株式会社アカシン 有限会社備前精機 - minister of...
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298 はばたく中小企業・小規模事業者300社
海外有限会社備前精機岡山県瀬戸内市
地域 わざ 人材
ものづくり サービス
「超高精度」、 「超短納期」、 「多品種小ロット」の切削加工を実現し、若手への技術継承を推進●● 高い技術力と先進機械をミックスし、超高精度・超短納期・多品種小ロットの加工を実現し、医療機器・自動車・半導体など地域のものづくり産業を牽引する●● また人材育成や技術伝承にも注力するなど、持続可能な成長に向けた取組を行っており、地方の中小製造業のモデル企業と言える
所 在 地 岡山県瀬戸内市長船町福岡1110番地5
電話/FAX 0869-26-8877/0869-26-8877
代 表 者 代表取締役田口 敏雅
設 立 1986年
資 本 金 800万円
従業員数 26人
企業基本情報
会社概要
汎用旋盤、汎用フライス盤、マシニングセンタ等の工作機械を活用し、半導体製造機、医療機器、自動車部品製造機といった産業機械部品の小物精密切削加工を業務としている。特に、熟練工の高い技術力と先進機械を組み合わせ、短納期で多品種小ロットの機械部品を製作している。
加工品の一例
革新的な製品開発や創造的なサービスの提供に関する取組の内容
先端技術の活用と、若手への技術の伝承を推進当社は、熟練工の高い技術力と5軸マシニングセンタを組み合わせ数ミクロン単位の「超高精度」、熟練工と高性
能機械を組み合わせた自社内完結加工による「超短納期」、常時1~3個単位の加工を2,000~3,000点受注する「多品種小ロット」の強みを活かし、地域の製造業が求める高品質切削加工を提供し続けることで、産業クラスターの一翼を担っている。また、社員育成に注力し、技能検定最高位である金賞(県知事表彰)受賞者3
名を有している。(技能検定学科試験合格基準の110%以上、実技試験90%以上の得点を得た者の中から、岡山県で1位の者だけが受賞出来る。)また、身に付けた技術を後輩社員に伝えることで、普通旋盤やフライス盤を巧みに駆使している若い技術者が多数在籍する(社員平均年齢33歳)。2015年においても、経営革新承認に沿った半導体製造機械部品の加工拡大に合わせ専門部署を立ち上げ、新規社員2名を雇用した。特に若い年代を雇用し技術を伝承することを意識しながら、積極的な事業拡大による新たな雇用の創出に貢献している。
半導体製造装置部品
革新的な製品開発や創造的なサービスの提供に関する取組のポイント
社内加工と外注を組み合わせ、高精度短納期の納品を実現自社内完結加工による「超短納期」に取り組んでいるが、加工部位によって
は外注する方が高い精度を確保出来るものがある。例えば、ある半導体製造機械部品の加工においては、彫形放電加工機を活用した溶融加工の方がスピードと精度が増す。そうしたものは、加工機械を保有する県内の小規模事業者に外注し、地場企業が一体となって県内のものづくりを支える体制を築いている。
最新機械を活用した加工体制
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海外
地域
わざ
人材
海外株式会社アカシン広島県福山市
地域 わざ 人材
ものづくり サービス
高い設計開発能力を駆使し、搬送用リフトメーカーとして、国内外でビジネス展開
●● 顧客からの多様な要求に応える高い設計開発能力を有し、搬送用リフトを主流にオーダーメイドで製造・販売している●● ベトナム事業で実績を伸ばし、インド、メキシコ、サウジアラビア等にも進出をしている
所 在 地 広島県福山市新浜町1-6-34
電話/FAX 084-953-2366/084-953-2357
U R L http://www.akashin.co.jp
代 表 者 代表取締役社長赤松 俊治
設 立 1973年
資 本 金 6,200万円
従業員数 92人
企業基本情報
会社概要
1916年、瀬戸内の港町である福山市鞆町にて個人創業し、主に船舶用の鍛造錨(イカリ)の製造を行う。その後1973年に赤新シャーリング株式会社を設立し、精密溶断、シャーリングを開始した。その後徐々に業態を発展させ、1982年5月の本社移転を機に赤新工業株式会社と企業名を変え、油圧機械製造メーカーとなった。2007年4月には株式会社アカシンとなり、現在に至る。
航空機整備用作業台
革新的な製品開発や創造的なサービスの提供に関する取組の内容
高い設計開発能力を活かし、搬送用リフトを設計・販売我が国のものづくり産業で必須となる工場内外の物品の搬送用リフトは、8割以上がオーダーメイド品となる。同社はこれら多様な要求に短納期で応える高い設計開発能力を有し、特に、工場等からトラックに物品を積みこむ際に使用されるドックレベラは国内では唯一、同社のみが設計から製造まで一貫して行っている。近年ではこれら基礎技術の他に、飛行場内の搬送機器やあらゆる工場の組立、整備作業の省力化に貢献している。
ベトナムを皮切りに、インド、メキシコ、サウジアラビア等へ進出2008年頃より日系企業のベトナム進出に伴い、それら企業の現地工場向けに昇降装置又基幹部品の輸出を開始した。徐々に実績を伸ばし、2015年にはベトナム以外にもインド、メキシコ、サウジアラビア等にも輸出を始めた。消耗品等については、現地で調達しやすい部品を使用するなど、顧客視点に立った設計開発を行っている。
ドックレベラ(収納時)
ドックレベラ(起動時)
革新的な製品開発や創造的なサービスの提供に関する取組のポイント
高齢者を現場力の維持に活用60才を定年としているが、男女ともに再雇用を希望する社員がおり、非常勤として再雇用している。男性の最高齢は67才だが、図面を読み製造に携わる技術が高く、新人の指導も行うなど、現場力の維持・伝承に高齢者を活用している。
高齢者の現場力