバ等を使用してください。

RUN TX1 TX2

ERR RX1 RX2

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第 2 章 各部の名称と機能

6E8C5596 10

2

2.2.4 RS-232C コネクタ(CH1)

CH1 の RS-232C 通信用の D サブコネクタ 9 ピンソケット(メス)です。コネクタの固定具ネジサイズは

M2.6 ミリネジです。CH1 のピン配置を図 2-3 および表 2-2 に示します。

1

2

3

4

59

8

7

6

コネクタの固定具

図 2-3 RS-232C コネクタ構成

表 2-2 RS-232C コネクタのピン配置

ピン番号 端子記号 信号名称 入出力 備考

1 N.C. 未接続 -

2 RXD 受信データ 入

3 TXD 送信データ 出

4 DTR データ端末レディ 出 *1

5 SG 信号グランド -

6 DSR データセットレディ 入 *2

7 RTS 送信要求 出 *1

8 CTS 送信許可 入 *2

9 N.C. 未接続 -

*1 CF611 機能互換モード時、出力はスペース固定です。

*2 CF611 機能互換モード時、入力は無効です。

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2.2 各部の機能

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 11

2

2.2.5 RS-485 端子台(CH2)

CH2 の RS-485 通信用の着脱式ネジクランプ方式 6 ピン端子台 (端子ピッチ 5.08mm)です。CH2 の

端子配置を図 2-4 および表 2-3 に示します。

図 2-4 RS-485 端子台構成

表 2-3 RS-485 端子台の端子配置

端子記号 信号名称 入出力

TXA 送信データ(+) 出 TXB 送信データ(-) 出 RXA 受信データ(+) 入

TRM 抵抗設定端子 TRM と RXA を短絡することにより RXA-RXB 間に内蔵終端抵抗(120Ω)を接続します

-

RXB 受信データ(-) 入 SG シグナルグランド -

2.2.6 ロックレバー

ロックレバーは、ベースユニットに CF622 を実装するのに使用し、ベースユニットから取り外し時に操作

します。詳細は type1 light コントローラユニット取扱説明書」(6E8C5475) 3.7 モジュールの取り付け/

取り外しを確認してください。

2.2.7 ベースユニット接続コネクタ

ベースユニット接続コネクタで、ベースユニットの I/O スロットに CF622 を接続します。ピン曲りがないこ

とを確認して、ベースユニットに取り付けてください。

2.2.8 4 ビットディップスイッチ(リザーブ)

将来の機能拡張のためのディップスイッチです。スイッチはすべてリザーブとなっており、使用しないでく

ださい。

TXA

TXB

RXA

TRM

RXB

SG

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第 2 章 各部の名称と機能

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2

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13 13

第 3 章 運転準備 CF622 を正しくご使用いただくための、手順と設定方法について説明します。

3.1 CF622 の起動手順 ···················································· 14

3.2 スイッチの設定 ························································· 15

3.2.1 CF611 機能互換モード 通信パラメータの設定 ·············· 15

3.2.2 4 ビットディップスイッチ(リザーブ) ····························· 16

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第 3 章 運転準備

6E8C5596 14

3

3.1 CF622 の起動手順

CF622 は、次の手順に従い起動してください。

(1) CF622 の動作モードと通信パラメータ(CF611 機能互換モードの場合のみ)を設定してください。

(2) CF622 をベースユニットの I/O スロットへ実装してください。

(3) CF622 の CH1 と相手モジュール RS-232C をシールド付ケーブルで接続してください。

(4) CF622 の CH2 と相手モジュール RS-485 をシールド付ツイストペアケーブルで接続してください。

(5) ベースユニットおよび type1 light コントローラの本体に電源を供給してください。

(6) CF622 の設定情報をエンジニアリングツールから type1 light コントローラにダウンロードしてくださ

い。

CF622 の伝送中にディップスイッチの設定を変更しない

動作中にディップスイッチ設定を変更すると正常な動作を継続で

きません。

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3.2 スイッチの設定

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 15

3

3.2 スイッチの設定

3.2.1 CF611 機能互換モード 通信パラメータの設定

通信パラメータ設定スイッチは、モジュール前面の 8ビットディップスイッチです。CF622のモジュールモ

ード(通常モード、CF611機能互換モード)及びCF611機能互換モードにおけるシリアル通信のパラメータ

の設定をします。電源投入時およびリセットボタンを押した時のディップスイッチの設定が有効です。

CF622 を通常モードで使用する場合はスイッチ 1 を OFF に CF611 機能互換モードで使用する場合は

スイッチ 1 を ON に設定してください。

図 3-1 CF611 機能互換モード 通信パラメータ設定スイッチ構成

補足

・ 設定には、小型のマイナスドライバを使用してください。

・ 出荷時の設定は全て OFF の状態です。

8 ビットディップスイッチの各ビットスイッチレバーは左側が OFF 設定、右側が ON 設定です。8 ビット

DIP スイッチの各スイッチ番号の説明を「表 3-1 通信パラメータの設定」に示します。

表 3-1 通信パラメータの設定

スイッチ 用途 OFF ON 備考 1 モジュールモード 通常モード CF611 機能互換モード OFFのときスイッチ 2~8は無効

2 パリティビット 偶数 奇数 スイッチ 1がON場合のみ有効

3 パリティビット パリティなし パリティあり スイッチ 1がON場合のみ有効

4 データビット長 7 8 スイッチ 1がON場合のみ有効

5 ストップビット長 2 1 スイッチ 1がON場合のみ有効

スイッチ ボーレート

リザーブ 備考 300 600 1200 2400 4800 9600 19200

6 OFF ON OFF ON OFF ON OFF ON スイッチ 1 が ON の場合のみ有効

7 OFF OFF ON ON OFF OFF ON ON スイッチ 1 が ON の場合のみ有効

8 OFF OFF OFF OFF ON ON ON ON スイッチ 1 が ON の場合のみ有効

12

34

56

78

1

2

3

4

5

6

7

8

ON→

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第 3 章 運転準備

6E8C5596 16

3

3.2.2 4 ビットディップスイッチ(リザーブ)

正面の 4 ビットディップスイッチは将来の機能拡張のため実装されており、すべてリザーブとなっていま

す。

表 3-2 4 ビットディップスイッチ詳細

スイッチ 用途 OFF ON 備考 1 リザーブ 通常 - 2 リザーブ 通常 - 3 リザーブ 通常 - 4 リザーブ 通常 -

◆重要

・ リザーブスイッチは OFF の状態を維持し、絶対に使用しないでください。

1 2

34

M1

M2

M3

M4

ON→

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17 17

第 4 章 据付と配線 CF622 の据付と配線について説明します。

4.1 設置環境とベースユニットの取り付け ······························ 18

4.2 モジュールの取り付けと取り外し ···································· 19

4.3 電源線の配線と接地 ·················································· 20

4.3.1 電源線の配線 ······················································· 20

4.3.2 接地方法 ····························································· 20

4.4 通信ケーブルの接続 ·················································· 21

4.4.1 RS-232C ケーブルの接続 ······································· 21

4.4.2 RS-485 ケーブルの接続 ·········································· 22

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第 4 章 据付と配線

6E8C5596 18

4

4.1 設置環境とベースユニットの取り付け

CF622は type1 lightコントローラの「設置環境」で使用する屋内制御盤内に設置する開放型機器です。

CF622は「type1 lightコントローラユニット取扱説明書」(6E8C5475)「設置環境」に記載の環境で使用して

ください。また CF622 を収容した盤は、同様に「設置環境」に記載の事項に注意して設置してください。

ベースユニットの取り付けについては「type1 light コントローラユニット取扱説明書」(6E8C5475)の

「ベースユニット取り付け」に関する部分に記載の事項に注意して、取り付けてください。

電源モジュール、コントローラモジュール、ステーションバスモジュール、TC-net I/O モジュールは、ベースユニットに取り付ける

感電・けが・故障の原因になります。 単独での使用および他の用途への使用はしないでください。

モジュール、ベースユニット、端子台の着脱は、電源を切った状態で行う

感電・誤動作・故障の原因になります。

モジュールやユニットに電線くずなどの異物を入れない

火災、故障、誤動作の原因になります。

コネクタ、ケーブルの接続、およびモジュールのベースユニットへの装着は、カチッと音がするまで押し込み、ネジで確実に固定する

ネジ止めが不十分だと、振動などによる故障、誤動作の原因

になります。

次の環境で設置・保管・使用をしない

・じんあいの多い場所 ・腐食性ガス(SO2、H2S)、可燃性ガスの発生する場所 ・許容値を超える振動、衝撃のある場所 ・急激な温度変化により結露するような場所 ・設置条件から外れる低温または高温 ・設置条件から外れる高湿度 ・直射日光の当たる場所 ・強い電波や磁界を発生する機器の近く 事故の原因になります。

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4.2 モジュールの取り付けと取り外し

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 19

4

4.2 モジュールの取り付けと取り外し

CF622 は、type1 light モジュールの 1 スロット幅タイプです。

CF622 は、「type1 light コントローラユニット取扱説明書」(6E8C5475)の「モジュールの取り付け/取り

外し」に関する部分に記載の事項に注意して、モジュールの取り付け・取り外しを行ってください。

装置の取付け/取外しは、電源を切った状態で行う 感電の恐れがあります。

人体の静電気を取り除いてから、設置および配線をする

人体に帯電した静電気により、製品が故障する可能性があり

ます。

製品にケーブルを接続する際、コネクタのピンを折ったり、曲げたりしない

故障・誤動作の原因になります。

+ドライバを使用する

ネジを壊さないためにも、ドライバはネジにあったものを使用

してください。

モジュールとベースユニットの挿抜は使用開始後50回以内とすること

故障、特性劣化の原因になります。

CF622 は、弱電系 I/O としてベースユニットの左側に配置してください。また、強電系 I/O は、ユニットの

右側に配置してください。配線も弱電系、強電系で分離してください。

CF622 の消費電流は最大 500mA です。ベースユニットあたりの電源容量が電源モジュールの定格出

力超えないようにしてください。

ベースユニットあたりの電源容量の計算は、「 type1 light コントローラユニット取扱説明書」

(6E8C5475)の「電源容量計算」を参照してください。

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第 4 章 据付と配線

6E8C5596 20

4

4.3 電源線の配線と接地

4.3.1 電源線の配線

「type1 lightコントローラユニット取扱説明書」(6E8C5475)の「電源配線」に関する部分に記載の事項に

注意して配線を行ってください。

4.3.2 接地方法

「type1 light コントローラユニット取扱説明書」(6E8C5475)の「コントローラユニット、I/O ユニットの接地」

に記載の事項に注意して、配線を行ってください。

装置を接地する

感電・火災の原因になります。

ケーブルの配線は電源を切った状態で行う

感電・故障の原因になります。

モジュールの配線は、サヤ付きの圧着端子を使用するか、テープで被覆する

導電部分が露出して、感電の原因になります。

定格に合った外部電源を接続する

爆発、火災の原因になります。

配線作業は、資格のある専門家が行う

配線を誤ると火災、感電、故障の原因になります。

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4.4 通信ケーブルの接続

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 21

4

4.4 通信ケーブルの接続

ケーブルは、コネクタおよび端子台の奥まで差し込んで、ネジで確実に固定する

ネジ止めが不十分だと、振動などによる故障、誤動作の原因

になります。

ケーブルを、曲げたり、ひっぱったりしない

故障、誤動作の原因になります。

製品にケーブルを接続する際、コネクタのピンを折ったり、曲げたりしない

故障、誤動作の原因になります。

4.4.1 RS-232C ケーブルの接続

CF622 の CH1(D-sub 9 ピンコネクタ)は、シールド付 RS-232C ケーブルで接続してください。CF622

と相手モジュールのシールド付 RS-232C ケーブル(クロス)の接続例を図 4-1 に示します。なお、ここでの

相手モジュールとは、CF622 または既設の CF611、CF612 および AS311 と伝送実績のある機器を指し

ます。

図 4-1 CF622 と相手モジュールの RS-232C ケーブル接続図

注記

・ CF622の SG(シグナルグランド)は、接続相手の SG(シグナルグランド)とケーブルで必ず接続

してください。

・ RS-232C ケーブルは、ツイストペア一括シールド付ケーブルを使用し、ケーブルのシールドは

片側だけアース(FG 接続)してください。

N.C.

RXD

TXD

DTR

SG

DSR

RTS

CTS

N.C.

1

2

3

4 5

6 7

8

9

RXD

TXD

DTR

SG

DSR

RTS

CTS

シールド付 RS-232C ケーブル

相手モジュール CF622

FG

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第 4 章 据付と配線

6E8C5596 22

4

補足

・ 通信ケーブルの推奨品については付録 C.2 通信ケーブル推奨品を参照してください。

4.4.2 RS-485 ケーブルの接続

CF622 の CH2(着脱式ネジクランプ方式 6 ピン端子台)は、シールド付ツイストペアケーブルで接続し

てください。RS-485 は、2 線式と 4 線式の 2 通りの接続があります。CF622 と相手モジュールのケーブル

の 2 線式の接続を図 4-2(1:1 伝送)、図 4-4(1:N 伝送)、4 線式の接続を図 4-3(1:1 伝送)、図 4-5(1:N 伝

送)に示します。なお、ここでの相手モジュールとは、CF622 または既設の CF612 と伝送実績のある機器

を指します。

■1 対 1 伝送での接続

FG

終端抵抗 120Ω 1/2W

シールド付きツイストペアケーブル

SG

TRM RXB

RXB

SG

TXB TXB

RXA RXA

CF622 相手モジュール

TXA TXA

図 4-2 CF622 と相手モジュールの RS-485 ケーブル(2 線式)接続図

終端抵抗 120Ω 1/2W

シールド付きツイストペアケーブル

FG

SG

RXA TXA

TRM TXB

RXB SG

CF622 相手モジュール

TXA RXA

TXB RXB

図 4-3 CF622 と相手モジュールの RS-485 ケーブル(4 線式)接続図

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4.4 通信ケーブルの接続

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 23

4

■1 対 N 伝送での接続

FG

終端抵抗 120Ω 1/2W

SG

SG

・・・

TXA

TXB

RXA

RXB

SG

ケーブル長:最大1km

最大32台

(全長)

RXA RXA

TRM RXB

RXB

CF622 相手モジュール

TXA TXA

TXB TXB

図 4-4 CF622 と相手モジュールの RS-485 ケーブル(2 線式)接続図

FG

終端抵抗 220Ω 1/2W

終端抵抗 220Ω 1/2W

相手モジュールCF622

・・・

RXA

RXB

TXA

TXB

SG

TXA

TXB

RXA

TRM

RXB

SG

最大32台

ケーブル長:最大1km

(全長)TXA

TXB

RXA

RXB

SG

図 4-5 CF622 と相手モジュールの RS-485 ケーブル(4 線式)接続図

補足

・ 通信ケーブルの推奨品については付録 C.2 通信ケーブル推奨品を参照してください。

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第 4 章 据付と配線

6E8C5596 24

4

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25 25

第 5 章 エンジニアリングツール設定 CF622 のエンジニアリングツールでの設定方法、コントローラインタフェースについて説明しま

す。

5.1 エンジニアリングツールでの CF622 設定 ························ 26

5.1.1 CF622 通常モード登録 ··········································· 27

5.1.2 CF611 機能互換モードの登録 ··································· 31

5.2 コントローラとのインタフェース ······································ 33

5.2.1 コントローラインタフェース(I/O 変数)構成 ····················· 34

5.2.2 内部メモリマップ ···················································· 36

5.2.3 アプリケーションのデータ転送シーケンス ······················ 46

5. a

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第 5 章 エンジニアリングツール設定

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5

5.1 エンジニアリングツールでの CF622 設定

CF622 を type1 light コントローラで使用時にエンジニアリングツールでステーション構成への CF622

登録を行います。

エンジニアリングツールの操作方法は、「ユニファイドコントローラnvシリーズ/統合コントローラV series

エンジニアリングツール 4 取扱説明書基本編」(6E8C4890)を参照してください。

エンジニアリングツールと type1 light コントローラを Ethernet で接続します。

type1 light コントローラの IP アドレスを確認します。

続いてエンジニアリングツールを起動し、プロダクトツリーからシステムを登録します。

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5.1 エンジニアリングツールでの設定

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 27

5

5.1.1 CF622 通常モード登録

次の手順で、type1 light のステーション構成に CF622 を登録します。

1 type1 light station を登録する

エンジニアリングツールのプロダクトツリーの左下にある「ステーション」サブフォルダを選択し、メニュ

ーバーの[ファイル(F)]→[新規作成(W)]を選びます。

図 5-1 ステーション登録画面

ステーション追加ダイアログより、下記を選択します。

ステーション名(N)を設定します(この例では「CF622-Station」と設定します)。

ステーション機種名(A)に、[nv light station]を選択します。

OK をクリックします。

図 5-2 ステーション名設定画面

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第 5 章 エンジニアリングツール設定

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5

ステーションを登録後、ステーション追加ダイアログの キャンセル をクリックし、ステーション登録は

終了です。

2 ステーションにユニットを追加する

作成したステーションの下にある「ユニット」サブフォルダを選択し、メニューバーの[ファイル(F)]→

[新規作成(W)]を選びます。

図 5-3 ユニット登録画面

ユニット追加ダイアログより、下記を選択します。

ユニット No(N)に、[0]を選択します。

ユニット機種名(A)に、この例では[BU648E]を選択します。

OK をクリックします。

図 5-4 ユニット追加ダイアログ

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5.1 エンジニアリングツールでの設定

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 29

5

3 ユニットにモジュールを追加する(PUM12 の場合)

作成したユニットの下にある「モジュール」サブフォルダを選択し、メニューバーの[ファイル(F)]→[新

規作成(W)]を選びます。

図 5-5 モジュール登録画面

モジュール追加ダイアログより、下記を選択します。

スロット No(N)に、[0]を選択します。

モジュール機種名(A)に、[PUM12]を選択します。

OK をクリックします。

図 5-6 モジュール追加ダイアログ

PUM12 を実装スロット No.に登録後、モジュール追加ダイアログの キャンセル をクリックし、ステー

ション構成への PUM12 登録は終了です。

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第 5 章 エンジニアリングツール設定

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5

4 ユニットにモジュール(CF622)を追加する

作成したユニットの下にある「モジュール」サブフォルダを選択し、メニューバーの[ファイル(F)]→[新

規作成(W)]を選びます。

図 5-7 モジュール登録画面

モジュール追加ダイアログより、下記を選択します。

スロット No(N)に、この例では[1]を選択します。

モジュール機種名(A)に、[CF622]を選択します。

OK をクリックします。

図 5-8 モジュール追加ダイアログ

CF622 を実装スロット No.に登録後、モジュール追加ダイアログの キャンセル をクリックし、ステー

ション構成への CF622 登録は終了です。

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5.1 エンジニアリングツールでの設定

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 31

5

5.1.2 CF611 機能互換モードの登録

(1)type1 light コントローラ使用時

5.1.1 ステーション構成への CF622 登録 の手順 1 から 3 までを実行します。以下のようにユニットにモ

ジュールを登録します。

モジュール追加ダイアログより、下記を選択します。

スロット No(N)に、この例では[1]を選択します。

モジュール機種名(A)に、[CF611]を選択します。

図 5-9 モジュール追加ダイアログ

(2)S2 コントローラ使用時

5.1.1 ステーション構成への CF622 登録 の手順 1 において、V シリーズステーション(model 2000)を

登録します。この例では CF611-Station というステーション名を登録します。

図 5-10 model2000 ステーション名設定画面

次に、5.1.1 ステーション構成への CF622 登録 の手順 2 と同様にユニットを登録します。

ユニットの登録後、5.1.1 ステーション構成への CF622 登録 の手順 3 の PUM12 に代わり、S2 コント

ローラを登録し、その後(1)と同様に CF611 モジュールを登録します。

図 5-11 モジュール追加ダイアログ

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第 5 章 エンジニアリングツール設定

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5

(3)S2T / S2E コントローラ使用時

エンジニアリングツールは S2T または S2E コントローラをサポートしていません。S2T または S2E

コントローラ使用時は T-PDS を使ってプログラミングを行います。

T-PDSでは I/O 割付設定を行います。CF611機能互換モード使用時の I/O 割付種別は「iX+Y 4W」

です。S2T または S2E に CF622 を CF611 機能互換モード設定(3.2.2 参照)で実装して、自動 I/O 割

付を行いますと、「X+Y 4W」としてモジュールが割り付けられるので、その後 I/O 割付を「iX+Y 4W」に修

正 し て く だ さ い 。 CF611 は 入 出 力 エ リ ア を 4W 占 有 し 、 入 出 力 レ ジ ス タ を

XW(n),XW(n+1),YW(n+2),YW(n+3)と連続して使用します。以下に T-PDS(Windows 版)での I/O 割

付画面の例を示します。

T-PDS の操作方法は「T シリーズ プログラミングツール T-PDS32 for Windows 操作説明書」

(TS03-J045)をご参照ください。

図 5-12 I/O 割付情報設定画面

補足

・ S2T / S2E コントローラはエンジニアリングツール 4 のサポート対象外です。

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5.2 コントローラとのインタフェース

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 33

5

5.2 コントローラとのインタフェース

type1 light コントローラ上のユーザアプリケーションと CF622 間のデータの更新は、I/O 変数の直接入

出力命令と、MREAD/MWRITE 命令を使用します。

I/O 変数はコントローラと CF622 間のハンドシェイクに使用します。また、MREAD/ MWIRTE 命令を使

用して、通信パラメータや送受信データを更新します。

I/O 変数の使用方法及び、MREAD/ MWRITE 命令の詳細はエンジニアリングツール取扱い説明書

(6E8C4890)、命令語取扱い説明書(6E8C4826)を参照してください。

図 5-13 コントローラと CF622 とのメモリ読出し/書込み

type1 light コントローラ CF622

ユーザアプリケーション

・MREAD

・MWRITE

(ファンクションブロック)

・I/O 変数

インタフェース

メモリ

書込み

読込み

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第 5 章 エンジニアリングツール設定

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5

5.2.1 コントローラインタフェース(I/O 変数)構成

5.2.1.1 通常モード

CF622 はコントローラと送受信データの受け渡しをする際に、I/O 変数に割り当てられたステータス及びコマ

ンドを使ってハンドシェイクを行います。図 5-14 に CF622 の I/O 変数の構成を示します。

オフセット

IWn CH1 ステータス IWn+1 CH2 ステータス

QWn+2 CH1 コマンド QWn+3 CH2 コマンド

図 5-14 CF622 の I/O 変数構成

ステータスとコマンドの詳細を以下に示します。

(1)ステータス

ステータスはコマンドと組み合わせてユーザアプリケーションとCF622 との間で、送受信および送受信エラ

ー情報の転送時のハンドシェイクに使用します。ステータスは CF622 の状態を表し、ユーザアプリケーション

はこの状態を直接入出力命令で参照します。コントローラの異常時は、すべて 0 になります。I/O 変数のオフ

セット 0 が CH1 のステータス、オフセット 1 が CH2 のステータスとなっています。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

ステータス TX_

RDY

TX_

CMP

TX_

ERR

RX_

RDY

RX_

CMP

RX_

ERR

初期値 1 0 0 0 0 0

R / W R R R R R R

表 5-1 ステータス詳細

ビット 略称 名称 内容

15 TX_RDY 送信レディ 1:アプリケーションが送信データをライトエリアにアクセス可能なとき 0:CF622 がライトエリアより送信データ読出し中

(送信データ書き込み完了後、TX_ST がセットされている間)

14 TX_CMP 送信終了 1:CF622 がデータ送信を終了したときセットする 0: TX_ST がリセットされたときリセットする (TX_COMP=1 にて送信完了を確認後)

13 TX_ERR 送信エラー 1:CF622 が送信処理中にエラーを検出したときセットする 0:TX_ST がリセットされたときリセットする(エラー情報取得後)

11 RX_RDY 受信レディ 1:CF622 が受信データをリードエリアに転送し終わったとき

(RX_ST がセットされている間) 0:RX_ST がリセットされたときリセットする(受信データ取得後)

10 RX_CMP 受信終了 1:CF622 がデータ受信を終了したときセットする 0:RX_ST がセットされたときリセットする(情報取得コマンド発行前)

9 RX_ERR 受信エラー 1:CF622 が受信処理中にエラーを検出をしたときセットする 0:RX_ST がリセットされたときリセットする(受信エラーデータ取得後)

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5.2 コントローラとのインタフェース

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 35

5

(2)コマンド

コマンドはステータスと組み合わせてアプリケーションと CF622 との間で、送受信および送受信エラー情

報の転送時のハンドシェイクに使用します。アプリケーション側が送受信データの転送状態に応じて直接入

出力命令で書き込みます。I/O 変数のオフセット 2 が CH1 用、オフセット 3 が CH2 用となっています。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

コマンド TX_

ST

RX_

ST

初期値 0 0

R / W R/W R/W

表 5-2 コマンド詳細

ビット 略称 名称 内容

15 TX_ST 送信データ 書込み完了

1:アプリケーションが送信データをライトエリアに書き込み完了したとき セットする

0:アプリケーションが送信完了を確認したか、送信エラー情報取得した後、

リセットする

11 RX_ST 受信データ 取出し開始

1:アプリケーションが受信完了通知を受けてデータを取り出す前に セットする

0:アプリケーションが受信データまたは受信エラー情報を取得完了後、 リセットする

5.2.1.2 CF611 機能互換モード

CF611 機能互換モード使用時の I/O 変数の構成を以下に示します。ステータス、コマンドの詳細は

「5.2.1.1 通常モード」と同じです。

オフセット

IWn ステータス IWn+1 リザーブ

QWn+2 コマンド QWn+3 リザーブ

図 5-15 CF611 機能互換モードの I/O 変数構成

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第 5 章 エンジニアリングツール設定

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5

5.2.2 内部メモリマップ

5.2.2.1 通常モード

type1 light コントローラから見た CF622 の内部メモリマップを以下に示します。MREAD/MWRITE 命

令でメモリのアドレスと転送ワード数を指定して読み書きします。

図 5-16 CF622 バッファメモリ構成

(1)ステータス情報 (オフセット 0)

Ch1、Ch2 の動作状態を示します。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

略称 ONL PER PRO RST

初期値 0 0 0 0

R / W R R R R

表 5-3 ステータス情報

ビット 略称 名称 内容

15 ONL CF622 オンライン 1:CF622 オンライン(通信可能) 0:CF622 オフライン(通信切断)

14 PER CF622 パラメータ設定1:パラメータ設定エラー 0:パラメータ正常

10 PRO CF622 プログラム設定1:プログラム設定可能 2: プログラム設定禁止

8 RST CF622 リセット 1:リセット中 0:リセット中以外

アドレス オフセット ※ CH1 / CH2パラメータ 構成 Read / Write

8960 CH1パラメータ ※ 0 ステータス情報 R

リザーブ +1 設定コマンド R / W

9024 CH2パラメータ ※ +2 リザーブ

リザーブ +3 リザーブ

10240 CH1受信データエリア +4 リザーブ

(1024バイト) +5 R / W

+6

10752 CH2受信データエリア +7 受信エラー情報 R

(1024バイト) +8 送信エラー情報 R

+9 リザーブ

11264 CH1送信データエリア +10 受信バイト数 R

(1024バイト) +11 リザーブ

+12 終コード R / W

11776 CH2送信データエリア +13 送受信タイムアウト時間 R / W

(1024バイト) +14 送信メッセージ長 R / W

+15 伝送フォーマット R / W

+16 動作モード R / W

+17 受信メッセージ長 R / W

+18 フレーム追加長 R / W

+19 4線式 / 2線式 CH2のみ R / W

+20 RS/CS制御選択 CH1のみ R / W

ソフトウェアリセット

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5.2 コントローラとのインタフェース

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 37

5

(2)設定コマンド (オフセット +1)

伝送パラメータの設定を切替える際のコントローラと CF622 の同期用信号です。パラメータ設定要求書

込み後に、(1)ステータス情報が”CF622 オフライン”かつ”プログラム設定可能”となれば、MWRITE 命令を

使用して伝送パラメータの書込みができます。パラメータの書込み完了後にパラメータ設定要求をアプリ

ケーションにて 0 にしてください。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

略称 PQR

初期値 0

R / W R/W

表 5-4 設定コマンド詳細

ビット 略称 名称 内容

15 PRQ パラメータ更新 1:パラメータ設定要求

(3)ソフトウェアリセット (オフセット +5~+6)

コントローラからソフトウェアリセット命令を、指定します。CF622 はソフトウェアリセットコードを認識後リ

セットされます。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

名称 ソフトウェアリセット(下位)

ソフトウェアリセット(上位)

初期値 0000_0000H

R / W R / W

表 5-5 ソフトウェアリセット設定値

コード 内容

FEFE_8080H コールドスタート(電源投入初期化)

(4)受信エラー情報 (オフセット +7)

CF622 が受信処理中にエラーを検出した場合に受信エラーコード(00H 以外)が格納されます。コマン

ドの RX_ST ビットを 0 にすると受信エラー情報を 0 にします。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

名称 受信エラーコード

初期値 00H

R / W R

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第 5 章 エンジニアリングツール設定

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5

表 5-6 受信エラーコード 詳細

受信エラーコード 内容

00H 正常

01H パリティエラー、フレーミングエラー

02H メッセージ長オーバー発生

03H 受信バッファオーバーフロー

04H 受信タイムアウト

06H モジュール間インタフェース異常

(5)送信エラー情報 (オフセット +8)

CF622 が送信処理中にエラーを検出した場合に送信エラーコード(00H 以外)が格納されます。コマン

ドの TX_ST ビットを 0 にすると送信エラー情報を 0 にします。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

名称 送信エラーコード

初期値 00H

R / W R

表 5-7 送信エラーコード 詳細

受信エラーコード 内容

00H 正常

01H メッセージ送信中

02H 通信ビジー(他の送受信処理中)

03H リセット発生

04H 送信タイムアウト

05H メッセージ長オーバー発生(規定の範囲に終了コードなし)

06H モジュール間インタフェース異常

(6)受信バイト数 (オフセット +10)

受信したデータ長サイズ(バイト数)を示します。CF622 が動作モード 3 の場合、コントローラはこのデー

タ数を受信処理の終了に使います。CF622 は受信処理が完了したタイミング(RX_ST が 0)で受信バイト

数を 0 にします。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

名称 受信バイト数(1~1024byte)

初期値 0

R / W R

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5.2 コントローラとのインタフェース

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 39

5

(7) 終コード (オフセット +12)

CF622 が動作モード 1( 終コード指定)の 終コードを指定してください。CF622 は受信時に、この終

了コードを検出して受信終了と判断し RX_CMP を 1 にします。送信時は、終了コード送信で送信終了と判

断し、TX_CMP を 1 にします。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

名称 終コード(00H ~ FFH)

初期値 0DH

R / W R / W

(8)送受信タイムアウト時間 (オフセット +13)

先頭の 1 バイトの送受信開始から、 終バイトまでの監視時間を 10 ミリ秒単位で設定してください、設

定された時間を超過した時に、通信タイムアウトエラーとなります。タイムアウト時間に 0 を設定するとタイ

ムアウト検出の監視機能が無効にされます。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

名称 送受信タイムアウト時間 (0 ~ 6000) × 10 ミリ秒

初期値 6000

R / W R / W

(9)伝送フォーマット (オフセット +15)

通常モードのシリアル通信の伝送フォーマットを設定します。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

名称 伝送速度 DATA パリティ STP

初期値 5 0 0 0

R / W R/W R/W R/W R/W

表 5-8 伝送フォーマット詳細

ビット 略称 名称 内容

7~4 伝送速度

伝送速度(0~11)(bps) 0: 300 1: 600 2: 1200 3: 2400 4: 4800 5: 9600 6: 14400 7: 19200 8: 28800 9: 38400

10: 57600 11: 115200

3 DATA データビット長 1:7bit 0:8bit

2~1 パリティ 3:奇数 2:偶数 0:なし

0 STP ストップビット長 1:2bit 0:1bit

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第 5 章 エンジニアリングツール設定

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5

(10)動作モード (オフセット +16)

通常モードの動作モードを設定します。動作モードの詳細は表 5-9 を参照してください。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

名称 動作モード (1: モード 1、 2: モード 2、 3: モード 3)

初期値 0

R / W R / W

表 5-9 各動作モードの詳細

動作モード 動作 備考

モード 1

終了コードを定め、可変長メッセージで送受信を行います。 終了コードの受信を通信の終了と定めます。 終了コードの後に追加フレームを設定することができます。

終了コード=00h~FFh (初期値:0Dh) 追加フレーム長=0~8 byte(初期値:0)

モード 2 メッセージ長を定め、固定メッセージ長で送受信を行います。 設定したメッセージ長分のデータの受信を通信の終了と定めます。 送受信それぞれで異なるメッセージ長を設定可能です。

メ ッ セ ー ジ 長 = 1 ~ 1024 byte (初期値:1024byte)

モード 3 メッセージ長や終了コードを定めません。 アプリケーションに従った可変長メッセージで送受信を行います。 ユーザプログラムで受信完了を判断します

(11)送信メッセージ長 (オフセット +14)

CF622 の動作モード’2’の送信メッセージ長をバイト単位で設定します。送信時に指定したメッセージ長

のデータを送信すると、TX_CMP ステータスが 1 になります。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

名称 メッセージ長(1~1024byte)

初期値 1024

R / W R / W

(12)受信メッセージ長 (オフセット +17)

CF622 の動作モード’2’の受信メッセージ長をバイト単位で設定します。受信時に指定したメッセージ長

のデータを受信すると、RX_CMP ステータスが 1 になります。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

名称 メッセージ長(1~1024byte)

初期値 1024

R / W R / W

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5.2 コントローラとのインタフェース

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 41

5

(13)フレーム追加長 (オフセット +18)

CF622が動作モード1( 終コード指定)の場合のみ有効な、終了コードの後ろに付与されるデータ長を

0 から 8byte の範囲で設定します。終了コードの後ろにチェックサムや FCC を付与するようなフォーマット

時に有効です。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

名称 フレーム追加長(0 ~ 8byte)

初期値 0

R / W R / W

(14)4 線式 / 2 線式 (オフセット +19)

CF622 の CH2(RS-485)の配線方式を 4 線式または 2 線式で設定します。2 線式を選択した場合、通

信は半二重となります。半二重通信時は、送信と受信を同時に処理できません。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

略称 WIRE

初期値 0

R / W R/W

表 5-10 4 線式 / 2 線式詳細

ビット 略称 名称 内容

0 WIRE 4 線式 / 2 線式 0: 4 線式 1: 2 線式

(15)RS / CS 制御選択 (オフセット +20)

CF622 の CH1(RS-232C)に対してのみ有効な設定です。RS/CS 制御を使用するか否かを設定します。

RS/CS 制御無し選択時の RS 信号は、常に HIGH 状態となります。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

略称 RS/CS

初期値 0

R / W R/W

表 5-11 RS / CS 制御詳細

ビット 略称 名称 内容

0 RS/CS RS / CS 制御 0: 無効 1:有効

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第 5 章 エンジニアリングツール設定

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5

(16)受信データエリア

CF622 が受信したデータが格納されます。データを受信してからユーザアプリケーションで読出す手順

は 5.2.3 アプリケーションのデータ転送シーケンスを参照してください。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

受信データエリア(1024byte) 名称

初期値 0

R / W R

(17)送信データエリア

CF622 が送信するデータを格納します。ユーザアプリケーションでデータを書込み、CF622 が送信する

までの手順は 5.2.3 アプリケーションのデータ転送シーケンスを参照してください。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

送信データエリア(1024byte) 名称

初期値 0

R / W R/W

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5.2 コントローラとのインタフェース

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 43

5

5.2.2.2 CF611 機能互換モード

CF611 機能互換モードにおけるコントローラから見たバッファメモリの構成を以下に示します。メモリの

アドレスは、ワードオフセットアドレスです。MREAD/MWRITE 命令を用いてこの領域にアクセスします。

図 5-17 CF611 機能互換モードのバッファメモリ構成

(1)ステータス情報 (オフセット 0)

CF モジュールの動作状態を示します。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

略称 RDY ERR エラーコード

初期値 0 0 00H

R / W R R R

表 5-12 ステータス情報

ビット 略称 内容

15 RDY 1:正常動作中 0:イニシャライズ中またはエラー発生中

14 ERR 1:エラーあり 0:エラーなし

アドレス オフセット パラメータ 構成 Read / Write

0 0 ステータス情報 R

+1 リザーブ

16 +2 スイッチ情報 R

+3 リザーブ

+4 リザーブ

+5 ソフトウェアリセット R / W

176 +6 リザーブ

+7 受信エラー情報 R

+8 送信エラー情報 R

+9 チャネルステータス R

+10 受信バイト数 R

+11 リザーブ

+12 終コード R / W

+13 送受信タイムアウト時間 R / W

+14 リザーブ

+15 リザーブ

パラメータ(16W)

受信データエリア(160W)

送信データエリア(160W)

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第 5 章 エンジニアリングツール設定

6E8C5596 44

5

表 5-13 エラーコード 詳細

エラーコード エラー原因

00H 正常

01H CPU 異常

02H FlashROM 異常

03H CPU 内蔵 RAM 異常

04H コモン RAM 異常

05H スイッチ設定異常

10H WDT タイマーエラー発生

(2)スイッチ情報 (オフセット +2)

電源投入時のフロントパネルのディップスイッチ 2 の設定情報を反映します。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

略称 SW8 SW7 SW6 SW5 SW4 SW3 SW2 0

初期値 CF611 機能互換モード通信パラメータ設定スイッチによる 0

R / W R R R R R R R R

(3)ソフトウェアリセット (オフセット +5)

CF622 をソフトにて初期化できます。 終コードやタイムアウト時間を変更した場合、ホットスタートコマ

ンドを設定してください。ホットスタート完了には1秒間必要です。モジュール異常が発生した場合にはコー

ルドスタートを設定します。コールドスタートには 2 秒間必要です。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

名称 ソフトウェアリセット

初期値 0000H

R / W R / W

表 5-14 ソフトウェアリセット設定値

コード 内容

80FEH ホットスタート(送受信ルーチン初期化)

80FFH コールドスタート(電源投入初期化)

(4)受信エラー情報 (オフセット +7)、送信エラー情報 (オフセット +8)

5.2.2.1 通常モードの(4)受信エラー情報、(5)送信エラー情報と同じです。

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5.2 コントローラとのインタフェース

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 45

5

(5)チャネルステータス (オフセット 9)

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

略称 DSR

初期値 0

R / W R

表 5-15 チャネルステータス

ビット 略称 内容

7 DSR 1:DSR 許可状態 0:DSR 禁止状態

(6)送受信タイムアウト時間 (オフセット +13)

通信タイムアウトエラーとなる時間を 100 ミリ秒単位で設定します。’0’を設定するとタイムアウト検出を

実行しません。5.2.2.1 通常モードの(8)送受信タイムアウトとは単位が異なります。

ビット 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

名称 送受信タイムアウト時間(0 ~ 600) × 100 ミリ秒

初期値 600

R / W R / W

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第 5 章 エンジニアリングツール設定

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5

5.2.3 アプリケーションのデータ転送シーケンス

アプリケーションと CF622 間で通信データを転送する際は、コマンド/ステータス I/O 変数を使用して

ハンドェイクを行います。受信データの転送シーケンスと送信データの転送シーケンスについて、以下に

記載します。

■通常モード(動作モード 1 または 2)、CF611 機能互換モードの受信データの転送シーケンス

図 5-18 受信データの転送シーケンス(モード 1、モード 2)

(1) 終了コード(モード 1)又は指定したメッセージ長(モード 2)を受信すると、RX_CMP が 1 になります。

(2) RX_CMP が 1 となったら、ユーザアプリケーションで RX_ST を 1 にしてください。

(3) RX_ST を 1 にすると、RX_CMP が 0、RX_RDY が 1 となります。

(4) RX_RDY が 1 となったら、MREAD 命令を使用して、受信データエリアからデータを読み出します。

(5) データの読出しが完了したら、RX_ST を 0 にしてください。

(6) RX_ST を 0 にすると、RX_RDY が 0 になります。ここまでが 1 回分の転送シーケンスです。

伝送路

(3)

RX_RDY (6)

RX_CMP (1)

RX_ERR

CF622制御

ユーザーアプリ

(4)

MREAD命令語

RX_ST (2) (5)

受信データ

受信データ

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5.2 コントローラとのインタフェース

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 47

5

■通常モード(動作モード 3) の受信データの転送シーケンス

図 5-19 受信データの転送シーケンス(モード 3)

(1) CF622 がデータを受信すると RX_CMP が 1 になります。

受信したデータ数は 5.2.2.1(8)「受信バイト数」に格納されます。

(2) RX_CMP が 1 になったら、ユーザアプリケーションで RX_ST を 1 にしてください。

(3) RX_ST を 1 にすると、RX_CMP が 0、RX_RDY が 1 になります。

(4) RX_RDY が 1 になったら、MREAD 命令を使用して、受信データエリアからデータを読み出します。

(5) データの読出しが完了したら、RX_ST を 0 にしてください。

(6) RX_ST を 0 にすると、RX_RDY が 0 になり、「受信バイト数」に格納されていてデータ数が

0 となります。ここまでが 1 回分の転送シーケンスです。

伝送路

(3)

RX_RDY (6)

(1)

RX_CMP

RX_ERR

CF622制御

ユーザーアプリ

(4)

MREAD命令語

RX_ST (2) (5)

受信データ

受信データ

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第 5 章 エンジニアリングツール設定

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5

■受信エラー発生時の転送シーケンス

図 5-20 受信データの転送シーケンス(受信異常終了時)

(1) 受信エラーが発生すると RX_CMP が 1 になります。

(2) RX_CMP が 1 になったら、ユーザアプリケーションで RX_ST を 1 にしてください。

(3) RX_ST を 1 にすると、RX_CMP が 0、RX_ERR が 1 なります。

(4) RX_ERR が 1 になったら、MREAD 命令を使用して、エラー情報を読み出します。

(5) エラー情報の読出しが完了したら、RX_ST を 0 にしてください。

(6) RX_ST を 0 にすると、RX_ERR が 0 になります。

受信エラー発生

伝送路

RX_RDY

(1)

RX_CMP

(3)

RX_ERR

(6)

CF622制御

ユーザーアプリ

(4)

MREAD命令語

RX_ST (2) (5)

エラー情報

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5.2 コントローラとのインタフェース

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 49

5

■モード 1 における受信エラー

CF622 がモード 1 で動作している場合、図 5-21 で示されるように受信エラーが含まれる通信においても、終了

コードの検出によって RX_CMP がセットされます。正常なデータが、エラーを含むデータと混同しないようユー

ザアプリケーションを構築してください。

図 5-21 受信エラー発生時のシーケンス(モード 1)

(1)から(6) 受信エラー発生時のシーケンスです。

(7)から(12) モード 1 の場合の受信データの転送シーケンスです。

エラーデータ

伝送路

終了コードの受信

(9) (12)

RX_RDY

(1) (7)

RX_CMP

(3)

RX_ERR

(6)

CF622制御

ユーザーアプリ

(4)

MREAD命令語

(エラー情報取得)

(10)

MREAD命令語

(受信データ読出し)

(8) (11)

RX_ST (2) (5)

エラー情報

A B

A B

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第 5 章 エンジニアリングツール設定

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5

■モード 2 における受信エラー

CF622 がモード 2 で動作している場合、固定長のデータ受信を行います。エラーデータはデータ長としてカウン

トされないので、連続した通信を実行している場合、データのズレが発生する恐れがあります。図5-22のように

タイムアウトを発生させるなどして、エラーを含むデータを処理し、誤ったデータとならないようユーザアプリケ

ーションを構築してください。

図 5-22 受信エラー発生時のシーケンス(モード 2)

(1)から(6)、(7)から(12) 受信エラー発生時のシーケンスです。

エラーデータ

タイムアウト発生

伝送路

(7)

RX_RDY

(1)

RX_CMP (9)

(3) (8)

(12)

RX_ERR

(6) (10)

CF622制御

ユーザーアプリ

(4)

MREAD命令語

(エラー情報取得)

(11)

MREAD命令語

(受信データ読出し)

RX_ST (2) (5)

~ ~~ ~

~ ~~ ~

~ ~~ ~

~ ~

エラー情報

A B

A B

エラー情報

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5.2 コントローラとのインタフェース

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 51

5

■通常モード(動作モード 1~3)、CF611 機能互換モードの送信データの転送シーケンス

図 5-23 送信データの転送シーケンス(送信正常終了時)

(1) 送信するデータを送信データエリアに MWRITE 命令を使用して書き込んでください。書込み完了後、

TX_ST を 1 にしてください。

(2) TX_ST を 1 にすると、TX_RDY が 0 になります。

(3) TX_RDY が 0 になると、CF622 がデータを送信します。

(4) データの送信が完了すると、TX_CMP が 1 となります。

(5) TX_CMP が 1 になったらたら、TX_ST を 0 にしてください。

(6) TX_ST を 0 にすると、TX_CMP が 0 になり、TX_RDY が 1 になります。ここまでが 1 回分の

転送シーケンスです。

伝送路

(3)

TX_RDY (6)

(2)

(4)

TX_CMP

TX_ERR

CF622制御

ユーザーアプリ

MREAD命令語

(1)

TX_ST (5)

送信データ

送信データ

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第 5 章 エンジニアリングツール設定

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5

■送信エラー発生時の転送シーケンス

図 5-24 送信データの転送シーケンス(送信異常終了時)

(2) 送信エラーが発生した場合、(1)で TX_ST を 1 にした後に TX_ERR が 1 となり、TX_RDY が 1 になり

ます。

(3) TX_ERR が 1 になったら、MREAD 命令でエラー情報を読み出してください。

(4) エラー情報の読出しが完了したら、TX_ST を 0 にしてください。

(5) TX_ST を 0 にすると、TX_ERR が 0、TX_RDY が 1 となり、次の送信が可能になります。

伝送路

TX_RDY (2)

(5)

TX_CMP

送信エラー発生

TX_ERR

(3)

CF622制御

ユーザーアプリ

MREAD命令語

(1)

MREAD命令語

(4)

TX_ST

送信データ

エラー情報

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h 53 53

第 6 章 保守点検 モジュールの日常点検、定期点検、および保守内容について説明します。

6.1 点 検 ···································································· 54

6.1.1 日常点検 ····························································· 54

6.1.2 定期点検 ····························································· 55

6.2 故障診断 ································································· 55

6.3 寿命部品 ································································· 55

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第 6 章 保守点検

6E8C5596 54

6

安全のため、製品内部には手を触れないこと

感電の恐れがあります。

清掃などで製品に触れる場合は人体の静電気を取り除く

人体に帯電した静電気によって、製品が故障する可能性が

あります。

清掃をするときは、製品のスイッチ設定を変更しない ケーブル類にストレスを与えない

ケーブル類に触れるなどでストレスを与えると、誤動作や事

故の原因になります。

異常発生時は、直ちに使用を止める

電源が投入できないなど、異常が発生したときは使用を止

め、当社サービス担当窓口まで連絡してください。

モジュールの挿抜は使用開始後 50 回以内とすること

故障、特性劣化の原因になります。

6.1 点 検

6.1.1 日常点検

日常点検は、次の項目を実施してください。

■ モジュール

(1) LED

2.2.1 状態表示 LED を参照し、各 LED が正常表示しているかを確認します。LED の状態は正面

から確認してください。

(2) RS-232C コネクタ

コネクタにケーブルが正しく接続されていること、ケーブルの接続に異常がないことを確認します。

(3) RS-485 端子台

着脱式クランプにケーブルが正しく接続されていること、ケーブルの接続に異常がないことを確認

します。

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6.2 故障診断

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 55

6

■ 通気口

製品の上部または下部の通気口に、ほこりや汚れがないかを点検します。ほこりや汚れがたまらな

いよう清掃してください。

■ 室内環境

製品を設置している場所の温度、湿度が製品仕様範囲であることを確認します。

6.1.2 定期点検

事故を未然に防ぎ、長時間の運転でも安心して使用していただくため、6 ヵ月に 1 回程度の定期点検を

お勧めします。点検項目は「type1 light コントローラユニット取扱説明書」(6E8C5475)の「8.2 定期点

検」を参照してください。なお、点検を怠った場合、特性劣化や耐用年数低下のおそれがあります。

6.2 故障診断

製品の状態表示 LED が 2.2.1 状態表示 LED に記載の「正常時表示」以外の表示となった場合か、ま

たは RUN が消灯した場合には「第 7 章 トラブルシューティング」に従って対策を講じてください。

なお、次の記載事項について、事前にチェックをしてください。

・各装置の電源が適正値で供給されているか。

・RS-485、RS-232C ケーブルに異常がないか。

・モジュールがベースユニットに確実に取り付けられているか。

・配線の配線ビス止めなどが確実であるか。

・通信コネクタにケーブルが確実に挿入してあるか。

・現場機器あるいは監視盤内の各機器に異常がないか。

6.3 寿命部品

CF622 では、寿命部品を使用していません。予防保全として 10 年経過後、毎年スイッチ、コネクタのサ

ンプル調査の実施を推奨します。

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第 6 章 保守点検

6E8C5596 56

6

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57 57

第 7 章 トラブルシューティング CF622 を使用している時に異常が発生した場合の、原因を調査する方法と対処する方法につい

て説明します。

7.1 電源投入時に CF622 が立ち上がらない ························· 58

7.2 伝送が正常に行われない ············································ 59

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第 7 章 トラブルシューティング

6E8C5596 58

7

7.1 電源投入時に CF622 が立ち上がらない

CF622 が正常に起動及び初期化処理が正常に完了している場合、RUN LED が点灯します。RUN

LED が点灯しない場合には図 7-1 に示すように異常箇所を切り分けてください。

図 7-1 モジュール起動時チェック項目

"RUN”が消灯、"ERR”が点灯している場合、

CF622 の故障が考えられます。サービス窓口

に相談してください

電源モジュールの

”POWER”LED は

点灯していますか?

電源系統のチェックをしてください

「type1 light コントローラユニット取扱説明書」

(6E8C5475)の第 7 章 7.1 を参照

NO

YES

CF622 の”ERR” LED は

消灯していますか?

電源投入

NO

YES

CF622 が正常に実装

されていますか?

NO"RUN”が消灯、"ERR”が消灯している場合

ベースユニットへ正しく取り付けられているか

確認してください。

正常動作しない場合は

サービス窓口に相談してください。

CF622 のリセットスイッチ

は OFF になっていますか?

リセットスイッチが押下状態で固定されている

場合、リセットスイッチを元の状態に戻してくだ

さい。

NO

YES

YES

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7.2 LED が正常に点灯しない

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 59

7

7.2 伝送が正常に行われない

データの送信中は TX1 LED(CH1 使用時)、TX2 LED(CH2 使用時)が点灯します。データの受信中は

RX1 LED(CH1 使用時)、RX2 LED(CH2 使用時)が点灯します。これらの伝送が正常に行われない場合

には図 7-2 に示すように異常箇所を切り分けてください。

図 7-2 伝送異常時チェック項目

ユーザアプリケーションやスイッチ設

定を確認し、正しくパラメータを設定し

てください。また、作成した送信プログ

ラムを確認し、問題があれば修正して

ください。

コントローラ RUN

CF622 の TX1、TX2 LED は

点灯していますか?

YES

NO

伝送相手の状態を確認し、異常があ

れば通信可能な状態に復帰させてくだ

さい。

NO

YES

CF622 の RX1、RX2 LED

は点灯していますか?

確認後、正常動作しない場合は

サービス窓口に相談してください。

NO ケーブルが正しく接続されているか確

認してください。また、伝送相手が正

常に動作しているかを確認してくださ

い。

データの送信ができない

CF622 にケーブルが正しく

接続されていますか?

NOケーブルを正しく配線してください。

伝送相手は正常に動作し

ていますか?

YES

通信パラメータが正しく設定

されていますか?

NOユーザアプリケーションやスイッチ設

定を確認し問題があれば、修正してく

ださい。

YES

受信プログラムは正しく動作

していますか?

YES

NOユーザアプリケーションを確認し問題

があれば、修正してください。

YES

データの

受信

ができない

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第 7 章 トラブルシューティング

6E8C5596 60

7

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61

第 8 章 制約事項

CF622 を使用する上での組合せバージョンなどの制約事項について説明します。

8.1 組合せバージョン ······················································ 62

8.2 実装上の制約 ··························································· 63

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第 8 章 制約事項

6E8C5596 62

8

8.1 組合せバージョン

CF622 をサポートするコントローラは type1 light コントローラ (PUM11,PUM12,PUM14)です。

加えて、CF622 が CF611 機能互換モードで動作中は model2000 コントローラの S2, S2E, S2T でも

サポート可能です。

表 8-1 コントローラサポートバージョン

コントローラ サポート バージョン サポートモジュールモード

type1 light PUM11 ○ ファームウェア V01.50 以上 通常モード、CF611 機能互換モード

PUM12 ○ ファームウェア V01.50 以上 通常モード、CF611 機能互換モード

PUM14 ○ ファームウェア V01.50 以上 通常モード、CF611 機能互換モード

model 2000 S2 ○ - CF611 機能互換モードのみ

S2T ○ - CF611 機能互換モードのみ

S2E ○ - CF611 機能互換モードのみ

表 8-2 エンジニアリングツールサポートバージョン

エンジニアリングツール サポート バージョン

日本語 クライアント・サーバ版(HET82J4SS) ○ V4.12.2 以上

英語 クライアント・サーバ版(HET82E4SS) ○ V4.12.2 以上

日本語 スタンドアロン版(HET81J4SS) ○ V4.12.2 以上

英語 スタンドアロン版(HET81E4SS) ○ V4.12.2 以上

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8.2 実装上の制約

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 63

8

8.2 実装上の制約

・ CF622 は、type1 light コントローラの PUM11,PUM12,PUM14 の I/O スロットに実装して使用します。

・ CF622 は、CF611 機能互換モードで model2000 コントローラの S2,S2E,S2T の I/O スロットに実装し

て使用できます。(CF611 機能互換モードは選択可能なデータ形式の組合せに制限があります。詳細

は付録 A の”表 A-4 CF611 機能互換モードで使用可能なデータ形式の組合せ”を参照してください。)

・ CF622 は、コントローラの基本ベースユニットまたは拡張ベースユニットに実装します。

・ TC-net I/O Loop の”G2 I/O アダプタ(GA922)”の配下に CF622 を実装しての使用できません。

・ 電源投入状態での CF622 着脱(オンライン着脱)はできません。

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第 8 章 制約事項

6E8C5596 64

8

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65 65

付録 A 仕 様

A.1 一般仕様 ································································· 66

A.2 CF622 モジュール仕様 ··············································· 67

A.3 CF622 通信仕様 ······················································· 68

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付録 A 仕 様

6E8C5596 66

A

A.1 一般仕様

表 A-1 一般仕様

項目 仕様 備考

動作周囲温度 0~55°C

保存温度 -40~70°C (*1) 相対湿度 10~95%RH レベル RH2(結露なし)

塵埃 塵埃 0.3mg/m3 (導電性塵埃がないこと)

汚染度 2 以下(導電性塵埃がないこと)

耐腐食性 腐食性ガスの無いこと シリコンを含む物質がないこと

使用高度 2000m まで

耐振動 5≦f<8.4Hz:片振幅 3.5mm 8.4≦f<150Hz:定加速度 9.8m/sec2

IEC 60068-2-6, test Fc に準拠

耐衝撃 147m/S2(3軸方向) IEC 60068-2-27, test Ea に準拠

自然落下 製品梱包状態:300mm IEC 60068-2-32, procedure1 に準拠輸送および保管条件

耐ノイズ ファーストトランジェント 電源モジュール、I/O モジュール電源 IEC 61000-4-4 に準拠 静電放電 4KV(接触放電) レベル ESD-3 IEC 61000-4-2 放射電磁界 10V/m IEC 61000-4-3 接地 D 種接地 構造 制御盤内蔵型

(*1) 長期保存の場合、予備品等は高温・多湿を避け暗所で保管ください。製品の長期保存時の温湿度は

0~40°C、20~80%RH(結露しないこと)および温度変化率 10°C/h 以下にしてください。

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A.2 CF622 モジュール仕様

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 67

A

A.2 CF622 モジュール仕様

表 A-2 CF622 モジュール仕様

項目 仕様 備考 名称 汎用シリアル通信モジュール 製品コード HCF622**S ペットネーム CF622 寸法 130(H)×35(W)×105(D)mm 突起部含まず 質量 約 250g 通信チャンネル数 2ch(RS-232C+RS-485) 電源電圧範囲 DC 電源 5Vdc±10% 消費電流 500mA 以下 (DC 5V) 目標耐用年数 10 年 冷却方式 自然空冷 オンラインメンテナンス (活線着脱)

不可

冗長化 モジュール二重化なし 占有スロット数 1 スロット コントローラ接続 G2 I/O コントローラ nv シリーズ type1 light (*2) ベースユニット着脱耐久 50 回

(*2) CF611 機能互換モードで動作時のみ model 2000(S2, S2T, S2E)コントローラが使用可能。

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付録 A 仕 様

6E8C5596 68

A

A.3 CF622 通信仕様

表 A-3 CF622 通信仕様

項目 通信ポート

通常モード CF611 機能互換モード CH1 CH2 CH1

通信インタフェース RS-232C 準拠 RS-485 準拠 RS-232C 準拠

接続方式 9 ピン D-sub コネクタ ソケット(メス型) ミリねじ

6 ピン ねじクランプ 端子台 着脱式

9 ピン D-sub コネクタ ソケット(メス型) ミリねじ

通信距離 最大 15m 最大 1km (1.2mm φ ケーブル使用時)

最大 15m

通信同期方式 調歩同期 調歩同期 調歩同期

通信方式 全二重 全二重(4 線式) 半二重(2 線式)

全二重

通信容量 最大 1024 byte 最大 1024 byte 最大 320 byte 通信制御 RS/CS 制御 なし なし 接続台数 1 台 最大 32 台 1 台 接続形態 1:1 1:1、1:n(n=1~32) 1:1

通信速度(bps)

300,600,1200,2400, 4800,9600,19200, 14400,28800,38400, 57600,115200

300,600,1200,2400, 4800,9600,19200, 14400,28800,38400, 57600,115200

300,600,1200,2400, 4800,9600,19200

データ 形式

スタートビット 1bit 固定 1bit 固定 1bit 固定 データビット 7/8bit 7/8bit 7/8bit パリティビット 奇数/偶数/なし 奇数/偶数/なし 奇数/偶数/なし ストップビット 1/2bit 1/2bit 1/2bit

符号形態 NRZ NRZ NRZ

絶縁 絶縁なし AC500V/1 分間 CH2-内部ロジック間

絶縁なし

プ ロ トコル

無手順 (フリーポート)

終了コード: 00h – FFh メッセージ長:1 – 1024byte

終了コード: 00h – FFh メッセージ長:1 – 1024byte

終了コード: 00h - FFh メッセージ長:1 – 320byte

T シリーズ コンピュータリンク

なし なし なし

通信コード ASCII コード ASCII コード ASCII コード 通信エラーチェック パリティ パリティ パリティ

表 A-4 CF611 機能互換モードで使用可能なデータ形式の組合せ

スタートビット データビット パリティビット ストップビット

1 7 有り 1

1 7 有り 2

1 8 無し 1

1 8 有り 1

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付録 B 外形寸法

B.1 モジュール単体 ························································· 70

B.2 ベースユニット実装時 ················································· 71

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付録 B 外形寸法

6E8C5596 70

B

B.1 モジュール単体

135mm

35mm

130mm

111.5mm

105mm

図 B-1 CF622 外形寸法図 モジュール単体

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B.2 ユニット実装時

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 71

B

B.2 ベースユニット実装時

115mm

121.9mm

図 B-2 CF622 外形寸法図 ベースユニット実装時

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付録 B 外形寸法

6E8C5596 72

B

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73 73

付録 C 関連製品

C.1 付属品 ···································································· 74

C.2 通信ケーブル推奨品 ·················································· 74

C.2.1 RS-232C ケーブル ················································ 74

C.2.2 RS-485 ケーブル ··················································· 74

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付録 C 関連製品

6E8C5596 74

C

C.1 付属品

表 C-1 付属品

項 目 数 量 備 考 RS-232C コネクタ保護キャップ:CH1 用 1 個 本体に実装済み RS-485 端子台 1 個 本体に実装済み

モジュール固定ネジ (M4) 1 個 本体の上部に使用

注記

・ CF622 の CH1 のケーブルコネクタ取付けネジは、M2.6 ミリネジです。

C.2 通信ケーブル推奨品

C.2.1 RS-232C ケーブル

RS-232C のケーブル全長は 15m 以内です。使用ケーブルは 0.3mm2 以上の一括シールドケーブルを使用

してください。表 C-2 に通信ケーブルの推奨品を示します。配線の際は下記ケーブルの相当品をご使用くださ

い。

表 C-2 RS-232C ケーブル推奨品

メーカ ケーブル型式 配線距離 インターワイヤード(株) SIFVV-S 28AWG×5P 15m

C.2.2 RS-485 ケーブル

RS-485 規格に適合した通信ケーブル(シールド付きツイストペアケーブル)を使用してください。なお、シール

ドは、動力用接地とは分離して接地してください。使用する電線サイズは表C-3に示すように配線距離により異

なりますので配線距離に応じた電線サイズを使用ください。表 C-4 に通信ケーブルの推奨品を示します。配線

の際は下記ケーブルの相当品をご使用ください。

表 C-3 RS-485 配線距離および電線サイズ

配線距離 電線サイズ 100m 未満 0.5mm2 100m 以上 0.75m2

~1.25mm2

表 C-4 RS-485 ケーブル推奨品

メーカ ケーブル型式 配線距離

昭和電線電纜(株) CPEV-CU 1.2mmΦ(2 対) 1km KMPEV‐SB 0.75mm2(2 対) 600m KMPEV‐SB 0.5mm2(2 対) 400m

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75 75

付録 D ASCII コード表

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付録 D ASCII コード表

6E8C5596 76

D

表 D-1 ASCII コード表

上位 4 ビット

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F

0 DE SP 0 @ P p タ ミ

1 SH D1 ! 1 A Q a q 。 ア チ ム

2 SX D2 “ 2 B R b r 「 イ ツ メ

3 EX D3 # 3 C S c s 」 ウ テ モ

4 ET D4 $ 4 D T d t 、 エ ト ヤ

5 EQ NK % 5 E U e u ・ オ ナ ユ

6 AK SN & 6 F V f v ヲ カ ニ ヨ

7 BL EB ‘ 7 G W g w ァ キ ヌ ラ

8 BS CN ( 8 H X h x ィ ク ネ リ

9 HT EM ) 9 I Y i y ゥ ケ ノ ル

A LF SB * : J Z j z ェ コ ハ レ

B HM EC + ; K [ k { ォ サ ヒ ロ

C CL → , < L ¥ l | ャ シ フ ワ

D CR ← - = M ] m } ュ ス ヘ ン

E SO ↑ . > N ^ n ~ ョ セ ホ

F SI ↓ / ? O _ o ッ ソ マ

下位

4ビット

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77

付録 E サンプルプログラム

E.1 通常モード 伝送パラメータ設定プログラム ······················ 78

E.2 type1 light、S2 用受信プログラム ································ 82

E.3 type1 light、S2 用送信プログラム ································ 86

E.4 S2T / S2E 用 送信プログラム······································ 90

E.5 S2T / S2E 用 受信プログラム······································ 91

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付録 E サンプルプログラム

6E8C5596 78

E

E.1 通常モード 伝送パラメータ設定プログラム

ここでは CF622 の CH1(RS-232C)における伝送パラメータ設定プログラムの記述例を記載しています。こ

のプログラムが使用できるコントローラと CF622 のモジュールモードは次の通りです。

コントローラ モジュールモード 備考

tyep1 light 通常モード

■ 変数

ローカル変数

変数名 データ型 説明 Req BOOL パラメータ設定リクエスト Enable BOOL 設定許可フラグ Target WORD CF622 実装位置 Param CF622_PARAM 伝送パラメータ用構造体(変数メンバは次表を参照してください。)

Done BOOL パラメータ設定完了

Param 変数のメンバ

メンバ データ型 説明 Status WORD ステータス情報 Command WORD 設定コマンド Reserve1 WORD リザーブ Reserve2 WORD リザーブ Reserve3 WORD リザーブ SoftReset DWORD ソフトウェアリセット RcvErrInfo WORD 受信エラー情報 SndErrInfo WORD 送信エラー情報 Reserve4 WORD リザーブ RcvLen UINT 受信バイト数 Reserve5 WORD リザーブ Delimiter WORD 最終コード Timeout UINT 送受信タイムアウト時間 SndMsgLen UINT 送信メッセージ長 Format WORD 伝送フォーマット Mode WORD 通信モード RcvMsgLen UINT 受信メッセージ長 AddMsgLen UINT フレーム追加長 Wire WORD 4 線式 / 2 線式 RSCSCtrl WORD RS/CS 制御選択

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E.1 通常モード 伝送パラメータ設定プログラム

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 79

E

■ 動作

以下にプログラムの動作を示します。第 5 章の 5.2.2 内部メモリマップもあわせて参照してください。

(1) 設定するパラメータの内容を変数に MOVE 命令で転送します。このプログラム例では次のようにパラ

メータを設定します。

最終コード 0DH

タイムアウト時間 6000 (60 秒)

送信メッセージ長 256 byte

受信メッセージ長 256 byte

伝送フォーマット 54H (転送速: 9600bps データ: 8bit

パリティ: 偶数 ストップビット長:1bit)

動作モード モード 1(最終コード指定)

フレーム追加長 0

4 線式 / 2 線式 0 (CH1 の場合は無効)

RS / CS 制御 0 (なし)

(2) Param変数のCommandにパラメータ設定要求コマンドである 8000H を転送します。パラメータ設定

リクエストが 1 である場合、アドレス 8961 に Param.Command の値を書込みます。

(3) ステータスの値(アドレス 8960 の値)を読み取り、400H と等しい(”CF622 オフライン”かつ”プログラ

ム設定可能”な状態)ならばパラメータの設定許可フラグを 1 にします。

(4) パラメータの設定許可フラグが1であれば、最終コードからRS/CS制御までのパラメータをMWRITE

命令で書込みます。

(5) パラメータ設定要求をクリアするために Param 変数の Command に 0 を転送し、アドレス 8961 に

Param.Command の値を書込みます。

(6) ステータスの値を MREAD 命令で参照し、8000H と等しい(CF622 通信可能状態)ならばパラメータ

設定完了フラグを 1 にして、設定完了です。

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付録 E サンプルプログラム

6E8C5596 80

E

■ プログラム記述

16#000D

MOVE_WORD

6000 Param.Timeout

MOVE_UINT

16#0001 Param.Mode

MOVE_WORD

256

MOVE_UINT

0 Param.Wire

MOVE_WORD

0

MOVE_WORD

Param.Delimiter

Param.Rcv MsgLen

Param.RSCSCtrl

256

MOVE_UINT

0

MOVE_UINT

16#0054 Param.Format

MOVE_UINT

Param.SndMsgLen

Param.AddMsgLen

16#8000

MOVE_WORD MWRITE

E

T

TADDR

P

N

Target

1

( )Trash

|↑|

EQ_WORD

16#0400Target

1

( )Trash

MREAD

E

T

TADDR

P

N

(S)Enable

Param.Status

Param.Command

Param.Status

Param.Command | |Req

| |Req

8961

8960

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E.1 通常モード 伝送パラメータ設定プログラム

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 81

E

|↑|| |Enable

MWRITE

E

T

TADDR

P

N

Target

9

( )Trash

16#0000

MOVE_WORD MWRITE

E

T

TADDR

P

N

Target

1

( )Trash

|↑|| |Enable

Target

1

( )Trash

MREAD

E

T

TADDR

P

N

| |Enable

EQ_WORD

16#8000

| |Enable

( )Done

Param.Delimiter

Param.Command

Param.Status

Param.Status

8972

Param.Command

8961

8960

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付録 E サンプルプログラム

6E8C5596 82

E

E.2 type1 light、S2 受信プログラム

ここでは CF622 の CH1(RS-232C)における受信プログラムの記述例を記載しています。このプログラムが

使用できるコントローラと CF622 のモジュールモードは次の通りです。

コントローラ モジュールモード 備考

tyep1 light 通常モード

CF611 機能互換モード 転送ワード数は 160W まで。

S2 CF611 機能互換モード 転送ワード数は 160W まで。

■ 変数

I/O 変数

変数名 データ型 説明 IOStatus WORD CF622 DPRAM のステータスに対する直接入力の I/O 変数(I/O ワード No.0) IOCmd WORD CF622 DPRAM のコマンドに対する直接出力の I/O 変数(I/O ワード No.2)

ローカル変数

変数名 データ型 説明 Count_recv DINT 受信正常回数 Count_err DINT エラー検出回数 RcvReq BOOL 受信要求フラグ (0:要求なし、1:受信要求) Done BOOL 受信完了フラグ (0:未受信 、1:受信正常完了) Error BOOL 受信エラーフラグ(0:受信エラーなし 、1:受信エラー検出) ErrData UINT 最後に検出した受信エラー情報 RcvData ARRAY[0..511] OF WORD データ受信バッファ Target WORD CF622 実装位置

■ 動作

(1) 受信要求が 1 である場合、CF622 が RX_CMP を 1 にするのを待ち、RX_CMP が 1 となったら、

RX_ST を 1 にします。

(2) RX_ST を 1 にした後、RX_RDY が 1 に変化した場合、ユーザーファンクションブロック:

UFUN_MREAD により、1024byte のデータを読み込みます。データの読込みが完了した後、

RX_ST を 0 にし、完了フラグを立てます。

(3) RX_ST を 1 にした後、RX_ERR が 1 になった場合、エラー要因を MREAD 命令により ErrData に格

納し、RX_ST のを 0 にして Error フラグを 1 にします。

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E.2 type1 light、S2 受信プログラム

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 83

E

■ プログラム記述

UFUN_MREAD の詳細については次頁を参照してください。

| |RcvReq

Target

16#2800

RcvData

512

MREAD

E

T

TADDR

P

N

Target

16#2307

ErrData

1

ADD_DINT

|| ||Done

RcvCntr RcvCntr

1

(S)IOCmd{BOOL}[11]

|/|IOStatus{BOOL}[11]

| |IOStatus{BOOL}[10]

| |IOStatus{BOOL}[11]

UFUN_MREAD

E

T

TADDR

P

N

| |IOStatus{BOOL}[9]

(R)IOCmd{BOOL}[11]

( )Error

(R)IOCmd{BOOL}[11]

( )Done

RX_CMP RX_RDY RX_ST

RX_RDY RX_ST

RX_STRX_ERR

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付録 E サンプルプログラム

6E8C5596 84

E

■ UFUN_MREAD 展開

MREAD 命令で一度に読み出せるのは 256 ワードであるため、256 ワード以上の受信データは、

REPEAT 命令を使用し複数回にわけて読み出します。

|/|E

< RETURN >

MOVE_DINT

XI SavedXI

TADDR Address

MOVE_WORD

MOVE_DINT

0 XI

MOVE_DINT

0 Offset

LT_UINT

N

256

SEL_UINT

G

IN0

IN1

256

N

Size

REPEAT

SUB_UINT

N

Size

N

MREAD

E

T

TADDR

P

N

| |E

T

AddressP{WORD}[XI

]

Size

( )Trash

WORD_TO_UINT

Address

ADD_UINT

Size

UINT_TO_WORD

Address

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E.2 type1 light、S2 受信プログラム

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 85

E

ADD_DINT

XIUINT_TO_DINT

Size

XI

UNTIL

LE_UINT

N

0

( )Trash

MOVE_DINT

SavedXI XI

END_REPEAT

| |Trash

( )UFUN_MREAD

補足

コントローラが HALT 状態の時、受信データは CF622 のバッファに格納されますが、コントローラ

からの読出しが行われないため、データがバッファに溜まっていきます。このため、コントローラを

RUN にした際に、受信バッファオーバーフローが発生する場合があります。

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付録 E サンプルプログラム

6E8C5596 86

E

E.3 type1 light、S2 送信プログラム

ここでは CF622 の CH1(RS-232C)における送信プログラムの記述例を記載しています。このプログラムが

使用できるコントローラと CF622 のモジュールモードは次の通りです。

コントローラ モジュールモード 備考

tyep1 light 通常モード

CF611 機能互換モード 転送ワード数は 160W まで。

S2 CF611 機能互換モード 転送ワード数は 160W まで。

■ 変数

I/O 変数

変数名 データ型 説明 IOStatus WORD CF622 DPRAM のステータスに対する直接入力の I/O 変数(I/O ワード No.0) IOCmd WORD CF622 DPRAM のコマンドに対する直接出力の I/O 変数(I/O ワード No.2)

ローカル変数

変数名 データ型 説明 SndCntr DINT 送信正常回数 SndReq BOOL 送信要求フラグ (0:要求なし、1:送信要求) Done BOOL 送信完了フラグ (0:未送信 、1:送信正常完了) Error BOOL 送信エラーフラグ(0:送信エラーなし、1:送信エラー検出) ErrData UINT 最後に検出した送信エラー情報 SndData ARRAY[0..511] OF WORD データ送信バッファ Target WORD CF622 実装位置

■ 動作

(1) 送信要求 SndReq が 1 であり、TX_RDY が 1 の場合、ユーザーファンクションブロック:

UFUN_MWIRTE により CF622 のバッファメモリ内の送信エリアに 1024byte のデータを書き込みま

す。書込みが完了すると TX_ST を 1 にします。

(2) TX_ST が 1 となると CF622 がデータ送信を開始し、送信完了時に TX_CMP が 1 になります。

TX_CMP が 1 になったら、TX_ST を 0 にし、完了フラグを立てます。

(3) 送信エラーを検出した(TX_ERR がセットされた)場合、エラー要因を MREAD 命令により ErrData に

格納し、TX_ST を 0 にして、Error フラグを立てます。

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E.3 type1 light、S2 送信プログラム

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 87

E

■ プログラム記述

UFUN_MWRITE の詳細については次頁を参照してください。

| |IOStatus{BOOL}[14]

512

| |IOStatus{BOOL}[15]

(S)IOCmd{BOOL}[15]

| |SndReq

|↑|

Target

16#2C00

SndData

|↑|

MREAD

E

T

TADDR

P

N

Target

16#2308

ErrData

1

ADD_DINT

|| ||Done

SndCntr SndCntr

1

UFUN_MWRITE

E

T

TADDR

P

N

(R)IOCmd{BOOL}[15]

( )Done

| |IOStatus{BOOL}[13]

(R)IOCmd{BOOL}[15]

( )Error

TX_RDY TX_ST

TX_CMP TX_ST

TX_ERR TX_ST

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付録 E サンプルプログラム

6E8C5596 88

E

■ UFUN_MWRITE 展開

MWRITE 命令で一度に書き込めるのは 256 ワードであるため、256 ワード以上の送信データは、

REPEAT 命令を使用し複数回にわけて書き込みます。

|/|E

< RETURN >

MOVE_DINT

XI SavedXI TADDR Address

MOVE_WORD MOVE_DINT

0 XI

MOVE_DINT

0 Offset

LT_UINT

N

256

SEL_UINT

G

IN0

IN1

256

N

Size

REPEAT

SUB_UINT

N

Size

N

| |E

T

AddressP{WORD}[XI

]

Size

( )Trash

MWRITE

E

T

TADDR

P

N

WORD_TO_UINT

Address

ADD_UINT

Size

UINT_TO_WORD

Address

ADD_DINT

XIUINT_TO_DINT

Size

XI

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E.3 type1 light、S2 送信プログラム

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 89

E

UNTIL

LE_UINT

N

0

( )Trash

MOVE_DINT

SavedXI XI

END_REPEAT

| |Trash

( )UFUN_MWRITE

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付録 E サンプルプログラム

6E8C5596 90

E

E.4 CF611 機能互換モード受信プログラム (S2T / S2E 用)

ここでは CF622 の CH1(RS-232C)における受信プログラムの記述例を記載しています。このプログラムが

使用できるコントローラは S2T および S2E で、CF622 が CF611 機能互換モードで動作している場合のみ使

用できます。

S2T / S2E モジュールの右隣に CF622 を CF611 機能互換モードで装着し、256 バイトのデータを受信する

プログラムを示します。モジュールモードは CF611 機能互換モードでのみ使用可能です。

受信データ:D0000~D0127(正常完了時),モジュールのパラメータ:D3000~D3015(異常完了時)

受信エラー情報を読み取る必要の無い場合、④エラー情報リード処理は不要です。

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E.4 CF611 機能互換モード送信プログラム (S2T / S2E 用)

ユニファイドコントローラ nv シリーズ type1 light 汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書 91

E

E.5 CF611 機能互換モード送信プログラム (S2T / S2E 用)

ここでは CF622 の CH1(RS-232C)における送信プログラムの記述例を記載しています。このプログラムが

使用できるコントローラは S2T および S2E で、CF622 が CF611 機能互換モードで動作している場合のみ使

用できます。

S2T / S2E モジュールの右隣に CF622 を CF611 機能互換モードで装着し、256 バイトのデータを送信する

プログラムを示します。モジュールモードは CF611 機能互換モードでのみ使用可能です。

(事前に送信データを D1000~D1127 にセットしておきます。異常完了時はモジュールのパラメータが

D3000~D3015 に格納されます。)

送信エラー情報を読み取る必要の無い場合、④エラー情報リード処理は不要です。

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付録 E サンプルプログラム

6E8C5596 92

E

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ユニファイドコントローラ nvシリーズ type1 light

汎用シリアル通信モジュール CF622 取扱説明書

2016年 5月 初版 発行

株式会社東芝 インフラシステムソリューション社

産業システム・機器統括部

〒212-8585 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地34

ⒸToshiba Corporation All Right Reserved. 2016 無断複製および転載を禁ず

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5596.1.1605